ホツマツタヱ2、ワのヒマキ(地の巻)23

 

 (最新見直し2011.12.25日)

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 2011.12.25日 れんだいこ拝


【ホツマツタヱ2、ワのヒマキ(地の巻)23、衣定め剣名の文】
 みはさためつるきなのあや      衣定め 剣名の文
 あめつちも うちともきよく とほるとき     天地も 内外も清く 通る時 
 みちもののへら しらゐしに つるきおかみて     三千物部等 領居州(しらゐし)に 剣拝みて
 ものぬしか きるもたからか ゆえおこふ     物主が 「斬るも宝か」 故を請ふ   
 ときにあまてる みことのり         時に天照 詔
 つるきのもとは あめのほこ         「剣の元は 天の矛
 くにとこたちの よにはまた ほこなきゆえは          クニトコタチの 代にはまだ 矛なき故は 
 すなほにて のりおまもれは ほこいらす                素直にて 法を守れば 矛要らず
 こころゆきすく かみのよは             心行き清く 上の代は 
 ますよろとしの ことふきも      十万万年の 寿も   
 うひちにのよは おこそかに          ウヒヂニの代は 厳かに  
 かさるこころの ことふきも ももよろとしそ         飾る心の 寿も 百万年ぞ    
 おもたるの たみときすくれ ものうはふ      「オモタルの 民鋭き過ぐれ 物奪ふ
 これにおのもて きりをさむ     これに斧以て 斬り治む  
 おのはきおきる うつわゆえ        斧は木を伐る 器ゆえ  
 かねりにほこお つくらせて          金錬人(り)に矛を 造らせて   
 ときものきれは よつきなし        鋭き者斬れば 世嗣なし
 たみのよわひも やよろなれ          民の齢も 八万なれ 
 けにもよれとも むかしあり         食にもよれども 昔あり  
 よろすすもへり もとせより またよろにます          万鈴も減り 百年より また万に増す
 これすすお むすふかみなり     これ鈴を 結ぶ神なり
 おそるるは なつみときれは     恐るるは 泥(なつ)み人(ど)斬れば
 こたねたつ けにつつしめよ     子種絶つ 実に謹めよ」
 あめのかみ つきなくまつり つきんとす    「天の守 嗣なく政り 尽きんとす 
 かれいさなきに のたまふは        故イサナギに 宣給ふは 
 とよあしはらの ちゐもあき みつほのたあり  豊葦原の 千五百秋 瑞穂の田あり  
 なんちゆき しらすへしとて     汝行き 領すべしとて
 ととほこと さつけたまわる     経と矛と 授け賜る
 とはをして ほこはさかほこ     経はヲシテ 矛は逆矛
 ふたかみは これおもちひて あしはらに      二神は これを用ひて 葦原に   
 おのころおゑて ここにおり  オノコロを得て ここに下り 
 やひろのとのと なかはしら         八尋(やひろ)の殿と 中柱 
 たててめくれは おおやしま           建てて廻れば 大八州
 とふるまことの とのをしゑ           通る真(天理)の 調の教え 
 ちゐものあしも みなぬきて         千五百の葦も 皆な抜きて
 たとなしたみも にきはえは          田となし民も 賑えば  
 ゐやまととふる やまとくに          ヰヤマト徹る ヤマト国 
 まとのをしえは のほるひの  マトの教えは 昇る日の 
 もとなるゆえに ひのもとや     本なる故に 日の本や  
 しかれとやまと なすてそよ       然れどヤマト な棄てそよ
 われはとのちに をさむゆえ おみもとみなり 我はトの道に 治む故 オミ (大臣) もトミ (臣)なり
 そのゆえは もともとあけの みをやかみ    その故は 元々明の 御祖神 
 ゐますうらには きたのほし  坐す裏には 北の星
 いまこのうえは みそむめの           今この上は 三十六めの  
 とのかみゐます そのうらか         トの神坐す その裏が    
 なかはしらたつ くにのみち    中柱立つ 国の道
 あめよりめくむ とのかみと          天より恵む トの神と 
 むねにこたえて まもるゆえ            胸に応えて 守る故
 ひとのなかこに あいもとめ         人のナカゴに 合い求め
 ひとつにいたす とのをしえ  一つに致す 調の教え 
 なかくをさまる たからなり         長く治まる 宝なり 
 あめのひつきお うくるひの          天の日嗣を 受くる日の
 みつのたからの そのひとつ         三つの宝の その一つ
 あめなるふみの みちのくそこれ          天なる文の 道奥ぞこれ
 またほこも たからのゆえは    また矛も 宝の故は
 とのみちに くにをさむれと     調の道に 国治むれど
 そのなかに よこきくものは おのかみに      その中に 横利く者は 己が身に 
 あわねはみちお さかにゆく    合わねば道を 逆に行く 
 ひとりもとれは ともおまし       一人悖れば 伴を増し  
 むれあつまりて わたかまり         群れ集りて わだかまり  
 みちさまたけは めしとりて          道妨げば 召し捕りて
 たたしあかして つみおうつ   糺し明かして 罪を討つ 
 をさむるみちの みたれいと         治むる道の 乱れ糸 
 きりほころはす うつわもの          切り綻ばす 器物  
 あめのをしゑに さからえは          天の教えに 逆らえば 
 みにうくあまの さかほこそ         身に受く天の 逆矛ぞ 
 くにみたるれは たもあれて          国乱るれば 田も荒れて
 みつほのほらす まつしきお            瑞穂上らず 貧しきを
 つみひときりて たかやせは        罪人斬りて 耕せば  
 みつほのなりて たみゆたか          瑞穂の成りて 民豊か  
 ちからおほとし ささくれは         力大年 捧ぐれば
 やものにきわひ たからてる かれにたからそ          八方の賑ひ 田から出る 故に宝ぞ
 さかほこも うちをさむゆえ たからなり    逆矛も 討ち治む故 宝なり  
 いさなみいわく          イサナミ曰く
 あやまたは ひひにちかうへ ころすへし   「過(あゆま)たば 日々に千頭(臣・司) 殺すべし」
 いさなきいわく      イサナギ 曰く
 うるはしや ちゐものかふへ うまんとて     「麗はしや 千五百の頭 生まんとて」
 うみてをしゑる とのみちお     生みて教える 調の道を 
 うけてをさむる ちゐもむら      承けて治むる 千五百村  
 とのみちとほり おおとしの みつほゑるなり          調の道通り 大年の 瑞穂得るなり
 ひかしらは ひたかみよりそ をさまりし    日頭は 日高見よりぞ 治まりし
 そのやすくにの ちゐもむら みなかうへあり           その靖国の 千五百村 皆な頭あり
 いまこれお あわせてみちの かみをさむ     今これを 合せて三千の 神治む   
 あめつちさりて とおけれは         天地去りて 遠ければ 
 わたくしたつる このゆえに             私立つる この故に 
 もののへよもに つかわして       物部四方に 遣わして   
 あめますひとと そえふたり さかおかそえる         天マスヒトと 副二人 清汚を数える 
 みちたてて かのみもむそゐ あめのみち                      道立てて 汚の三百六十位 天の道
 およへはころす みちはこれ         及べば殺す 道はこれ 
 もしあやまりて ころさるも         もし誤りて 殺さるも   
 かたきおとれは をおとくと       敵を捕れば 緒を解くと   
 あまねくたみに ふるるなり            普く民に 告るるなり
 さほこのくにの ますひとか                細矛の国の マスヒトが 
 みちおみたれは これおめす        道を乱れば これを召す 
 たたせはころす つみなるお        糺せば殺す 罪なるを    
 さおゑてのかる またのかに       清を得て逃る またの汚に
 ついにあめより つみせらる         遂に天より 潰せらる 
 かれかおこりお たやすくに          故汚起りを 容易くに
 ゆるせはたみも みなおこる          許せば民も 皆驕る
 これよりはたれ あらはるる            これよりハタレ 現るる 
 たとえはかわの みなもとの        例えば川の 源の
 ひとしつくより なかれまし のたにあふるる             一滴より 流れ増し  野田に溢るる
 ひともこれ ひとりゆるせは     人もこれ 一人許せば 
 よろむれて そのみちもとる           万群れて  その道悖る 
 さしおけは ついにはよもの みたれなす       差し置けば 終には四方の 乱れなす 
 これみなもとお たたさねは         これ源を 糺さねば
 おおみつなして ふせかれす            大水成して 防がれず 
 これしらすんは をさまらぬなり           これ知らずんば 治まらぬなり
 われみるに ひといはかわる おこりかち       我見るに 人心(い)は変る 驕りがち  
 へりにはかたく かれはたの をりのりさたむ      減りには難ぐ 故機の 織法定む
 ゆふのはは たていとやもり     木綿の幅 経糸八百垂
 をさよもは やそりひとよみ     筬四百羽 八十垂一読み
 やりひとて へくゐにそろゑ     八垂一手 綜杭(へくゐ)に揃え
 あれをさに まきをさにいれ かさりかけ     粗筬(あれをさ)に 巻き筬に入れ 替(か)さり掛け
 めをふみわけて かひなくる         陰陽踏み分けて 杼(かい)投ぐる
 をさめくらせて ゆふぬのも きぬもをるなり        筬巡らせて 木綿布も 絹も織るなり
 とよみもの ものぬしかみの つねのはそ     十算物 物主守の 常の衣ぞ  
 もにはかたおり こよみもの        喪には固織 九算物   
 むらしあたひら つねのはそ     連直ら 常の衣ぞ
 もはこのかたは やよみもの           喪は九の固衣 八算物
 あれをさへをみ つねのはそ            粗長部臣(あれをさへをみ) 常の衣ぞ
 もはやのかたは なよみより         喪は八の固衣 七算撚り
 ふとのはたみの つねのはそ もはむのかたは 太布は民の 常の衣ぞ 喪は六の固衣 
 われつねに そふよみおきる     我常に 十二算を着る
 つきのかす もはそのかたは     月の数 喪は十の固衣
 なつはぬさ うみてぬのをり     夏は麻(ぬさ) 績みて布織り
 ふゆはゆき よりてゆふをり     冬はユキ 撚りて木綿織り
 きるときは かみしもよよの ゐもやすく     着る時は 上下世々の(貴・賎 諸々の) 気も安ぐ
 かさるおみれは にきはえと          飾るを見れば 賑えど     
 うちはくるしむ そのゆえは       内は苦しむ その故は
 ゆふぬのきぬお そめかさる         木綿布絹を 染め飾る  
 これなすひとは たかやさて          これ為す人は 耕さで 
 ひまかくゆえに たもあれて          暇欠く故に 田も荒れて   
 たとひみのれと とほしくて  たとひ実れど 乏しくて
 ややひとかすの かてあれと           やや人数の 糧あれど
 もとちからゑぬ いねのみは はみてもこえす 元力得ぬ 稲の実は 食みても肥えず   
 やふやくに かてたらさるそ     漸くに 糧足らざるぞ
 ほこるよは あめのにくみに     誇る世は 天の憎みに
 あめかせの ときもたかえは いねやせて      雨風の 時も違えば 稲痩せて 
 たみのちからも ややつきて よにくるしむそ     民の力も やや尽きて 弥に苦しむぞ
 かさりより おこりになりて ときはかる     飾りより 驕りになりて 鋭(とき)図る
 はてははたれの くにみたれ たみやすからす         果てはハタレの 国乱れ 民安からず
 かれつねに たみのゐやすき ゆふおきる      故常に 民の気安き 木綿を着る 
 あさことすかの はふたゑは         「朝ごと清の 羽二重は  
 たみのゐやすく なからゑと ひにいのるはそ    民の気安く 長らえと 日(毎朝)に祈る衣ぞ 
 にしこりは ゆきすきみやの     錦織は ユキスキ宮の
 おおなめの ゑのときのはそ     大嘗の 会の時の衣ぞ
 あやおりは はにのやしろの     綾織は 埴の社の
 さなめゑに すきいのるはそ     新嘗会に 繁き祈る衣ぞ
 このゆえは あやにしこりは     この故は 綾錦織は
 おさはやも ひとはによたり みちふもり     筬羽八百 一羽に四垂り 三千二百垂 
 これあしはらの とよのかす これ葦原の 統(臣)の数 
 たなはたかみと たはたかみ     棚機神と 田畑神 
 おなしまつりの あやにしき  同じ祀りの 綾錦
 みちりのたてに へかさりお        三千垂の経に 綜替(へか)さりを  
 かけてよつむつ ふみわくる       掛けて四つ六つ 踏み分くる
 やなきあやなる はなかたは        柳紋なる 花形は   
 ゑかきまのりに あてうつし          描き真矩に 当て写し  
 つうちよこへに つりわけて        ツウヂヨコヘに 吊り分けて
 をりひめかさり ふむときに         織姫かさり 踏む時に
 よこへにわけて つうちひく           ヨコヘに分けて  ツウヂ引く
 かひぬきなけて をさめくる    杼貫き投げて 筬巡る 
 あやにしこりも これなるそ        綾錦織も これなるぞ
 たかはたのりの あらましそこれ         高機法の あらましぞこれ
 まつりこと たみのいもせは をさひとは      政り事 民の妹背は 筬一羽
 ゐやくむをさは ひとてゆひ    五屋組む(束ねる)長は 一手指 
 やそてへひとり あれをさと      八十手侍一人 粗長と 
 なるおおとらか ちきりまく     なる大臣等が 契り巻く
 やそあれへおく あかたぬし        八十粗侍置く 県主  
 これひとよみの もののへそ      これ一算の 物部ぞ」
 やそへのくにに つうちおき        八十侍の国に ツウヂ置き   
 もののへたてお をしゑしむ       物部経を 教えしむ
 このくにつこに よこへそり         この国造(くにつこ) ヨコヘ十人   
 そえてあまねく みちわきて   添えて遍く 道分きて
 さかおみあたひ つうちへて       清汚を見価 ツウヂ経て   
 たたちにつくる あのめつけ これあたひらそ     直ちに告ぐる 天の目付 これ直(あたひ)等ぞ
 もののへお やもりつかぬる     物部を 八百人束ぬる
 ぬしはこれ おおものぬしや     主はこれ 大物主や
 そえむらし ことしろぬしと たすけしむ     副え連(むらじ) 事代主と 助けしむ
 そえのふたりは へとかさり         添の二人は 綜とかざり
 おおものぬしは はたのぬし かれさかおよむ         大物主は 機(政事)の主 故清汚を読む 
 そのかまて あれはあれおさ     十の汚まで あれば村(あれ)長
 くみおよひ そうちはしかる     組(五人組制)を呼び 十内は叱る
 そのそとは あかたにつける     十の外は  県に告げる
 あかたぬし こそうちはつえ     県主 九十内は杖(杖打ち)
 けたのかは かとやにいれて     方の汚は 獄(かと)屋に入れて
 くにつこに つくれははかり     国造に 告ぐれば議り
 けたのかは つえうちあかた おひやらひ     方の汚は  杖打ち県 追ひ遣らひ  
 ふたけたならは くにおさる     二方ならば 国を去る  
 あまれはつける ものぬしの      余れば告げる 物主の
 たたしあかして ふものかは しまにさすらす          糺し明して 二百の汚は 島に流浪す
 みけたかは かみつめぬきて いれすみし     三方汚は 髪爪抜きて 入墨し  
 あめにわたれは みおからす        天に渡れば 身を枯らす 
 まかるのつみは ものぬしの みことおうけよ        罷るの罪は 物主の 御言を受けよ
 もののへら しかときけこれ    物部ら 確かと聞けこれ
 わかままに たみおきるなよ     我が儘に 民を斬るなよ
 たみはみな なおわかまこそ     民は皆な なお我が孫ぞ
 そのたみお まもりをさむる     その民を 守り治むる
 くにかみは これなおわかこ     国守は これなお我が子
 くにかみは たみのたらちね     国守は 民の父母(たらちね)
 そのたみは くにかみのこそ     その民は 国守の子ぞ
 わかこても をやかきるなよ     我が子でも 親が斬るなよ
 わかこさす つみもやそくら     我が子殺す 罪百八十座
 ままこさす つみふもなそか     継子殺す 罪二百七十汚
 いもいさす つみふもなそか     妹妻(いもい)殺す 罪二百七十汚
 うますめは よそめそあにも     生まず女は 他女(よそめ)ぞ兄も
 せもからす とかみもむそか     夫も枯らす 咎三百六十汚
 うまさるは よそうめはあに     生まざるは 余所生めば豈(妾が生めば何ら罪無し)
 たらちうつ とかみもむそか     タラチ失つ 咎三百六十汚
 ままをやお うつとかよもか     継親を 失つ咎四百汚
 あめのりお たみひとくみか みたれても     天法を 民一組が 乱れても 
 をさめくらねは はたおれす     筬巡らねば 機織れず  
 かれおさむるは はたのみちかな         故治むるは 機の道かな
 ときにまた おおものぬしか もうさくは     時にまた 大物主が 申さくは   
 むかしみたれす おこらぬお      「昔乱れず 驕らぬを
 あらこおきては いつくんそ          粗衣を着ては いづくんぞ」 
 きみゑみいわく なんちもと       君笑み曰く 「汝元  
 たたちおもへと のちのよに         直ち思へど 後の世に  
 いやをさまれは うゑしらて       弥治まれば 飢え知らで
 おこるたのしの みつるとき        驕る楽しの 満つる時  
 うゑとしころは みのらすて まことにうゑる            飢え遠し頃は 実らずて 真に飢える 
 これかねて さたむるはのり     これ予(かね)て  定むる衣法
 かんかみそ これつつしめよ     鑑みぞ これ謹めよ」
 むかしなる あおひとくさも そにふゑて      「昔なる 青人草も 繁に増えて
 みちおふれても とときかね         道を告れても 届き兼ね  
 こすゑやふるる もといかや       子末破るる 基かや    
 ときほこふらは すみやかに       時矛振らば 速やかに
 とほらんものと つるきなす         通らんものと 剣なす
 そのときふれて かねりとお          その時告れて 金錬人を 
 そたりにつるき つくらしむ        十人に剣 造らしむ  
 なかにひとりは ひいてたり        中に一人は 秀でたり
 やひはするとく みつおわる          刃鋭く 水を破る  
 このかねりとに みことのり         この金錬人に 詔   
 なんちかやいは よくときそ     「汝が刃 良く鋭ぎぞ 
 しかれとまての いきかれお        然れど左右の 活き枯れを
 しらすをしえん しかときけ         知らず教えん 確と聞け
 たのめははるの いきるころ        左の目は春の 活きる頃  
 たのめおいれて ねるつるき        左の目を入れて 錬る剣 
 いきみにちかく かれうとし          活き身に近く 枯れ疎し
 もしあやまるや おそるなり           もし誤るや 恐るなり  
 かのめはあきの からすころ      右の目は秋の 枯らす頃   
 かのめおいれて ねるつるき         右の目を入れて 錬る剣  
 かれみにちかく いきうとし         枯れ身に近く 活き疎し    
 つみあるものお かれといふ    罪ある者を 枯れと言ふ  
 なきはいきなり かのつるき      なきは活きなり 右の剣
 かれみおこのみ いきおそる          枯れ身を好み 活き恐る
 これそをさむる たからもの      これぞ治むる 宝物 
 これうつへしと のたまえは           これ打つべし」と 宣給えば 
 をそれてもかの ものいみし         畏れて百日の 物忌し  
 みきめひとつて ねるつるき         右目一つで 錬る剣   
 やふりあくれは みことのり        八振上ぐれば 詔
 いまこのつるき むへいたる        「今この剣 むべ至る  
 わかみこころに よくかない     我が御心に よく適い
 みよのをさまる たからもの         世の治まる  宝物
 なもやゑかきの つるきとそ           名も八重垣の 剣」とぞ
 かねりおほめて たまふなは               金錬りを褒めて 賜ふ名は   
 あまめひとつの かみとなる       アマメヒトツの 神となる  
 のちにはたれか みたるとき        後にハタレが 乱る時   
 かなさきおよひ むまさかみ       カナサキ及び 六将神 
 つるきたまわり はたれうち やたみをさむる          剣賜わり ハタレ討ち 八民治むる
 いきおひも かれはからして いきおゑる       勢ひも 枯は涸らして 活きを得る
 たとゑははやし きりひらき      例えば林 伐り開き 
 たくにこたまの なきことく          焚くに木魂の なき如く
 きるへきとかは きりつくす おもいのこらし         斬るべき咎は 斬り尽す 思い残らじ
 つるきとは つはきのよはひ     剣とは ツは木の齢  
 あにつきて かれるあのつそ     天に尽きて (極みに達して) 枯れる天のツぞ
 るはしはの かわけはもゆる るきのほそ    ルは柴の 乾けば燃ゆる 霊気の火ぞ 
 きはきのかれて おもひなし       キは木の枯れて 思いなし
 かれにつるきと なつくなり         故にツルギ と 名付くなり
 もしたみおこり みのほとも      もし民驕り 身の程も 
 わすれてついに つるきうく         忘れて終に 剣受く  
 うけさせしとて みのかきよ            受けさせじとて 身の垣よ
 もしもつかさの おこりにて      もしも司の 驕りにて
 たみおからせは つみおおし         民を枯らせば 罪多し
 よこへにさらに あらためて そのたみいかす          ヨコヘに更に 改め その民活かす
 とみことみ おこりしのひて みちまもれ      臣小臣  驕り忍びて 道守れ 
 わかみのための やゑかきはこれ      我が身のための 八重垣はこれ」
 ときにまた おおものぬしか もふさくは          時にまた 大物主が 申さくは
 はたれやふるの なおもかな    「ハタレ破るの 名をもがな」 
 とえはあまてる みことのり       問えば天照 詔
 はたれかわさは ちかつけす               「ハタレが禍は 近付けず  
 ゆみやにやふり ちかつけは  弓矢に破り 近付けば 
 たちうちはらふ みのかきそ     太刀打ち払ふ 身の垣ぞ」
 またとふやたみ おさむれは やたなはいかん               また問ふ「八民 治むれば ヤタ名は如何」  
 みことのり 
 かかみはたみの こころいる         「鏡は民の 心入る   
 いれものなれは やたかかみ          入れ物なれば ヤタ鏡 
 つるきはあたお ちかつけす              剣は仇を 近付けず」
 またとふかきの やゑいかん                また問ふ「垣の 八重如何」
 きみにこゑみて のたまふは     君にこ笑みて 宣給ふは 
 いしくもこえり それやゑは          「美しくも請えり それ八重は  
 むかしふたかみ くにしらす     昔二神 国領らす  
 ものいふみちの あわうたの        もの言ふ道の アワ歌の
 あはあめとちち わはははそ やはわかみなり            アは天と父 ワは母ぞ ヤは我が身なり  
 このあわや のとよりひひく はにのこえ    このアワヤ 咽より響く 埴の声 
 くにおしらする  国を治らする
 たねなれは あわはあわくに   種なれば アワは淡国  
 やはやもの あおひとくさの         ヤは八方の 青人草の 
 なもやたみ やはいえゐなり      名も 八民  ヤは家居なり 
 たはをさむ みはわかみなり     タは治む ミは我が身なり
 あわくにの やにいてやしま しらすれは       淡国の 家に居て八州 治らすれば 
 やはやつならす ももちよろ      ヤは八つならず 百千万
 かさぬるふしの やえかきそ           重ぬる節の 弥重垣ぞ」
 ときにものぬし ゑみいわく               時に物主 笑み曰く 
 むかしものぬし たまわりて         「昔物主 賜わりて  
 ふかくおもえと またとけす        深く思えど  まだ解けず 
 いまやふやくに これおしる        今漸やくに これを知る 
 これやゑかきは もののへの         これ八重垣は 物部の
 ななりとおのか をにこたゆ           名なりと己が 央に応ゆ
 てれはすへらの よよのかき        てれば皇の 代々の垣
 おのかをなりと ちかいなす           己が央なり」と 誓いなす
 またみことのり    また詔
 むへなるや くしひこなんち みまこより          「むべなるや クシ彦汝 御孫より  
 をこぬしかみの たまふなも         ヲコヌシ神の 賜ふ名も  
 またたらすわれ ふたかみの       まだ足らず我  二神の  
 たまふさかほこ さいわひに         賜ふ逆矛 幸ひに  
 そのきおゑれは ゆつるなり         その気を得れば 譲るなり」
 うまれすなおに やまとちの           「生れ素直に ヤマト道の 
 をしゑにかなふ すへらきの         教えに適ふ 皇の 
 やゑかきのをき たまふなも         ' 八重垣の翁 賜ふ名も 
 やまとををこの みたまかみ       ヤマトヲヲコノ 御魂神」
 ときにくしひこ おそれふし しはしこたえす                 時にクシ彦 畏れ伏し 暫し応えず    
 もののへら さうけたまえと すすむれと          物部等 「さ受け給え」と 勧むれど 
 またうなたるお こやねまた     また頂(うな)垂るを コヤネまた
 なふかおそれそ うけたまえ        「な深畏れそ 受け給え 
 われわかけれと こもりとは         我若けれど コモリとは 
 よよむつましく きみのため       弥々睦じく 君のため 
 なかこひとつに まめなさん          ナカゴ一つに 忠なさん」
 ときにくしひこ うやまいて            時にクシ彦 敬ひて   
 うけいたたけは きみはまた    受け頂けば 君はまた  
 ふとたまかくに みことのり        フトタマ香久に 詔
 まこてるひこの はねのおみ         「孫テル彦の 羽の臣
 ふとたまはよよ まつりとれ           太玉は弥々 祀り執れ
 またかくやまは ものぬしよ            また香久山は 物主よ  
 むそのもののへ つかさとり たみおをさめよ       六十の物部 司り 民を治めよ」  
 ときにまた こやねこもりに みことのり         時にまた コヤネコモリに 詔
 いまきよひとの はねのおみ       「今キヨヒトの 羽の臣 
 こやねはよよの まつりとれ           コヤネは弥々の 祀り執れ
 こもりはよよの ものぬしそ         コモリは弥々の 物主ぞ
 ともにまもりて たみおたせ       共に守りて 民を治せ」
 またすへまこに みことのり         また皇孫に 詔
 なんちらまつり おこたらす           「汝ら政り 怠らず 
 ほつまなるとき やたやすふらん           ほつま成る時 ヤタ 安ぶらん」
 くしひこは やまとやまへに とのつくり     クシ彦は ヤマト山辺に 殿造り  
 よおかんかえは としすてに         齢を考えば 歳既に
 そふよろやちも きわあれは            十二万八千百も 極あれば
 のちのまもりは とよけのり         後の守は 豊受法  
 たまのをいれて すへらきの          '魂の緒入れて(御心を込めて) 皇の 
 よよまもらんは あめのみち           ' 弥々守らんは 天の道 
 みもろのやまに ほらほりて       三諸の山に 洞掘りて
 あまのさかほこ さけなから          天の逆矛 提げながら
 いりてしつかに ときおまつ        入りて静かに 時を待つ 
 すくなるぬしお みわけんと         直ぐなる主を 見分けんと
 すくなしるしの すきうゆる           直ぐな印の 杉植ゆる  
 をこのみたまの かみはもと     ヲコの御魂の 神は元 
 ひのわわけみの ことのりも        日の輪分け身の 言宣も 
 あめにつくとて こもりかみ          天につくとて コモリ神
 そえもののへは とまみなり          副物部は トマミなり
 ことしろぬしは つみはなり        事代主は ツミハなり 
 ににきねみこの まもりなりけり           ニニキネ御子の 守りなりけり

 衣定め 剣名の文
 「天地も 内外も清く 通る時」、「三千物部等 領居州(しらゐし)に 剣拝みて」、「物主が 斬るも宝が 故を請ふ」、「時に天照 詔」、「剣の元は 天の矛」、「クニトコタチの 代にはまだ 矛なき故は」、「素直にて 法を守れば 矛要らず」、「心行き清く 上の代は」、「十万万年の 寿も」、「ウヒヂニの代は 厳かに」、「飾る心の 寿も 百万年ぞ」。
 「天地も 内外も清く 通る時」、「三千物部等 領居州(しらゐし)に 剣拝みて」、「物主が 斬るも宝が 故を請ふ」、「時に天照 詔」、「剣の元は 天の矛」、「クニトコタチの 代にはまだ 矛なき故は」、「素直にて 法を守れば 矛要らず」、「心行き清く 上の代は」、「十万万年の 寿も」、「ウヒヂニの代は 厳かに」、「飾る心の 寿も 百万年ぞ」。
 「オモタルの 民鋭き過ぐれ 物奪ふ」、「これに斧以て 斬り治む」、「斧は木を伐る 器ゆえ」、「金錬りに矛を 造らせて」、「鋭き者斬れば 世嗣無し」、「民の齢も 八万なれ」、「食にも依れども 昔あり」、「万鈴も減り 百年より また万に増す」、「これ鈴を 結ぶ神なり」、「恐るるは 泥(なつ)み人斬れば」、「子種絶つ 実に謹めよ」。
 「オモタルの 民鋭き過ぐれ 物奪ふ」、「これに斧以て 斬り治む」、「斧は木を伐る 器ゆえ」、「金錬りに矛を 造らせて」、「鋭き者斬れば 世嗣無し」、「民の齢も 八万なれ」、「食にも依れども 昔あり」、「万鈴も減り 百年より また万に増す」、「これ鈴を 結ぶ神なり」、「恐るるは 泥(なつ)み人斬れば」、「子種絶つ 実に謹めよ」。
 「天の守 嗣なく政り 尽きんとす」、「故イサナギに 宣給ふは」、「豊葦原の 千五百秋 瑞穂の田あり」、「汝行き 領すべしとて 」、「経と矛と 授け賜る」、「経はヲシテ 矛は逆矛」、「二神は これを用ひて」、「葦原に オノコロを得て ここに下り」、「八尋(やひろ)の殿と 中柱」、「建てて廻れば 大八州」、「通る真(天理)の 調の教え」、「千五百の葦も 皆抜きて」、「田となし民も 賑えば」、「ヰヤマト徹る ヤマト国」、「マトの教えは 昇る日の」、「本なる故に 日の本や」、「然れどヤマト な棄てそよ」。
 「天の守 嗣なく政り 尽きんとす」、「故イサナギに 宣給ふは」、「豊葦原の 千五百秋 瑞穂の田あり」、「汝行き 領すべしとて 」、「経と矛と 授け賜る」、「経はヲシテ 矛は逆矛」、「二神は これを用ひて」、「葦原に オノコロを得て ここに下り」、「八尋(やひろ)の殿と 中柱」、「建てて廻れば 大八州」、「通る真(天理)の 調の教え」、「千五百の葦も 皆抜きて」、「田となし民も 賑えば」、「ヰヤマト徹る ヤマト国」、「マトの教えは 昇る日の」、「本なる故に 日の本や」、「然れどヤマト な棄てそよ」。
 「我はトの道に 治む故  オミ (大臣) もトミ (臣)なり」、「その故は 元々明の 御祖神」、「坐す裏には(陰の側:物質世界) 北の星」、「今この上は 三十六めの」、「トの神坐す その裏が」、「中柱立つ 国の道」、「天より恵む トの神と」、「胸に応えて<地のトの道が> (同調して) 守る故」、「人のナカゴに 合い求め」、「一つに致す 調の教え」、「長く治まる 宝なり」。
 「我はトの道に 治む故  オミ (大臣) もトミ (臣)なり」、「その故は 元々明の 御祖神」、「坐す裏には(陰の側:物質世界) 北の星」、「今この上は 三十六めの」、「トの神坐す その裏が」、「中柱立つ 国の道」、「天より恵む トの神と」、「胸に応えて<地のトの道が> (同調して) 守る故」、「人のナカゴに 合い求め」、「一つに致す 調の教え」、「長く治まる 宝なり」。
 「天地の日月を 受くる日の」、「三つの宝の その一つ」、「天なる文の 道奥ぞこれ」、「また矛も 宝の故は」、「調の道に 国治むれど」、「その中に 横利く者は 己が身に」、「合わねば道を 逆に行く」、「一人悖れば 伴を増し」、「群れ集りて わだかまり」、「道妨げば 召し捕りて」、「糺し明かして 罪を討つ」、「治むる道の 乱れ糸」、「切り綻ばす 器物」、「天の教えに 逆らえば」、「身に受く天の 逆矛ぞ」。
 「天地の日月を 受くる日の」、「三つの宝の その一つ」、「天なる文の 道奥ぞこれ」、「また矛も 宝の故は」、「調の道に 国治むれど」、「その中に 横利く者は 己が身に」、「合わねば道を 逆に行く」、「一人悖れば 伴を増し」、「群れ集りて わだかまり」、「道妨げば 召し捕りて」、「糺し明かして 罪を討つ」、「治むる道の 乱れ糸」、「切り綻ばす 器物」、「天の教えに 逆らえば」、「身に受く天の 逆矛ぞ」。
 「国乱るれば 田も荒れて」、「瑞穂上らず(収穫が上がらず) 貧しきを」、「罪人斬りて 耕せば」、「瑞穂の成りて 民豊か」、「力大年 捧ぐれば」、「八方の賑ひ 田から出る 故に宝ぞ」、「逆矛も 討ち治む故 宝なり」。
 「国乱るれば 田も荒れて」、「瑞穂上らず(収穫が上がらず) 貧しきを」、「罪人斬りて 耕せば」、「瑞穂の成りて 民豊か」、「力大年 捧ぐれば」、「八方の賑ひ 田から出る 故に宝ぞ」、「逆矛も 討ち治む故 宝なり」。
 「イサナミ曰く」、「過(あゆま)たば 日々に千頭(臣・司) 殺すべし」、「イサナギ 曰く」、「麗はしや 千五百の頭 生まんとて」、「生みて教える 調の道を」、「承けて治むる 千五百村」、「調の道徹り  大年の 瑞穂得るなり」、「日頭は 日高見よりぞ 治まりし」、「その靖国の 千五百村 皆頭あり」、「今これを 合せて三千の 神治む」、「天地去りて 遠ければ」、「私立つる この故に」、「物部 四方に 遣わして」、「天マスヒトと 副二人 清汚を数える」、「道立てて 汚の三百六十位 天の道」、「及べば殺す 道はこれ」、「もし誤りて 殺さるも」、「敵を捕れば 緒を解くと」、「普く民に 告るるなり」。
 「イサナミ曰く」、「過(あゆま)たば 日々に千頭(臣・司) 殺すべし」、「イサナギ 曰く」、「麗はしや 千五百の頭 生まんとて」、「生みて教える 調の道を」、「承けて治むる 千五百村」、「調の道徹り  大年の 瑞穂得るなり」、「日頭は 日高見よりぞ 治まりし」、「その靖国の 千五百村 皆頭あり」、「今これを 合せて三千の 神治む」、「天地去りて 遠ければ」、「私立つる この故に」、「物部 四方に 遣わして」、「天マスヒトと 副二人 清汚を数える」、「道立てて 汚の三百六十位 天の道」、「及べば殺す 道はこれ」、「もし誤りて 殺さるも」、「敵を捕れば 緒を解くと」、「普く民に 告るるなり」。
 「細矛の国の マスヒトが」、「道を乱れば これを召す」、「糺せば殺す 罪なるを」、「清を得て逃る またの汚に」、「遂に天より 潰せらる」、「故汚起りを 容易くに」、「許せば民も 皆驕る」、「これよりハタレ 現るる」、「例えば川の 源の」、「一滴より 流れ増し  野田に溢るる 」、「人もこれ 一人許せば 」、「万群れて  その道悖る」、「差し置けば 終には四方の 乱れなす」、「これ源を 直さねば」、「大水成して 防がれず」、「これ知らずんば 治まらぬなり」。
 「細矛の国の マスヒトが」、「道を乱れば これを召す」、「糺せば殺す 罪なるを」、「清を得て逃る またの汚に」、「遂に天より 潰せらる」、「故汚起りを 容易くに」、「許せば民も 皆驕る」、「これよりハタレ 現るる」、「例えば川の 源の」、「一滴より 流れ増し  野田に溢るる 」、「人もこれ 一人許せば 」、「万群れて  その道悖る」、「差し置けば 終には四方の 乱れなす」、「これ源を 直さねば」、「大水成して 防がれず」、「これ知らずんば 治まらぬなり」。
 「我見るに 人気(人の意識)は変る 驕りがち」、「減りには難ぐ 故機の 織法定む」、「結の幅 経糸八百垂 」、「筬四百歯 八十垂読み」、「八垂一手 綜杭(へくゐ)に揃え」、「粗筬(あれをさ)に 散き筬に入れ 替(か)さり掛け」、「陰陽踏み分けて 杼(かい)投ぐる」、「筬巡らせて 木綿布も 絹も織るなり」、「十算物 物主守の 常の衣ぞ」、「喪には固織 九算物」、「連直ら 常の衣ぞ」、「喪は九の固衣 八算物」、「粗長卑臣(あれをさへをみ) 常の衣ぞ」、「喪は八の固衣 七算撚り」、「太布は民の 常の衣ぞ 喪は六の固衣」。
 「我見るに 人気(人の意識)は変る 驕りがち」、「減りには難ぐ 故機の 織法定む」、「結の幅 経糸八百垂 」、「筬四百歯 八十垂読み」、「八垂一手 綜杭(へくゐ)に揃え」、「粗筬(あれをさ)に 散き筬に入れ 替(か)さり掛け」、「陰陽踏み分けて 杼(かい)投ぐる」、「筬巡らせて 木綿布も 絹も織るなり」、「十算物 物主守の 常の衣ぞ」、「喪には固織 九算物」、「連直ら 常の衣ぞ」、「喪は九の固衣 八算物」、「粗長卑臣(あれをさへをみ) 常の衣ぞ」、「喪は八の固衣 七算撚り」、「太布は民の 常の衣ぞ 喪は六の固衣」。
 「我常に 十二算を着る」、「月の数 喪は十の固衣」、「夏は麻(ぬさ) 績みて布織り」、「冬はユキ 撚りて木綿織り」、「着る時は 上下世々のの(貴・賎 諸々の) 気も安ぐ」、「飾るを見れば 賑えど」、「内は苦しむ その故は」、「木綿布絹を 染め飾る」、「これ為す人は 耕さで」、「暇欠く故に 田も粗れて」、「たとひ実れど 乏しくて」、「やや人数の 糧あれど 」、「元力得ぬ 稲の実は 食みても肥えず」、「漸くに 糧足らざるぞ」。
 「我常に 十二算を着る」、「月の数 喪は十の固衣」、「夏は麻(ぬさ) 績みて布織り」、「冬はユキ 撚りて木綿織り」、「着る時は 上下世々のの(貴・賎 諸々の) 気も安ぐ」、「飾るを見れば 賑えど」、「内は苦しむ その故は」、「木綿布絹を 染め飾る」、「これ為す人は 耕さで」、「暇欠く故に 田も粗れて」、「たとひ実れど 乏しくて」、「やや人数の 糧あれど 」、「元力得ぬ 稲の実は 食みても肥えず」、「漸くに 糧足らざるぞ」。
 「誇る世は 天の憎みに」、「雨風の 時も違えば(時節が不適当となるので)」、「稲痩せて 民の力も 」、「やや尽きて 弥に苦しむぞ」、「飾りより 驕りになりて 鋭(とき)図る」、「果てはハタレの 国乱れ 民安からず」、「故常に 民の気安き 木綿を着る」。
 「誇る世は 天の憎みに」、「雨風の 時も違えば(時節が不適当となるので)」、「稲痩せて 民の力も 」、「やや尽きて 弥に苦しむぞ」、「飾りより 驕りになりて 鋭(とき)図る」、「果てはハタレの 国乱れ 民安からず」、「故常に 民の気安き 木綿を着る」。
 「朝ごと清の 羽二重は」、「民の気安く 長らえと 日(毎朝)に祈る衣ぞ」、「錦織は ユキスキ宮の」、「大嘗の 会の時の衣ぞ」、「綾織は 埴の社の」、「新嘗会に 繁き祈る衣ぞ」、「この故は 綾錦織は」、「筬歯八百 一羽に四垂り 三千二百垂」、「これ葦原の 統(臣)の数」、「棚機神と 田畑神」、「同じ祀りの (天の祭と地の政) 綾錦」、「三千垂の経に 綜替(へか)さりを 」、「掛けて四つ六つ 踏み分くる」、「柳紋なる 花形は」、「描き真延に 当て写し」、「ツウヂヨコヘに 連り分けて」、「織姫かさり 踏む時に」、「ヨコヘに分けて  ツウヂ引く 」、「杼貫き投げて 筬巡る」、「綾錦織も これなるぞ」、「高機法の あらましぞこれ」。
 「朝ごと清の 羽二重は」、「民の気安く 長らえと 日(毎朝)に祈る衣ぞ」、「錦織は ユキスキ宮の」、「大嘗の 会の時の衣ぞ」、「綾織は 埴の社の」、「新嘗会に 繁き祈る衣ぞ」、「この故は 綾錦織は」、「筬歯八百 一羽に四垂り 三千二百垂」、「これ葦原の 統(臣)の数」、「棚機神と 田畑神」、「同じ祀りの (天の祭と地の政) 綾錦」、「三千垂の経に 綜替(へか)さりを 」、「掛けて四つ六つ 踏み分くる」、「柳紋なる 花形は」、「描き真延に 当て写し」、「ツウヂヨコヘに 連り分けて」、「織姫かさり 踏む時に」、「ヨコヘに分けて  ツウヂ引く 」、「杼貫き投げて 筬巡る」、「綾錦織も これなるぞ」、「高機法の あらましぞこれ」。
 「政り事 民の妹背(夫婦)は 筬一羽」、「五屋組む(束ねる)長は 一手指」、「八十手侍一人 粗長と」、「なる大臣等が 契り巻く 」、「八十粗侍置く 県主」、 「これ一算の 物部ぞ」、「八十侍の国に ツウヂ置き」、「物部経を 教えしむ」、「この国造(くにつこ) ヨコヘ十人」、「添えて遍く 道分きて (制度を公布して)」、「清汚を見価 ツウヂ経て」、「直ちに告ぐる 天の目付 これ直(あたひ)等ぞ」、「物部を 八百人束ぬる」、「主はこれ 大物主や」、「副えムラジ(連) 事代主と 助けしむ」、「添の二人は 綜と替さり」、「大物主は 機(政事)の主 故清汚を算む」。
 「政り事 民の妹背(夫婦)は 筬一羽」、「五屋組む(束ねる)長は 一手指」、「八十手侍一人 粗長と」、「なる大臣等が 契り巻く 」、「八十粗侍置く 県主」、 「これ一算の 物部ぞ」、「八十侍の国に ツウヂ置き」、「物部経を 教えしむ」、「この国造(くにつこ) ヨコヘ十人」、「添えて遍く 道分きて (制度を公布して)」、「清汚を見価 ツウヂ経て」、「直ちに告ぐる 天の目付 これ直(あたひ)等ぞ」、「物部を 八百人束ぬる」、「主はこれ 大物主や」、「副えムラジ(連) 事代主と 助けしむ」、「添の二人は 綜と替さり」、「大物主は 機(政事)の主 故清汚を算む」。
 「十の汚まで あれば村(あれ)長 」、「組(五人組制)を呼び 十内は叱る」、「十の外は 県に告げる」、「県主 九十内は杖(杖打ち)」、「方の汚は 獄(かと)屋に入れて」、「国造に 告ぐれば議り」、「方の汚は  杖打ち県 追ひ遣らひ」、「二方ならば 国を去る」、「余れば告げる 物主の」、「糺し明して 二百の汚は 島に流浪す」、「三方汚は 髪爪抜きて 入墨し」、「天に渡れば 身を枯らす」、「罷るの罪は 物主の 御言を受けよ」。
 「十の汚まで あれば村(あれ)長 」、「組(五人組制)を呼び 十内は叱る」、「十の外は 県に告げる」、「県主 九十内は杖(杖打ち)」、「方の汚は 獄(かと)屋に入れて」、「国造に 告ぐれば議り」、「方の汚は  杖打ち県 追ひ遣らひ」、「二方ならば 国を去る」、「余れば告げる 物主の」、「糺し明して 二百の汚は 島に流浪す」、「三方汚は 髪爪抜きて 入墨し」、「天に渡れば 身を枯らす」、「罷るの罪は 物主の 御言を受けよ」。
 「物部ら 確かと聞けこれ」、「我が儘に 民を斬るなよ」、「民は皆 なお我が孫ぞ」、「その民を 守り治むる」、「国守は これなお我が子」、「国守は 民の父母(たらちね)」、「その民は 国守の子ぞ 」、「我が子でも 親が斬るなよ」、「我が子殺す 罪百八十座」、「継子殺す 罪二百七十汚」、「妹妻(いもい)殺す 罪二百七十汚」、「生まず女は 他女(よそめ)ぞ兄も」、「夫も枯らす 咎三百六十汚」、「生まざるは 余所生めば豈(妾が生めば何ら罪なし)」、「タラチ失つ 咎三百六十汚」、「継親を 失つ咎四百汚」、「天法(公法)を 民一組が 乱れても」、「筬巡らねば 機織れず」、「故治むるは 機の道かな」。
 「物部ら 確かと聞けこれ」、「我が儘に 民を斬るなよ」、「民は皆 なお我が孫ぞ」、「その民を 守り治むる」、「国守は これなお我が子」、「国守は 民の父母(たらちね)」、「その民は 国守の子ぞ 」、「我が子でも 親が斬るなよ」、「我が子殺す 罪百八十座」、「継子殺す 罪二百七十汚」、「妹妻(いもい)殺す 罪二百七十汚」、「生まず女は 他女(よそめ)ぞ兄も」、「夫も枯らす 咎三百六十汚」、「生まざるは 余所生めば豈(妾が生めば何ら罪なし)」、「タラチ失つ 咎三百六十汚」、「継親を 失つ咎四百汚」、「天法(公法)を 民一組が 乱れても」、「筬巡らねば 機織れず」、「故治むるは 機の道かな」。
 「時にまた 大物主が 申さくは」、「昔乱れず 驕らぬを」、「粗衣を着ては いづくんぞ」、「君笑み曰く 汝元」、「直ち思へど 後の世に」、「弥治まれば 飢え知らで 」、「驕る楽しの 満つる時」、「飢え遠し頃は(忘れた頃) 実らずて 真に飢える」、「これ予(かね)て  定むる衣法」、「鑑みぞ これ謹めよ」。
 「時にまた 大物主が 申さくは」、「昔乱れず 驕らぬを」、「粗衣を着ては いづくんぞ」、「君笑み曰く 汝元」、「直ち思へど 後の世に」、「弥治まれば 飢え知らで 」、「驕る楽しの 満つる時」、「飢え遠し頃は(忘れた頃) 実らずて 真に飢える」、「これ予(かね)て  定むる衣法」、「鑑みぞ これ謹めよ」。
 「昔なる 青人草も 繁に増えて」、「道を告れても 届き兼ね」、「来末破るる 基かや」、「時矛振らば 速やかに」、「通らんものと 剣成す」、「その時告れて 金錬人を」、「十人に剣 造らしむ」、「中に一人は 秀でたり」、「刃鋭く 瑞を破る」、「この金錬人に 詔」。
 「昔なる 青人草も 繁に増えて」、「道を告れても 届き兼ね」、「来末破るる 基かや」、「時矛振らば 速やかに」、「通らんものと 剣成す」、「その時告れて 金錬人を」、「十人に剣 造らしむ」、「中に一人は 秀でたり」、「刃鋭く 瑞を破る」、「この金錬人に 詔」。
 「汝が刃 良く鋭ぎぞ」、「然れど左右の 活き枯れを」、「知らず教えん 確と聞け」、「左の目は春の 活きる頃」、「左の目を入れて 錬る剣」、 「活き身に近く 枯れ疎し」、「もし誤るや 恐るなり」、「右の目は秋の 枯らす頃」、「右の目を入れて 錬る剣」、「枯れ身に近く 活き疎し」、「罪ある者を 枯れと言ふ」、「なきは活きなり 右の剣」、「枯れ身を好み 活き恐る」、「これぞ治むる 宝物」、「これ打つべしと 宣給えば 」、「畏れて百日の 物忌し」、「右目一つで 錬る剣」、「八振上ぐれば 詔」。
 「汝が刃 良く鋭ぎぞ」、「然れど左右の 活き枯れを」、「知らず教えん 確と聞け」、「左の目は春の 活きる頃」、「左の目を入れて 錬る剣」、 「活き身に近く 枯れ疎し」、「もし誤るや 恐るなり」、「右の目は秋の 枯らす頃」、「右の目を入れて 錬る剣」、「枯れ身に近く 活き疎し」、「罪ある者を 枯れと言ふ」、「なきは活きなり 右の剣」、「枯れ身を好み 活き恐る」、「これぞ治むる 宝物」、「これ打つべしと 宣給えば 」、「畏れて百日の 物忌し」、「右目一つで 錬る剣」、「八振上ぐれば 詔」。
 「今この剣 むべ至る」、「我が御心に よく適い」、「世の治まる 宝物」、「名も八重垣の 剣」とぞ」、「金錬りを褒めて 賜ふ名は」、「アマメヒトツの 神となる」、「後にハタレが 乱る時」、「カナサキ及び 六将神」、「剣賜わり ハタレ討ち 八民治むる」、「勢ひも 枯は涸らして 活きを得る」。
 「今この剣 むべ至る」、「我が御心に よく適い」、「世の治まる 宝物」、「名も八重垣の 剣」とぞ」、「金錬りを褒めて 賜ふ名は」、「アマメヒトツの 神となる」、「後にハタレが 乱る時」、「カナサキ及び 六将神」、「剣賜わり ハタレ討ち 八民治むる」、「勢ひも 枯は涸らして 活きを得る」。
 「例えば林 伐り開き」、「焚くに木魂の 無き如く」、「斬るべき咎は 斬り尽す 思い残らじ」、「剣とは ツは木の齢」、「天に尽きて (極みに達して) 枯れる天のツぞ」、「ルは柴の 乾けば燃ゆる 霊気の火ぞ」、「キは木の枯れて 思いなし」、「故にツルギ と 名付くなり」、「もし民驕り 身の程も」、「忘れて終に 剣受く 」、「受けさせじとて 身の垣よ」、「もしも司の 驕りにて」、「民を枯らせば 罪多し」、「ヨコヘに更に 改めて その民活かす」、「臣小臣  驕り忍びて 道守れ」、「我が身のための 八重垣はこれ」。
 「例えば林 伐り開き」、「焚くに木魂の 無き如く」、「斬るべき咎は 斬り尽す 思い残らじ」、「剣とは ツは木の齢」、「天に尽きて (極みに達して) 枯れる天のツぞ」、「ルは柴の 乾けば燃ゆる 霊気の火ぞ」、「キは木の枯れて 思いなし」、「故にツルギ と 名付くなり」、「もし民驕り 身の程も」、「忘れて終に 剣受く 」、「受けさせじとて 身の垣よ」、「もしも司の 驕りにて」、「民を枯らせば 罪多し」、「ヨコヘに更に 改めて その民活かす」、「臣小臣  驕り忍びて 道守れ」、「我が身のための 八重垣はこれ」。
 「時にまた 大物主が 申さくは」、「ハタレ破るの 名をもがな」、「問えば天照 詔」、「ハタレが禍は 近付けず」、「弓矢に破り 近付けば」、「太刀打ち払ふ 身の垣ぞ」、「また問ふ八民 治むれば ヤタ 名は如何」。「詔」、「鏡は民の 心入る」、「入れ物なれば ヤタ鏡」、「剣は仇を 近付けず」。
 「時にまた 大物主が 申さくは」、「ハタレ破るの 名をもがな」、「問えば天照 詔」、「ハタレが禍は 近付けず」、「弓矢に破り 近付けば」、「太刀打ち払ふ 身の垣ぞ」、「また問ふ八民 治むれば ヤタ 名は如何」。「詔」、「鏡は民の 心入る」、「入れ物なれば ヤタ鏡」、「剣は仇を 近付けず」。
 「また問ふ垣の ヤヱ如何」、「君にこ笑みて 宣給ふは」、「美しくも請えり それ八重は」、「昔二神 国領らす」、「もの言ふ道の アワ歌の」、「アは天と父 ワは母ぞ ヤは我が身なり」、「このアワヤ 咽より響く 埴の声」、「地を領らする 種なれば アワは淡国」、「ヤは八方の 青人草の」、「名も八民  ヤは家居なり」、「タは治む ミは我が身なり」、「淡国の 家に居て八州 領らすれば」、「ヤは八つならず 百千万」、「重ぬる節の 八重垣ぞ」。
 「また問ふ垣の ヤヱ如何」、「君にこ笑みて 宣給ふは」、「美しくも請えり それ八重は」、「昔二神 国領らす」、「もの言ふ道の アワ歌の」、「アは天と父 ワは母ぞ ヤは我が身なり」、「このアワヤ 咽より響く 埴の声」、「地を領らする 種なれば アワは淡国」、「ヤは八方の 青人草の」、「名も八民  ヤは家居なり」、「タは治む ミは我が身なり」、「淡国の 家に居て八州 領らすれば」、「ヤは八つならず 百千万」、「重ぬる節の 八重垣ぞ」。
 「時に物主 笑み曰く 」、「昔物主 賜わりて」、「深く思えど  まだ解けず」、「今漸やくに これを知る」、「これ八重垣は 物部の」、「名なりと己が 央に応ゆ」、「てれば皇の 重々の垣」、「己が央なりと 誓いなす」。
 「時に物主 笑み曰く 」、「昔物主 賜わりて」、「深く思えど  まだ解けず」、「今漸やくに これを知る」、「これ八重垣は 物部の」、「名なりと己が 央に応ゆ」、「てれば皇の 重々の垣」、「己が央なりと 誓いなす」。
 「また詔」、「むべなるや クシ彦汝 御孫より」、「ヲコヌシ神の 賜ふ名も」、「まだ足らず我  二神の」、「賜ふ逆矛 幸ひに」、「その気を得れば 譲るなり」、「生れ素直に ヤマト道の」、「教えに適ふ 皇の」、「八重垣の翁 賜ふ名も」、「ヤマトヲヲコノ 御魂神」。
 「また詔」、「むべなるや クシ彦汝 御孫より」、「ヲコヌシ神の 賜ふ名も」、「まだ足らず我  二神の」、「賜ふ逆矛 幸ひに」、「その気を得れば 譲るなり」、「生れ素直に ヤマト道の」、「教えに適ふ 皇の」、「八重垣の翁 賜ふ名も」、「ヤマトヲヲコノ 御魂神」。
 「時にクシ彦 畏れ伏し 暫し応えず」、「物部等 さ受け給えと 進むれど」、「また頂(うな)垂るを コヤネまた」、「な深畏れそ 受け給え」、「我若けれど コモリとは」、「弥々睦じく 君のため」、「ナカゴ一つに 忠なさん」。
 「時にクシ彦 畏れ伏し 暫し応えず」、「物部等 さ受け給えと 進むれど」、「また頂(うな)垂るを コヤネまた」、「な深畏れそ 受け給え」、「我若けれど コモリとは」、「弥々睦じく 君のため」、「ナカゴ一つに 忠なさん」。
 「時にクシ彦 敬ひて」、「受け頂けば 君はまた」、「太玉香久に 詔」、「孫テル彦の 羽の臣」、「太玉は弥々 祀り執れ」、「また香久山は 物主よ」、「六十の物部 司り 民を治めよ」。
 「時にクシ彦 敬ひて」、「受け頂けば 君はまた」、「太玉香久に 詔」、「孫テル彦の 羽の臣」、「太玉は弥々 祀り執れ」、「また香久山は 物主よ」、「六十の物部 司り 民を治めよ」。
 「時にまた コヤネコモリに 詔」、「今キヨヒトの 羽の臣」、「コヤネは弥々の 祀り執れ」、「コモリは弥々の 物主ぞ」、「共に守りて 民を治せ」。
 「時にまた コヤネコモリに 詔」、「今キヨヒトの 羽の臣」、「コヤネは弥々の 祀り執れ」、「コモリは弥々の 物主ぞ」、「共に守りて 民を治せ」。
 「また皇孫に 詔」、「汝ら政り 怠らず」、「ほつま成る時 ヤタ (八方・八民) 安ぶらん」、「クシ彦は ヤマト山辺に 殿造り」、「齢を考えば 歳既に 」、「十二万八千百 極あれば (=極まれば)」、「後の守は 豊受法」、「魂の緒入れて(御心を込めて) 皇の」、「弥々守らんは 天の道」、「三諸の山に 洞掘りて」、「天の逆矛 提げながら(曝け出して)」、「入りて静かに 時を待つ」、「直ぐなる主を 見分けんと」、「直ぐな印の 杉植ゆる 」。
 「また皇孫に 詔」、「汝ら政り 怠らず」、「ほつま成る時 ヤタ (八方・八民) 安ぶらん」、「クシ彦は ヤマト山辺に 殿造り」、「齢を考えば 歳既に 」、「十二万八千百 極あれば (=極まれば)」、「後の守は 豊受法」、「魂の緒入れて(御心を込めて) 皇の」、「弥々守らんは 天の道」、「三諸の山に 洞掘りて」、「天の逆矛 提げながら(曝け出して)」、「入りて静かに 時を待つ」、「直ぐなる主を 見分けんと」、「直ぐな印の 杉植ゆる 」。
 「ヲコノ御魂の 神は元」、「日輪分身の 言宣も」、「天につくとて コモリ守」、「副物部は トマミなり」、「事代主は ツミハなり」、「ニニキネ御子の 守りなりけり」。
 「ヲコノ御魂の 神は元」、「日輪分身の 言宣も」、「天につくとて コモリ守」、「副物部は トマミなり」、「事代主は ツミハなり」、「ニニキネ御子の 守りなりけり」。





(私論.私見)