(明治20年月日不明分お指図) |
松村栄治郎へお指図。
さあさぁほのかの儀やないで。内々のところ分かる分からんのところ深い因縁もある。これまで楽しみあったやろう。尋ねる儀もあるやろう。早くのところ、運び来てあるところ、筆先にも知らしてある。五年前にも知らしてある。見えたるところあろう。名々内々のところ、世界のところや/\、親族の間からや/\。聞いて来れば知らそ。内々のところ、忘れた日もあった。前々の三つの知らしてあるところ、分かるまい。二年三年に知らしてあった。今内のところ、まだうっとしいと思うやろう。やれやれ待って居る。古をかな事である。高道も知らしてある。三つのところ知らしてある。又々のところ知らしてやろう。内々のところ、一つはタンノウして、実を定めてくれるよう。一時知らしておこう。三軒棟があって、生涯我が物や。生涯落さん。 |
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松村栄治郎へお指図。
さあさぁいかなる尋ねる事情を、どういう事聞き分けと言うならば、とんとなる案じ/\、とんと随分急くところ一つ治まる。誠真実定めば連れて通るというところ、前々より知らしある。案じがあってどうもならん。あちらもこちらも、世界中へ柱をつけてある。怪しい道であれども皆な連れて通ってある。十分/\の実を尋ぬれば、真夜/\/\に尋ね出るよう。一寸の事と言えば、一寸の指図しておこう。一寸一寸の何事も案じのなきようの指図。実を聞けば実を知らそ。五十年以前からの道(を思案してくれ)。(教祖は)何でもない所の何でもない者(である)。(教祖)一人(にん)の処をよう思案して見よ。聞き分けば随分分かる(であろう)。さあさぁ案じは要らん。案じ(を)思えば案じになる。そこを思え。よく思案せねばならん。 |
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大和国式上郡笠村講社山本藤四郎の願い。
さあさぁ段々の理を伝うて、段々の席改めて、さあさぁ又一つの席にて、さあさぁ同んなし話しであるけれど、さあさぁ一日の人、席より一つの理を聞かそ。真の兄弟は誠一つの心が兄弟。又、誠一つ理が天の理、常に誠一つの心が天の理。真の心の理が兄弟。さあさぁこれより又一つ、コウノウの理を渡しおく。悪しき祓い助けたまへ天理王命を、これを三遍唱えて、又三遍、又三遍、三三三の理を渡そ。しっかりと受け取れ、受け取れ/\。 |
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梅谷四郎兵衞、身上障り願い。
さあさぁさぁさぁ身上の障り/\、どういう事情思う/\。さあさぁ別段余の儀であろうまい。道の障りと心寄す。どんな指図難しいと言えば、どういう事も、道から道の障りを尋ねる。今まで身の指図知れなんだ。段々遅れ、今一つの障り、通り難くうてならん、今一つ通り難くうてならん。身の障りつく。詰んで詰んで十分詰んである。身のところどんと一つ定め。案じる事を要らん/\。どちらに居るも同じ事、内で詰むが一つの心定めるがよい。 |
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梅谷たね、身上願い。
さあさぁさぁさぁ身のところ夜々々、身のところに心得ん/\。余の儀外の儀やない。さあさぁ何にも、日々に思うところ、よう聞き分けんや分からんで。夜昼日々、知らす理というもの、今一時運び難ないで。よう心に治めてくれ。あちらもこう、こちらもこう、一寸/\印あるところ心に掛け、夜々心に掛け。夜々何程/\、今こゝまでして来てあるのにと思う。今一寸/\記したるところ見て順序と思い、やれやれと思わにゃ、判然不自由しようにもでけん、難儀しようにもでけんと、大きい心に取り直し、段々に順序見えてある、と。順序伝えてくれ。 |
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梅谷たねより小人身上につき願い。
さあさぁ事情尋ねる/\。小人事情、何にも小人のところ、身上にどうか/\、早く聞き取れ。一時と思えば一時、どうか/\尋ねにゃならん/\。尋ねるから一つの事情以ちて、誰にどう/\と、皆な世界/\と言うて、世界の事情何でもない事、道のところ/\日々のところ、日を定めるやろ。一日の日定めるなら、深きのところ分かる。道案じ道案じ、皆なこれは神の話し、聞いたるところ、まだまだ互いに思い合うて皆な話して。 |
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井筒梅治郎、伺い。
さあさぁ尋ねるであろ/\。身上一つに事情なくては、銘々身上於て障りなくば尋ねん。名々最初一つの道をあろ。危なきところ、元理聞いてある。まずまず世界の道なくて通り難くい。名々の理を分かれば、世界分かりそうなものや。どうも大望あろう。今一つの道、前々道も通り来て、今一つ道、世上一つの道も聞いて一つの思案と、今一つの道速やか神より伝えてある。道はまだまだ一年二年三年、まだまだ初まり/\と聞かしおこう、と、又今一時に分かる話しもある、と聞かしおこう。しっかりと聞き取りて、聞き分けてくれるよう、と。 |
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井筒梅治郎、長女たね目の障りにつき願い。
さあさぁ尋ねば一つ、前々の一つの指図身のところ、又々一つ分からん。前々身のところ、名々に一つ定め踏ん張りのところ、内々一つのところ、定め一つを、まだまだ身のところ速やかならん。さあさぁ聞き分け/\。名々踏ん張り一つでどうでも成ろ。一寸の理であろまい、大層であろ。安心ならん。早く/\安心の理を定め。内々安心ならん。多くの中の一名である。理を見て一つ、どんと心下ろさにゃならん。内々も見分けて治めにゃならん。 |
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大和池田村講元植田平一郎、身上につき願い。
さあさぁ順々の道を通り、内々を定め。神一条の道で、名々心より何かの順々の心の願い/\。さあさぁ尋ねるからは一つ諭しよう。さあさぁ早く/\。 |
同年重ねて池田村講元より。
さあさぁさぁ一度二度にて、順序尋ねに出るところ、段々に聞かしてある。内々のところも聞かしてある。細い道があるとても重々の心次第や。順序心一つ定めば、一度を二度と理を聞いて、十分の理を重ね、十分のものをやろう。ちゃんと治まりの中へ、身のところいつもと言わん。身のところ一寸心得ん。 |
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植田平一郎、身上伺い。
さあさぁ身上一つのところ、さあさぁ心得ん/\いうところ、銘々身上心得んと言う。一つ諭しよう。何かのところ諭しよ。名々事情聞いて、理を聞き分けんというところ、名々心の事情、心事情世界にある。諭して居るところの理を聞き分け。いかなるも速やか、身上速やか。さあさぁ身のところより定まらにゃ定まりあらせんで。身のところ諭するところ、成る程の理が見える見えんは、成る程の理を見てくれにゃ分からん。 |
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秋岡亀治郎妻とめ42才、病気身上願い。
さあさぁ前に一度の指図。何遍でもならん。一時成る成らんのところでも、聞き分けが第一。これだけ運ぶのに、一つの心には案じては一つの理が回る。理を運べ。皆んな案じる一つの事情、はさんで難儀さそ、困らそとの神はない。世界見れば、どんな理もある。それを見て名々内々にて、世界も内も理を見て一つの心。 |
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今川聖次郎、伺い(備中と東京と両方より来てくれとの依頼につき、いずれへ参るか伺いたる時)
さあさ尋ねる処、さあ繋ぐ/\、繋ぐところから先どんと心治めて、早く繋ぐところから先運べ。 |
東京は如何致しますか。
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岩田ヒサ、身上願い(郡山大工町)。
さあさぁ一寸心得ん/\、身のところどういうものと思うところ、いかなるところ、月々を待つ、日日を待つ。又々聞き分け。多くの中/\、月々待つ日々を待つ。多くの中理を聞き分け。日々の日を待つ。日々名々理を待つ。いついつまでもやない。これを聞いて楽しめ。多くの中の理を見て、楽しみ多くの中の理や。 |
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植田長三郎43才、願い(十市郡下村講元)。
さあさぁいかなるところ尋ね出るやろ。たゞ一寸利益あるやろ。聞いて一つの内々睦まじ暮らす。一つのタンノウ。内々のところ運び世界助けよ/\。誠の道を諭そ。聞いて理が分かる。内々の、今までこうやったと伝えるところ、互い/\の助け合いの心、人を助けるから、誠のところ分かる。内々のところへ順々の話し伝えて、成る程との心を定めて積み重ね、急えてはいかんと、天然自然の道成る程との事を、内々のところへ伝え、まだまだ知らそうと。 |
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上原佐助妻さと、咳出るにつき願い。
さあさぁ前々時一つ指図、ようこそ段々道を伝え来るところ、いかなるところ、前々指図大層、前々成ると成らん事情、頼もし話し言う。言う事、直ぐ聞き、何かのところタンノウ。又々道楽しみ又々道暫くところ、又々道勝手して治める。段々ところ、心にタンノウして自由自在。道なきところ道ない。やれやれいうところ、暫くところ、心を治めるなら、身上に治まるであろ。 |
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上原さと37才、身上願い。
さあさよう聞き分け。遠くの所から尋ねるところ、身の障り一つ運ぶ。何でもというところ心許すから一寸緩む。一寸には治まり、今は丈夫。何で丈夫ならん。今に成る程の見える。心に誠を分からねば分からん。名々も神の子供、世界中は同じ借りもの。どんな事思たとて名々は何たる事と思うであろ。前生の因縁、世界で心皆な現われる。世界の鏡に映してある。難儀の中の難儀不自由の理を見て、一つのタンノウの理を治めてくれ。 |
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上川孫兵衞44才、身上願い(元斯道会17号講元)。
さあさぁよう聞き分けねば分からん。神の道たゞ結構/\で随いて来た。結構だけでは分からんで。理を聞き分け。たゞ心々。身の内は心に随いて廻るのやで。心通りに身の内なるものやで。善というものは、弱いようで、強いものはないで。誠は天の理や。誠は直ぐに受け取るで。心に掛けて通れば、何ぼ細い道でもよう通れるで。名々身上長くと定め。独り名々助かる。 |
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上川孫兵衞44才、身上願い。
さあさぁいかなる事情尋ねる。尋ねるから聞かそ。大抵の理は聞いて居る。難しい事は言わん。一つの道を見よか、一つの道運ぼか、この理を受け取りある。内々ちゃんと朝は起きる、日々頼もしい/\。それから理を出せばどんな理も出る。睦まじいは誠、天の理である。この順序伝え、皆な同んなし理や。けれども、一人/\分けて聞かさにゃ、これでは/\案じあるで。そこで一名/\の指図、誠の心さいあれば、自由自在。誠より外に理はない。この理を治め。生涯と定め。まだまだまだの心治めは誠である。 |
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酒井佐吉31才、身上願い。
さあさ、よう聞いて第一聞き分けが第一。一つの心順序一時一つの道、一つの理があれば一つのコウノウ、多くの理聞いて人を助ける誠の心、人を助ける台。内に十分の一つ理を、一つの心自由自在。名々一つ踏ん張る。又々というは、又々とは一つのこうも、名々又々一つのコウノウを、又々言うのが誠順運べ。 |
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数宝友三郎、身上願い(御津部内)。
同し兄弟それこの理を聞き分け。自分も同し兄弟なら一つのタンノウがサンゲである。タンノウが誠。タンノウが神が好く。受け取る。又々内々のところ心も澄み、世上のためや、助けのためや。又々身のところ障りありたら、尋ねに出るよう。何かのところの治めようがある。 |
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数宝友三郎40才、娘ゑい23才てんかんにつき伺い(世話方)。
さあさぁいかなる事情尋ねる。いかなる理も聞き分け。この所いか程身を堪え切れんと言うても、身は借りもの。それより理を聞き分け。どうせとも言うわん。こうせえとも言わん。世界見て多くの中どうも仕様ない/\という事皆なある。案じてどうしてなりと助けよと思う。これは誠である。世界の難儀を見て、名々やれやれとタンノウせよ。生まれ更わり/\しても、心通り皆な身の内映してある。それ見てタンノウせよ。 |
押して願い。
事情尋ねる、身上一条事情尋ねる。前に一つの理はないと言う。助けにゃならん助からんやならんと言う。長らえて一つ、まだ速やかならんというと、まだ世界に理をある。まだ身上案じる/\。身上というは借りものという、借りものとの話は、皆な聞いても居るやろと。難儀さそという親はない。なれども、因縁という理をある。前生因縁というものは皆な世界に映してある。不自由の不自由、身上に不足ある者もある。世上見て一つを洗えと、一つの理を諭しよと。 |
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関山まさ41才、願い。
さあささぁ身のところ幾重の話し聞く。これだけ思えども、これだけの事がいかん精神定め。神の子供であるから何処に隔てはない。名々隔てねばならんというは一つの心である。どうせにゃいかんと言わん。これが誠にいう精神定め。道をば案じるでない。案じたら案じんならん。安心せ。 |
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立花善吉30才、身上願い(西区本田3丁目)。
さあさぁ願うところ、順序道成る程聞いて、一つ幾重の道もどんな事も見にゃ分からん。古い隔てはない。善きか善いもの。悪い事が悪い話し。世界の心、名々心、この一つの見よい理が、悪い理が善いで。さあさぁいかなところ、いかなるところも、何かのところもどういう日もある。神一条いかなる道も聞き分けよ。神の道は天然自然の道である。何年以前は言わいでも誠の道が天の理である。自由自在と名々の胸の中散乱、どれから見てもどれから聞いても成るほど。 |
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佃巳之吉31才、身上願い(池之嶋村)。
さあさぁさぁ身のところ一寸心得んと分からん。分からんと尋ねる。しいかり聞き分けば分からんでない。身のところ借り物ところ、理を聞き分けば、理を弁え。名々癒る癒らんというところ、それ世界皆な同し兄弟や。神は親、世界は皆な貸しもの。助けたいは一条や。多くの中/\、心通りを皆な現わしてある。前生や/\、前生の因縁や。理を聞き分け。生まれ更わり/\、前生の因縁や。心通りを皆な映してある。この理をよう聞き分け。名々皆な同し兄弟や。名々も同じ兄弟なら、名々もあんな身ならと思て成る程と心治めてタンノウをせねばならん。成る程の道を知らしておこと。 |
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佃巳之吉31才、身上願い。
さあさぁよう聞き分け。いかなる事情、一つの道深きの道なら、尽せども/\これまで名々身の内どころ、事情知らそ。一列は皆な兄弟や。同じ兄弟の中に、難儀な難儀な者もある。皆な兄弟や。皆な善も悪も一緒に連れて通りてある。銘々一つのタンノウして心を定め。この理をよう聞き分けてくれ。 |
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西井徳重54才、身上願い。
さあさぁ身上一つのところ、心得んの理を尋ねる。尋ねるから聞かそ。どうせこうせ言えん。言えば、早く分かりてよかろ。どうせこうせは言わん。身のところ分かる分からん。案じ一つの道にばかり/\、まだまだ案じの理はないで。この理を聞かせ。案じては案じの理が回る。これまでのところ、どんな案じの道も通りた。分かり難ない。見せねばならん、見にゃならん。一つの栄える道、一つもう一段/\と思う。なかなか一日なりとと思う心に一つの理を分からんやならん。心の発散せ。案じてはどんならん。結構の中に、心に掛かる。速やかの心定めよ。 |
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西田長三郎妻41才、身上願い(夜前八時頃よりけにて胸苦し。式上郡駒村)。
さあさぁ誠一つ十分と思うところ、十分前々十分道は通り難くい。速やか誠神一条話し、とんと十分話し伝え、一つこの道を通らずして思うところなき澄み切ったる水をさぐらん。一つ曇り、又曇り、一寸一つ誠暇要る。良き後人道すがら、よう道聞き分け。今一応暇が要る。一つ心を運び、日頃一応早くと思えば、一つ十分。どうや知らん、うっかりはして居られんて。早く/\道を急ぐ。 |
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萩原治兵衞57才、身上願い。
さあさぁ尋ねる/\。よう聞き分け/\。名々どういう事も、尽す理もない(というて)歎く/\(ことは)すぅきりやめにせよ。(それでは)残念/\(が)上ぼるのやで。今までのコウノウ(を)尽し、誠(を)積み、一つ/\分かり来てあるところ、成る程今まで尽しこゝまで尽したと思う心(を)じいと治め(よ)。名々の身のところ(に)不足ありて(も)、これまでの処、尽したる処ありて(こそ)通れて来たと思て治め。よう聞き分け。世上見てタンノウと(いう)。 |
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萩原治兵衞57才、願い。
さあさぁさぁしいかり聞け。長々のところ心を尽し、成る成らんのところ尽すところは十分受け取ってある。名々それぞれの中も段々通り、世界を見/\、名々も我が身にありたらなあと思て、タンノウという心を定め。これ程したという心なしにせよ。タンノウという心を第一にせよ。 |
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萩原治兵衞、身上願い。
さあさぁよう聞き分けて、何程のところ尽せども/\、身に悩みあるよな事では、どんならんで。成るだけの尽力尽すところ受け取って居る。助けるところは許せども、助かるところの名々の心澄まさねばならんで。 |
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萩原治兵衞、身上願い。
さあさぁさぁさぁいかなるところの身上事情聞き分け。さあさぁさぁどういう事にて道にて、身のところどういう事や、間違いや。よう聞き分け。何ぼ遠い所に居る。名々人助けよ。一人なりとも助けよ、との心を受け取ってある。さあ分からん。若きのところも心の道を思い違うところを思い、名々身上一つの不足なるいうところ、長々のところ通り、長の話しは要らん。一口で分かる。理で分かる。通る道段々埃りや。埃りという道も、どんな道もある。どんと一つのタンノウ定め。タンノウというところの道、どんと心を定めるよ。十分の指図言や、取り直して、どんと一つ定めてくれるがよい。 |
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深谷徳次郎18才、身上願い。
さあさぁいかなるも聞き分けくれ。第一因縁なき者因縁ない。因縁の筋も幾重にある。何にも隔てある思い、何かのところも順々の心治め。道という道も一つである。名々心の道というもの、名々拵えたものである。神の道というもの、一つの道通れば、どんな者にもなる。何ぼ若きと言うても、何ぼ年を取れたると言うても、人に伝え、内治め、人を治め、この理を一つ治めおかねばならん。とんとも言えん。 |
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福住宗治47才、願い(十市郡池之内講元)。
さあさぁさぁ段々段々道々がある。いかようなる/\道々、名々日々名々も一つはなあと思う。大き小さいの理をない。通るに通れん。十分なら名々もな、理一寸もない。一度二度の理なら、通り難くい。十分の道なら十分通ると言うても細い/\。心に内々のところ、細い/\理を伝えば、内々のところ自由自在と内々も分かる。 |
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福住宗治47才、願い(十市郡池之内)。
さあさぁいかなるところ尋ねる事情、前に一つの指図聞いて一つの理を計る。尋ねる事情聞き分け。名々身のところ、自由自在というところ聞いて居て分かり難ない。借り物事情聞いて居る。内も名々まだまだと思うは、誠の心である。遅い早いの理はない。身は速やかと成り次第、直ぐと出るがよい。 |
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増田甚七、障り伺い。
さあさぁ事情/\、身のところ一条どういう事思う。さあさぁ心に掛かる処々は余の儀外の儀ない。何かのところ聞き、名々内々の理十分、又一つ掛かる事情どういう事である。外は外同じ事情十分運び、日々運ぶところどういう事であろ。何でも一つ十分ある。よくよく聞き分け。始め/\。銘々ならどうも運ぶ。重ねたところ、名々事情速やかという事情聞き分け。案じる理はなきもの。よそ/\一つの理を心に掛けんよう。内々の事情安心。よう他のところこういう事どういう事。一軒一人の理思うまでの理、一軒一人の理を聞き分ければ、これだけの理か。何かのところ聞き分けてくれるよう。速やか理を聞き分けてくれるよう。 |
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増田つね、25才(郡山)。
さあさぁさぁさぁさぁさぁ尋ね出る一つの席/\/\、さあさぁ一つの席楽しみ楽しみ。内々段々揃い/\、一つの席十分なる。十分の所へまずまず一つ一つ心をじいと鎮め/\。ようこれを聞き取りて、十分と理を聞き重ね、いついつまでも理を治め。まずまず一度/\。 |
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峰畑為吉27才、願い(宇陀郡見田村講元)。
さあさぁまあまぁ多くのところに尽すところ積み重ね/\、今までのところはそれの事にして、今一つの理を聞かそ。理があるか、理がない中、今一つの十分なるところの話し、これまでもころりと理を分ける。話し内々のところ理もある。貸しもの八つの道理、又前生の因縁というところの理もある。世界は鏡と言うてある。どんな者でも一つ/\心ある。心通り身に現われてある。身を人に見せられんというもある。身に現われるは世上の因縁と言うてある。そこで、タンノウと心を定めるは前生のサンゲとなる。 |
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峰畑為吉妻まつ28才、願い。
さあさぁさぁさぁさぁさぁしいかり聞き分け。さあさぁしいかりと聞き分けねば分からんで。どういう事なら、身の内心得ん。人々身の内借りもの聞いて一つの理を分かる。見て理を分からん間はそのまゝ。聞いて成る程の理を分かる、理を分からん、案じる一つの理、借りもの一つの理を分かる。一つ/\世界のところの理見る。タンノウ/\/\の理早く治め。 |
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村田新七27才、30日前より胸悩み、まだ速やかならんにつき願い(大和式上郡川合村講元)。
さあさぁ身上事情尋ねる。さあさぁ聞き分け。身上不足なるやない。心の不足身に現われる。さあさぁこれ程聞いて居る、尽して居る、運んで居る中に、一つ身に不足なるというは、よく思案せよ。今一時になるやない。因縁前生、これ世界不自由の不自由難儀の難儀の者もある。よく世上見て一つのサンゲ。因縁一つのサンゲはタンノウ一つの理を治め。これ程尽して居る、澄まして居ると思う心は、これ思わずに、まだまだ道はこれからや、尽すところもこれからやと、いかなる理も聞き分けて、実一つの心で定めて、理を聞き分け。よく聞き分けんや分からんで。 |
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山本吉松20才、願い(宇陀郡西山村世話係)。
さあさぁさぁ身上のところ尋ねるところ十分のところ、定めて居るやろ。旬々のところ聞き分け。旬々のところいうは、若い年寄りによらんで。世界に皆な映してある。若きでも速やかとの心受け取るは自由自在。内々に一つの台。内々睦まじい。それへ理を渡そ/\。旬や/\言う。若きと言うても、このところ名々まだまだまだ心治めて、急えてはいかん急いでいかん。一寸暫く/\。 |
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山本吉松20才、願い。
さあさぁよう聞き分け。何よの事も聞き分けが第一。十分なるところの理を聞かそ。自由自在、神の自由自在、心の誠やで。年が行かんと言うても、一夜の間にも心を入れ替え。神は直ぐと受け取る。誠の容れ物拵え。十分の容れ物拵え。容れ物なしにはいかん。誠積み重ね、十分一つの容れ物。 |
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中井宗助妻千代17才、去年目にほし入り伺い(神戸市下山手通6丁目76番)。
さあさぁいかなる事情聞き分け。分かり難ない。身の内どういうところ心ならん。よう聞き分けんならん。身の内貸しものそれぞれ話し聞いて居る。いかなる、どういうもので発散せん。そこそこ孝養尽し、身上案じるところもあるとのう言う/\暮らす。貸しもの一条、これまで知らずしてたゞ暮らす。どういう事情も成る程。まあ所々世上世界事情見習え。十分暮らし、楽しみ身のところ暮らしてどうもならん。一寸自由暮らす。心暮らす。どう楽しみなく、いずれ/\速やか。とんと所々どんなもの。多分暮らすところ待ち、踏ん張るところは踏ん張る。速やか/\と言う。日々年々暮らすところ不自由なし、心に掛かり、内々自然あんあり、世界見て善も悪も神の心、これだけ心タンノウして、世界十分洗う。世界見て一つ心寄せてつと踏ん張れ。 |
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「これ程聞いて居る、尽くして居る、運んで居る中に、一つ身に不足なるというは、よく思案せよ。今一時になるやない。因縁前生、………」(補20.)。 |