ホツマツタヱ2、ワのヒマキ(地の巻)20

 更新日/2020(平成31→5.1栄和改元/栄和2).11.8日

 (れんだいこのショートメッセージ)
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 2011.12.25日 れんだいこ拝


【ホツマツタヱ2、ワのヒマキ(地の巻)20、皇孫 十種得る文】
 すめみまこ とくさゑるあや
 皇孫 十種得る文
 ふそむすす そむゑよそひほ 
 二十六鈴 十六枝 四十一穂
 としきやゑ やよいかすかの    
 年キヤヱ 三月春日の
 としをいて まつりやすまん 
 年老いて 祀り休まん
 ことわりに あまてらします おしほみみ
 理(ことわり)に 天照らします オシホミミ 
 みこはくしたま ほのあかり
 御子はクシタマ ホノアカリ 
 いみなてるひこ くたさんと
 斎名照彦 下さんと 
 ちちみつからの つけふみお   
 父自らの 告げ文を
 かくやましかに たてまつる 
 香久山使(しか)に 奉る
 ふみにもふさく    
 文に申さく
 みつからか あしはらくにお をさめんと
 「自らが 葦原国を 治めんと 
 よそふまにたみ あつまりて ひたととむゆえ         
 装ふ間に民 集まりて ひた留む故 
 てるひこお くたすへきやと うかかゑは
 照彦を 下すべきや」と 伺えば 
 いせのをんかみ きこしめし   
 伊勢の御神 聞し召し 
 ゆるせはしかの かえことす
 許せば使の 返言す
 ここにとをやの あまつかみ             
 「ここにト祖の 天つ神
 とくさたからお さつけます 
 十種宝を 授けます 
 おきつかかみと へつかかみ 
 オキツ鏡と ヘツ鏡
 むらくもつるき うなるたま
 ムラクモ剣 ウナル玉
 たまかえしたま ちたるたま みちあかしたま 
 魂返し玉 チタル玉 道明かし玉 
 おろちひれ ははちしむひれ このはひれ 
 オロチヒレ ハハチシムヒレ コノハヒレ 
 このとくさなり 
 この十種なり
 いたむこと あらはひふみよ  
 傷む事 あらば一二三四
 ゐむなやこ とまてかそえて  
 五六七八九 十まで数えて
 ふるゑたた ゆらゆらふるゑ 
 振えただ  ゆらゆら振え
 かくなせは すてにまかるも 
 かく為せば 既に罷るも
 よみかえる ふるのことそと みことのり
 甦る 振る宣言ぞ」と 詔
 なかくにのかみ こはまんお 
 中国の神 拒まんを 
  ふせくともかみ かくやまは やますみのふこ    
 防ぐ供神 香久山は ヤマズミの二子
 ふとたまは みむすひのみこ 
 フト玉は 御ムスビの三子
 こやねとは かすかとののこ    
 コヤネとは 春日殿の子
 くしたまは みむすひのよこ    
 クシ玉は 御ムスビの四子
 みちねとは かんみのひまこ
 ミチネとは 神ミの曽孫
 かんたまは やますみのみこ 
 カン玉は 山スミの三子
 さわらのは あかつちのまこ  
 サワラノは アカツチの孫
 ぬかととは かかみつこのこ    
 ヌカドとは カガミツコの子
 あけたまは たまつこのこそ
 アケ玉は 玉造(たまつこ)の子ぞ
 むらくもは みちねかおとと 
 ムラクモは 道ネが弟
 うすめひこ みけもちのまこ    
 ウスメ彦 ミケモチの孫
 かんたちは こもりのはつこ
 カンタチは コモリの初子
 あめみかけ たたきねのおこ 
 アメミカゲ タタキネの御子
 みやつひこ かなさきのみこ
 宮津彦 カナサキの三子
 よてひこは こもりのよつこ 
 ヨテヒコは コモリの四つ子
 あめとまみ ぬかたたのおこ    
 アメトマミ ヌカタダの御子
 あませおは かんみのやさこ
 アマセオは 神ミの玄孫
 たまくしは せおのいとこそ  
 タマクシは セオのいとこぞ
 ゆつひこは さわらののおと 
 ユツ彦は サワラノの弟
 かんたまは たまくしのおと
 神玉は タマクシの弟
 みつきひこ かんたまのおと
 ミツキ彦 神玉の弟
 あひみたま たかきのよつこ
 アヒミ玉 高木の四つ子
 ちはやひは よてのおとゐこ 
 チハヤヒは ヨテの弟五子
 やさかひこ こもりのやつこ    
 八坂彦 コモリの八つ子
 いさふたま つのこりのこそ   
 イサフ玉 ツノコリの子ぞ
 いきしにほ おもいかねのこ    
 イキシニホ オモヒカネの子
 いくたまは たかきのゐつこ    
 イク玉は 高木の五つ子
 さのひこね ひこなのこなり 
 サノヒコネ ヒコナの子なり
 ことゆひこ はらきねのおこ 
 コトユ彦 ハラキネの御子
 うわはるは やつこころのこ
 ウワハルは ヤツココロの子
 したはるは うわはるのおと    
 シタハルは ウワハルの弟
 あよみたま たかきのななこ 
 アヨミ玉 高木の七子
 すへみそふ みなのりむまて まもりゆく
 総三十二 皆な乗馬で 守り行く
 みこはやふさの いてくるま
 御子は八房の 斎出車(いてくるま)
 ふそゐのはとお ゐつともの 
 二十五の侍人(はと)を 五つ供の
 まもるみやつこ あまつまら 
 守る造(みやっこ) 天津マラ
 かんみのやさこ あかまろは つくはそそのこ
 神ミの玄孫(やさご) アカマロは 筑波ソソの子
 あかうらは しほもりのふこ    
 アカウラは シホモリの二子
 まうらとは やますみのゐこ  
 マウラとは ヤマスミの五子
 あかほしは かつてのおとと このゐたり 
 アカホシは カツテの弟 この五人
 おおものぬしは ゐつくみの  
 大物主は 五組の
 ものへふそゐお ひきそふて
 物部二十五を 率き添ふて
 ともひとすへて やもむそよ
 供人総て 八百六十四
 ひたかみおてて かしまみや
 日高見を出て 鹿島宮 
 そのみちたみの いてむかひ
 その道民の 出で迎ひ
 たかやしかくと きこしめし  
 耕し欠くと 聞し召し  
 いせにはんへる みこのおと      
 伊勢に侍る 御子の弟
 きよひとにかみ みことのり
 キヨ人に神 詔
 なれとちからと はやふねに
 「汝とチカラと 速船に
 ゆきていわふね すすむへし 
 行きて斎船 進むべし」 
 よりてみまこと たちからを
 よりて御孫と タチカラヲ
 わにふねにのり かんふさの
 ワニ船に乗り 上総の
 つくもにつきて かとりみや
 ツクモに着きて 香取宮
 かんことのれは ほのあかり         
 神言宣れば ホノアカリ  
 まうらおめして うらとえは      
 マウラを召して 占問えば
 まうらふとまに あきにとる 
 マウラフトマニ アキニ取る
 こちにひもとけ つみのかる   
 東風に冷も解け 罪逃る  
 いまはるなれは にしのそら     
 今春なれば 西の空
 たみつかれなし よしよしと みことさたまる
 民疲れなし 好し好しと 御言定まる
 ににきねと たちからとゆく  ひたかみの
 ニニキネと タチカラと行く 日高見の
 きみおをかみて よしおつけ        
 君を拝みて 由を告げ
 のちにみまこと たちからと 
 後に御孫と タチカラと
 いさわにかえり かえことす 
 伊雑に帰り 返言す
 ときにすめみこ いわくすの             
 時に皇御子 斎奇(いわくす)の
 ふねおもふけて まらかおち
 船を設けて マラが叔父
 あまつははらお ふなおさに まらはかちとり    
 アマツハハラを 船長に マラは舵取り
 あかうらお ふなこつかさに          
 アカウラを 船子司に
 あかまろと あかほしものお そえかこに 
 アカマロと アカホシモノを 添え水手に  
 まうらはかせみ つくもより    
 マウラは風見 ツクモより
 いつのみさきに ほおあけて      
 稜威の岬に(伊豆の岬) 帆を上げて
 おきはしるめは おほそらお  
 沖走る眼は 大空を
 はるかにかけり みくまのの 
 遥かに駈けり 御熊野の
 みやゐおかみて なみはより
 宮居拝みて 浪速より
 かもにていたる いかるかの  
 カモ(鴨船)にて到る 斑鳩(いかるが)の
 みねよりとりの しらにはに        
 峰より鳥の 白庭に
 あまのいわふね おほそらお  
 天の斎船 大空を  
 かけりめくりて このさとの
 駈けり廻りて この里の 
 なおもそらみつ やまとくに   
 なをも空みつ ヤマト国
 みやつやなりて そふのかみ
 宮つ屋成りて 十二の神
 すかたかむすめ みきさきに なしてうたよみ           
 スガタが娘 御后に なして歌詠み  
 かたかきの ことおたのしむ 
 カダカキの 琴を楽しむ
 いかるかの みやにうつりて そのあすか
 斑鳩の 宮に移りて その飛鳥(あすか) 
 うてなによもお のそむおり 
 高殿(うてな)に四方を 望む折
 しらにはやまに からすとふ  
 白庭山に カラス飛ぶ
 くまのとおもひ みやうつし 
 熊野と思ひ 宮遷し
 ときにこやねは はやかれと
 時にコヤネは 早かれと
 おほものぬしも ととめける     
 大物主も 止めける 
 ふとたまかいふ       
 太玉が言ふ
 かかなえて きみのおほすお ととめんや 
 「考なえて 君の思すを 止めんや」
 かくやまもいふ         
 香久山も言ふ
 くまのなる あすかうつせは    
 「熊野成る 飛鳥遷(うつ)せば
 よきためし すてにきわまる    
 好き例し 既に極まる」
 ものぬしは いかりていわく    
 物主は 怒りて曰く
 ふとたまは きみのとのおち とみをきな
 「太玉は 君の執の伯父(おぢ) 臣翁   
 きなふよろとし きみいわひ けふまたかわる
 昨日万歳 君祝ひ  今日また変わる
 みやうつし よろちはとおし   
 宮遷し 万千は遠し
 ひととせも へさるおせめは   
 一年も 経ざるを責めば
 よのはちは なんちのこころ けかれより
 世の恥は 汝の心  穢れより
 きみあやからは われおらす 
 君肖(あやから)らば 我居らず
 あかねほのほに つみすとも       
 茜炎に  潰みすとも
 まろかねはめと けかれゑす
 磨金(まろかね)食めど 穢れ得ず」
 かくいいかえる もろはかり        
 かく言い帰る 諸議り
 ついにうつして あすかかわ
 遂に遷して 飛鳥川
 くるわにほりて みそきなすかな 
 周(くるわ)に堀りて 禊なすかな

 皇孫 十種得る文
 「二十六鈴 十六枝 四十一穂 」、「年キヤヱ 三月春日の」、「年老いて 祀り休まん」、「理(ことわり)に 天照らします オシホミミ」、「御子はクシ玉 ホノアカリ」ろ、「斎名テルヒコ 下さんと」、「父自らの 告げ文を」、「香久山使(しか)に 奉る」。
 「二十六鈴 十六枝 四十一穂 」、「年キヤヱ 三月春日の」、「年老いて 祀り休まん」、「理(ことわり)に 天照らします オシホミミ」、「御子はクシ玉 ホノアカリ」ろ、「斎名テルヒコ 下さんと」、「父自らの 告げ文を」、「香久山使(しか)に 奉る」。
 「文に申さく」、「自らが 葦原国を 治めんと」、「装ふ間に民 集まりて」、「ひた留む故 テルヒコを」、「下すべきやと 伺えば」、「伊勢の御神 聞し召し」、「許せば使の 返言す」、「ここにト祖の 天つ神」、「十種宝を 授けます」、「オキツ鏡と ヘツ鏡」、「ムラクモ剣 ウナル玉」、「魂返し玉 チタル玉」、「満ち明かし玉 オロチヒレ」、「ハハチシムヒレ コノハヒレ」、「この十種なり」、「傷む事 あらば一二三四 」、「五六七八九 十まで数えて」、「振えただ  ゆらゆら振え」、「かく為せば 既に罷るも」、「甦る 振る宣言ぞと 詔」。
 「文に申さく」、「自らが 葦原国を 治めんと」、「装ふ間に民 集まりて」、「ひた留む故 テルヒコを」、「下すべきやと 伺えば」、「伊勢の御神 聞し召し」、「許せば使の 返言す」、「ここにト祖の 天つ神」、「十種宝を 授けます」、「オキツ鏡と ヘツ鏡」、「ムラクモ剣 ウナル玉」、「魂返し玉 チタル玉」、「満ち明かし玉 オロチヒレ」、「ハハチシムヒレ コノハヒレ」、「この十種なり」、「傷む事 あらば一二三四 」、「五六七八九 十まで数えて」、「振えただ  ゆらゆら振え」、「かく為せば 既に罷るも」、「甦る 振る宣言ぞと 詔」。
 「中国の神 拒まんを 防ぐ供神」、「香久山は ヤマズミの二子」、「太玉は 御ムスビの三子」、「コヤネとは 春日殿の子」、「クシ玉は 御ムスビの四子」、「ミチネとは 神ミの曽孫」、「カン玉は 山スミの三子」、「サワラノは アカツチの孫」、「ヌカドとは カガミツコの子」、「アケ玉は 玉造(たまつこ)の子ぞ」。
 「中国の神 拒まんを 防ぐ供神」、「香久山は ヤマズミの二子」、「太玉は 御ムスビの三子」、「コヤネとは 春日殿の子」、「クシ玉は 御ムスビの四子」、「ミチネとは 神ミの曽孫」、「カン玉は 山スミの三子」、「サワラノは アカツチの孫」、「ヌカドとは カガミツコの子」、「アケ玉は 玉造(たまつこ)の子ぞ」。
 「ムラクモは ミチネが弟」、「ウスメ彦 ミケモチの孫 」、「神タチは コモリの初子」、「天ミカゲ タタキネの御子」、「宮津彦 カナサキの三子」、「ヨテ彦は コモリの四つ子」、「アメトマミ ヌカタダの御子」、「アマセオは 神ミの玄孫」、「タマクシは セオのいとこぞ」。
 「ムラクモは ミチネが弟」、「ウスメ彦 ミケモチの孫 」、「神タチは コモリの初子」、「天ミカゲ タタキネの御子」、「宮津彦 カナサキの三子」、「ヨテ彦は コモリの四つ子」、「アメトマミ ヌカタダの御子」、「アマセオは 神ミの玄孫」、「タマクシは セオのいとこぞ」。
 「ユツ彦は サワラノの弟」、「神玉は タマクシの弟」、「ミツキ彦 神玉の弟」、「アヒミ玉 高木の四つ子 」、「チハヤヒは ヨテの弟五子」、「八坂彦 コモリの八つ子」、 「イサフタマ ツノコリの子ぞ」。
 「ユツ彦は サワラノの弟」、「神玉は タマクシの弟」、「ミツキ彦 神玉の弟」、「アヒミ玉 高木の四つ子 」、「チハヤヒは ヨテの弟五子」、「八坂彦 コモリの八つ子」、 「イサフタマ ツノコリの子ぞ」。
 「イキシニホ オモヒカネの子」、「イク玉は 高木ギの五つ子」、「サノヒコネ ヒコナの子なり」、「コトユヒコ ハラキネの御子 」、「ウワハルは ヤツココロの子」、「シタハルは ウワハルの弟」、「アヨミ玉 高木の七子」。
 「イキシニホ オモヒカネの子」、「イク玉は 高木ギの五つ子」、「サノヒコネ ヒコナの子なり」、「コトユヒコ ハラキネの御子 」、「ウワハルは ヤツココロの子」、「シタハルは ウワハルの弟」、「アヨミ玉 高木の七子」。
 「総三十二 皆乗馬で 守り行く」、「御子は八房の 斎出車(いてくるま)」、「二十五の侍人(はと)を 五供の」、「守る造(みやっこ) アマツマラ」、「神ミの玄孫 アカマロは 筑波ソソの子」、「アカウラは シホモリの二子」、「マウラとは ヤマスミの五子 」、「アカホシは カツテの弟 この五人」。
 「総三十二 皆乗馬で 守り行く」、「御子は八房の 斎出車(いてくるま)」、「二十五の侍人(はと)を 五供の」、「守る造(みやっこ) アマツマラ」、「神ミの玄孫 アカマロは 筑波ソソの子」、「アカウラは シホモリの二子」、「マウラとは ヤマスミの五子 」、「アカホシは カツテの弟 この五人」。
 「大物主は 五組の」、「物部二十五を 率き添ふて」、「供人総て 八百六十四」、「日高見を出て 鹿島宮」、「その道民の 出迎ひ」、「耕し欠くと 聞し召し」、「伊勢に侍る 御子の弟」、「キヨヒトに神 詔」、「汝とチカラと 速船に」、「行きて斎船 奨(すす)むべし」。
 「大物主は 五組の」、「物部二十五を 率き添ふて」、「供人総て 八百六十四」、「日高見を出て 鹿島宮」、「その道民の 出迎ひ」、「耕し欠くと 聞し召し」、「伊勢に侍る 御子の弟」、「キヨヒトに神 詔」、「汝とチカラと 速船に」、「行きて斎船 奨(すす)むべし」。
 「よりて御孫と タチカラヲ」、「ワニ船に乗り 上総の」、「ツクモに着きて 香取宮」、「神言宣れば ホノアカリ」、「マウラを召して 占問えば」、「マウラフトマニ アキニ取る」、「東風に冷も解け 弊逃る」、「今春なれば 西の空」、「民疲れなし 好し好しと 御言定まる」。
 「よりて御孫と タチカラヲ」、「ワニ船に乗り 上総の」、「ツクモに着きて 香取宮」、「神言宣れば ホノアカリ」、「マウラを召して 占問えば」、「マウラフトマニ アキニ取る」、「東風に冷も解け 弊逃る」、「今春なれば 西の空」、「民疲れなし 好し好しと 御言定まる」。
 「ニニキネと タチカラと行く 日高見の」、「君を拝みて 由を告げ」、「後に御孫と タチカラと」、「伊雑に帰り 返言す」、「時に皇御子 斎奇(いわくす)の」、「船を設けて マラが叔父」、「アマツハハラを 船長に マラは舵取り」、「アカウラを 船子司に」、「アカマロと アカホシモノを 添え水手に」、「マウラは風見 ツクモより」、「稜威の岬に(伊豆の岬) 帆を上げて」、「沖走る見は 大空を」、「遥かに駈けり 御熊野の」、「宮居拝みて 浪速より」、「カモ(鴨船)にて到る 斑鳩(いかるが)の」、「峰より鳥の 白庭に」、「天の斎船 大空を」、「駈けり回りて この里の」、「名をも空みつ ヤマト国」。
 「ニニキネと タチカラと行く 日高見の」、「君を拝みて 由を告げ」、「後に御孫と タチカラと」、「伊雑に帰り 返言す」、「時に皇御子 斎奇(いわくす)の」、「船を設けて マラが叔父」、「アマツハハラを 船長に マラは舵取り」、「アカウラを 船子司に」、「アカマロと アカホシモノを 添え水手に」、「マウラは風見 ツクモより」、「稜威の岬に(伊豆の岬) 帆を上げて」、「沖走る見は 大空を」、「遥かに駈けり 御熊野の」、「宮居拝みて 浪速より」、「カモ(鴨船)にて到る 斑鳩(いかるが)の」、「峰より鳥の 白庭に」、「天の斎船 大空を」、「駈けり回りて この里の」、「名をも空みつ ヤマト国」。
 「宮つ屋成りて 十二の神」、「スガタが娘 御后に」、「なして歌詠み カダカキの 琴を楽しむ」、「斑鳩の 宮に移りて その飛鳥(あすか)」、「高殿に四方を 望む折 」、「白庭山に カラス飛ぶ」、「熊野と思ひ 宮遷し」、「時にコヤネは 早かれと」、「大物主も 止めける」。
 「宮つ屋成りて 十二の神」、「スガタが娘 御后に」、「なして歌詠み カダカキの 琴を楽しむ」、「斑鳩の 宮に移りて その飛鳥(あすか)」、「高殿に四方を 望む折 」、「白庭山に カラス飛ぶ」、「熊野と思ひ 宮遷し」、「時にコヤネは 早かれと」、「大物主も 止めける」。
 「太玉が言ふ」、「考なえて 君の思すを 止めんや」、「香久山も言ふ 」、「熊野成る 飛鳥移せば」、「好き例し 既に極まる」、「物主は 怒りて曰く」、「太玉は 君の執の伯父(おぢ) 臣翁」、「昨日万歳 君祝ひ  今日また変わる」、「宮遷し 万千は遠し」、「一年も 経ざるを責めば (突詰めれば)」、「世の恥は 汝の心  穢れより」、「君肖(あやから)らば 我居らず」、「茜炎に  潰みすとも」、「磨金(まろかね)食めど 穢れ得ず」、「かく言い帰る 諸議り」、「遂に移して 飛鳥川」、「周(くるわ)に堀りて 禊なすかな」。
 「太玉が言ふ」、「考なえて 君の思すを 止めんや」、「香久山も言ふ 」、「熊野成る 飛鳥移せば」、「好き例し 既に極まる」、「物主は 怒りて曰く」、「太玉は 君の執の伯父(おぢ) 臣翁」、「昨日万歳 君祝ひ  今日また変わる」、「宮遷し 万千は遠し」、「一年も 経ざるを責めば (突詰めれば)」、「世の恥は 汝の心  穢れより」、「君肖(あやから)らば 我居らず」、「茜炎に  潰みすとも」、「磨金(まろかね)食めど 穢れ得ず」、「かく言い帰る 諸議り」、「遂に移して 飛鳥川」、「周(くるわ)に堀りて 禊なすかな」。





(私論.私見)