万葉集の巻構成

 (最新見直し2011.8.25日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、万葉集巻の構成について確認しておく。

 2011.8.28日 れんだいこ拝


 ここで万葉集の構成を確認しておく。
第1巻  1-84 1-33 第一巻は雑歌(ぞうか)として天皇の時代ごとに歌が整理されています。また、額田王(ぬかたのおおきみ)柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)などの有名な歌が沢山あります。
36-84
第2巻 85-232 85-125 天皇の時代ごとに分類し、それぞれ年代順に載せています。柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)のすぐれた挽歌(ばんか)があります。
126-189
202-234
第3巻  235-474 235-295 雑歌(ぞうか)・譬喩(ひゆ)歌・挽歌(ばんか)から成っています。
296-336
337-407
415-483
第4巻 484-792 486-540 相聞(そうもん)だけで構成されています。大伴家持(おおとものやかもち)と女性たちとの贈答歌が多く載せられています。
552-626
627-695
710-792
第5巻 793-906 793-852 雑歌(ぞうか)だけの巻です。大伴旅人(おおとものたびと)山上憶良(やまのうえのおくら)に関わる歌が多いですね。
853-906
第6巻 907-1060 907-979 すべて雑歌(ぞうか)で構成されています。笠金村、山部赤人(やまべのあかひと)などが代表的な歌人です。吉野などへの行幸の時の歌が多いのが特徴です。
981-1060
第7巻 1038-1415 1038-1138 雑歌(ぞうか)・譬喩(ひゆ)歌・挽歌(ばんか)から成っています。いずれも作者不明なものが多いのですが、柿本人麿(かきのもとのひとまろ)の歌集にあるとされている歌がかなりあります。
1170-1283
1285-1415
第8巻 1418-1663 1418-1466 歌を四季ごとに分けて載せています。各々、雑歌(ぞうか)・相聞歌(そうもんか)があります。
1468-1562
1564-1663
第9巻 1664-1811 1664-1741 雑歌(ぞうか)・相聞歌(そうもんか)・挽歌(ばんか)から成っています。各々はだいたい年代順になっています。
1742-1811
第10巻 1812-2342 1812-1903 歌を四季ごとに分けて載せています。各々、雑歌(ぞうか)・相聞歌(そうもんか)があります。特に、七夕を詠んだ歌が132首もあるのが特徴的です。
1907-2206
2210-2342
第11巻 2352-2839 2352-2513 旋頭歌(せどうか)、正述心緒、寄物陳思、問答などから構成されています。柿本人麻呂歌集からの歌も多いです。
2517-2693
2731-2839
第12巻 2841-3220 2841-2948 数種類の区分で構成されていますが、作者が不明な歌が多く載っています。
2951-3075
3085-3220
第13巻 3221-3347 3221-3267 長歌と反歌のセットが多い巻です。柿本人麻呂歌集の歌もあります。
3270-3347
第14巻 3348-3577 3348-3393 第十四巻は、東歌とタイトルされ、上総・下総・常陸・信濃・遠江・駿河・伊豆・相模・武蔵・陸奥などの国々の歌が収録されています。
3399-3461
3462-3577
第15巻 3578-3785 3578-3654 第十五巻は、大きく二つの歌の集まりからできていますが、きちんと整理はされていない感じです。一つは新羅(しらぎ)に遣わされた人たちの歌で、もう一つは中臣宅守(なかとみのやかもり)と狭野弟上娘子(さののおとがみのおとめ)との贈答歌(ぞうとうか)です。
3655-3785
第16巻 3786-3886 3786-3831 伝説歌、戯笑歌(ぎしょうか)などから構成されています。
3832-3886
第17巻 3893-4031 3893-3942 この第十七巻以降は、大伴家持(おおとものやかもち)の歌日記と言われています。年月の順に歌が載せられています。
3944-4031
第18巻 4033-4136 4033-4084 特にこれといった分類はされていません。大伴家持(おおとものやかもち)の歌が多く、越中に在任中の歌も多いです。
4086-4136
第19巻 4139-4292 4139-4201 孝謙天皇(こうけんてんのう)時代の歌を載せています。全体の3分の2を大伴家持(おおとものやかもち)の歌が占めています。
4205-4292
第20巻 4923-4516 4923-4344 防人(さきもり)の歌が多く載せられています。万葉集最後に掲載されている歌は、大伴家持(おおとものやかもち)の歌です。
4346-4424
4425-4516

【長歌考】
雄略天皇
舒明(じょめい)天皇
中皇命(なかすめらのみこと)の間人連老(はしひとのむらじおゆ)
安益郡軍王(いくさのおほきみ)
13 中大兄皇子(なかつおほえのみこ)
16 額田王
17 額田王
25 天武天皇(かつての大海人皇子)
26
29 柿本朝臣人麿
36 柿本朝臣人麿
38 柿本朝臣人麿
45 柿本朝臣人麿
50
52
79
131 柿本朝臣人麿
135
138
150 天智天皇の婦人(をみな)
153 天智天皇の皇后倭姫
155 額田王
159 持統天皇
162
167 柿本朝臣人麿
194 柿本朝臣人麿
196 柿本朝臣人麿
199 柿本朝臣人麿






(私論.私見)