大本教法

 更新日/2022(平成31.5.1栄和改元/栄和4)年.9.1日
 (目下草案書き直し中)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「大本教法」を確認する。 「真之と大本教」、「大本教法」その他参照。


【大本教法】
 現在使われている大本教法は次の痛り。(出典「おほもとのりと」天声社、昭和63年8月27日)。
第一章 (祭神)
大本は、天地万有を生成化育したもう霊力休の大元霊にまします独一真神をはじめ奉り、大地を修理固成したまえる祖神厳霊国常立尊、瑞霊豊雲野尊その他もろもろの天使を、大本皇大神と仰ぎて斎きまつる。
第二章 (発祥)
大本は、明治二十五年旧正月、京都府綾部本宮の地において、国常立尊の神霊、艮の金神の御名により、開祖出口なおに神がかりまし、三千世界の立替え立直し、みろく神世の実現を啓示したもうたのに始まる。
第三章 (教祖)
大本は、開祖出口なお、聖師出口王仁三郎を二大教祖と仰ぐ。開祖は厳霊の神格に充たされて神諭を伝達し、救世の基を開き、顕幽両界を守りたまい、聖師は瑞霊の神格に充たされて愛善信真の大道を啓示し、万民の罪を贖わせたまい、救世主神として顕幽両界を救いたもうことを信奉する。
第四章 (教主)
大本は、神定により教主が二大教祖の道統を継承し、神意を受けて救いの神業を遂行されるものであることを信奉する。
第五章 (聖地)
大本は、綾部梅松苑及び亀岡天恩郷を神業の根本聖地とし、梅松苑を祭祀の中心地、天恩郷を宣教の中心地とする。
第六章 (霊場)
大本は、沓島、冠島、神島、弥仙山、瑞泉苑、高熊山及び鉢伏山等神縁の地を霊場とし、その他関係由緒ある地をこれに次ぐ霊場とする。
第七章 (教典)
大本は、二大教祖によって伝達啓示せられた経緯の神諭並びに霊界物語にもとづき、教主の裁定発表されたものを教典とする。
第八章 (教旨)
大本は左の聖言をもって教旨とする。
神は万物普遍の霊にして人は天地経輪の主体なり、神人合一して茲に無限の権力を発揮す。
第九章 (学則)
大本は、独一真神の無限絶対にましまし、神徳の広大無辺なることを覚るため、左の三カ条を学則とする。
一、天地の真象を観察して、真神の体を思考すべし。
一、万有の運化の毫差無きを視て、真神の力を思考すべし。
一、活物の心性を覚悟して、真神の霊魂を思考すべし。
第十章 (綱領)
大本は、左の四大綱領をもって人類生活の根本原理とする。
一、祭 惟神の大道
一、教 天授の真理
一、慣 天人道の常
一、造 適宜の事務
第十一章 (主義)
大本は、左の四大主義をもって、大道実践の根本原理とする。
一、清潔主義 心身修祓の大道
一、進展主義 社会改善の大道
一、楽天主義 天地惟神の大道
一、統一主義 上下一致の大道
第十二章 (使命)
大本は、万有一体、万教同根の真理にもとづき大和協力し、人類愛善の実践につとめ、みろくの世実現のため、あなないのまことをつくし神業に奉仕することを使命とする。
人生の業務を忘れて自己愛に溺(おぼる)る人の多き御代なり
人生の大目的は地の上の妖邪を払ひ潔(きよ)むるにあり
濁りたる世を清むるは人生の最大一の天職なりけり
無意義なる生活を為す人々の末はかならず亡びを招かむ
主(す)の神の人を斯(こ)の世に降(くだ)したるは天地に奉仕の為と知らずや

大本教法
 出口王仁三郎(おにさぶろう)が九州巡教の際、熊本県阿蘇郡小国町の杖立温泉から持ち帰った竹の杓子百六十本に歌を書き込み、これに署名と拇印を押して霊を込めた。治病などの神器として用いられている。病人に御手代をかざしながら天津祝詞、感謝祈願詞、神言などを唱えると、御手代から霊光が出て病気が快癒すると云う。また神に祈願したのち、御手代で病人の患部を押えても、同様の効果があると云う。邪心に憑かれている者の改心、邪霊を去らせる効能もあるという。この御手代は世界救世教など大本教系の教団に多大な影響を及ぼしている。杓子は、招福の呪物として神社仏閣の授与品の一つになっているなど、昔から各地で信仰されている。

 言葉の護符として代表的なのが「惟神(かむながら)霊幸(たまち)倍坐世(はえませ)」である。「神の御心のままに、御加護下さいますように」という意味で、朝拝、夕拝、大祭などの祝詞の最後にもこの祈りを唱える。出口王仁三郎の「霊界物語」には、「惟神(かむながら)霊幸(たまち)倍坐世(はえませ)」が霊界探査において危険に遭遇したときの「護身用の万能呪文(じゅもん)」として記されている。この呪文を叫ぶだけで窮地を救われた例も多いと云う。
 「天の数歌」(あまのかずうた)は我が国古来から伝わる祝詞(のりと)で呪術的要素が強い詞(ことば)とされており、病気平癒の祈願から鎮魂法に至るまで多様な用途がある。神に祈願し、天の数詞を奉唱すると、神の助力を受けて病難などが解消されると云う。唱え詞は次の通りである。末尾の「もも、ち、よろず」のところを「布留部(ふるへ) 由良由良止(ゆらゆらと)布留部(ふるへ)」(ふるべゆらゆら ふるべゆらゆらと ふるべ)と唱える。
ひらがな数詞 漢数詞 一漢字 二漢字  密意
ひと

霊交 一霊四魂(いちれいしこん)。霊魂の直霊(なおひ、良心神)、荒魂、幸魂、和魂、奇魂を総称する。
「一は霊(ひ)也、火也、日也」。
ふた 活力
呼吸
真神の営みである陰陽二元により八力(主神の全(まった)き力)を生ずる。動力-静力、解力-凝(ぎょう)力、引力-弛(し)力、合力-分力。
「二は力(ちから)也、吹く呼吸(いき)也」。

元素 ふたの八力により剛、柔、流の「三元」(霊、力、体)が生ずる。
「三は体(たい)也。元素也」。
世界 泥海世界ができる。
「四は世界の世(よ)也」。
いつ 出つ 日月星辰(ひつきせいしん)や大地が誕生する。
「五は出(いず)る也」。
むゆ
燃ゆ 草木をはじめ諸生物が萌えいでる。
「六は燃(むゆ)る也」。
なな 地成
生成
人類がうまれ地上世界が成就する。
「七は地(ち)成る也」。
その世界がますます発展する。
「八は弥々益々の意也」。
(いよいよますます)
ここの 凝固 充実安定をあらわす。
「九は凝り固るの意也」。
たり 足り
完成
完成の域に達する。
「十は完成の意也」。
もも 諸々 さらにもろもろのモノが生ず。
「百は諸々の意也」。
血汐 大造化の血が宇宙をくまなく巡り生命力がみちる。
「千は光也、血汐の血也」。
よろづ 夜出 生命発展の光明世界が永遠に開けていく。
「万は夜(よ)出(いづ)るの意也」。
 この数え歌を大括して略解すれば、霊力体(れいりきたい)によって世が発生し、水火の呼吸(いき)燃え上り、初めて地成り、弥々益々水火の気凝り固りて宇宙天界が完成され、諸々の地の光は暗夜(あんや)に出現して総てのものの目に入るといふ天地剖判(天地創造)のプロセス、世の成り立ちを諭して居る。併せて造化三神の神徳を称へ奉り、その徳にあやかりて紫微(しび)天界を修理固成(しゅうりこせい)し、諸神安住の清所(すがと)に照らさむとの意を謳(うた)ひ給ひし言霊と知るべし(出口王仁三郎「霊界物語」第73巻第10章・婚ぎの御歌参照)。「ひふみ祝詞」では「ひふみよいむなやこともちろ」と唱える。
 大本聖師・出口王仁三郎が口述した、古今東西第一の奇書と思われる「霊界物語」の中で、「これは重要なる賛美歌で、天の数歌と云ひます。皆さまもこれから間(ま)があれば、この数歌をお唱ひなさい」と、ある登場人物に言わせている。

 凡そこのように解することができる。
 曲津見(まがつみ)の禍(わざわい)を「天の数歌」(あまのかずうた)宣りて祓へよ。言霊(ことたま)の御稜威(みいず)畏(かしこ)く数歌の光は御霊を永久(とわ)に生かせる。真言の水火(いき)の言霊を清く打ち出でまして、ああ惟神(かんながら)惟神、生(いく)言霊に光あれ、わが言霊に生命あれ、と唱えよ。いろはにほへどちりぬるを わがよたれぞつねならむ うゐのおくやまけふこえて あさきゆめみしゑひもせす





(私論.私見)