【反ネオコン派の動き】

【反ネオコン派の動き】

 ネオコンが影響力を増せば増すほど、それに対する警戒感も強まっている。なかでも「大きな政府」に反対する伝統的な共和党や宗教右翼は憎しみに近い感情をネオコンに抱いている。その一人が右派の論客、パット・ブキャナンである。ブキャナンは対イラク開戦後、「だれの戦争?」という論評で、ネオコン攻撃ののろしを上げた。

 「彼らの傲慢さと、うぬぼれと、好戦的態度のせいでわれわれは世界中のイスラムと西欧社会の友人と同盟国を疎外してしまった」、「彼らの政策はシャロン()の利益になるかもしれない。しかし、はたして米国の利益になるのだろうか」、「この戦争は、ハンチントンが警告した『文明の衝突』を引き起こすことになりかねない。それは米国にとってまさに悲劇であり災難となるだろう」、「ブッシュ大統領はこれらのネオコンの罠にはまってしまっている。冷戦時代、2世代にわたってつくりあげてきた平和をかなぐり捨てるように」、「彼らは批判する者を反ユダヤ主義者と非難する。それは間違っている。イスラエルにとってよいことは米国にとってよい、との彼らの前提そのものが間違っているのだ」。





(私論.私見)