ホツマツタヱ2、ワのヒマキ(地の巻)17

 

 (最新見直し2011.12.25日)

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 2011.12.25日 れんだいこ拝


【ホツマツタヱ2、ワのヒマキ(地の巻)17、神鏡八咫(かんかがみやた)の名のアヤ】
 かんかかみ やたのなのあや      神鏡 ヤタの名の文
 あめつちも うちともきよく なるときに  天地も 内外も清く なる時に
 をうちにはへる とみたみも   大内に侍る 臣民も
 やたのかかみお おかむとき   八咫(やた)の鏡を 拝む時
 あまのこやねか つつしみて    アマノコヤネが 謹みて 
 やたとなつくる ゆえおこふ         八咫 と名付くる 故を請ふ
 ときにあまてる みことのり            時に天照 詔
 やたはやたみの もとのたけ 「八咫は八民の 元の丈 
 いにしえつくる まはかりは         古(いにしえ) 作る 間計りは
 やそよろひとの なれたけお          八十万人の 均れ丈を
 あつめはかりて ひとつほお          集め計りて 一坪を      
 いまのひとまの ものさしそ     今の一間の 物差ぞ 
このまはかりお やきたわけ         この間計りを 八段分け
 これにひつきの ふたたまし         これに日月の 二尺増し
 よのひとからの たかはかり          世の人柄の 高計り  
 たおとつたきり  きとなつく たみはやたなり     尺(た)を十断切り 寸(き)と名付く  民は八尺なり  
 たかはかり ほかせはにみつ よつにわけ    高計り 火風埴水 四つに分け
 うつほのひとつ つきあわせ        空の一つ 継ぎ合せ
 あまのめくりの まかりさし            天の回りの 曲がり差し
 これてひとみお  いたかんと               これで人身を 抱かんと
 まろめてわたり ふたたたる           丸めて径(わた)り 二尺垂(たた)る   
 かかみはみやの みはしらに       鏡は宮の 御柱に   
 かみおまねくの やたかかみ        神を招くの 八咫鏡
 いまわたりたの まるかかみ     いま径(わたり)タの 円鏡
 あててやたみの こころゐる           当てて八民の 心入る
 やたのかかみの なによるな           八咫の鏡の 名に因る名  
 われきくいにし かみのやは             我聞く昔(往にし) 神の屋は
 むのたみめより むろやたつ          ムのタミメより 室屋建つ
 たみにをしゑて やねおなす       民に教えて 屋根を成す
 またやのたみめ やしろなる        またヤのタミメ 社成る
 いまみやとのに たみおたす  やつはやかたそ いま宮殿に 民を治す 治つは館ぞ
 たのおして みひかりまるの     タのオシテ 三光円(まる)の
 うちにゐる たりたすくのり     内に入る 足り助く法
 あめとちち うえしたかえす     天と父 上下反す
 らのおして つちとははのり     ラのオシテ 地(つち)と母法
 をやかこお はらめはちたる     親が子を 孕めば乳垂る
 ちちははは けにたらちねよ     父母は 実に垂乳根よ
 たもをしも ちなきのたらよ     タもヲシも 乳なきの親よ
 かんかみて たすくるたみは このことく    鑑みて 助くる民は 子の如く
 やたはををやけ いにしかみ  八咫は公(おおやけ) 古(いにし)神 
 つくりさつくる とほこあり    作り授くる 経矛(とほこ)あり
 とはととのふる  おしてなり   経は調ふる オシテなり
 ふたかみうけて をやとなり        二神受けて 親となり 
 たみおわかこと そたつるに         民を我が子と 育つるに 
 あつくをしえて ひととなす         篤く教えて 人と成す 
 をしえてもなお さからはは うちほころはせ ても尚 逆らはば 討ち綻ばせ
 つみとかの たたしもとほき あめとつち     罪咎の 直しも遠き 天と地
 ととかぬことお  おもふなり   届かぬことを 思ふなり
 とみらひめもす うまなくて        臣等ひめもす 倦まなくて
 をしゑおつねの わさとなせ         教えを常の 業となせ 
 とみたみこまこ へたてなく         臣民子孫 隔てなく
 ゐつくめくまん おもひなり         慈(いつ)く恵まん 思ひなり 
 をしゑぬものは とみならす        教えぬ者は 臣ならず
 をしゑうけぬは たみならす         教え受けぬは 民ならず
 つねにおもえよ あまのりお         常に思えよ 天法を 
 ゑてみおをさめ たかやして          得て身を治め 耕して'
 そろおうゑまき くさきりて          ソロを植え蒔き 草切りて
 かりおさむみの たみはまこ          刈り納む身の 民は孫  
 たくみあきとも ひこやさこ         工商人(たくみあきと)も 曽孫玄孫(ひこやさこ)    
 ものしるとても うくめかて      物知るとても 蠢(うぐめ)かで 
 とのみちひきに ゐらさらんおや          経の導きに 入らざらんをや」(反語)
 われみるに をさまるみよは      我見るに 治まる世は 
 なのきこゑ ひとのこころは およそこし   名の聞こえ 人の心葉 およそ肥し
 あらはにつとめ うらやすむ       表に努め 裏安む
 なかにひとりは うらなくて   中に一人は うらなくて 
 あめしるききの はなもみも        天領る木々の 花も実も
 わかみのみちと しらさらめ          我が身の道と 知らざらめ 
 おかしかくすも  あめかしる       犯し隠すも 天が知る 
 うつほはあまの こころはの       空(うつほ)は天の 心葉の  
 つねにめくれと みゑなくて         常に廻れど 見えなくて
 みつのめくりお みることく うつほはみゆる   水の廻りを 見る如く 空は見ゆる
 うおのめと かわるひとめの うらかかみ    魚の目と 代わる人目の 裏鏡
 ひたりにもては みきにみゑ           左に持てば 右に見え  
 ひたりえやれは みきにゆく       左へ遣れば 右に行く
 むかふえやれは まえによる           向ふへ遣れば 前に寄る 
 みなひるかえる このかかみ なんのためそや 皆翻る この鏡 何の為ぞや
 まさにきけ もともとあけの みをやかみ      正に聞け 元々明の 御祖神 
 そはのとほかみ ゑひための      側のトホカミ ヱヒタメの
 やもとのかみに まもらしむ  八元の神に 守らしむ  
 ひとのねこえは あなみかみ  人の根声は 天並神    
 みそふのかみの みめかたち       三十二の神の 眉目形  
 そむよろやちの ものおして         十六万八千の 者をして
 ひとのたましゐ よろこはす         人の魂魄(たましゐ) 喜ばす
 ときにもとむる うまれつき         時に求むる 生れ付き
 そむよろやちに しなかわる   十六万八千に  品替る    
 あおひとくさの ことことく       青人種の ことごとく     
 あめのみをやの たまものと まもらぬはなし   天御祖の 賜物と 守らぬはなし 
 ふたかみの とほこにをさむ としふれは      二神の 経矛に治む 年経れば
 にふなれときの たみあるも    鈍均鋭(にぶなれとき)の 民あるも  
 たとえはかすの うつわもの         例えば数の 器物
 くつおすてなて にふときお            屑を捨てなで 鈍鋭を 
 ならしもちゐん あめのこころぞ          均し用いん 天の心ぞ
 われみるに よしわろめてつ  たのしみて     我見るに 善し悪ろ愛でつ 楽しみて
 ひとのなかこも ひとふたり 人の中ゴも(身の鏡)  人二人
 ややしるみちは ますかかみ    やや知る道は マス鏡   
 あめのむくひは  ぬすめるも        天の報ひは 盗めるも  
 そしるもうつも  みにかえる       謗るも打つも 身に返る
 ひとおうてとも  そのときは         人を打てども その時は
 いたきむくひも あらされと          痛き報ひも あらざれど   
 のちのやまふは あまかつち       後の病ふは 天が槌 
 ぬすみもひとか しらされは        盗みも他人が 知らざれば    
 たからうるとそ おもえとも     宝得るとぞ 思えども 
 ひとたひかくし ふたぬすみ         一度隠し 二盗み  
 みたひそこなひ あらためす         三度損なひ 改めず    
 あめつちひとの みるところ       天地人の 見る所
 あめのみつけは ひとにつく            天の見付は 人に告ぐ
 つみあらはれて ほろふとき            罪露れて 滅ぶ時  
 なすことなくて かなしきは         為すことなくて 悲しきは 
 よそはよろこふ しむのはち くやめとかえぬ 他所(よそ)は喜ぶ 血脈の恥 悔めど返ぬ 
 こおもたは しかときくへら あらたけの  子を持たば しかと聞くべら 荒猛の 
 まつはねしけて わたかまる    松はねじけて わだかまる
 ひとのわかはも わかままに             人の若葉も 我が儘に 
 みちにもとりて わたかまる         道に悖(もと)りて わだかまる   
 ひともたききに きることく         人も焚木(たきぎ)に 切る如く
 おしまてしむの ゐたみかな          惜しまで 血脈の(惜しまず切れば) 痛みかな 
 こおひたすのり くせまつお        子を養す法 曲松を
 ひきうゑあらこ つちかえは           引き植え(間引き) 荒木 培えば 
 なおきとなるそ をやこころ          直木となるぞ 親心
 こまこまあつき とのをしゑ こはをさのねそ  細々篤き 調(と)の教え 子は長の根ぞ    
 おさなこに あらこをしゑて つちかえは              幼子に 新木 教えて 培えば 
 なおきをさとそ なるこころ  直き長とぞ なる心   
 めくみおしらは こたからの       恵を知らば 子宝の   
 むねうつはりと なることく        棟梁(むねうつはり)と なる如く
 ひとのすまゐの うえにあり          人の住居の 上にあり
 あらたけこころ こにもとめ         荒猛心 子に求め  
 ききすきねちけ よこしまの  はたれとなるそ 利き過ぎねぢけ 邪(よこしま)の ハタレとなるぞ
 ますひとら おさなのときは     マス人ら 幼の時は
 ねちけのめ はやあらためよ     ねぢけの芽 早や改めよ
 すてにまえ のりおあやまる     既に前 法を誤る
 ますひとの ほめすきねちけ     マス人の 褒め過ぎねぢけ
 よこしまか たておもちけて     邪が 縦(経)を捩(もじ)けて
 とこやみの なんたやわして ややしつむ    常闇の 涙(なんた)和(やわ)して やや鎮(しづ)む 
 これもみくさの うつわのり       これも三種の 器法
 あらていかんそ ゑさらんや          あらで如何んぞ 得ざらんや
 かねておもえは ますかかみ       兼ねて思えば マス鏡  
 あおひとくさも すくとなる        青人草も 直ぐとなる 
 ひとにおけらは かきりなし        人に於けらば 限りなし 
 なかくつちかふ をしゑなすへき をやこころ  長く培ふ 教えなすべき 親心 
 とけぬみほつめ こもりたら  解けぬミホツ姫 コモリ親 
 そのこにもとむ あらたけの         その子に求む 荒猛の
 こころもかなと こひけれは           心 もがなと 請ひければ
 かみのみつけに   神の御告げに
 あらたけは かせはけしくて にはかふり           荒猛は 風激しくて 俄降り   
 まつふしこふと わたかまり         松節瘤と わだかまり
 ちよおふるとも ましならす           千代を経るとも ましならず
 をやのこころも としはけし       親の心も 鋭し激し
 あえしのはすて にはかかせ          敢忍ばずて(我慢できずに) 俄風
 おろかにくらく にふきこは           愚かに暗く 鈍き子は   
 そのあらかせに ふきうたれ      その荒風に 吹き打たれ 
 いたみしのへは なおからす        痛み忍べば 直からず 
 むちおのかるる はやききお         鞭を逃るる 早利きを
 ほめよろこへは すきねちけ         褒め喜べば 過ぎねぢけ     
 はたれとなるそ あやまるな   ハタレとなるぞ 誤るな
 をやつつしめよ くらきこも          親謹めよ 暗き子も  
 こまかにをしゑ ひおつみて           細かに教え 日を積みて
 すこしはとふる つきおへて 少しは通る 月を経て 
 あつくをしゑは にふさるる            篤く教えば 鈍去るる     
 としとしまなふ あけほのの わさもはやきそ 年々学ぶ 曙の 業も早きぞ
 はつよりも よからてわさお かえすとも    初よりも 良からで業を 換えずとも
 ももちをしゑて おほゑすは         百千教えて 覚えずば     
 しつむるつゑに またをしゆ     統(し)つむる杖に また教ゆ
 ゑゑこはたのめ をしゑとの          良(ええ)子は頼め 教人の 
 てもともまつの しもとつゑ         手元も松の 苔(しもと)杖  
 おゑるままにて つちかえは          生えるままにて 培えば 
 そとせになおる きさしおゑ          十年に直る 萌しを得 
 みそとせややに のひさかゑ         三十年 弥々に 伸び栄え
 もものつくりき みものはり ゐもはむなきそ  百の旁(つくり)木 三百の梁 五百は棟木ぞ  
 ひとのりも そとせほほなる みそのはり     人法も 十年ほぼ均る 三十の梁 
 ゐそはむなきの いさおしも    五十は棟木の 功も
 あつきめくみの ゆるのりお            篤き恵みの 緩法を  
 かならすうむな はやるなよ         必ず倦むな 早るなよ    
 はやきはたれに おもむかて     早きハタレに 赴かで
 やたのかかみの あやきけは          八咫の鏡の 綾聞けば  
 よこかおさるそ わかこころ       汚曲を避るぞ 我が心  
 いれてゐやすく あめかまもるそ         入れて気安く 天が守るぞ
 たちからを すすみもふさく     タチカラヲ 進み申さく
 ぬすひとの みつめにしるる つちいかん    「盗人の 三つ目に知るる 槌如何ん」
 かみはやわして みことのり         神は和して 詔
 しはしこころお しつめまて           ばし心を 鎮め待て
 われひとふりお つねみるに ふつくことなる            我人振りを 常見るに 悉く異る 
 くにかみの いきふくかせお うけうまれ         国神の 息吹く風を 受け生まれ
 いきすとなれは ならはしの          息すとなれば 慣わしの
 ことはもくにお へたつれは         言葉も国を 隔つれば 
 かはれとよその おさなこも         代われど他所の 幼子も    
 なしめはそこの ふりとなる       馴染めばそこの 振りとなる   
 うつほにすめと そらとはす     空に住めど 空飛ばず
 はにふみおれは こたえしる         埴踏み居れば 応え領る      
 かせはにかみの まもるゆえ        風埴神の 守る故 
 みるきくたひに よしあしも          見る聞く度に 善し悪しも
 ひめもすあめに つけあれは        ひめもす天に 告げあれば
 かくしぬすむも みにそふる         隠し盗むも 身に添ふる
 かせよりあめに つくるなり         風より天に 告ぐるなり
 ふたのぬすみは せくくまり       二の盗みは せくくまり  
 ぬきあしなすも つちのかみ           抜き足なすも 土の神  
 めくみによりて またつけす       恵みによりて まだ告げず  
 みたひそこなふ おのかむね       三度損ふ 己が胸   
 さわきあるより ことふるえ       騒ぎあるより 言震え   
 みめにあらはれ そのぬしは        見目に表れ その主は 
 かれにとひつめ ここさとし  故に問ひ詰め ここ諭し  
 またうらとえは ついかたる         また裏問えば つい語る
 よそのうたえも あつかれと 余所の訴えも 預かれど
 みつしるつけの ふたたひも          三つ知る告げの 二度も 
 あめのみたねと きみのつけ          天の御種と 君の告げ
 まちゆるせとも しなにより         待ち許せども 品により
 あめよりきみに つけあるそ           天より君に 告げあるぞ
 まさにはつへし あめつちか        正に恥づべし 天地が
 わるさなせそと さかしこそすれ           悪さなせそと 逆しこそすれ」
 はたれかみ はるなすすみて ををんつけ     ハタレ頭 ハルナ進みて 大御告げ
 そらかみのれと すめらかみ   「空神宣れど 皇神
 つけなておらは おやおやや           告げなで居らば 親々や  
 あらこききてん おささすり 新子利きてん 長擦り
 あらさねたける これうんつ  新実猛る これ倦んつ
 あなとるすりら ねしけます     侮るスリ等 ねじけ増す
 さそあしなんと はにしらん         さそ足何ど 埴知らん
 いやすりたける これふんた        弥スリ猛る これ踏んだ
 しゐはふすりも おたけんは   しゐ這ふスリも 雄叫んば
 つらもかたるも わけらんや       面も語るも 分けらんや
 すへかみそらに しらせぬは          皇神空に 知らせぬば
 あらこすりなる これみうん        新子スリなる これみうん
 さそらききてん おのかへら         サソ等利きてん 己が侍等
 なんますこちに わさつけて          七十万九千に 技付けて  
 そらつかまんと みちひねり        空 (天下)掴まんと 三千日練り      
 むたひたたかひ なしたれと     六度戦ひ 為したれど   
 まさくることは いかならん      まさぐることは 如何ならん」
 そのときかみは にこゑみて               その時神は にこ笑みて   
 またはなとるな たたこころ しつめてきけよ       「またハナトルナ  ただ心 鎮めて聞けよ
 おのかとき さかりあさむく むくひあり ゆえおきかせん 己が鋭(とき) 逆り欺く 報ひあり 故を聞かせん 
 われみるに ひとのみやひは なさけゑた   我見るに 人の雅びは 情け枝
 あめよりさつく たまとしゐ        天より授く 魂(たま)と魄(しゐ)
 むすふゐのちの たまなかこ うむちはきもそ      結ぶ命の 魂中心 生む血は肝ぞ
 しゐのねは むらとこころは     魄の根は ムラト(腎臓)心埴(心臓)
 ふくしゆふ よくらよこしや     フクシ(肺)ユフ(肝臓)  ヨクラ (膵臓?)ヨコシ (脾臓)や
 ねのむくら わたるみやひか ものおしる   根の六臓 渡る雅びが ものを知る 
 なさけなかこに かよえると      情けナカゴ(魂中心)に 通えると      
 たとえはくせと まいなひて    例えば曲人 (贈賄商人) 賄ひて  
 さかゐまさんお とみもほし           栄い増さんを 臣も欲し(収賄役人)」 
 とりひきまして よろこへは       取引増して 喜べば 
 へりにくむたみ またつよく         減り憎む民 また強く
 ねかえはいかる とものおみ          願えば怒る 伴の臣
 せまるおゑらみ わけかえす           迫るを選み 分け返す
 めくみよろこふ まけにくむ        恵み喜ぶ 負け憎む
 きみめすおそれ たたされて かるるかなしさ 君召す畏れ 糺されて 枯るる哀しさ   
 もろこえと きみのいかりに またゆりす 諸請えど  君の怒りに まだ揺りず
 かなしきのちの いさおしと    悲しき後の 功と 
 もろかもらえは ゆるさるる         諸が貰えば 許さるる
 おそれはまとひ あらためて まめなることし 畏れば惑ひ 改めて 忠なる如し
 まとえるも みやひなかこに つけおけは    惑えるも 雅びナカゴに 告げ置けば  
 ひとうつときは いたみしる      人討つ時は 痛み知る  
 そしれはうらみ うつわもの ぬすまはおしむ 謗れば恨み 器物 盗まば惜しむ
 そこなはは しむのいたみも しるなかこ    損なわば 血脈の痛みも 知るナカゴ 
 こころはあしき わさなせは       心葉悪しき 業なせば   
 みやひなかこに つくあわれ        雅びナカゴに 告ぐ哀れ
 ひとかひとうつ ころすおも     人が人討つ 殺すをも
 みれはのそかん おもひあり          見れば除かん 思ひあり
 ころふもおこす あわれゑた         転ぶも起す 哀れ枝  
 ましてわかみは みやひより        まして我が身は 雅びより 
 むねにとほれは あやしなく        胸に通れば 怪しなく     
 みおをさむれと こころはは    身を治むれど 心葉は  
 おこりおきけは ほしにしむ         奢りを聞けば 欲しに染む
 あちもいろめも よこしまに       味も色目も 邪に   
 しゐにあやかり みおからす       魄(しい)に肖り 身を枯らす
 ほしもそそけは あちなおり いせのみちなる  欲しも濯げば  味直り  伊勢の道成る
 いさむとも ぬすむこころは みやひより     勇むとも 盗む心葉 雅びより 
 ゐくらにつけて やすからす   五臓に告げて 安からず 
 みめにことはに せくくまり    眉目に言葉に せくくまり
 ぬきあしこたふ はにこころ 抜き足応ふ 埴心
 よろますしれと みやひから   万十万知れど 雅びから
 ときすきてなる はたれとも  鋭過ぎて成る ハタレ共 
 それこころみに わさおなせ          それ試みに 技を為せ
 われはやのそく みやひあり        我早や除く 雅びあり 
 これまつかやの にへなるそ      これ松榧の 膠(にべ)なるぞ
 みやひなけれは みもかるる          雅びなければ 身も枯るる
 かれていろほし なんのためそや        枯れて色欲  何の為ぞや」
 つつしみて あまのこやねか もともりお    謹みて アマノコヤネが 元守を
 こへはまたとよ みことのり 請えばまた豊 詔   
 ひとはあめつち かたとれり           人は天地  象(かたど)れり  
 そらはたかまの はらのうち        空は高マの 腹の内  
 めはなにしるも ひつきほし        目鼻に散るも 日月星
 ゐわたむくらも くにのみち          五腑六臓も 国の道 
 なかこはきみそ きもはとみ よこしはたみよ   中臓(ご)は君ぞ 肝は臣 脾(よこし)は民よ  
 ふくしかき むらとはならす わたそえて        肺(ふくし)垣 腎(むらと)は平らす 腑(わた)添えて   
 みやひめつけの わるさつけ     雅び目付の 悪さ告げ
 ふくしかまえの あつさむも          肺構えの(肺は垣として働き) 暑寒も
 ころもかゆれと ほしにしむ       衣替ゆれど 欲しに染む
 ときはかまわす あまきには         時は構わず 甘きには
 よこしむさほる こころさし          邪(よこし)貪る こころざし 
 むらとのいきお めくらすも       腎の息を 廻らすも
 いろにおほれて らみからす これみのかかみ 色に溺れて ラ身枯らす これ身の鏡
 くもりさひ うはわるなかこ みかかんと      曇り錆び 奪わる中ゴ 磨かんと
 やたのかかみに むかわせて    八咫の鏡に 向かわせて
 みかくうつわは もとのもり         磨く器は 元の神  
 なかこのかたち かかみそよ        中ゴの形 鏡ぞよ   
 ひとみぬとても ぬすむなよ        人見ぬとても  盗むなよ  
 およそのひとは しらねとも みなあらはるる       およその人は 知らねども みな現わるる
 あめはいにしる はにこたふ ひとはつけしる 天は心(い)に知る 埴応ふ 人は告げ知る
 このみつに つけあらはれて ををやけの           この三つに 告げ現われて 公の 
 つみまぬかるる ところなし           罪免かるる 所なし 
 つねにおそれよ ひのめくり  常に畏れよ 日の廻り
 ひるはひとかも あきらかて よはかとにこる     昼は人光(か)も 明らかで 夜は暗(か)と濁る(交じる) 
 むしはみも あめのこころに  蝕みも 天の心に 
 みるはかみ ひとのみにしる 見るは神 人の身に知る
 はにとしはかみ このあちお        埴と地上神 この味を 
 このみつお あわすかかみの         この三つを 合わす鏡の
 やはやしろ たはたみおたす     ヤは社 タは民を治す
 そのきみの よろのみはたの まつりこと      その君の 万の御機の 政リ事 
 をさむやすみの たみはやた  治む八隅の 民は八尺 
 やたみあまねく てらさんと    八民普く 照らさんと
 やたのかかみと なつくなり         ヤタの鏡と 名付くなり
 なおみさのりの あちはひお        なお三種(みさ)法の 味わひを 
 ふかくまなひて ここにしるへし         深く学びて  ここに知るべし
 ときにゑむ はるなむはたれ さきのつみ      時に笑む ハルナ六ハタレ 先の罪 
 ゆりてもとけぬ おのかむね    揺りても解けぬ 己が胸 
 いまややわるる こりたまの    今やや割るる 濁り魂の
 をとろそそきて のちのをお    汚泥濯ぎて 後の緒を
 おくあらたけに よるひとも      置く荒猛に 寄る人も
 をとろそそかん ちかひなす またたちからを       汚泥濯がん 誓いなす
 またたちからを たにおてて     またタチカラヲ 谷を出て
 たまゆらきけは みつしれり     たまゆら聞けば 三つ知れり
 たとひいそらも たついぬも    例ひイソラも 竜狗も
 ひしくここちて はんへりき    拉(ひし)ぐ心地で 侍べりき」 
 こもりたうたお かんかえて        コモリ治歌を  考えて 
 ふくしのやまひ たしやすし            「肺の病 治し易し
 なさけとあちの すきやむも         情と味の 過ぎ病むも
 ねにいらぬまよ はやいやせ  根に入らぬ間よ 早や癒せ 
 ひとわさもこれ いろほしも        人業もこれ 色欲も
 みちもてなせは  あやまたす よこよらはやむ        道もて為せば 過(あやま)たず 邪寄らば病む   
 ほしきおも ゐゑわさなせよ   欲しきをも 癒ゑ業なせよ
 とほしくと ぬすまはかるる     乏しくと(とも) 盗まば枯るる
 とみつねに ひとのいきすお かんかえは    臣常に 人の息吸を 考えば
 たますはふくし いろむらと     騙すは肺(ふくし) 色腎(むらと)  
 ぬすめはきもゑ そこなえは  盗めば肝へ 損なえば  
 おとろくなかこ みめにしる     驚く中ゴ 眉目に知る
 ことはいきすの みつしれは         言葉息吸の 三つ知れば
 つたえみちひき そろこやし        伝え導き ソロ肥やし
 たみにきはさん ちかひのみ         民賑わさん 誓ひのみ」    
 ときにあまてる みことのり     時に天照 詔     
 むへなりなんち よもめくり      「むべなり汝 四方巡り
 つちかふみちに かてふやし         培ふ道に 糧増やし  
 いとまあらせて くにめくり        暇在らせで 国巡り   
 よのあしはらも みつほなる        世の葦原も  瑞穂なる  
 かみのみうたに つちかふは  神の御歌に 『培ふば
 みのあしはらも みつほなる    水の葦原も 瑞穂成る
 たみとなせとみ とみとなれたみ         民と成せ臣 臣と成れ民』」
 もろひとに あまのこやねの もふさくは    諸人に アマノコヤネの 申さくは
 みうたのあちは すえすえの         「御歌の味は 末々の   
 たみもみちひき すなおなる     民も導き 素直なる 
 わさもをしゑて つちかえは        業も教えて 培えば 
 ゐゑもさかえて そろふゆる         家も栄えて 繁殖ゆる 
 みつほとなせる かみうたそ        瑞穂と成せる 神歌ぞ  
 かくのをしゑに みちひきて  かくの教えに 導きて  
 たみもゐやすく にきはせて        民も気安く 賑わせて 
 そのくにたもつ ものあらは         その国保つ 者あらば
 すえたみとても うえのとみ       末民とても 上の臣 
 かならすをして たまふなる みうたなりけり 必ずヲシテ 賜ふなる 御歌なりけり」 
 かけまくも いとおそれみの おんうたと    「かけまくも いと畏れみの 御歌」と 
 みちとみひこも もろこえに    三千臣彦も 諸声に 
 やもよろたみは ももちこえ    八百万民は 百千声 
 あなありかたや あなにゑや    「あな有難や あなにえや
 あなうれしやと をかみさる     あな嬉しや」と 拝み去る
 やたのかかみの みなのあや    八咫の鏡の 御名の綾
 いとめくみなり あなかしこかな      いと恵みなり あな畏こかな
あなにえや あな嬉しやと
拝み去る 八咫の鏡の 御名の綾
いと恵みなり あな畏かな

 神鏡 ヤタの名の文
 「天地も 内外も清く 平る時に」、「大内に侍る 臣民も」、「八咫(やた)の鏡を 拝む時」、「アマノコヤネが 謹みて」、「ヤタ と名付くる 故を請ふ」、 「時に天照 詔」、「八咫は八民の 元の丈」、「古(いにしえ) 作る 間計りは」、「八十万人の 均れ丈を」、「集め計りて 一坪を」、 「今の一間の 物差ぞ」、「この間計りを 八段分け」、「これに日月の 二尺増し」、「万の人柄の 高計り」、「尺(た)を十断切り 寸(き)と名付く  民は八尺なり」、「高計り 火風埴水 四つに分け」、「空の一つ 継ぎ合せ」、「天の回りの 環(まかり)差し」、「これで人身を 抱かんと」、「丸めて径り 二尺垂(たた)る」。
 「天地も 内外も清く 平る時に」、「大内に侍る 臣民も」、「八咫(やた)の鏡を 拝む時」、「アマノコヤネが 謹みて」、「ヤタ と名付くる 故を請ふ」、 「時に天照 詔」、「八咫は八民の 元の丈」、「古(いにしえ) 作る 間計りは」、「八十万人の 均れ丈を」、「集め計りて 一坪を」、 「今の一間の 物差ぞ」、「この間計りを 八段分け」、「これに日月の 二尺増し」、「万の人柄の 高計り」、「尺(た)を十断切り 寸(き)と名付く  民は八尺なり」、「高計り 火風埴水 四つに分け」、「空の一つ 継ぎ合せ」、「天の回りの 環(まかり)差し」、「これで人身を 抱かんと」、「丸めて径り 二尺垂(たた)る」。
 「鏡は宮の 御柱に」、「神を招くの 八咫鏡」、「いま径尺の 円鏡」、「当てて八民の 心入る」、「八咫の鏡の 名に因る名」、「我聞く昔(いにし) 神の屋は」、「ムのタミメより 室屋建つ」、「民に教えて 屋根を成す」、「またヤのタミメ 社成る」、「いま宮殿に 民を治す 治つは館ぞ」。
 「鏡は宮の 御柱に」、「神を招くの 八咫鏡」、「いま径尺の 円鏡」、「当てて八民の 心入る」、「八咫の鏡の 名に因る名」、「我聞く昔(いにし) 神の屋は」、「ムのタミメより 室屋建つ」、「民に教えて 屋根を成す」、「またヤのタミメ 社成る」、「いま宮殿に 民を治す 治つは館ぞ」。
 「タのオシテ 三光円(まる)の」、「内に入る 足り助く法」、「天と父 上下反す」、「ラのオシテ 地と母法」、「親が子を 孕めば乳垂る」、「父母は 実に垂乳根よ」、「タもヲシも 乳なきの親よ」、「鑑みて 助くる民は 子の如く」、「八咫は公(おおやけ) 往にし神」、「作り授くる 経矛(とほこ)あり」、「経は調ふる オシテなり」、「二神受けて 親となり」、「民を我が子と 育つるに」、「篤く教えて 人と成す」。
 「タのオシテ 三光円(まる)の」、「内に入る 足り助く法」、「天と父 上下反す」、「ラのオシテ 地と母法」、「親が子を 孕めば乳垂る」、「父母は 実に垂乳根よ」、「タもヲシも 乳なきの親よ」、「鑑みて 助くる民は 子の如く」、「八咫は公(おおやけ) 往にし神」、「作り授くる 経矛(とほこ)あり」、「経は調ふる オシテなり」、「二神受けて 親となり」、「民を我が子と 育つるに」、「篤く教えて 人と成す」。
 「教えても尚 逆らはば 討ち綻ばせ」、「罪咎の 直しも遠き 天と地」、「届かぬことを 思ふなり」、「臣等ひめもす 倦まなくて」、「教えを常の 業となせ」、 「臣民子孫 隔てなく」、「慈(いつ)く恵まん 思ひなり」、「教えぬ者は 臣ならず」、「教え受けぬは 民ならず」、「常に思えよ 天法を」、「得て身を治め 耕して」、「ソロを植え蒔き 草切りて」、「刈り納む身の 民は孫」、「工商人(たくみあきとも)も 曽孫玄孫(ひこやさこ)」、「物知るとても 蠢かで」、「経の導きに 入らざらんをや」(反語)」。
 「教えても尚 逆らはば 討ち綻ばせ」、「罪咎の 直しも遠き 天と地」、「届かぬことを 思ふなり」、「臣等ひめもす 倦まなくて」、「教えを常の 業となせ」、 「臣民子孫 隔てなく」、「慈(いつ)く恵まん 思ひなり」、「教えぬ者は 臣ならず」、「教え受けぬは 民ならず」、「常に思えよ 天法を」、「得て身を治め 耕して」、「ソロを植え蒔き 草切りて」、「刈り納む身の 民は孫」、「工商人(たくみあきとも)も 曽孫玄孫(ひこやさこ)」、「物知るとても 蠢かで」、「経の導きに 入らざらんをや」(反語)」。
 「我見るに 治まる世は」、「我見るに 治まる世は」、「名の聞こえ 人の心端 およそ肥し」、「表に努め 裏安む」、「中に一人は うらなくて」、「天領る木々の 花も実も」、「我が身の道と 知らざらめ」、「犯し隠すも 天が知る」、「空(うつほ)は天の 心葉の」、「常に廻れど 見えなくて」、「水の廻りを 見る如く 空は見ゆる」。
 「我見るに 治まる世は」、「我見るに 治まる世は」、「名の聞こえ 人の心端 およそ肥し」、「表に努め 裏安む」、「中に一人は うらなくて」、「天領る木々の 花も実も」、「我が身の道と 知らざらめ」、「犯し隠すも 天が知る」、「空(うつほ)は天の 心葉の」、「常に廻れど 見えなくて」、「水の廻りを 見る如く 空は見ゆる」。
 「魚の目と 代わる人目の 裏鏡」、「左に持てば 右に見え」、「左へ遣れば 右に行く」、「向ふへ遣れば 前に寄る」、「皆翻る この鏡 何の為ぞや」、「正に聞け 元々明の 御祖(みおや)神」、「側のトホカミ ヱヒタメの」、「八元の神に 守らしむ」、「人の根声は 天並神」、「三十二の神の 眉目形」、「十六万八千の モノをして」、「人の魂魄(たましゐ) 喜ばす」、「時に求むる(備わる) 生れ付き」、「十六万八千に  品替る」、「青人種の 悉く」、「天御祖の 賜物と 守らぬはなし」。
 「魚の目と 代わる人目の 裏鏡」、「左に持てば 右に見え」、「左へ遣れば 右に行く」、「向ふへ遣れば 前に寄る」、「皆翻る この鏡 何の為ぞや」、「正に聞け 元々明の 御祖(みおや)神」、「側のトホカミ ヱヒタメの」、「八元の神に 守らしむ」、「人の根声は 天並神」、「三十二の神の 眉目形」、「十六万八千の モノをして」、「人の魂魄(たましゐ) 喜ばす」、「時に求むる(備わる) 生れ付き」、「十六万八千に  品替る」、「青人種の 悉く」、「天御祖の 賜物と 守らぬはなし」。
 「二神の 経矛に治む 年経れば」、「鈍均鋭(にふなれとき)の 民現るも」、「例えば数の 器物 」、「屑を捨てなで 鈍鋭を」、「均し用いん 天の心ぞ」。
 「二神の 経矛に治む 年経れば」、「鈍均鋭(にふなれとき)の 民現るも」、「例えば数の 器物 」、「屑を捨てなで 鈍鋭を」、「均し用いん 天の心ぞ」。
 「我見るに 善し悪ろ愛でつ 楽しみて」、「人のナカゴも(身の鏡)  人二人」、「やや知る道は マス鏡」、「天の報ひは 盗めるも」、「謗るも打つも 身に返る」、 「人を打てども その時は」、「痛き報ひも あらざれど」、「後の病ふは 天が槌」。
 「我見るに 善し悪ろ愛でつ 楽しみて」、「人のナカゴも(身の鏡)  人二人」、「やや知る道は マス鏡」、「天の報ひは 盗めるも」、「謗るも打つも 身に返る」、 「人を打てども その時は」、「痛き報ひも あらざれど」、「後の病ふは 天が槌」。
 「盗みも他人が 知らざれば」、「宝得るとぞ 思えども」、「一度 隠し 二盗み」、「三度損なひ 改めず」、「天地人の 見る所」、「天の見付は 人に告ぐ」、「罪露れて 滅ぶ時」、「為すことなくて 悲しきは」、「他所(よそ)は喜ぶ 血脈の恥 悔めど返ぬ」。
 「盗みも他人が 知らざれば」、「宝得るとぞ 思えども」、「一度 隠し 二盗み」、「三度損なひ 改めず」、「天地人の 見る所」、「天の見付は 人に告ぐ」、「罪露れて 滅ぶ時」、「為すことなくて 悲しきは」、「他所(よそ)は喜ぶ 血脈の恥 悔めど返ぬ」。
 「子を持たば 確と聞くべら 荒猛の」、「松はねじけて わだかまる」、「人の若葉も 我が儘に」、「道に悖(もと)りて わだかまる」、「人も焚木(たきぎ)に 切る如く」、「惜しまで 血脈の(惜しまず切れば) 痛みかな」、「子を養す法 曲松を」、「引き植え(間引き) 新木 培えば」、「直木となるぞ 親心」、「細々篤き 調(と)の教え 子は長の根ぞ」。
 「子を持たば 確と聞くべら 荒猛の」、「松はねじけて わだかまる」、「人の若葉も 我が儘に」、「道に悖(もと)りて わだかまる」、「人も焚木(たきぎ)に 切る如く」、「惜しまで 血脈の(惜しまず切れば) 痛みかな」、「子を養す法 曲松を」、「引き植え(間引き) 新木 培えば」、「直木となるぞ 親心」、「細々篤き 調(と)の教え 子は長の根ぞ」。
 「幼子に 新木 教えて 培えば」、「直き長とぞ なる心」、「恵を知らば 子宝の」、「棟梁(むねうつはり)と なる如く」、「人の住居の 上にあり」、「荒猛心 子に求め」、「利き過ぎねぢけ 横しまの ハタレとなるぞ」、「マスヒトら 幼の時は」、「ねぢけの芽 早や改めよ」。
 「幼子に 新木 教えて 培えば」、「直き長とぞ なる心」、「恵を知らば 子宝の」、「棟梁(むねうつはり)と なる如く」、「人の住居の 上にあり」、「荒猛心 子に求め」、「利き過ぎねぢけ 横しまの ハタレとなるぞ」、「マスヒトら 幼の時は」、「ねぢけの芽 早や改めよ」。
 「既に前 法を誤る」、「マスヒトの 褒め過ぎねぢけ」、「邪(よこしま)が 縦(経)を捩(もじ)けて」、「常闇の 涙(なんた)和(やわ)して やや鎮(しづ)む」、「これも三種の 器法 」。
 「既に前 法を誤る」、「マスヒトの 褒め過ぎねぢけ」、「邪(よこしま)が 縦(経)を捩(もじ)けて」、「常闇の 涙(なんた)和(やわ)して やや鎮(しづ)む」、「これも三種の 器法 」。
 「あらで如何んぞ(無かったら如何にしようとも) 得ざらんや(得られなかったろうよ) 」、「兼ねて思えば マス鏡」、「青人草も 直ぐとなる」、「人に於けらば 限りなし」、「長く培ふ 教えなすべき 親心」、 「解けぬミホツ姫 コモリ親」、「その子に求む 荒猛の」、「心 もがなと 請ひければ」、「神の御告げに 荒猛は」、「風激しくて 俄降り」、 「松節瘤と わだかまり」、「千代を経るとも ましならず」、「親の心も 鋭し激し」、「敢忍ばずて(我慢できずに) 俄風」、「愚かに暗く 鈍き子は」、「その荒風に 吹き打たれ」、「痛み忍べば 直からず」、「鞭を逃るる 早利きを」、「褒め喜べば 過ぎねぢけ」、「ハタレとなるぞ 誤るな 」、
 「親謹めよ 暗き子も 」、「細かに教え 日を積みて 少しは通る」、「月を経て 篤く教えば 鈍去るる」、「年々学ぶ 曙の 業も早きぞ」、「初よりも 良からで業を 換えずとも」、 「百千教えて 覚えずば」、「統(し)つむる杖に また教ゆ」、「良(ええ)子は頼め 教人の」、「手元も松の 苔杖」、「生えるままにて 培えば」、 「十年に直る 萌しを得」、「三十年 弥々に 伸び栄え」、「百の旁(つくり)木 三百の梁 五百は棟木ぞ」。
 「親謹めよ 暗き子も 」、「細かに教え 日を積みて 少しは通る」、「月を経て 篤く教えば 鈍去るる」、「年々学ぶ 曙の 業も早きぞ」、「初よりも 良からで業を 換えずとも」、 「百千教えて 覚えずば」、「統(し)つむる杖に また教ゆ」、「良(ええ)子は頼め 教人の」、「手元も松の 苔杖」、「生えるままにて 培えば」、 「十年に直る 萌しを得」、「三十年 弥々に 伸び栄え」、「百の旁(つくり)木 三百の梁 五百は棟木ぞ」。
 「人法も 十年ほぼ均る 三十の梁」、「五十は棟木の 功も」、「篤き恵みの 緩法を」、「必ず倦むな 早るなよ」、「早きハタレに 赴かで」、「八咫の鏡の 綾聞けば」、「汚曲を避るぞ  我が心」、「入れて気安く  天が守るぞ」。
 「人法も 十年ほぼ均る 三十の梁」、「五十は棟木の 功も」、「篤き恵みの 緩法を」、「必ず倦むな 早るなよ」、「早きハタレに 赴かで」、「八咫の鏡の 綾聞けば」、「汚曲を避るぞ  我が心」、「入れて気安く  天が守るぞ」。
 「タチカラヲ 進み申さく」、「盗人の 三つ目に知るる 槌如何ん」、「神は和して 詔」、「しばし心を 鎮め待て」、「我人振りを 常見るに 悉く異る」、「国神の 息吹く風を 受け生まれ」、「息吸となれば 慣わしの」、「言葉も国を 隔つれば」、「代われど他所の 幼子も」、「馴染めばそこの 振りとなる」。
 「タチカラヲ 進み申さく」、「盗人の 三つ目に知るる 槌如何ん」、「神は和して 詔」、「しばし心を 鎮め待て」、「我人振りを 常見るに 悉く異る」、「国神の 息吹く風を 受け生まれ」、「息吸となれば 慣わしの」、「言葉も国を 隔つれば」、「代われど他所の 幼子も」、「馴染めばそこの 振りとなる」。
 「空に住めど 空飛ばず」、「埴踏み居れば 応え領る」、「風埴神の 守る故」、「見る聞く度に 善し悪しも」、「ひめもす天に 告げあれば」、「隠し盗むも 身に添ふる」、「風より天に 告ぐるなり」、「二の盗みは せくくまり」、「抜き足なすも 土の神」、「恵みによりて まだ告げず」、「三度損ふ 己が胸」、「騒ぎあるより 言震え」、「眉目に表れ その主は」、「故に問ひ詰め ここ諭し 」。
 「空に住めど 空飛ばず」、「埴踏み居れば 応え領る」、「風埴神の 守る故」、「見る聞く度に 善し悪しも」、「ひめもす天に 告げあれば」、「隠し盗むも 身に添ふる」、「風より天に 告ぐるなり」、「二の盗みは せくくまり」、「抜き足なすも 土の神」、「恵みによりて まだ告げず」、「三度損ふ 己が胸」、「騒ぎあるより 言震え」、「眉目に表れ その主は」、「故に問ひ詰め ここ諭し 」。
 「また裏問えば つい語る」、「余所の訴えも 預かれど」、「三つ知る告げの (風・埴神・人の告げ) 二度も」、「天の御種と 君の告げ」、「待ち許せども 品により」、「天より君に 告げあるぞ」、「正に恥づべし 天地が」、「悪さなせそと 逆しこそすれ」。
 「また裏問えば つい語る」、「余所の訴えも 預かれど」、「三つ知る告げの (風・埴神・人の告げ) 二度も」、「天の御種と 君の告げ」、「待ち許せども 品により」、「天より君に 告げあるぞ」、「正に恥づべし 天地が」、「悪さなせそと 逆しこそすれ」。
 「ハタレ頭 ハルナ進みて 大御告げ」、「空神宣れど 皇神」、「告げなで居らば 親々や」、「新子利きてん(利口になるに違いない) 長擦り(長を軽んじ)」、「新実猛る (新子は増長する) これ倦んつ(これは長を倦ます)」、「侮るスリ等 ねじけ増す」、「さそ足何ど(擦り足からどうやって) 埴知らん (埴神が知ろうかと)」、「弥スリ猛る(いよいよ曲者等は増長する) これ踏んだ (これを踏まえて)」、「下這ふスリも(下っ端)  お猛んば (虚勢を張るだろうから)」、「面も語るも(容疑者の外見と言葉から) 分けらんや(白黒を判別できようか)」、「皇守空に 知らせぬば」、「新子スリなる これ熟うん (これらが成長した)」、「サソ等 利きてん (賢くなるだろうと) 己が侍等」、「七十万九千に 技付けて」、「空 (天下)掴まんと 道捻り」、「六度戦ひ 為したれど」、「拙さくることは 如何ならん」(何故なんでしょう)」。
 「ハタレ頭 ハルナ進みて 大御告げ」、「空神宣れど 皇神」、「告げなで居らば 親々や」、「新子利きてん(利口になるに違いない) 長擦り(長を軽んじ)」、「新実猛る (新子は増長する) これ倦んつ(これは長を倦ます)」、「侮るスリ等 ねじけ増す」、「さそ足何ど(擦り足からどうやって) 埴知らん (埴神が知ろうかと)」、「弥スリ猛る(いよいよ曲者等は増長する) これ踏んだ (これを踏まえて)」、「下這ふスリも(下っ端)  お猛んば (虚勢を張るだろうから)」、「面も語るも(容疑者の外見と言葉から) 分けらんや(白黒を判別できようか)」、「皇守空に 知らせぬば」、「新子スリなる これ熟うん (これらが成長した)」、「サソ等 利きてん (賢くなるだろうと) 己が侍等」、「七十万九千に 技付けて」、「空 (天下)掴まんと 道捻り」、「六度戦ひ 為したれど」、「拙さくることは 如何ならん」(何故なんでしょう)」。
 「その時神は にこ笑みて」、「またハナトルナ  ただ心 静めて聞けよ」、「己が鋭(とき) 逆り欺く 報ひあり 故を聞かせん」、「我見るに 人のミヤビは 情け枝」、「天より授く 魂と魄」、 「結ぶ命の 魂中心 ウムチは肝ぞ」、「魄の根は ムラト(腎臓) 心埴(心臓)」、「フクシ(肺)ユフ(肝臓)  ヨクラ (膵臓?)ヨコシ (脾臓)や」、「根の六臓 渡る雅びが ものを知る」、「情けナカゴ(魂中心)に 通えると」、「例えば 曲人(贈賄商人) 賄ひて」、「栄い増さんを 臣も欲し(収賄役人)」」、「取引増して 喜べば」、「減り憎む民 (取引減少を憎む別の商人が) また強く」、「願えば怒る 朋の臣」、 「迫るを選み(収賄した臣を脅迫して)  分け返す (分け前を回らす)」、「恵み喜ぶ 負け憎む(脅迫された臣)」、「君召す畏れ 直されて 枯るる哀しさ 」、「諸請えど  君の怒りに まだ許りず」、「悲しき 後の 功と」、「諸が守らえば(その臣を預かれば) 許さるる」、「畏れば 惑ひ 改めて 忠なる如し」、「惑えるも 雅びナカゴに 告げ置けば」、「人打つ時は 痛み知る」、「謗れば恨み」(人を謗ればその恨みを知り) 器物 盗まば惜しむ (盗まれる悔しさを知る)」、「損なわば (病めば) 血脈の痛みも(親族の心痛) 知るナカゴ」。
 「その時神は にこ笑みて」、「またハナトルナ  ただ心 静めて聞けよ」、「己が鋭(とき) 逆り欺く 報ひあり 故を聞かせん」、「我見るに 人のミヤビは 情け枝」、「天より授く 魂と魄」、 「結ぶ命の 魂中心 ウムチは肝ぞ」、「魄の根は ムラト(腎臓) 心埴(心臓)」、「フクシ(肺)ユフ(肝臓)  ヨクラ (膵臓?)ヨコシ (脾臓)や」、「根の六臓 渡る雅びが ものを知る」、「情けナカゴ(魂中心)に 通えると」、「例えば 曲人(贈賄商人) 賄ひて」、「栄い増さんを 臣も欲し(収賄役人)」」、「取引増して 喜べば」、「減り憎む民 (取引減少を憎む別の商人が) また強く」、「願えば怒る 朋の臣」、 「迫るを選み(収賄した臣を脅迫して)  分け返す (分け前を回らす)」、「恵み喜ぶ 負け憎む(脅迫された臣)」、「君召す畏れ 直されて 枯るる哀しさ 」、「諸請えど  君の怒りに まだ許りず」、「悲しき 後の 功と」、「諸が守らえば(その臣を預かれば) 許さるる」、「畏れば 惑ひ 改めて 忠なる如し」、「惑えるも 雅びナカゴに 告げ置けば」、「人打つ時は 痛み知る」、「謗れば恨み」(人を謗ればその恨みを知り) 器物 盗まば惜しむ (盗まれる悔しさを知る)」、「損なわば (病めば) 血脈の痛みも(親族の心痛) 知るナカゴ」。
 「心葉悪しき 業なせば」、「雅びナカゴに 告ぐ哀れ」、「人が人打つ 殺すをも」、「見れば除かん 思ひあり」、「転ぶも起す 哀れ枝」、「まして我が身は 雅びより」、「胸に通れば 怪しなく」、「身を治むれど 心端は」、「奢りを聞けば 欲しに染む」、「味も色目も 横しまに」、「魄に肖り 身を枯らす」、「欲しも濯げば  味直り  伊勢の道成る」。
 「心葉悪しき 業なせば」、「雅びナカゴに 告ぐ哀れ」、「人が人打つ 殺すをも」、「見れば除かん 思ひあり」、「転ぶも起す 哀れ枝」、「まして我が身は 雅びより」、「胸に通れば 怪しなく」、「身を治むれど 心端は」、「奢りを聞けば 欲しに染む」、「味も色目も 横しまに」、「魄に肖り 身を枯らす」、「欲しも濯げば  味直り  伊勢の道成る」。
 「勇むとも 盗む心端 雅びより」、「五臓に告げて 安からず」、「眉目に言葉に せくくまり」、「抜き足応ふ 埴心」、「万十万知れど 雅びから(結局それは人の ミヤビから得る)」、「鋭過ぎて成る ハタレ共」、「それ試みに 悪さを為せ」、「我早や除く 雅びあり」、「これ松榧の 膠なるぞ」、「雅びなければ 身も枯るる」、「枯れて色欲  何の為ぞや」。
 「勇むとも 盗む心端 雅びより」、「五臓に告げて 安からず」、「眉目に言葉に せくくまり」、「抜き足応ふ 埴心」、「万十万知れど 雅びから(結局それは人の ミヤビから得る)」、「鋭過ぎて成る ハタレ共」、「それ試みに 悪さを為せ」、「我早や除く 雅びあり」、「これ松榧の 膠なるぞ」、「雅びなければ 身も枯るる」、「枯れて色欲  何の為ぞや」。
 「謹みて アマノコヤネが 元守を」、「請えばまた豊 詔」、「人は天地  形取れり」、「空は高マの ハラの内」、「目鼻に散るも 日月星」、「五腑六臓も 国の道」、「中臓は君ぞ 肝は臣 脾は民よ」、「肺垣 腎は平らす 腑副手」、「雅び目付の 悪さ告げ」、「肺構えの(肺は垣として働き) 暑寒も (暑寒に対しては)」、「衣替ゆれど 欲しに染む」、「時は構わず (時節に関わりなく) 甘きには」、「脾貪る(脾=民は無性に欲しがる) こころざし」、「腎の息を 廻らすも」、「色に溺れて 霊実枯らす これ身の鏡」、「曇り錆び 奪わるナカゴ 磨かんと」、「八咫(やた)の鏡に 向かわせて」、「磨く器は 元の神」、「ナカゴの形 鏡ぞよ」。
 「謹みて アマノコヤネが 元守を」、「請えばまた豊 詔」、「人は天地  形取れり」、「空は高マの ハラの内」、「目鼻に散るも 日月星」、「五腑六臓も 国の道」、「中臓は君ぞ 肝は臣 脾は民よ」、「肺垣 腎は平らす 腑副手」、「雅び目付の 悪さ告げ」、「肺構えの(肺は垣として働き) 暑寒も (暑寒に対しては)」、「衣替ゆれど 欲しに染む」、「時は構わず (時節に関わりなく) 甘きには」、「脾貪る(脾=民は無性に欲しがる) こころざし」、「腎の息を 廻らすも」、「色に溺れて 霊実枯らす これ身の鏡」、「曇り錆び 奪わるナカゴ 磨かんと」、「八咫(やた)の鏡に 向かわせて」、「磨く器は 元の神」、「ナカゴの形 鏡ぞよ」。
 「人見ぬとても  盗むなよ」、「およその人は 知らねども 穢現るる」、「天は気に知る 埴応ふ 人は告げ知る」、「この三つに 告げ露れて 公の」、「罪免かるる 所なし」、「常に畏れよ 日の回り」、「昼は人光も 明らかで」、「夜は暗と濁る(交じる) 蝕みも」、「天の心に 見るは神 人の身に統る」(統合する)」、「埴と地上神 この味を」、「この三つを 合わす鏡の」、「ヤは社 タは民を治す」、「その君の 万の御機の」、「政リ事 治む八隅の」、「民は八尺 八民普く 照らさんと」、「八咫の鏡と 名付くなり」、「尚みさ法の 味わひを」、「深く学びて  ここに知るべし」。
 「人見ぬとても  盗むなよ」、「およその人は 知らねども 穢現るる」、「天は気に知る 埴応ふ 人は告げ知る」、「この三つに 告げ露れて 公の」、「罪免かるる 所なし」、「常に畏れよ 日の回り」、「昼は人光も 明らかで」、「夜は暗と濁る(交じる) 蝕みも」、「天の心に 見るは神 人の身に統る」(統合する)」、「埴と地上神 この味を」、「この三つを 合わす鏡の」、「ヤは社 タは民を治す」、「その君の 万の御機の」、「政リ事 治む八隅の」、「民は八尺 八民普く 照らさんと」、「八咫の鏡と 名付くなり」、「尚みさ法の 味わひを」、「深く学びて  ここに知るべし」。
 「時に笑む ハルナ六ハタレ 」、「先の罪 許りても解けぬ 己が胸」、「今やや割るる 濁り魂の」、「汚泥濯ぎて 後の央を」、「置く荒猛に 寄る人も」、「汚泥濯がん 誓いなす」、「またタチカラヲ 谷を出て」、「たまゆら聞けば 密知れり」、「例ひイソラも 竜狗も」、「拉ぐ心地で 侍べりき」。
 「時に笑む ハルナ六ハタレ 」、「先の罪 許りても解けぬ 己が胸」、「今やや割るる 濁り魂の」、「汚泥濯ぎて 後の央を」、「置く荒猛に 寄る人も」、「汚泥濯がん 誓いなす」、「またタチカラヲ 谷を出て」、「たまゆら聞けば 密知れり」、「例ひイソラも 竜狗も」、「拉ぐ心地で 侍べりき」。
 「コモリ治歌を  考えて」、「肺の病 治し易し」、「情と味の 過ぎ病むも」、「根に入らぬ間よ 早や癒せ」、「人業もこれ 色欲も」、「道もて為せば 誤たず 横寄らば病む」、「欲しきをも 斎業なせよ」、「乏しくと(とも) 盗まば枯るる」、「臣常に 人の息吸を 考えば」、「騙すは肺(ふくし) 色腎(むらと) 盗めば肝へ」、「損なえば 驚くナカゴ 眉目に知る」、「言葉息吸の 密知れば」、「伝え導き ソロ肥やし」、「民賑わさん 誓ひのみ」。
 「コモリ治歌を  考えて」、「肺の病 治し易し」、「情と味の 過ぎ病むも」、「根に入らぬ間よ 早や癒せ」、「人業もこれ 色欲も」、「道もて為せば 誤たず 横寄らば病む」、「欲しきをも 斎業なせよ」、「乏しくと(とも) 盗まば枯るる」、「臣常に 人の息吸を 考えば」、「騙すは肺(ふくし) 色腎(むらと) 盗めば肝へ」、「損なえば 驚くナカゴ 眉目に知る」、「言葉息吸の 密知れば」、「伝え導き ソロ肥やし」、「民賑わさん 誓ひのみ」。
 「時に天照 詔」、「むべなり汝 四方巡り」、「培ふ道に 糧増やし」、「暇在らせで 国巡り」、「万の葦原も  瑞穂なる」、「神の御歌に」、「培ふば 水の葦原も 瑞穂成る」、「民と成せ臣 臣と成れ民」。
 「時に天照 詔」、「むべなり汝 四方巡り」、「培ふ道に 糧増やし」、「暇在らせで 国巡り」、「万の葦原も  瑞穂なる」、「神の御歌に」、「培ふば 水の葦原も 瑞穂成る」、「民と成せ臣 臣と成れ民」。
 「諸人に アマノコヤネの 申さくは」、「御歌の味は 末々の」、「民も導き 素直なる」、「業も教えて 培えば」、「家も栄えて 繁殖ゆる」、「瑞穂と成せる 神歌ぞ」、「かくの教えに 導きて」、「民も気安く 賑わせて」、「その国保つ 者あらば」、「末民とても 上の臣」、「必ずヲシテ 賜ふなる 御歌なりけり」。
 「諸人に アマノコヤネの 申さくは」、「御歌の味は 末々の」、「民も導き 素直なる」、「業も教えて 培えば」、「家も栄えて 繁殖ゆる」、「瑞穂と成せる 神歌ぞ」、「かくの教えに 導きて」、「民も気安く 賑わせて」、「その国保つ 者あらば」、「末民とても 上の臣」、「必ずヲシテ 賜ふなる 御歌なりけり」。
 「かけまくも いと畏れみの 御歌」と」、「三千臣彦も 諸声に」、「八百万民は 百千声」、「あな有難や あなにえや」、「あな嬉しや」と 拝み去る」、「八咫(やた)の鏡の 御名の綾」、「いと恵みなり あな畏かな」。
 「かけまくも いと畏れみの 御歌」と」、「三千臣彦も 諸声に」、「八百万民は 百千声」、「あな有難や あなにえや」、「あな嬉しや」と 拝み去る」、「八咫(やた)の鏡の 御名の綾」、「いと恵みなり あな畏かな」。







(私論.私見)