(12月) |
明治26年12月3日 |
本席、御移りの願い。
さあさぁさぁさぁ事情/\/\、ようよぅ日が移る。前々より事情尋ねたる処、まずまず事情諭したる。いつという万事心掛かりあってはならん/\。一時穏やか理も治まり、分からん/\理も分かり、月の初め日の初め、一つの事情、今日の日を以て万事委せおく。引き移り夜十時連れて立つ。速やか委せおくから、万事心おきのう取り扱うてくれるがよい。 |
押して、信徒一般取り扱いの処は正月節会にさして頂きます願い。
さあさぁまあ皆々の処心を運び尽し通りてくれる処、引き移し連れて通る処は諭してある。後々の事というは委せおこう。どうせにゃならんこうせにゃならんとは言わん。楽しみの事そこえ/\皆んな心の理に委せおこう。 |
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明治26年12月3日(陰暦10月26日) |
午後10時、本席、お引き移りの席にて御話しあり。
さあさぁ待ち兼ねた/\/\/\。さあさぁさぁ、一寸今夜一言話しする。さあさぁ始まり/\。長い間やったのう/\/\。さあさぁこれから勤めにゃならんで/\。もうこれから自由/\やで。さあさぁこれまでこの屋敷これでこそ元屋敷であるのやで。これまでようよぅ長い間の道すがら嬉しい事やなあ/\。頼もしい事や、嬉しい事や。これまでどんな日もあったやろう。まあ与ゑ/\、一粒万倍と言う。長い間ようよぅの日来たら何よの事も知らす。これから又々指図いかなる事話しする。十分働かさにゃならん。席と直りたる中に、三名の姉弟、一屋敷の内に暮らす。何処へも出すのやないで。これまで知らず/\楽しんだこの屋敷、中南同じ一つの理に許しおく。雨が来る、風が吹く。授けも皆なこゝで渡すのやで。さあさあ真柱たまへも連れて来るのやで。又々一言仕切って話しておく。どちらからもこちらからも、何時どういう事があって、余儀なくの事情あるとも分からん。間数幾間ある。これ一つが席の間と定め、後々姉弟一つの理、三間四間ずっと同じ事情、何時の事情にこれはどうである、尋ねにゃなろうまいか、指図貰わにゃならんかと言う。三間四間余儀なく事情には許しおく。いついつ満足の事情に取り計ろうてくれるよう。 |
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明治26年12月4日(陰暦10月27日) |
午後、永尾よしゑ、まさゑ、本席引き移りの時お伴できぬにつき腹立たれ、桝井伊三郎、増野正兵衞の二名取り扱われ事情につき、本席古家へお帰りに相成る事情願い。
さあさぁもう持って行た物も、持って帰ってくれ。今日までは一日も早く、ウワヽヽヽヽヽヽヽ。さあさぁ話しするで/\。まあ楽しみ/\、十分楽しみ、刻限まで知らしおいたる事情、こんな大望の事といえど、何程のあたゑも天然と言う。天然の事情は諭してある。事情はでき、できた何程の事でも時節で高山も崩れる。天然という諭したる。又草生え同様の処より、段々頼りにして居る。子供/\小人/\の事情、成人話し掛ける/\というは皆な指図してある。今日の日はこれ一つの事情/\、丸こい/\ものや。丸こいものも見ようによりて角がつく/\。これ事情もうこれ暫し話し掛ける。これまで事情理諭したる処、さあさぁ暫く/\、これ事情に諭そう。(今日の日は)大抵の道はつけられたる。(しかし)最初(の)掛かりというものは荒(あば)ら家同様(であった)。何処から取り掛かろうか、こゝから取り掛かろうか(分からぬ道であった)。それ一つ道はつける、(道を)始めると言うても、何でも彼でもこのもの一つ(から)、まあまぁ先の/\(事を見定めて)、これ(教祖の)身ばかりの道をつけ(た)。長い/\話しも出てある。年限を縮め。それぞれどうなるか知らん。ようよぅこれ一人の処へ委せおき、席という話しするまで。それから始めて聞いて居るやろう。それぞれ事情成り来たる処、天然の事情頼もしや。口の心身の心よくよく事情/\聞き取ってくれ。どうでもこうでも委せたる。席なくば事情分かろうまい。一時事情始まって一時事情どういう事とも計り難ない。神というこれ事情、事情何とも一寸一つの理というは尊い/\事情、よく聞き分け。今日の日十分/\(の道)は言うまで(もないことである)。(これには)十分皆なそれぞれ道具に使い、世界/\(の)多くの中(に)運び(が)できたと言い来たる(通り)、天然で成り来たる処である。(もう)草生え(の道は)何処に(も)あろうまい。(今までは)ほんの草生えの中(から)、一時定めたる並大抵やない(道であった)。今日の日(艱難の道中を)通り通したる理によって、天然のあたゑと言う。嬉しい/\(道が)治まった。早く事情取り替え/\。一軒一つの棟、一屋敷一棟、棟と棟との事情が分からん、事情まずまず暫く処は、どんな談示したとて指図事情、理なくば治まろうまい。これこれすっきり早く取り替え/\、両方これで道が分かる。どんな道ができるやら知れん。早く/\/\洗う/\。急ぐ/\/\/\。 |
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明治26年12月6日 |
本席御側へ本部の内一名ずつ交代出勤する事願い。
さあさぁ事情を以て尋ねる処、その事情という。さあさぁまあ一寸には大層のようなものや。なれどこうという理運んで、一つ心の理の集まりたる処は受け取る。 |
押して、前川喜三郎替わりに山田吉之助出勤する事願い。
さあさぁ尋ねる処、これまでの処二人、十分の理を運んだ処、又一人替わると言う、それは替わりてもよい。なれど、そうしてこうしてという処は、十分に受け取る。 |
引き続きて女中増井りん、煮炊きの事情願い。
さあさぁ段々の事情、それぞれ尋ねる。一時どうとは言わん。一寸暫く前以て運び掛けたる処、談示取り決まる処、それぞれこうという処に委せおく。 |
左様ならば今日より出勤する事に取り決めます。
さあさぁもう同じ事、一寸暫くは何言うても一寸の治まり、一寸の事、万事取り決まりできようまい。なれど放っておく事もできようまい。暫時の処これまで事情以て治めてくれるがよい。 |
引き続きて御話し下され。
さあさぁ一寸事情諭しておかんならんで。これから一つの理に諭す。第一理心に持って治め。遠い所近い所は言わん。日々運ぶ尽す理を受け取りて日々守護と言う。それぞれ澄んだ者なれば遠い近いは言わん。何ぼ遠うても心の理によりてその場生まれたも同じ事と諭しおこう。万事互い/\よう聞いて/\居るやろ。聞いたら道を違わんよう、違わさんよう。違わしては何にもならん。心に違う理がすっきり嫌い。鏡屋敷取り扱い四方正面という心。罪はならんで。取り扱いの処治まりてないから罪できる。心罪ないよう諭してくれ。毎夜/\の理に諭してある。なれど、名々理を拵え、裏と表との事情がどうもならん。善き事も悪き事も裏表、取りよう聞きようによりて理が戦う。こそこそ話しはすっきり要らんで。直ぐと/\大きい声で話し、陰々の話しは要らん。こそこそ話しは二人の心は治まる。なれどもう三人との中は治まらん。よう聞いておけ。たゞ一言に聞いても分からん。内らの中何人居る。長らえてどうなりこうなり月々の処、年々の処、立って来てある。心安いは言うまでやない。あちらこちら心に持っては要らん。兄弟の中/\と言うても、中に兄弟の理がある。ぼそぼそ話しはすっきり要らん。世上の理世界の理は心に治めて話しもせにゃならん。内々気に済まにゃ済まぬよう明らか話しもせにゃならん。中に跨り要らん。心変わる理あろうまい。なれど、日々理を拵える。皆んな揃うた中で話しておくからぼそぼそ話しは要らん。ぼそぼそ話しはろくな事やないと思え。誰彼言うやない。そのまゝ直ぐに諭してくれ。こそこそ話しは罪を拵える台とも諭しおこう。道が大きい成るか。指図以てすれば違わん。一名はどうであろう、と、これは思うやないで。しっかり聞き取って皆な心に持ってくれるよう。 |
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明治26年12月6日 |
河原町、部内湖東支教会長、妻子供これまで寄留の処この度転籍の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ事情は心一つ事情、さあさぁ心に委せおこう、心おきのう、さあさぁ許そ/\。 |
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明治26年12月7日 |
本部内日々の処道が盛大になるにつき、分教会長を二人ずつ詰めさせて、本部員の手助けをさして頂きたく願い。
さあさぁ事情以て尋ねる事情、いかにも一つ事情運ばにゃなろうまい。段々道大き成り、世界集まれば、段々日々と言う。日々忙してならん、と、これまで諭してある。さあさぁうつる/\。さあ願い通り事情受け取る。 |
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明治26年12月7日 |
山本利三郎、京都の病院へ行く事の願い。
さあさぁ尋ねる処/\、余儀なく事情尋ねる/\。さあさぁ事情聞き取りて一つ万事一所にて事情治めてやらにゃなろまい。一つ事情言うまでやない。遠く事情は運ぶまで。遠く事情運ぶという事はさらさら持たず、すっきりなきよう治めて。これではどうもならん、これではどうもならん。よう事情聞き取れ/\。どんな事も前前より諭してある。難儀不自由と言う。日々暮らす中に不自由はあろまい。なれど、事情見て、寝ても起きても、何時でもたい忘れる事でけようまい。暫く内々にて十分拵えて、それより日々治め。暫く内々にて注意せにゃならん。注意と言うても、つい知る事でけん。でけねば同じ事。なれど、親族/\一つ以て、暫く匿もって一つ心静めさゝにゃならん。 |
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明治26年12月7日 |
山田太右衞門、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上にて事情尋ねる。いかなる事であろ。どういう思やん、どういう話聞く。いかにも聞いて居るなれど、どうであろと思う。思うは一寸理であろ。いかなる理聞き取れ。一時案じる事要らん。案じる事要らんが、一つ聞き分け。どういう事聞き分けるなら、諭す理、これまで諭してある。これまで、一度二度やあろまい。善き理悟りよい。悪き理悟り難くい。事情成る程と聞き分けて、一寸治まれば、治まらんではない。名々事情なくば、何も言う事あろまい。名々切なみ、どんな理も、世界一つ因縁と言う。因縁諭する理、名々為す事鮮やか分かろまい。世界数々いろいろ事情、名々その場ならと心に持って、事情治めてくれ。身上案じる事要らん。身上不足ありて、タンノウでけやせん。なれど、聞き分けば、タンノウ治まらんではない。よう聞き分け。治まる事情名は末代の理と聞き分けば、いついつまで分かるであろ。よく聞き分けてくれるよう。 |
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明治26年12月9日 |
岡室熊作、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上の処いかなる事という事情尋ねる。尋ねば、一つ事情諭して置こう。どういう諭諭し、よかったなあ、一つ更々持たず。一時十分大変な処であるなあ、聞けばなあ堪いられん事情、よう聞き分け。助けたい、助けにゃならん助からにゃならんが理である。なれど、段々事情見るに見られん日々通りたる。一時どうという事はない。なれど大層。一寸一つ諭しおこう。これまで難しい道を越し、どうしょこうしょ思うたる日経って、これでなあと思えば、身上事情思う処、事情思うは理である。なれど、よう聞き分け。皆な事情因縁諭す処、この事情聞き分け。皆な世界聞き分け。世界の道理聞き分けて、ほんになあと事情治めて、これより事情。一時難しい。何でなる、世界になあ、これ持たず。聞き分けてくれ。なれど、大層である。ようこれまで、どうであろ、諭す処から聞き分けば、どんな事も分かる。よく聞き分けてくれるよう。 |
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明治26年12月10日 |
松村さく、教祖御守の処願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ日々の処、とんとあちら人抜ける、人足らぬ、余儀なく勤めて居る。内々心掛かりなき、日々どうなりとも内々定めてこうと言う。そらよい。人々の処あちらと言う、こちらと言う、どうもならん。一寸替わり/\替わらして居る。仕切りた処鮮やか治まりた、治まらん。それで人々誰と言わず内々の処、年々取れたる、年々長い間、どうこう伝え合い、人体それぞれある。すれば替わり要る。幾日と決めん。一名替わりあれどどうもならん。尋ねる事情内々構わん。又々事情以て内々談じて替わり、当分あちらこちら人々揃うまで、それぞれ事情に受け取る。これだけ諭しておこう。 |
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明治26年12月10日 |
吉岡栄蔵32才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、一時成る成らん処、事情尋ねる。身上という、いかなる事という処尋ねる。これまで知らず/\の道なれど、こうと言うて一日定めた。それより伝う身上どうであろ。いかなるも聞いて居る。身上不足なる処聞かず、身上不足なる処分かろまい。どういう事となる。日々思案しても分かろまい。一時成りて来ると、更々思わず、人に諭して名々事情一寸に行こまい。なれど、これまでいかなるも思い出し、内々に、もうこうなれば世間面目ないと、これ持たず、内々改め。こうなれば世上なあ、内々更に思わず。これ一つ諭しおこう。よう聞き分けてくれるよう。 |
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明治26年12月11日 |
朝、事情願い済みし後、引き続きて御話しあり。
さあさぁ一寸事情ある。話し/\一つしておかんならん。もうこれ段々幾らでもどれだけでも、動かれるだけ、段々動いてくれ。動けば、何ぼうでも動かれる。さあさぁ、忙しい/\。忙してならん。朝も早ようから夜も掛け。これまで話伝えたる。一寸掛かりた。そこで急がしなる。何ぼうでも急がし/\。何ぼう運んでも、身上障りなく、日々勇む。日々急がしなる。誰に遠慮気兼なく、これまで伝えたる。その道近寄る。日々嬉しや頼もしや。よう聞き分けて治めにゃならん。どんな理も分かる。そこで席急ぐ/\。自由自在しておく。違う事さらにない。これまで誠事情の道、いろいろ聞き、通してある、どんな道も通してある。その代わり道明らか。何処から言うても、自由諭し掛ける/\/\。運びさあさぁ急がしい。たゞ遙々早く戻りたい。自由自在聞いて来たと、満足の道今にある程に。聞いておけ。 |
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明治26年12月13日 |
増野正兵衞、夜々腰痛み、又小人道興熱につき伺い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ一寸心得ん、心得んと思う心得ん。身上事情あれば心得ん/\と思う。よう聞き分けにゃ分かり難ない。又一つ事情集まる/\。これ二つ、一つ二つ集まる。いかなるもこれまで一つ、又一つ事情、一時事情尋ねたら指図。よう聞き分け。身上は案じる事要らん。案じる事要らんが、まあこれ遠く遙か思う。遙かなれど、安心さして、これ遠くこれまで事情、皆な安心運んで安心さしてやるがよい。これだけ指図しておこう。 |
押して、母ゆう神戸宅にあるに、喜市これまで船場分教会の方に御世話になり修行中でありますが、その儘修行致させておきまして宜しきや、又は神戸の母の元へつけおく方宜しきや伺い。
さあさぁ暫くと言えば暫くなれど、放っておくに、放っておかれん。淋してならん。こういう理、付けてやるがよい/\。 |
又神戸宅地家屋を買いに来て居りますにつき、母もいとも売り渡したきよう申しますが、売って宜しきや伺い。
さあさぁそれはよう聞き分け。誰のものでもあろうまい、彼のものでもあろうまい。兄弟親というまゝに治めて、心休みさしてやるがよい。 |
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明治26年12月13日 |
前堀亀吉、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上一つ理を尋ねる。いかなる事であろ、尋ねるであろ。万事一つ理を諭しよ。一つの心定めて、心に理を治めてくれるよう。どういう事諭すと思う。よう聞き分け。これまで難しい道ありて、どうしょこうしょ、名々心どうもならん。長らえての道すがら、どういう道も通りた。ようよぅの道つき、ようよぅ治まりたら、身上掛かり、これまで通りた。又身上速やかなら、何も思う事なし。身上どうと思う。思うは理やなれど、取り替え、思い直し、いかなるも国という、所という。前聞いて、所皆な改めさし、余儀なく事情でない。これまで変わりて中に、身上事情世界事情見分けて、それから事情先ず治まるなら、そのまゝ身上直ぐと治まるであろ。 |
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明治26年12月14日 |
増田ならえ、目の障りにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、第一の処、さあさぁまあ一寸にはこうなればどうなろうか知らん。これ台。これまでどんな事も見て聞いて通りたる事情、又段々事情楽しみ、これという楽しみはこれ聞き分け。これだけ何となくして、それからそれ、どういう事、いろいろの事、又、身に掛かりたる事情、皆な為す事理である程に。よう聞き分け。寒い時分には寒い、暑い時分には暑い。これ分からん、これまでどういう理、楽しみ集まる。それにどうであろ、又傍々思う。よう聞き分けにゃならん。ならん中と言う。どうした事であろ。どうした因縁であろ。これまでいろいろある。これ為す事、為す事は因縁である。多分不自由なき、どういう理も世界聞き分けば、鮮やか治めてくれるなら、又治まる。これ長いようなるもの。これ有り難いは言うまで。分かりて通りたる。通りたる曇りとんと分からん。善き時ばかりなら忘れて居る。身上に掛かる。掛かればいろいろ寄せる。これ寄せんよう皆な通りたる。世上何と言うであろ。名々世上の言う事集めて、すっきりこれだけ結構あろまい、と、よう聞き分け。辺所影姿分からん者もあろ。これも因縁。これまで難しい中通り、末々楽しみ。難しい中日を送りたあたゑと言う、これ聞き分け。よく諭してくれるよう。 |
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明治26年12月15日 |
中山会長より東京行の事情につき御願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、前々の事情は、これ心胆心差し入って、事情持たそうと言う。なれど一つまあまぁと言うであろう。まあまぁと余儀なく事情治まりてあろう。又一つ事情一つ皆な揃うた事情、もう一度/\、一寸事情、今の処代わりやってよかろう/\。 |
前川菊太郎、松村吉太郎出越しの処願い。
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明治26年12月16日 |
昼12時頃、本席、昨夜歯痛み頭痛につき願い。
さあさぁ寸身の処に心得んと言う、事情と言う。いかなる事であろう。それぞれ尋ねる処、何も案じる事要らん。又万事事情と言う、又日々と言う。一寸もう十分なる処治め、楽しみ事情暮らして居る。どうがよかろうこうがよかろう、一つ治めて十分なる事情なれど、一つ諭しておかんならん。とんと気の養い諭しおき、理治まりたる日の中替わり番して大切は受け取る。とんと事情構わず、日々替わり番十分理である。これまで世界何時とも分からん。越したるよう聞き分け。日々の処どうしようこうしよう間も居てくれるが事情、強ってというは気の養いにはならん。もうかり言わんよう取り扱い、これまで渋々治まり、これから先何処に居るやらなあ、というようにして、日々取り扱いしてくれるよう。 |
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明治26年12月16日 |
夜12時、刻限。
さあさぁ一寸出掛けて話し掛けたで。どういう話し掛けるなら、さあさぁようこれまでの処、よくよくよく思案してくれねば分からん。何も思案してどれだけ苦を病んでくれと言うやない。濁りた話しも、一寸澄んだ話しはこれまで余儀なく、どんな遠い所からでも、どんな運び所も、恐ろしい所も、何でも出て来んにゃならん。これまで信者より深き心を持って出て来る。この道艱難苦労の道も通りたやろう。通りたならこそ、この道がで(き)て来たのや。澄んだ事(が)できて来るは神さんの守護や、神の守護やと言う。通った中に道(が)ある。真の心(を)以てできて来る。皆な大抵やない。山坂をも道をつけたら楽々の道も運ばれるやろう(と)、親が道をつけ、段々つけ掛け(た)。(教祖)一人やしろに貰い受けて、(この道を)始め掛けた。道の割方(わりかた)(を)してみた処が、人数足らいであちらも(引っ)掛かり、こちらも一寸(引っ)掛かった。あれはどうなろう(か)と(いう)。いつになったら(できるのだろうか)と言う。折角(かんろ台を建てかけたのに)どうもならん/\。百十五才まで寿命定めた。なれど、どうもならん/\から、(二十五年の)年限を縮めて治まった。
たゞあの人は結構やと言うだけでは分からん。道の理分からねばならん。年行てある。何であのような理であろう。今の者はあの人がどういう者と思うが、澄んだ中の濁り、晴天の中でも曇りする事ある。道があったならこそ随いて来た。世界濁りの中頼り、あちら何も頼りなきよう、一寸入り込み仕事場と言うて掛かりたなれど、とんとどうもならん。あちらもしさがし、こちらもしさがし、仕事場ではあちらへ持って行き、こちらへ持って行き、どうもならん。席と言う一あっての二、何程賢うても、晴天の中でも、日々の雨もあれば、旬々の理を聞いてくれ。聞き分けねば一時道とは言わん。これだけ話し掛けたら、どういう者も聞かさにゃならん。これまでの話し何でもと思えども、今まで遅れた。いかなる道も分かり来る。尋ねば指図を以て、これまで世界造りたと言う。言うも無理やない、頼むも無理やない。この三つの理を改めて聞かねばならん、と指図しておこう。よく聞き分けてくれるよう。 |
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明治26年12月22日 |
梅谷分教会理事駒谷忠四郎、家内中教会へ移りたきにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情、一つは尋ねて一時こうという処、どういう処、どういう指図/\、一つ理諭しおくによって、よう聞き分け。内々心でも行こまい。順々心運んで、いかなるも心頼もしいなあ、事情以て運び掛ける。又皆な一つ心理、心に委せおこう、何時なりとも委せおこう。さあさぁ許しおこう/\。 |
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明治26年12月23日 |
諸井政一、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁこれまでに段々事情諭したる。諭したる事情、これ一寸心に治まりたるやろう/\。治まりたる事情よく聞き直し、取り直し、どういう事も聞き分け。内々という、国という、所という、万事どうしてこうしてと思うまい。なれど、あちら変わりこちら変わり、これ日々堪えられんと言う。又一つ名々こうと言う。身の障りどういう事と思う。よう聞き分け。所と言うて所に生まれ/\、国を隔て(親里に住居するようになった)。こゝらどういうもの(であろう)。それは因縁と言う。因縁聞き分け。まあどうでもこうでも珍しい(因縁である)。これまで聞いた事(は)あろまい。なれど遠く所より(帰りて来る)親里という処(の理を)聞き分け。今年もどうであろう、先もどうであろう。因縁の為す事聞き分け。長い短い、因縁為す事聞き分け。これは第一身上案じる事要らん。案じる事は要らんで。 |
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明治26年12月24日 |
先々分支教会より節会の事御願いに参り、それにつき心得まで事情申し上げ願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ所々皆なこれ一つ/\事情と言う。なれどあちら一寸変わる、こちら一寸変わる。皆な心分かる分からん。皆一寸暫くの間である/\。それしたなら尋ねる事要らん。一つ治まる事情は今の事、今の事はどういう事にしたらよかろう、所々こうがよかろうどうがよかろう。尋ねる心だけに委せおく。当分という心持って、こうという処治めて以て先と言う。さあさぁ心だけ委せおこう。 |
押して、他の処より願いに参りましたら詰員より話して御許し下されますや願い。
さあさぁ段々の処々、まあ一寸今の処は前々諭したる。一つどちらから尋ねに来る。これは尋ねにゃならんか。さあさぁ一つに委せおく、さあさぁ一つに委せおく。さあさぁ心だけに委せおこう。 |
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明治26年12月24日 |
島村菊太郎妻銀代、指腫れ身上につき願い。
さあさぁ尋ねる事情、さあさぁまあ事情変わる、又変わる。又事情と言う。いかなる事情、身上案じる事要らん/\。案じる事要らんが、事情身に自由あれば、どうでも進まん。又尋ねる。尋ねば又事情聞き取りて諭してくれにゃならん。身の処尋ねる。尋ねたらこういう指図聞き取らにゃならん。皆な話しする、聞かす、よう聞き分け。これまで説いてある。どんな所でも話しするは八つの埃り(である)。又因縁為す事(を)諭して居る。因縁諭する事(は)、他に事情(を聞き分けて)成る程という(理が分かる)。道初めに(いんねんの理から)それぞれ(道に)付いて、先々(の道ができた)と言う。よう聞き分け。諭す中に内々(の)理(が)あるによりて、これ聞き分け。因縁(の理を)諭して(通るのに)先に(自分のいんねんの理を我が心に定めて)諭すれば、いかなる事も自由(じうよう)(という)。又名々(人に)諭す処から、名々(が)先に(心を)定めにゃならん。先に(心を)定めてすれば皆な自由(は)そこにある。
身に一寸事情あれば案じる。それどうなる、こうなる(と案じる)。名々(案じを)思う事(は)、すっきり思わんよう。すっきり(心が)治まれば日々(事情が)治まりて(来る)。(心)治まれば、先々(は)言うまでやない(皆な事情治まる)。(心治まらねば)何も(かも)切なみとなる、こうなると(どうもならんと)いう(ことを)諭し(て)おく。何も(心に)曇り(は)ない(という)。すれば誰に何を(諭すか)。これ(では)一つ又どうにもこうにもならん。あちら風や、こちら雨や(という)。(それを)話しせん。不足ばかり(である)。これ諭しおくによって、よく聞き分けてくれ。 |
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明治26年12月28日 |
田原支教会、増田伊三郎を副会長に致したく願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情にも段々、一つ事情によって余儀なく事情尋ねる。尋ねば一つ指図、よくよく事情聞き取れ。何でもこれから重ねにゃならん。今一人こうという理、心おきのう許しおくによって/\、これから何でも始め掛けてくれにゃならん。こうと言う、一人尋ねる。尋ねて許す限りは、何でも一つ事情鮮やか許しおくによって、これより何でも事情。 |
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明治26年12月28日 |
夜10時半、本席、御身上の願い。
さあさぁ一寸これ昼からの席/\と言うて待ち兼ねて居る。身上に障りどういう事であろう/\。日々に急がしい/\と言うてある。どうでもこうでも急がしい席、一席に定めたる十分の理を互い話し掛け、始め掛け。段々ならんから特別と言う。よしよしと言う。もう特別の話し仕様ない。日々一席事情、何席運んだる。何名何人一つの事情、皆な席は何も知らん。たゞこうしてやったら喜ぶやろう、道も盛んに成るやろうと思う。側には分かろうまい。続くだけ何名押し込んで来ても運んでやるもの。席の身上長う使うと思えば、ぼつぼつ運ばにゃならん。急げば短こうなる一つの理。席と言えば、これだけの理のあるものかと言う。十のものなら九つまで運んで、往ぬ事もできず、そんなら今にことわけ言う事もそれも行かん。これから席と言う、皆な同じ信心家や中かは思うやろう。又、席というはあれだけの事はなけにゃならん。万人の内一人事情、老母存命中より聞きて居る者は分かるやろう。こうのう積まん者はこうけい出せん。一個は一個だけの理。これまで尋ぬる指図という、指図に間違うた事はあろうまい。身上という、尋ねてそんなら行て来いと言うは、滞在中と言う。道中何の理もあろうまい。尋ねて指図の理を以て勇んで行くというは、それだけのコウノウの理、今夜刻限諭しおく。明日は一席に済まして了う。もうであろうか/\と思う内にまだと言う。その理が一寸身に祟りた。さあ又々刻限にて知らさんならん事がある。何名何人明日疾うから席をさすで。 |
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