明治26年5月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
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 (5月)
 明治26年5月2日
 本席、梅谷分教会へ18日御出張の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\は許しおこう/\、一日の日を事情許しおこう。

 随行梅谷四郎兵衞、鴻田忠三郎、辻忠作、山沢為造、喜多治郎吉、宮森与三郎、山田特別を以て御願い。
 さあさぁ許しおこう/\。

 会長20日より御出張の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、許しおこう/\、さあさぁ許しおこう/\。

 随行前川菊太郎、山中彦七、桝井伊三郎、篠森乗人の願い。
 さあさぁ許しおこう/\。許しおくが何名何人よく聞き取れ。一つ理はどんとどうもならん。名々も苦しまぬよう、傍々も苦しまぬよう、よく諭してくれるがよい。

 篠森乗人事情。
 さあさぁ尋ねるじゃろ。それ一時話をするがよいで。
 明治26年5月2日
 中河分教会所、事情により担任の処、本部詰の前川菊太郎へ二、三年預る事に定まりこの事申し上げ願い。
 さあさぁ段々の事情/\、どうも治まろまい。どうも治まる道理がない。分かりたる事情始め掛けたるから治まらん。理に二つはなけれど、二つになる。よう仕切りた事情始めてくれた。もう世界水臭い、むさくろしい事情出るやら、世界幾重穢すやら分からん。よう早く思い切って、いかなる事も取り運んでくれた。一つ運び治め掛けたら、どんな事でも治まる、ぢばより治める事情、年限事情諭されん。信徒理によって明日日からでも治め返やすと、台にすれば、治まる/\。
 明治26年5月3日
 山本利三郎、小人ウメノ身上願い。
  さあさぁ尋ねる事情/\、小人という、小人にどうも事情心得んと言う。一つ尋ねようと言う。尋ねば一つ事情諭しおこう。身上案じる事要らん/\。身上案じる事要らんが、小人事情ありて尋ねる。尋ねた一つ指図、指図聞き分け。取りよでころりと変わる。さしづは違わん。なれど取りよで違う。諭という。諭というは、善き事情の諭は諭し難くい。指図は同じ理、人間も同じ理、神の事情に運ぶなら、旬を改めて、これより改めるなら/\。これ聞き分け。何も捨てる神はあろうまい。これ聞き分け。一年も生涯、同じ理聞き分け。心の理治めて行けば、何ぼうでも治まる。段々事情という、事情善き事に善き理、理に理が回る。大風という、台風という。風はなけれど、そや/\の風ならよい。大風は恐ろしい。皆な風に巻かれ。名々理聞き分け。これよりいついつまで定めるなら、いついつまでと指図しておこう。
 明治26年5月5日
 南海分教会、部下警官圧制一件につき願い。
 さあさぁ一時を以て尋ねる事情、一つ道には大変なる処と察しる。先ず/\の道、多くは道、こちらこうと言えばあちらこうと言う。集まる処掛かり掛けたら、一時には行かん。あちらがこうと言う。その中に互い/\一時察しる事できん。一時精神定めてくれにゃならん。話し掛けたら何でも彼でも運んでくれ。どんな処でもおめ恐れてはならん。そもそもではならん。一手一つの理を寄せるなら、治まらんやない。

 押して、本部より出張して治めの願い。
 さあさぁ元一つの理を聞き分け。だん/\と言えば繋ぐ。繋ぐは言うまで。皆な一つこうという、流れの道一つの心を寄せてくれ。さあ/\一つ届けるがよい/\。

 押して、中山会長より御願い。
 さあさぁ怖わき事情を内々に寄って皆んな話し合い、事情一寸治まらん。他に一つ変わる。三十日が五十日といえど、明らか一つの理を分けにゃならん。さあさぁ掛け合うて/\、十分掛け合うて/\。
 明治26年5月5日
 平安、部内紀州橋本村字菖蒲谷に於て布教事務取扱所設置致したきにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、所という、一つの治め方なくばあろうまい/\。なれど一つ事情という、治めたら治めにゃならん、治まらにゃならん。深き中、理に持って一つと言う。許しおくは何時でも許しおく。なれど十分鮮やか道つけて、一つ事情あしこにもどう、かしこにもどう、一つどうもならん。一度の処二度三度、改める処改めて、一つ事情許しおくは何時でも許す。よく注意一つという理は許す。
 明治26年5月6日
 本席、身上腰の痛みにつき願い。
 さあさぁ段々尋ねる処、さあさぁ身上という事情に知らしある。いかなるも知らしある。前々以て知らしある。どういう事と思う。思うから尋ねる。折と言う時と言う。それ前と言う以てさしづと言う。身上事情あれば尋ねにゃならん、尋ねて運ばにゃならん。三度四度までは許しおく。許しおくが身上に絡まる/\。理に絡まる。これ二つの理を聞き分け。もう程なく帰る。帰ったら十分一つの理を尋ねてくれにゃならん。どう言うものと思う。よう事情聞き分け。皆な思う理は一つ、運ぶ理は一つ、どうという理は一つ、これ三つの理が絡まれる。許さん許されんというは、自然の理で許されん。許しおいて、安心運んでこうと言えば案じはない。もうこれから一寸遠ぬくと思うやなれど、又々それ/\運ぶ。一つ心得のため諭しおく。上の空に凭れられようまい。上の空のように聞いて居る事でけん。付けた義理と言う。誠一つ離そうにも離されん、これ第一と言う。席日々事情あれば、日々やれやれと言う。積み重ね立つ事情、理が発散せねば何処へ掛かるやら、どうとも分からん。時々の理に諭し、そこで五度の理までは許す、なれどこれよりどうもならん。程のう帰るから理に持って尋ねてくれるよう。よう事情聞き取りてくれるよう。
 明治26年5月7日
 上原伊助29才、身上事情願い。
 さあさぁ尋ねる身上一条、一つの事情一つの理を尋ねる処、何ぼうでも速やかならん/\。どういう思やんしても、速やかならん。どういう事であろ。どうも心得ん。さあ尋ねる。尋ねば指図。速やか事情諭す。諭せば速やか事情まで。一つ鮮やか聞き分けよ/\。鮮やかならん、どうと思う処、事情に長く事情、これより先いかなるも聞き取れ。事情尋ねる。尋ねたら、こういう指図ありたと、いついつまで何か諭せど判然ならん身上尋ねる。事情思い出しては、一つ事情一つ理聞き分け。身上不足あれば、楽しみない。又々事情、事情聞き分け。鮮やか事情、一日の日やれやれ日以て/\長く事情。一日の日やれやれは、どういう事であろと思う。時々事情これまで事情、一日の日鮮やかならん処、聞き分け。身上速やかなら、楽しみ。不足あれば、見えてあれど、身上ばかり思う。身上は上々一寸事情一つ、事情あろまい。よう聞き分け。これより先楽しみ/\。楽しみというは、やれやれという。一つと言えば、百とも言う。これ聞き分けて、しいかり楽しんでくれ。身上案じる事要らん。よう事情聞き取れ/\。
 明治26年5月11日(陰暦3月26日)
 夜、本席、腹の痛み事情につき願い。
  さあさぁ一寸身の障りを付けて、それより話よく聞き取れ。どんな事もこんな事も皆諭してある。どれだけ諭してもどうもならん。諭したる処、用いる処もあれば用いらん処もある。なれどどうもならん。事情に理を付けりゃどんな事でも理を付けられる。うっかり聞いて居られん。だん/\道が盛んになり、順々道をつけ渡し、高く所へ理を映り、理話したるまでの理はどうでも回りて来る。一段の足場を広くに括り掛けたようなもの。段々の話し、段々の道、一寸足場を掛け掛ける。又段々広くの中、一つの濁りどうでもこうでも濁るから、どうしてなりとも抜かねばならん。濁り水/\、快い日には濁りは出ん。濁り水の出る時には一日の日朝と言う。どんな事もなけりゃよいが/\。心に掛ける事できん。風の向きが善ければ天気、風の向きが悪ければどうも計られん。心の理に中らねば、尋ね返やして筆に十分記し、元気ようどれだけ澄まそうと思うても、濁りはどうもならん。口説きの出ぬよう、広くの足場、国々まで掛けてくれ。先ず/\の事情、どれだけの足場を掛けても、縄切れば落ちる。安心なるは一時、風の向き何時難風に誘われな。どんな理にも遭わんよう、一時速やか洗い切る。こうという事情が間違う。風雨という、どういう理が発しるとも分からん。前々指図、一時洗い切って十分足場括り掛け。ならん/\の道もあれば、陽気/\の道もある。段々陽気/\の道は又掛かり、いかなるも治め来たる処、一名一人何程の事情でも世界一つの理という、ようこれを聞き分けてくれるよう。
 明治26年5月11日
 午後11時50分、刻限。
 さあさぁさぁ、どういう者を連れて戻るやら知れん。早く返事をせにゃならん。返事の中にどういう事(を答えるのか)。(この道は)この世始めた(道であるから)、(今までに)ない事(が)あって、(この理を治めるのが)これが難しい。難しい中に(今日まで通り来た)あらあらの道がある。どういうもの(が)今の一時事情(であるか考えてみよ)。(道を)始めた(教祖)一人(は)大変苦労した。(それを今になって)我が身我が身の心を出して、事情始めた残念さ(は言うに言われん)。段々道を(神一条に)早く取り替え。(すれば)段々諭し通り、伺い通り、どんな事でもこんな事でも危なきはないと知らしたる。なれど伺い指図、諭しの理を消して、名々心の理を拵えて(は)暗がりの道(となる)。名々それ/\怖わき恐ろしきの道を通らず知らず、名々結構(の中を、自分の)思わく通り(に通って油断をしている)。よう聞き分け。数々の中に苦労(を)集めて(道を)始め掛けた事情(を聞き分け)。いかなる事も、千里(に)跨(また)がる一つの道(である)。よく/\の道(の理を聞き分けて)心を改め替え。

 人間というは今日までの日は分かるであろ。明日日の事は分かろうまい。怖わき危なきの道は分かろうまい。怖わき(道)は知ろうまい。一つの事情もよう知らず(しては)、万事心限りの(真実を尽す処の)道は知ろうまい。側なる者も、曇り一つの道を知らんが、早く取り替え(てくれ)。まご/\(と迷う処の)の心は要らんでな。これまで互い/\(心を)運んでおいて(いながら)、暗がり(を)知らん(の)か。明日日から見せて通るが神の道(である)。いかなる(こと)も聞き分け。
 明治26年5月11日
 夜2時10分、篠森教正の事につき願い。
 さあさぁ尋ねるまでやろう/\。どんな事もよう思うてみよ。そんな事尋ねるまでのもの。

 押して願い。
 さあさぁ、そんな要らざる心配する事要らん。そんな心配するのなら、どうする事もこうする事も要らん。そんな心配何も要らん事や。

 押して、篠森教正お屋敷に入れぬように。
 さあさぁ踏み込まさんと言うのやない。どんな者でも、踏み込まさんと言うのやない。よう思うてみよ。段々見遁してある処、皆々思やんあってした事やろう。未だやはりどうも知らん。どうしたとて言うたとて、諭したとて、聞かず聞かせず自業自得でなりゃどうする事も要らん。いつまでも見て居れば、どうもならんようになる。どういう理で立ち寄ったぞ。何ともなくば何でもない。前々より成る程と思うて寄り来た処、何にも知らんから出けて来るのや。知らんから寄せた理が、いついつまでも年限経てば知らず/\の理になる。どうもならん。名々がこうと思えば後々の者は、何と言おうが構わんと言う。何というざまじゃ。残念を知らんか。何というざまや。すっきり放っておくで。

 押して願い。中山会長へ申し上げ朝親神様へ取次一同御詫び申し上ぐ。
 何も知らずに二人や三人の心で何故なったのか。

 押して願い。一同御詫び申し上ぐ。
 二人や三人でどんな事でも出来りゃしてみたらよい。取り扱いの事にそれだけの事分からんか。さしづも何も要らん。現在の事で何故話を付けん。小さい事やない。一日の日知らしたる。その通り成りてある。それを未だと言う。一時に消えて了う処通してある。何と思うて居るぞ。怖わいも恐ろしいも知らんが、遠い理やない。一つの声がある。何ぼ説いても口説いても聞かん。もう放っておくで。放っておけば、暗がりで知らん所で突き離されたも同じ事、知らして/\知らし抜いたる。十分に知らしたる事も棚へ上げて、名々の思わくばかり。何行きそうな事やある。よう思やんしてみよ。よう聞き分け/\。未だ分からんか。要らざらん事、何も心を付けるやない。名々でする事、どうも知ろうまい。是非はあろうまい。名々の怨み、これだけの事を皆んなよう思うてみよ、天然自然という処成る程と言う。名々承知して居れば、どんな慎みもできる。これよう聞き分けておかにゃならん。さあさぁもうこれ一人のためにそちらも騒がし、残念でならんが未だそれだけの事分からんか。分からんやない。なれど名々勝手から怖わい道を通らねばならん。これまで艱難苦労、所々一つの理を治め、それぞれ速やか治めておいて、一日の日を定めて、所にてはタンノウして、喜ぶ/\場所で一つの理があってはなろまい。又遠く所にては、自由叶うというは許した一つの理、皆な怖わい中連れて通るは、何ぼでもどうもならん。百貫の力でも、百貫の物は持てようまい。扶け合いもだんだんある。互い扶け合いの中に、どんな理もある。理が許さなんだらどうもなろうまい。成ろうと思うても成るやない。これで聞き分けねばどうもなろうまい。もう一度と思う者もある。なれど叶わんで。万人の中多くの中から出て来て、大きい声も出さず、それに二人や三人の中で生涯心の理に持たれるような事を、これでも残念と思やせんか。
 明治26年5月12日
 夜、これまで篠森事務所詰の処、本部員相談の結果、事務一切取り扱い見合わさすよう談示の上伺い。
 さあさぁ段々尋ねる処/\早う事情聞き取れ。どうもならん。気に合うと言う、気に合わんと言う。合うだけは受け取る。合わん処は受け取れん。よう聞き分け。このやしき利巧発明で付いて来たのやあろうまい。ぢばやあろうまい。ならんも言うまでやあろうまい。どうもならん。事情により不承々々ながらこれまで何事もなしに通したは、神のやしきでこそ、無理な道も通した。さしづ刻限で知らしたる。一日の日に有る無きの証拠とも言う。これから始めたる。毎晩会議々々で苦しむなよ、と諭したる。道のためとは言えようまい。尽す理とは言えようまい。さしづを尋ねたら、こういう指図諭されたと、名々心に考え。又一つ話、変わった事情聞かし置こう。よう聞き分け。軽い/\話で諭す。一戸という一つ理、一軒の理聞き分け。生さん中という理を聞き分け。世上にもあるやろう、継子殺しとも言う。この理聞き分けば一寸分かるやろう。あら/\は言うまで。どういう話に集めるなら、一軒の内に心が二つある。二つあっては、一軒の内は治まろまい。一軒の内、心二つあるとは、継母、継親、継子、この理から聞き分けたら鮮やか理。どんな難儀も知りつゝ抜けて出りゃ、どうも止められようまい。引っ張って居る間に思やんせねばならん。又一つ変わりた理、一軒の内、主は一人、それに付き添うは理、主一人の心、主の心の理で代々発達、大きい財産持ちでも、主一つの心の理によって、あちらも売り払い、こちらも売り払い、あちらもこちらも難儀掛ける。これ主一人の心の置き所の理によってないようになる。世界にない理を始める。一人貰い受けたる理、たゞ息一つの理によって、どんな理も出る。段々成る程、今の一時思わく通りやない、早く/\の道を急ぐから、段々の事情を拵え、並大抵の道やない。名々も聞いておかにゃならん。何でも彼でも精神の道を拵えねばならん。どんな難しい道を通るにも、精神の理で段々発達、多くの中皆同じ心なら、主一人の心の理を立てず、繋ぎ/\は天の理、世界広く諭したる処、家内は一つ言うまでやあろうまい。話し古い話し、これ何も知らん者が寄り合うた道、どれだけの者といえど、おめ恐れる事はないで。でけるでけんは言うまで。又一つ変わりて事情と言う、段々こうと言う、一時の道が切れんと言う、色品変えてこうと言う。善き事前にして、悪事災難、こういう事これはいかなる事で御座ると尋ねたら、鮮やか諭したる。今一時分かる。何も古い事やあろうまい。僅かの間ならそこそこの理に覚えて居るやろ。親の言う事聞かねば、心の道になってからは取り返しのできるものやない。さあよう聞き分けるなら成る程の理も分かる。何もならん功のなき者心を寄せてやりたなら、落ちて了うて上ろうと思うてもいかん。善き事なら手を叩いて寄るやろ。不承/\ながらの夜を更かし、要らん道、兄弟事情を眺め、可哀相なもの。知らんと言えば取り掛かる事あろうまい。これより一つ話変わる。内々一つの真柱、声が一つの理、何名何人の中、そうとそれぞれ人衆何人、誰何人何人定めてない。続いて/\年限経った後は、天に映りて人衆/\の定め替え、程なくの事情、一々の処にては順という。名付ける道は一時急ぐ。譬えて話、いかなる囲いという、いかなるも恐れるやない。理によって囲いの中から大砲打ち出す理は治められようまい。誠一つ失う。大抵の道も一時に消すと言う。いかなるもどういう事も聞き取れ。万事の中にたゞ心一つ。又変わりて話し、一時治まらんという。これ指図の理によって治まらんと言えば、神の指図をせゝら笑い、空に聞いて居るからの事、サンゲどころやあろうまい。一時の処、許すに許されん。許してやりたい、可哀相なもの、可哀相なれば、別けて兄弟同様の道を運び、向こに不憫を掛けてやるが、不憫を掛け、一人分かれが名々の理、側々掻き上げた理は、逆落しに落ちんならんが天の理。又一つ変わりた話し、これだけ聞かしたら、どんな者でも一寸は分かるやろ。分からねばどうもならん。親の心うっかり思やんと聞いて居てはならぬ。可哀相、気の毒なもの、又一つ、知らず/\起りた理やあろうまい。前々元々という、起りという、皆な段々の事情で起りたのか。取り抑えるに抑えられん。何としようと思う。これより又一つどうするとも言わず、居るやらなあ、居んやらなあと、この事情に委せおく。さあ、居るやらなあ、居んやらなあという事情、これ聞き分け。居るやらなあ、居んやらなあ。真柱にしっかり聞かせ。居るやらなあ、居んやらなあ、これ二つの理を聞き分け。
 明治26年5月14日
 朝、本席、俄かに御身上願い。
 さあさぁ人は人で放っておかにゃならん/\/\。名々は名々さえの事、勤めたらよいで。こっからこうしたら、どんな思わく一つと言う。人は人、機嫌向かん/\。これだけ心に持っておかにゃならん。何もどうもならん。一つ許せば切りがない/\。

 押して願い。
 さあさぁそれから一つ掴まえたら、どうしてくれ、こうしてくれと言う。名々は名々だけの事に運んでおくがよい。どんな処もある、分からん処もある。名々は名々だけ。こうして一つ分かる。何処まで遠く所は一つ、小さい処から名々もこうと言う。先々は又他に一つ事情、名々機嫌に委せおくと言う。

 又暫くして
 もうねきへ頼らんがよいで。頼れば抜き差しもならんようになるから、随分頼らんようにするがよいで。

 赤十字社の事情につき願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあ/\どういう処からこういう事、成る程思うやろ。なれど一つ事情、善き事半分、どういう事と言う、半分どうと言う。なれど一度の事なら注意運ばして、そんならと言うてやるがよかろう。注意は、別に注意の上注意してやらにゃならんで。
 明治26年5月15日
 日々運び事情三点の処、この頃沢山つかえてありますから何とか御許し下さるや願い。
 さあさぁ尋ねる事情、事情には余儀無くの事情を以て尋ねるであろう。又一つ事情席という/\/\、何時なりとの席と言う。心得の事情というは受け取れん。人間という、日々働きの事情を聞き分け。随分外なき事情使われんよう、分からず/\の事情にて、席事情の理を苦しまし、働かし、段々疲れ、一つの理とも取らねばなろまい。勇んだ時は何席運ぶ処を聞き分け。名々心の勇まん時は出るにも出られようまい。これ一つ理に聞き分け。
 明治26年5月15日
 日本橋、部内本荘支教会部下の事情願い。
 さあさぁ一度の事情にて速やか一つの理が分からんと言う。さあさぁ重ねて/\直ぐ/\直ぐと運ぶがよい。一寸の事、あちらこちら事情善き理に中れば、事情一つ曇りに曇りが張って、善き理と曇りの理と分からん。愛想尽かさず、万事心得のため、前々事情通り運ぶがよい。

 押して再び事情願い。
 案じてはならんで。道に理がないと思わず、改めすっきり心得、前々事情以て運ぶよう。愛想尽かしてはならんで。
 明治26年5月16日午後
 日々本席に教会の願段々つかえます故、御許し相成りた上は地方庁へ出願なり御勤の鳴物なり御紋の処は添物のように心得ますから、これを神様へ願わずして運ばして下されますや、是非御願い申さずば成りませんや願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、如何なる事も尋ねるであろう。追々事情以て尋ねるであろう。日々という、どうも用事重なると調なわん。と尋ねる。尋ねば随分諭せんでない。よう聞き分け。段々指図はどうであろう。指図という処に、もう明日早々出すがよいと、地方庁事情は尋ねた上も尋ね、順序運んだ上も運んだ理は、生涯末代速やか理に治まる。よう聞き分け。一戸一点という、世上事情集まるというは、余程の区域ある。よう聞き分け。末代というは生涯と言う。運んだ理の運んだ事情理、万事聞き分けにゃならん。又普請という、万事願いという、これも願いある。一戸普請と、教会普請、末代治まる理と、大変低き理と、高き理とある。よう聞き分け。何かならんと言わん。運んでこうと言うや治めてやる。なれど治まる理、又一戸一つの理と、世界集まる理と、件んの変わりた理運んで/\、十分尽した理、治めたる理、聞き分け。今日は信心、明日仇という理、善き理、悪き理、これ一つ聞き分けにゃならんで。
 明治26年5月16日
 松村五三郎、身上障り願い。
 さあさぁ尋ねる事情、身に一つ事情、これいかなると言う、何程事情と言う、これだけ事情/\と言う。一時事情ならんと言う。よく事情聞き取らさにゃならんで。どれだけ思う/\、思うだけ治まらんという事情聞かせ。名々思うはとんとどうもならん。思いと言う、言うて事情運んで、どうでも思うだけはっちゃならんで。これ聞かすがよい。どうでも聞き容れる。身上大層思うなれど、一時聞かせ。又成ってはなろまい。篤と聞かして改めてくれるよう。
 明治26年5月17日
 本席、足を括られてあるようにて身上も速やかならぬにより願い。
 さあさぁ尋ねる事情、事情分かろうまい/\。とんと分かろまい。どうでもこうでも日々と言うであろ。どうでもこうでも二度三度勤めさゝにゃならん。身上心得ん。身上切なみあれば気がいずむ。日々にいずむ。ならん中から日々勤めさす処、いずましてはなろうまい。

 暫くして
 さあさぁいずんで/\いずみ切ったる中なれど、段々諭しかけたる処、日々運ばさにゃならん。道から皆な心得のため諭す。

 暫くして
 さあさぁ長い間と言えば長い間、ヽヽヽヽヽさあさぁヽヽヽヽヽ、諭というはどう心に治めてくれる。いかなる事情始め、もう末代のように思うて居てはならん。理は末代生き通りやしき、心は末代、身は一代、この事情聞き分けにゃなろうまいヽヽヽヽヽ。こうして立ち並んで尋ねば一つ諭そう。名々それぞれ同じ調子、日日変わらず道なら勇むやろ。留まる心をよう聞き分けて、一つ揃うて何でも彼でも真実の理があれば、一年なりとの事情。

 又、暫くして
 さあさぁ月を足し日を送り、一年なりという理はいかなる理に悟る。十人寄れば十年、一つの理、何でも彼でも持たにゃならん。今の一時どうもならん道であるヽヽヽヽヽ。どれだけの金銭財産と言う。金銭何程替えられんと言う。どれだけ思えど難しいてならん。もうこれ話し掛けたら話しの理によるから頼みおくと言う。変わった話どういう話と思うやろう/\。心だけの理を持ってくれるやろう。頼むと言う、どういう頼み、日々の処何も不自由はさしてはない。大切の理を運んでくれる。これは受け取る。又一つ事情これはどういうものと思う。事情つかえる。席が心勇まんから、後や先になり、事情始め方運び方、どうも具合悪い。あいらすればこちらと言う。又一つ日々いずんで来る処よう聞き分け。頼むというは、余の儀余儀なきの事情、どれだけ撫でさすり、これはタンノウ。年限連れて通る。よう聞き取って頼み事情、兄弟の中にそれぞれと言う、外にそれぞれ頼みおく。いかなる事情も頼みおく。

 押して、飯降政甚の身上治まりの処願い。
 さあさぁ事情定め掛けたら、又一つ定め掛ける。どういう処から引き出すから分からん。ほんになあ人間の心では分からんなあ、いんねんかいなあと言う。事情定め掛けたら夜々詳しく諭す。兄弟というは、存命から親は伏せ込み、子供は神の引き受けと言うて引き寄せたる処、どうでもこうでも治めてくれ。頼みおくと言うてあろ。これ一つ諭しおこう。
 明治26年5月17日(陰暦4月2日)
 夜、前のお指図によって役員一同集合名々生命を縮めても本席身上長らえて頂きたく、その上飯降政甚の治まり方につき願い。
 さあさぁさぁもうどうでもこうでも急き込み掛けたら急いて掛かる/\。どういう事を急き込むなら、一寸諭したる、あら/\諭したる、身の上諭したる。これどうも急いでならんから、一寸話し掛けるである。事情からどうでもこうでも及ばして来たる。今の処ではもう明日はと言う。段々事情重なる。善き理が重なれば喜ぶ。重なるうちに段々ある。一日送り連れて通りた。いついつまで連れて通りたる道である。遅い早いの理はあろうまい。なれど事情急いて来る。そこで一寸話し掛けたる。俄かに出来る事とできん事とある。一時こうせいと水を汲んで水を飲むように行かん。一年と言えば一年、三年と言えば三年、急ぐ道ありて急ぐ。又一つには前々存命確か見て安心さしたいと、それより急き込む。一人は十分の理を以て過ぎたる。あと一人事情急いて取り扱い届かん事である。年限の中に留まる理留まる心、それより皆んな事情出したる。何箇年の間には何千人何万人幾何万人と言う。そこで身上不足なれば、三名より運ぶ事できん。一名の事情を諭し掛け知らすと言う。何名何人あって礼と言うてある。難しい事言い掛ける。言い掛けば案じる。案じる事要らん。話し掛けたら、どうでもこうでも話し掛ける。理に当たわん心得んと言う。これまで一言も言うてない。身上どうであろうと言えば尋ねる。尋ねて、明日からと言えば、明日から皆な通りたる。今の一時段々重なりたる。善きと言えば善き、もうさっぱりではどうもならん。続き/\どんな事も知らしに出てある。これまで話皆な同じ事、どうでもこうでも包んで居るにも居られず、そんな事ではない。この今の話し聞き掛けたらの事やと思う。段々説き尽し/\、道のため一人残し置いたる夫婦伏せ込んだる事情、振り替わればこそ理も見える、理も聞こえる、そこえ/\通れる。振り替わればどうであろうと言う。取り決まり日々の処分からんようになる。暫くの処振り違えてある。長いような話し、なれど留まりたら一つの話し、これから先いついつまでも同じ事やあろうまい。台定まれば留まる。一先ずいかなる事であろう。どれだけしたとて楽しみなくば聞く事できん。運ぶ事できん。遠く所段々理を伝え、多くの弛みと言う。国の中堅き/\の繋ぎ、後々こういう次第と段々話すれば、後々繋ぐなれど、一時言葉使い仕切りてできんから、世界一つの事情と言う。この話し伝えておかにゃならん。これまで段々深き/\の理、繋ぎ一つの理、これまで治まり、それより国々の所にては段々の事情事情、又先々の所追々理を回して日々と言う。これから段々心の運び、心の映し頼みおく。誰言うなくして世界いつの間に一つ繋ぎ、これからは言うたら言うたように成る。思うたら思うように成る。よう聞き取っておけ。これまで何人の中運び方、尽し方心に持って日々と言う。幾重の心空にある。空々の中分かろまい。分からんから指図。一時見たら何でも彼でも重々の理、この通りさあさぁ、一名一人の心と言う。運ぶ理によりてその理が分かり来る。心を鎮めて芯を改めて道を通りてくれるなら案じはない。あちらもこちらも一つ二つの心を寄せてくれ。思わくこれから、楽しみはこれからであろう。苦しみばかり通してはなろうまい。明日より分かり来る。事情話す処未だ/\ある。一時始め掛けたる処話し、治め方運び方、一時言うたら今日からと言う。話し掛けたら事情運ぶであろう。暫くという、心得のため、寄せ掛けたら寄せるやろう。どんな事情でも寄せる。神が引き出して、誰と人を指せばその人主とも言うであろう。席段々話しをして居れば、どういう心でして居ると思う者もあろう。席あいだ常々の心でして居ると思う者もあろう。一人になりて淋しい心とも言う。楽々に暮らせば一年は一年、一年経てば一年、席も何程急いでも心という理、一日の日もなあと言う。嬉しいもあれば、ほんになあという心ある。若き者ばかりでなあと言う。忽せ心をも出して心急かせず、遠く所招待もある。一度は許そうと許したる。順序運ぶ。国々残り/\た招待もある。一度外れて通らにゃならん。年が明けたら早々とも言う。急いて急かず、急かずして急く。声上げたらその日から急ぎ掛ける。そこで抑えてある。方角と言えば方角。所やない。誰々何人目まで話し掛ける。一時そのまゝ。これ一つ聞いて皆なそれぞれ伝えてくれるがよい。

 押して、姉弟の内政甚の方先か、まさゑの方先か伺い。
 さあさぁ事情話し掛けると事情分かり来る/\。余儀なくの道、無理な道通れとは言わん。順席もあれば世界とも言う。成るべくは道から道と言う。世上の道ある。これ台として、事情治め掛けてくれねばなろまい。

 本席付き御守の人は男でありますか、女でありますか伺い。
 さあさぁ尋ねる処/\/\、日々について一つ付き添いと言う。あちらへ行けば随いて来る、こちらへ行けば随いて来る処、それぞれ内々事情、それぞれやれ/\、もう一日の処にては不自由と思わず、又、不自由さしても居ようまい。十分取り扱いタンノウして居る。若き処これも十分届いてタンノウ。どうも寄り来る中に愛想、これ一つ運び方、八分まで届いて、もう一二分の処にてあゝもうと言う。運ぶ処見難くうてならん。そこで事情と言う。何名何人揃うて居る処に居る者、今と言うて今に行こうまい。若き事情腰掛け業では安心あろまい。そこで難しい事情を持って集まる処、愛想という影隔ての理はないなれど、さあさぁと言わねばならん。日々の処これ一つ心配、これだけ事情いとしいなあと思うから身に障る。これだけ半端という。そんなら夫婦揃うて居りゃよいと中に思う。中々そうやない。余儀なくの道を通し一人残したる事情拵え過ぎてはならん。大いに要らん心を身に飽かすから段々事情重うなる。そこで身がうっとしうなる。難してならん。門口へ一度二度出て居らりゃこそなれど、今日で三日徹夜というようになればどうもならん。これ台として運び掛け。心の尽し方、親孝行の理も同じ事、皆な随いて来る。どうせにゃならんとも言うた処が成るものやない。半端という、半端振り替われば一層半端という。これだけ楽しんでくれねばならん。

 押して、御守は女でありますか願い。
 さあさぁまあまぁ話しまで/\。こうしてもやらにゃならんか、運ぶ事情に委せおくから、こゝまでこうして手足で行かん。皆なそれぞれ談じ合い、役割内々何役や、何方や、一寸道はついてある。なれどその内分かる楽しみも付かにゃならん。後々遅れる。相当の年限も経てば、いつまでも何じゃろうと遅らすばかりやない。皆々どうで出て来る。間に合う者は合うように早く運んでやらにゃならん。日々毎日同じ事日を送り、年限経てどいついつまで、こんな事かと言う。相当な者、尽して/\した者、一時かと言えばそれ/\とも言う。何名何人持ち切りのように思うて居てはどうもならん。日々運んで居るなれど、人少のうては隅から隅まで届こうまい。何名繰り上げねばなろうまい。何でもない者は何でもない。持ち上げた分にはならん。取次々々拵えて置かにゃならん。これだけ諭しおく。この事情を見てこれはこれと言う。一人から何ぼ理が吹くやら知れん。皆々段々研究運んでくれねばならん。

 押して、昼のお指図より名々生命を差し上げても本席御身上長らえて頂きたく願い。
 さあさぁまあまぁ長らえての中である。彼是の話やない。何名の中十人あれば十年、もうこれ何でも彼でも出してすればその心の理は受け取る。どんな事できるやら知れん。今日という今日、明日と言うて明日、これ聞き分け。昼と言えば世上騒がしい、大変騒がしい。夜々事情なら心も治まりて居るであろう。そこで尋ねる一つの諭、夜々と言う。一人一年と言えば十年と言う。今日に今日、明日に明日、よう聞き取っておかにゃならん。又々段々知らしおかにゃならん。
 明治26年5月17日(陰暦4月2日)
 兵神、部内神出村出張所、北分教会先々と同村二個になるにつき転居願い。
 さあさぁ事情を尋ねる。とんと事情が治まらん。不都合と言う。皆んなそれぞれ溶け合わねばならん。前にこうと言う。何でもなき事に暇が要る。皆な同じ一つの心、一つの理である。兄弟も兄もあれば次もある。兄も立てば次も立たして。兄を勝たして、次を倒そうと言う。これはどうもならん。所を変えてこうと言う。心行き合えば一つの理に許しおこう。

 押して、早くできた方より先に地方庁へ願いまして宜しきか願い。
 さあさぁ何よの処も早いという、遅いという。よう聞き分け。早い者から、遅い者を手伝え。これさえ聞き分けば、何にも言う事はない。早い者より、遅い者を手伝う。これよう聞き分けおかにゃならんで。
 明治26年5月17日
 南紀支教会長下村賢三郎、小人正一身上の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情という。遠くの所、一寸の理を以て細かい事は分からん。一通りさしづする。一寸大層/\なれども、どんな事もこんな事も、掛かる理、一つの理に聞き分け。何故なる/\という心、さらさら持たず、必ずの理に持たぬよう。これ諭してくれるよう。

 押して願い。
 さあさぁ遠く事情と言う。あら/\身上の処、余程大層/\と諭しおこう。何故なる/\、一つの理に持たず事情という。
 明治26年5月18日(陰暦4月3日)
 前伺いより集会の上飯降政甚、まさゑ身上の治まりにつき、梅谷四郎兵衞、平野楢蔵、清水与之助、増野正兵衞の四名係員となりて運びの事願い。
 さあさぁさぁ段々の事情/\、身に障りを以て一つ事情、始め掛けたる一つの理、段々の治め方、事情始めたら一つよう聞き分け。身上一時未だ治まらん治まらん。段々事情一つ一時以て見れば運ばにゃならん。どんな事情も重い事情見て成る程、一時事情よく聞き分け。始め掛けたら一日の日より段々治め方知らす。大層とは思わずして運んでくれ。難しい事言わん。又一つ成らん事せいとは一つも言わん。なれど身上から事情と言う。何たる事情大変身上迫る。事情あら/\と言えば身上直ぐ様、もう一つ二つ事情始め掛けたら、事情以て運び掛ける。暫くという、身上さえ速やかなれば、万事一寸掛かり掛けたる事情次第と言う。やれやれと言う。それより一名一人心を治め。年を取ってそれより一つ、何名何人委せおいたる処、よう聞き分け。皆な揃うてそんならと言えば受け取る。もう身上は速やか/\、世界も速やか。事情、運ぶ事情も運ぶ。明日から何ぼうでもどんな事情でも運ぶ。

 押して御守人の処、喜多治郎吉と定めて事情願い。
 さあさぁもうなあ段々になあ、道が広がり世界と言う。出るも一時治まりて居るも一時、気進まん所へは連れて行くのやない。行こうと言うたら何処へなりと連れて行くのやで。行こうという所へ行けば、難は一つもない、案じはない。一時尋ぬる処どうせにゃならん、こうせにゃならん、治め方、足らず/\日を送り、追々日を送り、日を送れば道が遅れる。成るべくは心に掛けて日々と言う。どうせいとは言わん。言わんは人衆未だ少のうてならん。こうと言えば用いりてやらねばならん。積み重ねて待って居る。追々取り決まりて、治めにゃならんで。

 押して、増井りん御守人として願い。
 さあさぁ事情尋ねる処、見難くければ見難くい心以て日々という。どうせいとは言わん。繕え一つの事情できという事情治め、それより話する。話し通り治めたら諭そう。諭せば用いりて治めてくれ。これより身上暫くという。

 又、人衆繰り上げの事情願い。
 さあさぁ一時待って居る。どういう事であろう。もう一年であろうか二年であろうか三年であろうか。段々の理を重ねて待って居る。尋ねたら指図。指図より運べば落度はない。これ事情にてよう聞き取りておかにゃならんで。

 又暫くして指図。
 さあさぁ一寸話し残りを一寸しておく。こうして何名何人の顔を揃え心も一寸揃え、恙(つつが)もない話/\。なれどよう事情聞き分け。通りた処は自由を以て治めて来た。よう聞き分け。どんな所へ出るも指図通りを以てすれば、危うきも遁れる。思う心は空になり、仰天の事情と言う。どんとどうもならん。そこで仕切りてしても、抑えられたらどうもならん。扈こる間は扈こる。これまで重々の処、日々の守護、日日の働き、皆んな治め来た。これから先思う事直ぐに出る、直ぐに見える。一名一人の心だけは日々に受け取りてある。よう聞き分けて互い/\の暮らし合い/\、互い/\知らし合いすれば、たゞ一つの諭、一つの心で日々遊山な心で通れる。たった一つ諭しおくから何でもない話や。速やか話し通りの事情治めてくれるよう。
 明治26年5月18日
 平野楢蔵、堺並びに中河分教会の治め方もありますので行く願い。
 さあさぁ彼是の道/\、又あちらもこちらもと言う。一時の道速やか見る事出けん。なれど道の運び台として、これ元の台として一つ改め掛からにゃ、さあさぁ治まらんと指図しておこう。聞けばなあ、見ればなあ、段々と言う。これ治まらん。人の中たゞ柱という、柱持って通ればどんな事でも治まる。知らず/\道段々事情一つ/\現われる。とんと計り難ない。なれど旬々道浚えには名々浚え。これだけ話しておくによって、速やか心おきのう行ってくれるよう。
 明治26年5月18日
 山本利三郎、身上願い。
 さあさぁ尋ね事情/\、とんと心得んと言うであろう/\。もうこれまでの処にて、事情のさしづ身の障りに指図、子供小人皆な指図してあるなれども、どうもならん。指図を以て指図通りすれば、何も言う事はない。間違う指図、指図に間違いはない。取りよう聞きようで腹と背とになる。どう思うてもならんで/\、悩み/\身の難儀、赤い黒いも分からず、そもそもの心を吹き出し、段々事情と言えば、これも十分の心とは言えようまい。これまで事情という、そこえ/\の日を送り来たる処より、やんわりと治めてくれるがよい。治めるだけ治めてみよ。
 明治26年5月18日
 梅谷四郎兵衞、目の障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる処、名々の身上にも心得んと言う。又一つ互い処、又大きい処と言う。なれど流した名、行く/\の道である/\。たとえの道は外れる。元先/\皆な聞いて居る。いかなるも身上、名々身上そうと果たす。力落とすやない。新手も聞く。一寸どうなろうという、心間違う。何も一時治まりて皆な世上理に成る。この事情消える事ない。些かなれば些か。大きい取れば切りがない。こう成ったと、うっといなあと、持つ事要らん。これ故芯聞き取りてくれるよう。後々心から分からせん。そこへ二様何でも話しておかんならんで。
 明治26年5月22日
 植田楢松、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上一時迫る処と言う。尋ねる事情、先ず/\処にては事情一寸には大層、一時大層という処尋ねる。大層思う処、一時一つ事情、それは何ともない。余儀なく事情どういう事であろう。内々万事心得まで諭そう。いかなるもこれだけ/\と言う。事情吹くにも吹かれようまい。言うにも言われようまい。指図という。二つ/\の事情に諭しおこう。一時どうではない。なれど、大層一つ早く万事心の理残らんよう/\、世上第一と言う。これ一時早く運んでくれ。一つ指図というも出して、早く一つ運んでくれるよう。
 明治26年5月25日
 寺田半兵衞、21日より腹痛甚だしく身体自由ならず、食物頂く事できず、役員談示の上、光原24日おぢばへ罷り出で、25日朝御伺いの言葉、この時娘小近の面てい眉毛の上に出来物でき、目も腫れ塞がり痛み甚だしく、同時に願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情身に一ついかなる指図と言う。又一つ堪えられん、どういう事であろ。身に一つ尋ねる。いかなるも尋ねるであろう。いかにも事情身の悩み、これは案じる事要らん。これまで段々諭したる。一時どう/\思うよう行かんなれど、世上見ればどういうものであろう。とんと事情公然たる事情、支配たる限りは、いかにも一つ又一つとんと遅れる。日々一つ事情、日々兄弟仕切りてこれも事情なれど、それの事情でない。小人身の処身の障りだん/\あろう。世上見れば日々心に持つ。心持つ事要らん。大きなものに理は一つ、小さきものゝ理は一つ、大きなものに理は一つ、小さきものに理は一つ、これはどういうもの。同じ理同じ事これは理。これまでどんな事情世界事情治め方、多分ありて大きい事、小さき事もある。高き理見てそこで大き理一つ、小さき理一つ、これ聞き分け。又子供一つこうしてしては一つある。これよく聞き分けてくれるがよい。
 明治26年5月25日
 西浦弥平、小人やゑ身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上いかなる理尋ねる。一寸は大層、なれど一時どうではない。なれど一つ明らか。道急いで前々諭したる事情、成りて来れば止める事できん。身上理ありて尋ねる。尋ねば鮮やか治まるは理、又事情前々諭したる処、深き諭したる、又身上大変/\、一時どうではない。なれど、これでこそ/\、内内安心定めて、又事情指図は一寸は安心。見れば取られん、取りよでどんな理にも取れる。そこで指図皆な治めて居る。治めて居るは受け取りて事情と言う。前々からのさしづ以て、一つ理治めてくれるがよい。
 明治26年5月25日
 氷室の事件の願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁどんな事情も、とんと計り難ない。一つ事情、前々手掛かり事情、どういう事分かり難ない。明らか諭して、一つ取るがよい。その上の事情。

 押して願い。
 さあさぁそうして向この心取るがよい。すれば速やかなもの。又助けたら助けた理だけ、蹴ったら蹴った理ある。そこで向この心の理、一つ取るがよい。そうしたら速やかなもの。これだけ諭しておこう。
 明治26年5月31日
 新潟地方信徒治め方につき、本部より派出の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、所と言う。一寸には不安なもの、ふわ/\したもの、前前一度なあ、この者なあと、暫く抑えてある。一寸には取りつく所有って無き故、抑えた。今の処一寸段々運び掛けたる。一度という、大変な処、一度では純粋一つの理は治まらん。ふわ/\した所は、ふわ/\ながらの方がよかろう。仕切ってこうと言えば、又理が発しる。一時見合わすがよかろう。

 日和佐、西川派出の願い。
 さあさぁ同し理やで/\。大層立てゝした処が理はあろうまい。今一時の処取り締まりと、事情堅くと言う。堅くと思うが、堅くにならん。




(私論.私見)