高速増殖炉もんじゅ西村成生謀殺事件が教えてくれた原発利権/考

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3).8.18日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで「高速増殖炉もんじゅ西村成生謀殺事件が教えてくれた原発利権/考」を記しておく。

 2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3).8.18日 れんだいこ拝



 「★阿修羅♪ > 原発・フッ素53」の「赤かぶ 日時 2021 年 5 月 21 日」投稿「もんじゅ西村成生謀殺事件<本澤二郎の「日本の風景」(4090)<「核の平和利用」の大嘘を見事暴いた国際ジャーナリスト・竹野内真理!>」。
 もんじゅ西村成生謀殺事件<本澤二郎の「日本の風景」(4090)
http://jlj0011.livedoor.blog/archives/29167428.html
 2021年05月20日 jlj0011のblog
 <「核の平和利用」の大嘘を見事暴いた国際ジャーナリスト・竹野内真理!>

 筆者は、先に市民運動家から旧動燃のナトリウム漏れ事件に関係した西村成生さん殺害事件(民事?)裁判の資料を受け取った。未亡人のトシ子さんの不屈の法廷闘争を知って、驚愕しながらblogで紹介した。そのさい、これほどの悪逆非道な殺人事件を、「自殺」で処理した動燃と警視庁を徹底追及しなかった日本の言論界を強く非難した。

 そのblogがネット掲示板・阿修羅に転載されると、コメント欄に「まともなジャーナリストはいた」という、実にそっけないメッセージが載った。だれだろう?市民運動家が、原発関係の弁護士に聞いてくれた。

 初めて知るフリーランスの竹野内真理さん、彼女は権力に屈しない本物のジャーナリストだった。「自殺」で処理された西村成生さんは、明白な謀殺であることを、彼女は文字だけでなく、映像を用いて証拠を示し、悪しき国の原子力リサイクル機関による人殺しを、公然と暴露していた。間違いなく西村謀殺事件だった。彼女は昂然と自らの命をさらしながら、まやかしの「核の平和利用」に戦いを挑んでいたのである。頭が下がった。すごい日本人ジャーナリストの存在に感動して当然だった。彼女の存在に、当たり前とは言え、日本国民にとって誇りに思うべきだろう。

 西村謀殺は、動燃が警視庁を巻き込んだ、恐ろしすぎる殺人事件だった。警視庁を動かせる力は、最近ではTBS強姦魔事件がある。中村格が指揮した。中村の上司が官邸の警察官僚だし、彼らを指揮する菅と安倍である。そうしてみると、西村謀殺事件は動燃を指揮した当時の警察庁・科技庁や経産省も関与した可能性が高い。官邸も怪しい。「核の平和利用」に悪乗りした日本政府は、そのためには人殺しもするような原子力ムラを抱え、背後の国際的防護服・国際原子力機関・IAEAにも辿り着く。

 案の定、これも気付かなかったが、竹野内ジャーナリストは、自らの足と語学力で暴いていた。知らなかったが、低放射能地帯で暮らすように強いられている福島は、まさに当局と国際原子力ロビーによるモルモット・実験場の可能性が高い。これは既に、チェルノブイリ原発事故後のウクライナに存在していた。広島・長崎に続く第二の死の実験場なのだ?福島の悲劇である。東芝製3号機の核爆発による首都圏や、死の灰の降り注いだ場所も、モルモットの地帯なのか。その先に電通五輪がコロナ禍で強行されると、これまたモルモットの五輪イベントの実験場となるのであろう。驚いた、驚いた。日本は敗戦でも本気で反省と謝罪をしてこなかったツケか。ゲルマン民族との落差は天地の差がある。

 「核の平和利用」に飛び乗って、54基の原発を建設した第二の放射能人体実験を演じていることなのか。さらに驚くべきことは、勇気と正義の塊である竹野内真理ジャーナリストを、刑事告訴までして脅しているらしい。悪しき権力を操る原子力ムラのおぞましすぎる悪魔の攻勢を知ると、日本国民誰しもがいたたまれなくなる。

 核・低放射能が安全であるわけがない。地球を殺す核と共存することは出来ない。竹野内真理は、そのことをチェルノブイリでも確かめてきた。「核の平和利用」を掲げるIAEAの国際原子力ロビーの暴走も暴いている。最近までIAEAは、善良な国際機関だと信じてきたジャーナリストにとって、彼女の不屈の報道姿勢には、正に脱帽である。

 <もんじゅ謀殺事件が311東電原発大炎上と福島の今が見えてくる!>

 もんじゅ西村成生謀殺事件は、本ブログに貼り付けたURL・真理ファイルを開いて見てほしい。全貌が分かるだろう。事件当時、取材記者は沢山いた。警視庁の偽りの「自殺」を、誰でも怪しいと感じることが出来る。被害者の頭部の写真を見れば、露骨すぎる警視庁捜査の間違いを指摘できる。怪しげな遺書も見えてくる。未亡人や子供たちの声を聴くだけでも、イカサマの捜査であることも判明する。死体を見た聖路加病院の医師も首をひねっていた。もんじゅ当局による謀殺である。間違いない。そのことを彼女は記事を書いたのが、日本のNHKはじめ新聞テレビの記者は一人もいなかった。ということは、電通の闇の操作だけではあるまい。政府と新聞協会が談合したのではないだろうか。これこそが日本の言論の死を意味する。

 もんじゅ謀殺事件の先に、世界を揺るがした311の東電福島原発事故が起きた。ドイツのメルケル政権は、即座に原発全廃を決めた。国際原子力ロビーの暗躍を許す時間的余裕を与えなかった。メルケルの凄い決断である。米英仏はドイツと違った。

 311を目の前にして安倍晋三は、福島放射能について大嘘で五輪獲得を強行した。その前には野田豚が嘘をついていた。その線上に、放射能地帯での住民生活を強いる、悪魔政策が推進されてきている。首都圏に居ると気付かなかったが、本物のジャーナリストを欺くことは出来なかった。本物の科学者を封じ込めても、本物のジャーナリストを隠ぺいすることは出来なかった。

 人殺しをするもんじゅ謀殺事件が、福島の今を鋭く投影している。彼女は沖縄に住んでいるらしいことも分かってきた。首都圏も安全ではないのだ。子育ては危ない。静岡県や山梨県も安全とはいえない。もちろん、千葉県も、ということになろう。そのうえ、魚介類も安全な食べ物にならない。汚染水の海洋投棄にIAEAまでがお墨付きを与えるとは、最近まで信じられなかった。日本原子力ムラと国際原子力ムラが、福島の真相を隠ぺいしているのである。そうしてみると、西村謀殺理由は、嘘で固めたもんじゅナトリウム漏れ重大事故の隠ぺいに耐えられず、真実を明かそうとした西村成生殺害の、動燃の動機ということになろうか。当たらずとも遠からずだろう。彼ら核・原発で生きる組織体には、善良な人はいないことになる。

 <日本を代表する言論人の存在に喜ぶ!>

 国の不正事件では、森友事件に関連した財務省の公文書改ざん事件が起きて、善良な赤木職員も自殺した。彼を自害させた張本人は安倍晋三だと、日本国民は信じている。当たり前の事実であるが、この事件についても議会の追及は甘かった。自民党と公明党の3分の2議席の前に屈した。解散を恐れる野党をしり目に自公は、安倍の犯罪を平然と強行して蓋をする。残るは国民の代表である新聞テレビの出番だが、これまた弱い。威勢のいいネットでも、堂々と固有名詞で追及する人物は米粒ほどである。

 だが、竹野内真理は本物のジャーナリストだった。彼女の作品のすべてが反骨の叫びである。友人は朝日新聞の女性記者に失望しているが、竹野内は本物である。たった一人で反原発を叫んで、それを世界に発信している。平和と安全を願う日本国民が支援すべき言論人である。

<海渡雄一・福島瑞穂夫妻にも懸念指摘に驚く>

 最近まで海渡雄一弁護士のことを知らなかった。反原発弁護士で知られているという。彼の妻が福島瑞穂参院議員という。彼女は土井たか子の後継者として活躍していると評価してきたのだが、竹野内の鋭い眼鏡を通すと、問題があることが分かった。瑞穂は、原発のベトナム輸出に反対しなかったという。この機会に説明を求めたい。また、西村事件について海渡は「刑事事件として取り上げなかった」と竹野内は指摘している。海渡・福島夫妻の釈明を求めたい。

 まずは、以下のURLブログにアクセスして見てほしい。

https://takenouchimari.blogspot.com/2013/04/blog-post_1741.html

悪魔の動燃と戦う西村未亡人<本澤二郎の「日本の風景」(4061) : jlj0011のblog
(livedoor.blog)

<国家的犯罪に呑み込まれた夫の死の秘密に立ち向かう女性>

 手元に市民運動家・仲村さんが郵送してくれた動燃(動力炉・核燃料開発事業団)によって殺害されたともいえる夢の原子炉・もんじゅ重大事件の遺族・西村トシ子さんの陳述書(2020年12月16日作成)がある。なんと東芝経営の東芝病院で、命を奪われた次男・正文と共通する事実があった。
 2021年5月20日記(東芝不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)


 「阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK282」の「赤かぶ 日時 2021 年 8 月 18 日 」投稿「原子力ムラの頂点に立った菅義偉<本澤二郎の「日本の風景」(4178)<高速増殖炉もんじゅ西村成生謀殺事件が教えてくれた原発利権>」。
原子力ムラの頂点に立った菅義偉<本澤二郎の「日本の風景」(4178)
http://jlj0011.livedoor.blog/archives/30187806.html
2021年08月18日 jlj0011のblog
 <高速増殖炉もんじゅ西村成生謀殺事件が教えてくれた原発利権>

 最近、梶山静六の倅・経産大臣の弘志が、原子力ムラの意向を代表して「原発存続論」を国会で打ち上げた。並行して、これまで無関心を装っていた筆者が少し、西村成生謀殺事件を調べる過程で、彼が父親の命を受けてか旧動燃(核燃料サイクル機構)で勤務していたことが分かった。すなわち、梶山家は一家挙げて原子力ムラに賭けて、政治活動をしていたのである。そう梶山の地元には、東海村の危険な原発がそびえ立っていた。他方で当初、中曽根派の小此木彦三郎秘書として運輸族人脈をつかんで、横浜市議になり、政界に首を突っ込んだ菅義偉は、最初に護憲リベラルの宏池会に所属したが、金のなる梶山静六にぶら下がった。ということは、梶山の原発利権に食らいついたのだ。菅金脈は原発利権へと飛躍したことになる。この点で、岸信介の改憲軍拡と、そのための原発促進に狂奔してきた安倍晋三と、利権的に結びついたことになる。9電力原発派の裏金に手を突っ込んだのだ。いま首相の地位を、安倍から継承することで、自ら原発派の頂点に立った。ここの理解が不十分だと、五輪強行路線が分からなくなるだろう。 「フクシマ原発放射能汚染は制御されている」という、安倍の五輪獲得のための大嘘に、菅も共鳴していたのである。「フクシマ隠し」のための五輪強行、そのための甘すぎるコロナいい加減対策だった。いまそれが裏目に出て、内閣支持率は急落している。
 <金亡者・梶山静六の原発利権を継承していた菅義偉>

 もんじゅナトリウム重大事故は、原発派・梶山にとって深刻すぎる事故だった。油断すると、彼の金脈が暴露されるかもしれなかった。そのことに通じていた?西村だった。そうしてみると、深刻すぎるもんじゅ事件を隠ぺいするための西村成生謀殺事件に対して、彼がどのような関わり・対応をしたものか、もはや後の祭りでしかないのだが、この事件の概要を知っていた可能性が強い。そして被害者の旧動燃時代の西村の部下だった梶山弘志もまた、この西村怪死事件の概要をつかんでいた可能性も出てくるだろう。 「西村裁判を応援する会」も弁護団も、このことに関心を示すはずである。
 <311にドイツ廃炉・日本の自公維政権は再稼働の深い意味>

 「西村裁判を応援する会」の資料によると、事件は1995年12月8日ナトリウム大爆発が発生、同22日旧動燃は「もんじゅ事故ビデオ隠しの内部調査」を西村成生に指示した。明けて1996年1月12日政権は村山富市から、橋本龍太郎へ。ここで梶山は官房長官に大抜擢、同日西村はビデオ隠し内部調査の記者会見、翌日の13日に西村死亡(謀殺)。警視庁が「ホテル8階から飛び降りた自殺」と公表すると、もんじゅ重大事件は潮が引くように鎮静化したという。この事件は、警視庁も巻き込んだ国家犯罪であろう。旧動燃は1月22日ごろ、西村の事務机の封印を政府に要請している。この場面での梶山の対応や、当時、西村の部下だった現通産相の行動が注目される。梶山弘志は知っているかもしれない。311を受けてドイツのメルケル政権は、即座に原発の廃炉を決めた。日本は当時、民主党の菅直人政権、そう決断しなかった。原子力ムラは民主党にも及んでいたのだ。彼の政治責任が問われる。立憲民主党の枝野が官房長官だった。民主党から政権を奪った最大の功労者は、公明党創価学会である。この特異な宗教政党の支援で、安倍内閣は原発再稼働を決めた。春秋の筆法をもってすれば、自公が核兵器開発に踏み込んでいることをにおわせている。これは重大なことである。ナチスから手を斬ったドイツ、依然として戦前の神道国家主義にまみれている日本との落差に対して、気が滅入る。
 <三本の毒矢=正力松太郎の読売・日テレ、岸信介の安倍、中曽根・ナベツネ>

 日本の原子力ムラを構成している三本の毒矢について、簡単に触れてみたい。いずれもワシントンの謀略機関CIAとの接点を持っている。日本をアメリカの属国にしている売国奴だ。内務官僚で、関東大震災の際、朝鮮人虐殺の風評を流した正力松太郎が、CIAの力を借りて、岸信介や児玉誉士夫らとA級戦犯容疑から抜け出すや、読売新聞の経営に手を出した。次いで日本テレビをも創設、世論操作の頂点に立つ一方で、原発促進を民間から煽り立てた第一人者で知られる。配下のナベツネも従った。岸のそれは福田赳夫の清和会へと継承、森喜朗や石原慎太郎、平沼赳夫を経由、安倍晋三へと続く。311に対する教訓を蹴飛ばして、自公維をバックにして再稼働、今の菅に継承されている。第三の矢が中曽根・ナベツネのルートである。いずれも反共の闘士で、宏池会の保守本流に対抗した改憲軍拡派の保守傍流である。莫大な原発利権にまとわりつくことで、潤沢な資金を懐に入れている。政策面で支えているのが、経済産業省原発派と旧科学技術庁の官僚、さらに言うと、学界にも言論界にもいる。共に歴史の教訓を放棄した面々である。
 <核兵器開発に執念=731、広島長崎、311の教訓放棄>

 核兵器開発に執念を抱く売国奴政治屋と腐敗官僚といっていい。安倍内閣では、経産官僚の今井の暴走が知られる。岸らの満州人脈には、国策会社・電通も関与して、血税を湯水のように引き抜いて恥じない。五輪利権でもそれが突出した。歴史の教訓を学ばない悪しき輩が原子力ムラの中枢を占めて、そこへと9電力から莫大な裏金が流れているという。それゆえに、反省と謝罪をしない体質から、再び歴史が繰り返されるという因果をにじませている。隣国が警戒する理由となっている。日本国民の警戒心は、いまこそ高める必要があろう。
 <いまフクシマが内部被ばく者の健康危機>

 原子力ムラの猛威は、無論の事で、それはフクシマへともたらされることになる。「核の平和利用」による安全神話が、10年後のフクシマに対しても「安全なフクシマ」を吹聴する世論操作が繰り広げられている。最近知って恥じ入るばかりである。200万福島県民の健康はどうか。フクシマは放射能内部被ばくの人体実験の場とされている。真正面からフクシマに寄り添う政治が、いま不可欠なのだ。日本国民の政治関心は、挙げてフクシマに向けられるべきなのだ。

 2021年8月18日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)
 「コスト最安ではなくなっても『原発は欠かせない』 梶山経産相」 (東京新聞 2021/7/13)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/116373
  「枝野氏『政権とったら原発ゼロ法案作らない』 課題強調」(朝日新聞 2021/4/3)
 https://www.asahi.com/articles/ASP436WQYP43UTFK009.html

 「★阿修羅♪ > 原発・フッ素53」の「赤かぶ 日時 2022 年 2 月 09 日」投稿「原子力ムラを追撃<本澤二郎の「日本の風景」(4348)<もんじゅ西村成生謀殺事件に未亡人・トシ子さん必死の東京高裁控訴>」。
 原子力ムラを追撃<本澤二郎の「日本の風景」(4348)
 http://jlj0011.livedoor.blog/archives/32037329.html
 2022年02月08日 jlj0011のblog
 <もんじゅ西村成生謀殺事件に未亡人・トシ子さん必死の東京高裁控訴>

 昨日、市民運動家・Nさんの郵便が届いた。原子力ムラが関与したとみられる東電渡辺泰子さん謀殺事件と、続くもんじゅ西村成生謀殺事件。後者は未亡人の法廷闘争が今も続いている。東京地裁での当局による引き延ばし戦術と、長期間にわたる旧動燃の蓋掛け戦術に対抗して20年。法廷は典型的ともいえるヒラメ判事の結論は、棄却(2021・9・30)という非情なものだった。担当した判事を明記すべきだろう。被害者は遺品の返還を求めている、ただそれだけのことに20年かける人生に声も出ない。謀殺当局は、時間をかけて世間から事件を忘却させ、その後に棄却。しかし、夫の無念を晴らそうと命がけの闘いは続く。原子力ムラの岩盤に言葉も出ない。涙があふれ出るような決死の未亡人・トシ子さんの闘いは、これからも東京高裁で続くことになる。  
 <日程決まらず!2月某日に支援団イライラ=判事は犬か畜生か>

 もう一審を終えて5か月近くなる。それでいて、高裁は日程すら決めない。ときあたかも、日本原子力開発機構は、米エネルギー省とMicrosoft創業者のビルゲイツの会社に対して、もんじゅナトリウム大事故のデータを提供するという、野蛮すぎる新たな挑戦に突っ込む。

 https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=471431834425003&id=100046745703009&sfnsn=mo

 コロナのワクチン開発で、法外な暴利を得ている、野心家のビルゲイツにぶら下がる旧動燃の現在である。しかし、夫を奪われた西村トシ子さんの怒りの闘いは止まらない。支援を惜しまない反原発派の人たちの存在に、繰り返し敬意を表したい。本来、刑事事件として正義の検察が、原子力ムラに一撃を加える場面ではないか。なぜ刑事告訴しないのか。この点が理解できない。
 <20余年かけた東京地裁でも遺品返還を認めない国策法廷!>

 まことにふざけ切った法廷である。遺族が殺害された夫の遺品を請求している民事裁判である。さっさと旧動燃に遺品を返還の判決を出せば、1日でケリのつく法廷のはずだ。それが20年!なぜ抵抗するのか。分かりきっている。返還すれば謀殺判明の証拠だからだ。即刑事告訴される。菅内閣の経産相だった梶山は、内情を知っている。法廷で真実を明かせ、といいたい。原子力ムラの犯罪は国家犯罪である。経産省や文科省にも事情は知れ渡っている。彼らを法廷に呼ぼう、議会は証人喚問しよう。なにか不都合があるか。
 <「8階から転落自殺」(警視庁)は旧動燃・日本原子力開発機構の陰謀>

 原子力ムラ陰謀の最たる点は、被害者がホテルの8階から飛び降り自殺を図ったものと認定した警視庁に非がある。正義の鑑識が為されれば、それが飛び下り自殺か、別の場所での殺害かを特定できる。しかし、一方的に「自殺」と決めつけて、新聞発表した。原子力ムラの陰謀の原点は、ここにあるだろう。遺族は法医学者の鑑定書を提出している。飛び降り自殺ではない、のだ。第一、本人に自殺の動機が全くない。ナトリウム漏れの情報を集めている担当者に過ぎなかった。
 <遺書作成の万年筆を隠ぺいしたままの原子力ムラ>

 したがって、本人が書いたという遺書も筆跡鑑定と内容の中身にも、不可解な点が少なくない。其の点も法廷に証拠を提出してきたのだが、裁判所も「自殺ありき」を前提で、訴えを棄却した。第一審の判事を弾劾裁判にかける場面であろう。自民党、ないしは自公政権に阻まれているため、それが出来ないのが悔しい限りだ。遺族は遺書を書いた本人の万年筆を返還せよ、と請求しているが、それも突っぱねる旧動燃・原子力ムラの横暴さに屈するヒラメ判事の顔が見たい。
 <生きる権利を奪われた成生さん、知る権利のトシ子さん=日本の人権の正体に他国を非難する資格なし>

 もんじゅナトリウム漏れの大事故は、奇しくも戦後50年の1995年12月8日、当時の筆者は日中友好活動に汗をかいていた。翌年の1月13日、警視庁と動燃は、西村さんが「8階から飛び降り自殺」と記者発表。西村裁判の弁護団は「警察・科技庁・動燃による偽装工作事件」と判断して対抗。この前後、科技庁長官をした田中真紀子証言を求めたい。報告を受けているだろう。官房長官の梶山静六と、菅内閣で経産大臣をした倅も、である。西村さんは、梶山の選挙運動にもカネと票で奔走していた。動燃は直ちに故人の机など封印、証拠の隠滅に狂奔する。2015年11月29日、警視庁中央署捜査担当の荒井泰雄急逝、2016年10月12日捜査員証言で「ホテル内実況見分せず、遺体の深部体温測定せず」など判明。

 http://www.labornetjp.org/news/2015/1209shasin

 トシ子さんは「故人は生きる権利・遺族は知る権利」を奪われたと法廷証言、波紋を広げている。日本の人権は、他国を非難する資格などない。

 2022年2月8日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)




(私論.私見)