明治21年11月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

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 (11月)
 明治21年11月1日(陰暦9月28日)
 (本席御寝み後午後9時)「刻限おはなし」 お指図。
 さあさぁ/\、珍し/\、珍しい事を言い掛けるで/\。さあさぁこれこれ秋を合図と、これまでに段々に言うてある。秋を合図に見え掛けるで。さあさあ古い話しや。いつの事やと思うたであろう。秋を合図にこれまでの話しやで。段々話し掛け。年が明けたらいろいろや、年が明けたらいつまでも始め、始め掛けたらいつまでも。年が明けたら一日の日がある。一日の日というは、前にも一つの話し、一日の日はいつの一日の日とも分からん。年を明けたら一日の日、治めるもその日、始めるもその日、いつの事とも分かりゃせん。一日の日始め掛ける。一日の日に仕舞いする。その日は分かるまい/\。いつまでも楽しみや楽しみやと言うて来た処(であったが)、長い(年限がかかった)筈や/\。たった一つの(ぢばの)所より(世界一列の助けの道を)、段々始め掛け(た)。(それから)十分年限経って(今)(ここに教会本部を)始め掛け(る)。年が明けたら一日の日があると話しておく。話し掛けたら一日の日がある。いついつまでの道(である)。永い道の楽しみ(多い道)や。深い一つの理を聞かそう。一寸一つの話し(をし)掛け(る)/\
 明治21年11月1日
 山本和三郎36才(山城国大瀧郡長谷村周旋方)。
 さあさぁ段々段々の席をして、又一日の日を改めて一つの席という。同し一つの理である。なれども生涯一つの諭いと。又生涯所々又誰それも/\生涯の道理の理を治め。若きのところ諭しというは、若き至り、家業第一、又内々互い一つの孝心と、二つ一つの理に治め。誠というものは弱いものゝ長い堅いものと、誠一つの心と定め。これより一つ授け、悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱え又三遍/\三々々の理を授けよ。しいかり受け取れ、さあ受け取れ。
 明治21年11月1日
 麻植房次郎36才(阿波国板野郡榎瀬村真心組講元)。
 さあさぁさぁ段々席又替わり/\の席、一日の日を改めて一つの席をする/\。さあさぁ改めてよう聞き分け/\。人間というものは神の貸しもの。どんな事も受け取る、どんな事も返やす。さあさぁこの理を聞き分け/\。常々に名々の真の誠という心あれば、それ天然自然という理。さあさぁこの理が分かれば、さあさあ誠という心、それ常々に誠なけねば、何ぼ大きなる道を歩けども、道が狭ばい狭ばい。危うき事。さあさぁこの理をよう聞き分けて、又これより所々には、助け一条には一つ理がなけねばならん。授け/\一つの理を渡そ。一日定めた心生涯忘れぬようと、コウノウの理を渡しおこ。悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱えて又三遍/\三々々の理授けよ。しいかり受け取れ、さあ受け取れ。
 明治21年11月2日(陰暦9月29日)
 本席、身上障りにつき願い。
 さあさぁ早く尋ねてくれ/\。段々これまで幾重にも話伝えてある。さあさぁあちらやこちらやと言う。障りや障りやと言うて尋ねに来る。出れば切りはない。夜に夜を次ぎ、日に日を次いでもどんならん。話し伝えて日々取り決めにゃならん。日々の働き、まあ一寸一つの話し伝え。身の障り尋ねるまでやない、いつまでも身の障りぐらい尋ねるではない。所々に理を渡したるところもある。身の障りや/\。多くの中の一人/\よく思案して見よ。そこで一寸一両日身の障り付く。何ぼ日々どうしたかて続かせぬ。身の障りと話し一条思案して見よ。十日三十日の事ではできよまい。取次や/\元々同んなし事や、何ぼ聞かしても同じ事や。これからはこの話し通りにするは神の道や。取次の者に皆な仕込んである。身の障り話しするまでやない。この道よう聞き分け。聞いて聞き遁がし、一寸して又お前も/\と、元の通りや。早くに間違う/\。何かのところよう聞き分けくれねば分からん。
 明治21年11月2日
 矢追楢造20才、願い(大和国添上郡七条村)。
 さあさぁ段々の道、長い道、又改めて一つの理。難し事は言わん。一つの理に運ぶ。一つの理を治め。家業第一、内々睦まじいという理を第一。これより一つ助け一条のため、コウノウの理を渡しおこう。悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱え、又三遍、又三遍、三三三の理を授けよ。しいかり受け取れ、さあ受け取れ。
 明治21年11月2日(陰暦9月29日)
 松岡国松22才(播磨国美嚢郡南畑村)。
 さあさぁ尋ねる席/\段々の席又々の席、一日の日を改めて一つの席と言う。所々又一つの名一つの道、成る程年を取れてある、若きやと言わん。ただ誠一つの理が第一。家業一つ第一、又内々孝心一つ第一。これ二つの一つの理に治め。常に誠の精神、世界と言う。世界より成る程の内や、成る程の人やなあと言う。それ自由自在。これより所一つの理を、さあさぁ授けを渡そ。さあさぁ、悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱え又三遍/\三々々の理授けよ。しいかり受け取れ、さあ受け取れ。
 明治21年11月4日(陰暦10月1日)
 増田、伺い(柳町)。
 さあさぁいかなる処よう聞いて、身上一つの処心得ん/\。いかなる処も聞き分けておかんならん。世界助ける処、何程尽せども尽し飽かんという処、何でも彼でもと思う処、一つの身の障り、何の大丈夫/\。いかなる事情も聞いて居る。世界処に一つの話し、なの処皆な神の子供/\、前生の事情も段々にある。善もあれば悪もある。世界の道も幾筋もある。難儀の者もある思て、一つのタンノウとせねばならんで。さあさぁ身の内の処と何かの処も、さあさぁ速やかという日もある。さあさぁ速やかという処を以ちて、直ぐと出るがよい。
 明治21年11月7日
 前お指図につき、席順序遠中近の三段に分ちたる儀申上げしところお指図。
 さあさぁ万事一つの談示/\ 、さあさぁ遠くの所/\の中をと、さあさぁ古き/\という種が世界にある。一寸理を聞いて出て来る。さあさぁ古き一つの蒔き流しという種がある/\。さあ古き種が修理次第に皆々育つ。又々これ一つの理がある、一時盛んという理がある、この理がある。取次この理を、さあさぁ篤と諭さにゃいかん。一名一人で尋ね出る者には、日々のところ得心さすが日々第一の取次である。多くの中の木も、育つる木もある、育たぬもある。さあさぁ前々に一つ意見のために一つ諭してある。又これまで意見というは、まずまずこれから先は大切/\にして、今までの処の意見のために諭したる処/\。
 明治21年11月7日
 松村吉太郎へ萱振芦田より入嫁の儀申し来り、親よりも申せども親神様の道を尽す如何と存ぜられるに付き、如何致す可きや伺い。
 さあさぁ一時一つの理を尋ねる処、さあさぁ遠く近くの理がない。さあさぁ一つの治まり、さあさぁ理を立つれば理がある、又理を立つれば理がある。さあさぁ深きの事情である。さあさぁ尽す処の理、代々の理、又深きの代々の理も、これはいついつまでも末代の理である。さあさぁ代々より続く理も治め。深き代々の理はいつまでも/\。一日又一日二日という。さあさぁ一つの治まりという。
 明治21年11月9日(陰暦10月6日)
 朝9時、上田ナラトメ、おこりにつき願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、縁談一条というものは理と理が分かる/\。さあさぁ縁談一条というものは、これよう聞かねば分からん。心一つ話しというは、前々に生れ更わりも、諭したる処/\、さあさぁ一寸理が、さあさぁ暫くの処々、身上一つには何にも不足ない。さあさぁ暫く、さあさぁ名々あちらへ行て、名々心に一ついかんという心いかん。さあさぁまあまぁ暫くそのまゝにして、何ともなくば何にも分からん/\。いついつまでも思案はつくまい。さあさぁ名々一つの心も定まるまい。又一つは神一条の道は名々も急くやない/\。名々も神の道も分かろまい/\。一年経てば一つ分かる。又一年経てば又分かる/\。さあさあ名々も何をしたのやなと言う。さあさぁ名々の内も治まり/\、又、これから一寸暫くは遊ばせ。さあさぁさあさぁ暫くの間遊びに行てこうか/\。又一つ仕切りて一つの理、さあさぁ暫くの処は、前々に一つ諭してある。心の理を治める、と、諭してある処/\、さあさぁ縁談/\は十分の縁談である。さあさぁいついつまでも/\心一つの理である。
 同時、上田ナライト共に大阪へ付添暇の願い。
 さあさぁさぁ尋ねる処/\/\、さあさぁ尋ねる処/\、一寸の気休め/\。世界の処/\、あちらへ遊びや/\。さあさぁ長らえて/\、一日二日の間はあちらへ一寸、こちらへ一寸、長らえてやない。さあさぁこれをよう聞いておかねばならん/\。身上に不足あれば、何処へも行くやない/\/\。
 明治21年11月11日
 教会本部開筵式につき伺い(陰暦10月26日開筵式執行)。

 第一、開会所につき一条。
 さあさぁ書き取れ/\/\/\。さあさぁいかなる処の席を尋ねる/\。さあさぁ尋ねる処応法一つの式/\。一寸初めやで/\。さあさぁ一寸の初めというものは、さあさぁ約束はしてあるなれども用がでける/\。一寸行てくれ/\/\。さあさぁ世界並では一寸用がでける/\/\。さあさぁ心の安心して、それ心安心でければ、さあさぁ屋敷狭ばい狭ばい。さあさぁ一寸初めというものは、ふわふわしたようなものである。さあさあ/\大層/\事は、一日二日三日、大層な事は一日の日では治まるまい/\。さあさぁ皆々々名々に心に持って言う。さあさぁ皆々名々の心の理を治めて、皆々元々一つの親が治めた理を、名々に心の理思うだけでは欲がありはせん。さあさぁいついつまでも/\/\の道、さあさぁ何がどうやこうや、何にも言わせんで。さあさぁ元々神が言うた道だけの事は、さあさぁ前々世界の処は治まらん。さあさぁ今一時にでけん/\。成らんから何も今一時じいとや。さあさぁどうでも/\いつも通りた。何にも案じる事はないで。どうでもこうでも治まる。さあさぁ世界の処、治まるようにして、さあさぁどんな理も治め掛けて来たる処の理を思うて見よ/\。さあさぁ世界の法律やと言うて居るけれども、何時変わりて来るやら知れやせんで。さあさぁ皆々寄り合うて、さあさぁ皆な何事も夜から初まり。さあさぁ何事も夜から/\/\。
 第二、かんろ台の雛形の願い。
 さあさぁかんろ台一条(について諭そう)。これもさあさぁ今までに世界の処には埋れてある。さあさあ(かんろ台は)今までに一(段)二(段という(てできてあった)。(今は)雛形/\(という)。さあさぁ雛形は雛形(の理である)。さあさぁ尋ねたら理を諭す。諭したら大層になる/\。さあさぁ雛形は雛形だけの事だけ(をして置くが良い)。さあさぁ大層な事を、理を諭した処が(皆は口先だけで)、ふんふんと言うばかり(のことになる)。(心に余る)大層な事(を)すれば、心うっとしいようなものや。さあさぁ一日二日三日(の祭儀は)、さあさぁあっさりと/\/\/\。
 第三、楽器の願い。
 さあさぁさぁ一日二日三日、さあさぁ事情一つの事情、さあさぁ万事つとめを定めた事がでければよい。でけ難ない。定めた処がでけまい/\。さあさぁ指図した処が、でけん/\処の心と、心思いやり/\、さあさぁあっさりと/\/\。あゝ、ふんふんふん、さあさぁ定めた処がでけん処、さあさぁ琴、三味(線を使用することが)でけん/\(という)。何にもでけんやない/\/\。元々五十年の(年限通り来た)心よりの理を見よ。(心一つで何事も)日々でけて来てあるのやで。さあさぁ又世界応法の処/\(が気にかかるであろう)。さあさぁ神一条の道というは、名々心に理を治め(て運んでくれ)。世界(応法の処)は/\世界の理を治めい。
 この理一つ控え。
 何程という一つの理とは、誠の心の理が成る程という理である。
 又一つの理。
 常に誠という心あれば、その場で天の理が直ぐに受け取る、直ぐに返やす/\。自由自在は名々の日々通る常にあるのやで。
 明治21年11月11日
 平野トラ、身上願い。
 さあさぁ尋ねる一条、一つの事、さあさぁ所々に一つの心話し々。さあさぁ皆んな揃うて/\、さあさぁ所々に一つの理、さあさぁ始め掛ける/\/\。さあさぁ急く事も要らんで、いずむ事もいかんで。さあさぁでけるようにしてせねばならん/\。さあさぁ相談/\/\皆んな揃うて/\/\せねばならん、せねばならん。さあさあちゃんと、綺麗な道やで。さあさぁ皆んな/\/\談示/\が肝心やで。皆々世界は何処までもと/\。綺麗な道やで/\/\。
 明治21年11月13日
 諸井国三郎、分教会の伺い。
 さあさぁ尋ねる処/\、順々の道と言えば、応法の道言えば、応法の道治まるよう。一つの事情治まる道は、一つの理治まる訳。一つの理を治めてやるよう。
 明治21年11月14日(陰暦10月11日)
 午前3時、刻限。
 さあさぁやれやれ、まあまぁやれやれ、まあまぁ長らえて/\/\、刻限に一寸出た。長らえて刻限を以て話諭したい、日々に諭しとてならん。とんと出け難ない、一寸知らしおこう。一寸の理映し掛け、日々の処通り来た、一寸の道を始め掛けた。このくらいの事は言うまでやない。この理はでけん、何ぼでもでけんとこれまで通り来たる。あちらへ、こちらへ、心を映し、皆んなこれだけ慎んで居たらよい、これだけ言わんとおこう、と慎み来たる。人間の心一つも要らん。この屋敷に於ては五十年の間、天の理を以て始め掛け(て来た)。天然自然の道を知らんか。(天然自然の道は)神一条の道(である)。皆な人間心勝手の道を(通って来た)。皆んなこれまでの道を聞き分け(て)くれ。十分待った。刻限を待って、何程よい、何程楽しみや速やかな道を連れて通りても、又々一日はよい、二日はよい、三日はよいと経たぬよう。元のぢばや親里や、日々送る元のぢばや親里やと、世上からおざやかなと言うように、治め暮らしてくれるよう。
 明治21年11月20日(陰暦10月17日)
 東京より前川菊太郎、増野正兵衞同道にて帰り願い。
 さあさぁいかなる処、話しいかなるも待ち兼ねた/\。幾重の道も連れて通る。応法応法一つの道はこれ世界という。又一つの理である。応法の理が世界である。さあさあ皆んな揃うて、真実を定め、皆々言うて通りた日もあった。さあさぁもう一段二段と言う、三段とは言わん。一日の日もならんと思うた日もある。神一条の道はもう一段二段三段とは言わん。名々楽しみな道、自由自在の道である/\/\。三度とは言わん。
 明治21年11月21日(陰暦10月18日)
 教会本部、開筵式三日のつとめ致しますものか又は一日だけに致しまして宜しきや伺い。
 さあぁさぁどうせこうせは言わん/\。さあさぁ応法/\の心、皆な世界応法の理/\の理を以てこれ一段で済むと思うなよ。まだまだ神の道がある。さあさぁどうせこうせは言わん/\。神一条の道は、もう一段二段の理がある/\。さあさぁ暫くと言えば、長いように思うて居るなれども、さあさぁさぁ後は早いで/\/\。続いて一寸お聞かせ下さる一度尽したる皆な出けるで。年々に旬々の道がある。どうで思案もつかん/\。僅か一日の日を見て、僅かの間で出ける。これからの理が何かのところ早いで/\。さあさぁ難しようにあって、今まではどういう事も分からなんだ。さあさぁどういう事も皆々するで/\。段々道も皆なして見せるで。さあさぁこれから先の道は早いで/\/\。
 明治21年11月21日
 前川菊太郎、伺い。
 さあさぁいかなる身の処/\から聞いておかねばならん。ごをにて実を分かるか聞かしおこう。一日の日をどうでもならん。一日の日を先々に事情ありて、身上に障りありて、治まろまい。先々に一つ事情ありて、ごに居て粗相のなきようと、初め一日の日から身に障りありて、先々治まろまい。一日から始まる日から身に不足あるような事では、一日から身の不足なる、二になる、三になる、三か一になる。始まるから身治まらんや、先々の日が治まろまい。一日の日に早く取り替えて、ごをにての一二三から一名帰るで。この理をよく聞き分けておかねばならんで。
 平野楢蔵押しての願い。
 三一は一の理、どういうものと言う。三には前に一つに何でもと思もてある。一は一の理がある、二は二の理がある、三にては一名帰る。先に知らし一つ改めて、こをにては分かるようと知らそうと。
 明治21年11月23日(陰暦10月20日)
 午後9時、刻限御話し。
 さあさぁさぁさぁ旬々の刻限、旬々の刻限/\、さあさぁ/\皆々聞いておけ/\。聞いておかねば分からん。聞いた話しは出たであろう。出たであろう、見たであろう。又々聞いておけ。皆々一つ/\の理も分かるであろう。今の処世界一つの道、世界一つの道、今の処一寸の道である。一度の話し生涯一つの理、珍しい一つの代々話し。今の今ではあろうまい。長らえて連れて通りた。一つの処、年限ある年限ある。長らえての一つの道である。この所の理を一つ思案せ。この所は若き/\古きもの。一つの理が若きもの。一つの理が成る。満足一つの理もあろう/\。タンノウ一つの心も治めにゃなろうまい。誰が言うやない/\。この所一つからや/\。よう聞き分け。今の道古き道から今の道。悟り違いは是非はない/\。よう思うて一つの事情/\。
 明治21年11月27日
 午前7時、平野楢蔵、願い。
 さあさぁ身の処、不思議どういうもの、分かる分からんというもの、余の儀外儀はあろうまい。日々治めかた/\、何かの処治まる。一つ理、かにかの理、一つありて二つある。前々最初、一つ神一条の道というものまだまだ。




(私論.私見)