【厚生省関係】 グリーンピア構想

 (最新見直し2008.4.12日)

【グリーンピア構想】
 2004.6.26日付毎日新聞「ニュースことば」欄に次のような「グリーンピア」の解説が為されている。とりあえず書き付けておく。

 厚生年金や国民年金を国民の有効な余暇利用などを目的に、旧厚生省の特殊法人「年金福祉事業団」(現・年金資金運用基金)が1988年までに、全国13箇所に建設した「大規模年金保養基地」。各施設とも100万坪(330ヘクタール)の広大な敷地を有し、運営は年金保護協会や、設置されている県などに委託していた。

 故田中角栄氏が首相に就任し、「日本列島改造ブーム」が起きた1972.10月、当時の厚生相が「年金受給者に生きがいある生活を送る場を」と打ち上げ、1975.7月に基本計画が作られた。

 しかし、1997年には、13施設中8施設が赤字となるなど経営は振るわず、建設費や錫入金の利子などの負債が総額3800億円に達したため、国は2005年度までに、グリーンピア施設の廃止、売却の方針を決定した。

 宮城、福島、岐阜、和歌山、高知、熊本、鹿児島の7箇所が閉鎖された。現在は北海道、岩手、新潟、兵庫、広島、福岡の6箇所で運営されている。

 年金資金運用基金が自治体と売却交渉などを進めているが、交渉は難航。売却されても、多くの負債が残る見込みで、清算には年金保険料税金が投入される見通しだ。




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