明治26年4月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「明治26年4月分お指図」を確認する。


 (4月)
 明治26年4月2日
 浅田徳二郎、目悪しく願い。
 さあさぁ身上に一つ処心得ん。尋ね出る処、又内に一つ事情であろ/\。どういう事であろ、いかなる事、どれだけ思たて分かろまい。長い事情である。一つ事情で行かん。一度で行かん。二度諭しおくによって、第一思う処、一寸分からんとこから、どういう理引いて分からん。諭す事情、一度事情以て身上一つ理があれど、持たずして、尋ね出る。内に一つぢば一つ第一事情理、段々理伝えやい、諭しやい、よくよく一つ諭しておく程に。一時案じる事要らん、案じてはならん。又々理以て尋ね出る。つい分かる。事情尋ね出るがよい。一時片相手は分からん。知らしおいたる。後よりゆうくり尋ね出るがよい。

 押して願い。
 さあさぁちゃんと分かりてある。段々諭したる。案じる事要らん。どうでも理ある。放おとけばならん。又候尋ね出る。芯一つ戻るによって、又々事情以て尋ね出るがよい。これより諭してくれ。
 押して宗太郎の事言うて尋ねる。
 分かりてある/\。皆な同じ理。何ぼうでも分からん。案じる事要らんと言うたら、案じる事要らんで。
 明治26年4月3日
 山本利三郎妹おまさ、左の腕痛み事情の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上不足なりたる処、いかなる処、たゞ一日一つと言う。これまで長らえて事情と言うであろ。よう聞き分け。身上不足なる。いかなる思う処、いかなる事も分かろうまい。これまで長らく聞き流し、見流し、日々通りたる処思い出し、行く行かず、成る成らず事情思い出し、聞き分け。どんな事でも皆な名々心通り見通り、長らく道と言うであろまい。どれだけよくよく事情諭してくれ。これまで親もあれば、兄弟通りたる処、心に段々思い出し、ざんげ早く、いかなる事も一寸であろまい。段々事情はいついつまでやない。親はこれではならん、これではいかん。いかなるも諭せ。よう聞き分けて、それ事情治めてくれる指図しておこう。
 明治26年4月6日
 御津支教会、理事且つ役員の事情につき願い。
 さあさぁ尋ねる事情、一時の処ではとんとあれこれ事情で治まり難くい。こうしたなら洗い替えてという事情であろう。よう聞き分け。何程の心が合わん、心が分からん、事情合わん。合わん心を皆なそれぞれ治めてくれるが一つの事情と言う。皆な思い過ぎる。一時の処こうと言えば、又こうという理出る。難しいようなもの。じいと暫くの処こうという、こうと治めておこう。一日という、十日と諭しおこう。皆なそれぞれ談じておくがよい。
 明治26年4月6日
 飯降政甚、歯の痛みにつき願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、身上という、いかなる事であろうと思う。段々これまで修行のため、段々運んだる。又内一つという、一時すっきり分かろまい/\。なれど、一つ/\それぞれ分けにゃならん。名々思惑あろうまい。なれど、指図ありて台と言う。尋ねたらこうと言う。何も思わくあろうまい。事情からでける/\。話し纏まる。これから治めさせ/\。身上事情案じる事要らん、身上何も案じる事要らん、案じてはならん。
 明治26年4月7日
 田原支教会長妻久保ナラヱ、目の障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、身上に事情いかなる事と思う処尋ねる。どんな話し聞けば成る程分かる/\。身の処心得ん事情と言う。何も余に思う処あろうまい。これから長い間、そこへ取り決まり、名々も事情改め、事情急ぐ。急ぐで。どんな事も長らえての間であるによって、聞いてどういう事も、皆な代わりという理勤めんならん日ある。万事心得改め。皆な改め。身の処案じる事要らん。案じる事要らんが、何か急ぐによって、伝えてくれ。内々掛かる。皆な役員ある。皆な助け一条という、皆な改めて早く掛かりてくれるがよい。
 明治26年4月10日
 上田ナライト、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、何も事情案じる事いらん/\。案じる事要らんがよう事情聞き分け。一軒の内から何名という、よう聞き分け。辛いと言えば後々と言う。いつ今日という理なく、一時道というは切るに切られん道、一時道からためて成る程見たであろ。一日日々鮮やか理。何も日々思惑あろまい。年限の間という聞かせ。案じればならん。案じる程どうもならん。理は一つであれば新しい事情、又こうやどうや、差し替える理は、一時治めてくれにゃなろうまい。
 明治26年4月10日
 桝井伊三郎、母及び小人身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ事情以て事情尋ねる理の処、まあ何も一時どうと案じる事要らん/\。何も思う事あろうまい。一寸掛かり、一つ後治まりたる処から、十分たんのう治めて居る、たんのう治めて居る。何も日々どうと案じる事要らん。よう聞き分け。切なみ、切なみは三日の日も越す事できん。三日やない、一日も越せん。ずつなみ越せん一つ事情取り、ずつなみ知らず/\取りて、楽々運ぶ運ぶ。一時案じる事いらん。どうして居るやら、こうして居るやら、身体休んで居るのやら分からん。事情身上切なみあれば、堪い切れん/\。一日の日も見る事できん。外々で事情、間に事情、これ聞き分け。病はあろうまい。どれ一名事情やない。ならんと聞けば指図しておこう。
 明治26年4月10日(陰暦2月24日)
 村田幸助目の処、妻すま咳出る処願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあ事情は心得ん/\尋ねる。さあさぁ何も別段の事あろまい。皆な承知して/\、事情聞いて承知できたる。心得ん事情銘々それぞれ承知はあれども、日々の処よう聞き分け。長い間やない。暫く悠るりとする心/\。どれだけ思う/\、道に一つ理聞いて改めて居る。今の一時やあろまい。今の一時楽しみではない。長く道、暫く長い心持って、どういう処も治まり、皆なこれまで治まりたる処から、一時の処の事情に留まるによって、よう事情聞き分けおかんならん。
 明治26年4月13日
 昨冬教長の御供致し東京へ運び事情に中人の事情につき内務省社寺課長への運びの願い。(前川菊太郎、平野楢蔵、清水与之助)
 さあさぁ段々事情、数々の事情、一寸にはどうなると思う。何も案じる事は要らん。案じてどもならん。深い中の長い意味と言う。前々尋ねて踏み出す処に知らしたる。元々それぞれの事情を伝えて一つと言う。それに一寸の相違してある。通る処はどんな道も通る。一人一名の処は精神の理を以て、一寸治めてくれるがよい。外に何にも気に掛ける事要らん。もうこれと芯を定めた。一人はどうなる。何もならせんで。潰すが潰れるか、これまでの事情道すがら、道を聞き分け。心に精神を持ってこれ台と言う。もう十分と言うてある/\。中に一つと言えば案じる。案じてはならん。それぞれ高い所へ橋を掛けたる処あろう。旬々それぞれ運び、幾重の道見える。蓋を取って見せる。一人なあという処、安心もせにゃならん、さゝにゃならん。腰掛けては互い薄い。これ一つ精神を定めてくれるよう。
 押して出立の願い。
 さあさぁ又々それぞれ事情、前々の事情、それぞれ掛かり十分一つ。今日と言えば今日、明日と言えば明日。案じる事は要らんで。案じた分にはならんで。
 明治26年4月14日
 本席、身上願い。
 さあさぁ事情/\以て尋ねる処、一度の指図、二度指図、三度事情分かろまい。一日の日を以て尋ねる。身上じっと寝んで居る。一日の日が勤まらん。又一日/\、よく聞き分け。事情に勤まらん/\。どういう事である。又一つ事情も尋ねてくれにゃならん。万事何かの処にて見遁し聞き遁し、これまで通りて来た。よう聞き取っておかにゃならん。どんな事情もこんな事情も、談示という理を以て尋ねて指図という。これまで通した処、もう固めてからには、こうという事情は暫くと言う。そのまゝ取り替え。一時理には鮮やかとは言おうまい。あちら一寸、こちら一寸事情が済む。前々指図の理によって、取り替えて取り運んでくれ。盛んに成る事情抑えてあるようなもの。甚だ困る処ある。広く事情にて治めるなら、これ談示一時の処にて、一日経ち二日経ち、十日事情随分経つもの。一同揃うた処にて取り替え。言わば一つの道という。これから世界並という。一時通した処、事情重なる一つ道、一つ話し、早く事情、結んだ定約すっきり早く運んで世界。今年遅れる、又来年。どうでもこうでも何処までも計って。他の事情と話し合う事は要らん。他に心を寄せる事要らん。十日経てば一つの理も治まりてくれ。さあさぁ盛ん/\。一つの理を抑えてはどんならん。さあ早く一つの理を取り替え。暫くと言うて抑えてある処、早々取り替え/\。
 押して、出張所、布教事務取扱所出願細則の儀願い。
 さあさぁ尋ね返すは一つ話しの台と言う。よう聞き取れ。楽しみという理を抑えば道が遅なる。他に事情構う事要らん。何もない処より始めたる処、他に話し合うてする事要らん。銘々心外に、何も話し合い要らん。外に同じ事といえど間違うてある。そんな者と心を合わせる事は要らん。これさえ聞き分けば速やか。
 押して、教導職選挙の事。
 さあさぁ尋ねるやろう。皆な言うまでやあろうまい。名々心に察してみよ。よう聞き分け。一時人間の心を以て取り扱う処無理と言う。暫くの無理も聞かにゃならん。なれど盛ん事情を抑えばこの道どう成る。この事情聞き分けば速やか分かる。

 同時、飯降政甚、身上の事願い。
 さあさぁ段々尋ねる処、その事情という、急ぐ事も放っておく事もできようまい。急がず、急いで事情、これ一つ運び掛けてくれ。一時には行こうまい。なれどその心ばえを以て運んでくれるよう。

 押して
 さあさぁ直ぐと話するがよい。それさえ運べば直ぐ/\。一時抑えたる処、世界行く/\の道、他に事情持って他に談示は要らん。これ諭しおくからよく聞き分け。尋ねて指図通りの理に間違いはない。人間心どうも一時取り替えて、早く/\。
 4月15日、16日(陰暦2月29日3月朔日)両日本席宅上棟式御許しの願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は何時にても許しおく/\。
 又押して御喜びにつき、分支教会へそれぞれ知らしましたものでありますや願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる処どうせこうせ言わん。大層する事は要らん。寄り合うて居る。何処もどうせいと言うのやないで。これだけ諭しおく。
 明治26年4月15日
 山沢為信、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、小人たるに身の処心得ん/\、いかなるも心得ん。尋ねる処、尋ねば事情諭しおこう。よう聞き分けておかんならん。何名中の一人、小人という、身の内心得ん。いかなると思う処、何名何人同じ理、よう聞き分け。又後一つこれ事情いかなると思う処、何名何人中と言えば、事情治める処、皆な因縁以ての事情。これ一つ事情で、心勇んでくれ。楽しみと言えば何ぼうでも楽しみ。何名言えば楽しみ。身は案じる事要らん、案じてはならんで。
 明治26年4月15日
 寺田半兵衞娘小近18才、肩より上に腫物でき上唇腫れ上がりしにつき願い。又外方より縁談の事申し来たるにつき併せて願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身の処いかなると思う/\。大抵皆な分かりある。どんな事も分かりある。成る程定めて一日の日という。とんと事情という/\。思惑一つ事情とはいかなると思う。諭したる処というという理諭したる。ほのかの理諭したる。あちら変わりこちら変わり何故と思う。こうと思う処、一つ思わく運ばん/\。いかなると思う処、他に一ついずれ/\理治めにゃなろうまい。後々話しやあろうまい。事情は幾重ある。よう聞き分け。急ぐ事要らん。旬がある。こうと言えばこう、定まるであろう。よう聞き分け。案じる事要らん、身に一つ案じる事要らん。
 縁談の事願い。
 さあさぁ尋ねる処、又一つ一寸尋ね掛けば事情諭そ。半端と思う、心得んと思う。心得ん/\。皆な互い治まり合い、一つ怪しと思う。年限運べば互い/\運び合いの理の深き理、これ聞き分けてくれるよう。
 明治26年4月16日
 船場、部内河内国渋川支教会所設置致したきにつき再願の件御許し下されるや願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情はどうでもこうでも、遅いか早いか及ぼさにゃならん。なれど、事情によって一寸暫く、一寸暫く事情。長い間やないで。
 担任教師の処変更して宜しきや願い。
 さあさぁ事情以て尋ねる処、尋ねる事情一時の事情と言えば前々事情、これ一つと言うなれど、事情によって世界と言う。どうでも治まり居る。いかなると思う。それは十分諭して旬を改めて、又一つ道変えて事情一寸暫くと言う。十分運んで、これと尋ね出るがよい。どうでもこうでも及ばすで。
 明治26年4月16日
 山沢為造、郡山より乳母雇い入れる事につき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ前々の事情、さあさぁ長らえての処、指図一つよりこれ長らえて、もう一時重々治まり、名々もタンノウ長らえて事情、又洗い替えて人々尋ねる。一寸よいよい、今まで/\と一つ変わる。一時はよい/\、これ一つ事情なれど、段々心を安まる/\。これすれば又々長らえて事情と言う。一時の処定めて事情多分運べどもいかん。因縁と言う。これ聞き分け。度するも因縁、一夜も因縁。これ聞き分け。さあさぁ治めてやろ/\。
 押して御許し下されますや願い。
 さあさぁ許しおこう/\。
 明治26年4月16日
 浅田徳二郎、梶本宗太郎前お指図より手続きの願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\は尋ね残しと言う。一つ残してある。一時尋ね返やす順序一つ理聞き分けさゝにゃならん。今の処どうという、こうという分かろまい。日々分からんじゃない。いつまでやない。万事の処、気を休めてさせ。随分心燃やして居る。楽しみという理、三十日も先なら、一年も三年も先々、こゝまでと安心の理をよく伝えてやるがよい。心を休めさゝにゃならん。
 徳二郎の処、押して願い。
 さあさぁ日々の処、夜までも働いて居る。寝んでる間だけ。代替わりたるから、内から万事届かん。そこで尋ね事情残したる。先になりたらこうと、楽しましてやるがよい。
 宗太郎の事情願い。
 さあさぁ尋ねる処、事情は同じ一つの理に掛かるによって、成らん中を日々と言えば、一つの心を楽しましてくれ。事情を以て尋ねたら、事情から楽しましてくれ、楽しましてくれ。
 明治26年4月16日(陰暦3月1日)
 桝井伊三郎母きく、咳出で左の横腹痛みにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁもう何も思わくあろうまい。又一つどうこうは思うまで。一つたんのう。一時どうという事はない/\。よう聞かして、楽しみはっちゃない。その事情聞かして、その事情通りてくれるがよい。
 明治26年4月16日
 桝井伊三郎、家忙がしきにつき、おむね雇い入れるにつき願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、事情/\成らんというは成るよ行くよ。又一つ事情、又タンノウ事情、これ第一。さあ願い通り、さあさぁ許しおこう/\。
 明治26年4月16日
 城内由次郎、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身の処心得ん事情尋ねるであろ。他にも別段違った事情であろうまい。身上事情あれば、何を間違ってこう、思う事これ要らん。先々一時速やか強って治めにゃなるまい。こうして貰たらと、掛声聞いたら、とんと済もまい。どうでもこうでも始め掛けば、第一治めて、後々理を治めてよう/\という。それぞれ事情諭してくれるがよい。身上は案じる事要らん。事情諭してくれるよう。
 明治26年4月17日
 永尾よしゑ、身上願い。
 さあさぁ尋ねる/\。身の処にて事情いかなるという、尋ねる事情、尋ねる事情には一つ事情諭しおこう。身の処案じる事要らん。案じる事要らんが、日々の処でありて事情日々の処であろう。今までところりと変わりてある。変わりてあるによって、心鎮めて暫く取り扱え。名々心治めてくれ。心十分穏やか暫く扱う。銘々こうと言う、どうと言う。これは今まで暫く、万事心掛けにゃならん、又掛けにゃなろうまい。もう暫く心落とし着けて、世界と言う。安々持って心治めて暫く。これだけ諭しおくによって。
 明治26年4月18日
 片岡吉五郎58才、身上願い(兵神分教会庶務係)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身の処にて、重々心得んと尋ねる。尋ねるからは、一つの理諭しおこう。事情いかなると思う。事情大層運ぶ。一時事情でない。なれど大層/\/\。いかなる理諭す。これまで運ぶ尽す中になあ、と持たず、心に思わず、これ聞き分け。これまで、どんな事も聞いて中に、何故いう理どうもならん。分からん事情一寸と言う。なれど大層。万事明らか事情という理で、それより又事情という。これ一つ諭しおくによって。
 明治26年4月19日
 山田吉之助、願い。
 さあさぁ尋ね事情/\、前々より指図。指図には間違わんなれど、よう聞き分け。前々掛かりという。身上からつき来たる処、よう聞き分け。一時の処は、案ぜるやろ。なれど、案じてはならんで。遠く所から遙々尽す処の理、心の理、日々という。成らん中より聞き分けて、日々という。どうでもこうでも、手入れという理が、聞き難くい理を聞かす。聞き難くい理を、鮮やか聞き分けるなら、身上も鮮やか。草木の中にも段々ある。山木に枝ありてはならん。庭木に枝なくてはならん。この有る無きの理より、手入れの理も聞き分け。何も身上案ぜる事要らんで。
 明治26年4月19日
 山瀬文次郎、丹波丹後派出願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一両日という処、又一両日内々心得のため、何時にても構わんというようなものなれど、一日又一日/\事情を見て内々も安心、名々も安心。心に掛かりてはならん。一日二日又一日二日事情を見て、明らか一つ治めるなら、どんな事情も治まる。
 明治26年4月19日
 西井ヂウ67才身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、一時の処尋ねる事情は、長らえての事情、一つこう。一時迫る処何が間違うと思う。余程迫りてある。順々の道を十分運ばにゃならん。これが肝心一つの理と言う。一時どうと言うやない。どうでも、世界明らか事情、どうでも運ばにゃならん。こうしたからどう、と言うやない。早く運んでくれるよう。
 明治26年4月19日
 五条支教会所、陰暦毎月11日入社祭、毎月一の日説教日の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\/\、一日の定日という。改め始め掛けたる処、変わらんがよいで/\。始め掛けた処、変わらんよう。なれど、事情といえば許さんではない。なれど、初め変わらんが誠一つの理と言う。多い少ないは言わんで。この事情をようく聞き取りてくれるよう。
 明治26年4月19日
 郡山、部内生駒支教会地所の処願い。
 さあさぁ尋ねる処とんと思うように成らん。地所という、早い遅いはない。よう聞き分け。思わくの所へできんという処、とんと事情計り難ない。今日と言えば今日一時は治まるやろ。段々遅れる。当分待って自由にならんと言えば、心一つの理。また思惑の所他に事情と言えば、心が残る。暫くそのまゝ放っておくがよい。
 明治26年4月19日
 矢追楢蔵、九州地方へ布教の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねにゃなろまい。遠い所出越す所、心に掛かりてはならん。内々も心に掛かる。心に一寸の事情でも内々でも同じ事。一時ではない。世界という、順序という。何もすっきり安心、名々安心、内々も安心。この理を通じてくれるよう。
 明治26年4月20日
 尾畑忠三郎、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、道を以て道を尋ねる。一つ不足なる処、身の処迫る処、尋ねる。大抵一つの道も運ぶ処、受け取る。なれど、身上に一つ不足なる処、いかなると思う。よく事情取り替えよ/\。せんじょうたる処、いかなる難もある。身上不足大層である。なれど、内々の処も治まるまいが定まるまい。なれど因縁。又一寸事情という。万事いかなる処も、又一度思うた一つの理も、内々の処にて、よくよく聞き取って定めてくれるよう。
 明治26年4月21日
 本席、身上願い。
 さあさぁ一寸尋ねる処、一寸身の処、一日の日いかなる事、一寸心に進まんと思う処、よう事情聞き取れ。席事情一日の休み、一日の休みと言うては分かろうまい。夜さえ明けたら運ぶ。幾日経ったら一日と、そば/\傍々も運んでくれにゃならん。取り扱いそれより順々運んで、これ一つ又々悠っくりとも言うてある。たとえ何処へどうするにも、きっしりの勤め日というようなもの。夜さえ明けたら事情と言う。悠るっとした日はない。一日何席前々運ぶ。きっしりしたようではならん。気の進まん時は、朝又昼からと、日々の運び方続く続かんという。切れはせんで、切らしはせんで。これだけ諭しおくから運んでくれ。段々席をする。日々三点許したる処、二つ三つ。段々幾つの理を働かすから、どんと休まさんならん。さあしっかり書き取っておけ。
 明治26年4月22日
 杉本重太郎、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上一条いかなる事という事情尋ねる。どんな事情いかなる事情、どれだけ思う。身上から一つの理を改め。どうせにゃならんこうせにゃならんとは、言わん言えん事情聞き分け。心一つ我が理。どんな処いかなる処ならん処、これ一ついかなるも聞き分け。身上に不足ありては、楽しみとは言おうまい。さあさぁ成る程という事情治めるなら、どうでも踏ん張る。踏ん張らにゃならん。難しようなもの。なれど、理を聞き分けるなら、何でもない。痛み悩み、どうでもいかんと思う。よく聞き取れ。どうしてやろこうしてやろと言えど、名々一つ心の理にある。世上の理も見分け聞き分け。暫くは踏ん張らにゃなるまい。事情は大層。大層と言えば案じる。世界鮮やか事情運んで、これ一つの理に聞き分けてくれるよう。
 明治26年4月23日
 上田民蔵、り所事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\所に一つと言うであろ。一寸始め掛けたる事情は許しおこう。心だけの事情は、何時にても許しおくで。
 明治26年4月24日
 この間本席身上願のお指図により、毎月16の日及び月次祭当日併せて一箇月7日間御休み事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いかなるも尋ねるであろ。尋ねにゃなろまい。段々指図もしておかにゃならん。一日/\又一日/\又一日、段々一日/\の事情を以て幾日という。幾日又幾日よかろうと思うであろ。切って切らずにおくがよい。何故と言う、どうでもと言う。そこで事情多いの事情、心ばえの事情を以て運んでくれ。幾日/\と言う。とんとどうもならん。夜という昼という。どういう事いつにどうと切らずに伝えるがよい。三十日/\勤める理がある。三席という又三席ともいう。これは余儀なく事情。多いにつかえばこれは一つの理も運ばにゃならん。よう聞き取れ。一日一席三名。これより始め出したる。特別尋ねる事情にこれまで何度の指図。等分は一寸心得て居る。一席何点の事情を運ぶ。これどうもならん。話し々の事情を固めてくれ。一席三点の事情いついつ変わらぬよう。この事情なら、心に掛けつけ楽しむ。幾日/\に事情と言えば、心にはあと思う。一席に三点より許さんによってよう聞き分け。休み切らずにおくがよい。助けの場所である。今日はならんと言えば理に背く。勤めよい話しや。
 明治26年4月25日
 永尾よしゑ、身上の願い。
 さあさぁ尋ねる事情、身上に一つと言うであろう。いかなる事であろう。尋ねる処これまでいかなる話し合う事情聞き取れ。どうこうこれまで指図しておいたる。名々どんな諭しおきたる。名々一つは病まにゃなるまい。事情治め方、内内の事情/\、日々笑い/\の中、一つ安心成って安心成らん理を持たさず、暫くの中大切、そんなら疎かにはして居んと思う。賑やか/\の中に一つどう成ろうと言う。よう聞き分け。嬉しい中ほうと言う。皆な心得てくれにゃならんで。
 明治26年4月25日
 増野正兵衞、咳出で胸に響きて息どしく又道興目の障りにつき伺い。
 さあさぁ尋ねる処/\、身上に不足という、心得んという、思う処尋ねる。必ず不足なるとは思うなよ。何も身上案じる事要らん。身上事情あれば内々案じる。案じる事要らん。よう聞き分け。一つの事情に諭しおこう。なき処の事情/\、一里何里と言う。歩み難ないと事情から事情、この事情難しい。一寸理の処から尋ねる。尋ねば成る程指図聞き分け。片手で物持つ。重いと言う。両手で持てば軽きと言う。両手で重きはならん。これ一つ諭しおこう。案じる事要らん、案じてはならん。
 明治26年4月25日
 大江正之助、身上願い。
 さあさぁ段々の事情/\を以て尋ねる処、前々尋ねる一つの事情に諭したる理もあろ。未だ長いという理も、よう聞き分け。一つ諭してやってくれ。何故という。どんな危うき中でも、遁れ/\、どういうものであろ。尋ねる事情、よう聞き分け。一時身上なれど、一寸事情なろまい。よう諭してくれにゃなろまい。
 明治26年4月27日
 昨日本席身上御障りは如何なる事にや願い。
 さあさぁ尋ねる事情、事情はいかなる事であろ。心得んなあと尋ねる。いかなるも談示の話し、段々の事情、一寸諭してあれど、鮮やか分かりて分からん。よう聞き分けにゃ分かり難ない。とんとこれ暮らす中、日々不自由ない。又一つどういう事も、一人に掛かる処聞かそ。一人掛かる理を聞かそ。理は前々、席始め掛けたる処聞き分け。どういう事もどういう事情も治まる処、前々以て尋ねる。尋ねば指図という。指図以てすれば、どんな事も指図は違わん。前諭したる。一人に皆な掛かる。どういう事と思う。又一つ諭しおく。もう程のう一人帰るによって尋ねてくれ。不思議でならん事情あれば尋ねてくれ。又理に違えば尋ねるまで。これ後々一つ残して指図という。
 引き続き
 よう事情聞き分け/\。難しい事やない。道の先知らすが理。又知らせば知らした理、運べば間違いはない。間違うては先々分からん。一戸一軒事情と、世界事情と、これ分かり兼ねる理ある。旬定めて一日と言う、思う処と言う、これ大変違う。どういう事違う。又一つ道という理ある。道に理があれば立てにゃなろまい。立てるが道である。よいわ/\と日を送る。月重なればどうと言う。これ聞き分け。もうつい戻る。戻れば一つ尋ねてくれにゃなろまい。
 前三点のお指図の処いかなる事か押して願い。
 さあさぁ分かろまい/\。一席三点と諭したる。これが皆な同し一つ理、一点二点三点五点一つ理。一点と言う、数々三点五点と言う。教会は教会、これ一点。これ何点も行く。数も一つ。これ諭しおいたが、分かるであろう。
 明治26年4月27日
 中川文吉、小人もと14才目の処願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ尋ねる処、是非に是非なく、事情以て尋ねる処、いかなるも事情であろ/\。一時の処では一寸急えては行こまい。急えてはいかん。いかんと言えば、又どうなろうと思う。一つ自由だけという。因縁を以て、因縁の処という/\は、どうした訳と更に持たず、因縁という理有るか無いか。これ聞き分けるなら、一寸治まる。一つ理は分かろまい。一つ長らくで分かろまい。よう聞き分け。成ろと思て成るものやない。成ろまいと思うて成る理。これ聞き分け。掛かりて来れば是非ない。一寸には行かんなれど、真を改めるなら、一寸自由と。これ一つ指図しておこう。
 明治26年4月28日
 山本利三郎妻コマツ、乳細くなるにつき事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いかなるも尋ねるであろう。又一つ尋ねて分からんであろうまい。事情諭したら、必ずいついつと言えば生涯と言う。これ定めば与ゑはのうなる事はない。よう聞き分け。与ゑがありて日々であろう。どんな者でも与ゑがある。何がどうせにゃならん、こうせにゃならん、こら言えん。言えん理聞き分け。これまで長らく事情、ころりと事情取り替え。どんな事情も諭すは内々と言う。あちらこちら寄り集まりて、内々事情定め変えて事情聞き分け。それぞれに与ゑ、与ゑありて与ゑない。温いも寒いも与ゑ。此処もこう、何処もどう事情あろう。名々事情、小人与ゑどうと、名々事情取りて、成る程というは、事情心一つ理によって与ゑのうなる。不足なる。これ言えんで。よう聞き分け/\。
 明治26年4月29日
 本席、身上のお指図につき本部長御帰会の上御尋ね出でに相成り、過日夜半に盗人入り且つ本部長目ぶたのところ疵なされしにつき事情の願い。
 さあさぁ段々尋ねる処、又一つ尋ねにゃならん。一つ事情指図及んだる処、いかなる理聞き分け。余儀なくの心余儀なくの事情、余儀なく心余儀なく事情と言えば、どんと分かり難ない理であろ。よく聞き分けば分かる。思い掛けなき不思議、一つ二つ、どういう事も道によって理に違う。これを差し入って改め。事情鮮やか指図しよう。一つ理が集まれば事が集まる。事が集まれば安心、よう聞き分け。皆んな一つ、元々指図一つ諭したる。又一つ尋ねて諭したら、何の事もいかなる不思議もあろまい。いかなる事もあろまい。それぞれ同し並んで居れば相当のもの不思議禍いある。危ない事、微かな理で助かるは日々の理という。古い理。後々の事も言わん。先々知らそ。一時何名何人と言う。日を切って願い出る。これは違わん。生涯治まる一つの理。それぞれ真実聞き分けば、賛成一つの理も日々の理に治まる処と聞き分け。段々諭しおく。何名何人許しおき、中に散乱、心通り現われる。よりより隠し包みの理もあって不思議現われる。誰とも言わん。一名一人許したる。一つの理によって、生涯不自由見にゃならん処、芯定めて出るによって、助かる処聞き分け。これからという、何名何人改めて、所々と言う。思い掛けなき指図、一寸始めおくによって、これ台として治めにゃならん。日々積んだる年限積んで世界と言う。名々こうと言うて、被く被かん理困る。名々心働かす。それぞれに委せ。遠く事情出越す処、心改めて段々と伺い出よ。これ一つ間違えば間違う。どういう事とたくましい理は治まろまい。心得までに諭しおくによって、日々と定まりたる理が日々という。




(私論.私見)