秘密結社の大部分は、表向きには慈善団体となっている。だから多くの人が入会するのである。また、秘密結社にはイニシエーションによる階級があり、秘儀的な性格を持っている。会員は他の何よりも結社に対する忠誠を誓っている。例えば、会員が社会の中で特定のポスト(例えば大統領)に就いていたとしても、その人の関心は、第一に自分が所属している秘密結社にあり、大統領というポストは二番目なのである。社会的に良い役職に就いているブラザーは、その人が結社にとって役に立ち、結社の規則を遵守している限りは、常に守られ大事にされる。しかし、もしへまをやらかしたり、誓いを破ったりすれば、その人はひどい目に遭わされるだろう(殺されることもあり得る)。彼らにとっては、秘密を守ることは極めて重要なのである。
低い階級にいるメーソンの多くは、会員になったことを非常に喜んでいる。それは緊密な“帰属感”であり、その人は、この宇宙の秘密を少し教わることになる。それは学校では学べないもので、教わった人は、興奮したり魅了されたりする。
あるメーソンは次のように言っている。
「私の妻を除けば、フリーメーソンリーは私の人生で最も大切なものである」。 |
彼の妻は、自分の夫がフリーメーソンリーの中で何を行っているかについては、全然知らないに違いない。そういうことは秘密にされているはずだし、女性はまず入会を許されないからである。しかし、女性会員だけの結社がわずかながらあることは確かである。今日の社会では、女性は男性よりも劣った存在として扱われ、仕事が同じでも少ない賃金しかもらえない。我々は、この理由について思索を巡らすことができる。それは、今日の社会が男性の世界、秘密結社の世界だからである!
秘密結社は、表看板を充実させるために、手頃な人物を大変熱心に入会させようとしている。できれば有名人も入会させたいと思っている。その有名人に、結社について好意的な発言をさせ、必要な時には弁護してもらうためである。その場合には、その結社が実際に目指していることをよく知らない方が、本当らしく聞こえるものである。
時が経つにつれて、会員の一部(全員ではない)は、最高の階級に達するまでどんどん高い階級に参入していく。しかし、高位の階級では、非常に慎重な選定が行われている。高い階級に参入する場合には、上位のブラザーがその徒弟に対して、十字架(!)に唾を吐くように要求する。もしその人がキリスト教を信じているという理由で拒否をしたら、上位のブラザーは、「あなたは正しいことをした。あなたは信じている宗教への忠誠を示した」と言う。しかし、その徒弟は、絶対に高位の階級に上がることは許されない。その人は、これ以上続けるのは無理だという口実を絶えず聞かされるだろう。
一方、その人が十字架に唾を吐いた場合は、秘密結社の方への忠誠を示したことになる。そして、階級構造を上り続けるに足る忠誠心を示したことになる。その人は、遙かな昔からの叡智が集められている“秘密の図書館”に入ることを許される。彼はその一部を学ぶことを許され、その魔術的な儀式に参加することが許される。彼はよりいっそう黒魔術とサタニズムに染まり、“大いなる秘密”を知る準備が整うのである。その“大いなる秘密”の一部を次に挙げる。
1.秘密結社は、エイリアンの生命体と交信を行っている。これは、秘密結社の背後にある真の権力である。
2.秘密結社の目的は、エイリアンと共にワンワールド政府を作ることである。エイリアンは、人類を監督する立場にある。しかし、この階級構造においては、エイリアンの上に、さらにエイリアンの勢力であるルシファー信奉者が存在している。
3.大衆をコントロールする方法は、大衆を操作する意図を持って、マインド・コントロールと、悪魔的なオカルトパワーを使うことである。
4.その報酬は、権力と金である。
5.我々はすべて肉体に宿る霊的な存在である。よって、魂である我々は不滅である。魂は、イエス・キリストに救われなければ、永遠に輪廻転生するからである。
1922年、ロンドンでルシファーズ・トラスト(Lucifer's
Trust)が創設された。しかし、後にルシス・トラスト(Luci's
Trust)と名称を変更した。ルシファーズ・トラストでは、あまりにも見え見えだったからである。この会社は民間の企業だったが、国連の正式認可を受けていた。この会社は、神智学協会の外郭団体である。ルシス・トラストの後援者の中には、サタニストのロバート・マクナマラがいる。マクナマラは、アメリカの元国防長官で、世界銀行総裁を務めたことがあり、ロックフェラー財団の会員だったこともある。トマス・ウォトソン(IBM、元モスクワ駐在大使)もその1人である。ルシス・トラストは、以下のフロント組織を後援している。国連/グリーンピース・インターナショナル/グリーンピースUSA/アムネスティ・インターナショナル/UNICSFなど。ルシス・トラストには、唯一無二の礼拝堂、会得の神殿(Temple
of
Understanding)がある。それは、アメリカのニューヨークにある国連本部の中にあり、そこではサタニズムが行われている。(出典/『ポリス・ハイスクール・ライブラリー“サタニズム” A205基礎コースII』 発行:ポリス・ハイスクール 1991年秋 著者:Ingela
Goransson,Lena
Martinsson,スウェーデン)ルシス・トラストが、「啓発されたニューエイジの名士からなる秘密のグループが、舞台の背後から地球を動かしている」とおおっぴらに宣言しているのは、興味深い事実である。
善意を持った人たちが、このような破壊的な組織にとどまり続けている理由は、その団体の非民主的な組織構造と命令系統にあるのではないだろうか。階級が低いブラザーは、上の階級には何があるのかを知る権利がないし、好奇心から不可思議なことに首を突っ込みたくなるのだろう。さらに、厳格な規律があり、秘密は絶対に守らなければならないので、従わない場合は、過酷な制裁を受けるかもしれない。頂点にいるごく少数の邪悪な人たちは、このような方法で、下にいる罪のない無知な人たちを支配しているのである。これは、単純でかつもちろん基本的な、彼らのマインド・コントロールのやり方なのだろう。
私は、民主主義が社会の究極の形態だとは言い切れないが、独裁制の階級組織よりはましなはずである。しかし、真の民主主義は実現したためしがない。真の民主主義は、本当の主権者である国民の参加を必要とする。しかし、少なくとも表向きには、「民主主義は最上の形態である」と述べたのは、プラトン(イルミナティ参入者)であった。もっとも、それを最初に言ったのは、ソクラテスではあるが。しかし歴史全体を眺めてみても、人間の集団というものは、簡単に操作され、支配されている。そして、自分たちが民主主義国家に生きていると信じ込まされている。一方、真の権力者は、人々には見えない所で、政治家の都合のいいように物事を変えていく。本来、政治家というものは、国民の必要性と希望をかなえるために雇われているだけの存在のはずである。このことは、ずっと忘れられてきたように思われる。
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