明治29年5月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「明治29年5月分お指図」を確認する。


 (5月)
 明治29年5月1日
 増田おせい、縁談願い。
 さあさぁ尋ねる処、さあさぁ事情は縁談行く行かんの理を尋ねる。それは皆々それそれ諭して、縁談事情、皆二つ一つ合わせてこうという処、皆な心の理を合わせて生涯の心定めてこうという処、それは運んでやるがよい/\。
 明治29年5月11日
 井筒梅治郎娘たね18才、松村五三郎23才縁談の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、縁談一条の理を尋ねる。尋ねば一つの理は諭そう。縁談という、両人と/\十分と言えば十分。又若い/\と言う。又そんなら/\と言えば、一日も早く/\言うは直ぐに結んで、理は、又いろいろある/\。事情運び難ない。こうという、こうという、若い/\という、こうという事情なら、十分一日の日、生涯同じ事、いつなりと心と心と理はあるによって、こうと言えば、何時なりと運び掛けるがよい。
 梅谷たね身上伺い。
 さあさぁそれは第一やで。前々からそれを皆な諭して居る。それを分からんのや。皆な分からんで日々苦労して居る。それはどうしたさかいにどう、こうしたさかいにどう、という理はない。医者の手余り捨てもの助るが、神の助けという。
 明治29年5月13日
 高安分教会役員安藤鶴松の遺族を教会へ引き移したく願い。
  さあさぁ尋ぬる事情、さあさぁ一代の理は生涯末代の理、又事情こうという処、それは随分の理である。これまで尽した理、今一つ十分改めて、諭し一つの理に許しおこう/\。
 明治29年5月14日
 永尾せつ、左の耳より喉へかけて出物願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、前々事情いかなる事情知らざる。小人事情身上の処、どうしょうこうしょうと思うて、なるものやない。一人二人三人事情、どうも堪えられん事情であったやろう。小人長らえての事情、どうであろうと思う。事情は余程大層、一日と二日又三日、何かの処も鮮やか分かる。為す因縁事情も理も分かる。一時どうと言うやない。どんな事も、タンノウ一つの理を聞き分けてくれ。
 明治29年5月15日
 向井儀平、身上願い。
 さあさぁ身上以て身上尋ねる。身の処事情いかなる処尋ねる。さあさぁ一時事情どうも何とも計り難ない事情、よく聞き分けて、十分諭して、事情はタンノウ諭してくれ。どういう理でなる。一時心定めて改め。又一つから、どういう事、皆々それそれよう聞き分けにゃ分かり難ない。一つ諭しよう。どうでもこうでも/\心も改めてくれ/\。どういう心改めるなら、何でなる。これだけ通り運び、辺所どういう事と更に持たず、尽す事情は末代事情。満足与えてくれ。何でなる、更に持たず。この事情伝えて、又名々もしっかり定めてくれ。
 明治29年5月18日
 和田平三郎、次女きくゑ2才身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、小人たる事情大変事情たる処困る処、どういうものである。小人たる、これだけ不思議と尋ねる。一時どうとあろまいなれど、一つ小人にしては大層である。どういう事思う尋ねる。いかな事情も聞き分けよ/\。身上不足なければ何も思わん。事情諭しよ。何故なると思わんよう。これだけこうするどうする。これ思わず、理治めにゃならん。皆なそれぞれ話しする。話しすれば、又内に因縁為す理聞き分け。因縁ならと言うて了えば、どうもならん。よう聞き分け。又、一日の日、定めた日の事、よう思案してみてくれ。
 明治29年5月20日
 5月18日会議案の点につき願い。第一、朝夕の御勤今日より「悪しき祓い」21遍を止め、「ちよと話し」1条と「甘露台」の勤め3、3、9遍とに改めさして頂きたく願い。
 さあさぁ段々事情以て尋ねる。それは余儀なく事情から尋ぬるやろ。なれど、一つの理抜くに抜かれん。又一つ事情無理にせいと言えば、心の事情大変と思うやろ。なれど、一つ方法というものは、天にある/\。子供可愛から、どのような事情も受け取ってやろう/\。

 第二、月次祭には御面を据えて、男ばかりで「ちよとはなし云々」、「かんろだい」二十一遍とを勤めさして頂きたく、次に十二下りを勤めさして頂きたく、鳴物は男ばかりにて、女の分は改器なるまで当分見合わせたく願い。
 さあさぁ段々に尋ねる処、理は一つの許ししよう。同じ事/\どうせにゃならんと言うた処が、人々の心の合わん事した分にはどうもならん。理は子供可愛/\の理から、皆な許したるのや、許したるのや。

 第三、守札これまで出しましたが、この度政府より喧しき故、鏡に致して宜しきや、御幣に致して宜しきや願い。
 さあさぁ尋ねる処、道の上から見れば、道の上からの事情に治めてやってくれ。聞く理は治めて、一つ重々の理に治まるようにして、治めてやってくれ。台は許したる。

 押して、神鏡にさして頂きたく願い。
 それは、その心に一つ委せおこう/\/\。

 第四、天理王命の御名、天理大神と称する事願い。
 さあさぁ万事皆な方法の変わりた事で、当惑して居るやろ。暗い道になりたると思う。暗い所は暗いだけの理に許してやる。自由の理に許してやる。これだけ話したら皆な分かるやろう。そうして一つ話がある。皆な兄弟集まりた。今が一つの理の台である程に/\。真実より怖わい道はない程に/\。心の散乱思うから、これまでの処皆な見許したる。並んで居る顔、実々兄弟治めるなら、明るい道は今にある程に/\。皆んな一つの心の理を以て、一つの物も分けてやるという心を定めるなら、成る程という日はある程に/\。

 さあさぁ又一つ話しておく。これまでの処に何度の理に諭してある。大道で怪我はしなよ/\と諭したる。細い道は怪我はせん。皆んな仲好くが神の道、妬み合いは世界にも数はない/\、思い/\なりて来た。今日限り前刻話してある。一つの物は分け合うて/\、又そちらへもこちらへも分け合うて、楽しんで通るが一つの理の台/\。よう聞き分け。諭した理は、裏も取るから、横も取るから、治まり兼ねる。聞き損いあってはどうもならん。万事の理を治まり兼ねる/\。ようよぅの道治まり始め掛けたる処から取れば、今日はどういうものと思う。これは一つのふしと思てくれ。これより小そうなると思たら、いかんで。一つの節々、ならん処はあちらへ廻りこちらへ廻り、心さえ繋ぎ合えば、実々一つの理はある程に/\。又先々の処、繋ぎ合うて通れば、天の理がある程に/\。
 明治29年5月21日
 永尾せつ、身上三度目の願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、一度二度三度まで尋ね返やす処、容易ならん処から尋ねるのやろう。よう聞き分け。小人という小人も段々、小人の中の小人。一時の処どうも堪えられん。見るも一つの理がない、聞くも一つの理がない。段々日々日を送る。どういうものいかなる事と皆な思う。よう聞き分け。どうでもこうでも堅う思たなれど、一日延び/\余程日が延びたる/\。もうどうもなろうまいという処より、五日どころやない、一週間の日も送り、その中段々世界の道も運び、合点が行かん、どうも不思議や、という処まで集まりたる。そこで尋ねる。尋ねたらどういう指図下さるかと思うやろう。小人三人の中に一人どうも分かり難ないという。段々日を送る処、日の経つ処はどういうものという。なるものならば。ようならんものならば早く、と思う。それは一足凭れも同じ事、それではタンノウ一つの理には添わん。タンノウという理は、よう聞き分け。中々の道やなけにゃタンノウとは言わん。何が違う彼が違うというは、名々に指図あれば、名々に定める。定めたら戻らんが定め。未だ/\先は長い。風の便りに誘われんよう、聞かんよう、しっかり早く定めるなら、明い暗いの理は早く/\。又一つあちら兄弟、こちら兄弟、安心なる処の理、いつか安心の日はない。安心どころやない。日々心を病むばかりや。どうも顔が出せんというようでは安心とは言わん。安心のかどと言う。変わりたら又変わりた理も定めにゃならん。何ともなくば放っておくようでは、互い/\扶け合いという理は、失うて了たも同じ事。人の事やない、皆な名々の事やで。名々が痛み悩みと思えば、放っておく事はできようまい。よう聞き分けて、日限経って安心の日を見て、一月も早く、一日も早く、ほんにこれが安心の道であったかという日を早く/\。身の障り/\、身の障りから皆な寄せ掛ける、拾い掛ける。跨がった道は踏み違い/\、山の中で夜を明かすも同じ事。尋ねという、さしづという、指図の理を埋るようではどうもならん。さあさぁ元より改めて掛かるが一つの理。小人の事情明らか分かりたら、早く掛かれ/\。小人の処は、タンノウより外に理はないで。

 押して、安心と仰せ下さるは飯降まさゑの事情でありますや。
 さあさぁ皆んな掛かり掛けたら一つ、思い掛けたら一つ、いつまでも放っておいてはなろまい。何処へ放って了えという訳にも行こうまいし、内外隔てはない。刻限は定められんなれど、皆な引き寄せて了う。

 押して、上田ナライトの事情でありますや。
 さあさぁ何ぼ急げども急ぐ程いずむ。いずむ処はいずむ理、事情というものは、治まり掛けたら治まる。騒々しいから治まらん。怪しい処まで行かにゃ治まらん。又々追々に話しを伝えば、自由という理治まるやらも分からん。
 明治29年5月25日
 大裏地所二筋東西水抜の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、あちらこちら一つこうがよかろ、それは委せおこう。

 又、大裏の地所西方半分北より西南へ廻り石垣する願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一つの決まり/\、それはせにゃなろまい。何時なりと許しおこう。

 又、元鈴木地所へ二間半に十五間の物入れ建てる願い。
 さあさぁ何程でも、何処から何処まで建てにゃならん。仮家の事なら皆な許しおこう。掛かりてくれるがよい。

 又、大裏へ木小屋九間に十七間の物建てる願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、まあまぁ今の処あちらへ仮家、こちらへ仮家、道である程に。どんな材木囲わんならんや知れん。今に成る程に。
 明治29年5月27日
 田中松二郎、小人身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情、さあ身に不足なってどういうもの。日々長い事情、幾重思やん。何の理もないと思う。いかなる理も取り直せ。どうせにゃならん諭あろまい。皆な一つの理成りたる理、内々一つの理大変の理あって又々一つの理。又身が自由ならん、一時思う理であろう。どれだけ多分、身の一つの理、心の緩むあろ。緩む取り替え。成る成らん今である。今で思う処一つの理。どうしたいかん、これまでこれである、今はこうで、身一つ改め幾重聞いて、一時鮮やか見にゃなろまい。心どうこういう事思わん。身上からこれだけ世界の事情になあ、一時に成らん。これを聞き分けてくれにゃならん。
 明治29年5月29日
 上田善兵衞44才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情身上尋ねる。思い掛けないと言う、思う処、一つ事情に大変の処、心に事情を、これではなあ思う処事情、それは大層/\なれど、早く事情聞き分けてくれ/\。真実という、今一時という事情、心働かし、何か頼りなきようと言う思う処、早く発散/\。

 押して東京の講社の願い。
 さあさぁ働いた/\。十分尽す尽し抜いた/\。これまでという処に、世上何たる事情これ聞き分け。成る処成らん処、これ聞き分けてくれ。早く発散聞かすよう。
 明治29年5月31日
 城作治郎、屋敷地所買い入れの願い。
 さあさぁ尋ぬる事情/\、さあ一時以て尋ぬる処、前々事情どうでもこうでも何でも、細面通り取りて了わんならん。なれど、一つ事情急ぐ事ない。なれど、一つ話し掛けたる処、一つ治まりたら、一つ事情委せおこう/\。




(私論.私見)