2010.1.19小沢キード事件、シオニスタン検察と闘う小沢民主党幹事長断固支援声明

Re::れんだいこのカンテラ時評643 れんだいこ 2010/01/18
 【2010.1.18日 たすけいあい党 党首れんだいこ声明】

 「小沢キード事件」とも云うべきミニロッキード事件が政界を激震中である。ロッキード事件の際にもそうであったが、御用評論が総出で「検察の法の正義」を説きまくっている。果たして「検察の法の正義」なるものが存在するのかどうかの詮議を抜きにして、日共が又もや「検察仕立ての容疑」を錦の御旗にして、小沢の政界追放を騒ぎ始めている。ロッキード事件と構図が全く同じである。

 多少違うのは、ロッキード事件以降の政界のハト派からタカ派への転換に伴い、日本の国政が政治経済文化の総体に於いて資質が劣化し、シオニスタン政治に誘導された結果、見るも無残な日本国へと凋落しているという環境激変である。さしもの「検察の法の正義」阿諛追従派も、当局の正義プロパガンダをこれ以上鵜呑みにできず首を傾げ始めている。そういう現象が生まれつつあるということだろうか。

 2010.1.16日、小沢・民主党幹事長は、定期党大会で、資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件で子飼いの秘書三名が逮捕されたことを廻り、三権分立に基づく戦後民主主義の危機として、検察との全面的対決を決意表明した。幹事長辞職を促すマスコミ取材陣に対して、「こんなやり方をされて辞職するつもりはない」と述べ、夏の参院選勝利を目指す意向を示した。

 この小沢幹事長に対し頼もしい助っ人が登場した。新党大地の鈴木宗男代表が来賓としてあいさつし、自身の経験を伝えながら検察の不当捜査、暴走を弾劾し、小沢幹事長に「自信をもって幹事長としての役割を果たしていただきたい」とエールを贈った。

 これが真っ当な政治感覚であるべきところ、シオニスタン政治家、シオニスタン評論家ばかりであることにより、新聞、テレビでは逆の論調の嵐が執拗にプロパガンダされている。そういう者どもに告ぐ。君たちのそういうシオニスタン御用姿勢は不治の病であるからして治癒し難しとしても、歴史の転回点にあっては無用な遠吠えに過ぎない。いずれ言論責任が問われることになるであろう。なぜなら、今日の情報社会では、逐一の言論が映像と共に保存されているからである。頭を隠して口を拭えば忘却されるというものではない。このことを知って心して発言するように。老婆心ながら忠言しておこう。

 かのロッキード事件の時、元警視総監にして法相を歴任した秦野章・氏は、「コーチャン嘱託尋問は違憲」、「政治家に徳目を求めるのは、八百屋で魚をくれというのに等しい」、概要「法治国家における法と政治の関係は性格がまるで反対だ。法の世界の正義は政治の世界のそれとは違う。法の世界の正義は政治の世界のそれを超えるものであつてはならない」と述べ、検察の暴走に釘を指し続けた。「昭和元禄田舎芝居」という言葉も放ち流行語となった。

 秦野発言の興味深いことは、検察の法理論と警察の法理論が違うと云うことであろう。検察と警察は必ずしも一体ではないということであろう。だが、あれから30年、警察の側から秦野式発言をする猛者は生まれてこない。警察も次第にシオニスタン化させられたということであろう。

 対比的に興味深いことは、「小沢キード事件」を陣頭指揮している「東京地検特捜部長・佐久間達哉氏の経歴」であろう。神奈川県横浜市出身、東大法学部卒の佐久間は、1983年に任官し、1980年代を在米日本大使館1等書記官として駐米日本大使館に勤務している。そこで、太平洋戦争当時から中曽根康弘と戦友の駐米日本大使・大河原良雄の忠犬として宮仕えし、中曽根首相と二人三脚の親米外交に傾斜した。大河原は、退任後に外務省ではなく防衛省管轄の「財団法人世界平和研究所」の理事長に就任している。同財団には名誉会長に中曽根康弘、ブレーンにナベツネの名が連ねられている。中曽根&ナベツネ−大河原−佐久間ラインの線が見えてくる話である。

 その佐久間は、元々が法務省官僚なのか外務省なのかはっきりしないが、後に東京地検特捜部検事、法務省人権擁護局調査救済課長、刑事局公安課長、刑事課長や東京地検特捜部副部長などを歴任している。佐久間の上司は岩村で、この二人が旧日本長期信用銀行の粉飾決算事件で元頭取らを逮捕した。岩村が特捜部副部長、佐久間が主任検事だった。(後に、元頭取ら3名は最高裁で無罪勝訴している) 佐久間の東京地検特捜部副部長時代、佐藤栄佐久前福島県知事汚職事件や防衛施設庁の談合事件などを手掛けている。佐藤栄佐久事件は冤罪、防衛施設庁の談合事件はもみ消しの胡散臭いものである。その後、東京地検総務部長を務める。2008.6月、岩村派の後押しで、東京地検特捜部長を拝命している。

 小沢民主党党首の周辺への「国策捜査」の陣頭指揮をとったのは「佐久間達哉特捜部長と樋渡利秋検事総長」の二人と云われているが、この履歴を見れば、何が「検察の法の正義」であるものかは。現代世界を牛耳る国際金融資本の走狗として「政治主義的国策捜査」に蛮勇を振るっているに過ぎないことが透けて見えてこよう。

 日本サッカーの監督を経験していたトルシェが、2009.5.21日付けブログ「トルシェの世界」で鋭く分析している。次のように述べている。
 「小沢の秘書を無理やり逮捕した、東京地犬特捜部。彼らは、本当に正義の味方なのであろうか?  彼らの前身は、1947年(昭和22年)「隠退蔵物資事件」 を契機に、戦後隠された旧日本軍の軍需物資をGHQ(米国)が収奪するために作られた組織なのである。つまり、地検特捜部とは日本の検察が独自に作ったものでは全くないのであり、単なる「米国の出先機関」であったというわけだ。 そのため、これまでも米国にとって都合の悪い人間は、事あるごとに逮捕し政治的に抹殺してきたのである。

 田中角栄、金丸信、橋本龍太郎、鈴木宗男、中村喜四郎、今回の小沢の秘書…。逮捕されるのはなぜか旧田中派の人間ばかりで、今回の西松献金事件においては、自民党からもたくさん名前が挙がったわけだが、疑惑としてメディアに名前が頻繁にあがったのは、なぜか二階俊博(旧田中派)だけであった。そのかわり、米国にとって従順な人間にはどんなに疑惑があがっても、常に無事であるのはなぜだろう(特に清和会 )?(岸、佐藤栄、小泉、森、尾身、中曽根ら)

 少し考えてみるといい。自民党は半世紀以上にわたって、政権を維持し続けてきたのである。いわば独裁だ。その政党が自分らがもしかしたら捕まるかもしれないような組織をわざわざ作り、長い間放置しておくであろうか?普通に考えてありえない話である。とすれば、必ずしも、この東京地犬特捜部とは自民党のコントロール下にあらず、もっと別の影響下にあるのでは?と思うのが自然であろう。今回の小沢の秘書逮捕も、小沢が「米国の極東における存在は第7艦隊で十分」とヒラリー国務長官に述べた直後に起こったのである。決して偶然とは言えないのではないか」。

 実に鋭い。れんだいこは、トルシェ監督がこういう慧眼の主でもあるということが分かり驚いた。何事も、一芸に秀でると他もよく見えると云うことか。「トルシェの世界」の舌足らずなところを補足しておくと、検察にやられたのは「田中角栄、金丸信、橋本龍太郎、鈴木宗男、中村喜四郎、今回の小沢の秘書」であるが、他にも変死又はテロの可能性として辻政信、浅沼稲次郎、中川一郎、新井将敬、石井こうき、松岡利勝、中川昭一等々の面々の位牌が連ねられている。

 この共通項は何か。日本の自主独立的政治を目指そうとして粉骨砕身政治に生きた者達である。若干の例外は別として概ね遵憲派である。逆に云うと、改憲、自衛隊の海外武装派兵派且つ原子力行政推進派はことごとく法網から逃れていることが判明する。あらゆる疑獄事件に名を連ね、いつも逃れる中曽根大勲位はなぜなのか。自ずと透けて見えてくる話ではないか。小泉―竹中ラインの悪行が不問にされ続ける不思議さが不思議てなくなる話ではないか。

 「東京地検特捜部の歴代トップは、全員CIAに留学し、CIAの対日工作員としての徹底的教育を受け、日本に帰国する。この教育を受けた者でなければ、東京地検特捜部、そして日本の警察機構の中で、上層部に出世する事は出来ない」。この指摘の持つ意味は大きい。れんだいこは、そう考える。

 さて、結論だ。我がたすけあい党は、こたびの「小沢キード事件」に対する小沢民主党幹事長の不退転の闘争決意を熱烈エールする。一度は日本政治史上こういう闘いをやらないと世の中が変わらない。シオニスタン検察コントロール下の国会権力なぞ何の興味もない。人民大衆的なものにした上での国会権力の創出こそ善政の第一歩、橋頭保と為すべきではないのか。下野した自民党の面々が検察の背後に廻って検察を押し立てての政権奪取など見とうももない。国会権力を内部瓦解させる自民党のの瓦解は止まらない。

 問題はここからである。さて、日本政治はどう流動するのか。一言だけ申し伝えておく。日共、社民がいずれ小沢邸に御用提灯下げて包囲する日が来る。頼むから全学連の勇志士よ、検察庁包囲の方へ廻ってくれ。指をくわえてポカンとせずに検察庁糾弾闘争を組織せよ。

 2010.1.18日 たすけいあい党 党首れんだいこ声明





(私論.私見)