(7月) |
明治29年7月10日 |
東分教会上原佐助教会長そのまゝにして、副会長始め総役員一段改選して治め方伺い。
さあさぁ段々事情を以て尋ねる処、いずれも/\元という。一つどう、見難くうても、元を失うたら台を失うたようなものである。元々の理、株たほかしたらほかした処から芽が出る。捨てるに捨てられん。ほかすにほかされん。難しい/\、難しい中を治める。元の理から一時という。この心名々胸に治めて、治めたら危なき怖わき事はない。運ぶ/\。十分心を持って運んでやれ。元を失うたら、どうなるやら知れん。どんな事を失わにゃならんやら知れん。磨いてやれ/\。 |
押して願い。
さあさぁまあまぁ一日を運びて、気が合わん。そもそもの道は危のうてならん。これはどうもならん。そもそもではどうもならん。又々心を以て治めて立てる。一つの心の事情を以て、治めてやってくれ。 |
又押して。
さあさぁ尋ね返やす処、どうでも治まらん。どうでも行かん。名々から一つこうという、運ぶ中、間が有るによって、あれの言う事は根性の悪い事を言うなあ、その一つの道を通りたる。一人心改め。改めば治まる。退く心が働く心や。今一時という心、道のため一時心という理、どうなろうこうなろう治まる。早く/\得心さしたら治まる/\。 |
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明治29年7月16日 |
西村宗兵衞63才、身上願い。
さあさぁ身上尋ねる処、身の処長らえて事情、いかな事であろ。どういう事間違うてある。何違う。日々暮らす中、長い事身上尋ねる。指図及ぶ。どういう諭しなら、よう聞き分けにゃ分かり難ない。一寸始めて日々それぞれ心集まりたる処、又日々の処という。長らく事情、これ皆な受け取りてある。受け取りてある中に、そんだら身上どういう事に思う。それ沸く。これまでこれだけ事運んで居る、尽して居る。他になあ、又世界なあ、これすっきり思わんよう。よう聞き分け。人一代と思うからならん。深い理続く/\又続く。末代とタンノウ供いてくれ。折角尽した理あざにならせん。又内々タンノウ。道の中どんな道もある。又ふしある。よう聞き分けてくれ。これよう楽しましてくれにゃならんで。 |
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明治29年7月16日 |
大江正一22才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、よく事情一つ身上に一つ心得んと言うから尋ねる。心得ん理に諭す。名々身上鮮やかならん。身上鮮やかなら何も思う事要らん。尋ねる事要らん。名々身上不足なら、何の楽しみも湧こまい。どうやろなあ、この事情はぁちゃ湧かん。よう聞き分け。身上、うっとし思たらうっとしなる。しいかりしたらしいかりなる。夜明けたように心運ぶなら、身上速やかなる。これしいかり伝えてくれ。 |
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明治29年7月17日 |
岡崎軍治40才、身上願い(玉島出張所)。
さあさぁな、尋ねる事情/\、身上に一つ尋ねる処、一時事情どういう事情であろうと思う。段々の心尽せども、一時鮮やかならん。尽した理は受け取るなれど、身上事情は余程大層な事情である。どう思えども、思うようには行かん。殊に身上不足なれば尚の事思う心の理。なれども一つ改め。世上の一つの事情、どういう事聞いたそういう事を聞いた、という心を持たぬよう。最初定めた一日という心を、生涯の心を以て末代の理を楽しめ。因縁ならと言うて了えばそのまゝのもの。因縁という理を諭せば、自分の身にもあろ。生涯末代の道である程に。いかなる事も末代の理。一時急いで事情運んでくれ。 |
押して。
さあさぁ身上の処は一寸には行かん。余程大層なれど、一時どうという事はない。これだけ運んでくれ。これだけ運んで居るのに、これだけ尽して居るのに、という心を持たぬよう。諭してくれるがよい。 |
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明治29年7月23日 |
増野いと、身上血が次第に枯れ身体追々弱るにつき伺い。
さあさぁ尋ねる事情/\、まあ二度三度諭したる。又候身に一つどうでも心得ん。尋ねる。これまで身の処案じなきと諭したる。道の事情どんな道も通り来たる。一時尋ねる身上にて一寸大層のようなれど、一寸どうであろうまい。なれどよう聞き分け。これまで難しい中、どんな中通り来たる。その中思い/\旬々思たる。この話し、言葉の話しは、聞く者もあれば又聞かん者もある。又分かる者あれば、分からん者もある。これまで話したる。一時になると些か持たず、よう聞き分け。力落すやない/\。精のない事と思うやない。しっかりして居よ/\。 |
押して、喜市身上治め方の願い。
さあさぁ尋ねる処/\、心に掛かる事はどうでも急がにゃならん。心に掛かる処運ばにゃならん。心にやれやれと聞かしてやらにゃならん。内々心に掛からんよう。心に安々は神の道、神に随いて心に掛かるような事ではならん。楽しみは何処にある。あゝという心に待たず、心に事情ありて楽しみたんの、頼りなきもの。よく聞き分けてくれるよう。 |
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