「・・・・・いっぱしの知識人面をしたインテリらがじぶんたちに都合のよい社会を作るために行ったキャンペーンこそが<角栄殺し>だったわけだが、その結果、日本が失ったものは、はかりしれなかった。
日本が失ったものーーーーそれを仮に<角栄的なもの>と呼ぶと、それはおそらく昔ながらの庶民の現実感覚ではなかったろうか。知識と権限でじぶんたちの桃源郷をつくろうとする官僚(注 特に東京地検特捜部(法務省刑事局の一部の人間にに引き吊りまわされた?)や、当時の一部最高裁判事など)やインテリはいざ知らず、庶民の現場感覚は、伝統や経験をささえにする。
人生や仕事に対する真剣さ、世間の常識やよき習慣、義理や人情、腕や人格を磨こうという健気さ、機会があれば大勝負にでる度胸といった庶民的感覚は、目に見えない社会規範を作り出し、あるいは人間形成の鏡となる。それが、伝統や経験に根ざした社会である。権限も高度な専門知識もなく、懸命に努力しなければ世間からはじき出される庶民は、伝統や経験をささえにしなければ、とても生きてはゆけようにない。彼らには官僚やインテリの権力主義や傲慢さ、計算高さや卑怯、他者への侮りなど、薬にしたくともありはしない。
その逆をいえば、官僚やインテリは、伝統や経験からもっとも縁遠い人種だったことになる。彼らは「よき心」などなくとも、権限と専門知識だけで特権的に生きてゆけるからだ。・・・」(前書き10ページより抜粋)
本の紹介です。田中角栄元総理大臣閣下は、小規模のCIA謀略工作チームと日本のインテリ(官僚、マスコミ人)に息の根を止められた。ことを論証するものです。
私と司法書士の戦いの原点もここにある。以前と以後。日本はどう変わったか。(1)マスコミ権力の誕生と戦役的報道の開始、(2)官僚の権限増大と政治力の衰退、(3)インテリ層の社会支配力の増大」(前書き8ページ)があるという。(2)の事項が特に甚だしい事態に立ち至っている。それは検察(東京地検特捜部)が、(1)のマスコミと手を組んで政治に介入している、したことである。
この二つが手を組めば、何でも出来る。そこに、検察に民意は働かない。GHQの亡霊は、CIAと名を代え、今も検察に取り憑いている。刑罰権を国民の手に戻すときである。それには選挙しかない。
再々主張、述べていることだが、検事を公選すべきである。国民のレベル以上の政治家はでてこない。選ばれない。とはよく言われていることだが、だれからもコントロールされない検察。目は日本国民を見ていない。外国の利益になることをやって平気でいる。中には、それを自慢して本まで出版している者もいる。
国民のレベルにあった血の通った、日本人のための検察行政を推進する者を検察官検事に据えなければならない。と多数の日本国民は思い始めている。いや思っている。「正義感を喪失」したと、角川書店刊「検察の疲労」に書かれていたが、正義感のない検察、恐ろしくて口に出さないだけである。
話変わって、そもそもグローバルスタンダードとは何なのか。つまるところ、海賊資本主義、冒険商業主義・商人。日本から略奪をで行うための隠れ蓑ではないのか。日本がツンボ桟敷に置かれたままで決められたBIS(国際決済銀行)規制。そこからバブル崩壊の序曲は始まった(田中閣下的なものが葬り去られた、一つの結果である)。
その大本(おおもと)は、ものの本によれば、「イギリス女王」である。海賊のキャプテンクックを、外国の商戦から積み荷を奪い、イギリスに富をもたらした。と、貴族に列した国なのである。その下に「300人委員会」(注 この名の翻訳著作あり。再再版。初版は別の出版社で出されたが、なぜか発禁になった。
イギリスのインド植民地支配は、会社組織、株式会社が行っていた?!というようなことが書かれている。その黒幕、大株主、社長はイギリス女王。又、明治維新に大きな影響を与えた、清とイギリスが戦った阿片戦争の内幕も。最近は堂々と出版されている。日本に何も怖いものがなくなって、暴露されても何の影響もないからなのか。私は2度目に出版されたものを所持。)
そして、その手足となるのがユダヤ金融家など。決してユダヤ人は悪くない。そのご主人様が欲の皮が突っ張っているのである。出資金、株式に対するに対する、高額の配当を要求しているのだろうか。
ところで、 日本とイギリス。同じ資本主義国でもその根っこが違う。根本的に思想がことなる。日本の資本主義は、封建時代の江戸時代にすでに誕生している。封建制度そのものが、必然的に資本主義を形成した。士農工商の身分差に基づく契約概念がその基本になっている。
その根本理念は「正直、勤勉、倹約」で、宗教、仏教を主とし、神道・儒教の影響もある思想をもとにしている。約束を守らなかったら武士は切腹。その他の階級は打ち首獄門。おまけにお家取りつぶし。が究極の制裁。
イギリス国教、分派 キリスト教でも、その萌芽は見られた。プロテスタンティズムだかカソリズムといわれるもので、やはり宗教から派生したものであった。理念は日本とほぼ同じ。(貴族と一般庶民の階級差が、契約遵守の精神を醸成したのである。
イギリスの刑罰は過酷なものであった。産業革命で毛織物が貿易の主たるものになると、その原料の羊毛を取るため、小麦を作っていた農地は羊の放牧場にされた。領主の小作人となってそれら農作物の生産にたずさわっていた者は、農村から追い出さされた。それが都市部に流入。浮浪者となった。住まいも持てず、路頭で暮らした。イギリスは、それを取り締まる法律を制定。住所不定者無職者は逮捕連行。右手首を切断した。一般庶民(特に小作農民)にあっては、産業革命は暗黒の時代、日々であった。
今の外圧によって生じている日本国民の就職難、リストラ解雇、中高年者の交通事故死者の3倍を超える自殺者の発生という災難。イギリス革命の裏にあった農地囲い込み、農民追い出し、俗にいうインクルーディング。その状況はオーバーラップしてしまう。)
ところが、今のイギリス資本主義はその片鱗もない。アメリカに輸出され、そのキリスト教的資本主義は、マンデビルのいうところの似非自由資本主義。「個人の悪徳は公共の利益なり」に取って代わられ、自分、自社の利益最優先。共存共栄はない。簡単にいうと、やるかやられるか。仁義なき戦い。日本のやくざのような緊張の日々をビジネスの日常で送っている。外では競業他社。内では、上司、同僚、部下がライバル。ライバルは、優し過ぎる。端的に言えば仇同士。それを中心とするビジネススタイルが、国際標準の名の下、日本に怒濤のごとく押し寄せている。
その砦、防壁だったのが、田中角栄元総理大臣閣下。エネルギー政策、高速交通網整備、教員優遇政策、国防政策等々。今に引き継がれている政策・方針は数多くある。経営学の神髄「組織は愛。市場は冷酷」を理解し、「国という組織は愛」を日本で実践、政治に適用。すばらしい方だった。
その反対、外国勢力と手を組んで、日本を刑罰市場にしようとしているのが、司法官僚ではないだろうか。今の司法官僚、政治、政治家に牙を剥きすぎる。国民から選挙で選ばれたという「正統性」を否定している。「民主主義」否定し、資格試験合格者優先主義を台頭させ、跋扈している。司法試験と国家公務員上級試験。その間にも格差があるようになった。資格試験合格者は政治、主権者たる国民の僕であるべきではないだろうか。
というようなわけで、20世紀最後の年に当たって、田中閣下の輝かしい業績と、降って湧いた謀略による思わぬ悲運を振り返る好著がこれ。ただ、田中閣下はその本当の下手人を勘違いして最後まで知らなかったようだ。表題と全く異なるが、それは「イギリス女王」だということを。
ユダヤ人のイスラエル入植は、イギリスの後押しがあったからこそ出来たこと。そこに思いを致せば自ずと解答はでてくる。因みに大阪証券取引所の取引に端を発する、日本の株価大暴落はユダヤ系証券会社が引き金を引いた。といわれている。その後、イスラエルに対する米国の援助は減らされた。
本当は、まだまだもっともっと株価を上げ、そして完膚無きまでに暴落させ、日本経済強いては日本を壊滅させるという計画があったといわれる。それを知ったユダヤ人、早めに引き金を引いた。そして、弾は急所を外れた。ある面でユダヤ人は日本人を救ったのである。
その制裁がアメリカのイスラエルに対する、援助額の減額だった。日本人のために働かない官僚。外国勢力と手を結ぶ官僚。刑罰権の発動を促すという、ある意味で総理大臣以上の権力を握る検察。その組織の構成員、検察官は公選すべきである。法の恣意的解釈・そして運用、民意が働かない閉鎖社会、組織なので、その弊害が甚だしい。また独任官庁なのだから個々に、選挙の洗礼を受けさせても問題は生じない。
癒着や派閥、外国勢力の浸透を防ぐ意味で、任期は当然次の選挙までということでなければならない。立候補者は、学歴、資格問わず。年齢は30歳以上。当然日本人のみ。ということで、国会議員は立法に当たって欲しい。そして当たり前といえば当たり前だが。公職選挙法が適用される。
前置きはこれくらいにして、以下本題の本の紹介。新野哲也著。「-政治家・田中角栄の研究 だれが角栄をころしたのか?」発行所 株式会社 光人社 東京都千代田区九段北1-9-11 電話03(3265)1864 定価(本体1700円+税)
その本の帯・裏表紙には、次のように書かれている。「21世紀の日本を考える一冊!”角栄殺し”とは、いったい何だったのか。そしてそれは、現在の日本に何をもたらしたのかーー”指導民主主義”の具現者・田中角栄の人と政治を浮き彫りにする話題作!」(表表紙部帯) 「マックス・ウェーバーの唱える「理想政治」を実現しようとし、敢然としてエリート官僚たちと戦った豪腕の大衆政治家、その功罪を解析する問題作。
「男性原理」に立ち、世俗性と超人性を兼ねそなえ、現実機能を持った希有の政治家田中角栄と日本の政治構造の徹底研究。」(裏表紙部帯)、「大衆のヒーローが大衆にうちのめされた悲劇なぜ角栄は戦後最大の政治家といわれるのか。エリート官僚主義とたたかった真の民主主義宰相、暖かい政治よりも”冷血政治”を選んだ日本人。田中角栄がめざした「血のかよった社会」の建設。角栄的なるものを失った日本が落ち込んだ冷血社会。日本を滅ぼしかけている<官僚化>政治の恐怖。「角栄的なもの」を抹殺したインテリと官僚の傲慢」(裏表紙)
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