明治26年2月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
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 (2月)
 明治26年2月3日
 山中弥平、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情、身上一条理を尋ねる。身の処不足、いかなると思う。よく聞き取りて思やん第一。どうせこうせとは諭し難くい。よく事情、どうしてやろうこうしてやろうという事できん理を聞き分け。皆な可愛事情。身上一時迫る。どれだけ何程思えども、身上に不足あれば頼もしい理はあろまい。一時大層。なれど踏ん張らにゃならぬ。皆々心の寄る処よう思案。因縁事情も聞き分け。先長う、長くという心を定め。これ一つの事情に一寸諭しおこう。
 明治26年2月3日
 谷岡卯二郎、身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、身上に心得んと言う。世に変わりた事情もあろうまい。分からん/\の中から事情と言う。身の処心得んと言うであろ。よく聞き取れ。何度の事情もこれまで一寸には忘れられん。名々それぞれあちらこちら駈け廻り、身上不足あれば運ばれようまい。事情によって身上自由ならんと言えば、どうもなろまい。一寸戻した/\、理を思案。これだけの運びも尽し、これから先という、楽しみもなくばなろまい。内々はそれぞれの事情に治め。これから十分美しい、綺麗、万事治め。外々の事は思わんよう。三日三夜の事情を運んでみるがよい。悪き諭やない。楽しみ一つの理という。
 明治26年2月3日
 植谷元治郎、身上願い。
  さあさぁ尋ねる処/\、ほのかの理は鮮やか。身の処一時一つ遠く事情、名々もそれぞれ聞いて居るであろ。どんな事情も聞いて居るやろ。多く中といえど、一名一人の理を早く定め。遠く所は遠く理であろ。名々生涯一つの理を聞き分けるなら、分かるやろ。これまで長らえての事情、よく聞き分け。これ一つの理に諭しおこう。
 明治26年2月4日
 本席、御用場所普請の願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、段々の事情尋ね返やす処、いかなる諭、いついつも同じ諭と心に思う。今日という理諭す。案じない。いかなるも事情取りてくれ。事情前々から伝え。何間幾間言わんと言う。又々一時の処どう、何が何やら、始め掛けたる道の理によって取り捌き、事情同じ事なら同じ理。これ聞き分け通るなら、一時許そ。分からんから分からん理出た。そこで治め難くい。これだけしっかり聞き分けてくれるよう。
 明日より掛からして貰います願い。
 さあさぁ一度も談じ二度も談じ、これと言う。一時始め掛けたら、又始まる。互い互い心合わせくれ。どうがよかろこうがよかろ、それは、談示の理によってといえど、不安と言う。安心というは、掛かり掛かれという処は談示の上、今日晩に尋ね出るがよい。これ一時諭するによって。
 明治26年2月4日
 夜、本席、御用場普請願い。
 さあさぁ段々に段々遅れる処、成らん中に段々遅れる。いろいろ指図にしてある。どういう事してある。夜深/\一つ諭したる。一時尋ねる重々の理、又一つ諭しおく。どういう事であろうと、一つ不思議に思う。又人間の心あろうか。人間の心さらさらないと諭しておこう。又一つ談じ、心に分からん理あれば十分尋ね返やすがよい。一つは御用向という、神の御用向建家というは、一つ差し入りて一寸これだけの事を、もうどんな建家不足言わん。定めた理でこれから先々長く住家と言う。御用所と思う、御用所と諭してない。楽しみにゃならん。これまで難儀の中不自由の中の道を通り、弱わ/\通り。よう聞き分け。多くの中より入り込み場所ぢばへ引き受け、一つの理を聞き分け、一つ貰い受けたる処を、差し入りて存命中、難儀/\の道を通し、事情一寸治め掛け、余儀なき事情にて身を躱して、これから前々見分けば鮮やか小人と言う。段々と諭し、ようよぅ小人に乗って守護、一寸心改める。それぞれ一つ/\理があれば道と言う。よう聞き分け。人間の心さらさら持ってさらさら言わん。何遍尋ねても、幾間何間はあろまい。これだけ談示一つ受け取らにゃならん理であろ。どんな普請するといえど、何間何尺納める。伺いから指図と言う。少しは変わる。どうしてくれい、こうしてくれいと、諭した事はない。心の理段々諭する。一時始まりたる理と言う、よう聞き分け。中中の中には、もうあれなら十分と言う。なれど十分と思う理で一寸思わく、一寸ゆっくりした。不自由難儀の中通りた理に、これこそ満足与えてくれと諭した処、未だ分からん。十分という処一寸受け取れん。一寸大望と思う。大望と思わずして委せてくれ。誰に委するなら、これまでどんな事通りたる理に与えて、満足さゝにゃならん。上段の間、又変わりた事は要らん。人が見れば不細工、何んぞいなあと言う。これ皆な談示をして一時の道又の道である。人の道と心の道と異るによってよう聞き分け。一時の処改めるなら夜々諭さにゃならん。ざわざわした所では他に映る。他に映ればうっとしてならん。そこで夜深/\事情諭しておかんならん。もう明日日から掛かりてくれ。いかにもこれで満足。切りての普請は受け取れん。掛からりゃせんで。さあさぁもういろいろ話しては分かろうまい。もう十分別けて話しておく。それより用いりて席々と言う。席の入ると治まると事情違う。入ると治まると、中に移るというは変わる。人間心で言わん。席と言うてある。あらあらと思う。ほうと言う。建家望み早く。そこで思惑通り。又楽しみというは、心に委せにゃならん。心にこれだけの事でけるか。(本席が)これで結構満足というは一時(に)受け取る。(今日の旬は教祖)存命の中(うち)やで。一年の事情見て事情(思案せよ)という。これから聞き分け。(本席がこの家に)住み掛けたら、それぞれの上から何時なりと(さづけを渡そう)。(しかし普請ができず、本席が身上帰す事になれば)折角の事情(が)仇となる。(この理が)分かるか。分からにゃ何ぼなりと尋ね返やせ。

 押して、本席思召し通りにさして貰いまして宜しう御座りますか願い。
 さあさぁようよぅの道、ようよぅの道、成る程どれだけといえど下にも受けん、手に持って楽しみ十分与ゑ、十分与ゑなくば無に成って了う。これだけすれば十分とこれ思わず直ぐ受け取る。これから聞き分け。まだまだ道ある。道あっても、手を組んで定めてくれ。又一つおめ恐れはするやない。皆な手を組んで連れて通そう。どんな事でもおめ恐れする事は要らんで。
 明治26年2月5日
 朝、本席、御用場普請の処前晩のお指図より運び方申し上げ普請今日より掛からして貰います願い。
 さあさぁ段々の事情、追々ようよぅの日追い迫る処指図と言う。指図ある。皆な指図眺め、それより段々掛かり、取り間違いの処もあろ。取り間違いの処ありて今日までと言う。受け取れるか受け取れんか。日延べたる処受け取れん、そんなら今日からと言う。そんな道やあろまい。心にとりては当然の理といえど、心に聞き分け。ワアヽヽヽヽヽヽ。
 押して申し上げ。
 さあさぁもうこれまでの事、すっきり取り消して了え/\。これまで何度諭したる。大切もどういう大切もある。一つ運び方もいろいろある。そこで折角の図面要らんで。燃やして了え、捨てゝ了え。これこれよう聞き分けにゃ分からん。どんな中から、どんな事まだまだと言う。これ差し入りて悟りくれ。一寸遅れたる。一つ知らし、又図面仕替え。十の物やろうと言うのに七つの物渡して、心晴れるか晴れんか。これよう聞き分け。もうすっきり要らん/\/\。要らん/\。改め/\。改めたら、思惑/\与えにゃならん/\。
 明治26年2月5日
 午後1時30分頃、本席、御用場普請の事につき、これまでの処詰員一同の届かぬ儀御詫び申し上げて御許しの願い。
 さあさぁもうどうもならんから、皆な折角の幾晩/\、段々どうがよかろ、こうがよかろ、そら真実事情、あちらこちらへ、どうなりこうなりという。どんならん処、すっきりと前々の事は取り消して了う/\。なれどまだ事情あろ。すっきり取り消して了えばそれきりのもの。これから改め替えばどんな事でも受け取るが、よう聞き分け。どんな事も受け取るが、受け取れば伝わにゃならん。どんな知れんもの談じ、どんなもの受け取ると言うた分にゃ分からん。普請はあわてる事要らん。こうして居る、一寸治めてたゞ/\中にどういう事情諭すなら、言い掛けてから半年近く取り遅れてある。掛からん事情、取り遅れるはどういう事という。これ何しに来てる。又他人同志でも結構と言うて、これまで伝うて来たる道伝うに、これまで分からんなりの理は直ぐに伝うまい。無理な事言うと思うやろ。無理と思たら無理になる。もともとから用いりて、取り立てゝくれにゃならん。持ちてる物離してなりと運んでくれにゃならん。白きもの白きに見る、赤きもの赤きに見る、黒きもの黒きに見るは皆な世界の事情。よう聞き分けにゃどんならん。情ない。ならんもうならん、もうやめようかしらん、おこうかしらん。その事情から又古き事情ある。建家あちらこちら見て、腐り建家、草生えの中の建家という。それから聞き分けにゃ分からせん。よう聞き分け。一戸どうであろ、一戸一人限る処、長らくの処やれやれと言う。又やれやれという理をなけにゃならん。これから聞き分け。すっきり委せおく。普請一条委せる。普請だけの事情委せる。委せるとすれば、普請一条これで十分成る程満足であろと、これまで人の中隠れ忍んで伝うたる事情、これ聞き分け。皆な日々という、又嬉しい重なる中にどやしらん、結構の中に思い過ぎる事情、思い過ぎる事情分かろうまい。又一つ諭しおかにゃなろまい。今日の一つ聞き分け。まあ普請一条は委せる。委せたら受け取る。どんな理も受け取る。これから又話し、指図事情は何処から委せた。委せたなら、名々事情から改めて、心急いて委せにゃならん。どんな事もある。早く聞き取れ/\。
 押して、普請の処今日より願い。
 さあさぁまあ掛かる普請、一日二日、半年の理を以て、早い遅いの理はない。心発散さして、これでどういう事もしてくれるが満足/\、安心安楽与えて暫く働かにゃならん/\。いずむ心はなあ/\/\。ウアヽヽヽヽヽヽ。
 明治26年2月6日
 朝、事情願い。
 さあさぁよう事情/\、これまでの事情にさあさぁ分からん/\。どんならん。分からんからこういう日が出て来る。幾日経てども竦んで居る。今日は起きられようか、明日は起きられようか。顔が懐しなったらどうするぞ。ワハヽヽヽヽ、さあさあ皆んな勝手ばかり言うて放って居ってはどんならん。放っておくからこうなる。まだまだ何でも彼でも働かさにゃならん。これまでの処、段々日を送り、どんならん事情から日延べもし、どうなりこうなりこれまでの処、ワハヽヽヽヽヽヽ、これまで段々指図で日々の処、危ない処も怖わい処も知らし、こうなる道も知らし、指図順序、危なき道を通りたか、よう思案すれば分かるやろ。ただ一言の指図柔らかなもの、指図に間違いはあろまい。心真実の理を見分けるなら、間違うた理はあろまい。これだけ聞き分けておけ()。
 同日、前事情につき会長はじめ役員一同本席の御機嫌伺いに出でし際の刻限。
 さあさぁ早いと思えば早う成る、遅いと思えば遅く成る。難しいと言えば難しいようなもの、なれどよう思やんすれば難しいやない。思うように成る事が暇がいるというは、よう聞き分け。皆な心運ぶなら、成らん事はない。(教祖はこの道を)始め掛け(た)が是非なく/\身をかくれた。なれど日々(席に)入り込んで居る。入り込んで居る(の)は承知の事でもあろ。入り込んで始めたる事に、間違うた事はない。人間の心なら二つに一つは間違う事はあろ。入り込んで居るならこそ、間違うた事はない。早く仕上げてくれ。思うようにならん。間違いの事情もあろ。万事立て合うてある。立て合うた事も追々治めて、又入り込んで居る処はどうでもこうでも、どうしたとてこうしたとて、話し掛けたら、せにゃならん。差し上げて了うと言うた初めの理を聞き分け。

 一つの道、一つの理、一つ心、これ三つ一つ欠けてもならん。どう成っても案じる事は要らん。日々盛大の道を見れば、皆な頼もしやろ。手を措いて思案。折角の道、三里戻れば今度三里行けば十年も掛かる事、ものというは一時に成れば快いもの、無理/\の理を集めてすればいろいろの理が出る。勇む/\と口で勇んだ処が、日々どうよこうよこれが難しい。これをよう聞き分けてくれ。元々より始め掛けたる話し、成る成らん、見る見られん(という程のこと)もあろうまい。建家(については)遠い所(の事を)見る(まで)やない。あちらへ行けば草だらけ、それ(の中)から踏み込み、段々始め掛けた道/\(である)。(大和神社の節で)怖わい/\頼りさえせにゃよいと逃げて了い、何事も真(まこと)にする者(が)なかった。一人の主(あるじ)というは、神の言う事(を)用いらず、今年も商いや、相場や(と)、言い/\皆ななくして了うた。よう聞き分け。何もない処よりそれぞれ段々道をつけて来た。道をつけて来たは神の利やくとも言う。神の働きとも言う。それより段々上り/\あちらへ入り込み、こちらへ押し合い、分からん/\(中を連れて通って)段々送りて来た。

 (しかし)もう一段という処(が)どうもならん。(そこで)余儀なく(教祖は)隠れた。二年三年後の話し(については)、皆な(その)前後は知って(居るで)あろ。約(つづ)まる処はさっぱり(分からん)の処より(道を)始め掛け(たのである)。何も知らん者(を)寄せて(連れ通って来たが)、今の処は堅い道具にも成りてある。どんな者でも仕込めば道具に成る。仕込みようが悪ければ中程からでも疵(きず)に成る。
年限/\、これまで存命の間経ち来たと言う。一里四方宿屋もせにゃならんと言う。一里四方も未だ狭いなあ、とも言うてある。印し出し、これは何処の国やなあと言うておいた。いつの事なあと思うて居たやろ。これは先の老母さんの言われた事や。今は席と言う。席の言う事入り込んでの話し、跨りはあろまい。皆な治まる、集まる。何処へ出るにも案ぜなく心おきのう出て行けと言うて、間違えば不足言うがよい。危ないようなものなれど、心までに皆な治めさす。

 
何もない草生えの中から始まった事や。事が大き(く)成れば、大き(い)心さえ持てば何ぼでも大き(い)成る。納(なお)してある道具もあり、使わにゃならん道具もある。(これからは)段々道を慕うて出て来る。又与ゑを渡す。この一人より話を聞いて理を。世界どんな事できて来るやら分からん。合印をして組んである如くやで。最初裏は鍛冶屋表大工という。これは何の事やら。不思議な事やと言う。知らず/\通り来たもの。それぞれ心さえ治まれば与ゑという。日々与ゑさえあれば楽しみ。一寸には難しいようなもの。誰がするともなく、目にも見えず、言葉一つの理、仇に一つの理はない。よう聞き分けてくれ。
 暫くして。
 さあさぁ話し日々の処、急がしいてどうもならん。急がしいも事情、事情に一つの治め。何ぼ事情運んでも、あちら二十人、こちら三十人五十人、たゞ一つの事情、段々遅れる/\。こう遅ればいつの事や知らん、どうもならん。余儀なき事を思い出し、段々の理も一つ忘れ、二つ忘れ、折角遠く所運ぶ、一日遅れば二十日、一年も遅れる。日々運ぶ。一席三名と始め掛け。それでは片付かんと言う。まあまあ捏ねておくようなもの、捏ねて居っては乾かしてあるようなもの。上は乾かずして色変わる。又一席まだどんならん。又特別一つの事情を運ばにゃならんから、何でもと思て片付けた。なれどあちらへ何人、こちらへ何百人、まだまだの道、一名の席が休んで居る処では、ようよぅ運べども、まだまだ行かん。たゞ一つの席、明日日から三名、さあ三名と言えば詰まらんと思うやろ。三名は定席、それから特別。まだ特別で行かん日は、席に言えば、何名とも言わんから、済んであるだけ運んで了う。明日日から運ばすで。
 明治26年2月6日
 平野楢蔵、江州へ出張願い。
 さあさぁこれまで/\皆んな何処へ出るも、遠く出るも指図以て許しおいたる。どんな難しい中でも、戻り来るまでにちゃんと治まりて来る。これ指図の理やで。どんな事でも尻を固めて来るが理。五年以前から見分けて、どんな怖わい処も、又々の理も治め来た。指図軽く思うからどんならん。又々の理は治めてやってくれねばなろまい。何しに来て居る。よう思案してみよ。水臭いようなもの、何ぼ大きな財産持ちでも、行こうと思うて行かれるものやない。寄せよと思うて寄せられるものやない。世界中の財産持ちでもいかん。遙々越すも出て来るも、長い間の苦労して居るも、何の道からぞ。これ聞き分けば、思案は要ろまい。何も彼も一日の日に変わる。
 押して
 さあさぁ行て来るがよい/\。
 明治26年2月8日
 本席、御普請間取九間として願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、建家一条理を尋ねる処、さあさぁ事情/\、よく事情諭し、又々理諭し理あろ。一時改めて一つ事情、改めて一つ、皆々事情、一つ治まれば皆な治まり、又一つ諭す。一日という二日という、計り難ない。成らん事情、一日の事情幾度事情、何度心治まれば日々と言う。よう聞き分け。頼もしいや/\と心勇めば勇む。一たいから又事情一日なりと急ぐは、皆な事情掛かるなら、一時心それそれ、又々運べば万事治まる。尋ねる事情、まずまず治まれば一つ治まり、又治まり掛かる。事情は何時でも許そ。何時でも掛かるがよい。
 明治26年2月8日(陰暦12月22日)
 御用場所建築地の東に隣接せる稲田源治郎三畝余歩の田地を買い入れの願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、尋ねる一つ事情諭しておかにゃならん。広く/\という、何でも広くという。急いでどうしよう、運び難ない。追々という、又始まる。又あちらこちら追々年々という。尋ねる出る地所それぞれ事情である。それは談示一つ理に委せおこう。
 明治26年2月8日
 北分教会所、開筵式につき陽暦3月1日より本席、6日より本部長御招待申したく、6日親神様の遷座祭、7日開筵式8日、大祭仕りたき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情では願い通り、これは速やか許しおこう。これは互い運ぶがよい。又出越す処、前一日の日以て尋ねでてくれ。
 明治26年2月8日
 泉、部内向井出張所、改名の願い。且つ普請はこれまで神様の御許し戴かず新築致せし段御詫び致し更に御許し願い。
 さあさぁ事情以て尋ね出る。万事尋ねる一条指図、一つ事情指図に止どまる。そこで尋ね出る。尋ねる事情は許しおこう。さあ許しおこうと言うた限りは代々末代の理と、これ差し入りて互い/\結びやい、これ一つ差し入りて一つ事情、さあさあ許しおこう/\。
 明治26年2月8日
 山本コマツ、身上願い。
 さあさぁ尋ねる身の処、身の処/\、案じる事要らん。なれどよう聞き分け。前々にもこうでありた、又候、一つころっと、一つころっと取り更えて、何もこれより一つ勝りて/\運ぶ理治まれば、案じる事要らん。
 明治26年2月9日
 北村太助、願い(稗島講社)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一時の処事情段々という。それぞれ心を寄せる処、運ぶ尽す事情によって、事情という。あちら変わるこちら変わる/\。それは構わん。順序という理を、聞き分けにゃならん。それは心通り委せおく。一寸の理、一寸の理を運ばにゃならんで。許すのは、心おきのう許しおく。
 明治26年2月10日
 辻娘いそ、芝田留吉縁談願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、縁談一条の理を尋ねる。案ぜ/\の理を指図一度二度は変わらん指図。又古き実際の理聞き分けにゃならん。諭する理、因縁/\理が分からねばならん。諭する理、これより理が分かれば許しおこう。これより鮮やか。何人ある一人は内に一つの理、後世上一つの思わく事情一統、そこで順序の理。これ事情に諭する理外れて、指図の理に及ばん事。因縁鮮やかなれば、鮮やかと言う。ちゃんとして、あれこれ、行くも因縁行かんも因縁。不足の理は要らん。何かの理、名々諭すであろ。皆な先に分かれば、よく聞き取ってくれるよう。
 明治26年2月10日
 岩崎新兵衞、身上の障り願い。
 さあさぁ尋ねる事情、身という一つの理いかなる心得ん。どういう事。遠く事情それぞれ運ぶ、治まり、後身上何程の事情聞く。身上の処、一時治まり難ない。指図、身上の処一寸に行こまい。何でも彼でも、一つ何間違いでこうなる思う。いかなるも、心を定めおかにゃならん。内々一つこうなって/\、家内/\案じる処の理であろ。暫くの処何でも彼でも治まらにゃならん。案じてばかりではどうもならん。案じずして、一時聞き分けてくれるよう。
 明治26年2月10日(陰暦12月24日)
 桝井伊三郎、小人イマ及び母きく身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一寸事情あり、又一つ身の処、事情尋ねる処、余儀なく事情あろう。尋ねる事情、一寸事情、又指図しておこう。これまで何度思い出せ。どうでもこうでも長い道筋。どうで言うまで思うまで。一寸どういう事情、どうこうの事情あろまい。身に心得ん。一時にと詰んでの理。一時の処案じる事は要らん。これまでどう成ろう、通りた道、段々の事情、よく聞き取れ。何でも頼もしい、十分タンノウさしてくれるよう。
 明治26年2月11日午後
 愛知支教会一件につき永尾楢次郎、桝井伊三郎出張願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、まずまず尋ねる事情には大いなる事情、あれこれ間違うて事情という。あちらも結ぼれ、こちらも結ぼれ、とんと計り難ない、多くの中、一つの理の聞き違い、取り違いより段々縺れ、一時分かり難ない道という。一時行て実地事情、一寸には治まろまい。こちらこうと言えば、又こうと言う。道の事情なら、道のためなら、一つの理も治めにゃなろまい。事情は一寸取り難くい事情なれど、十分話してくれ、諭してくれ。所というは中々の処、万事道々の処にてはどんな節とも言う。さあさぁ一寸行て万事聞きて来るがよい。
 押して、明日からでも参りたもので御座りますや。
 さあさぁまあ事情は急いで行て、急いで帰るがよい。所々一寸行て、一つの事情詳しく聞いて来るがよい。風という、吹き返やす風もあれば、治まる風もある、これだけ心得のため諭しおこう。
 明治26年2月11日
 山本藤四郎、伜耕三郎身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあ尋ね出る事情、内々事情という。大抵皆治まり、名々重々治まり、又一つ名々不思議事情ありて一時という。成ると成らんと名々治まりて又候内々に心得ん。どれだけ運び、どれだけ聞けど、速やかならん処尋ねる。尋ねば指図。一時案じる事要らん。案じる事は要らんが、事情一寸大層事情である。そこで所々又所大層治まれば、一寸治まらんやない。内に一つそれより世上心の常、いかなる事情、事情は常一つ明らか運んで事情という。事情急いで一つ運んださかいにどうと、折り筈利かす、事情早く/\聞き分けてくれるよう。
 明治26年2月13日
 飯降政甚、神戸に修行の処、今般帰国の願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、事情は前以て事情諭したる。暫く/\と言うて諭したる。年限も三箇年という。おっとり経ち来たる処、いついつまで同じ事、一時の処ならん/\中事情速やかという。一時の処どうであろう、一年事情旬という。一先ずこちらへ。改めて又候あれば又旬という。これまで長らくの事情/\。
 明治26年2月13日
 増田甚七、腫物の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情はこれ尋ねる。身の処にて一寸不足なりて、事情いかなる事、大抵分かるであろう。これまで何度替わり/\諭したる。今一時こうと思う処、こうせにゃならん、どうせにゃならん、と心に治まりてありてどうも治まろまい。身上事情ありて又候心で思う。よう聞き分け。難しいようなもの、難しい中であろ。内々よう聞き分けにゃ分かり難ない。これまで何度諭したる。又他に諭すであろ。生まれ更わり同じ理/\、更わりの更わり又更わり事情という。思うよう行かん、行かんがこれ事情。これ聞き分けにゃならん。一時の処は大抵な道、難しい道、通りてやれやれと思えば又内々これ思う。思うは理やなれど、取り替え。よう聞き分けにゃならん。いう/\まで同じ理なら、何も思う事要らん、案じる事要らん。一つ理変われば案じる。案じるは理。よう聞き分け。深き案じの中に、日の成る日と成らん日と立て兼ねる日と、一時の処さぁぱりと成らん。一寸出掛けの処、よう聞き分けば分からんやない。いついつまで一つの理では楽しみない。一年一日一年百年も同じ理諭そ。さあ身上不足ありては楽しみない。これ聞き分け。一つは成らん中通り来たる。これまで因縁、これから先因縁。これ聞き分け。案じる事要らん。案じの理から案じる事要らんと更に諭せん。これしっかり聞き分けてくれるよう。
 明治26年2月14日
 島村菊太郎、歯の痛み厳しきにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情身上一条、一つ心得んという処尋ねる。尋ねば一つ指図という。さあさぁ段々の事情/\、これまで一つようよぅ治まり、又筆頭、一度事情よく聞き取れ。これより先々事情、長き事情、一つ治まれば遠くによらん、近きによらん。いかなるも事情治めて通り、いかなるも指図に及んだる。指図は一度は生涯の指図、これ聞き分けにゃならん。第一事情心得ん。万事一つの理に掛かる。善き事も掛かれば、又どういう理も掛かる。どちらからも掛かる、どんな事も掛かる。満足理伝えて所事情固める処、又、話事情、これ一つ互い尽す運び方、重々受け取ったる処、万事一つ治まりて、どんな事も重々という。どんな事、こんな事尽す運ぶ人々たる処/\/\、理内々聞かせ。いかなる事も打ち委せ、皆な止まる。指図という、一時運んでようよぅできたる処、早く急ぐ/\/\一つ理、何時なりと心次第に受け取りて一つという、一日という、二日という、三日という、どんな事情も、皆な軽く持って行かんならん。大層は皆な治めて、これ一つ持てばどんな事でも皆なできて来る。又身上は案じる事一つも要らん。これ一つ諭しておこう。よく聞き取ってくれるよう。
 明治26年2月20日
 本部会議に上分教会、支教会、出張所、布教事務取扱所等、等級相定め右事情申し上げ願い。
 さあさぁ一時取り締まりた処、一つ理尋ねる処、事情は随分それぞれの理、中に一つ事情理を一時事情、それぞれ談じたる処、一つ大切見たる処、一つ随分それぞれ談示/\と諭したる。談示一つ理から尋ねる事情からならば、どんな事でも治まる。尋ねて来る事情にて受け取って、それぞれ理、さあさぁ暫く事情治め掛けてくれるがよい。

 本部会議に上分教会、支教会、出張所、布教事務取扱所等、等級相定め右事情申し上げ願い。山名部内益津支教会所新築間口九間奥行八間の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は許しおこう/\。又一つそれぞれ心事情理に一つ心だけの理は許しおこう。強き事/\広き事/\事情は許しおこう。
 明治26年2月20日
 兵神、部内加東支教会上月佐市不行届につき一同治まり兼ねの願い、清水与之助心得まで願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、前々以て事情運び掛けたる。一つ/\道の処、理を抑えたる事情という。どうも怪しい。一度の事情も計り、二度の事情も運び難ない。講という多くの中、一つの理があれば、何にも言う事はない。あちらの心が合う合わん、十分話し伝えて、それぞれ暫く/\、とんとそれはと言えば、通らにゃならん。許しある。いついつの理に治め難ない。人替わり、人替わり、その理の治まるよう、治めてくれるよう。一時は運んでとんとならん。それぞれの理にも聞かし、よう聞いておけ。
 明治26年2月20日
 増野正兵衞、腹痛の伺い。
 さあさぁ尋ねる処身に心得ん。いかなる事であろう。一寸事情ある、聞き遁しどうもならん。聞き遁し、どうも聞き遁しが掛かる。名々で名々切なみを見にゃならん。年の始まりどんな事も指図、一日いかなる事も聞いて指図の道は違わん。道は取りよう聞きよう一つの理、身に難儀せにゃならん。一つの理を直せ直せ。一時これから事情始め掛けるによって、事情聞き取ってくれにゃならん。
 明治26年2月20日
 岩崎新兵衞、身上願い。
 さあさぁ一時尋ねる処、前々事情一時諭したる。身に迫りたる一時の理案じる処、一寸案じない。案じなき通りたる日々素振り十分の理通る。これまで運ぶ一つの理、怪しい中与ゑ一つの理が治まる処、感じ居て、一時大層になって居る処、身の処一寸運んで、事情受け取って、事情難しい事情。一日の与ゑ何度朝夕与ゑ。この事情より、詳しい事情諭してくれ。一寸踏ん張らねばなろうまい。詳しう諭してくれ。
 明治26年2月21日
 来たる陰暦2月1日、2日、本席61才御祝いの事情願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁまあようよぅの日を待って人間事情とんと楽しみがあって楽しみが分からなんだ。今の事情広く世界という。万事事情どんな事もならんとは言わん。事情以て印までも満足。印しまでの満足は生涯の満足と言う。軽く軽くほんの一寸という事情に運んでくれ。まだまだの道であるから、一時の処どうという、それでは段々の理になる。これから先はまだまだ長いから、印しだけという。事情は許しおこう。
 御祝いにつき御供えの事。
 さあさぁ尋ねる処/\、事情一つは理と思うやろ。何もどうせいでもよい。軽うして一人も満足、これ一つ理を委せる。
 明治26年2月22日
 増野正兵衞、身上の願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、身に事情心得んという処尋ねる。聞き流しという、何も分からんやない。名々どんな事も一つ皆な事情掛かりて来る。一日の日が遅れる、又遅れる。日々掛かりが遅れる。どんな事もこんな事も身上に掛かると言う。どういうものと思う。皆な掛からにゃならん。第一掛かるという、これまでという、又々十分の理も聞かしてくれ、諭してくれ。聞かすなれば安心、聞かさえでもよいと思えばそれまで。世上という、こうであったと言えば、聞いて心の安心。どうであろうと一時心に理を持たさぬよう。どうでも安心ならんという、どれだけの事になろうか、掛かるや否や一つこう、一つの心に判然という。しっかり聞き取ってくれるよう。
 明治26年2月24日(陰暦正月8日)
 分支教会長会議の上、将来は綿服に改め、政府製艦費に一万円献金願い。
 さあさぁ段々事情以て尋ねる。いかなるも尋ねるであろ。又一つにはどういう事も万事日々という。一つ/\の事情というは、これまで聞いた処より始まりた。艱難苦労諭する。年限事情諭せば一つの理は治まる。事情と言うであろ。まあまぁ思う/\だけは通れようまい。なれば心だけは受け取る。その場は受け取るなれど、後々皆な心という理がある。いついつ生涯理に定めるなら、又々どんな道あるとも、治まるとも分からん。万事の処を聞いて艱難の道を諭するなら、艱難の道を通らねば諭しようまい。これ一つの事情しっかり聞き分け。一時尋ねる思わくの処、一日の日に受け取る。これ一つよく聞き分けてくれるよう。
 押して願い(一万円製艦費として納める願い)。
 さあさぁそれはどうとも言わん。言うた処が理が集まらねば仇となる。言うまでや。心に一つ年限持ってと言う。その場の心であって後々というは、指図はできん。名々心の理にある。これ一つよく聞き分けてくれ。
 明治26年2月24日
 分教会理事の事、梅谷四郎兵衞心得までの願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、心得ん/\まで諭そう。一人という、又一人という、二人事情一つという。暫くという処、これはそのまゝどうでも暫くと言えば、暫く事情は繋いでおくがよい。日々の処皆これならと言えば、談じにゃならん。暫くの理を以て、覗かずの事情を治めるがよい。
 押して
 さあさぁ一つ/\、その日/\はとんとどんならん。長い間の処であるから、すっきり改めずして、その時/\の理に治め。何も急く事要らん/\。
 明治26年2月25日
 高知分教会開筵式執行願い(陰暦2月16日17日18日の三日間にて、5日より本席御招待の願い)。
 さあさぁさぁ尋ねる事情/\、事情は願い通り、一度の理は許しおこう。速やか許しおこう、さあ許しおこう。
 その当日信徒へ御酒及び結び飯出す御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情はさあ心だけの理は許しおこう、さあ許しおこう。一寸一つ話しておこう。事情は許しおいたる/\。大き事望むやない。心だけ運べば受け取る。又一寸一つ席一度許したる、ひっそ事情、これ一つ諭しおこう。その心で皆な運んでくれるがよい。
 明治26年2月26日
 北分教会、開講式につき前13日より本席招待の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は前々事情、一つ尋ねる処、又一つ事情、前以て尋ねる処、事情はさあ願い通りに許しおこう。随分早く何かひっそして/\取り扱い、事情出越す処、許しおこう。何か心おきのう取り計ろうてくれるがよい
 明治26年2月26日
 飯降政甚、神戸へ取り片づけに参るの願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあまあ一寸三年と言う/\、口で言えば長い。もうようよぅの日を治め通り、一つ改めて内々帰る事情/\、治め長く果たし、互い/\一つ心結びやい、又運ぶ事情、長々事情しいかり心言い付けてくれ。いついつまで残らず、心治めてくれるよう。いかなるも治めてくれるよう。
 押して明日から。
 さあさぁいつか万事、一つ事情治め、取り計らい、これまで長らえ事情、又それぞれ事情という。
 明治26年2月26日
 清水与之助、身上願い。
 さあさあ尋ねる処/\、身上/\左程事情なけねども、こういう処心得ん。余程長くの間といえど、又速やかならんと言う。よう聞き分け。さあさぁこれまで/\ようよぅの道、万事取り計らい、これ先々始め、願い通り治まる理、これ聞き分けにゃ分かり難ない。又善うき事止どまれば、又一つ治まると言う。先々何たる処、思う処、これ立ち帰り、どんな事案じなき事情、見透し事情、いついつ見て諭したる事情、楽しんで通り、先々案じる事要らん。何でも長く事情、通りてくれるよう。
 明治26年2月26日
 村田幸助妻すま、身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあ身上に堪えられん。いかなるも思案/\。身上事情堪えられん事情、又一つどういう事も聞いて一つという。万事話し掛けたる事情という。これまで話し掛けたる事情、内々治まらん。日々事情いついつまでやない。身上不足なりて、心失うて、じいと住家して居る。内々心治まろまい。又世界治まろまい。一時の処暫く。又々月々重なれば自然改まる。これ一つ諭しおこう。又尋ねたらこうという。あちらよりこちらより眺めて、何とも分からん。事情先々、何たる事情、これ事情さらに要らん。これまで陽気ぐらしの事情聞いて居る。なれど陽気どころやない。一人身上迫り、何たる処やない。日々陽気ぐらしどころやない。一人一つ心失うて、これ訳も分からん事情、余儀なく事情、余程難しい。なれど寄り合うて/\日々通る道は嬉しい道である。名々治まる理あれど、ほんの事情である。先々事情先々は言うやない。遊び暮らし、今一時全く事情やない。堪えられん事情見て、治まる事情、長い指図、難しい指図、計り難ない事情、たゞ一人不自由、身の処不足のうて、たゞ心に不自由ある。もう年が替わればどうと言う。月が替われば今のよう、こう成りたと分かる。たゞ一人心失うて、心立ち帰り分からん/\と、程のう一年通る。極楽世界にこんな事と言う。皆な楽しみ集めて寄せたる。一人事情見て日々掛かる。粗末にしまい。心に掛かればあちら一寸、こちらも一寸じいと抑えられたる事情、仕様ありて仕様なき事情、事情堪えられん事情、内々聞き分け。皆な集まりたる処、一人心一つ事情、鮮やかならん事情長くやない。もう程のう事情。これ諭しおこう。これ一つ/\定めてくれるよう。
 明治26年2月26日
 植谷浅次郎40才、この度分教会所近くへ引き越したきにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は心という。何か万事心という。心さい旬を定めてすれば、それはどうこうと言わん。心さい生涯こうと言や、心通り。心通りの理に許しおこう。さあ許しおこう。
 明治26年2月27日
 植本クマヱ22才、身上願い。
 さあさぁさぁ尋ねる事情、身上に事情、心得んと言う。どうであろと言う。一時は大層とも言うであろ。なれど、一時踏ん張らにゃならん。一時よう心を定め。成るも因縁成らんも因縁。どうでも因縁だけは通らねばならん。旬々の理を見て運ぶよう。これだけ諭しおこう。
 明治26年2月27日
 梅谷四郎兵衞、身上願い。
 さあさぁさぁ尋ねる事情/\、身の処いかなる事、一つのさい事情という。いかなる事と思う処、事情から一つの理、よう聞き取れ。もう日々運ぶ処、尽す処は言うまでや。受け取りゃ名々こうという理があろう。長らえての間、役員それ替わりた。一つこれまで互い運び来た処なれど、一人こうと言う、成る成らん処と言う。心に一つ治まり難ない事情、又思い直せば心一つで自由とも言う。一人一つ事情、古き/\事情、掛かりという事情、それぞれの処より運び尽し、なれど事情によりて一寸暫くという事情、これ一つの事情が掛かりてある。長々の理は忘れんよう。心優しく一つの理は、運んでやらねばならん、万事優しき心、一時思うた処が、心通りに行こまい。一寸暫くという事情、前々繋いだ理は生涯とも言う。この一つの理を治めてくれるよう。
 押して、古きと仰せ下されますは、島文助教会設置の時心得違いにより除かしてありますが、この辺の処でありますかと願い。
 さあさぁ事情尽し、心があって一名二名、段々とも言う。古い中に一つと言う。一時心の間違い、取り損いは一時の理、なれど許すが理であろう。又役員一時暫くという処も、一度の処は二度も立ち寄るようにしてやらなならんで。皆な一名一人の心やで。




(私論.私見)