明治29年3月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
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 (3月)
 明治29年3月5日
 松岡国松外家内中、障り願い。
 さあさぁ尋ねる事情、内々一つ事情、又事情/\一つの理、いかなる事もよく聞き分けてくれ。もうこれ長い間通り、もうじゃ/\日限程のうの理内々の理があれば、どういう事思う。楽しむ事も出来ようまい。皆なそれぞれ立ち寄って事情余儀なく事情尋ねる。余儀なく尋ねば諭す。一時切なみどういう事になろうかなあ、一人の煩いでない。それぞれ所に一つ事情始め、成程の心を治め。今日どう、何を楽しんだやろと思う。成らん中に一時の処楽しみ果たされん、傍に思わんよう。助け一条の道を通り、助け一条の運び余儀なく一つの理忘られまい。楽しみあろまい。難儀さそう不自由さそう理はあろまい。これ一つ聞き取って治めてくれ。早く諭してくれるよう。心に一つ治め替え。何故なるかと思わんよう。どうもこの一条、世界何という理、些かも持たんよう。又暫くと言う。さあさぁ一時助からにゃならん、助けにゃなろうまい。早く諭して、内々不足の理他も何であろう思う。思わんよう。今まで遠く所たゞ一つの理諭してある。皆々心を聞き分けてくれにゃならん。早く諭してくれ。
 明治29年3月6日
 網島分教会、3月2日夜鎮座祭、同3日開講式、同4日大祭兼十年祭執行の儀願い。
 さあさぁ尋ぬる事情、さあさぁ前々以て事情という。まあこの半ばになあという処、皆々心に待ちたる処、どういうものと思う。なれど、大望の中又一つこうという処、又一つ取り換えて一度の日、心一つの理に許しおこう。
 陰暦3月2日
 教長、陰暦2月29日本席出張願い。
 さあさぁ尋ねる処、それは順々、こうという心に委せおこう。
 明治29年3月13日
 各部内分支教会に於て教祖十年祭の節広き場所へ御遷りの願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、所々には皆な心があろう。心遷してある。地所狭い処は取扱いだけできるようにせにゃならん。ほんの心だけ勤めてくれ。又一つ諭しておく。所によって掛け出しもせにゃなろまい。それは心の理だけに許しおこう。心だけ遷すのやで。日限の処も早い遅いはない。

 教祖御霊遷りの願い。
 さあさぁ心々、心だけ遷す/\。

 同、日限の事情。
 さあさぁもう一度の話しに許しおくから、それぞれの事情、日限早い遅いはない。大層は要らん。心だけ受け取るのやで。
 高安分教会教祖十年祭陰暦2月23日今回教会移転する地所に於て仮小屋を設け勤める事情願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、地所一つ事情の処尋ねる処、それは何処でどう、彼処でどうと言うやない。思う所でするがよい。なれど、よう聞き分け。何処がどうやから、あちらがこうやから、どうもせにゃならんという理は、受け取る事はできん。所々名々心だけ/\。大望大層は受け取れん。心だけなら思う処で許しおこう。

 当日教祖の御霊御殿を仮小屋へ持参致すべきや御遷り下さる事情願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、それはもう心だけ遷そう/\。

 御幣にて遙拝する事情。
 さあさぁ心だけ遷そう/\。

 当日信徒へ御供御神酒弁当施与の事情。
 さあさぁ心だけ/\。心だけと言うたる一つの理を、よう聞き分け。これだけこうしたらよかろうという、心だけの理は十分受け取る。なれど、何処がどうやからという理は受け取れん。大層の事情は大いの事情、ほっという理ないとも言えん。心だけなら皆な受け取る。
 明治29年3月15日
 上田たき身上よりナラトメ身上足の痛み願い。
 さあさぁ尋ねる理/\、身上に掛かるから尋ねる。尋ねるからは諭そう。内々は、これまでの処とんとどうもならなんだやろう。思うように行かなんだやろう。大抵大抵の道は通り越した。一人今一時身上に不足あるから尋ねる。変わりた指図をする。内々今一時の処何たる事と思う。思うは理なれど、よう聞き分け。因縁の理も聞いては居るやろう。神が言うた理は違いはないで。一時結んだ理は違わんで。又一つ小人たる処、遠く事情何の事やらと思う。長い事の理ではあろうまい。一寸話し掛けたら、一つ/\集まりて来る程に。外へどうという心を持たず、いんねん事情の理をよう聞き分けてくれ。しっかり定めてくれ。
 明治29年3月16日
 清水はる、大熱の願い。
 さあさぁ尋ね事情/\、皆々中に中に中、皆の中にどうも心得ん事情であろ。よう聞き分け。尋ねる処には一つ事情も諭しおこう。多くの中と言うであろ。多くの中に大抵道の事情追々思案、古い事情である/\。あちらにも一寸こちらにも一寸、古い事情よう聞き分け。皆な家内に掛かるか、名々に掛かるか、一つ/\掛かりたる処、今日の日に身上に堪えられん事情ありてならん。尚々届かん中に、身上不足ありてはならん。一つ話、多くの元という。元はどういう処から寄る。前々忘れて了う。時々流行るよう思うてはならん。それではどうもならん。あちらから障り、こちらから障り、障りの道から随いて来た。又談じ合いもあろ話し合いもあろ。多くの事情通れば、満足さす理遅れる。一寸話し掛けたら話して了わんならん。いずれ話し一名心得事情、名々も事情思やんして/\。これまで話してある。心一つならという心、そも/\ではどうもならん。よう聞き分け。こうして尋ねる。それぞれ席事情尋ねて聞くであろう。他所の事のよう聞いてはならん。名々に聞いて真実治めてくれ。身上案じる事要らん。一時の処早く/\安心、よう諭してやってくれるがよい。
 明治29年3月16日
 島村菊太郎妻銀代36才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いかな事も尋ねるやろ。又一つこれまで事情/\、長らえてよう/\一つ理を以て多分集めたる。まあ一つ片付いた/\心中一つどういう事と尋ねる。よう聞き分けにゃ分かり難ない。一つ諭す事情集まり来る処掛かる。これから聞き分け。身の内心得んという、一寸こういう処、この中にどういう事も言わず思わず、善き事も掛かればどんな理も掛かる/\。一つ事情こうと言うたらこう、あゝと言うたらあゝ、これまで治め、又聞かにゃならん。身の処案じる事要ろまい。こうなりたらどうと必ず思わず持たず、これよう聞き分けてくれるよう。
 明治29年3月19日
 東分教会、当地事務所用地に豊田村字楢田持主西田二反二畝歩買い入れたく願い。
 さあさぁ尋ぬる事情/\、さあ一つの皆なそれぞれ心という時の事情見て、それぞれ心という。これまであちらこちら通り来たる事情、道は段々大き成る。一つ集まる処、こうもせにゃならん、どうもせにゃならん、一つ精神集めてするなら、許しおこう、さあ許しおこう。
 明治29年3月19日
 南海、部内大阪の講社大阪市西区阿波座戸屋町槌橋東入北側坪数一間二坪建物共買い入れ願い。
 さあさぁ尋ぬる事情/\、所一つ事情は集める。又皆々それぞれどうしょうこうしょう、精神一つ理の集める処、実々の処は、後追々じいと思やん定めて、そうして運ぶがよい。
 明治29年3月19日
 松村吉太郎長男義孝、身上障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、小人の事情に心得ん。尋ねる処、別段事情どうこうあろうまい。なれど、小人事情余程事情、どういう事違うこういう事違う、それは言うまで。道は道の理ある。又諭す事情、万事の中に事情尋ねる。尋ねば一つ諭そう。皆な篤っくりと大き理と言う。それは理と皆な見れば理、聞く理あろう。万事理ある。それはどんと理は大き、寄せて来れば小さい。大き事はどのくらいの事、又寄って来る。又大き中皆寄って来る。小さい事は面倒い。世上皆一つ理、聞いて理、思案せにゃならん。それより又思案せにゃならん。

 押して、大き小さきの伺い。
 さあさぁ皆なこれ一つ治まる処、皆事情内々何も事情あろうまい。道一つ事情、多くの中へ人一つ、一人それは一人、皆な世上集まって来る。この理分かり難くい。世上見るという聞くという理、思案すれば分かる。

 押して、見る聞く事情願い。
 さあさぁ皆な世上に一言や二言やない。多く集まって居る。それより世上扱えば満足一つの理という。
 明治29年3月21日
 夜8時50分、刻限。
 長らくの指図、何にもならせん/\。指図楽しむは指図、この区域の理というものは何処にある。何処にもあらせんで。どうなりこうなり十年祭経った。よう踏ん張りてくれた/\。これで十年祭速やか出けた。御苦労であった/\。指図/\、指図結構と思てこそ結構。結構と思わんから指図は邪魔になる/\。一人二人の理は要らん。どうしてなりと国々まで通りて来た。指図から出けたもの。十年後一つの理分からんから指図は邪魔になる。指図邪魔になればすっきり指図はせん。十のものなら一つも用いらん。指図に未だ嵩が掛かりたる、理が殖えたる、これだけの事言えば分かるやろ。皆な力何処にある。力あれば分かる。力ないから分からん。力ない者はどうも仕様がない。明日から残り席して了う。すっきりして了う。皆々勇んで帰やすで/\。往なして了う。これだけ指図しておいたら分かる。腐りた指図も起きて来る日があろ。こんな指図は門三寸、外へは聞かされんやろ。鏡屋敷にこんな指図は少しは邪魔にならせんか。やれやれよう救けに来てくれた/\。やれやれ楽になりた。
 明治29年3月23日
 午前2時、刻限。
 中々そんな事で行くもんかい/\。まあとう/\帰った/\向こう見えた/\。中々えらい事して来たなあ/\。あんな事は一寸には行けんで/\。何っから何処まで、偉い事して来居ったなあ。隣りの奴も、俺一人と言うてしゃかりゃがった奴がよう働きよった。そらもう少々の事は、何と言い居ってもあかん/\。隣りの奴ぼろくそに言い居ったのに、今度は中々働こった。あゝ道具やなあ。今度の秋の大祭はどうやろ。偉い事やろ。何放っといても行かんならん。本部も同じ心になりてくれて、遠い所へ行きゃ銭持って行くか、と言うてくれた。持って行けと言うたけれど、まあ借りはせなんだけど、今度の秋の大祭には、何でも精だいして置いて、前日から手伝わして貰おうやないか。行こ/\。何処へ行たとて、あんな結構な所はありゃせんで。未だ五六年後は、未だぼろくそにぬかした。何処も彼処も偉い事務所建てよったなあ。俺等のような者にでも、遠い所へ行きゃ小遣い持って行けと言いよった。遠い所の事やないで。近い所が分からんで/\/\。ウヽヽヽヽヽヽヽ、さあさぁもう早いものや/\。三十年経つ。古い者はどんならん。あちらで亡くなる、こちらで亡くなる。その時は一寸間に合うた。世界第一等、天が下第一等や/\。何を言うやろと思うた。今ではその通り成ってある。今までは、一日の日も悠っくりした日がない。悠っくり楽しみさしてやろ。今では何もない者、さいならと言うて出て了たら仕舞。知らんから怖わいもの、分からんから危ないもの。橋というもの強いようでも、水が出たら流れて了う。流れた事もあった。又あるやろ。よう十年祭勤めてくれた/\。結構や/\。何も言わずとのう、ようまあ勤めてくれた/\。まあちょい/\との話しておくから、ほんにそうであったかいなあという日がある。ようまあ腹立てずに通りてくれた。腹立てたら、途中でどんな事あるやら知れなんだ/\。まあ三十年通りてくれた。功は今にあるのやで/\。もう楽してくれ/\。今日はあちらへ行きこちらへ行き、何っ処へも連れて歩く/\。連れて歩くで。まあまぁ心配さすな/\。どうか/\気休めさしてと言うて/\、よう十年祭通して来た。何も安心なった事と言うては一つもない。何が安心なったるぞ。たったこれまあまぁ僅かの兄弟や/\。子供や/\。七八人もあったら皆な摘もみ出して了うやろ。伏せ込んだ理はどうなるぞやい/\。嘘になるわやい/\/\。嘘になるわい/\/\。
 明治29年3月24日
 夜12時半、刻限(教祖十年祭の後にて別席四、五千人程もあり本席五六百人もある時、7日間本席御休みになりし時の事情)。
 びっくりしなよ/\。びっくりする事でけるで/\。あちらへ連れて往ね/\/\。あちらへ往ぬ/\。あちらへ往ぬで。水一杯汲んでくれる舵を取る者もないのか。あゝ一言話しておく。いつも同じように思て居たら違うで。思うようにならんから話しは一寸もさゝん。長い間さゝん。一日の日も気休めさゝん。草生えから通り越した者なら、一日の日も待たずして、満足与えてこそ、三十年の道の効があるのや。もうこれだけ言うたら何も言わん。何処とも身上も迫り切ってある/\。どうもならん。後で後悔ないように。一時ではない。今までこんな話しはない。今までの話し何も効がのうて潰れて来た。なれど一寸終の話しが効になるかも分からん。明日日から席や/\と必ず言うてくれな。言うのなら言うだけの楽しみを付けてから運ばせ。勝手のよい時には重大の荷を負わせ、勝手の悪い事はそのまゝ。楽しみの道を運ぶなら、又々話もせんやない。遠く来て居る者も帰やさにゃならん。こう言うたら一日やない。一時一時間も待たんで。

 押して
 さあさぁなあ万筋の糸でも、口は一筋という理を聞かそう。万筋の糸、一口の理を聞き分けるなら、どんな事も口が開くやろう。開いたら理が分かるやろう。口という理を聞き分けるなら皆んな糸に成る。口というは二つも三つもない。早うにも言うたる。一寸掛かりに教会という。あちらにも本部や、こちらにも本部や/\。偽や/\、本部や/\と言うたる。なれど、これも今ではよう/\一つの理に集まりたるやろ。これから話しするからしっかり聞き分け。もう指図止めようかと思うて居る。用いん指図なら、したとて何の役にも立とまい。指図は人間心ですると思う心が違う。心が合わんから疑わんならん。何処の者も彼処の者も居る。どういう理から居るのぞ。この理が分かりたらそれ万筋の糸の理が出てくるやろう。好いと悪いとの指図を取りて、勝手の好い指図は用いるなれど、勝手の悪い指図は潰して了う。第一これが残念でならん。これがどうもならん台である。台の話もしておこう。けつまずく台にもなるやろう。有るやら無いやらと思て居る者がけつまずく。心に持って通る者はけつまずかん。皆な一寸の虫にも五分の魂、と、皆な言うたる。人間と人間とどうこう言うなら指図は要らんものや。これだけ諭したら皆な分かる。今日に今日来ても、所の充足ぐらいはできる。充足と言えばほんのその所に居るというだけのものやないか。こゝに居るという印しだけのものや。それと三十年余の道筋の理と照り合わしてみよ。男女にはよらんと言うてある。心次第で何処までもと言うたる/\。それを皆な潰してある。これも勝手の道を通るからどうもならん。これ十年祭/\と言うて、詰員や本部員や、所々国々待ち兼ねた。十年祭もよう勤めてくれた/\。十年祭と言うて些かのものでも、覗き歩いてゞも、それそれたった一人を頼りにしたもの。当番というはこういう時の当番、物々の時に当番もなく、もう、明日日から当番は要らん、すっきり要らん。この理を答えよ。十年祭に席々と言うて、あちらこちら、これだけの人体はないと言うてくれたから治まったもの。誰も、今日はどうしなさったか、と言うて尋ねてくれた者もない。どうもこれ三十年、前々より連れて来た理が治めるに治められん。もうそれで当番も何も要らん。何万とも帰る者が、何でもないもの、ほんの口先で説いて居るのも同じ事や。もうこれですっきり何も言うな/\。もう、えいわ/\。明日日から思う所へ遊ぶがよい。遊べ/\。
 明治29年3月26日
 夜、本部員一同より御詫び願い。
 さあさぁ一寸始め掛けたら始まるやろ。話し掛けたら分かるやろ。これ一つ事情、一寸事情、これどうであろ。変わりた事、こんな事どうもこれが分からん。思わにゃならん。又思うから分かる。明日から席は要らんものと言うたる。言い訳立たんようなもの。道理これ一つ聞き分けたら分かり来る。どうも言わせん、言わしておけん、言うておかせん。十年祭/\働きできた。一つの不足あってもどうもならなんだやろ。世上聞き損い称え損い。そら狂れる。一つ今苦しんだ理はいつ/\まで。又、いつ/\までも苦しめとは言わん。なれど、苦しんだ理は忘れんよう。いつ/\まで持って行けば、何処までも席一つ。剥げるか剥げんか、よう思やんせ。万事の理を治めるなら聞き取ろう。どんな事も皆な聞き取ろう。

 押して、本席明日より御運び下されますや願い。
 さあさぁもうこれ国々から出て来る。段々人が重なる、用が重なる。働きによって重なる。多分人が出て来て、今一時こういう事であると言うたら、承知して戻る。今度又々こういう事できたら、どうなるとも分からん。先は一寸も知らん。皆な元にある。先は十分咲いた花のようなもの。空に上るは同じ事。可愛い子を育てるようにするなら、何処も不足はない。不足の理は心の理、不足の理は名々心の理から出るのや。どうこう説きおかれたる理から、誠の話しに誠の理を添えるなら何も言う事はない。理が増すようなもの。そこで道一寸始め掛け。一時ならん。無理でも一つは聞く。二度の無理は聞かん。明日からと言えば皆な運ばす/\。遠く中多くの地所、狭い/\と言うて追々できて来たる。あちらの端もこちらの端も、印しできて来てあるで。又変な話し一寸するで。

 さあさぁ又これからまあまぁ皆な引き均らして了う/\。十年祭経ったらそこえ/\引き均らして了う/\。こんな話しあったと心得のため。これからなあ、どういう事するも二三日する。前日一つ/\尋ねて、尋ねた上、それから掛かるなら、後へは退かん/\。こゝまでしたらこれもこうやと、集まり仕事、前後した理は綺麗な事は名い。とんとどうもならん。前後した理は千に一つも取り返やすに取り返やされん。尋ねんとするから前後する。する事分からんから、こういう事できた。今年は十年祭になりました。人衆分かりたるなれど、人はすっきり分からん。一応一つ尋ねたら万事指図する。何をしてるやら、聞き難くい見難くい。それではどうもならん。人の中に小言言われんよう、前に尋ねたら指図する。ほんにそうやなあと尋ねてすれば、隅から隅まで鮮やか。十人なら十人、二十人なら二十人、三十人なら三十人、言わず語らず心は同じ事。日々悔しむ心はどうもならん。あちらでくし/\、こちらでくし/\。人の事持って出る。又入る、又どうやこうや。そんな事すっきりやめてくれ。どうもならん。一つの理諭すからよう聞き分け。一人と一人の話しは受け取るまでもない。人と人との話し受け取るからあちらからもぞろぞろ、こちらからもぞろぞろ。ぞろぞろの話しは知らん処へ理を拵えるからどうもならん。日々煩そうてならん。代々ぞろぞろぞろの心は泥々になる。澄んだ理持って入るなら後は綺麗なもの。二三人の理を持って行けば、又取り上げにゃならん。一度で治まる者もある。二度三度の理はどうもならん。難し事せいとは言わん。どうやこうや/\。さいやったなあ。小さい声で言う事はどうもならん。これからすっきりないようにしてくれ。これやめてくれ。一つは熱心から言うた事やろ。十年は一節として、二十年は尚もしっかりという心を持って、明日日からどういう事も行て尋ねてこう/\すれば、そのまゝ直ぐに指図する。不足あると言えば不足あると答せい。又答えてやるし取り換えてもやろう/\。又控えてもやろう。さあ一時には行こうまい。多分の事やから一時には行こうまい。又々の皆な理さえ分かりたら、こういう事どうもならんと言えば、又尋ね返やしてもよし、勝手の悪い事もあろうし、又世界へ出す事できん。勝手の悪い事は直さねば、世界へ対して何処から眺めても賤しいものや。
 明治29年3月27日
 夜8時、刻限。
 アヽヽヽ、堅い/\/\、堅い処に又々堅いものがある。
 明治29年3月27日
 夜、刻限の次に平野楢蔵、胸迫りし時の願い。
  案ぜる事は要らんで/\。理から皆な迫りたると言うやによって、早く/\道を/\。ほんの一言一寸説いたるから、この理に基づいてくれ。なか/\の道であったやろ。今までは思うて居ただけで、心に分からなんだやろ。そうやから何も思う事は要らん。よう思案してみよ。種を下ろしておいて、今年はようできた/\。これよう聞き分けて楽しめ/\。不足思い掛けたら、何ぼうでも不足思わんならん。三十日試してくれ。そうしたら速やか理が分かる。速やか分かりたら不足も要ろうまい。喜ぶ理を早く/\。今までこうでありました、これからはこうなります、先はこうなります、と、一つ/\括りの理を供えにゃならん。

 押して、梶本の事情まさゑの事情伺い。
 どうもならん/\、何をしてるのやら分からん。よう思案せ。何も知らん者ばかり寄って、これまで遠い所、古い所、何も知らん者ばかり、誰がどう、彼がこう、知らん者が難しい道を通りて成り来たる道、精神だけは受け取る。どうなるもこうなるも、こうという精神は受け取る。

 又押して縁談順序。
 そらどうなりとしたらよいやないか。成らん事せえとは言わん/\。言うたとて成らん事はどうもしようあろうまい。よう聞き分け。どういう理で出てる/\。理から研究してみよ。どうしてもこうしても成らんと言うから開いて了うたもの。なれど、小さい時から寄り合うて来たから、皆なそれぞれ親子という理は治めてある。兄弟の理も治めてある。皆々タンノウさしてある。
 明治29年3月27日
 中河分教会、教祖御殿落成につき遷座式陰暦2月19日夜に行いたく20日は十年祭、18日に本席招待、19日教長招待願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は願通りに許しおこう。又一つ席事情心は十分受け取りて居るから、又々後々悠っくり遊ばしてくれるよう。

 押して、教長は19日に御許し願い。
 さあさぁ尋ねる処、事情は許しおこう。さあさぁ心おきのう許しおこう。
 明治29年3月29日
 東保太郎、身上又小人身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあ事情迫る処事情/\迫る。どういう事もあろう。尋ねる処よう聞き分け、よう聞き分けば随分道のため、世上分かる。十分尽し十分働き、名ある働きして、身上迫る。よう聞き分けてくれ。真実心を通し、身が迫る。名々の理が嵌まらん。道のためこうと真実心を定め。どれだけ尽し果てたる。内々何たると思た理が名々心に迫る。悪も他人事は陰にも思わん/\。何したのや。よう取り替えて、そうかえ治まる。道のために真実始め掛けたる理は生涯。名々どう、今日まで危ない処も通り、心を実々納してある程に。よう聞き分けてくれ。
 明治29年3月31日
 夜9時、刻限。
 さあさぁ水が出る/\/\。ごもく引っ掛かって錆水もあれば悪水もある。すっきり出すで/\。抜ける処はすっきり聞いておけ/\。さあさぁ書き取れ/\。悪水も出る、錆水も出る、泥水も出る。どんな道につけるやら分からん。一時以て洗い切ったら、一時に助かる程に。席の身上もう助かるか/\と言うたとて、何程譬の話しもある。けれど今の話しは更に悟りはない。これよりすっきり一時に話しをつけ。談じ合うて話しをつけて喜ばさにゃならん。隅から隅までどんな事も皆な知らす。これも一言説いておくで。これを早く聞いて、皆なの者も早く呼び寄せて通じてくれ。通じる理が分かりたら鮮やかやで。

 あちらこちら人が出る。籠らん道もある。道に流るる水を、途中で理を揚げて了えば、育つ事でけん。いかなる者でもこの話しを聞いたら改良せねばならんで。又一時サンゲもするであろ。いかなる事とは思うなよ。

 
さあさぁこの話しを聞いて何と思てる。草生え(の時の)話し(という)。草生えの時の話しはとんと分からなんだやろう。聞き応えなく、とんと仕様ない時の話し(であるが)、(神の)言葉を楽しめよ/\(と)話しを楽しませ/\、長い道中連れて通りて(来た)。三十年来(の道には)寒(さ)ぶい晩にあたるものもなかった。あちらの枝を折りくべ、こちらの葉を取り寄せ、通り越して来た。(今日の道の姿を見た時)神の話に嘘はあろまい。さあさぁあちら(から人)が出て来る、こちら(から人)が出て来る。国を隔てゝ出て来る。三十年以来仕込んである処(のお陰である)。提灯や旗や(と立ち並ぶ今日の姿が)これは分からん(なんだ)。(よふぼくは)国の柱か/\と人が満足する(道となった)。

 
中の中、中の理分からん。明日日分からん。よう聞き分け。一時も早くあちらの穴も破り、こちらの穴も小突き廻し、水をどろ/\流るゝならば、錆も一時に除れる。一時除れたなら、いかな勇みも付くやろ。ほんに成る程やと、道中道筋は付いて来たのやろ。七八年このかたの事情見たなれば、疑いはあろうまい。さあさぁ行こう/\。早く助けにゃならんで/\。急ぐ/\。席の身の内、これは急ぐ/\。談示や/\、改革や/\と夜の目も寝ずに、あちらも談示、こちらも談示、やはり元の清水、水の穴がとんと分からんから、すっきり井手を流して了うで。




(私論.私見)