同性婚考

 更新日/2022(平成31.5.1栄和改元/栄和4)年.9.22日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「同性婚考」をものしておく。これに対するお道教理に基づく諭しにまだ目に触れていない。ここで、この論の内容を確認し、踏まえた上での「お道教理に基づくれんだいこの諭し」を記しておくことにする。

 2022年.9.22日 れんだいこ拝


(私論.私見)
 LGBTの次に親族婚(親子婚、兄弟姉妹婚、親族近親婚)、動物(ペット、愛獣等々)婚の許容如何の解析に向かうのが筋だろう。LGBT者がLGBT者よりマイノリティーなこれらの結婚の支持擁護如何を問いたい。

【おやさと研究所長/深谷忠一氏の同性婚論】
 おやさと研究所長/深谷忠一「同性婚について(II)」。
 同性婚について考える時に基準になる 教説[原則]としては、親神が、 ①人間の陽気ぐらしを見て楽しむためにこの世を創られた。 ②人間に自由な心遣いを許された。 ③この世の地と天とを象って、夫婦を創められた。 ④世界一れつをたすけるために天降られ た。 ⑤人々(当事者)、親々(両方の親)傍々(双方の家族・縁者)が共に喜べる結婚を望まれる。などが挙げられます。さて、本教の原典Ⅲ「おさしづ」には、人間が尋ねる “ 伺い ”に対しての親神様のYesやNoの答えがありますが、筆者には、そのYesやNoにも強い弱いが各々にあるように思えます。例えば、Noでいえば、“かんろだいの移動は不可” などの絶対的Noもあれば、“許さぬこともないが、時期が来るまで待て”というような条件付Noもあります。Yesでいえば、“速やかに許す”や“心置き無く許そう”という Yes& YesともいうべきYes から、“願い通り許す”や“許さない理由はない”というごく普通のYes。また、“当分の処一寸軽く”とか、“応法運ぶために許す”という環境・条件が整うまでの仮のYesや“一手一つの理に許す”“皆の楽しむことは許す”等、条件付きYesもあります。そして、さらには、“皆が強いて願うからのYes”や“Noと言うと皆が困るからYes”という、訊いている人間の立場を慮っての親心からのYesもあります。

 さて、そこで、同性婚についての神意はYesかNoかを推察しますと、先ず、Yes&Yesというのは、[原則]③を考えると、無理ではないかと思えます。“いざなぎ(男雛形)といざなみ(女雛形)を寄せて夫婦をはじめた ”という “元の理”からしても、夫婦の原型は異性間の婚姻であり、同性婚がYes&Yesにはなりにくいと思います。しかるに一方、地と天との役割を、同性者が各々に担うことも可能だという考えもあります。また、異性間の結婚でも、諸々の事情で子供がない夫婦もあるのですから、“子供ができないから同性婚はだめ ”というのは理由にはなりえません。そして、何より、[原則]①②及び④を考えると、同性婚に対しての絶対的Noはないのではないかと思えるのです。では、どういう条件のもとならYesになるかを考えますと、当事者や周囲の陽気ぐらしのためにその同性婚が是非とも必要で、⑤の条件が十分に満たされた場合。それなら、あれとこれと心寄り合うがいんねん (明治27年9月21日)との同様の「おさしづ」で、Yesになるやも知れないと思うのです。つまり、その同性婚によって、異性婚では得られない二人の居場所が創出される。そして、両方の親はもちろん、親族・友人・ 知人、周囲の誰しもが、その結婚が二人と 周りの人たちの陽気ぐらしのために不可欠だと思い、教会で(親神様・教祖に)認知されることを切に願う。(今の日本では、まだまだこのバリアーは高いですが…)も し、そういう環境・条件が満たされた場合には、同性どうしの結婚も “陽気ぐらし世界実現への多様性の一つ”として、親心で許されることもあるのではないかと、(自己流でおさしづを推測するのは僭越ながら)思案する次第です。
(私論.私見)
 聞くに堪えない愚論である。教祖中山みきの御教えは男女の性差を互いに認め尊重したうえでの助け合い、協働に基づく生活を指針させている。そこには今日び云われているところの同性婚の入り込む隙間はない。天理教信仰者は、世に秀でたこの指針を高く掲げ、男女の異性結婚是、同性結婚否論を唱えるべきである。おやさと研究所長/深谷忠一氏の本稿の弁はジェンダー被れの駄弁でしかない。一刻も早く正軌道に立ち戻ることを願う。 

 2022(栄和4)年.9.24日 れんだいこ拝

 遠藤まめた「まめたの虹色時評」の「統一教会が繰り広げてきた反LGBT運動 政治家と結びつく一方で、各地で草の根の取り組みも」。
 統一教会はLGBTの権利拡大や性教育推進などに反対してきた活発な勢力の一つとしての顔も持つ。友人が転送してくれたビラには「伝統的な家庭制度に混乱もたらす渋谷区条例案 同性カップルに『結婚相当』証明書」と書かれてあった。その頃、渋谷区では、同性カップルに対して結婚に準じる関係と認めて「パートナーシップ証明」を発行する全国初の条例案が議会で決議されようとしていた。発行団体は「家庭を守る渋谷の会」とある。こういうことをするのは宗教団体なのだろうなとすぐに察した。ビラを配ってあちこちに配布する財力もボランティアのパワーもだいたいの市民団体にはない。チラシにあった電話番号を検索してみると案の定「Pure Love Alliance Japan」という統一協会系の別組織とみられる団体の番号と同一であることがわかった。その後、渋谷区の条例は無事に成立した。渋谷区や世田谷区を皮切りに、パートナーシップ制度はその後、全国の自治体に波及していく。
 秋田市で活動する市民団体「性と人権ネットワークESTO」は、2020年10月に「過激な同性婚合法化運動に気をつけよう」と書かれたチラシが住民に投函されたことを明らかにしている。そこには「男女の結婚を法律で特別に保護するのは、子どもを産み育てるために一夫一婦の安定した関係を守ることが大切だから。もし、子どもが生まれない同性同士の恋愛も結婚と認めるなら、愛し合っていれば一夫多妻でも良いことになります」などと書かれていて、投函された人からの連絡を受けESTOは警察署や法務省に相談をしている。

 2022.10.3日、
良する理由、壮大な工事の「最大の難所」とは
毎日新聞(酒井志帆、太田敦子)「愛知の自民県議「同姓婚、気持ち悪い」 フェイスブックに投稿」参照。

 9.27日、愛知県の渡辺昇県議(53、自民、2007年に初当選し現在4期目)が、キューバで同性婚の合法化などの賛否を問う国民投票で賛成多数だったことを紹介したネット交流サービス(SNS)の投稿(ジェンダー平等を求める当事者団体「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」の井田奈穂事務局長がフェイスブックに投稿した記事)に対し、「同性結婚なんて気持ち悪い事は大反対」とのコメントを書き込んでいた。現在は削除されている。

 10.3日、渡辺氏は、取材に対し「あのようなコメントを投稿し悪かったと反省している」と述べた。10.4日、抗議文の提出を予定している市民団体の関係者らと面会し、直接謝罪するとしている。


 井田事務局長は「多くの性的マイノリティーの人たちの人権と尊厳を著しく傷つける、許しがたい差別発言」として、LGBTQ(性的少数者)など当事者と県議会を訪れ、須崎幹議長らに抗議文を手渡す。

 大阪公立大人権問題研究センター特別研究員で、自らもゲイの劉霊均(りゅう・れいきん)さん(37、愛知県高浜市)は「渡辺議員はわざわざ自分とは異なる主張のSNSの投稿者に近づいた上で、差別発言を繰り返しており、確信犯的で極めて悪質だ」と指摘する。今回の書き込みを知り、県議会や自民党本部、同県連などに謝罪や再発防止策を求める署名活動をインターネット上で始めた。「当事者を不快にさせたなどという問題でなく、人格権の侵害。愛知県が都市部でありながら性的少数者に関する意識や施策が進んでいないのは、政治家のこうした言説が背景にあるからだろう」と述べた。






(私論.私見)