(7月) |
明治20年7月3日(陰暦5月13日) |
増野正兵衞、伺い。
さあさぁ一寸どういう事思う。日々思う処別段思案。今日の日何の沙汰言わん。名々談示のところ説き、道の道なら道のため、何でも遠く一つ道の名とも為し、日々思う処名々危なき怖わき事はない。 |
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7月4日(陰暦5月14日) |
増野正兵衞、伺い。
身の処日々身の障り段々あちらこちらへ変わる。ようしっかり聞き分け。名々一条十分道を定め十分定め。一つ処大抵内々家内の処安心日々一つ思案、余の儀外の儀でない。道の道なら道のため一つ思案、なれども案じが強うてならん。 |
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7月4日(陰暦5月14日) |
麻川与市、身上願い。
さあさぁいかなる身の障り一つ真を改めおけ。いかなるところ聞き分け。真を定めくれるよう。(この道は)五十年以来段々随き来る(道である)。一段一大事(は)これからである。一つ奮発(して)、これをしっかり聞き(分け)伝えてくれ。一時(は)分かる分からん(道であろう)。これから胸一つ誠一つ大丈夫の心一つ(で)、道の道なら道のため、いかなる段(も通りてくれるよう)。替わる/\道筋に、誰がどう言う(ても)、どういう事を尋ねる(とも)、いかなる話し(も)五十年以来ちゃんと分かってある。これ一番の(定め)処(の理を)一つ定め。いかなる事情、何(を)尋ねる。道は五十年(の)道すがら(にある)。余の儀外の儀は要らん。
身の上一条(諭す理は)身上貸しもの(の理を)第一(に)話す(よう)。処々(の)自由自在(の道は)これからやで。五十年以来(の道から)名々(通りた)我が年跡(を)、身の上一つにとって諭す(よう)。何も余の儀外の儀ではない。何時(尋ねに)見えるとも、名々それぞれ話しちゃんと集めて(諭すよう)。一つ話し、十分(の)話し(も)余の儀でない。一つ話し(の理をなし)遂げ(るよう)。何(を)聞き何(を)尋ねても、五十年以来(の道からいえば)名々(は)何箇年(だけの道)である。それより先々諭する(よう)。一つ(神の)心に凭れ(つけ)。 |
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7月13日(陰暦5月23日) |
増野正兵衞、足首の伺い。
さあさぁ身の障り尋ね、いかなるどういう事、指図できる。どういう事もこういう事も指図なくして指図。身の内段々身の障り、尋ね事情、身障り、中の一つ治め方、段々障り知らせてある。尋ね同じ事して居る。世界いろいろ内々それぞれ処、いろいろどうしたこうした何かの処皆な話し、とかく早く道のため。 |
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7月14日(陰暦5月24日) |
諸井国三郎、埼玉県幡羅郡東方村にて身上障り、おぢばへ登参の上願い。
身の障り、何よの事も聞かしてある。しいかり思案。いかなる道、どういう道、こうしたら早かろうか。あゝもしたら、早く開けたろう。さあさぁ名々の思うであろう。いかなる心、真実運ぶ処、身の内障り、どういう事か。国々先々、いかなる事、身の内自由現われてある。皆な神の自由、先々一つの講、国から/\国から来なくては渡られん。さあ、それからそれ、一方の手続き、段々と話し伝えもできるであろう。どうせこうせ言うでない。国の処も第一、国から/\、段々の筋道。目の前の楽しみ、その楽しみは短い。先の楽しみ、細い道のようなれども、先の長い楽しみ。後で見れば短い。先は長い楽しみの道。よう思案して真実の楽しみ。あちらで抑え、こちらで抑え、通り難くい道も通る。外々の道筋、心真実、一つ国々長い道中運び来た故、これから助けの証拠、神の道、一つの授けを渡す。しいかりと受け取ってくれ。悪しき祓ひ助けたまへ天理王命、三遍唱え、三遍づつ三度、三三九遍の唱え、この授けを渡す。しいかりと受け取りておくがよい。又々の道もある。心真実一つ先の楽しみがあるで。 |
私娘たま20才になりますが、たゞ今上州富岡へ糸の稽古に遣わして御座りますが、本人望みにつきまして、本年暮に岐阜の織屋へ参りたいと申しますが、遣わして宜しきや国へ寄せて他へ縁付でも致して宜しきや伺い。
さあさあ国元へ/\。国元へ寄せておけ。長い間ではない。安心のできる事である。楽しみの道もある。国へ寄せておくがよいで。 |
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7月17日(陰暦5月27日) |
諸井国三郎、御暇を伺いし際。
さあさぁ後々を待って居る。さあさぁ先々国々に手続き、それぞれ皆々待って居る程に。早う/\。一度では分からん。一度二度しっかり伝え。真実の話し、ようしっかり伝えるがよい。それぞれ皆々待って居る。よう伝えるがよい。 |
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7月17日(陰暦5月27日) |
増野正兵衞、右の腹痛み伺い。
さあさぁかたくところ内なるところ、それぞれところ又聞き戻る。段々聞いて居る/\。毎夜/\又理上、ぢばのところ話し、世界より来るところ、又々内々なる処、それぞれ所へ伝え話しある。段々話し聞いて戻る。どういう事、どうかこうか治まるところ分かり難ない。日々話し聞いたる処、内なる処長らく日経てば、どういう事一度その日長々それぞれ処一つどういう事や知らん。日柄相応事聞き、又段々急ぐ。段々変わる。又三十日の道の話し聞きたいな。内なる処又日いかなる処の心もある。 |
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7月17日(陰暦5月27日) |
山瀬トヨ、身上願い(郡山)。
さあさぁ中に一つ話し、中に一つ道、どういういかなる話し一つ中、あちら身の障り、さあさぁ何よの処よう聞け。何程の処、奮発尽す内々尽す、十分道は分かり切ってある。内々早くの心もあろ。貸しもの(の)理(が)始終分かれば、身の障りの処す(っ)きり(する)。(貸しものの理を)十分話し切り、十分伝えて、一つ道を尋ね出るがよい。 |
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7月20日(陰暦5月30日) |
増野正兵衞、身上障り伺い。
さあさぁ幾重尋ね身上日々変わる。尋ね一条の道、何かの道、障り談示。どういう道いかなる道、身の悩み、身上身の一つ障り、何かの処談示取り扱いや。何程の尋ね、そのまゝ身そのまゝ。又一々その所、名々国一つ長く/\心ある尋ねから談示一つところ纒まらねばならん。 |
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明治20年陰暦5月 |
午前8時、梅谷たね、歯痛の願い。
さあさぁしいかりと聞かねば分からんで。身の内の障りは尋ねる処。今日はまあ、何でこのように急がしいやろうと思う日もあり、又、今日は何でやろうという日もある。又、聞き難くい事を聞かねばならん事もあり、又不自由な日もあり、又有難い日もあり、どのような道も皆々五十年の間の道を手本にしてくれねばならんで。今の難儀は末の楽しみやで。その心で、心を定めてくれねばならん。 |
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7月23日(陰暦6月3日) |
増野正兵衞、体内あちらこちら疼くにつき伺い。
さあさぁ今の今/\、いかなる処、事情まあどちらも/\判然、これなら一つ定め。こち分からん、遠く分からん、伝える処に道が分からん。身の処身に一寸/\、ぢばに一寸、その中思うように運ばん。いついつ運ばん。又一つ名々家内それぞれ今でも幾重掛かろうか。一日/\通れどまあまぁ内々、今の今どういう事に思う。十日納まり入月更わる。どうか一つ道判然の道、分からんかいな。待つも一つ楽しみ。名々一つ心を定め。早く道見える道もある。どんと一つ分かり難ない。一日待てど同じ事、いついつ真実。
何処がどう(であっても)神は自由自在(である)。(人間の力では)どうもなりゃせん。名々(うわべ)の型(を)どう変えても、(どんな)理に亙っても、心に改心(が)でき難なければ(守護はできぬ)。何かの処(も)十分何かの雛形(がある)。これのひき(てある)事(を手本として)、ようよぅ(心に)聞き取り、明日は良かろうか(どうかと)思案(して改心してくれ)。皆な雛形(が)出してあるで。道々(という)。通らにゃならん道が見える。 |
神戸へ帰る事につき伺い。
何かの処今一時期限心に委せおく。いつまで/\身の処、道つけばどうして/\どうもならん。名々どういう事を思う。思う事これを聞いて貰いたい。大抵大抵運び切り、今一時難しい思うたろう。難しいないで。どのくらいの事、いかなる処筆先ほんに聞いた通り。おめも恐れも、すっきり道が分からん処、まゝ/\十分聞いて、そこで案じる。どうもならん。案じて案じ、案じには切りがない。辺土道を失うたか。思惑通りこれから皆な通るのやで。 |
春野千代、身上悩みにつき伺い。
さあさぁいかなる尋ね事情、心尋ね。何かの処一つ伝え、よう思案せ。名々心に速やかに改心なくばどうもならんで。助けとうて/\、一つ道を通らねばならん。助けて貰いたい/\。一時助けでけん。前々道をさらえて難しい事ない。これだけ何ぼでもならん。ちゃんと改心。難しい言えば難しい。痛み悩みはその場で速やかなる。 |
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7月26日(陰暦6月6日) |
増野正兵衞、身上障り伺い。
さあさぁよう聞き分け。ちゃんと身の障り、その時/\/\皆な指図がしてある。急いでもういつやら今日の今日やら明日の明日やろうかて、さあさぁ自然天然の道を慕う。一代では長いよう思う。心も世界も神の道。今日やろうかて、明日やろうかと、どんと一つの身の障り、一つ踏ん張りの身の障りがある。天然自然の道を踏む日が延びる、月が延びる。天然自然の道というものは一つ踏んだら一つ、二つ踏んだら二つ、三つ踏んだら三つ。これは一寸も動かん。これが第一のところがある。 |
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7月 |
大阪近藤政慶、若狭行きの伺い。
さあさぁ尋ねる事情を、どうせともこうせとも、行けとも行くなとも、どうしてやろうこうしてやろうとも、このところ前から言うた事はないで。何事も皆な名々の心次第と言うてある事やで。何処に居ても月日の身の内や。何処に居るのも同じ事、誠の心一つや。誠が天の理や。天の理にさえ叶えば、何処に居ても道がつくで。実誠なけねば、何処い行ったとて、何をしたとて道は狭ばむばかりやで。しいかり聞き分ねば分からん。しいかり聞き分けて諭すがよい。 |
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明治20年陰暦7月 |
清水与之助、耳鳴りのぼせの願い。
さあさぁ一寸の身の障り、尋ねるなれば言うて聞かす。いかなる処(について)何もどうこう、あゝやこうやと思うやない。どういう道もこういう道も皆な神の道やで。(道に)一つの印し(が)ある。これもよう聞いておかねばならん。三年(と)待たん(とその理が表れてくる)。(この道は)学者がした道でもなし、人間心でした道で(も)なし、真実の神が天然自然の理で、五十年の間(に)つけた道である。 |
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明治20年陰暦7月 |
清水与之助、絞り腹の願い。
さあさぁ身上の処身の障り分かろうまい。さあいかなる話しも聞き、どういう話し何程聞くとも、今一時何か十分に開いた。そこでどうこうに成ろか、案じも更にあろまい。これまで誠段々の道を尽し、世上にて一時どういう道あろうが、前々の道ある。どういう処から世上の道危ない/\。往環一つの身の障り、昨日も今日も身の障り、ぢばへ身を慕う身の障り、悩む十分分かってあろう。世界の道分かろまい。世上段々ほんにあれが正であろうか。何か一時に揃うてできたものはない。年々堅い/\ものでも天然自然に治まりつく。何時模様変わるも知れん。これもよう聞いておかねばならん。世界分からん。なれど、一時にでけるものはない。大丈夫な大きな道とも分からん。これまでの順序改め、先々の道改め。案じまいと思ても案じる。 |
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明治20年陰暦7月 |
清水与之助、身の障りの願い。
さあさぁ一寸の身の障り尋ねる。何ようの事、身の自由、実を見ねば実が分からん。話し一つに聞くがよい。ほんに成る程。本人と本人、顔と顔、心と心、三つ寄せたら分かる。今一人二人三人出越す処(であるが)、一人(でも)出れば分かる(であろう)。一人は一人だけ、二人は二人だけ、三人は三人だけ分かる。どんな事も(存命の理で連れ通って頂いていることは)分かる(であろう)。出越して見れば分かる。これまでは一寸聞いて居れども分からん。(教祖は存命で)後に居るとも先に居るとも分かろまい。(教祖は)ちゃんと(そばについて)居るで。 |
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