CARLOS MARIGHELLA
カルロス・マリゲーラは1911年、ブラジル東部バイア州で生まれた。1930年、ブラジル共産党に入党し、アジテーター、オルガナイザーとして働いた。戦争の間を刑務所で過ごしたにもかかわらず、すぐに地位が上がっていき、1952年には党中央委員会委員となった。1953年に中国に旅行し、毛沢東と朱徳に会った。
1964年の軍事クーデター後、ブラジル共産党は地下に潜った。マリゲーラは、採用すべき戦術について党の他の幹部と意見が食い違い、結局、1967年、命令に逆らって、ハバナで開かれたラテンアメリカ団結に関する会議に参加し、党から分裂した。
1967年の終わりにブラジルに戻ったとき、ブラジルには広範囲にわたる社会不安と経済的大変動があった。マリゲーラは武力闘争が革命軍と結び付く必要を確信しており、1968年2月にALNを組織化した。ALNの活動を指揮し、他の都市ゲリラグループ、特にVPR
とMR-8運動とともに活動した。マリゲーラは1969年11月30日に警察の待ち伏せで殺された。ALN
はカリスマ的な指導力と組織力を奪われ、その死から1年の内に崩壊した。
カルロス・マリゲーラは革命の方法についてのエッセイや論文を多く書いた作家であった。最も有名な作品『都市ゲリラ・ミニマニュアル(都市ゲリラ教程)』は1969年6月にサンパウロで書かれた。この本はそれ以来20の言語に翻訳され、全世界のテロ運動のハンドブックとなっている。これはイタリアの赤い旅団、ドイツの赤軍派、暫定派アイルランド共和軍の公式訓練マニュアルである。
本は60ページ以下であり、都市ゲリラ戦のさまざまな局面について扱っている40章に分けられる。大部分は、標準的な軍の戦術ノートのようにかなり正確に書かれており、見習いテロリストが重要なポイントを思い出す助けとなる完全なメモとなっている。この本はゲリラ戦略・組織についての簡潔な要約にとどまっており、革新的なものや意外なものは特にない。
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