(8月) |
明治20年8月12日(陰暦6月25日) |
柳田由松(高井村講元)
さあさぁ/\ぁ身上速やか/\いかなる自由、これまで/\十分運び来てある。助け一条/\授け/\しいかり受け取れ。悪しき祓い助けたまへ天理王命、三遍ずつ三遍唱え、さゞん九遍の理を渡そ。しいかり受け取れ。 |
|
8月16日(陰暦6月29日) |
午後4時20分、松田常蔵、長らえての足の障りにて願い。
さあさぁいかなる処身上一条尋ねる。尋ねる処、さあよう聞き分けねばならん。何程十分/\まあ十分暮らする。何かに十分暮らするところ、これまで何も/\分からん。分からん間そのまゝ。身の内理上神の借りもの、聞いて/\一つ理を聞き分けるところ速やかならん。尽す一つ理上ある。まあこうして月々年々暮らす。一々不自由、一寸心のタンノウ。身の内一つ不足、十分心持ち、身の借りもの、これを聞き分け。十分理まえよう聞き分けておかねばならん。まぁタンノウして十分タンノウの心の誠よりないものである。一時成る成らん、日々不自由、よう聞き分けて思案、分からんであろ。じっと身の内治まったところタンノウ。誠の誠十分を受け取る。いかなる心十分思う。尽せども、一時一寸思うところ聞きおき、いかなるも世上世界を眺めればいかなる人もある。一時何も不自由なく、タンノウの心分からん。心のタンノウ心第一。名々天の与ゑ十分にあるものじゃ。今までどういう事も世上聞きおく。神の道、思いを取り直せ。理を聞き分けて、心と神の道と身の内話し聞き分け。第一身の処不自由年々不足と聞き分け。何不自由なき処聞き分け。タンノウ誠、一つ取り直せ。心早く急ぐ。 |
|
8月23日(陰暦7月5日) |
梅谷四郎兵衞、身上の願い。
さあさぁ道の道なら通さにゃならん。なれど長い道、これもしいかり聞いておかねばならん。どんと心を定めて運ぶなれど、この道は、いついつの事であろうと思うて、退屈であろう。そこで、内の事、何よの事も、こうあゝと思うてする事は、どうせにゃならん、こうせにゃならんと言うて指図はない。
さあさぁこれも聞いておかねばならん。立毛の育つ(の)も、この世始め(の理)も同じ事(である)。ない人間を拵えて、初めより、ものが言えた(の)やない。一年経てば一つ分かる。又一つ分かれば、又一つ分かるように成って、もの(を)言うように成りたも同じ事(である)。順序事情の道を伝うて、何事も一つ/\分かる。道を伝うて、何事も一つ/\分かる。道皆なちゃんと決まりてあるのや程に。内々身の内障りつく。これを聞いておかねばならん。 |
|
8月25日(陰暦7月7日) |
夜11時、刻限。
さあさぁ、持ち込む/\、真を知らす。長い間の年限(明らかな道を)待ち兼ねたであろう。退屈であったであろう。あちらでもこちらでも、こんな神の道(は)、苦労でならなんだであろう。(しかし)ちゃんと話し(をした事)が出て来るで。どういう道も通して来たで。皆な神がしたのやで。長い道(は)退屈であろう。あちらへ知らせ、こちらへ知らせ(て通りて来たが、神の守護の道は)、こんな事とは聞いて居たなれど、こんな事とは官にも知らなんだ。この道(を)よう忘れんと随いて来た。皆な一同へ礼を言わす日も直(じ)きに来る。どんな事も皆な神がして居たのやで。どういう事も、こういう事も、学者でも分からんで。一寸に分からん。どうしたらよい、こうしたらよいと、人間の心でできる事は一つもあらせんで。人間の心ででけた事は一つもないで。皆な知らん事言う。皆な聞いてどんな風が吹くも分からんから、道が分からん道を通して来たで。これからは、ちゃんと箒目が付けてやってあるような道を通す。今までゝ聞いたる事もあったであろう。又外れたる事もある。もう皆なちゃんと掃除目つけてあるで。今や早いで。ちゃんと荒切りして了もた。成る成らんもない。天よりちゃんと、西も東も皆な抑えて了もたで。話しの道はつけるで。 |
|
8月28日(陰暦7月10日) |
午前8時、深谷源次郎、身上願い。
さあさぁよう聞き分けねば分からんで。二度三度の身の障り、これまでの身の障り分かるまい。身の障り順序の速やかなるは身の障りに、神の思わく授けもの。内々の処心一つ定め。一度とも二度とも三度やら分からん。さあさぁ何時とも。 |
|