ホツマツタヱ2、ワのヒマキ(地の巻)21

 

 (最新見直し2011.12.25日)

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 2011.12.25日 れんだいこ拝


【ホツマツタヱ2、ワのヒマキ(地の巻)21、ニハリ宮法定む文】
 にはりみやのり さたむあや      ニハリ宮法 定む文
 ふそむすす そなゑふそみほ やよはつひ 二十六鈴 十七枝二十三穂 三月初日 
 きよひとみこの みことのり          キヨヒト御子の 詔
 おおものぬしか をやのくに       「大物主が 親の国 
 いつもやえかき のりをさむ            出雲八重垣 法(のり)治む 
 そのもとのりは さきかみの  その元法は 先神の   
 いさおしなれは われもこと  功なれば 我も事 
 たてんとよもお めくるうち  立てんと四方を 巡る内   
 よきのおゑたり  好き処を得たり    
 ここにゐて たおひらかんと ここに居て 田を開かんと 
 まつたつる なもにはりみや    先ず立つる 名もニハリ宮
 ふとまにに みやつくりのり さためよと    「フトマニに 宮造り法 定めよ」と  
 おおものぬしに みことのり            大物主に 詔
 ものぬしうけて のりさたむ 物主受けて 法定む  
 まつそまおして きおきるは         「まず杣人(そまお)して 木を伐るは 
 きやゑのひよし ておのそめ         キヤヱの日吉し 手斧初め 
 ねしゑいしすゑ はしらたて        ネシヱ礎 柱立て
 なかすみはしら みなみむき  中隅柱 南向き
 きたひかしにし めくりたつ         北東西 廻り立つ  
 しまからふかと なかすみに よりてさたむる しまからふかと 中隅に 拠りて定むる
 むねあけは つあゑにいはひ あかこわゐ 棟上げは ツアヱに祝ひ 赤強飯(こわゐ)
 そみかしはあめ ひとつきと           十三膳陽陰 日と月と  
 やかしはあもと むねにすゑ  八膳天元(神) 棟に据え 
 もちみもむそむ ゆみやそえ        餅三百六十六 弓矢添え
 はしらにまつる ゐくらのゐ         柱に奉る 五座の五 
 としのりたまめ むわたのな        トシノリタマメ 六腑の七   
 みなひとよみき さいおふる      皆な一夜神酒 サイを振る
 むねとはしらね つちおうつ         棟と柱根 槌を打つ
 ときにたくみは むのたみめ  時に匠は ムのタミメ 
 そののとことは その宣言は
 あめつちの ひらくむろやの かみあれは    「天地の 開く室屋の 神あれば
 ゑやはよわかれ ぬしはなかかれ         えやは弱かれ 主は長かれ」
 かくみたひ のとしてもちお なけちらす    かく三度 祝詞して餅を 投げ散らす
 さきにみやはに おころあり 先に宮場に オコロあり  
 もちうこににて ほのほはく       モチウコに似て  炎吐く
 たみらおそれて これつける          民ら恐れて  これ告げる  
 ものぬしとえは こたえいふ      物主問えば 答え言ふ   
 かくつちたつお はにやすに       「カグツチ竜を ハニヤスに 
 よろこうませと たつならす あなにうれふる 万子生ませど 竜成らず 穴に憂ふる
 ねかわくは ひとなしたまえ     願わくは 人為し給え」
 ものぬしか もふせはみまこ みことのり 物主が 申せば御孫 詔
 なんちうけへし あめのかみ           「汝受けべし 天の神 
 やまさおうみて みかまもり          ヤマサを生みて 御竈守り   
 おふかんつみは はにしきて        負う神祇(つみ)は 埴敷きて
 まつるやつくり しこめなし          祀る屋造り 鬼霊(しこめ)なし    
 ゑとのいくしま たるしまと       兄弟(ゑと)のイクシマ  タルシマと  
 かみなたまえは もりもなし        神名賜えば 守も為し 
 わかにいはりの あらやたつ        我が新治(にいは)りの 新屋建つ  
 なかつはしらの ねおかかえ         中つ柱の 根を抱え 
 またよところの もりもかね ともにまもれよ また四所の 守も兼ね 共に守れよ   
 はるかまと こたそこにあり     春竈 九尺底にあり
 さおむきて きまくらにふせ     南を向きて 東枕に伏せ
 なつはかと みたそこにあり     夏は門 三尺底にあり
 ねにむきて つまくらにふせ     北に向きて 西枕に伏せ
 あきはゐと なたそこにあり     秋は井戸 七尺底にあり
 きにむきて さまくらにふせ     東に向きて 南枕に伏せ
 ふゆにわと ひたそこにあり     冬庭処  一尺底にあり
 つにむきて さまくらにふせ     西に向きて 南枕に伏せ  
 はらせくひ あしにしたかふ いしすゑに 腹背頭 足に従ふ 礎に 
 しきますとこお いかすれと  敷き座す床を いかすれ」と 
 おころのかみと なおたまふ オコロの神と 名を賜ふ
 よよいかすりて あらやもるかな   弥々いかすりて  新屋(あらや)守るかな
 みつかきお としよつにわけ     「瑞垣を 年四つに分け
 とはとふか ひかたにこかと     門は十日  一方に九門
 にかまたら ひふみにしるす     にか斑(まだら) 一二三に印す
 さのきより あかつきのあは にのたから     南の東より(時計回り) 暁の天地 熟(に)の宝 
 くらやめのあは かにやめる    暗闇の天は 枯に病める 
 ひわかれのあは かのはなれ   日分れの天地 枯の離れ
 ひのいてのあは にの祝ひ          日の出の天地 熟のいはひ
 はなやかのあは にのみやと            華やかの天地 熟の宮方     
 てりあれのあは なかおひえ      照り粗れの天地 半怯え
 かになすのあは かにそこね          枯熟和すの天地 枯に損ね 
 あきらかのあは にのよろし         明らかの天地 熟のよろし
 ほしてるのあは にのひかり さのこかとこれ 星照るの天地 熟の光 南の九門これ 
 つはさより あきらかのあは にのよろし  西は南より 明らかの天地 熟のよろし
 くらやめのあは かにやめる         暗闇の天地 枯に病める
 かのふるのあは にみたから         明の振るの天地 斎(にみ)宝  
 あかつきのあは にのたから 暁の天地 熟の宝  
 あかるきのあは にのいのち         明るきの天地 熟の命  
 あけほののあは このたから       曙の天地 子の宝  
 まつくらのあは かのうれひ            真暗の天地 枯の憂ひ  
 ひるのひのあは ににみつる        昼の日の天地 熟に満つる  
 つこもりのあは かにきゆる つのこかとこれ 晦の天地 枯に消ゆる 西の九門これ
 ねはつより めくるひのあは にもめくる    北は西より 廻る日の天地 熟も巡る 
 あかるきのあは にのいのち         明るきの天地 熟の命 
 はなやかのあは にのみやと          華やかの天地 熟の宮方  
 みなるひのあは なかみなる  実成る日の天地 中実成る
 くらやめのあは かにやめる          暗闇の天地 枯に病める  
 おほろよのあは なかくらし       朧夜の天地 半暗し
 とまよいのあは かにくるし          と迷いの天地 枯に苦し 
 あらはるのあは にのなあく         新春の天地 熟の名上ぐ
 ひかはくのあは かのとかめ ねのこかとこれ 干乾くの天地 枯の咎め 北の九門 これ
 きはねより さかえるのあは のさかえ    東は北より 栄えるの天地 熟の栄え
 ひおつるのあは かにおとる          日落つるの天地 枯に劣る
 のとやかのあは ににやすし        のどやの天地 熟に安し
 あやうきのあは かにあやふ  危うきの天地 枯に危ふ
 なれやふのあは ににもなる         慣れやふの天地 熟にもなる   
 たそかれのあは かにやふる   たそがれの天地 枯に破る    
 てりおれのあは またらゑた          照り降れの天地 斑枝
 あひのてのあは にのたらち 天日の出の天地 熟の父母
 あきらかのあは にのよろし きのこかとこれ 明らかの天地 熟のよろし 東の九門これ
 きつをさね をはうちおもる     東西央南北 央は内を守る」
 とこたちの このとしのりの たまめかみ トコタチの 子のトシノリの タマメ神
 ゐくらむわたお うみあける      五座六腑を 生み上げる
 あめよりくたす ひよみかみ        天より下す 日読み神 
 ふたかみこれに やまさなす         二神これに ヤマサなす
 あめのみまこは にいはりの         天の御孫は 新治(にいはり)の 
 かとのたかやに やまさかみ         門の高屋に ヤマサ神
 まつるはたみの からふしま           祀るは民の からふしま
 わかくしまとと とよまとと          ワカクシマトと  トヨマトと  
 つねにまもりて とりおかふ       常に守りて 鳥を飼ふ
 たみのからかれ あらなと           「民の空枯れ あらじな」と 
 をさかおこれは たみつかる  長が驕れば 民疲る
 つかれてわさも からかれと           疲れて業も  空枯れと 
 うつたふときに いましめて       訴ふ時に 戒めて 
 くにおたさねは たみこころ          国を治さねば 民心   
 あめにとときて きみかかと         天に届きて 君が門  
 やまさのかみか しるゆえに  ヤマサの神が 知る故に
 こころくるしむ そのときは ともにみたるる  心苦しむ その時は 共に乱るる
 とりのとき みたれいためは ひともしる 鳥の閧 乱れ傷めば 人も知る 
 ふとまにみれは けたおしる      フトマニ見れば 方(方角)を知る 
 つうしよこへお つかわして      ツウジヨコベを 遣わして 
 たみおみたらは そのつかさ  民を乱らば その司 
 あらためかえて かれおとく ゆえからふなる 改め代えて 枯れを解く 故からふ成る
 にわとりは かおうけなきて つあかゑす  鶏は 糠を受け鳴きて つあ返す
 こぬかおこえは こかこふと なくはすなおや 小糠を請えば コカコフと 鳴くは素直や       
 くたくれは くたかけなくそ     果呉れば(実を与えれば)  くたかけ鳴くぞ
 からすたも よきいおうけて よろこへり    カラスだも 良き魚受けて 喜べり  
 うれへはうれふ おのかかお 憂へば憂ふ 己がカを 
 つけすゆらすは からすなり 告げず緩らすは カラスなり
 とりよりさきに しるかみの しまはとりゐそ  鳥より先に 知る神の 州は鳥居ぞ
 これかみの みこにをしゑて     これ神の 御子に教えて
 いたわりお しらねはかみは とりゐぬそ 労わりを 知らねば神は 鳥犬ぞ
 ほつまおなめて とりゐなりける ほつまを並めて 鳥居成りける
 さのみかと はしらはみそき     南の御門 柱は三十寸
 ははみたけ たかさもみたけ     幅三丈  高さも三丈
 けたのうえ むたはとしかす     桁の上 六尺は年数
 ふとさつき まるけたともに     太さ月(数)  円桁共に
 やつくりの もとはとこたち     屋造りの 本はトコタチ
 むてむすひ むろやつくりて たみおうむ  ムで結び 室屋造りて 民を生む
 のちやてむすひ やしろなる           後ヤで結び 社成る   
 これにいまする いまのみや         これに居まする 今の宮  
 おおくんぬしの かんかえは         大国主の 考えは
 きはさかしまに かしらした    「木は逆しまに 頭下  
 かれむねおもて やねとなす ふくはやねねそ 故棟を以て 屋根となす 葺くは屋根峰(ね)ぞ
 もしはしら つかはしもつけ       もし柱 継がば下継げ
 かみはねそ ねはたちつかす     上は根ぞ 根は足ち継がず
 むのをして のきよりむねに ておあわす ムのヲシテ 軒より棟に 手を合わす
 むつきねとなす むなきもし      ム継ぎネと成す 棟木模し
 すえはつくへし ねはつかす      末は継ぐべし 根は継がず 
 はりのねはふゆ うつきすえ      梁の根は冬 四月末(伸び栄るのは末)  
 すえはつくへし ねにつくな    末は継ぐべし 根に継ぐな 
 ひさしはおおひ きさにさせ    日挿しは覆ひ 東南に指せ
 しとみはとみの とのをしゑ        蔀(しとみ)は臣の 調の教え
 とほるおみるそ ほのしつめ          通るを見るぞ 火の鎮め
 とのあけたてに すれあえは          戸の開け閉てに 摺れ合えば 
 したおしきゐと うえかもゐ        下を鴫居[敷居]と 上鴨居
 しきはたのとり とはうしほ  鴫は田の鳥 戸は潮
 なるとのひひき うしほなる    鳴門の響き 潮鳴る (干満に鳴る潮騒に同じ) 
 うえにかもふね みつとりの   上に鴨船 水鳥の 
 ほのしつめなす しきかもゐ      火の鎮めなす 鴫鴨居   
 ここにたつたの かみゐます ここに竜田の 神居ます
 かつやまいりは つゑさゑそ 且つ山入りは  ツヱサヱぞ
 きをのふはいむ ゑとにそむ キヲの二は忌む ヱトに添む 
 あめあかるひは よろつよし やつくりはこれ 雨上がる日は 万事吉 屋造りはこれ
 ときにきみ をこぬしかみと なおたまふ    時に君 ヲコヌシ神と 名を賜ふ
 はしらなもこれ みやつくり 柱名もこれ(大国柱=大黒柱) 宮造り
 ふきいらかまて  みななりて           葺き甍(いらか)まで 皆成りて
 みまこににきね つくはより           御孫ニニキネ 筑波より
 うつりますひは をこぬしの        遷ります日は ヲコヌシの   
 ふそゐもののへ かしはなす          二十五物部 膳なす (門出の祝)   
 かすかもろとも のりそひて         春日諸共 <馬に>乗り添ひて 
 みまこのみゆき まもりゆく       御孫の御幸 守り行く  
 このひあすかの みやしろと この日飛鳥の 宮代人 
 ふとたまおして いわわしむ         太玉をして 祝わしむ   
 きみよおこめて とさときて        君夜を籠めて 十里来て    
 にはりわたりは かきくもり  新治渡りは 掻き曇り 
 はたたかみなり かきやふる         ハタタ雷(かみなり) 垣破る 
 をこぬしいわく わたましお    ヲコヌシ曰く 「渡座しを 
 たみもいはふに なさけなと     民も祝ふに 情けな」と  
 ははやおいれは しなとへに        ハハ矢を射れば シナトベに 
 ふきはらふとき ちおむかひ        吹き払ふ時 道を迎ひ
 ともにいります みあえすみ          共に入ります 御饗済み   
 をこぬしかきの やれおつく       ヲコヌシ垣の 破れを告ぐ   
 みこのたまふは  御子宣給ふは 
 ゆみのこと あれとのちため すてられす 「弓の事 あれど後ため 棄てられず」
 かすかにのれは ふとまにの        春日に宣れば フトマニの
 あこけはしわさ ときみことのり  「アコケは仕業 時詔
 うつをかみ やしろとさして あめにつく   「ウツヲ神 社閉ざして 天に告ぐ」
 あのみことのり  天の詔 
 なさけなき やしろひしけと ときみまこ     「情なき 社拉(ひし)げと 時御孫
 しるしささけて のちおこふ          璽捧げて 後を請ふ  
 あめはたあしく ゆるされす        天はた悪しく 許されず」
 またねかわくは うつをかみ           また願わくは 「ウツヲ神 
 たとひひとたひ ことみたれ さらにあらんや たとひ一度 事乱れ 更にあらんや」
 おおなむち ひとたひおちて ひすみきみ オオナムチ 一度落ちて 日隅君 
 そのこものぬし まめおなす その子物主 忠をなす
 これにはにすも うつをまた これには似ずも ウツヲまた
(この例は適切でないかもしれないが)
 のちことたてん  ゆるしたまえや       「後殊立てん 許し給えや」
 ををんかみ ゆるすみことは     大御神 許す御言は
 ゑとのすえ やなゐかくろひ うつろもり    「兄弟の末 ヤナヰカクロヒ 空守り
 きねのひときお ゐやしろにせよ          東北の一木を (柳) 居社にせよ」
 ををこぬし みまこにもうす     ヲヲコヌシ 御孫に申す
 わかおやの ひすみのきみは よろこはし    「我が親の 日隅の君は 喜ばし   
 うつをもかみの よろこひと こえはみことそ ウツヲも神の 喜び」と 請えば御言ぞ
 なるかみの ぬしきねまもり     「鳴神の 主東北守り
 うつろゐの をまさきみとそ     ウツロヰの ヲマサ君 (大将)」とぞ
 としのりに やしろたまわる     トシノリに 社賜わる
 みつかきお なおすたくみら     瑞垣を 直す匠ら
 うつろゐの やしろきあれは おそるるお     ウツロヰの 社木あれば(東北の一柳) 恐るるを 
 をこぬしほかの きにうつし       ヲコヌシ他の 木に移し 
 つくろひなりて またもとす   繕ひ成りて また戻す
 これかりうつし さわりなし              これ仮移し 障りなし
 またうつろゐの やまさもり またウツロヰの ヤマサ守   
 ゑとのほにより つきまもる       ヱトの補により 付き守る
 しかれとあらや つくるとき つよくとかむる 然れど新屋 造る時 強く咎むる  
 これにより またをこぬしに とわしむる これにより またヲコヌシに  問わしむる 
 をこぬしいわく なんちまた       ヲコヌシ曰く 「汝また    
 たみのあらやお とかむるや      民の新屋を 咎むるや」     
 うつろゐこたえ をたふせす     ウツロヰ答え 「をた伏せず 
 にわやけかれお われにたす ゆえにとかむる 庭屋穢れを 我に出す 故に咎むる」
 をこぬしか もふせはみこと     ヲコヌシが 申せば御言
 これなんち もりはなるるお     「これ汝 守離るるを
 われこふて またもりとなす     我請ふて また守となす
 わかたみお ゆえなくとかむ     我が民を 故なく咎む
 たみはたお こやしそろうゆ     民は田を 肥やしソロ植ゆ
 なんちしれ こわおにわとす     汝知れ  堅地を熟地とす
 かれにわや しらてけかるや 故庭や 知らで穢るや」
(それも知らずに「穢れ」と言うか!) 
 これにより あゑよりやゑの なかゐつか これにより アヱよりヤヱの 中五日
 もりおはなれて あそひゆけ        守りを離れて 遊び行け    
 このまゐつかに やつくりす          この間五日に 家造りす   
 これもなんちか なのほまれ           これも汝が 名の誉れ 
 いなはほとんと うつろゐの もりやはなれん 去なば殆ど ウツロヰの 守屋跳なれん
 これにより たみおさまりて むよろとし    これにより 民治まりて 六万年
 つくはのみやに うつります        筑波の宮に 遷ります   
 またむよろとし ふたあれの  また六万年 二あれの 
 ゐつのかみとて むよろとし 稜威の神とて 六万年 
 へてまたもとの にはりみや  経てまた元の 新治宮
 ゐつををかみの ことおおいかな 稜威大神の 事[殊] 大いかな

 ニハリ宮法 定む文
 「二十六鈴 十七枝二十三穂 三月初日」、「キヨヒト御子の 詔」、「大物主が 親の国」、「出雲八重垣 法治む」、「その元法は 先神の」、「功なれば 我も事」、「立てんと四方を 巡る内」、「好き処を得たり」、「ここに居て 治を開かんと」、「先ず立つる 名もニハリ宮」、「フトマニに 宮造り法 定めよと」、「大物主に 詔」、「物主受けて 法定む 」。
 「二十六鈴 十七枝二十三穂 三月初日」、「キヨヒト御子の 詔」、「大物主が 親の国」、「出雲八重垣 法治む」、「その元法は 先神の」、「功なれば 我も事」、「立てんと四方を 巡る内」、「好き処を得たり」、「ここに居て 治を開かんと」、「先ず立つる 名もニハリ宮」、「フトマニに 宮造り法 定めよと」、「大物主に 詔」、「物主受けて 法定む
 「まず杣人(そまお)をして 木を伐るは」、「キヤヱの日好し 手斧初め」、「ネシヱ礎 柱立て」、「中隅柱 南向き」、「北東西 回り立つ」、「州枯生門 中隅(柱)に 拠りて定むる」、「棟上げは ツアヱに祝ひ 赤炊飯」、「十三膳陽陰 日と月と」、「八膳天元(八元神) 棟に据え」、「餅三百六十六 弓矢添え」、「柱に奉る 五座の五」、「トシノリタマメ 六腑の七」、「皆一夜酒 サイを振る」、「棟と柱根 槌を打つ」、「時に匠は ムのタミメ」、「その宣言は」、「天地の 開く室屋の 神あれば」、「えやは弱かれ 主は長かれ」、「かく三度 宣して餅を 投げ散らす」。
 「まず杣人(そまお)をして 木を伐るは」、「キヤヱの日好し 手斧初め」、「ネシヱ礎 柱立て」、「中隅柱 南向き」、「北東西 回り立つ」、「州枯生門 中隅(柱)に 拠りて定むる」、「棟上げは ツアヱに祝ひ 赤炊飯」、「十三膳陽陰 日と月と」、「八膳天元(八元神) 棟に据え」、「餅三百六十六 弓矢添え」、「柱に奉る 五座の五」、「トシノリタマメ 六腑の七」、「皆一夜酒 サイを振る」、「棟と柱根 槌を打つ」、「時に匠は ムのタミメ」、「その宣言は」、「天地の 開く室屋の 神あれば」、「えやは弱かれ 主は長かれ」、「かく三度 宣して餅を 投げ散らす」。
 「先に宮場に オコロあり」、「モチウコに似て  炎吐く」、「民等恐れて  これ告げる」、「物主問えば 答え言ふ」、「カグツチ竜を ハニヤスに」、「万子生ませど 竜成らず 穴に憂ふる」、「願わくは 人為し給え」。
 「先に宮場に オコロあり」、「モチウコに似て  炎吐く」、「民等恐れて  これ告げる」、「物主問えば 答え言ふ」、「カグツチ竜を ハニヤスに」、「万子生ませど 竜成らず 穴に憂ふる」、「願わくは 人為し給え」。
 「物主が 申せば御孫 詔」、「汝受けべし 天の神」、「ヤマサを生みて 竈守り」、「穢(おふ)神潰(つみ)は 埴清(し)きて」、「祀る屋造り 鬼霊(しこめ)退(な)し 」、「兄弟(ゑと)のイクシマ  タルシマと」、「神名賜えば 守も為し」、「我が新治(にいは)りの 主屋建つ」、「中つ柱の 根を抱え」、「また四所の 守も兼ね 共に守れよ 」。
 「物主が 申せば御孫 詔」、「汝受けべし 天の神」、「ヤマサを生みて 竈守り」、「穢(おふ)神潰(つみ)は 埴清(し)きて」、「祀る屋造り 鬼霊(しこめ)退(な)し 」、「兄弟(ゑと)のイクシマ  タルシマと」、「神名賜えば 守も為し」、「我が新治(にいは)りの 主屋建つ」、「中つ柱の 根を抱え」、「また四所の 守も兼ね 共に守れよ 」。
 「春竈 九尺底にあり」、「南を向きて 東枕に伏せ」、「夏は門 三尺底にあり」、「北に向きて 西枕に伏せ」、「秋は井戸 七尺底にあり」、「東に向きて 南枕に伏せ 」、「冬庭処  一尺底にあり」、「西に向きて 南枕に伏せ 」。
 「春竈 九尺底にあり」、「南を向きて 東枕に伏せ」、「夏は門 三尺底にあり」、「北に向きて 西枕に伏せ」、「秋は井戸 七尺底にあり」、「東に向きて 南枕に伏せ 」、「冬庭処  一尺底にあり」、「西に向きて 南枕に伏せ 」。
 「腹背頭 足に従ふ 礎に」、「敷き座す床を いかすれと」、「オコロの神と 名を賜ふ」、「弥々いかすりて  主屋(あらや)守るかな」。
 「腹背頭 足に従ふ 礎に」、「敷き座す床を いかすれと」、「オコロの神と 名を賜ふ」、「弥々いかすりて  主屋(あらや)守るかな」。
 「瑞垣を 年四つに分け」、「十端十二日  一方に九門」、「熟・枯・斑(吉・凶・合) 天文に記す」、「南の東より(時計回り) 暁の天(あ)は 熟(に)の宝」、「暗闇の天は 枯に病める」、「日分れの天は 枯の離れ」、「日の出の天は 熟のいはひ」、「華やかの天は 熟の宮方」、「照り粗れの天は 半怯え」、「枯熟和すの天は 枯に損ね」、「明らかの天は 熟のよろし」、「星照るの天は 熟の光 南の九門これ」、「西は南より 明らかの天は 熟のよろし」、「暗闇の天は 枯に病める」、「明の振るの天は 斎(にみ)宝」、 「暁の天は 熟の宝」、「明るきの天は 熟の命」、「曙の天は 熟宝」、「真暗の天は 枯の憂ひ」、「昼延びの天は 熟に満つる」、「晦の天は 枯に消ゆる 西の九門これ」。
 「瑞垣を 年四つに分け」、「十端十二日  一方に九門」、「熟・枯・斑(吉・凶・合) 天文に記す」、「南の東より(時計回り) 暁の天(あ)は 熟(に)の宝」、「暗闇の天は 枯に病める」、「日分れの天は 枯の離れ」、「日の出の天は 熟のいはひ」、「華やかの天は 熟の宮方」、「照り粗れの天は 半怯え」、「枯熟和すの天は 枯に損ね」、「明らかの天は 熟のよろし」、「星照るの天は 熟の光 南の九門これ」、「西は南より 明らかの天は 熟のよろし」、「暗闇の天は 枯に病める」、「明の振るの天は 斎(にみ)宝」、 「暁の天は 熟の宝」、「明るきの天は 熟の命」、「曙の天は 熟宝」、「真暗の天は 枯の憂ひ」、「昼延びの天は 熟に満つる」、「晦の天は 枯に消ゆる 西の九門これ」。
 「北は西より 恵る日の天は 熟も巡る 」、「明るきの天は 熟の命」、「華やかの天は 熟の宮方」、「見慣る日の天は 中実成る 」、「暗闇の天は 枯に病める」、「朧夜の天は 半暗し」、「回まよいの天は 枯に苦し」、「露るの天は 熟の名上ぐ 」、「干乾くの天は 枯の咎め 北の九門 これ」。
 「北は西より 恵る日の天は 熟も巡る 」、「明るきの天は 熟の命」、「華やかの天は 熟の宮方」、「見慣る日の天は 中実成る 」、「暗闇の天は 枯に病める」、「朧夜の天は 半暗し」、「回まよいの天は 枯に苦し」、「露るの天は 熟の名上ぐ 」、「干乾くの天は 枯の咎め 北の九門 これ」。
 「東は北より 栄えるの天は 熟の栄え」、「日落つるの天は 枯に劣る」、「和やかの天は 熟に安し」、「肖やうきの天は 枯に肖やふ」、「均れやふの天は 熟にもなる」、「たそがれの天は 枯に破る」、「照り降れの天は 斑枝」、「合の出の天は 熟の父母」、「明らかの天は 熟のよろし 東の九門 これ」、「東西央南北 央は内を守る」。
「東は北より 栄えるの天は 熟の栄え」、「日落つるの天は 枯に劣る」、「和やかの天は 熟に安し」、「肖やうきの天は 枯に肖やふ」、「均れやふの天は 熟にもなる」、「たそがれの天は 枯に破る」、「照り降れの天は 斑枝」、「合の出の天は 熟の父母」、「明らかの天は 熟のよろし 東の九門 これ」、「東西央南北 央は内を守る」。
 「トコタチの 子のトシノリの タマメ神」、「五座六腑を 生み上げる」、「天より下す 日夜見神」、「二神これに ヤマサ和す」、「天の御孫は 新治りの」、「門の高屋に ヤマサ神」、「祀(纏)るば民の 枯生州(からふしま)」、「ワカクシマトと  トヨマトと」、「常に守りて 鳥を飼ふ」、「民の涸ら枯れ 有らじなと」、「長が驕れば 民疲る」、「疲れて業も  涸ら枯れと」、「訴ふ時に 戒めて」、「国を治さねば 民心」、「天に届きて 君が門」、「ヤマサの神が 知る故に」、「心苦しむ その時は 共に乱るる」。
 「トコタチの 子のトシノリの タマメ神」、「五座六腑を 生み上げる」、「天より下す 日夜見神」、「二神これに ヤマサ和す」、「天の御孫は 新治りの」、「門の高屋に ヤマサ神」、「祀(纏)るば民の 枯生州(からふしま)」、「ワカクシマトと  トヨマトと」、「常に守りて 鳥を飼ふ」、「民の涸ら枯れ 有らじなと」、「長が驕れば 民疲る」、「疲れて業も  涸ら枯れと」、「訴ふ時に 戒めて」、「国を治さねば 民心」、「天に届きて 君が門」、「ヤマサの神が 知る故に」、「心苦しむ その時は 共に乱るる」。
 「鳥の閧 乱れ傷めば 人も知る」、「フトマニ 見れば 方(方角)を知る」、「ツウジヨコベを 遣わして」、「民を乱らば その司 改め代えて」、「枯れを解く 故枯生成る」、「庭鳥は 糠を受け 鳴きて(米の殻を受けて喜び) 果垢得ず」、「小糠を乞えば 「コカコフと 鳴くは素直や」、「果呉れば(実を与えれば)  くたかけ鳴くぞ」、「カラスだも 良き魚受けて 喜べり」、「患へば熟れふ 己が乞を」、「告げず緩らすは カラスなり」、「鳥より先に 知る神の 州は鳥居ぞ」、「これ神の 御子に教えて」、「労わりを 知らねば神は 鳥犬ぞ」、「ほつまを並めて 鳥居成りける」。
 「鳥の閧 乱れ傷めば 人も知る」、「フトマニ 見れば 方(方角)を知る」、「ツウジヨコベを 遣わして」、「民を乱らば その司 改め代えて」、「枯れを解く 故枯生成る」、「庭鳥は 糠を受け 鳴きて(米の殻を受けて喜び) 果垢得ず」、「小糠を乞えば 「コカコフと 鳴くは素直や」、「果呉れば(実を与えれば)  くたかけ鳴くぞ」、「カラスだも 良き魚受けて 喜べり」、「患へば熟れふ 己が乞を」、「告げず緩らすは カラスなり」、「鳥より先に 知る神の 州は鳥居ぞ」、「これ神の 御子に教えて」、「労わりを 知らねば神は 鳥犬ぞ」、「ほつまを並めて 鳥居成りける」。
 「南の御門 柱は三十寸」、「幅三丈  高さも三丈」、「桁の上 六尺は年数」、「太さ月(数)  円・方共に」、「屋造りの 本はトコタチ 」、「ムで結び 室屋造りて 民を生む」、「後ヤで結び 社成る」、「これにいまする 今の宮」。
 「南の御門 柱は三十寸」、「幅三丈  高さも三丈」、「桁の上 六尺は年数」、「太さ月(数)  円・方共に」、「屋造りの 本はトコタチ 」、「ムで結び 室屋造りて 民を生む」、「後ヤで結び 社成る」、「これにいまする 今の宮」。
 「大国主の 考えは」、「木は逆しまに 頭下」、「故棟を以て 屋根となす 葺くはやね根ぞ」、「もし柱 継がば下継げ」、「上は根ぞ 根は足ち継がず」、「ムのヲシテ 軒より棟に 手を合わす」、「ム継ぎネと成す 棟木模し」、「末は継ぐべし 根は継がず」、「張りの根は冬 鬱き末(伸び栄るのは末)」、「末は継ぐべし 根に継ぐな」、「日挿しは覆ひ 東・南に指せ」。
 「大国主の 考えは」、「木は逆しまに 頭下」、「故棟を以て 屋根となす 葺くはやね根ぞ」、「もし柱 継がば下継げ」、「上は根ぞ 根は足ち継がず」、「ムのヲシテ 軒より棟に 手を合わす」、「ム継ぎネと成す 棟木模し」、「末は継ぐべし 根は継がず」、「張りの根は冬 鬱き末(伸び栄るのは末)」、「末は継ぐべし 根に継ぐな」、「日挿しは覆ひ 東・南に指せ」。
 「蔀は臣の 調の教え」、「徹るを見るぞ 火の鎮め」、「戸の開け閉てに 摺れ合えば」、「下を鴫居[敷居]と 上鴨居」、「鴫は田の鳥 戸は潮」、「鳴る戸の響き 潮鳴る (干満に鳴る潮騒に同じ)」、「上に鴨船 水鳥の」、「火の鎮めなす 鴫鴨居」、「ここに竜田の 神居ます」、「且つ山入りは ツヱサヱぞ」、「キヲの二は忌む ヱトに添む」、「雨上がる日は 万事吉 屋造りはこれ」。
 「蔀は臣の 調の教え」、「徹るを見るぞ 火の鎮め」、「戸の開け閉てに 摺れ合えば」、「下を鴫居[敷居]と 上鴨居」、「鴫は田の鳥 戸は潮」、「鳴る戸の響き 潮鳴る (干満に鳴る潮騒に同じ)」、「上に鴨船 水鳥の」、「火の鎮めなす 鴫鴨居」、「ここに竜田の 神居ます」、「且つ山入りは ツヱサヱぞ」、「キヲの二は忌む ヱトに添む」、「雨上がる日は 万事吉 屋造りはこれ」。
 「時に君 ヲコヌシ神と 名を賜ふ」、「柱名もこれ(大国柱=大黒柱) 宮造り」、「葺き甍まで 皆成りて」、「御孫ニニキネ 筑波より」、「移ります日は ヲコヌシの」、「二十五物部 膳なす (門出の祝)」、「春日諸共 <馬に>乗り添ひて」、「御孫の御幸 守り行く」、「この日飛鳥の 宮代人」、「フトタマをして 祝わしむ」、「君夜を籠めて 十里来て 」、「ニハリ渡りは 掻き曇り」、「ハタタ神鳴り 垣破る」。
 「時に君 ヲコヌシ神と 名を賜ふ」、「柱名もこれ(大国柱=大黒柱) 宮造り」、「葺き甍まで 皆成りて」、「御孫ニニキネ 筑波より」、「移ります日は ヲコヌシの」、「二十五物部 膳なす (門出の祝)」、「春日諸共 <馬に>乗り添ひて」、「御孫の御幸 守り行く」、「この日飛鳥の 宮代人」、「フトタマをして 祝わしむ」、「君夜を籠めて 十里来て 」、「ニハリ渡りは 掻き曇り」、「ハタタ神鳴り 垣破る」。
 「ヲコヌシ曰く 渡座を」、「民も祝ふに 情けなと」、「ハハ矢を射れば シナトベに」、「吹き払ふ時 道を向ひ」、「共に入ります 御饗済み」、「ヲコヌシ垣の 破れを告ぐ」、「御子宣給ふは 弓の事」、「あれど後ため 棄てられず」(軍事的なこともあるがそれよりもハタタ神がアマテルの孫を阻んだ理由が重要であり、今後のために)」。
 「ヲコヌシ曰く 渡座を」、「民も祝ふに 情けなと」、「ハハ矢を射れば シナトベに」、「吹き払ふ時 道を向ひ」、「共に入ります 御饗済み」、「ヲコヌシ垣の 破れを告ぐ」、「御子宣給ふは 弓の事」、「あれど後ため 棄てられず」(軍事的なこともあるがそれよりもハタタ神がアマテルの孫を阻んだ理由が重要であり、今後のために)」。
 「春日に宣れば フトマニの」、「アコケは仕業 時詔」、「ウツヲ神 社閉ざして 天に告ぐ」、「天の詔」、「情なき 社拉げと 時御孫」、「璽捧げて 後を請ふ」、「天はた悪しく 許されず」、「また願わくは ウツヲ神」、「たとひ一度 事乱れ 更に有らんや」。
 「春日に宣れば フトマニの」、「アコケは仕業 時詔」、「ウツヲ神 社閉ざして 天に告ぐ」、「天の詔」、「情なき 社拉げと 時御孫」、「璽捧げて 後を請ふ」、「天はた悪しく 許されず」、「また願わくは ウツヲ神」、「たとひ一度 事乱れ 更に有らんや」。
 「オオナムチ 一度落ちて」、「日隅君 その子物主 忠をなす」、「これには似ずも ウツヲまた (この例は適切でないかもしれないが)」、「後殊立てん 許し給えや」、「大御神 許す御言は」、「兄弟の末 ヤナヰカクロヒ 空守り」、「東北の一木を (柳) 居社にせよ」、「ヲヲコヌシ 御孫に申す」、「我が親の 日隅の君は 喜ばし」、「ウツヲも神の 喜びと 請えば御言ぞ」、「鳴神の 主東北守り」、「ウツロヰの ヲマサ君 (大将)」とぞ」、「トシノリに 社賜わる」。
 「オオナムチ 一度落ちて」、「日隅君 その子物主 忠をなす」、「これには似ずも ウツヲまた (この例は適切でないかもしれないが)」、「後殊立てん 許し給えや」、「大御神 許す御言は」、「兄弟の末 ヤナヰカクロヒ 空守り」、「東北の一木を (柳) 居社にせよ」、「ヲヲコヌシ 御孫に申す」、「我が親の 日隅の君は 喜ばし」、「ウツヲも神の 喜びと 請えば御言ぞ」、「鳴神の 主東北守り」、「ウツロヰの ヲマサ君 (大将)」とぞ」、「トシノリに 社賜わる」。
 「瑞垣を 直す匠等」、「ウツロヰの 社木あれば(東北の一柳) 恐るるを」、「ヲコヌシ他の 木に移し」、「繕ひ成りて また戻す」、「これ仮移し 障りなし」、「またウツロヰの ヤマサ守」、「ヱトの補により 償ぎ守る」、「然れど主屋 造る時 強く咎むる」、「これにより またヲコヌシに  問わしむる」、「ヲコヌシ曰く 汝また」、「民の主屋を 咎むるや」、「ウツロヰ答え 穢泥伏せず」、「庭屋穢れを 我に出す 故に咎むる」。
 「瑞垣を 直す匠等」、「ウツロヰの 社木あれば(東北の一柳) 恐るるを」、「ヲコヌシ他の 木に移し」、「繕ひ成りて また戻す」、「これ仮移し 障りなし」、「またウツロヰの ヤマサ守」、「ヱトの補により 償ぎ守る」、「然れど主屋 造る時 強く咎むる」、「これにより またヲコヌシに  問わしむる」、 「ヲコヌシ曰く 汝また」、「民の主屋を 咎むるや」、「ウツロヰ答え 穢泥伏せず」、「庭屋穢れを 我に出す 故に咎むる」。
 「ヲコヌシが 申せば御言」、「これ汝 守離るるを 」、「我請ふて また守となす」、「我が民を 故なく咎む」、「民は田を 肥やしソロ植ゆ」、「汝知れ  堅地を熟地とす」、「故熟や 知らで穢るや」(それも知らずに「穢れ」と言うか!)」、「これにより アヱよりヤヱの 中五日」、「守りを離れて 遊び行け」、「この間五日に 屋造す」、「これも汝が 名の誉れ」、「去なば殆ど ウツロヰの 守屋跳なれん」、「これにより 民治まりて 六万年」、「筑波の宮に 移ります」、「また六万年 二現の 稜威の神とて」、「六万年 経てまた元の ニハリ宮」、「稜威神の 事[殊] 大いかな 」。
 「ヲコヌシが 申せば御言」、「これ汝 守離るるを 」、「我請ふて また守となす」、「我が民を 故なく咎む」、「民は田を 肥やしソロ植ゆ」、「汝知れ  堅地を熟地とす」、「故熟や 知らで穢るや」(それも知らずに「穢れ」と言うか!)」、「これにより アヱよりヤヱの 中五日」、「守りを離れて 遊び行け」、「この間五日に 屋造す」、「これも汝が 名の誉れ」、「去なば殆ど ウツロヰの 守屋跳なれん」、「これにより 民治まりて 六万年」、「筑波の宮に 移ります」、「また六万年 二現の 逸の守とて」、「六万年 経てまた元の ニハリ宮」、「逸大守の 事[殊] 大いかな 」。





(私論.私見)