「大学の教授より、むしろ小学生の先生を大事にしなければいけない。小学校の先生が白紙の子供を教えるのだから」。 |
「世界の国々の中で、わが国だけが教育の目標、基本、基準をはっきりとさせていない。最大の問題だ。特に、教育に政治を持ち込み、混同させた」。 |
「教員は一般公務員に比べて待遇をよくすべきだと思っている。子供というのは、本質的には小さな猛獣なんだ。小さいときからアメとムチでしっかりと訓練して、しつけなければだめだ。先生たちはそういう子供を、親の手の届かない学校で、親に代わって仕込んでくれるんだから、待遇をよくして当然なんだ」。 |
「子供の教育は、本当は土曜日も普段と同じようにみっちりやった方がいいんです。そして、休む時は夏、冬、45日ぐらいずつ休ませる。この間、子供は田舎に寄こせばいい。おじいちゃん、おばあちゃんと遊んで、自然の昆虫や動物に接して、本当の自然教育を実体験で行うんだ。今ねぇ、東京の子供に『バッタはどこにおるんだ』と聞いてみなさい。『三越』だと云うね。そんなバカなことがあるかッ」。 |
「どうですか、皆さんッ。学校の先生がデモで道をジグザグに歩いておって、子供にだけ真っすぐ歩けよなんていって、これ聞くもんじゃないねェ。そうでしょ。校長の云うことは聞かないッ。校長が首をくくるところまで追い込む。そして、我々は労働者でござあーいとくる。そんなバカなこと許されますかッ。教育は民族悠久の生命なのであります」。 |
「私が考えているのは、勉強したい人には、幾らでも勉強できるような環境をつくってやることだ。やる意欲が有りながら、環境故に、その人の力が発揮できないという社会は打破しなければならない。それだけが、ただ一つの願いなのだ」(戸川猪佐武「田中角栄猛語録」)。 |