明治26年7月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
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 (7月)
 明治26年7月4日
 梅谷四郎兵衞、身上腰の障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身の処と言うであろう。いかなる事と言うであろう。よう事情聞き取ってくれ。長い間の道中、道中にはいかなる道も通りたであろう。今の日は鮮やかな日である。又自由ならんと言えば、案じるであろう。案じる事は要らん。これから先段々広く、内というその理治める。こうと言う理、あゝと言う理、これ難しい。あちらも重々の事情治まりて理と言う中に、所々事情は事情、先々の処、一つの心集めて、理と理で集まる。仕難くい、日々言い難くいものといえど、思案してすれば難しい事はない。名々心の理を以て治まり諭さば、難しいといえど、難しい事はない。皆な旬々これだけこう成って、日々タンノウは受け取りおこう。どういう事も談示に取り、名々はこう、皆なはそう、どう成るも理に委せ/\、心の理返やす。まる順々の理を諭しておく。

 押して河内の方の願い。
 さあさぁ皆なそれぞれ思う処、思わくどういうもので成らん/\。人々の理、どうでも成らん/\じゃない。暫くの日を送れば、一時こうどうであろう。人々どうであろう。成らん/\どうもならん。これだけせにゃならん。暫くの処、うっとしいてならん。何でもこれだけの理は、別々の理に伝えてくれるよう。
 明治26年7月5日
 御墓所井戸掘りし処未だ水湧かざるにつき事情願い。
 さあさぁ尋ねる処々、井戸という処、前々諭したる。井戸三つ許したる。一つの井戸、三つそんなら湧くであろうか。今一つ始めたる処、水は未だ遠い、所を変えて、事情水あろ。今の所は遠いで。三つの所々の理を聞き分け。三つ許したる理を聞き分け。又始め掛けたる所、遠い所と言うて願えば又諭す。さあさぁ所を変えるなら、遠い所とは言わん。十間と十四五間未の手より始め掛けるがよい。水は遠いで/\。
 明治26年7月5日
 林芳松、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上心得ん。十分尋ねる。十分尋ねば事情諭しおこう。まあ長い心/\、長い楽しみ/\。長い心を持って、これまで容易ならん所を、内々十分の心治まってある中、こうして居れば気楽じゃ。身は案じる事は要らんで。
 明治26年7月7日
 南海分教会、部内金山村の件につき願い。
 さあさぁ段々事情/\、いかなる事情と思う。どういう事情、最初前々尋ねたる事情以て運んでこうなる。よう事情聞き取れ。これで十分の道である。今度指図を以て運んだる。知る知らん。いかなる事情思うて見よ。身が入るは守護幾日こうした指図を貰うた。これまでよう重々運んだ処は受け取る。なれど心を静めるは神の道、年々再々見えるが神の道、よう聞き分けてくれ。

 押して願い。
 さあさぁ治めてくれよ。静めてくれ。残念の処はない。どういう事で言わず治めやろう。これくらいでさしづ小さいが、一度の処で鮮やかの指図/\。どういう理であろう思う理、その日最初ならん処、どういうものでこれだけで十分運べてある。泣くでない、悔やむでない。運べてある程に。
 明治26年7月8日(陰暦5月25日)
 昨日、本席席の中に御声止まり霞むよう成りたるにつき願い。
 さあさぁ身上事情、尋ねる処不思議なる、又不思議なけねばならん。いろいろ段々の処、尋ねる事情/\あって尋ね、半ば声の止まる処、長いように思ても違う、短いように思うても違う。不思議/\の間に聞き分け。一つの話しておく。何時どういう事から鮮やかやら分からん。又事情心得ん。又何時どういう事も分からん。まあ遠いから、話よう聞き分けておかにゃならん。
 明治26年7月8日
 桝井伊三郎、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身に心得ん/\。心得んじゃろう。尋ねる事情、よう事情聞き取って、又談じ運び掛け。安楽いついつ、一つ案じも治めてやらにゃならん。たゞ後々では、心安心一つの理がない。暫く、長い遙か、どちらこちらも夫婦とも中に一つ忙しいなる。何人居ても余計の人はない。皆なそれぞれ因縁皆な引き出す、呼び出す、寄せる。何程寄りたい、来たいと言うてもできるものではない。何程淡き因縁と言うても理を寄せば濃ゆくなる。何でも聞き分けて、心を治めてくれにゃならん。
 明治26年7月12日(陰暦5月29日)夜11時40分
 一昨日より本席身上御障りにつき事情の願い。
  さあさぁ心得が悪い/\、どうも心得が悪い。心得んからどうもならん。明日日から一日一席、事情一席だけそうした処が一日二日で行かん。明日一日一席だけ。
 明治26年7月12日
 夜、前のお指図につき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は尋ねるまでの事である。尋ねるまでのもの。鮮やか諭したい。一時夜々に及ばん。何時どういう事諭しに出るやら分からん。一寸事情話すなら、今日の者つかえてある。又明日もつかえてある。未だ明後日の者つかえてある。何ぼつかえたる中にいろいろなれど運ばれん。席休んだらいろいろの説出る。いろいろ思やん出る。そこで見分けもつくやろ。一寸休んだる。始め掛ける/\。どういう事始め。これまで古き話し古き事情の理に段々年限、天然自然の理によって始め掛けたる処、又遠く始め掛けたる道に肥が要る/\。どういうもの肥がするなら、どんな作も取れる。何処から何処まで一時に作る。成らん事せいとは言わん。いかなるも道に肥せにゃならん。肥なければ蒔き流しの種も同じ事、いかなる事も聞き分けてくれるよう。又名々それぞれ寄り来る中、厚く理は受け取り、段々重ね/\の道、今日より改めて一つの話し、行く/\の道、一時の道じゃあろうまい。どうしてくれよう。事情尋ね掛けたる。

 これからの道危なきの道もあれば頼もしい道もある。危なき道よう堪忍して。この道は難しい事は要らん。堪忍はこの道を始め掛けたると言う。よう尋ねて始め掛けてくれた。堪忍互い結ぶなら、あらあらの道。堪忍というは誠一つの理、天の理と諭しおく。堪忍という理を定めるなら、広く大きい理である。あらあらの道聞いて居る。聞いた止まり分からん。あいや/\/\と言う。これ心まで。今日/\と言う、日はこれ待ち兼ねて、何でもなき辺所、堪忍一つの道はない。天より明るく道と諭し置く。心に堪忍戴いて通れば晴天同様、一つ道と諭しおこう。

 中山会長の御身上の願い(久しく坐りて居られると目まいして坐りて居られる事できぬにつき)。
 さあさぁ理は一つ/\どうでも身に心得ん。いずれ/\尋ねという/\。仕切りて事情のあろうまいなれど、心得んと言うは尋ねる。尋ねば指図。指図はこれまでいかなる事情(も諭すという)。これまで指図(という)、指図と言うたら言葉一つ(の理である)。第一言葉一つの理(を聞き分けること)が第一(である)。身に事情あれば尋ねにゃならん。(それを)まあ/\と言うてじっとして居る。(それでは神一条に)成り切った理で(は)ない。又(身上に)掛かる。尋ねにゃならん。案じる。案じにゃならん事情もある。(中には)軽き/\又指図(ものもあろう)。指図は一寸判断(の)つかんようなもの(もあるが)、指図は一寸も間違いあらせんで。間違いは/\(指図を)間違いと思う理がこれ間違うてある。内には、真柱/\という。これまでない事ばかり始め掛けた。それぞれ筆に留めたる。いろいろの道も通ったやろ。すれば一日の日成る程の日は見たである。よう聞き分け。又言葉諭すは入り込んでの諭(である)。存命一つの理に諭する。皆な聞いて居る(であろう)。指図(は)十をば十ながらきっしりしたるものなれど、聞きよう取りようで間違う。これ聞き分け。暑い時分も寒い時も皆な同じ事(ではどうもならん)。暑い時には暑い、寒い時分には寒い事(を)知らす。よう聞き分け。これから一戸の思案持たず、よう指図こういう指図、そんなら直ぐと受け取る。又一つ理と理と合わせる。理と理とを合わせば指図は要らんもの。言葉添えたらこうと言う。理と/\合わせば要らん/\。指図は要らんもの/\。これ諭するによって、よう聞き分けてくれるよう。

 
日々さづけの事につき願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、皆こうして寄りて居れば皆真実ばかり。どんな指図した処が心まで。一寸行かん。二日三日で行こまい。事情一寸諭したる。一日日を以て皆一つ理に理が添えんという理を聞かして受け取る。どれだけ盛ん/\と言えど、道を抑えて盛んと言えようまい。理に合わせる。そうやない。どんな処にをい掛かるも神が働くから掛かる。中々の働き言うまでやない。出るや否や危なき怖わき所でも守護するで通れる。何処其処へ匂い掛かりたというは皆な神の守護、どんな所通りて危なき所怖わき所でも中々の理なくば通られやせん。遁れて来た所、一寸遁れる事できやせん。仇の中、敵の中剣の中も連れて通るも同じ事と言う。

 引き続き
 さあさぁ皆な取り抑えてある処あろう。我も/\所々国々早く/\急く処、止めおいたる処あろう。よう聞き分け。百人の中に九十人まで心合って、後十人合わん。九十九人の中一人でも精神あれば、相当話しておこう。これから一つ道運ぶなら、三年/\の中に速やかの道見せる程に。今日の尋ね/\後々席がこうと言えば席に委せおく。席一席と言うや一席、二席と言うや二席、今日にもこうと言えばこう、又事情運んでやるがよい。
 明治26年7月14日
 山田作治郎、身上願い。
  さあさぁ尋ねる処/\、何かの処皆心に掛かりてあろう。一つの思い事情どうであろと、皆心に掛かる。何から済まそと思えど、誰々に凭れようと思う。日々発散はできようまい。国に一つの名を出せば、末代とも言う。残念事情心の理に持たず、何故こゝだけと思うやろ。そうやない。よう心を発散。段々治まり難くい事情であろ。なれど、心を静めて治めてくれるよう。身は案ぜる事は要らん。よっく聞き取ってくれるよう。
 明治26年7月15日
 梅谷四郎兵衞、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ前々事情以て一つ指図及んだる。どうなりこうなり事情、又一つ続いてなあ思う処、どういう事であろう。もう一段なあ尋ねる。尋ねば指図どういう事情、いかなる事情、つかえてある/\。もうこれ長い間の事でありて、もう済んだる処でありて、済んだる処より現わりとも/\。これまで長い間、互い/\一つ事情によって変わりて、今の事情何人幾人心にある/\。それは随分一つ事情、あちらへどうしよう、こちらへどうしよう。今精神ありたら、聞けば成る程、見れば成る程、どういう掛けやい、一つ跨がりて一つ事情難しい。いついつまで通りて成りて、互いになあ尽したが事情、浚えて一つ事情、休める休ますと言う、これ事情聞き分けにゃならん。

 渋川の事情願い。
 さあさぁまあ一所やない、二所やない。それ理があるによって、話しのようなもの。愛想尽かすと言う/\。これすうきりなきよう。愛想尽かすは同じ理。善き理、心に間違ったる。一時どうもならん。善き時、悪き時と同じように扱うからどうもならん。どうしてもならん身上の理も、日々渡世一つの理も同じ事、事情それ聞かして、又々事情運んでくれるよう。

 順慶町通りの門の西南の家を梅谷勝手用に御許しの願い。
 さあ/\尋ねる処/\、それは自由、いかにも思わくある。又一つ運んですれば、それは心に委せおく。これは心に委せおく。
 明治26年7月16日
 前お指図により会議の上規則教会所設置請願手続取り消し出願の節は、本部員会議の上取り調べ本部長に許否を乞う願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、前々以て事情諭しおいたる処、分かるであろう。道に肥を諭したる事情、尋ねる/\。こうも/\どうも/\、日々つかえる/\は鮮やかなる処、一時どうである。どうも一時々々では分かろまい。聞く、成る程一時事情というは、そのまゝ立ち越して、運ぶ/\が道の肥と諭そ。たゞでは分からん。これはと言えば直ぐに尋ねる。それ見届けば道に修理肥と言う。これ聞き分けたら追々道盛ん。一つの道と言う。
 明治26年7月16日
 前お指図につき笹山を古市へ転居の願い、又は赤井武助受持を家内事情につき、段々諭しても断るにつき清水与之助心得のため願い。
 さあさぁ尋ねる処、事情/\前々の事情には、これ元々事情それ諭したる。一時以てどうであろう。速やか鮮やかならん処に、一度二度三度まで鮮やか運んで、それでこうと言えば取り替えにゃならん。急く事要らん。急えてした処が、事情治まる処同じ事。前を洗て、道を洗えば明らか。前の道洗わずしてすれば、事情遅れる。それ/\世界と言う。それ前事情洗て運んでくれにゃならん。三度までこうと言うて聞いたなら、あと残らせん。後々どうもならん。一度又二度三度まで尽して、それでどうと言えばどうもならん。急く事要らん。事情抑えてくれるよう。

 押して、赤井武助断りによって、一二三度諭して、その上小林栄次郎へ運ぶ事と悟りますが違いますや伺い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は速やか諭してあって、一度二度三度諭してあと十分、これ先々どんな処も治まる。今一時泣く/\事情とんとどうもならん。後々先先の事情つかえる。一度二度三度までこうとして、それより前々先々何時事情始めて事情運んでくれるがよい。

 押して、社支教会へ十分伝えて小林にするのでありますや。
 さあさぁ一度二度三度諭したる処、十分の上十分にこう、いついつまで。一度二度事情定まり始まる。又盛んと言う。
 明治26年7月19日
 東分教会神殿三段の処一段に致したく願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情はさあさぁ皆なこれこれまあ一寸事情取り替えてこうと言う処、心だけ許しおくによって、事情伝えてくれるよう。さあさぁ許しおこう/\。
 明治26年7月22日
 東分教会所門の願い。
  さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ一時こうと言う。それぞれの心運ぶ処、事情一寸事情許しおこう/\、さあ許しおこう。

 同教会大祭の処陰暦正月19日を20日に御勤め致したく願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、一度はこうと言うであろう。又それぞれこうと言う。なれど今まで暫く定めた一時理、そこからそれ随分大事ない。なれど暫くそのまゝで居るがよい。一寸暫く事情。
 明治26年7月22日
 郡山、部内島ケ原支教会担任萬田萬吉に変更願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ事情いかなる事である。他に事情それぞれ又多くの中、それぞれ事情思う事鮮やか一つ理、すれば尋ね出る理、さあさぁ事情運ぶがよい。又所と言う、又それぞれと言う事情は運ぶがよい。事情は許しおこう。
 明治26年7月26日
 土用中本席事情休みの願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、段々事情、何ぼ運んでも日々と言うであろう。又一つ遠く所いとわず入り込んで来る戻る処、段々会うてこうと言う処、どうとは言わん。又一つ知らず/\出て来る処、それは運んでやらねばならん。あら/\は一寸許しおく。びっしゃりとは行かん。どういう事情が出て来るやら分からん。許すは許す。なれど、運ぶ処は運んでくれ。

 押して、この由各分支教会長へ通知したものでありますや伺い。
 さあさぁそれはもうどうでもよい。こうと言えば運んでもよい。話を聞いて居るが一寸行て来うか、聞きに行てこうかと、遠く所出て来る処、すっきりと言えばなろまい。日々の扱い、誰がこうやと言えば、後の治め向きが執り難くい。尋ねる処は言葉添えしてもよかろう。
 明治26年7月26日
 増野正兵衞、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\(という)。まあ一寸には身に障る。どんな事情があると言う。諭したら、何も案じる事(は)要らんと諭したる。暫く事情(が)身上に掛かる。身には何も案じる事(は)要らん。日々どんな事も皆んな掛かりて来る。嬉しい事情もどんな事も、日々に遁れるに遁れられん事情も掛かる。日々勤まる。又一日経った/\(という心で務めよ)。案ぜる事はない。楽しみ一つの理を治め。未だ/\半ば/\の道である。どういう事もやり掛けたらやらにゃならん。治め掛けたら治めにゃならんが一つの理。今年に行かにゃ来年という心を治め。一日の処にて朝という、昼という、順序運びくれという。道が掛かる。どんな道が掛かりて来ても案ぜる事要らん。遠く所からどんな事持って来るとも分からん。どんな事始まるとも分からん。どんな事来ても元一つの理によりて治める。日々剛気の心を以て治め。うたていなあという心を持たず治めてくれるよう。
 明治26年7月29日
 梅谷四郎兵衞及び伜梅次郎、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\段々尋ねる処、一度二度一つ事情、前々事情諭しおいたる。いかにも一つ万事心得のため尋ねたら、どういう事も分かるであろう。尋ねる処よく聞き分け。事情世界運ぶ処、尽す処、これは十分一つ十分諭す処、日々といえば世界多くの中、又楽しみある処重々受け取る。又一つ何でもなき事/\、あらあらそれぞれ覚えて居る。掛かり/\いかにも元々一つ運ぶ/\。道つかん、高い道つかん。見やわん運ぶ処、まあ一寸いろいろ道ある。いろいろ道聞き分けるなら、一時身の処速やかなもの。又一つ身上長く続いて一つ、又内々どういうもの、又それぞれ互い事情と言う。先々事情前々事情、これ一寸聞き分け。難しいようなもの、怪しいようなもの、これ通りてあると運び方聞き分け。名々身に不足ありては、内々結構ありても、又日々切なみありては楽しみない。それぞれ道浚え浚え。又理が集まれば又世界、身上一条案じる事要らん。案じる事要らんが、よう聞き分け。取りよ/\これ難しい。よく聞き分けてくれるよう。

 押して、掛かり/\元々の事情申し上げて願い。
 さあさぁまあ尋ね掛けば又諭しよう。是非心と心と以て一寸道付こまい。なれど追追付く中に、道運んで居る中に、事情見分けてやらにゃならん中に、皆な揃うて居る揃うて居る。又一寸遠ぬく。一度二度三度と言うて諭したる処ある。よう聞き分け。今の一時、心寄せたら思うよう出ける。思うように成る。なれど元々手を繋ぎ、こうという日もあろう。又世上集まる。よう聞き分け。元失うてはならん/\。これ聞き分け。又運ぶ処尽す処受け取り、これ諭しおくによって、よう聞き分けてくれるよう。

 又内々という処心得のため押して願い。
 後々内々と言うてある/\。元々細い道、どんな道もありて、もうか知らん/\。ならん処を尽された元を忘れてはいかん。年限一条で今一時現われて楽しみ。又前前楽しんでそれ/\の道どうもならん。あちらからすればこちら、こちらからすればどう、よう聞き分け。元々たった一つ種蒔き、蒔いたる時は何処にあるやら分からん。段々栄えるというは、元種である。これ聞き分け。それぞれ運び方、治め方、事情尽さん、届かん、遠ぬく。こういう事ではならん。事情皆んな心得のため諭しおこう。よう聞いてくれるよう。
 明治26年7月29日
 寺田半兵衞娘コウ、3年以前に縁付きの事御止めに相成りしにつき、この度教会相続のため養子を貰いたく願い(増野正兵衞取次にて願いのお指図)。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ段々身上から尋ねる。これまで古き話に諭したる。一寸にはどういう事であった。今一時尋ねる処よう聞き分け。内々という、事情という分からん。分からん事情であろまい。内々頼りなき事という。先々一人のためは先々ためは判断付かんと言う。よう聞き分け。一人のためと言うて一日の日から今日の日、年限内々治め方、どちらからどうしてよかろ。どうも判断つかん。日が経つ月が経つ。よう聞き分け。内々処にて、誰はどう彼はどう、日々始め掛けばどんな理も治めある。内々障りつく。急くという、急かず、日々処から始め掛け。内々これと始め掛け。内々談じ又後々分かり難ないなら尋ね出よ。始め掛けたら始まる。始めたら治まる。内々案じる。始め掛けたら治まる。これ諭しおく。これ聞き分けてくれ。

 押して、コウに養子を貰い受け致しましょうか教会の治め方を致しましょうか。
 さあさぁ人の処という、又始め掛ける、定め掛ける。深きの理諭す。善き/\諭し、悪き道諭さん。案じるは余儀なき事情。案じる事一つも要らん。

 押してたきの事情願い。
 さあさぁ道を始めば又道始めると諭したる。もういつまで同じ事ではならん。段々理が含むばかり。どうもならん。始め掛けたら治まる。それぞれ内々心治まる。よう道伝えてくれにゃなろまい。




(私論.私見)