第2章 家 |
(最新見直し2008.2.7日)
(れんだいこのショートメッセージ) |
ここで、天野貞祐「国民実践要領」の「第2章 家」を確認しておく。 2008.2.2日 れんだいこ拝 |
【第2章 家】 | ||
(1) | 和合 | 家庭は人生の自然に根ざした生命関係であるとともに、人格と人格とが結びついた人倫関係である。 |
それゆえ、その縦の軸をなす親子の間柄においても、横の軸をなす夫婦の間柄に於いても、自然の愛情と人格的な尊敬が共に含まれている。 | ||
(2) | 夫婦 | 夫と妻たるものは互いに愛によって一体となり、貞節によってその愛を守り、尊敬によってその愛を高め、かくして互いに生きがいの良き伴侶でありたい。 |
夫婦の愛は人生の自然から咲き出た美しい花である。しかしその愛は倦怠に襲われやすい。その試練に耐え愛を永続させるものは、貞節と尊敬である。 | ||
(3) | 親子 | 我々は親として慈愛をもって子に対し、立派な人格となるように育成しなければならない。また子としては敬愛をもって親に対し孝養を尽くさねばならない。 |
子は次の新し時代を創造し且つ担うべき者であるから、その若者を健やかに伸ばすことは親の喜ばしい義務である。新しい時代の創造は既に成し遂げられた成果を正しく継承することによってなされるから、子は親を尊重するのが尊い義務である。 | ||
(4) | 兄弟姉妹 | 兄弟姉妹は相睦(あいむつ)み、それぞれ個性ある人間になるように助け合わなければならない。 |
兄弟姉妹ほ正しい社会の正しい人間関係の原型である。兄弟姉妹は生涯を通じて良き協力者とならねばならない。 | ||
(5) | しつけ | 家庭は最も身近な人間教育の場所である。我々が親あるいは子として、夫あるいは妻として、また兄弟姉妹として、それぞれの努めを愛と誠をもって果すことにより、一家の和楽と秩序が生じてくる。 |
そうすることを通じて各自の人格は自ずから形成され、陶冶される。それゆえ家屋のしつけは健全な社会生活の基礎である。 | ||
(6) | 家と家 | 家庭は自家の利害のみを事とせず、社会への奉仕に励むべきである。 |
家と家との和(なご)やかな交わりは社会の美しい繋がりである。 |
(私論.私見)