明治20年10月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
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 (10月)
 明治20年10月1日(陰暦8月15日)
 木村スヱ、妊娠中コレラ病につき願い(本津)。
 さあさぁそれぞれ妊娠したる処いかなる処、さあ身の内の処一寸に行かんで。まずまず道何程の心尽せども、誠の心を尽さねば、名々から定めた心、我が身大丈夫と思えども、定めた心間違って居る。独りの内より定めた心、身の踏み処十分と思えども、内々の処名々定めたる処、ころりと間違って居る。今一つ道定め処踏み止め処、どういう道が見える知れん。道にて道がある。諭す道一つ道が悟る事でけぬ。名々定めた道末代生き通りのように思うて居るから、これがころりと間違うてある。一つ中にて今一時危ない怖わい世界見える。見る処仔細一度二度聞いたるなら聞いただけ見える。一年二年聞いて、この道今世界善悪分かる際心通り見える。そこで取次より言い聞かせ。多くの人の中、あんな人さいあんな人がでける。神の一条の道を通れば、大難小難で助かること、押して、道の順序を押して願えば、お指図。さあ成る成らんと言えば、一足跳びの一足も、誰と言うものである。日々名々今一時神の道順序難しい。いかなる事も心次第。
 神の一条の道を通れば、大難小難で助かる事、押して、道の順序を押して願えばお指図。
 さあ成る成らんと言えば、一足跳びの一足も、誰と言うものである。日々名々今一時神の道順序難しい。いかなる事も心次第。
 10月4日(陰暦8月18日)
 増野正兵衞、身上障り伺い。
 さあさぁ身の処いずこ一つ思案、一つ道分からん。よう聞いておかねばならん。さあ先々日々送る処、日十分来る、一日取って出越す。一ついかが、一つ思案。どういう事聞く。年限早く明けねばならん。聞き分けおかねばならん。十分急がしうて、急がしうてならん。どうか一つ道、もうもう何に思案。聞けば心済みならん。月々年々道よう聞き分け。聞く心以て事情、外の儀ない、誠一つ遠く所よらん、内外によらん、ぢばにあらん。どういう道から始まる。いかなる道もあろう。天然自然成り立ち、幾重成り立ち、広く道あっても通れん道は通れん。何程事思う。案じ一つ身上一つ心、名々いかなる道も寄せ。前々胸の思案、苦しや。たゞ一つ道、天然自然というはこれまでの道、一つ胸締まり、第一何なる事も指図しておく。
 10月6日(陰暦8月20日)
 増野正兵衞、口中歯につき伺い。
 さあさぁ日々処、まゝ大抵十分の処、思うところ障る。一日送る日、年々経ち来る道、身の処に障り不自由なく、名々真実さえ定めるなら、長く末の年限、天然自然の道よき処、事も日も、何たる日もある、年もある。何でも彼でもつけて来たる日もある。身の障り話し思案して、思いからいかなる聞き分けねば分からん。
 真実さえ定めるならとの前お指図追って伺い。
 さあさぁ身の処治まる、一時治まる。さあ今一時道の道、いかなる内々一つ、他所道、又々一つぢばの道もある。心治め聞き分け。内々一つ処、一寸何か一つ案じ、見るある聞いたる。日々長々道中退屈出る。一寸事あると思う。世界聞けばまゝ名々心一寸定め。道定まらん。定めた道という事、道日々、日ある。
 ぢばには先生方打揃いあるにつき、播州から招待受けたら参り候間御許し下さるや、又ぢばに止まって宜しきや伺い。
 さあ内も世界もある。ぢば一つ所もある。経ち来る処、こうかえと思えば、段々道来る道も、どうせとは言わん。三十日も経つ。道治まってある。日々一つ道ついてある。道すがらこれはという日もある。大抵の道伝えができてある。一日いずれ行く。遠き所、同じ一人なり、話し伝え、十分手はあれどもと思えども、三人五人きりでは何も届かず、何時とも分からず、一日でも用がないと見えど、三人五人ではどうもならん。あちらでも順序運ばねばならん。一寸も話し聞かさずでは分からん。幾重話しも聞かせば分かる。手が少のうては分からん。万事話せねば分からん。そこで、手が少のうてはどんならんで。忙しては心がどうかこうかて、一人や二人では角々の話しもできん。道の道が分からん。話し一条で聞くのやで。一寸そこそひ話しでは分からん。そこで五人十人も要る。珍し事も話しの理で助かる。分からねば何でもない。これをよう聞き分け。また先々伝えて居るところもある。二つ三つも障りでも待って居る。どうでも聞かせねばならん時刻もある。
 10月11日(陰暦8月25日)
 8時頃、林九右衞門58才(住吉郡喜連村) 。
 さあさぁ/\これまで/\急えて/\十分急き込んだんやで。いかなる/\これこれ/\まで/\通り難くい道通り来たる道、これまでの処、通り来たる道、いついつまでやな/\。さあさぁこれより/\、今まで/\何かの分かりない。名々処にどうなりこうなり通り来た。今日一条わかす者がある。身の内渡す者が、あすこで一つ言うておかんならん事がある。印しが渡したら、些の処心を違わす事がでけんで。身の授けおくから失わんよう落さんよう。神が取り返さん。悪しき祓い助けたまゑ天理王命、三遍ずつ三三九度。
 10月12日(陰暦8月26日)
 増野松輔、足不自由につき伺い。
 さあさぁ身上の処にどうと思う処、よう聞き分けおかねば分からん。身上悩む処、何でも彼でも処不足、余の儀ではあるまい。どういう道筋、何たる道筋、その道伝うなら、何でも彼でも、親兄弟浅き処から案じる処、身上いかなる身の悩み、後々続けば一つタンノウして心寄せ。道は何程遠く思えども、心というものは日々、心日々届く。そこで聞き分け。今も神の道なら、どう思いながら、案じる処から身の障り。今一時取り直せ。いかなるも、一度ならず二度ならず、今案じる、今案じる。心一つ戻るのやで。心というものは日々通るのやで。早く/\。
 10月12日(陰暦8月26日)
 春野千代、腹痛腰子宮痛み伺い。
 いかなる尋ねる処、前々より神に頼む。いか程思うてもいかん。名々借りもの承知。借りもの分かっても、借りものの理自由分からねば何もならん。借りもの理で一寸印しあれば、ほんにタンノウして一つ些か、あれは何ぼ/\思う。名々消すのじゃで。日々道も同じ事、何にもならんでないで。身上よう発散、よう聞き分けておけ。夫婦身上はとは一つ身の障り、タンノウして通らねばならん。
 10月13日(陰暦8月27日)
 増野正兵衞、神戸へ帰るにつき御暇伺い。
 さあさぁ何も彼も内々ところ又々つかえてある。一寸一時一日これよい。内々段々明日であろう。大層の道がある。運ぶだけ運べ。今の今分かるまい。身上一寸、内々なる処今の今道、幾重道、それぞれ思案/\道ある。なれども何程大層、大き小さいの話し、大き小さい立たん。いかなるも名々第一内々どんと一つ治める。隔て伝わらん話し談じ、名々余の儀何程つけた道はつけねばならん。一々同じ事、定め心第一。何彼に大きい心、気を勇む。道に道ある、道に道ない。
 10月15日(陰暦8月29日)
 岩田ヒサ、伺い(郡山大工町)。
 さあさぁさぁ身上/\身上処、ほうと思う、心得ん。これまでも聞いて居る。自由自在/\(と云うことを)聞いて居る処(であるが)、ほうと思う。今の処とんと十分の心通り見えん。(それ故)どうや知らん/\(と)思う心(があるが)、すうきり除けねばいかん。これは道すがらや、長らくの道すがらなら、(教祖ひながたの)一分の道すがらな(り)と通らにゃならん。今からこうと思うよ(うに)は行かん。(しかし)案じる事は要らん。案じ(れ)ば案じ(の理)が回る。
 10月16日(陰暦8月30日)
 午後2時、梅谷四郎兵衞、願い。
 さあさぁ幾重尋ねる。順序道を諭しある。治まり治まらん。一つの心分かる。難しい事は言わん。日々の処いかなる処、難しならんで。何かの処違わん。名々幾重思案難しい。よう聞き分け。もう一寸年明ける。前々ところ、居るにも居られん。いかなる事情、しんと/\談じ日もあろう。日柄一つ満ち来ん。どうでもこうでも道がついたる。一つ成ると成らん日柄拵えある。雛形通り、どうでもこうでも成るなれども、遅れ/\、しん一年まれ一年。もう三年日柄順序、これで一つタンノウ。細い/\道あれば、明るい所、道が分かるという心、タンノウして、さあさぁ一日/\ところ切って、一つ道分かる。聞いて心改め。一日/\出て来る。前々道を待って、一日/\避くるがいゝ。
 10月19日(陰暦*月*日)
 梅谷秀太郎、身上願い。
 さあさぁ小人たる、一寸心得、いついつの処、いかなるも尋ねる。何たる指図、内々なる処、不足段々思うところ聞き分け/\、どうせにゃならん言わん。願うところ知らしてある。名々願う処、願い通りは叶える。内々添うて一つ細道。どうせにゃならん、名々月々年々送る。年限相応だけの道はついてある。何彼のところ、どうなり年明けたら道つく。余の儀一つ通り難くい。通りてくれるのが真実、まあ一寸月々年々先々成るよう行くよう。段々一つ/\コウノウ。内々何ぼでならん。これをよう聞き分け。内々さえこの身の障りを思う。何かの通り難くい一つ心治まるよう。
 10月22日(陰暦*月*日)
 清水与之助、お助けに行き御利益もあり、帰り道にて、左の足に何となく出物でけ、喉ひっつくように成りしにつき願い。
 さあさあ万事の処、大勢寄り合うて、幾重の話(を)しても、一人/\の精神より運ぶ事はでけぬ。この理をよう聞き分け。刻限話しでは一人/\聞きようが違う。それで(一人の治むべきことは)刻限(で)話しもせぬ。一人/\の身の障りより願い出でば、それぞれ(に神の思惑を)聞かす。この理をよう聞き分け。暗がりに成る者もある。身の処何にも案じる事は要らん。
 10月23日(陰暦*月*日)
 大浦伝七、長男武治郎6才、8月17日よりの腹痛治まらずにつきお指図願い。
 さあさぁさぁ小児たる処、これどういう処もこういう事も聞き分け。子供の処いかなる処事情聞き分けすれば、一寸実正聞き分け。どういう道すがらの道、真実あればこそ一つの実正なる処、成る程/\これまでこう聞き分け。名々ほんに成る程安心と思えども、安心出け難ない。貸しものに不足沸かしてある。これだけの一つ事情理を聞き分け。借りもの一条をよう聞き分け。理を聞き分けて世界皆な兄弟の理分からずでは、見るに見られん。不自由して居る。身の迫り難儀する者も同じ兄弟。借りもの世界の順序身の一条、早くいかなる事情分かる。世界そうもならん。不自由でならん。成る者も成らん者も難儀する者も同じ兄弟やで。名々日々兄弟なれば一寸一つやれやれ可哀そう心を定め。知らん間は何も分からん。理を聞き分け。聞きたる処誠存心定め。ほんに良かったなあ、誠やなと、一寸悩み速やかなら、直ぐに尋ねに出るよう。
 前のお指図頂きたる処、身上まだ速やかならんにつき後日重ねて願い。
 さあさぁ前に一つの指図頂いてこれならという順序、何かの処聞き分け見分け。憎い、可愛いの隔てない。心定めて。どうせ、難儀さそ困らそという親はない。痛み悩みもどんな道も育てゝやれば、身が治まる。速やかなれば、一時そのまま、尋ねに出るがよい。
 10月24日(陰暦*月*日)
 午前8時、紙谷安治郎、身上、足底豆の時の伺い。
 さあさぁさぁ名々、身上の処、一度二度の処の障りというものは、聞くや否直ぐと癒るは身の障り、直ぐとならんは埃(ほこ)りである。名々心に諭する処に、名々案じがありてはどんならん。名々身の処定めがつけねばならん。又々内々の処にも、見定めつけて、ほんにという処を以ちて知らさんならん処もある。いろいろの道も心に掛けるようの、知らしたさの事であるのや。
 10月26日(陰暦*月*日)
 真之亮よりの思召を以て、八、九人懇親会研究につき御願い。
 さあさぁいかなる処、どうせこうせは言わん。時談/\、時談はすうきり要らん/\/\/\で。心次第の道を知らんか。どんな者でも、道に譬えて一つ事を聞き分け。さあさぁ一分一厘の理を、よう聞き分け。
 最初拵えた道具は、どういう道具で、拵えた道具や。神がちゃんと見分けて、一つの与ゑを渡してある。今の楽しみ、先の細道。今の細道、先の楽しみ。先の道を見て居るがよい。
どういう道や、よう聞き分け。
 五人七人十人はどういう心、いかなる定め、十分定め。成る程という理であろう。よう聞き分け。難学やで。
人間心要らん/\。神一条でさい取り決まられん今の道や。自由自在段々説き聞く/\。内にもある、外にもある。いかなる理と思うか。どんな思案幾重/\、一つの実を定め。一人でも何人でも同じ事。こうしたらよかろうか、何にも要らん/\で。一人は一人の心定め、百人千人万人でも同じ事やで。
 10月
 梅谷四郎兵衞、身上願い。
 さあさぁ身上の処/\、どういう障りであろう、どういう処であろう。よう聞き分けさせ。途中で思案、こちらで思案。あちらで定める、こちらで定め。いずれの心持ちて、長くの処でない、暫くの処である。あちらでこちらでの処もある。何にも心に掛けずして、何も彼も心に掛けずして、どんと心を治めさせ。暫くの処と。
 10月
 井筒梅治郎、身上障りにつき願い。
 さあさぁ心一つ、さあさぁ心一つ。大層は十分大層なる処、道のある運ぶ処、いかなる道があれども、世界中の理を見て行き教え。さあさぁ心に尋ねるまで、運ぶ心の、日々十分道も知らせ。
 10月
 深谷源次郎、伺い。
 さあさぁさぁさぁ日々の事/\/\今一時どうせねばならん/\とは言わん。今の処というは、今日はこうこうと思う処ある。一人なりと一所なりと/\。内々成る処も思案の処もある。日々の処も思う処がある。日々一人なりともという処続くよう。どうこもならんようになるで。今の処内々の処も案じあるようなものやで。随分名も通る。どうせえとも言わん。後へ戻りたら、何にもならんで。随分/\じいとして/\も、今からや/\、世間から言うように成りて来るで。そこでじいとして居られんように成る。成りて来るで。今の処は心を配ばりて、楽しんで居るようの心定めてくれ。
 10月
 山田太右衞門34才、身上願い(甲賀郡宇田村)。
 さあさぁ身上尋ねる。しいかり聞き分け。これまでどんな話しも聞いて居ても、理を聞き分けねば、何にもならん。一つの台を拵え。人々に諭すには、内に台というもの拵え。睦まじいとの、内々に睦まじいという台を拵えて、それより世界伝え。何処から見ても成る程と言う。世界から成る程と言うは天の理や。心に誠一つであれば、これが往還道や。名々これからや。まだまだとの心を定め。
 10月
 沢田宮次郎、身上願い。
 さあさぁ身の処々尋ねる処々、身の不足/\なりて尋ねる。すっきり聞き分けば分からんでなし。世上見て理を聞き分けと言うて分かるまい。世上見て身の内借りものと世上皆な映してある。人間は皆な神の子供と、親は皆な助けたいと、人間身は皆な貸しものと、心を我がものと、心通り、皆な世上へ映してあるところ見て、名々もあんな身ならなあ、と思うてすれば、名々タンノウとの心勇む。強いて言うておこう。
 10月
 沢田宮次郎33才、左の腕(かいな)痛み身上願い。
 さあさぁ、よう聞き分け。尋ねる理、運ぶ順序の理、何程頼めども、何程尽し願えども、身適わんと言うても、何程身を堪えられんと言うても拝み祈祷するやなし。柔らこい話しで理を聞き分けば速やかなるもの。名々に取りて一つの理早く聞き分け。内の理と外の理と聞き分け。内の身と世界の身の内も皆な借りもの。それ世界に、人に見せられん、見るに見られんと言うもある。前世の因縁/\と言うても分かりゃせん。




(私論.私見)