(10月) |
明治23年10月1日 |
内々本席順序前夜刻限の事情願い。
さあさぁ前々の席一つの理話し、刻限の事情一つの理、一席一つの理、どういう事である。授け順序刻限の事情を以てする。どういう事である。あらあらの事情運んである。聞かんにゃ見にゃ分からん。名々の事情は名々に言われん。段々見分けにゃならん。見分け聞き分け取次の役、人間の義理は一つも要らん。人間の義理を以て始めた道であろうまい。事情又一つの理である。どんな者こんな者後や先や。神一条の理、古き因縁、古き事情が台。これから悟れば分かろう。順序の理を聞き分けくれ。どうであろうという(て皆が思うような)者(を)引き出す。しっかり筆(を)取っておけ。どういう者(を)引き出すやら分からん。(どうでも道を信心しなければならぬ)余儀なき因縁、(道が栄えれば信心しようかという)ほのかの因縁、分からん時から何でもと尽した(ところの)心の理(のある)因縁。(この)三つ(の)因縁(がある)。(これは)どう成る(と思う)。先ず/\の道(の上について)、真実(に)二つ三つの(因縁の)理(について諭せば)、余儀なく(の)因縁は放っておいても成るやろう。放っておいても退くに退かれん(因縁である)。ほのかの因縁は良う成ったら行こうか、楽しみ成ったら行こうか(という心である)。何も分からん時から、何でもと運んだ心の理は真実の理(で、用木の)人ともいう、(一名)一人の理という。これをよう聞き分け(てくれ)。
古き者に親が尽して子が尽す当り前、子が尽して親が何でもという心の理がある。これから、要らん者に授けを渡す。どんなものである。助け一条と言うて渡しておいて、遠い所、それぞれ心の理に渡してある。因縁/\なくしては治まり事情あろうまい。治まり事情このぢば踏み込んでもある。これは事情渡し行かにゃならん。新しう者ようできる、古き者できん。人間心これだけこう思う。分からん。分からん理が立つよう。そこで皆な洗い更えて了う。身上に事情ある、二度三度すっきり一つの理を許す。人間と人間との理によって、理が薄うなる。十分に種を置いて、人の蒔いたる種をあてにして食わうと言うて、人の種を食うたらどうするか。よう聞き分け。身上不足聞き、速やかなる又一席を許す。 |
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明治23年10月3日 |
河原町分教会、部内甲賀支教会の伺い。
さあさぁ尋ねる事情/\、段々に尽す処、運ぶ処、段々の運ぶという処、一つの理がなけらならんと思うやろう。どういうものと思うやろう。何にも案じる事は要らんで。何でも彼でも治めるで。分からんから分からんのやで。暫くの処、じいとして居よ。ぢば一つの理を見てくれ。暫くの処、十分のもの治めるで。これ一つ聞き取りて聞き分けてくれ。 |
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明治23年10月5日(陰暦8月22日) |
午後9時、本席、身上御障り願い。
さあさぁさぁ前々より、もうこれ一寸身上に障り、身上に事情ある。どういう事であろう。一日送り日を送りてある。世上の中通るに通られん。いろいろの道が付けて、中を何でも通るに通られん道が幾重もある。何でも彼でも通らにゃならん。一寸には長いで。今に言うて今に行かん。どれだけ道が変わったと言うて案ぜる事要らん。年々という事情、月々の事情あって暫くの間、何かのところ注意一つが第一。注意も幾重の注意もある。互い/\の助け合う、互い/\の助け合いという。一年の年いつから運び掛けたるや知れん。一年の事情頼む。聞かす事もある。こりゃどういう事も、注意もして大層/\の道も運ばしてある。日々の処に運ばしてある。この事情どんな辺所の中、道を通らにゃならん。一日の日、二日の理あれば分かる。三日経てば分かる。一日の日運んで計り難ない。いかなる道と思うかな。世上の道どんな道も、名々の理に取って運び掛けたる処、難儀さそう不自由さそうという理はない。通さにゃならん。因縁/\というは、因縁と言えば、どうでもと思うであろう。夢であろうか現であろうか、と諭したる事もある。速やか道を通れば十分あちら楽しみ、まだまだの処、陽気遊び/\と言うはまだまだ早い。これを聞き取らねば、どんな道があるとも分からん。日々と言えば万事の道聞き分けにゃならん。成らん道十分の道、又辺所なる所、一つの道というは何たる事情と思うやろう。この理をしっかり聞き取ってくれねばならん。 |
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明治23年10月5日 |
夜11時、刻限御話し。
さあさぁ/\、どんな事/\、まあまぁどんな事や/\/\、どんな事やというや、どんだけ案ぜんならんや分かろまい。一条話したる処の聞き取り、どうぞ間違わぬよう、中々の理が何したんやら分かりゃせん。これだけ間違わんよう。悟りと言えば悟り、実際の理を諭し、難しいて/\ならんところであった。まあ一寸の理、一寸の心、一寸の掛かり掛け、これからの道というは暫くのところ、暫くの道が難しい。どういう事が難しいと思う。難しいと思うは、人間と人間との義理がなくば暗闇とも言うやろう。人間の義理を病んで、神の道を欠くという。
以前に諭したる。それが退かん事ではどうも難しい。たとえ後からでも、あの者はかほうという、神の道にはかほうという事はすっきり要らん。段々諭しても書き取っても、理を話さん事ではどんならん。(この道は)人間の心(の道)、人間の(始めた)道とは思われようまい。神が始めたのや。何処にこんな道があるか、こんな理があるか、こんな屋敷があるか。所々(の名称)では(芯の者を)親とも言わしてある。世界事情でも数々(ある処)の理やあろうまい。一寸には世界事情皆んな義理を欠ける。書き取っても、書き取っただけで言えん事には、何ぼ口説話してもどうもならん。すっきり聞き分け。辺所/\の理は分かろまい。どうでも連れて通らにゃならん。一代と言えば二代も連れて通りた者もある。言うた通りの理が始まり見える。互い/\諭し合い、それぞれの理をすっきり治めて貰いたい。義理を病んで後の一つの話し、それぞれ言うまでのものなら義理は要らんもの。そこですっきり書き取って、何も彼も談じくれるがよい。 |
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明治23年10月6日(陰暦8月23日) |
上段の間西の所祓殿の御許しの願い。
さあさぁ尋ねる事情、今の処仮家、今の処どうするにも仮家委せおこう。心おきのうするがよい。 |
同時、井戸南側へ巡査の派出所新築の願い。
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明治23年10月6日午後4時半 |
寺田城之助十日祭につき帰阪の際、子息国太郎身上願い。
さあさぁ一時尋ねる処、小人事情一つの事情、いかなるもよく実際事情の理を聞き分け。余儀なくの事情なら余儀なくの理であろう。なれどよくよく聞き分けておいてくれ。遺る小人の事情、前々より先々の事情も諭しおいたる。半端や/\と思う処は、世界事情成らん処よく聞き分け。さあさぁ互い/\、あちらこちら一人の処よく聞き分け。十分一つの理を遺し、一時どういう事であったぞいなあという心を持たずして、身の処助け一つの事情。それぞれまずまず、それぞれあちらにも可愛い、こちらにも可愛い、可愛い事情は誠、あちらも頼り、こちらも頼り、まあ一寸には不都合と思うやろう。なれど、互い/\に十分の理さえ治まれば、一つの理は見せよう。一つの道は通そう。この理を生涯の理に諭しおくから、何かのところもよく聞き取ってくれるよう。 |
同日、国太郎帰阪に付添親が行かねばなりませんか、永尾にても宜しくや。
さあさぁさぁその処はどうでもよい。もう一日の日/\、事情一つの理なれば、何時なりと自由に許そ。心おきのう。 |
押して願い。
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明治23年10月6日 |
桝井伊三郎及び小人つゆ、身上願い。
さあさぁ尋ねる一日小人尋ねる。小人の事情身のところ、どうでと一日思えども、事情よくよく聞き分け。小人身のところ、不足なるじゃない。よく事情聞き分け。何名何人何名何人、一人/\の心したる。今のところ、どういう処であろう。少し/\障りは、大難小難の理、多くの中諭する処から悟りくれ。身上からどんな理が出るとも分からん。これだけ事情諭しおく。内々しいかり事情伝えくれるよう。 |
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明治23年10月7日(陰暦8月24日) |
桝井伊三郎母きく66才、願い(お授け頂戴)。
さあさぁ長らえ長く、一代一つ又一代(と)、これまでいかなる理、いかなる道、いかなる処(も)、日々月々年々通りた一つの理(という)。今一時多くの中、一寸の理、これまで年が明けたら、年が明けたらあろうか。理を待ち、事情今日の一日の日というは、生涯の心。何か(の)事情(も)楽しみの内/\(に)、事情楽しみ(の)一日の日に、楽しみの授け渡しておく。悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これを三度又三度又三度、三三三の理を授けよう/\。さあさぁしいかり受け取れ/\。 |
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明治23年10月10日(陰暦8月27日) |
中山会長御居間を建替え願えど会長御聞届けなし、よって裏の藪を取払い応接所を新築すること願えば御聞届けあり、神様の御許し如何御座りますや伺い。
さあさぁ尋ねる事情、尋ねる事情、それぞれ見て居られん/\。一つ/\の話し、まずまずの事情、思うは一つの理である。なれども一つ話す。どういう事話すなら、広く/\と言うてある。広くの中にあちらへ一寸掛け出し、それぞれの話し一条の理によって許しある。見て居られん事情、順々の道は一寸早い。居宅/\これは/\定める地所というは治まらん。一寸の理を話しておく。広くは要る。どちらへどうするも垣。それより集める所、これでは不都合。余儀なき事情ある。どんな事するも、何時取り払わんならんや知れん。それで仮家なら許そ。長らえての道筋というは、いかなる道、一つ世界という。末長く楽しみの理なら早いという。仮にさあと人にやるにも惜しいないという。それなら何処へなりとそれなら許そ。切りなし普請始めたる。こちらへ建て、どちらへ建て、建てたり取りたり普請ないと楽しみがない。そこで仮家普請、道普請。道普請なら切りなし普請と言うてある。それで、仮家なら、何処へなりと許そうという。 |
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明治23年10月11日 |
山沢為造、喉が切のうて痰がつかえ咳が出るにつき身上願い。
さあさぁ身上の処尋ねる。心得んと言う。名々事情言えば聞き、見れば思う。名々こうと言えば嫌と言えん。名々心多くの中なら、一人の事情聞いた道を通れば、何聞いて一つの理を心に治めて、兄弟一つの中、一つの心定めてみよ。身が直ぐと速やか/\なれば、神の自由という。 |
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明治23年10月12日 |
横井留吉、身上願い。
さあさぁ事情以て事情尋ね出る。身の処という、事情よく聞き取りてくれるよう。身上不足なりて、どうもならんと思う。身の内不自由どういうものであろうと思う。何も難儀さそう不自由さそと思う親があるか。助けにゃならん助からにゃならん。なれど、名々長らえて事情運び、一つの理も運び、一つの道も通りたるなれど、身に不足がどうであろう。よく聞き取れ。事情は世界という。身上に不足あればタンノウでけやせん。なれど、世上世界同んなし神の子供。世上世界の理を見てタンノウ。タンノウの理は、直ぐに受け取らにゃならん。この理をよく聞き取りて諭してくれるよう。 |
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【10.13日(陰暦8月30日)、教祖伝編集につきお指図】 |
10.13日(陰暦8月30日)、教祖伝編集につきお指図。「教祖履歴編纂致したくも委しく知らざるにつき、各古き詰員に聞き正し、綴る事に致し、尚不分明のところはお指図に預りたく願い」
風呂敷に(教祖ひながたの)理五十年(の理)を(包んで)、この所(ぢば)にある。(この理が)分かるまい。皆々(この理を)それぞれに伝え(てくれ)。(神の)話通り違わんで。話通り(に)世上から(見ても)、実の道、誠(の道)になる。
さあさあ尋ねるてあろう。尋ねにゃ分かりゃせん。尋ねるから一つ一つの理(を)話そう/\。どういう事から話しかける/\(と思う)。紋型なき処から(創めた元始まりの話から)話しかけ(る)。(これは)ほのかの事情(であるから皆には)元々(の)事情(は)分かり難ない(であろう)。(特に)前生なんと云う(こと)は、これは一々古き者(にも)何も分からん。(古い者も話を聞いて)今にそう成ろうか(と思い)、何かの掛かり(によって)、前(の)古い/\(頃から)、結構(の守護を見せて頂いて)から(道に)ついて来た(のである)。最初(から)我が(中山家の内々の)もの(の道として進めて来たのであろうか)。前々(のことを)思案せにゃならん。(神は真実の)人の心をかって日々(守護して連れ通り来た)と云う。この理(を)日々(守り治めることが大切である)と云う。内々一つ親族(でも)余儀なき事情(で離れてしまった)。元々さっぱり分からん中(から)、古くから(道を)始め(た)。何年(前)から紋型なきところから、真柱と云う(ているか)。(調べ)始め掛けたら(鮮やか分かるであろう)。この事情(が)分かるなら、心に浮かばそう。(世界の考えのようにこの道を)我が(中山家だけの)もの(と思っていては)、人を情けない道はきゃ(通らせることしか)分かりゃせん。
今日の日はそこい/\(の道となった)。(しかし)今の道(に於いても)世界の(人々は)道の理が(未だ)分からん。煩(うる)さに(干渉するが)何でも通さにゃならん。よう聞き分け。神一条の道(を進めようとすれば)、世上の道(が)煩そうてならん。どんとどうもならん。道が変わる、事情が変わる。(しかし)おめも恐れもするのでない。深い理(を)、順々の理を以って尋ね聞き、誠(の心を)定めかけ(てくれ)。(後の者の通る上に)姿ひながた(が残してある)。今一時という(時には)ひながたの道がある。これをよう聞き分け。最初(は)我が(内々の)もの(の如き道から始まった)。その時(から見れば)今の道(は)明らか成った理(である)。今は世界の道(を)通してある。広くの道(を)、世界の道(を通りている)。広くて日々の心配(がある)。どんな道があるとも分からん。どうして(も)こうして(も神の)話し通り(に)通らにゃならん。(心の支えとなるひながたの)おうこ一つ残さにゃならん。心を浮かぶ(ところから)一つそこい々(始めかけ)。叉事情分からにゃ尋ね、尋ねば諭する。皆な揃うて身に治めてくれるよう。 |
これにより、教祖伝の編集が始まり、明治31.7.3日の「稿本教祖御伝」(カタカナ本)となり、更に明治40年の「教祖御伝」(平仮名本)と成る。
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明治23年10月13日 |
飾東支教会、棟上げの願い。
さあさぁ一時尋ねる事情、何か万事事情、それぞれ速やか許すによって、心おきのう運ぶがよい。 |
居宅建替の願い。
さあさぁ心運ぶだけ、互いの心運ぶだけ、それは許す。 |
分教会に準じ支教会万事運び御勤御道具の願い。
さあさぁ旬々それぞれ先々事情変わらんよう。速やか許す。 |
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明治23年頃10月16日 |
中井宗七、目かい障り三度目伺い。
さあさぁ尋ねる処/\、身上心得ん。どうでも心得ん。どういう事思うてな。一度尋ねる。又一つ尋ねる。一つ心に治まりなろまい。何かの処分かり難ない。一つ十分の処である。身上一時一つの処、どういう理計る理である。発散あるところ分からん。名々に取って、一つの理又候どうである。名々一時理二つ成るよう。この事情聞き分けくれ。どうなろ。よう聞き分けて、名々二つ理といえど一つの理。どう済まん。どうもあれでもと日々に思う事情、随分越したる事情、何から一つ事情という。越したる心開く理は、早速思いの理治まるであろ。どうも済まされん。よう事情聞き分け。一時なる事情は済んだる。二つの理一つの理は、名々一つの外と言う。外の理第一思う。一つ尽したる処どうであろ、日々に思う理が掛かる。成らん事情どうでも成らん。後々締まり/\事情、世界一つ理を見れば、近い中遠くない。近い見ればならん。事情それぞれ二つ一つの事情、心の事情を諭し、どういう事も諭してくれ。 |
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明治23年10月17日(陰暦9月4日) |
前栽酒屋所持の田地買入れの事願い。
さあさぁ尋ねる事情談示一つ、又々一つ、一二の所急くじゃない。買うた一つの話し、又それぞれ買うがよかろう。今一時買う。何でと思うでない。追々それぞれそこえそこえの事情、皆な事情こうしたなら、随分秘そやかに事情運んでみるがよい。 |
押して、運びし上代価行合えば買入れて宜しう御座りますや願い。
さあさぁ秘そかや。持って行く順々の理治まれば何時なりと。 |
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明治23年10月20日 |
若井村松尾与蔵、母はるのぼせ歯痛につき尚小人次男市太郎も身上につき併せて願い。
さあさぁ身上と言うて尋ねる。何ぼ思案しても分からん。どんな事も伝えてある。伝えたる事分からんにゃどうもならん。一代事運んで、一代余儀なく暮れてある。前々の事情聞き分けにゃならん。心の理によって理が外れる。一つの理運び、内々一つの理遙かの事送り、内々一代後を思えば、世上にはどう、所にどう、彼処にどうと思う。道一時の処は長らくの心持って。急えたかてどうもならん。前々一つの理を治めてくれにゃならん。どんな理も聞き取りて、内々諭してくれ。身上は案じる事は要らん。どんな事しても神の道とは言えん。自ずの道を通らにゃならん。自ずの理を心に持ってすうきり澄み切りて了もたら、身上不足ない。不都合な道は因縁の道である。因縁とはいかなる因縁もある。因縁は大難小難の道を分からん事あろうまい。この理を聞き分けて、美しく道を通れば速やか。内々事情速やかゞあれば、尋ね出るがよい。
さあさぁ身上と言うて尋ねる。何ぼ思案しても分からん。どんな事も伝えてある。伝えたる事分からんにゃどうもならん。一代事運んで、一代余儀なく暮れてある。前々の事情聞き分けにゃならん。心の理によって理が外れる。一つの理運び、内々一つの理遙かの事送り、内々一代後を思えば、世上にはどう、所にどう、彼処にどうと思う。道一時の処は長らくの心持って。急えたかてどうもならん。前々一つの理を治めてくれにゃならん。どんな理も聞き取りて、内々諭してくれ。身上は案じる事は要らん。どんな事しても神の道とは言えん。自ずの道を通らにゃならん。自ずの理を心に持ってすうきり澄み切りて了もたら、身上不足ない。不都合な道は因縁の道である。因縁とはいかなる因縁もある。因縁は大難小難の道を分からん事あろうまい。この理を聞き分けて、美しく道を通れば速やか。内々事情速やかゞあれば、尋ね出るがよい。
さあさぁ身上と言うて尋ねる。何ぼ思案しても分からん。どんな事も伝えてある。伝えたる事分からんにゃどうもならん。一代事運んで、一代余儀なく暮れてある。前々の事情聞き分けにゃならん。心の理によって理が外れる。一つの理運び、内々一つの理遙かの事送り、内々一代後を思えば、世上にはどう、所にどう、彼処にどうと思う。道一時の処は長らくの心持って。急えたかてどうもならん。前々一つの理を治めてくれにゃならん。どんな理も聞き取りて、内々諭してくれ。身上は案じる事は要らん。どんな事しても神の道とは言えん。自ずの道を通らにゃならん。自ずの理を心に持ってすうきり澄み切りて了もたら、身上不足ない。不都合な道は因縁の道である。因縁とはいかなる因縁もある。因縁は大難小難の道を分からん事あろうまい。この理を聞き分けて、美しく道を通れば速やか。内々事情速やかゞあれば尋ね出るがよい。 |
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明治23年10月20日 |
桝井伊三郎、移宅の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ不都合思わずして、何時なりと。心おきのうするがよいで。 |
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明治23年10月21日 |
平野トラ、身の障りにつき願い。
さあさぁ事情に心得ん/\という事情尋ねる。事情に心得ん/\というは理の知らせ。尋ね出るは一つの事情、理を聞き取らねばならん。どういう事情の中、幾重の中、身の処に事情なき処という。日々に事情が湧く。日々湧く事情というは、日々に治まる。荒き事情、日々処にては、どんな荒き湧くとも/\分からん。どんな悪気ありても、日々に心に治め。心に控いという事情以て、阿呆らしい、こんな事と思う理があれども心に治めて。この道むさくろしいと思う。むさくろしい中からどんな綺麗なものもでける。どんな事聞いても残念と思わんよう。むさくろしい中からどんな理が出るやら分からん。順序取り扱い、むさくろしい中からどんな理もでけたもの。どんな綺麗な理もでける。育つは修理肥、植流し蒔流しでは稔りがない。十分肥えをでける。綺麗なものは、事情によって段々薄くなる。ほかさにゃならん。どんな事聞きても辛抱。むさくろしい中から綺麗なものはでける。何か事情身の処から聞き分け。身が不足なればどうもなろうまい。不足思えばどんな事でもでける。身の処にて案じる事はない。この理を聞き取ってくれるよう。 |
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明治23年10月25日(陰暦9月12日) |
消防の火の見櫓御許し願い。
さあさぁ尋ねる事情、談示事情一つ、世界の道理上見るところどういう事と思う。事情何処なりとこれでこうと思う。それぞれ委せおく。広く高くは要らん。ほんの道理上やで。 |
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明治23年10月28日 |
増野いと、神戸へ気の保養のため一寸帰しました処、神戸に暫く置いてくれと申します、前指図に暫くはならんともお聞かせにあづかりしが御許し下さるものや、如何のものでありますや願い。
さあさぁ尋ねる事情、いかなる前々の事情諭したる処、一つの理の治まる。ようようの道を通り、道が治まり心もじと運び、それぞれ名々の理を明かし、身が障る。心の理が違うから今一時どういう事分かろうまい。暫く一時言わうか、よう事情聞き取って心に事情治まれば、名々幾重事情思う。日々の処早く。暫く/\何程に心というが分からず治まらず、成る程どうと思えば、一寸事情は暫くと言えば暫く、事情思うようにさしておくがよい。 |
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明治23年10月28日 |
村田長平、願い。
さあさぁさぁ尋ねる事情の処、今の一時と言えば、今度不都合と重くなれど、暫くの間はそのまゝにしておくがよい。勝手が悪いと思うやろう。なれど当分暫く使こておくがよい。 |
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明治23年10月28日 |
桝井伊三郎、身上願い(居所病みにつき)。
さあさぁ身上一つの理であって一つの心、幾重思案何程思案すれど、日々に心事情/\聞き分け。長らえて事情諭して、それぞれ楽しみ事情ある。事情一つ尋ねる。一つ事情諭し先々それぞれ話し、それぞれ人間生れ更わり、事情多くの中、世上いかなる事情/\、よく聞き分け。生れ更わり始まりの理を諭し、よく聞き分け。生れ更わり事情聞き分け。因縁/\の中、世界の中、どんな事情、どんな理も聞きてある。身の内事情聞き分け。因縁前々の事情分かり難ない。よう聞き取ってくれるよう。 |
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明治23年頃10月28日 |
中井宗七身出もの、妻ちく腹へ出もの御障伺い。
さあさぁ尋ねる事情、身の処/\心得ん一つ事情どういう事、又内々事情一時どういう事であろう。どんな思案もつこうまい。よう事情聞き分け。尋ねる一条一つの理の諭、日々暮らす事情一つ、身に事情ある。どういう事であろう。何ぼでも速やかならん。又どういうものであろ。一つには重々諭し居る事情案じる/\。案じてならん。よう事情聞き分け。長らえて身のところ、何が違うであろう、これが違うであろう、思案ばかり。思案思い違いもあろうまい。これまで人間生まれ更わり分かりゃせん。身上長らえて、不足なる心は持たずして、重々尽す理は受け取る。生まれ更わり心に分かり、どんな事情どんな理もある。同じ子供可愛い親の理心に諭し、諭すれど心に分かり難ない。因縁/\鮮やか分かりて、身のところ案じなくして心にしっかり。事情案じてならん。 |
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明治23年10月29日 |
本席、高安分教会所へ御出張御許しの願い。
同日、中山会長本席に入り替り御出張の御許し願うに、時日なき故ついでを以て右御許し願い。
さあさぁその日前々一つの日、速やか尋ね出るがよい。 |
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明治23年10月29日(陰暦9月16日) |
城島分教会、地所買入の願い。
さあさぁ一寸始め掛けた処、今一時ところ、地の処、心だけの処許そ。何事も心だけの事は許すで。 |
普請の願い。
さあさぁ理の一つの理/\、心だけの処許そ。互い/\の心だけの処許そ/\。 |
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