「ユダヤ人人権擁護団体・SWC」考

 (最新見直し2013.08.05日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 他に知識がないので日本に圧力をかけるシオニスト組織SWCを参照する。「SWC」(Simon Wiesenthal Center)は「世界中の反ユダヤ的な動きに対して厳しい抗議活動を繰り広げることで知られる。現在、アメリカだけでも会員が40万人を超える。SWCの影響力は計り知れないものがある。親中反日路線を強めつつあるSWCは日本人にとっては要注意のユダヤ人組織であるといえよう」。


【ベンジャミン・フルフォードのSWC論
 「BenjaminFulford」の2007.5.30日付けブログ「言論弾圧恐喝機関であるWiesenthal Center」を転載する。
 「Wiesenthal Center(国際的なユダヤ人権組織)とは今年2月にベンジャミンフルフォード「ユダヤ・キリスト教世界支配のカラクリ」をユダヤ差別(事実無根)ということで徳間書店に出版停止を要求してきた団体です。その後Wiesenthal Centerについて集まった情報からわかったことです。Wiesenthal Centerとは差別と戦う団体ではなく言論弾圧恐喝機関である。他のユダヤ差別をなくすことを目的とする団体Anti-Defamation League“ADL”やSimon Wiesenthal本人でさえWiesenthal Centerの活動を非難したことがあります。ADLは、Wiesenthal Centerを「大げさであり、正しくないことを言う団体。」と表現しています。たとえば戦時中にスイスがユダヤ人を強制収容所に入れて残酷に扱った、など全く事実無根のレポートを発表し、結局Simon Wiesenthal本人がそれを否定することになりました。他にも強制収容所の合成写真を作成したり、対アラブテロを支持したり、事実無根の翻訳を発表したり(私の本を含めて)極めて悪質な団体です。ドイツの強制収容所の生存者の息子であるNorman Finkelsteinによりますと、Wiesenthal Centerは「“恐喝集団”であり“同情心や正義感のない泥棒集団”、“お金のためなら何でもする団体”」と表現しています。それだけではなく、このセンターはニューヨークタイムズやキリスト教団体、JERUSALEM副市長など大勢からも非難を受けています。日本のマスコミで働く皆様や日本の企業団体の皆様、ユダヤ差別が嫌いな皆様には、この似非団体の暴走をこれ以上許してほしくないです」。

(私論.私見)

 日本の言論界の、否世界中そうなんだが、ヒットラー、ナチス発言が為されると自動的にSWCに報告され判断を仰ぐ仕掛けができているんだな。日本ジャーナル界のお粗末さは、それを正義としているところにある。SWCがどういう団体なのか何も知らずに人道団体と勘違いしている。既に痴人だな。

 2013.8.14日 れんだいこ拝

【シモン・ヴィーゼンタールの出自】

 シモン・ヴィーゼンタールは、1908年、ガリチア(現在のウクライナ西部ブチャチ)生まれのユダヤ人である。同国リビウで高校卒業後、ユダヤ人であることから専門学校進学を認められず、プラハの工業大学に進んだ。リビウで設計事務所に勤務していたが、第2次大戦開始後の旧ソ連軍占領下で職を追われ、41年のドイツ軍侵攻後にリビウ郊外の強制収容所に入れられた。第二次世界大戦中多数の強制収容所を転々としているところを連合軍によって救出され、アメリカ軍の「戦略情報局(OSS)」の戦犯追及機関の情報員になり、オーストリアにおける戦犯捜索に協力した。ヴィーゼンタールや彼の妻の一族のうち、ナチスによって殺された人は89人にのぼったという。夫妻は収容所から逃走するなどして生き延びた。


【シモン・ヴィーゼンタールのナチス摘発運動】

 1961年に連合軍による占領時代が終わると、ヴィーゼンタールは、オーストリアのウィーンに、「ナチ体制下のユダヤ人犠牲者連盟・記録センター」を設立した。この記録センターには、約2万2500名の元ナチスに関する情報が納められているという。

 ヴィーゼンタールの組織は、民間の情報収集機関のため、逮捕の権限はない。戦争犯罪人についての情報を収集し、犯罪の証拠を発掘し、関係当局にしかるべき情報を提供する活動に限られている。この組織の運営費は、全世界に散らばっているユダヤ人からの寄付によって賄われている。


【「アイヒマン摘発事件」】

 ヴィーゼンタールを一躍名高いものにしたのは、1960年の「アイヒマン事件」である。ヴィーゼンタールは、アドルフ・アイヒマンの過去から、1945年5月の失踪までの経過を克明に調べあげ、失踪の足どりを執拗に追った。そして、アイヒマンが、リカルド・クレメントという偽名でアルゼンチンのブエノスアイレスに生存している事実を突き止め、この情報を、同じくアイヒマンを追っているイスラエルの秘密情報機関「モサド」に連絡し、アイヒマンは逮捕された。アイヒマン逮捕(拉致)の知らせは全世界を驚かせたが、この「アイヒマン事件」により、ヴィーゼンタールは“ナチ・ハンター”としての名声を得たのである。(イスラエルで裁判にかけられたアイヒマンは1962年5月に絞首刑に処せられた)。

 ヴィーゼンタールは、フランスやオーストリアの抵抗運動組織から表彰され、オランダ自由勲章やルクセンブルク自由勲章を授けられた。国連による最高の表彰を受けた。


【「シモン・ヴィーゼンタール・センター(SWC)」創設】

 1977年、ヴィーゼンタールの業績をたたえてアメリカのロサンゼルスに「シモン・ヴィーゼンタール・センター(Simon Wiesenthal Center、略称SWC)」が創設された。このセンターは、ナチ戦犯の追跡調査ばかりでなく、啓蒙組織としての顔も持っている。このセンターが運営する「寛容の博物館(Museum of Tolerance)」は、非ユダヤ人を中心とする学生に、ナチスのユダヤ人迫害を理解してもらうためのガイド・コースが設けられていて、博物館を訪れた人々は、館内の資料や展示によって、ナチスの残虐さについて理解を深めることができるように作られている。(毎年30万人以上の人が訪れるという)。「シモン・ヴィーゼンタール・センター」はニューヨーク、シカゴ、ワシントン、トロント、パリ、エルサレムにもオフィスを開設している。

 ヴィーゼンタールは、1980年にはジミー・カーター大統領に金の特別勲章を授与された。1986年には、フランスのレジオン・ドヌール勲章も受章している。


【SWCと創価学会の友好関係】

 現在、「SWC」は「創価学会インターナショナル(SGI)」と友好関係にある。池田大作会長が最初に「SWC」のロサンゼルス本部を訪れたのは1993年1月である。この時、「SWC」は池田大作に対して「国際寛容賞(人類愛国際賞)」を贈り、池田大作を称えた。そして、この訪問を機に「SWC」と「SGI」は連携し、「ホロコースト展」の日本での開催の準備が始められた。

 戦後50年の1995年8月15日、「ホロコースト展」が広島の国際会議場で開催された。「ホロコースト展」のオープニングには、「SWC」のマービン・ハイヤー館長、アブラハム・クーパー副館長、ジェラルド・マゴーリス事務長、アルフレッド・バリッツァー博士らの一行が列席した。マービン・ハイヤー館長は、「SWC」を代表して次のようにあいさつした。

 「本日、ここに『ホロコースト展』広島展が開幕の運びとなりましたが、これは創価大学の皆様、並びに創立者・池田SGI(創価学会インターナショナル)会長のひとかたならぬご尽力で実現したものです」。

 「ホロコースト展」が無事成功に終わると、翌年1996年には、「SWC」による「マキグチ記念人権講演会」がスタートした。その第1回に招待を受けた池田大作は、「SWC」が運営するロサンゼルスの「寛容の博物館」で記念講演を行なった。参加した識者からは、「池田氏の闘争に強く心を揺さぶられました。人間の権利、そして平和のために、世界で繰り広げておられる『限りなき闘争』に」「教育で『人類愛』『兄弟愛』を分かち合う──この一点こそが池田氏の講演の魂でしょう」などの感想が寄せられた。


【1995年、SWCの「マルコポーロ廃刊事件」

 1995年、日本の大手出版社である文芸春秋社の月刊誌「マルコポーロ」が掲載した「ナチ『ガス室』は捏造だった」とする記事に抗議、同誌は廃刊、花田紀凱編集長(当時)解任、社長は辞任に追い込まれた。これを「マルコポーロ廃刊事件」と云う(「文芸春秋社・マルコポーロ廃刊事件考」に記す)。この時、「SWC」の背後で「創価学会」が暗躍していたという情報がある。『マルコポーロ』の記事を最初に「SWC」に報告したのは「創価学会」の信者だったという。また、『マルコポーロ』廃刊号には、ガス室の記事と並んでもう1つ重大な記事が掲載されていた。それは、「徹底調査・新興宗教に入っている有名人一覧」という記事である。この中で、創価学会に入信している有名人がリストアップされていたのだ。(創価学会の日蓮宗破門も詳しく報じられていた)。『マルコポーロ』が廃刊になったのは、ガス室の記事よりも、この有名人信者一覧リストが原因だったとの見方がある。

 その『マルコポーロ』廃刊号に掲載されていた。「新興宗教に入っている有名人一覧」はここで見れる↓

 http://home7.highway.ne.jp/tobicco/geinou10.h


【SWCと統一教会の友好関係】

 現在、「SWC」は、「統一協会」とも友好関係を結んでいる。「統一協会」は、1982年にアメリカで新聞『ワシントン・タイムズ』を創刊したが、イスラエルのシオニズム活動を熱烈に支持し、最近ではイスラエルの右派リクードを支援している。

 教祖である文鮮明は、次のような言葉を口にしている。

 「2012年までには神の摂理のすべてを完成させなければなりません。イエス様が2000年前に受け入れられずに失敗したすべてを蕩減(とうげん)しなければならない。キリスト教徒はユダヤ人と共にそれを成し遂げなければならない。

 私は私の100%の力を投入し、イスラエルを救うために歩む覚悟でいます。すべてのアメリカ人が目覚め、そのことのために働かなくてはなりません。皆さんもそのようにお願いします。皆さん、キリスト教の指導者はキリスト教の統一のために働いて、それを成し遂げてください」。


【SWCの広島・長崎の原爆投下観】

 「SWC」は広島・長崎の原爆投下についてはどのような見解を持っているのだろうか? ナチスのホロコーストに匹敵する悲劇だと思っているのだろうか? アメリカが犯した「戦争犯罪」だと思っているのだろうか? 広島での「ホロコースト展」に参加した「SWC」の関係者たちは、式典の中では、もっぱらアウシュビッツの悲劇を強調していたようで、原爆の悲劇についてどう思っていたのかは明らかにはされていない。しかしここに「SWC」の主張と活動を知る上で、非常に興味深い取材記事がある。「新潮45」(2000年12月号)に掲載された「特別インタビュー『ユダヤは怖い』は本当ですか? SWCのアブラハム・クーパー副館長に聞く」という新潮社編集部の取材記事である。この取材記事の中で、「SWC」の副館長であるラビ、アブラハム・クーパーは、南京虐殺事件と原爆投下について驚くべき見解を披瀝している。取材記事の一部分を下に掲載しておくが、これは、日本人にとっては看過することのできない内容であろう。 

 
(左)『新潮45』(新潮社)2000年12月号
(右)「SWC」の副館長であるラビ、アブラハム・クーパー

 〈原爆投下に関して〉

 新潮社編集部の「第二次世界大戦で人類に対する明らかな犯罪が2つあったと思います。ひとつはホロコースト、もうひとつは原爆投下です。その責任追及を『SWC』がする予定はないのでしょうか?」の質問の中で、次の問答がある。

編集部  原爆による無差別爆撃の事実は明らかで、これは戦争犯罪ですから、アメリカの戦犯追及を考えるべきです。
クーパー  率直にお話ししますが、個人的に言うと、私は原爆投下は戦争犯罪だと思っていません。
編集部  それは納得できません。非戦闘員の殺害は明らかに戦争犯罪じゃないですか。
クーパー  ノー。戦争というのは非常に悲惨な出来事なわけですけれども、2つの原爆を落としたことで、戦争が終わったという事実はあるわけです。もしトルーマンが原爆を落とさなければ、さらに多くの死傷者が出たでしょう。

【SWCの南京虐殺事件観】
 「SWC」は90年代半ばから「在米中国ロビー」と組んで、日本人をターゲットにし始めている。上の取材記事の中でも触れられているが、「SWC」の副館長であるアブラハム・クーパーはアイリス・チャンの熱烈な支持者である。
 「SWC」のユダヤ人アブラハム・クーパー。アイリス・チャンの熱烈な支持者で、親中反日活動を展開している。
 (左)反日主義の中国人アイリス・チャン。(右)は彼女の著書『ザ・レイプ・オブ・南京』。
 この本は、そもそも反日プロパガンダのために書かれたセンセーショナルな俗悪本であるだけでなく、100ヶ所を越えるおびただしい誤りがあり、ニセ写真の間違いも数多く指摘されている。ところが彼女は自分の著書の修正を認めようとしない。そのため、日本語訳の刊行は無期延期となっているが、アメリカでは20万部のベストセラーとなっている。

編集部  「SWC」は『ザ・レイプ・オブ・南京』を書いたアイリス・チャンをサポートしていると報じられています。けれど、彼女の本には多くの間違いがあることが指摘されています。
クーパー  アイリス・チャンだけではなく、本多勝一氏を招いてフォーラムを開きました。多くのアジア系アメリカ人の活動家がこのフォーラムに参加してくれました。
編集部  アイリス・チャンと本多勝一という人選はあまりに偏っています。否定派は招かないのですか?
クーパー  センターとして色々オープンな形で受け入れるけれども、「犠牲者はわずかに3、4万人」というようなことを口にする人を講師として招くことは絶対にしません。

【SWCのユダヤ人によるパレスチナ人の虐殺無関心観】

 「SWC」に代表されるシオニスト・ユダヤ人勢力は、自分たちのホロコースト体験は世界に向けて盛んに宣伝するが、他民族が体験したジェノサイド(ホロコースト)に対しては無関心(冷淡)のようである。現在、パレスチナで進行中のホロコーストに対しても冷淡で、むしろユダヤ人によるパレスチナ人の虐殺を積極的に支持している有様だ。

 「SWC」を「平和・人権団体」と呼ぶ人がいるが、「SWC」は非ユダヤ人の平和・人権に関しては無頓着だといえる。その偽善ぶりに、最近では、「SWCはホロコーストを商業化している!」として、一般的なユダヤ人からも批判が出ている。(この件に関しては別の機会に詳しく触れたい)。


【1999年、SWCが「731部隊に対する求責キャンペーン展開】

 90年代に入ってから、アブラハム・クーパーは「731部隊」の賠償についてのキャンペーンを展開し、アメリカ司法省は1996年12月、「731部隊」や従軍慰安婦動員に関与したといわれる旧日本軍関係者を入国禁止処分にした。戦後50年以上たってからの突然の決定は日本国内でも波紋をよんだ。

 1999年10月には、アブラハム・クーパーは、リノ司法長官や国防総省のヘンリー陸軍次官補と会談し、小渕首相に対して、日本政府が保管している「731部隊」の機密資料の公開や、同部隊員らに対する戦犯容疑での訴追免除を撤回するよう求めたことがニュースとなった。


【1999年、SWCが週刊ポスト記事に猛批判】

 1999.10月、週刊ポスト(10月15日号)が、当時の長銀破綻問題について、「長銀“われらが血税5兆円”を食うユダヤ資本人脈を掴んだ」記事を掲載した。記事は、リップルウッドHDによる長銀買収の背景には金融最大手のゴールドマンサックスの影があり、その人脈と全容を明らかにしたものだった。これにサイモン・ウィーゼンタール・センターが厳重抗議した。(詳細は「小学館・週刊ポスト記事への圧力考」に記す)


【サイモン・ウィーゼンソール(ヴィーセンタール)死去】

 2005.9.20日、第2次大戦後、ユダヤ人虐殺などに関与したナチス戦犯の追及を続け、「ナチ・ハンター」の異名で知られたサイモン・ウィーゼンソール(ヴィーセンタール)が、ウィーンの自宅で老衰のため死去した(享年96歳)。


【2009年、SWCの田原総一朗発言バッシング
 るいネット」の猛獣王S氏の2009.3.14日付け「田原総一朗の『田中角栄はユダヤにやられた』発言に、ユダヤ人権団体SWCが噛みついた」を転載する。
 『田原総一朗発言に人権団体が噛みついた!』(ゲンダイネット)リンクより転載します。
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 8日放送のテレビ朝日「サンデープロジェクト」での田原総一朗氏の発言が、とんだ騒動に発展した。同番組で田原氏は、「田中(角栄)さんも結局ユダヤにやられた。お父さんもやられたように、小沢さんもやられた」と発言したという。これに対して、米国ロサンゼルスを本拠にするユダヤ系人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」が噛みついたのだ。番組には田中真紀子元外相がゲスト出演。小沢一郎秘書逮捕をめぐって真紀子が「民主党に政権交代することで困る人がいるからでは」と推測すると、田原氏がロッキード事件で田中角栄が逮捕された経緯を例に出し、「ユダヤにやられた」と強調したようなのだ。

 「サイモン・ウィーゼンタール・センター」は9日、「政治スキャンダルを米国とユダヤのせいにする、日本の報道番組の司会者を糾弾する」と題した声明文をホームページ上で発表。同センターの副館長が「ユダヤとアメリカの共謀など実在しない。報道番組を通じて、日本人に誤った認識を持たせる田原総一朗の発言は、断固として容認できない」「テレビ朝日はこのバカげた発言をただちに取り消し、田原総一朗氏とともに公式に謝罪する義務がある」などとコメントしている。 〜後略〜

 「田原総一朗「小沢秘書逮捕はユダヤの陰謀では」 ユダヤ人権団体が抗議へ」を転載する。
 2009.03.12 |Category …ニュース 1 名前:どろろ丸φ ★[sage] 投稿日:2009/03/12(木) 15:46:02 ID:???0

 3月8日(日)テレビ朝日「サンデープロジェクト」。「小沢代表秘書、逮捕の背景」と題して田中真紀子衆院議員と司会の田原総一朗氏が対談した。この中で田原氏が「田中(角栄)さんも結局はユダヤにやられた。小沢さんもそう、やっぱりやられたのでは」と語ったことに対してユダヤ人権団体が噛み付いた。

 ユダヤ人権擁護団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」(SWC)は、かつて文芸春秋の雑誌「マルコポーロ」に抗議して、同誌を廃刊に追い込んだと言われている(マルコポーロ事件)ように、強い影響力を持つ団体である。最近では“青い目のサムライ”ベンジャミン・フルフォード氏の著書「ユダヤ・キリスト教世界支配のカラクリ」にも噛み付いて、出版社および同氏らとバトルを繰り広げている。 以下、同団体のウェブサイトに掲載された声明である。(どろろ丸記)

 サイモン・ウィーゼンタールセンター(SWC)は、日本で起きた政治スキャンダルはアメリカとユダヤのせいだとした日本のテレビ報道番組の司会者を糾弾する。3月8日、テレビ朝日の「サンデープロジェクト」で司会者の田原総一朗氏が元外務大臣の田中真紀子氏との対談でユダヤおよび米国を貶める発言を行ったことに対して、SWCは強く抗議する。生放送中、田原氏は「(田中氏の父親である)田中角栄元首相はアメリカ、ユダヤにやられたが、小沢氏(民主党代表)も同じようにやられたのではないか」と語った。 「国際的に不確実性が増し反ユダヤ思想が蔓延る中、日本国内で起きた政治スキャンダルを報道番組の司会者が、それをありもしないユダヤやアメリカの陰謀のせいだとして国民に思い込ませようとするとは言語道断であり決して許すことはできない」と、ラビ・アブラハム・クーパーSWC副所長は語った。

 残念なことに彼の「ウソ」に対して田中元外務大臣が異議を示そうともしなかったため、なおさら事態は深刻だとして、クーパー氏は「テレビ朝日は直ちにこのばかげた発言を取り消し、田原氏と共に公式に謝罪すべきである」とした。

【2010年、SWCが「ドン・キホーテ」に対し「ヒトラーコスプレ」製品の販売中止要請】
  http://www.j-cast.com/2010/12/08082975.html?p=2

 
2010年、「SWC」が、ディスカウントチェーン大手の「ドン・キホーテ」(東京都目黒区)に対し、「かぎ十字」がプリントされたパーティー用コスチュームグッズの「ヒトラーコスプレ」製品の販売を取りやめるように求める文書を送っていたことが明らかになった。「かぎ十字は今でも、アジア人を含む全ての『非アーリア人』への憎しみの象徴だ」と主張。ドンキ側は指摘を受け、「社会的責任に配慮した」として、即刻回収した。
問題にされたのは、今回批判されているのは、ドンキが販売していたパーティーのひとつで、「ナチスの総統」という名前で、ポリエステル製の帽子や上着、ズボンやブーツカバーがセットになったもの。黒の上着には、かぎ十字の紋章が入った腕章も確認できる。銀座など都内の店舗で売られたといい、通販サイト「アマゾン」でも3970円で購入できる。

 「SWC」が2010年12月6日付(米国時間)でドンキ側に送った文書では、「我々のメンバーのひとりが、御社のチェーンでかぎ十字入りのナチスドイツの制服が売られているのを見て、衝撃を受けている。ナチスドイツは第二次世界大戦でユダヤ人に対する大領虐殺を行った。600万人の無実のユダヤ人や、それ以外にも数百万人の無実の人々がナチスに殺害された。その中には、150万人の子どももいた。かぎ十字は今でも、アジア人を含む全ての『非アーリア人』への憎しみの象徴だ」などと主張、ドンキに対して販売の中止を求めた。この文書は12月7日午前にドンキ側に届き、数時間後には撤去が完了したという。ドン・キホーテグループの広報室によると、「ナチスの総統」は10年に入って10セットを仕入れ、これまでに4セットが販売された。つまり、文書が届いた直後の12月7日午後に、6セットを撤去したことになる。同社は、「企業の社会的責任を果たすという意味で、様々な市民感情・カルチャーに配慮して、直ちに撤去した。今後はこのようなことがないように徹底したい」と話している。製造元のパーティーグッズメーカー(東京都足立区)は、「マスコミ対応できるものが終日外出しており、コメントできない」としている。

 問題とされた「ナチスの総統」は、アマゾンでも販売されている
 http://www.j-cast.com/images/2010/news82975_pho01.jpg


【2011年、SWCが氣志團の衣装に抗議】

 http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1519877&media_id=88
 http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011030101000051.html

 2011.2.28日、ユダヤ系人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」(本部・米ロサンゼルス)が、日本の人気バンド「氣志團」が2月23日放送のMTVジャパンのテレビ番組で着たナチス親衛隊(SS)の制服のような衣装に対し、「ナチス親衛隊のような制服で、衝撃と失望を感じた」、「弁解の余地もない行為だ」、「ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の被害者らユダヤ人の感情を踏みにじるもので、日本以外の文明国家では許容されないこと」であるとして、ナチスを想起させるような衣装を着ることをやめるよう求めた。放送したMTVジャパンなどに対しても分別を持つべきだと抗議した。 MTVジャパンは、抗議を受けて、日本時間先月28日に予定していた再放送を急きょ取りやめ、別の番組に差し替えた。また、氣志團の所属事務所とレコード会社は「現在、事実関係を確認中」とコメントしている。


【2013年、SWCが麻生副総理のナチス発言に猛抗議】
 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK152」の赤かぶ氏の2013.8.4日付け投稿「麻生氏「ナチス発言」即反応 サイモン・ウィーゼンタール・センターって(東京新聞「こちら特報部」)」を転載しておく。

 http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-9496.html 8月3日 東京新聞「こちら特報部」

 麻生太郎副総理兼財務相の「ナチス発言」に対する国際社会の批判は拡大している。批判の先頭に立つのが米国に拠点を置くユダヤ人人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」。過去にもたびたび、ナチス信奉と受け取られかねない日本人の発言や対応を批判してきた。どんな組織なのか。 (上田千秋、出田阿生)

 七月二十九日夜、東京都内で開かれたシンポジウムで「ドイツのワイマール憲法もいつの間にかナチス憲法に変わっていた。誰も気が付かなかった。あの手口に学んだらどうかね」と発言した麻生氏。「サイモン・ウィーゼンタール・センター」の反応は素早かった。発言の翌日、「一体どのような手法が学ぶに値するのか。民主主義をひそかに機能不全にすることか」と、いち早く抗議声明を発表したのだ。

 センターの幹部、エーブラハム・クーパー氏は「日本の人々と政府は現在、憲法の将来について極めて大切な議論をしている。これを進めるためナチスを引き合いに出すのは極めて不適切だ」と批判した。

 センターは、米カリフォルニア州ロサンゼルスに本部を置くユダヤ人人権団体。一九七七年の設立以来、世界中の反ユダヤ活動の監視・告発、第二次世界大戦中の「ユダヤ人大虐殺」(ホロコースト)の歴史伝承などを広く行っている。公式サイトによると、会員は米国内だけでも四十万世帯。ニューヨーク、マイアミ、シカゴ、トロント(カナダ)、パリ、ブエノスアイレス、エルサレムに支部があるほか、ホロコーストなどをテーマにした博物館、映画制作部門などを持つ。

 日本に支部は持たないようだが、なぜこれほど素早い反応だったのか。イスラエル現代史に詳しい日本女子大の臼杵陽教授は「世界中に情報網を張り巡らせ、多言語での情報収集・監視活動をしている。もちろん日本語を理解する協力者がいる」と話す。

 名称は実在のユダヤ人故サイモン・ウィーゼンタール氏に敬意を表してつけられたという。ナチスに迫害され、大勢の親族を殺害された同氏は、戦後、オーストリアのウィーンに「ナチ体制下のユダヤ人犠牲者連盟・記録センター」を設立。ナチスの戦犯を追跡する活動を始め「ナチハンター」として知られた。

 米国内のユダヤ人文化に詳しい越智道雄・明治大名誉教授は「西海岸に三百数十を数えるとされるユダヤ人防衛組織のひとつ。比較的歴史が新しいので、活発な活動をしている」と説明する。

 最初にユダヤ人が米国に入植したのはニューヨークを中心とした東海岸。ユダヤ人の少ない西海岸では、差別から身を守る目的でこうしたグループが増えた。センターも西海岸のロサンゼルスが本部だが、地理的に欧州よりもアジアに近いため、日本を含むアジア全域を監視対象にしていると考えられるという。

 センターの運営資金はどう賄っているのだろうか。越智氏は「反ユダヤ主義との闘いに貢献する寄付金があちこちから寄せられる。日本の神社では寄付額や寄付者の名前を記すが、同様にユダヤ人組織は寄付額を競い合っている」。

 かつて越智氏は米大統領選挙でのユダヤ人票について短い文章を日本語で雑誌掲載したところ、知り合いのユダヤ人防衛組織の幹部から「不適切だ」という手紙を送られたことがある。細かい監視活動に驚いたが「ホロコーストを頂点とする、迫害と痛みの歴史を考えれば、理解はできる」。

 前出の臼杵氏と越智氏は今回の騒動についてこう口をそろえる。「一般市民ではなく、日本政府の中枢である政治家の発言なので、見過ごせなかったのだろう。麻生氏はあまりにもユダヤ人問題について無知過ぎた」

 「サイモン・ウィーゼンタール・センター」が、日本人の発言などについて抗議の意思を示すのは今回が初めてではない。過去をさかのぼれば、枚挙にいとまがない。

 最も有名なのは、一九九五年、文芸春秋が発行する月刊誌「マルコポーロ」が廃刊に追い込まれた一件だ。同誌は同年二月号で、「ナチ『ガス室』はなかった」と題する記事を掲載。これに対しセンターは「記事は広島への原爆投下と、それに伴う日本人の苦しみが一切なかったことを公に言明するのに等しい」と批判。日本国内外の企業に同誌への広告掲載を依頼しないよう呼び掛けた。文芸春秋は抗議から一週間後、掲載号の回収と廃刊を決め、社長自ら会見して「歴史的諸事実に十分な認識を欠いていた」と謝罪した。

 政治家にもたびたび注文をつけている。二〇〇一年、旧日本軍の侵略行為を十分に扱っていない高校教科書の発行を認めたとして、遠山敦子文部科学相(当時)に不快の念を表明。〇二年には、木村義雄厚生労働副大臣が「医療市場を狙う、ユダヤ人のような我利我利亡者がいる」と発言したことについて、小泉純一郎首相に木村氏の適切な措置を求めた。

 政治家以外にも幅広く、反ユダヤやナチスに肯定的な商品、言動はまず見逃さない。〇五年、「ユダヤの成功者が教える大金持ちになる人の方程式」という本を販売したコンビニチェーンに「ユダヤ人のステレオタイプイメージを日本の若者に植え付ける」として撤去を要求した。

 ナチスのイメージ利用には特に敏感で、一〇年にはナチスの党章「かぎ十字」がプリントされたパーティー用衣装を販売していたディスカウントストアに販売中止を要求。ナチス親衛隊(SS)の制服を想起させる衣装を着た女性を広告に起用した化粧品メーカーにも抗議をしている。

 一一年には人気ロックバンド「氣志團」がSSの制服に似た衣装でテレビ出演したことを問題視。所属事務所は、関係者に謝罪するとともに衣装を廃棄すると発表した。

 なぜ、日本人はこれほどセンターの抗議の対象になるようなことを起こしてしまうのか。

 慶応大の羽田功教授(ユダヤ人問題研究)は日本人のユダヤ人や歴史に対する「理解不足」をまず挙げた。「日本では、ユダヤ人の歴史は世界史の授業で通り一遍の事実関係を教える程度。高校卒業以降は、関心のある人以外は学ぶ機会がなくなる。日本人の全体のユダヤ人観が正確なものではない」と説明する。

 一方で、「東アジア情勢が緊迫している今、麻生氏をはじめとする一部の自民党議員には、強権を握っていたナチスに関心を寄せている部分があるのではないか。それに、ドイツは明治維新以降の日本の近代化に大きな役割を果たした国。潜在的に親近感を持つ日本人は少なくなく、そうした思いからふっと、ナチス寄りの言動がこぼれ落ちてしまうことも考えられる」と推測する。

 しかし、麻生氏の発言に弁明の余地がないのは事実。「最も触れてはいけない部分に触れてしまった。麻生氏本人の意図は別にしても、そうした発言をしたことは事実。批判されてしかるべきだろう」(羽田氏)。京都大の小岸昭名誉教授(ドイツ文学)も「日本人として恥ずかしい限り。ユダヤ人の歴史を少しでも知っていれば、あんなことは言えないだろう」と憤る。

 「日本人が原爆に見舞われたのと同じように、ユダヤ人はヒトラーが首相になった一九三三年から大変なカタストロフィー(惨事)に巻き込まれ、アウシュビッツ収容所の大虐殺につながっていった。麻生氏だけの問題に特化するのではなく、日本人全体がユダヤ人の歴史を学び直す必要があるのではないか」

<デスクメモ> 戯曲「テイキングサイド」は戦時中のナチ協力を疑われた指揮者フルトベングラーの苦悩を描く。本人はナチ嫌いだが、ヒトラーと並んだ写真などが問題になった。弁明しても、調査官は一切耳を貸さない。題名は「加担」の意味。「ナチスに学べ」などという発言は「加担」と見なされるのは当然だ。 (栗)





(私論.私見)