(9月) |
明治20年9月4日(陰暦7月17日) |
増野いと、居所障りにつき伺い。
さあさぁ身の処にて心得、身の障りいかなる処、思えども何にも分からん。定め居る。どうでも段々内々何かの処、定めの中に一時/\、一時その道判然、今一時定め居る。ひょと道のため一つ道ある。いかなるもこれも段々道も通り、定め一条それぞれ心を開き、景況定め処、幾重一寸、心一つ分かり難ない。一寸どうせこうせ言わん。これより一つ道、幾重話しも聞き定めおき、どんと一つ楽しみ道これまでも通り、どうしようこうしよう、幾重ザンゲする。定めたその中、何かの入心出心、いずれの道どうこうの道がある。聞くだけ聞きおけ。聞いたゞけ聞きおけ。名々こうと、段々どうもならん。結構思案、誠の思案、どうせこうせ今の道伝え聞け。身の内何ぼ元々定めた処、心景況世界の雑説道のため、雑説道のため。一つ掛かり、どうでも道、その道どういう道か伝え、一つところ改心、心治まる身治まる。 |
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9月4日(陰暦7月17日) |
増野正兵衞、伺い。
さあさぁつゝみなるもついで/\。身上行かずして、幾重話しなりたる処、一丁一つ道、何程道、分かる分からん道。話し一つどういうところ話し、集談何よの話し。 |
播州地より、招待の上引いても宜しきや伺い。
さあさぁ一つ、どういう処心掛け、判然処、善し悪し案じる故、速やかとこれはという道もある。あちらもこちらも善き処、これはという道である。段々行けば、心掛け気に掛けずして一里行け、一里治まる。二里行けば二里治まる。 |
家業引続けて宜しきや、休みて宜しきや伺い。
さあさぁ先々処、今一時一つ道、一つに思案なるよう。そら今の今、一寸締まる。どう成る、見るよう、先の定めより今の今、一つ定めある。今定め道がある。元長長道に今の今道ある。今という今まで同じ事、今という思案定め、その道伝え、一時こういう道を伝え。 |
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9月5日(陰暦7月18日) |
山田伊八郎へお指図。
さあさぁ何かの処、さあさぁよう聞き分けて。何かの処助け一条、勇めるところ話しを伝え。心発散すれば身の内速やか成るで。病というはすっきりないで。名々の心が現れるのやで。さあさぁ授けるところ、しいかり受け取れ。悪しき祓ひ助けたまへ天理王命、三遍づつ三遍。 |
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9月6日(陰暦7月19日) |
朝7時、梅谷梅次郎、目の障りにつき願い。
さあさぁしいかりと聞かねば分からん。道の道なら幾重の道もあり、小人の身の障りなる処(から悟りているの)は、あちらへも行きこちらへも行きて、(お助けに)勤める処の(心の)定めなれど、(心一つ鮮やかならぬ)。内なる処(は)判然として、道がついてあるようで判然とせず(と思う)。(しかし)判然せぬようで道がついてあるのやで。
さあこうしたなれど、これではと思う心で居ては、道のために心を尽した事が薄く成る。そこで、一寸(身上にしるしをつけて神が)出越した処は、(教祖の)五十年の道すがらに(も)幾重の道もあり、(それを聞き分けて心定めて�欲しい思惑からである)。又、(神が)出越した処の談示も、いろいろに談示/\(することが)あり、又刻限話し(を)聞かさにゃならん事もあり、(その上から心定めて貰いたいからである)。そこで、世界には判然として立派なるものがありて、あれは判然たるものと言うて居れども、もう暫くの間には(どのようになるかも分からぬ)。さあさぁ内なる処(は)、判然としてあるようで判然でなしと、思うて居るなれど、判然でない立派でない処より、判然として(来るのである)。今までに(も)判然たる(もの)で(も)、偉い者があんな(こと)で、偉い者が何にもならんと言うように、こゝ暫くの間に成る程に。そこで、これを聞かしておかねばならん。どんな談示もある。なれど(教祖の)五十年の道すがらの事を聞いて、心定めて(くれ)。どんな談示もせえとも言わん、すなとも言わん。これを聞かしておかねばならんで。 |
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9月6日(陰暦7月19日) |
増野正兵衞、神戸へ帰る際鼻咳につき伺い。
さあさぁ何かの処、俄に身の処不足、身の障りいかなると思う。一寸内々一寸思案早く身の障り、早く安心。内々遠く所、段々通い、一段一つ事一段通い、段々どういう事聞き見る。三十日経てば三十日だけの道、どうか早く/\、心内なる処、十分諭して、今どう思えば、一年経てば一年道がある。長くない定めて先々内々定め。これから処、道せきが僅か年限経ち、年限経ち年明け月替わる。一段/\道あって心治まりつく。道の道通らねばならん。十分締まり、第一早く旬を見て安心さゝねばならん。 |
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9月6日(陰暦7月19日) |
春野千代、身の障り伺い。
さあさぁ聞けよ聞け。道前々いかなる。もうこれ一寸理見えて、身の内タンノウの心定め。一つ談じて十分心運び、いずれ/\十分身の処、十分諭してやるがよい。心速やか、心踏ん張る。 |
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9月9日(陰暦7月22日) |
午前7時、深谷源次郎。
さあさぁ身の内の処に障り、いかなる処尋ね出る。いかなる処身の障り、細くの道、楽しみ十分の道であれども、細い道がある。一人の処万人の処もある。名々の処一つ定めねば、どうもならん。内々の処、細くの道通る。十分の処はこれからと思うてするがよい。助け一条の道、悪しき祓い助けたまへ天理王命、これ三遍唱えて三遍撫ぜ、又三遍唱えて三遍撫ぜ、又三遍撫ぜ、返やして三遍ずつ三三九遍唱えることなり。 |
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9月10日(陰暦7月23日) |
4時、山瀬文次郎。
よう聞き分け。いかなる処/\/\で、一つところ取り究め、これから一つ処、指図中、しいかり、その中、いかなるも通る。身の内いかなる知らす。どうゆぅ処、ようよう道のため、助け一条ため十分取り集め、一人なりとも奮発のところ何かの処代わりもせねばならん。珍し証拠渡す。さあそれぞれ大事の勤めならん。助け一条処、定める処一つの身の処、ちょと授け渡す。悪しき祓い助けたまゑ、三々九度、十分受け取れ。しいかり渡す。 |
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9月17日(陰暦8月朔日) |
増野いと、居所障り強く俄かに伺い。
さあさぁよう聞き分け。一事/\諭し、身の内、さあ身の内、これ身の処一寸不足、一日堪えられん身の処諭して取り直せ。今一時どうせこうせ言わん。身の処不足よう聞き分けておけ。よう聞き分けせにゃならん。どうせにゃこうせにゃ、内々処どういう、道のためいついつ道のため一つ分からん。一生いか程の心、身のどんとの身の障り、今の今どうせにゃこうせにゃとは言わん。身の所、早く聞き分け。十分の道がある。何程聞く。道分からん。身の処定まらん/\。幾度聞かしても一つ道が分からん。何程道のところ、速やか分からんという理はない。何も分からずしては、何程辺所、聞くよりが分からん。遠く/\所、名々身上じっとしょ。身の処一つ置き、身の処どんと一つ聞き取り、どんと一つ定めて貰いたい。 |
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9月17日(陰暦8月朔日) |
朝7時、平川しな、身上願い(平川伊兵衞の母)。
さあさぁよう聞き分けねば、分からせんで。身の内の処、一寸に分からんで。身の内の処一つの理いを分からんで。誠一つを定めようなら、何が難しのやない。身の内の処、サンゲした。もうサンゲいもないであろう。実を定めようなら早くに定め。成る時はし。 |
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9月18日(陰暦8月2日) |
増野正兵衞、神戸へ帰る時身上障り伺い。
さあさぁ尋ね事情の処、同じ事情、年限相応の事情がある。間さには一寸濁りがある。長い年限がある。今一時の処、どうせいとは言わん。身上障り一条の処、案じんようにして、さあさぁ早くの道を治めておいて、早やばやと治めて。内々の処というは治め難くいものである。そこで外へは心寄らぬよう。 |
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9月18日(陰暦8月2日) |
朝8時、西井徳重54才、7月より肩より上悩みにつき伺い(京都建仁寺町松原上ル)。
さあさぁよう聞き分け。何かの事も、身の内処、借りもの処聞いて居る。聞いたとばかりで理を聞き分け。理を聞かす。聞かした事向こい聞かす。身の内処どうしたら癒る。胸三寸話しを聞いて、身の内の処発散する。これよう聞き分け。名々身の内障りて、胸の内三寸、我がもの。難しい事言わん。誠というは天の理である。誠より外に受け取る処なく、一寸は、この理が分からん。自由自在というは、誠な理から現わすのや。内々のところ、誠一つの道、これが第一。一つの話しをしておく。 |
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9月30日(陰暦8月14日) |
増野正兵衞、口中の伺い。
さあさぁ寄る処、ぢば一つ、いかなる処話し、内々いかなる話し、ぢば一つ話し、どういう話し聞く。一寸何を聞く、聞き遁がし。どんな事でも取り掛け話し掛け、何ともなし、どうするこうすると言う。暫くの間、色々話し伝え、話し取れ。第一固まるその心、元あち日々一寸話しておけ。奮発、何も見て居るがそうじゃな。その間に神一条どうした。見えんよう日々固まるで。 |
同日、増野松輔足の伺い。
さあさぁよう聞き分けくれねば分からん。一寸分かるよう、真実一段僅かいかん。判然成る成らん、身上分かりあるところ成る成らんタンノウ、道その日タンノウ、心神受け取るところある。タンノウの心神に供えてくれ。 |
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明治20年9月 |
梅谷四郎兵衞、身上願い。
さあさぁ一条尋ねる/\、尋ねにゃなろまい、順序一つの理を尋ねる。さあさぁ何名何人あるとも、皆んな一つに事情皆な知らす。さあさぁ何かの事も知らしおく。聞いておけ。聞いたら、皆々身上から皆んなの処、一つの事情である。皆んな一つに囲いの道である。さあさぁ皆んなの事情である。何処へ流れる、これ知れん。折角の理を。さあさぁ知らしおく/\。 |
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明治20年9月(陰暦7月) |
清水與之助、耳鳴りのぼせの願い。
さあさぁ一寸の身の障り、尋ねるなれば言うて聞かす。いかなる処何もどうこう、あゝやこうやと思うやない。どういう道もこういう道も、皆な神の道やで。一つの印しある。これもよう聞いておかねばならん。三年待たん。学者がした道でもなし、人間心でした道でなし、眞実の神が天然自然の理で、五十年の間つけた道である。 |
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明治20年9月(陰暦7月) |
清水與之助、絞り腹の願い。
さあさぁ身上の処身の障り分かろまい。さあいかなる話しも聞き、どういう話し何程聞くとも、今一時何かの十分に開いた。そこでどうこうに成ろか、案じも更にあろまい。これまで誠段々の道を尽し、世上にて一時どういう道あろうが、前々の道ある。どういう処から世上の道危ない/\。往還一つの身の障り、昨日も今日も身の障り、ぢばへ身を慕う身の障り、悩む十分分かってあろう。世界の道分かろまい。世上段々ほんにあれが正であろうか。何か一時に揃うてできたものはない。年年堅い/\ものでも天然自然に治まりつく。何時模様変わるも知れん。これもよう聞いておかねばならん。世界分からん。なれど、一時に出けるものはない。大丈夫な大きな道とも分からん。これまでの順序改め、先々の道改め。案じまいと思ても案じる。 |
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明治20年9月(陰暦7月) |
清水與之助、身の障りの願い。
さあさぁ一寸の身の障り尋ねる。何ようの事、身の自由、実を見ねば実が分からん。話し一つに聞くがよい。ほんに成る程。本人と本人、顔と顔、心と心、三つ寄せたら分かる。今一人二人三人出越す処、一人出れば分かる。一人は一人だけ、二人は二人だけ、三人は三人だけ分かる。どんな事も分かる。出越して見れば分かる。これまでは一寸聞いて居れども分からん。後に居るとも先に居るとも分かろまい。ちゃんと居るで。 |
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