便宜共産主義論考 |
(最新見直し2010.1.5日)
(れんだいこのショートメッセージ) |
2005.12.15日 れんだいこ拝 |
「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK98」の影の闇氏の2010.11.1日付け投稿「”貴方達、中国の共産主義とは便宜共産主義だ”(田中角栄) れんだいこ氏への対論」を読んで、「便宜共産主義論考」サイトを設けることにした。影の闇氏の論考はとりとめのない評論なので転載しない。「便宜共産主義論考」サイトを設ける経緯になったことを謝しておく。 |
【毛沢東、周恩来が認めた「同志角栄」考】 |
角栄の左派的資質窺わせる決定版は、中共政権の首脳・毛沢東、周恩来が見せた眼差しであろう。これについては「毛沢東―角栄会談秘話、角栄の悲劇性予見」で考察する。これに補足しておけば、毛沢東の日本共産党指導者の徳球、野坂、宮顕に対する態度が興味深い。これを結論から論ずると、毛沢東の徳球観は同志的である。野坂に対しては相手にしていない。宮顕に対しては毛嫌いしており敵性的である。そして角栄に対して同志的と云う態度を見せている。これを論証するのは又の機会に譲ることにする。 これはどういうことであろうか。れんだいこには何ら解せないものがない。毛沢東から見て、感性的にも政治的にも徳球、角栄は同志であった、野坂、宮顕は異分子であったと云うことである。ところが、日本左派運動内の通説では逆に徳球が罵倒され、野坂、宮顕を名指導者とする論調に立つ。角栄は諸悪の元凶視されている。日中左派戦線で評価が割れていることになるが、これはどういうことだろうか。れんだいこは、毛沢東観点の方が正しく日本左派運動の観点の方が歪んでいると見る。但し、毛沢東を絶対視するつもりはない。れんだいこの毛沢東論は建国前に於いて最も有能であり、建国後において経済指導に失敗し凡庸になったと見立てている。その点で、戦後日本を経済的にも政治的にも名指導する田中角栄に一目も二目も置いていたのではなかろうかと思われる。そういう意味で、毛沢東の人物論は終始概ね正鵠であったと見る。 この観点に立つと、日本左派運動の貧相な見識こそ恥ずべきと云うことになる。宮顕系日共党中央の反徳球論、反角栄論ほど左派運動に有害なものはない。彼らは、共産党中央の座イスから終始反革命を指導し続けていることになる。これが、日本左派運動失速の過半の原因ではなかろうか。日本を真に支配する勢力が日共を上手に操っていると云うことにもなる。通りで政局のここ一番で自民党内タカ派と日共が論調を一致させる筈である。このことが何ら不思議ではなくなる。誰かこの認識を共にせんか。 2010.10.24日 れんだいこ拝 |
(私論.私見)