(9月) |
明治26年9月1日 |
京都羽根田文明なるもの天輪王弁妄と題する小冊子を著述し攻撃せしにより、反駁して宜しきや、又訴訟にても起こして宜しきや伺い。
さあさぁ尋ねる処/\、いかなる事も皆これまでどういう事も諭したる。何時どういう事言い掛ける。始め掛ける。前々諭したる。一時尋ねる処、どういう事と思う。何も構わせん/\。よう聞き分け。何とかしたらどうかなろうか。相手を見て居るようなもの。今の一時世界の道を通したる。一時治める。これまで一寸振れたる。そこで通りたる理を心に治め。何を言うても聞いても今日の日が実際とさえ言うて居ればよい。これまでどういう事も聞かす。どうもならんから、世上の道を通したる。相手一つの理もなきもの。言う事も聞かず、どうもならんから世上の道を通したる。往還道、どんな邪魔があるとも知れん。何にも案じる事要らん。皆な心に治めてくれ。 |
暫くして御諭し下され。
どんな事目論でも何にもならん。善い事目論めば善い理が回る、悪い事目論めば悪い理が回る。この道賢い者からできた道やない。これから一つ定めてくれるがよい。 |
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明治26年9月4日 |
午後11時、諸井国三郎、身上につき願い。
さあさぁ尋ねる/\。尋ねるからまあ/\の処に、どうも思い掛けない身に迫る。どういう事知らす。一時身に迫る処、遠く理、遠く事情、考え思やんして日々と言う。日々どういう事情、どういう理、今一時と言う。一時の道は難しいでならん。多くの中、段々諭して、これまで段々立ち替わり入り替わり、あちらへ諭しに出る。こちらへ諭しに出る処、いかなるも取り替え、多くの中、いろいろあるある。十分心得のため諭そ。事情日々の処、日々の事情、又楽しんだる。又中にどういう節とも分からん。一時尋ねる処、身上案じる事要らん/\。もう身上速やかなる処であろう、遠からどういう事情、山中突き抜ける。突き抜けるは難しい。一寸諭せにゃならん。これからどういう処出るとも分からん。日々どんな事情、どんな理広く成る。広く成ればどんな事、どんな理皆な龍頭と言う。龍頭に掛かる。互い諭し組んで/\十分組んで、水漏らさず、よう又々話し掛けたる。尋ねる。尋ねたら始まる。これ事情早く/\聞き取りて、諭してくれるがよい。 |
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明治26年9月7日 |
暑気のため休務中の処、暑中も明きしにつき日々事情扱い願い。
さあさぁさぁ尋ねる事情/\、さあさぁもうこれ十分の処にて、暫く休ましてある。もう段々もうあれこれ用事つかえてあろ。つかえば始め掛ける。一度/\尋ね。これより一つ、一日の日から始め掛ける。事情何なりと尋ね掛けるよう。 |
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明治26年9月7日 |
諸井国三郎、前日身上のお指図より心得のため事情願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、前々に身上事情ありて尋ねたる処、いかなる事情、まあ一時事情、その事情案じなきというは、案じはさら/\ない。指図聞き分け。身上事情ありてこうと定めて直ぐと言う。又候それ指図と言う。どれだけ指図、危なきないという理聞き分け。案じれば切りのなき、尊き大き理、粗末にはせん。なれど善き理と悪しき理と理を拵えんよう。尊き事情、どうと思やん出て来る。後も先も分からん。多くの中、段々事情ありて入りて来る。入りて来るやない、連れて帰る。心得まで諭し、暫くどういう事諭すも、今一時の道理だけ定めさせ。外々果てるに果てられん。あちらに堰ある、こちらに土居あり、世界通り難くい。初め今日の日照らすがよい。今日の日照らせばあわてる事分かりたる。一日の日勤まりたる理、どんな事知りたる者あれば、知らん者心にせん。恥あると吹き出す処聞き分け。もう暫くの間、いつまでと違う。天然一つの理聞き分け。万事取り締まり第一。 |
東の方へ派出に出て居る事情願い。
さあさぁこらまあ今一時の処、一度の処付け掛けてある。こら急く事要らん、急いて急く要らん。名々始めたるに、皆な芯なけにゃならん。事情定めてこれまで深き事情ありて諭せにゃならん。 |
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明治26年9月8日 |
本席、居宅の前門及び塀の建物の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ事情は前以て取り扱うたる。これだけ/\早く早く、ざっと早く/\。さあさぁ許しおこう。 |
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明治26年9月16日 |
桝井政治郎、鹿児島へ布教に行く願い。
さあさぁ尋ねる処/\、それ事情はいかなる心、どうでも踏み出してこうというは受け取る。よう聞き分け。遠く所にて、又事情伝える。遠く伝える処、内々事情、今一時とんと事情、こちらへと言う。治まりたる。又一時事情所へ事情運びに出ようか。一つ諭しに出ようか。これ十分よう聞き分け。急がしい処、皆な心揃うて一寸事情、それではまあ揃うた事情と言わん。こういう理思い出してならん。長い心合わせるは生涯一つ理と言う。よう聞き分け。急がし/\。内々何も急がしいない、急がしいない、思わんよう。どうでも急がしいなる/\。他に真実どうでもと言えば止めるやない。これ聞き分けてくれるよう。 |
押して願い。
さあさぁ尋ね返やす処、尋ね返やせば、事情どうでも精神定めてすれば、許しおこう、許しおこう。 |
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明治26年9月16日 |
岡本栄太郎、長男栄六身上願い。
さあさぁ尋ねる処/\、小人と言うであろう。小人という身の処、どうでもならん。ならんやない。いかなる事聞き取れ。どういう事聞き取れ。どういう事急ぐ/\、急ぐ事情、名々それぞれ急いで長くと言えば長く、短いと言えば短い事情と言う。話しという、これまで話し事情以て取り扱え。皆な心という理ある思う。よう聞き分け。諭す処、段々/\他に事情、諭す事情、因縁諭すであろう。よう聞き分け。何であろう、どうであろう。長々事情あらあらあれど、理がない。一時の処、内々事情に早く治めてくれるよう。 |
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明治26年9月21日 |
寺田半兵衞娘小近19才、喉へ差し込み息止まるようになる故願い(尤も十日程以前よりおこり)。
さあさぁ尋ねる事情/\/\、身の処にていかなる事も日々よう聞き取れ。これまでいろいろ諭してある。いずみいずんで居ればいつまでと思う。身の障りと言う。日々思う外に事情を見て日々と言う。こうのうというは、直ぐに見えるものやない。不思議から不思議が出る。よう聞き取ってくれるよう。 |
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明治26年9月22日 |
北分教会伊藤半七31才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\/\、身上さあいかなるも尋ねるであろう/\。尋ねば一つ理を諭しおこう。よう聞き分け。事情遠く長く間、事情運んでようよぅの理を見て、段々という事情見て、日々思えば又一つ理を拵える。思い出す。よう聞き分け。中々の道、ならん中難しい道通りて、ようよぅと思うは心であろう/\。聞き分けば分かるであろう。尋ねる身上一条の理は、案じる事要らん。案じずして、日々精神定めて、いついつまで楽しみ、一つ心に持って事情、日々晴れる日もある、曇る日もある、いろいろある。ようよぅ治まりただけ長く道通すも、これまで、やれ切なみじゃ、怖わや。ようよぅ日見せて、それよりと言う。すれば、互い/\話し伝えてすれば、名々身上も治まるであろう。 |
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明治26年9月23日 |
本席、身上少々御障りにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上にさあさぁ、日々の処、さあどうでもこうでも運ばにゃならん、運ばさにゃならん。なれど、事情によって取り扱え。余程気を付け。気を付けにゃならん。どういう者出て来る/\。一つ心それぞれ出るであろう。なれど事情そうではない。中にどういう理、それも一つ、今日身上切なみ運ぶ処、日日一席二席と、筆も運ばにゃならん、運ばさにゃならん。日々運ばして一席二席、中にはたゝき/\、日々詰むで/\どうもならん。もう一席特別/\働く処、そこで身体とんと疲れる。日々の処不足なし運ぶ処、不足なし運ぶ中に、とんと今日どうであろう/\皆な思う。そこで一寸諭そ。忙しくなりたら切りなしと言うて諭し、事情もう一席/\、言わずして席心だけ運ばす。遅い早い言わん/\。一日の日、今日も/\、席から念じて十分治まる。その中皆治めて行かんならん。暫く席の心配に留まりたる。よって、その心で運んでくれるよう。 |
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明治26年9月28日 |
増野正兵衞、腹痛み、いとも腹張り後通じ悪しく然るに神戸春野利三郎赤痢病の由申し越しにつき伺い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ身上と言う。一つ尋ねる処、一寸にはこういう処、こういう理、皆心という理ありて、身上一時の処案じる事要らん、案じてはならん。どういう事違うて、こういう事違うて、こら今まで世上の理と、それと理と名々引き合わせてみよ。これだけ諭しおくによって、身上違う違わんは、今までにある。よう聞き分けてくれるよう。 |
兄の障りにつき正兵衞下神の事願い。
さあさぁ一時一つの理やで。これよう聞き分けにゃいかん。 |
又押して、前身上に迫りし時、こちらへ連れ帰りてという定め致し、その事を十分談じ、連れ帰る事の願い。
さあさぁ尋ねる処/\は、身上事情ありて尋ねた。一時身上どういう事であろう。前に一つ大変事情、なれどよう/\速やかと言う。後一つ何かの処聞き分け。どうせにゃならん、こうせにゃならん、諭し難くい。よう聞き分け。一時どうせこうせと言えば仕よいもの。そんならこうと事情は定めて事情と言う。 |
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明治26年9月29日 |
山沢為造、腹及び喉痛むにつき伺い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身の処、どうか身の処、まあ一寸心得ん/\心得んやろう。身の処にてはよく事情聞き分け。一寸数えてみよ。数の数中、又理がある。よう聞き分け。同じ一つ理でありて同じ理、日々通りたる中の中に理がある。よう聞き分け。どんな事聞くやら知れん、見るやら知れん。これまで伝えたるその日近寄る。急いで/\ならん。前日伝えたる。それより思い出してみよ。調べてみよ。内内であろ、日々であろ。他に聞き分け心に掛かる。又思い出した理ありてはならん。又段々話し伝えて一人では分からん。追々鮮やか。身上事情なければ尋ねやせん。尋ねば一つ話し、どんな事見るも、出て来るも、何ぼ出て来たて、理に一つ理二つ合わせてある。怪しい恐れやせん。天の理に恐れる事はない。天の理諭しておめも恐れもしやせん。皆な小首傾げて居る。艱難苦労の道通り/\、思やんしてみれば、今は明らか/\。又中に一つ理という、これ難しい。夜が明けば結構、夜が明けば結構。これ一つ諭しおこう。 |
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明治26年9月29日 |
中之道の事につき事情願い。
さあさぁ尋ねる事情/\は、まあ一寸前々以て一つ始め掛けたる。又一時鮮やか分からん。年限一年先、二年先、三年先、これはどうでも思うよう。成る程に一度話し、二度話し、一寸以前こゝどうでも及ばず。独り成って来る。独り成りて来ると言えば、放っておいてもと言う。そうではない。一度の声、二度の声、三度声、これ集まれば成って来る。一度一寸始め。一寸声。これだけ話しておこう。 |
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明治26年9月29日 |
泉、部内向井出張所預かる預からんという事につき願い。
さあさぁ尋ねる/\、尋ねにゃならん。尋ねにゃ分からん。よう尋ねた。事情聞き分け。一寸した事であろう。こゝこうしたら治まる。なか/\の事情になりたら治まらん。一時どういう治め方、一寸他に事情以て預かる。又本部/\と言えば一つやないで。そうなったら治まらんで。この理の治まり方諭し、又諭し事情治めてくれにゃならん。これ一つよう聞き分けてくれにゃどうもならん。 |
押して、元と言うて治めさして貰います願い。
さあさぁこれは元一つ理やで。こうしたらよかろう/\。そんな事したらどうむならん。どんな事出けるやら分からん。これから先どんな事出けるやら分からんで。 |
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明治26年9月30日 |
村田幸助妻すま、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上心得ん事情から尋ねる。いかなる事情という処尋ねる。まあ大抵どうなりこうなり、万事治まりある処、もう一段と言う。どれがならんこれがならん、こら言わん。勤まる心という理治まる。又難しい理あるによって、先深き事情あるによって、未だ先年限事情万事いかなるも引き受け。あちらから事情言う、こちらから事情言う。難しい。難しいと思えば難しい。事情裏表なく同じ理。どちら眺める、こちら眺める中、二つなく、一つ理見難くい事面倒い/\事情と言う。又、楽しみの中、身上は案じる事要らん。しいかり聞き分けてくれるよう。 |
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