(4月) |
明治29年4月4日 |
夜1時、刻限御話。
もうどんならんで。あかせんで。ウヽヽヽヽ。さあさぁ筆に付け掛け、筆に付け掛け。どういう事を説き掛けるなら、長い間、今日に言うて今日来た者でもあろうまい。万事の処手を繋いで行かにゃならん。今日の処でこれだけの人衆で行く訳もあろまい。サンゲをせずに行ってはならん。人衆の処も、七十五人まで要るという事は、これまでにも言うてある。どういうものなら、多く出て来る者に、僅かの人で送れるものか。もう席を仕掛けては休み/\、これまでの処は一寸にサンゲはし難くかろ。何ぼう言うても取次人衆増やす事でけん。なむ/\で送って居る。どういう事で増やす事でけんか。明日日になりたら皆な談じ合うて、明日日席に返答せにゃならん。サンゲだけでは受け取れん。それを運んでこそサンゲという。今夜の指図はえぐい指図、えぐい指図やなけにゃ効かせん。もうこれ幾名何人はこれまでに埋れたった。この道は会議から成り立った道か。会議するから遅れる。出て居る者も明日日に早く皆な呼び取って了え。このまま送れば、びっくりするような事でける。できてから何にもならせんで。 |
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明治29年4月9日 |
増野いと、身上居所の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねるは一つ指図に及ぶ。どういう事指図する。身上事情迫る。迫れば尋ねにゃなろうまい。指図取らにゃなろうまい。尋ねば一つ指図よう聞き取らにゃならん。もう大分/\長い間、一つ身上速やかならん/\。これまで何度指図及んだる理ある。よう聞き分け。一時尋ねる処、一つ指図及ぶ。よう聞き分け。身上に掛かれば、一戸一つ事情と思う。身上速やかなら尋ねる事要らん、思う事要らん。身上に掛かれば、心に発散でけ難ない。皆なそう中/\多く/\/\これ一つ事情、こうと言えばこう、あゝと言えばあゝと、又こうと言えば理が集まる。幾名何人あれば、一名それぞれ事情ある。なれど、重役又軽き事情、あちらこちら事情、そこ思やんして内々では分からん。こうして事情、出たる事情聞き分け。幾度さしづあるのや。よう聞き分けて、一つ事情一寸は案じる事要らん。なれど、又候/\と言えば安心の心。又世界の理運んで明らか事情。指図と言えば、うっかりして居てはならん。うっかりして居られん。積もれば糸口忘れて了う。皆な聞き分けて、今日までうっかり/\通りた、と聞き分けてみよ。 |
押して願い。
さあさぁいついつも同じ事/\、うっかりして居られん/\。そんだら、名々内にどういうもの、皆聞き分け。おらこうして貰いたい/\と言えばあわる/\。結び/\理は解きほどきできん。皆な段々にある。放うておけばならん。よう聞き分け。心を寄せて/\こうしたらという。裏を悟りてみよ。裏を聞いたらどうむならん。よう聞き分けにゃならん。同じ何人中、この教会やしき中、十人居れば十人、二十人居れば二十人、三十人居れば三十人、どんな者も区域隔てない/\。こうもして貰わにゃならん/\。一名放っておく事でけん。七十五人の中の一人よう聞き分け。三人名というは、あちらこちら集めにゃなろうまい。その事情は分からん。前々一つ指図、刻限にも諭したる。席何処というさしづ、この事情放っておけばどうむならん。放うておくに放うておけん日が来る。道を明るくしてあちらこちら明らか。そうしたさかいにと言うて、名々心に掛からんよう。 |
押して、お屋敷へ人増す事でありますや。
さあさぁこれこれよう聞き分け。幾度さしづ中繰り返えし/\、取り込み理集まる処、どういう事放っておく。身上迫る。あちら一寸尋ねる又指図、変わらん/\指図、別段変わりた指図ない。時々指図及んだる事ある。よう聞き分け。何ぼどうしたてどうむならん。一時に重なる。重なりて、世界満足与える事でけん。何名何人よりて運ぶ。人が減り/\、用が何ぼ入るとも分からん。入りても運ぶ者ないようなもの。刻限にもある。段々諭したる。多くの人衆要ると言うたる。十年祭は世上満足与えて、これから少のうなればどうなる。これだけの事すれば人要ると、一つ運ばん理は何という心ぞ/\。一時以て早く満足さゝにゃならん。同じ事。 |
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明治29年4月10日 |
城島分教会所、地所名前人を教長に切り換えの願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ皆々一つ談示、段々事情これ名こう改め、こう取り調べ尋ねる処、どうでもと言えば許す。もう一度二度三度、又こうという理は又々の理に尋ね出るがよい。 |
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明治29年4月17日 |
午後6時、平野楢蔵、身上願い。
さあさぁ身上以て尋ねる処、一時事情心得ん/\、どうも心得ん事情である。迫る迫る、迫る処心得ん事情である。道に於て一つ事情、いかな事情、どういう事、精神一つと言うも理、思うも理、皆んな一つの理の集まりたる。一つ理解くに解けん、掃くに掃けん事情身に事情一つ尋ねる。尋ねば諭しよう。思案してみよ。万事こうという、どうという。あちらへ外れこちらへ外れるから、一つ名々からどういう事も早く駈けついて、一つこういう次第からと言う。一時満足、大きい成れば、何ぼうでも大きい成る。早くどう、何でもこうと易い理によって、一寸事情陰に一つ言葉一つ理、日々所々からこうなりてあるのやら、どうなりてあるのやら、聞き分け。一時迫る。万事早く諭してくれ/\。身上迫ればどうと思う。案じる事はあろまい。事情思い/\遅れるから、一日の日早く/\。よう聞き分け。事情遅れる/\。言わず語らず諭しおく。早く事情諭してくれ/\。 |
桝井伊三郎より押して、前両名から運ばして貰って居る事情でありますや又外の事でありますや。
さあさぁもうどれだけ仕切りに思えども、それは定まり難くい。あちらも掛かり、こちらも掛かり、どちらもどうと安心の日というは、何ぼう待ったてどうもならん。心にはある/\、運ぶ事情遅れたさかいに、どうという事ない。互い/\理立て、攻め合い/\、攻め合いあれば、心に何の楽しみ有るか無いか、よう聞き分け。ほんのこれまで微かの話聞いて、こう一寸なりたとほんの微かの話し聞いて、鮮やかとは言わん。前々から刻限から諭したる。現われてある処治まらん。何の楽しみ有るか無いか、よう聞き分け。心の安い/\何の不自由でも、これより不自由ないと、これ聞き分け。あちら気に合わんこちら気に合わんというは、心あるからや。理に起って理に治まる。つい/\皆ほどふとりて来るから聞き分け。理集まるから、事情早く安心なる話聞かしてくれ。話もう一つしておく。言葉は言葉、罪は罪、罪はすっきり嫌い。その処世界から寄り来る。知らん間は話し、話しから頼りにして、今日の日は話し。話しは嘘でない/\。皆んな楽しんで聞き分け。間違いの理/\、これ一つ皆な心寄せて一つの心、一つの心に暫くの処、理以て治めてくれ。あちら外れるこちら外れる。日遅れるから、どうもならん/\。日々待って居る/\。言葉なくば楽しみない。言葉で一つ、聞きよでどうなりた。日々悔しみ/\。一日も/\早くこうでありた/\、早く安心。互い心なりたら十分の安心働きがある。これ一寸話しておこう。 |
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明治29年4月21日 |
内務省訓令発布相成りしにつき、心得まで伺い。
さあさぁいかな事も言うて来る/\。皆なこれまで十分話し伝えたる。どんな事しようと思うて成るやない。今一時尋ぬる処、どういう事もある/\。尋ねる処、どんな事もすっきり取り調べさす。取り調べさすと言えば、おかし思うやろ。地方庁や、願う/\、却下や/\。どうしてもならん。時々の処にてはどうもならん。皆なすっきり寄せて了う/\。尋ねにゃなろまい。一時見れば怖わいようなもの。怖わい中にうまい事がある。水が浸く、山が崩れる。大雨や/\。行く所がないなれど、後はすっきりする。今一時どうなろと思う。心さえしっかりして居れば、働きをするわ/\。反対する者も可愛い我が子、念ずる者は尚の事。なれど、念ずる者でも、用いねば反対同様のもの。これまでほんの言葉/\で指図してある。これはというようなものは、指図が指図やないと言う。世界の反対は言うまでやない。道の中の反対、道の中の反対は、肥えをする処を流して了うようなもの。こんな所にこんな事があったかと。鮮やか分かる程に/\。必ず/\悔むやない。悔むだけ心を繋げ/\。これからは、どうでも皆な集める程に/\。山が崩れる、水が浸く。雨風や。何処へ駈けつく所もないというようなもの。泥水すっきり流して了う。泥水の間は、どんな思やんしてもどうもならん。心一つの理を繋げ/\。いかんと言えば、はいと言え。ならんと言えば、はいと言え。どんな事も見て居る程に/\。 |
会議の決を願い(会議の点九点)。
さあさぁ前以て事情諭したる。泥水の中というは、何処へ駈け付こうかというようなもの。一時泥水の中やから見て居る。尋ねる処は皆なこうしたらよかろうという処、それはいかんとは言わん。落ちて了てからどうもならん。なくなってからはどうもならん。泥水の中でもあちらへ這い上がり、こちらへ這い上がりすれば、どうなり道が付く。これがいかんと言えば、はいと言え。これより這い上がる道はない。もう安心の言葉を下げておこう。これがならんと言えばはい、いかんと言えばはい、と、答えておけ。 |
祠宇建築につき伺い。
さあさぁ尋ねる処/\、それは心に持って、又ぼつ/\。 |
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明治29年4月22日 |
陰暦本月27日招魂祭執行願い。
さあさぁ尋ぬる事情/\、事情は心だけに許したる。今日と言えば今日。何時なりとそれは許したる。心おきのう。 |
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明治29年4月22日 |
河原町分教会治め方につき、桝井伊三郎、平野楢蔵出張願い。
さあさぁ尋ねる事情、事情というは皆な一つのもの。多くの中、事情沢山あれど、時時に変わる。治まりたる理が治まりたるのや。治まるだけの理を、治めてくれるがよかろ。 |
今日午後より出立の願い。
さあさぁ事情というものは、一つ/\の心という理があるから、どうもならん。幾重にも変わる。治め方というは、嬉しい頼もしい治まりたる処の理を胸に持って、治めてくれるがよい。 |
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明治29年4月22日 |
山田作治郎次女ゆう、身上願い。
さあさぁ一時迫る処早、さあ一つの理諭し、どういう事こういう事指図一時用ゆる事できん。事情一つの理も一寸指図に及ぶ。ならん処であろ。どうしたらよかろ、こうしたらよかろ、一日々々の理である。よう一つの理を治めくれ。何が一つ間違うてなる。一時なる処何程話聞いて分からん。一時定めた理、生涯の理、どういう事もない。騒ぐ事もない。何が間違うてある。遠く所早、さあ一日/\日が遅れる。とんと一人でない。それぞれ運ぶ者まで諭しおこう。身上は一寸おゝと言うような事であろ。急ぐあわてる事も要らん。遠い所は遠い心を以て早くとんと分からん。又々理もある。理を書き記してくれるがよい。 |
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明治29年4月23日 |
村田かじ、身上願い。
さあさぁ尋ねる処/\、身上に心得ん事情、この事情と言えばどういう事でなるどういう事でなる、思う処皆これまで身上の障りから尋ねる処に諭したる。又変わりた理はあろうまい。思う中身上不足よう思やんしてくれ。どういう事も思うようになる。思うようになれば身上不足。不足あれば何の楽しみあろまい。身上不足から沸く。沸く理を裏に取って、悟り換え/\ば、身上は暫くという。これだけ諭しおこう。 |
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明治29年4月25日 |
高知、部内岩浜支教会地方事情につき願い(和田、青木両名出張につき心得のため願い)。
さあさぁ事情を以て尋ねる。いかなる事と思う/\。一時事情という、前々より諭したる。一列/\泥水/\濁り切って/\どうもなろまい。さあ出越す処穏やか一つの理を以て治めてくれ/\。泥水の中あちらへ掻き上がり、こちらへ掻き上がり、どうも一時の処ならんという。よう聞き分けてくれ。勘忍これが一つの理。やれ怖わい恐ろしいという中に、楽しみ一つの理がある程に/\/\/\。 |
日根野弘継、同行の願い。
さあさぁまあ一人二人三人という処、どういうもこういうも、穏やかな心を以て治めてくれ。どうしたがどうと言うやない。大丈夫の心を持って、楽しんで勇んで行てくれるがよい。 |
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明治29年4月29日 |
河原町分教会治め方の都合により深谷徳次郎を副会長に願い。
さあさぁ尋ぬる処、事情は万事一つ改めてこうという処、それ/\一つの理幾重変わりて又一つ、治め方一つ事情こうという。一つ集めた理に万事許しおこう/\。 |
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明治29年4月29日 |
富松たみ、身上願い。
さあさぁ尋ねる処、前々事情、身上一つの理を諭したる処、又一時なるという処、必ず思わず持たず、更に思うやないで。皆々諭してある。これ聞き分け。この際になあという、この理をよう聞き分け。 |
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