明治29年1月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「明治29年1月分お指図」を確認する。


 (1月)
 明治29年1月8日
 城法支教会市川会長辞任するにつき、山本藤四郎へ御許し下されたく願い。
 さあさぁ尋ぬる事情/\、さあさぁもう十分話し、十分諭し合い、替わり/\諭し、なれど、こうという処に赴かん。赴かねばどうすることも行かん。余儀なく事情、運んだ理一寸でもあれば、繋いでという。なれど言葉一つ、末代吹く事情はどうもならん。尋ね通り思う通り、事情はすっきり委せおこう。

 檜垣へ移転の願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、皆んな一つ段々心という理、そもそもでは治まる事でけん。一つ洗い替えて事情、こら余儀なく事情、余儀なく事情なら、精神一つの理に委せおこう/\。
 明治29年年1月8日
 井筒梅治郎、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、前々以て事情諭したる。一時の処余程事情でありたであろう。もう一つ心病んだる処、もう一寸踏ん張る処、よう聞き分けにゃ分かり難ない。事情にて思う事取り替えて了え。どうなるも後々一つ/\淋ぶしいから淋ぶしい思い出す理沸かす。十分なら思う事要らん。いろいろ事情思うから頼りなき事、世上諭したる。聞きながら/\一時なればどうでも理に拵える。これまで尽したる処、生涯末代もう暫く、それは思うやろう。聞きよう取りよう、一つ集まれば一つどうなるか知らん。一寸見れば思えば一寸理や。世界一つある。タンノウせにゃならん。後々放っとく者は一人もない/\。よう聞き分け。尽した理はこゝに遺る。末代理と聞き分け。これだけ諭せば悟りつくやろう。心に取り直しでけるやろう。

 押して、身上の処如何と願い。
 さあさぁ尋ねるまでや/\。そういう事尋ねんならんような事やによって、諭す事に分かり難ない。速やかなる事十分諭したる。道のためには、身は果たしてなりと一つ理を遺さにゃならんという理、有ると言うか、無いと言うか。
 明治29年1月8日
 田中みつ44才並びに長男善永19才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁいかな事も尋ねるであろ。尋ねば一つ諭しよ。よく事情聞き分けにゃ、分かり難ない。一時一つなるという心持たず、よう思やんしてみよ。これまで大変中と思う中、どういう事思う事いかな事聞き分け。これだけの事どういう事でありた。これ忘れるに忘れられん。忘れられねば思う心これ思い開く事でけん。でけば鮮やか分かる。どういう事も善き事も受け取る。受け取るは道の理と言う。為す事世上一つ理諭す。為す事因縁聞き分け。一寸は分かるなれど、鮮やか分からん。これ聞き分けば随分分かる。分かれば発散出ける。よう聞き分け。人という、人という、いついつまで楽しみは言うまで。何程思やん。日日暮らす中不自由ない。なれど、世上聞き分け。遠い所やない近い所にある。よう聞き分け。暮らす処不自由ないなれど、為す因縁聞き分け。タンノウはでけやせん。なれど世上の理から聞き分け。身の不自由あればタンノウでけやせん。なれどよう聞き分けば治まる。よう聞き分け。因縁と言うて了えばどうもならん。因縁というは、切なみ何遍でもと言う。これ聞き分けるは、因縁のサンゲえと言う。又小人たる処、理の集まるようなもの。為す事因縁分かれば、よう聞き分けして十分タンノウ。これまで楽しみの日ありた。又あゝと言うた日もありた。よう聞き分け。短いようで長いもの。これ聞き分けば、鮮やかなもの。又聞き分けば直ぐと治まる。これ一つ諭しおこう。
 明治29年1月14日
 山中栄蔵39才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\尋ねる/\事情、尋ねる身に一つ不足という。どういう事知らす。どういう理であろ。皆んな一つ/\の事、もうよかろか明日起きよかと言う。身に事情余程大層。大層である。まあ一寸一時どうではないなれど、余程大層である。事情解きほどき、解きほどきて又暫くという。これまでとんと分かり難くい。日々捌けんから、身上今日の日と言う。我が事/\事情から見て居られんから、傍に見て居られん中に事情あるによって、これだけという楽しみ寄せて、日々事情大変。日々見難くなりてならん。又、一つ楽しましてやらにゃなろまい。
 明治29年1月15日
 撫養、部内高松出張所教堂五間に二間半板間四間に三間座敷一間半二間炊事場二間に四間井戸一箇所、便所二箇所、事務所一間に一間半、外に居宅一箇所門一箇所願い。
 さあさぁ尋ねる事情、さあさぁ数々事情、二間に四間はこれはでけんで。一尺なりと五寸なりと、伸ばしなりと縮めなりとするがよい。後々事情は許しおこう/\。
 明治29年1月16日
 増野正兵衞、身上声出ぬ障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねにゃならん/\。身上迫るという。身上これまで行く/\の理も諭してある。どんな理も諭してある。心タンノウ/\所帰りこれまでもうや/\、これまでどうしょうと言えばどうしょう、日々日が遅れながら十分定まりの理が集まる。身上の理上今年/\一日の日勤まらんという処、万事よく聞き分け。一日一席諭する理定め。刻限の理遅れ/\、一寸始め掛け急がしてならん。急がしうてならんのは、昨日や今日に急がしなったやない。前々の理諭しある。一つ心に留めてある。それぞれからそれぞれ話し、一時に話聞かす事できん。夜々の刻限に諭したい。日々同様それよう用いらねばどうもならん。これから心を浚えて忙しうなる。長い年限から手が足らん。一日の日が三日遅れ、古き見立て諭しの理、七十五人/\とも諭してある。今以て七十五人要らん。なれど、三名五名七名の人では多く集まる処、タンノウ与える事できん。どんな古ても、上で古き下で古き、成るようにしてやれ。成らん者使えば人間心、日々万事立てや成るもの、日々早く取り立てにゃならん。
 明治29年1月16日
 羽田平三郎50才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情、身に一つの理いかなる事である。身上悩むという、障りという。悩む障りとも、どういう事でなる分からせん。尋ねる。尋ねば知らせおく。どういう事日々の事情諭する。皆な多く世界の理、身上悩む。尋ねたなら身の理世界の理聞き、この人がこうあの人がこういう事、重なる者理自由自在どういうものである。これ一つ一時どうでもない。一時見れば救けにゃならん救からんならん。身上迫りて一寸薄いものである。日々事情に迫って中に、中という理があろ。諭する理が元にある。世界の理諭する。日々の処から身上が不足。こんな事では思う。一人万人聞き分けて、事情どんな事情もある、事情にならん事情もある。話し伝え、尽した理末代楽しみ。タンノウの理諭してくれるよう。
 明治29年1月17日
 杉本鐵之助31才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上一条理を尋ねる。一時以て事情日々の処にてとんと頼りなきという、又諭す理、いかな理悟りてよく諭してくれ。よう聞き分け。この道という聞き分けて、一日の日を以て精神定めてから伝わりたる。身上サンゲえの外と言う。思いの外と言う。そうやない。尽しただけは世上にある。心一つ病まんよう。よう聞き分け。尽した理は世上にある。諭した理は外れやせん。いかな理も心にある。さあさぁ捨てるやない/\。
 明治29年1月19日
 紺谷久平、目かいの障り願い。
 さあさぁ段々に及び来たる処の理、中に尽す運ぶ中に一つどうであろう。運ぶ中尽す中どういう理でなる、心に思う。心の理は早く発散。何も思う事は要らん。心に事情思えば理が回る。さあさぁこれまでに段々来たる処一日という、十分の理に治まる。世上の処を見て、どういう事もこういう事も心に発散。案じる事すっきり要らんで。さあさぁ所にて万事一つ気に掛かる心に事情理を治め。案じる事はすうきり要らん。案じると心に理が回る。案じる事はすうきり要らん。
 明治29年1月25日
 台所の裏門壁及び教長宅の湯殿を取り除き、客殿の廻り東北西に壁を立てること、西の方に門を立てること、元の教会の裏門壁とも取り除け、又木小屋大工小屋柴小屋を取り除けること願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁあちらこちら今日は邪魔になるやら、何処へやらんならんやら分からん。皆な一時仮家/\の事によって、どんな事委せおこう/\。

 又、客殿と蔵の間にふたまを立てる願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあ仮家と言うたるで。仮家/\の事にするによって、仮家さあ/\許そう/\。

 又、古井戸底一間位掘り、ぐるり石垣にして石井戸屋形立てる願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ井戸/\、井戸の処随分綺麗に/\、これまでむさくろしくてどうもならん。これまででけなんだ。一時出け難ない。仮家普請でも綺麗にする事は綺麗にせにゃならん。綺麗にして/\。
 明治29年1月31日
 城法支教会、敷地寄付の願い。
 さあさぁ尋ぬる事情、さあさぁ事情一日以て尋ねる。将来いついつまで、これより先永く楽しみ、生涯末代の事情に受け取る。さあさぁ事情願通り許しおこう/\。




(私論.私見)