小出裕章氏の脱原発論

 更新日/2025(平成31.5.1栄和改元/栄和6).1.8日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、小出裕章氏の脱原発論を確認しておく。

 2014.03.16日 れんだいこ拝


【小出裕章氏の脱原発論】
 「★阿修羅♪ > 原発・フッ素36 >」の赤かぶ 氏の2014.3.15日付け投稿「なんにも解決しないまま3年が経った。さっさと頭を切り替えるべき時だ。小出裕章氏3/13東京FMタイムライン」を転載しておく。(読み易くするため、れんだいこが任意に段落替え等した)
 「なんにも解決しないまま3年が経った」「さっさと頭を切り替えるべき時だ」小出裕章氏3/13東京FMタイムライン(文字起こし)
 http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3613.html
 2014-03-14(08:37) みんな楽しくHappy♡がいい♪

 東京FMタイムライン  小出裕章さんのお話(3月13日)

 3月13日(木)●3年が経ったことで見えてくる放射能汚染 (木) 伊藤 洋一

 福島第一原発事故後、毎週番組に出演していただいた京都大学原子炉実験所・小出裕章助教。小出助教は、かつてチェルノブイリ事故後、数年経って様々なデータが出た後に、人々が放射能にどう立ち向かうか、放射能汚染にさらされた食糧や健康被害について、科学的に数字を上げながら検証していました。そして福島原発事故も本当のことが分かるのは、事故直後ではなく3年後、5年後、10年後なのかもしれません。チェルノブイリでは、事故の3年後、野菜、牛乳、母乳、玄米など、食糧汚染や健康被害はどうなっていたのか? その前例のデータを私たちはどう受け止め、どう生きていくか? 放射能汚染の中で生きるとはどういうことなのか、考えます。

 チェルノブイリの全例も含めまして事故から3年という月日が流れた原発について、私たちはどう受け止めてどう行けばいいのでしょうか。福島原発事故の後、毎週番組にご出演下さいました京都大学原子炉実験所小出裕章助教にお電話でお話を伺います。振り返ってみて 。
伊藤 小出さん、お久しぶりでございます。
小出 お久しぶりです。
伊藤 3.11からね、3年経って。当時小出さんがこの番組に何回かお出になって、動揺したり絶望したり、いろいろとされたと思うんですけれども、当時を振り返ってどう思われますか?
小出 「もう3年経ってしまったんだな」と思います。「なんにも解決しないまま3年が経った」という思いが一番強いです。たとえば、どんな事故、いろんな事故が起きると思いますけれども、「3年経っても事故現場に足を踏み入れることもできない」という様な事故はやはり原子力しかないし、原子力というのはここまで過酷だったんだなと改めて思います。
チェルノブイリと福島を比べて
伊藤 当時ね、小出さん、今よりも時間が経って、なんていうかな、計測したほうが事故の本当が分かるんだみたいな話をされていて、チェルノブイリでもね、時間経過の中で放射能に関わる事故がどういうふうに影響したのかっていう事を検討されたというふうに聞いていますけれども、チェルノブイリの3年と、福島の3年。これ、比べてみるとどんな感じになりますかね?
小出 福島の方がずっと過酷だと思います。
伊藤 ずっと過酷ですか。
小出 チェルノブイリの場合には壊れた原子炉がひとつでしたけれども、福島の場合には運転中のものが3つ。そして運転していなかったけれども、爆発で原子炉建屋が壊れたという4号機というのがもうひとつありまして、その4つともが現場に足を踏み込む事が出来ないというまま現在にいたっていて、事故原因すらが3年経っても全く分からないという状況になっています。そして周辺の人々もそうですけれども、ソ連と日本という国の国土の違いもありますけれども、いまだに1000平方km。琵琶湖が1.5個も入ってしまうという広大な地域から人々が追い出されてしまって、根こそぎ生活を破壊されたまま流浪化してしまうという事が今続いているという状態で、「本当にひどいもんだな」と思います。
伊藤 でもこれ、ものすごく残念なんですけれども、起きてしまいましたよね。
小出 そうです。
収束のプロセス
伊藤 で、その後の収束のプロセスを政府の対策とか業界の対策、ま、当然なんですけれども見ておられて、「起きてしまった」という事を前提でご覧になるといかがですか?
小出 私はその、今は安倍さんが首相をしている訳ですけれども、安倍さんが何か「これから事故を収束させる」とか、ま、言っている訳ですけれども、「一体あなた何を言っているんですか」とわたしは思います。福島の原子力発電所が「安全だ」と言ってお墨付きを与えたのは自民党だった訳ですし、その政権を担っていた人達が、どなたも、誰も責任を取らないまま今日まで来ている訳ですし、なんか事故が収束で来ている。汚染水もアンダ―コントロールだ。そんな事を言ってオリンピックを誘致するという事を安倍さんはやっているわけで、本当に「この人大丈夫なのかな?」と私は心配してしまいます。
再稼働
伊藤 あのー、今原発はね、一つも動いてなくて、川内かな、今度動くかもしれないみたいな状況になってきているんですけれども、今の政府の「まァ、安全だったら再稼働すればいいじゃない」っていう、その方針についてはもちろん小出さんは反対ですよね?
小出 もちろん反対です。事故原因すら分かってないわけですから、安全の対策をとり様がないわけであって、これまでも「安全性を確認した」と言いながらやってきた訳ですし、事故が起きてしまった今は、「安全性を確認する」なんていう事は本当は言ってはいけないはずなんですけれども、今の安倍さんを含めた自民党の人達はまた「安全性を確認して再稼働させる」と言っている訳で、あり得ない事だと思います。
高い天然ガス
伊藤 なるほどね。ま、あのー、経済を見ている人間からするとですね、たとえば原発が動かない。代替エネルギー源もない。で、しょうがないから高い天然ガスを買ってきて発電している。それで貿易収支が赤字になって、最近は経常収支も赤字になる。これ自身は「困ったことだなぁ」というふうに思っていて、でも、じゃあ日本はどうやってこれからエネルギー源を確保していくかという事について、なんか真剣な議論もあまりないみたいだ。なんか、「原発を再稼働すれば事態は解決する」みたいな、これも困ったことだなと思っているんですが、
小出 そのとおりです。
伊藤 日本のエネルギーのなんて言うか、「確保」みたいなものについては小出さんはどうお考えになっていますか?
小出 みなさん、伊藤さんを含めてそうかもしれませんが、「原子力発電をやらないと電気が足りない」とずーーっと脅かされてきたのです。
伊藤 いま足りてますよね(笑)
小出 もちろん、だから原子力発電なんかやらなくたってちゃんと足りてしまっているわけで、
伊藤 ただコストがね、ちょっと高いですね 。
小出 ただ、そうではないのです。元々原子力発電の発電単価が火力に比べても水力に比べても高かったのです。これまで通産省、経産省が「原子力が安い安い」と言ってきたのですけれども、それも単に彼等の都合のいい仮定で言ってきただけであって、有価証券報告書に基づいて計算すれば、「原子力はもともと高かった」のです。ですからそんなものやらなければ一番良かった訳ですし、今止めてしまうと確かに、今ある原子炉が不良債権になってしまいますので、一時的に困る事はあるかもしれませんけれども、もともと高い発電単価のものですから、さっさと止めるのが一番いいのであって、やればやるだけ損をしてしまうという事になります。
原発に代わる代替エネルギー
伊藤 たとえば原発に代わるものとしては、太陽光とか風力とか潮力とかいろんなアレがでてますけど、あのーなんて言うんですかね、化石燃料もいずれなくなるじゃないですか。そうすると日本は、ま、世界全体の問題なんですけれど、どんな物にエネルギー源を頼っていけばいいと小出さんはお考えですか?
小出 私はもともと、「化石燃料が枯渇してしまうから招来は原子力だ」と思い込んで原子力の場に足を踏み込んだ人間です。しかし、原子力の燃料であるウランというのは、石油に比べても数分の1しか資源量はありませんし、
伊藤 そうですね。
小出 石炭に比べれば数10分の1しかないという、まことにバカげた資源なのであって、そんなものは未来のエネルギー源になんかにはもともとならないのです。そのため原子力を推進してきた方々は、「プルトニウムというのを作りだしてそれで原子力を維持する」と言ったんですが、それをやるための“もんじゅ”という原子炉はもう全く動いてもいない。1兆円を超えるお金をどぶに捨てながら、豆電球一つ点けられなかったという、そんな原子炉ですので、そんなものに期待する事も出来ないのです。もう私たちは原子力の夢から本当に覚めなければいけない所にきている訳ですし、今後は、当面は化石燃料でいかれますし、いずれは太陽エネルギーに依存するしかありません。さっさと頭を切り替えるべき時だと私は思います。
3年後のチェルノブイリで起きた事と福島の今
伊藤 あのさっきちょっとしたんですけれども、チェルノブイリで事故から3年後に起きたこと。で、今の福島で起きている事。この比較はどうなさいますか?
小出 チェルノブイリの事故が起きた後に、現地の人達は「こんな被害が出ている」「あんな被害が出ている」と沢山の症状を訴えていました。特に深刻だったのが甲状腺の癌というものだったんですけれども、それに関しても原子力を推進している人達は、「そんなものはありよう筈がない」と。広島・長崎の原爆の経験をもとにすれば、いわゆる固形がんと私たちが呼んでいる、あの、血液の癌である白血病ではない様な癌というのは、10年経たなければ出ないのであって、「そんなに早く出る事はあり得ない」と言って、影響を否定していたのです。しかし、実際には被害がどんどん出ていた訳で、3年経って4年経った頃から甲状腺がんが激増してきまして、「あ、やっぱり」と言って、ようやくにして原子力を推進していた人達も甲状腺がんの発生を認めたのです。ところが福島では1年経って、2年経ってという頃からもう、甲状腺がんがどんどん子どもたちの間に出てきているようになっている訳ですけれども、日本の原子力を推進している人達は、「チェルノブイリでも4年経ったからしか激増しなかった。だからこれは違う」という事を言ってるわけです。
伊藤 そうですね。
小出 私は本当に科学の素養のない人達だなと思います。「従来分かっていなかったこともきっちりと調査をして、新しい知見を蓄積していく」というのが本来の科学のあり方だと思うのですけれども、残念ながら原子力を進めている人達にはそういう考え方がないように見えます。
今何してますか?
伊藤 いま、小出さんは実験所の助教というお立場なんですけれども、そういう事をなさっている訳じゃ、今、どんな事をなさっているんですか?小出さんは。
小出 さまざまです。福島の事故が起きてしまってからは、本当に毎日戦争のように過ごしていまして、福島現地の汚染を調べるという事もそうですし、沢山の情報が出てきますので、その情報を整理して、どのような事態が進行しているのかという事を私なりに理解して、皆さんにお伝えするという事も私の責任だと思っています。
伊藤 うーんなるほどね。じゃあこの番組にもまた出てきて、その福島の今と今後あるべき姿? いまだから、小出さんに言わせればね、事故が起きた事自体が間違いだとおっしゃる。でももう起きちゃったもんですから、じゃあどうしたらいいかという事がこれから非常に大きな課題になりますよね。
小出 そうです。
伊藤 ありがとうございました。
小出 ありがとうございました。

コメント
01. 2014年3月15日 00:45:41 : ivoCZcJhC6
・20140314 報道するラジオ「原発作業員が語る3年」
http://www.youtube.com/watch?v=WUoP_Cn8ggY
19. 2014年3月15日 14:11:47 : uFnZfuiciI
☮小出裕章氏「子どもたちを放射能から守るために」 〖大阪〗
http://www.youtube.com/watch?v=G7_liXC3wkE
☮そもそも総研 原発再稼働といっても事故が起きたら即避難できるのだろうか
http://www.youtube.com/watch?v=zUdQ_gkpyII

 「★阿修羅♪ > 原発・フッ素40」の赤かぶ氏の 2014 年 10 月 26 日日付投稿「SPEEDIについて「計算で得たことも米軍には渡したけれども住民には知らせないという事に打って出てきた 小出裕章ジャーナル」を転載しておく。
 20141025 R/F #094「小出裕章ジャーナ」【SPEEDIについて】

 SPEEDIについて「計算で得たことも米軍には渡したけれども住民には知らせないという事に打って出てきたわけで、やはり彼らとしては都合の悪い物はできる限り使わないし、自分達がフリーハンドでいたいと思ってるのだと思います」~第94回小出裕章ジャーナル
 http://www.rafjp.org/koidejournal/no94/
 2014年10月25日 「ラジオフォーラム

 景山佳代子:原発など重大事故が起きた際に、放射性物質の広がりを予測するSPEEDI(スピーディ)について伺っていこうと思います。SPEEDIと言うと、福島の原発事故で住民避難に活用されなかったことが非常に問題になっていましたよね。今回、8月25日に原子力規制委員会が、そのSPEEDIについての予算を大幅削減するということを決定し、10月8日にはこのSPEEDIは原発事故の避難判断には使わないという方針が出されたというふうに報道されてたんですが、まずSPEEDIというのは原発の事故前までは住民避難の指標とされていたんですよね。

 小出さん:そうです。

 景山:これが参考情報というかたちで格下げされた後、じゃあ自治体というのは一体SPEEDIに代わる、何によって避難計画というのを判断したらいんですか?

 小出さん:原子力規制委員会の方は実測値を重視してやるという立場なのだと思います。

 景山:実測値というのは予想ではないということですね?

 小出さん:そうです。ただし、実測値自身が福島の事故の時もそうでしたけれど、ほとんど得られないのです。例えば福島の事故の場合には、原子力発電所の近くに国の検査官が常駐しているオフサイトセンターというのがあって、例えばそこにも放射線量を測る機械が設置してあったのですけれども、オフサイトセンターにいた国の職員は事故が起きたことを知ってみんな逃げちゃった。住民に警告を発する前にもうすでに自分達だけが逃げちゃった。

 景山:この実測を測る人達が、ってことですか?

 小出さん:そうです。ですから、要するに放射線の測定器を実際に測る機械自身が役に立たなかったわけですし、そういう実際の機械というのはごくまばらにしか配置されていませんので、そんな情報で住民を避難させるということは基本的にはできないと私は思います。 だからこそ、実測値では足りないので計算をして、時時刻刻どちらの方に放射性物質が流れて行ってるかを知りながら、住民を避難させるということだったのです。 1979年に米国のスリーマイル島という所で事故が起きたのですが、それ以降、世界中の国々がなんとかその事故の時の放射能の雲の拡散というか、流れていく方向をキチッと予測しなければいけないということで、日本もそれに取り組んでSPEEDIという計算コードを作り上げたのです。確か130億円ぐらいはそのために使ったと思います。それが実際に福島第一原子力発電所の事故の時に、必ずしも期待通りには動かなかったのですが、ある程度、彼らが計算で得たことも彼らは米軍には渡したけれども、住民には知らせないということに打って出てきたわけで、やはり彼らとしては都合の悪い物はできる限り使わないし、自分達がフリーハンドでいたいと思ってるのだと思います。

 景山:こちら、もしSPEEDIの方の予算を大幅に削減し、参考情報にしていくという風に切り替えるんであれば、事故が起きた場合の防災、あるいは減災のためにはどんな他に方法とか手段があり得るんですか?

 小出さん:本当であれば、その実測値と計算値を組み合わせて対処しなければいけないはずだと思います。今聞いて頂いたように、実測値そのものもかなりまばらな情報しか得られませんので、やはりSPEEDIというものが必要だと思った原点に戻って、実測値とSPEEDIのような計算値とを合わせて、できる限り住民にそれを知らせながら避難をさせるということが私は必要だと思います。

 景山:これ全くの素人質問になって申し訳ないんですが、その予想というのは、こちらに放射性物質が来るだろうということをまさに予測して、そちらに行かないようにとか、避難経路としてはそちらを選択しないように、というそういう情報が得られると思うんですけど、実測ということはもうすでにそこに放射性物質は到達してるということですよね?

 小出さん:はい。

 景山:それが到達しましたよと言われてから逃げるという、こういう手順になっちゃうんでしょうか?

 小出さん:そういう手順になってしまうわけですね。それでは困るわけですから、実測値と計算値を組み合わせながら住民が被ばくをする前に避難の計画を立てて逃がすということをやるべきだということでSPEEDIを開発されたのです。それを全く使わないということは歴史を逆に戻すようにすることを彼らはやろうとしているわけで、キチッと考え直すべきだと思います。

 景山:ちなみに、例えば先ほどスリーマイル島事故というのがひとつ大きなきっかけにあったとおっしゃってたんですけど、それ以外の地域、例えばヨーロッパとかアメリカとかでもSPEEDIのような予測システムというのは開発されているんでしょうか?

 小出さん:はい、世界各国で開発しています。放射能がどちらの方向に動いているというようなことは、福島の事故の時も日本政府はSPEEDIの情報を隠してしまったわけですけれども、ヨーロッパのドイツであるとかフランスであるとか、そういうところがむしろあっちに放射能が流れていったというような情報をしきりに公表してくれました。

 景山:日本としては今後はほんとにSPEEDIをそういうふうになくすという…「代替案はどうするんですか?」というのがとても気になるです。そういう方法とか、「現在、実はSPEEDIに代わる予測システムとしてこれを導入しようとしてるんです」とかいうのはあるんですか?

 小出さん:ありません。

 景山:ないんですか?

 小出さん:はい。大気拡散という現象自身は普遍的というか、風がどっちに流れたらどっちの方向に、どのスピードで流れていくというようなことは、普遍的な知識というか、誰がやっても計算できるわけですし、ただしキチッとした計算値を出そうと思うと、それなりの時間も研究の積み上げもあるし、お金もかかるということで、SPEEDIにしても20年以上の歳月をかけてようやくにしてできてきたものなんですね。 先ほども聞いて頂いたように、130億円というような膨大なお金も注ぎ込みながらようやくにして作り上げたわけで、それを捨ててしまうと言うなら、じゃあ今までそれにお金を投げた人達は一体どういう責任を取るのかというのを問わなければいけないと思います。 そして、他にももちろん個々の研究者が作っている計算コードであるとか、なにがしかのその民間の団体が持っている計算コードもありますので、そういうものをほんとにまた事故が起こってしまえば使わざるを得なくなると思いますが、やはりこれは国家としての問題ですので、これまでお金をかけてきたSPEEDIを使わないというのであれば、じゃあどうするかというのは、むしろ国家の側、原子力規制委員会なり安全保安院の方からキチッと意見を表明しなければいけないと思います。

 景山:そうですよね。本当に逃げるという立場から考えた時に、ちゃんとした情報がもらえないで逃げるということほど不安なことはないしという。ひとつの指標にしか過ぎなかったSPEEDIさえなくなってしまったら自治体はどうしたらいいのかとか、本当にこの問題は大きいですよね。

 小出さん:はい、と思います。原子力規制委員会というのが新しい規制基準というのを作りまして、原子力発電所の機械そのものが新しい規制基準に合致してるかどうかということは規制委員会が判断をして、例えば九州電力の川内原子力発電所は規制基準には合致していると、この間認めたのです。 ただし、新規制基準というのは、「事故が起こらない」とは言っていないわけで、「起きる可能性はある」とむしろ認めている。「その時の避難計画はそれぞれの自治体で作りなさい」「国の方は知りません」「規制委員会も知りません」と言ってしまってるわけで、そう言われてしまいますと、自治体では対処できるような問題ではありませんので、結局、避難計画そのものもキチッとしたものが作れないということになってしまうと思います。

 景山:はい、小出さん今日はどうもありがとうございました。

 小出さん:ありがとうございました。

コメント
02. 知る大切さ 2014年10月26日 06:01:32 : wlmZvu/t95VP. : rXmQVSTR26
 福島原発事故ではSPEEDIも使わなかった。実測値もやめさせた。パニックを避けるために。地震と津波と原発事故と想定外の事で予想していた元々机上の空論っであった避難計画すら使えない為に。 今の自治体任せの避難計画はどうか? 我が町の計画みても(雛形は国の指針)原発事故前となんら変わらない原発事故のみを想定した避難計画。複合災害時は再び福島と同じ惨劇が繰り返される。風向き的にはもっと最悪なのでSPEEDIの運用は封印。
07. 2014年10月26日 11:34:31 : Iw2uTHhN2E
 福島の事故からの教訓を原発村は無視している。自分達の利益しか頭にない。ドイツの様に国も企業も脱原発になれない、それを受け入れる馬鹿国民と言う事か
08. 2014年10月26日 11:38:49 : tNkLLCh6u6
 全面マスクの防護服でもいられないほどの汚染のところに住民は置き去りにされ、やっと避難を開始(自分の車などで)しても、放射能雲(プルーム)のいく方向に逃げてしまい、大被曝してしまった。放射能測定員が住民を調べてあまりに線量が高いのでびっくりしてしまったそうだ。 米軍にだけは情報を流していたんだね。
11. 2014年10月26日 13:13:41 : FraKlZvdHg
 双葉群大熊町にある福島オフサイトセンターは、全く使う事ができなかった。福一にあまりに近すぎて、センターも緊急避難区域になったというお粗末な話。やたらに金だけは掛けた無用の長物ってことだな。全国のオフサイトセンターは、全部同じ。熊取オフサイトセンターも同じだな。建物はすごく立派。

 「★阿修羅♪ > 原発・フッ素43」の赤かぶ 氏の2015 年 6 月 21 日付投稿「原子力との41年「人生最大の間違いというのは、原子力などに夢を持ってしまったということが、私の最大の誤りだった 小出裕章」を転載する。
 【公開収録より】原子力との41年「人生最大の間違いというのは、原子力などに夢を持ってしまったということが、私の最大の誤りだったと思います」〜第128回小出裕章ジャーナル
 http://www.rafjp.org/koidejournal/no128/
 2015年06月20日 ラジオフォーラム

 今西憲之:小出さん、1968年東京にいらしゃって、それから東北大学に進まれました。これ、何で原子力をやろうと思われたんでしょうか?

 小出さん:今日、この会場にも私と同世代ぐらいの方もいらっしゃってくださっていますけれども、私の子どもの頃は、鉄腕アトムという漫画が流行っていた時代でした。

 今西:僕の子どもの頃もありました。はい。

 小出さん:原子炉で動くロボットで、アトムの妹はウランちゃんだったし、兄貴はコバルトという名前で、これからは原子力の時代なんだというそういうことが社会にまん延していましたし、日本の国家の方も積極的に、「これからは原子力なんだ」と「化石燃料なくなっちゃうんだから、未来は原子力」というような宣伝をしきりに流していまして、中学・高校の頃に私はそれを聞かされて、てっきり信じてしまった。

 今西:なるほど。それがね、嘘八百とわかったのは、どんな瞬間でしたか? 大学で勉強されてて。

 小出さん:いくつももちろんありますけれども、私の場合には2つ契機がありました。1つは1968年という時に私は大学に入ったのですが、その時は大学闘争というのが闘われていた時代でした。私自身は大変右翼チックで保守的な学生だったので、学生服を着て大学に通っていましたし、1時間も授業を欠席しないといような愚かな学生でした。

 今西:いや、それは愚かなんですか?

 小出さん:はい。今から思えば、あまりに愚かだったと思います。大学闘争が何をやってるかもわからないまま、ひたすら原子力をやりたいと思っていた学生だったのです。そういう時代の中で、私が原子力をやり始めた時に、私は東北大学という大学に行きました。宮城県の仙台という結構大きな街で私は勉強していたわけですが、東北電力という電力会社が、原子力発電所を造るという計画を立ち上げたのです。

 今西:それが女川原発ですね?

 小出さん:はい。そのこと自身、原子力発電をやること自身は、私にとってはむしろありがたいことだと思ったわけですが、建てる場所が電気を使う仙台ではなくて、女川という本当に小さな田舎の町に建てるという計画だったのです。そして女川の人達が、「なぜ電気を使う仙台ではなくて、自分達の町に建てるのか?」という疑問の声を上げたのです。それを聞いてしまいましたので「なぜだろう?」と。彼らが上げた疑問に答えなければいけない。答える責任があると私は思ったのです。答えなければいけないと私が思ったのが、その大学闘争に巡り合っていたからなのですけれども。だんだんだんだん大学闘争というのが、何を問題にしていたかということを私自身も逃げることができなくなりまして、考えたところ、大学闘争で問われていたのは、自分がやっている学問が社会的にどういう意味を持っているかということをきちっと答える責任があるということだったのです。そうなると、私がやってる原子核工学という所にいたのですけれども、その学問が社会的にどういう意味を持つか。原子力発電をやるということがどういう意味を持つかということを、私の責任として答えるしかないと私は思ったのです。で、まあ答えを求めて、なぜかとずーっと悩み続けました。長い時間が経ちましたけれども、今から思えば答えは簡単で、原子力発電というのは都会では引き受けることができない危険を抱えてるから、過疎地に押しつけるんだという結論に、私はたどり着きました。そうなれば、そんな物は到底認めてはいけないと思うようになりまして、とにかく原子力発電を止めさせなければいけないということで、180度自分の人生を、その時点で変えました。

 今西:なるほど。その中で多くの研究者、同級生の方々とかは原子力ムラと闘う道を選ばず、原子力ムラに入る道を選択された方が多かったんじゃなかったですか?

 小出さん:基本的には大学という所は、例えば東北大学もそうですけれども、エリートとして社会に出て行って、出世をするのが人間の価値みたいなような世界なわけですし。

 今西:大学でもそういうことなんですね?

 小出さん:そうですね。だから、みんなそうやって思ってるわけですし、大学を出た時は少しでも良い企業にやはり就職しようと、みんなが思っていたと思います。それでも大学闘争という時代でしたので、私の周りの学生のかなりは当時、ドロップアウトというようなことを言っていましたけれども、社会的なステータスを求めていく道からは外れて、それなりに自分達の生き方を探すというような仲間はたくさんいました。

 今西:なるほど、なるほど。そういうこと振り返っても、小出さんが選択された道というのはもう全く悔いがない。間違ってなかった?

 小出さん:わかりません。私は少なくとも自分の人生最大の間違いというのは、原子力などに夢を持ってしまったということが、私の最大の誤りだったと思いますけれども、でもその愚かな過ちを犯したのは私なわけですから、その落とし前をつけるのは私でなければならないと思ったわけで、自分の愚かな選択の落とし前をどうやってつけるかということを考え続けてきました。それでまあ原子力の場に残って、とにかく原子力を潰すために仕事をしようと思ったわけで。その私の思いがどこまでほんとに効果があったか、役に立ったかということを自分ではわかりません。ただし、初めにちょっとだけごあいさつしましたけど、41年間ひとつの職場で解雇もされることなく、やりたい放題やり続けてこられましたので、恵まれた人生だったと思います。

 今西:なるほど。そんな中でですね今日、女川原発のことを聞くにあたってですね、どうしても聞いてほしいという質問が私のところに来まして。東日本大震災がありました、4年前にですね。女川原発は、福島第一原発のような大事故は起こさなかった。そういう意味で、今、現地では「安全、安全」と繰り返し言われている、安全神話が続いてる。この現状をいかがお感じでしょうか?

 小出さん:まあ、全くばかげたことですね。東京電力の福島第一原子力発電所があのようになってしまったというのは、発電所全体がブラックアウトと、全所停電に追い込まれたからなのです。それは外部の送電線も鉄塔がひっくり返ってしまって、外部からの電源も来なくなったということなのですが、女川原発ももう首の皮一枚で止まった。なぜかと言うと、一系統だけ鉄塔が潰れないで外部から電気が届いたということで、ようやくにして生き延びたわけで、外部の鉄塔が倒れるかどうかなんていうことは、まさに誰も予測できない。地震の強さによって、たまたま壊れてしまうということも起こり得たわけですから、女川原発の場合、もちろん良かったと思います。一系統だけ生き延びてくれて良かったと思いますけど、言ってみれば偶然です。

 今西:そうですね。そういう中でですね、ほんとに小出さん、長いことご苦労様でした。どうも今日はありがとうございました。

 小出さん:はい、ありがとうございました。


古賀茂明の反原発論
 2025.3.4日、古賀茂明「自民&国民民主による「原発推進」は日本を壊滅させる“愚行” ウクライナの「再エネ加速」に日本が学ぶべきこと」。
 2月18日、第7次エネルギー基本計画が閣議決定された。最大のポイントは「可能な限り原発依存度を低減する」というこれまでの大方針を放棄して、原発を「最大限活用する」という正反対の方針に切り替え、廃炉した原発基数分の建て替えをこれまでのように廃炉した原発の敷地内に限らず、同じ電力会社の別の原発敷地内でもできるようにしたことだ。そもそも原発はあってはならない電源である。その理由はいくつもある。第一に、日本に建設されている原発は安全ではない。「日本に」と限定するのは、日本は他の原発立地国と異なり、世界で最も多くの巨大地震が生じる地域の一つにあるからだ。他の国と異なり、特に厳格な耐震性が求められることを意味する。しかし、実際には、原発ごとに定められた基準地震動(その数値が示す強度の地震までは耐えられるという数字。それ以上の地震が起きることはないとされている)を上回る強い地震に何回も見舞われている。  2011年の東日本大震災における最大の揺れは、2933ガルであった。日本で観測された過去最大の揺れは、08年の岩手宮城内陸地震の4022ガルである。民間のハウスメーカーは、「耐震住宅」の販売に力を入れている。そこで採用されている耐震設計基準は、例えば、三井ホームで5115ガル、住友林業で3406ガルである。

 それを知れば、原発が採用する基準地震動はこれらを超えると考えるのが当然だが、実際には、稼働中の原発の中で最も高い東北電力の女川原発2号機でも、たったの1000ガルである。民間耐震住宅の足元にも及ばない。それでも、電力会社は、自社の原発の敷地の中だけは、決して強大な揺れは生じないと言い続けている。しかし、どこでどれだけの強さの地震が起きるかについて予見できないのに、どうして、自社の敷地内だけは大きな揺れが来ないと予知できるのだろうか。この一事だけでも、日本の原発が危ないことは明らかだ。

 日本の原発について、もう一つの問題は、事故が起きた場合の損害賠償額が異常に低く設定されていることだ。国が提供する原発事故に備える損害賠償責任保険のようなものがあるが、その限度額は原発1基あたりわずか1200億円。一度事故が起きれば、数十兆円単位のコストがかかることは、東京電力福島第一原発の事故で実証済みだが、それより2桁小さい。また、昨年の能登半島地震でも露呈したが、原発の事故に備えた避難計画では、複合災害(原発事故と同時に地震や風雪水害が生じること)が考慮されていない。実際には実行不可能な計画になっているのだ。そうなる原因は、避難計画が原子力規制委員会の審査の対象外だからだ。
■原発は「あってはならない電源」

 そして、使用済み核燃料や廃炉後の放射性廃棄物等の最終処分の場所や方法について、まだ何も決まっておらず、いつ決まるかも全く目処が立たないという大問題もある。「トイレなきマンション」と揶揄されるが、笑い事ではない。しかも、原発は再生可能エネルギーとは正反対で、時間とともにコストが上がる。すでに、他のどの電源に比べても高いことは世界共通の認識だ。これから有望だと言われているSMR(小型モジュール炉)でも当初の予想は大きく外れ、経済的にペイしないことがはっきりした。米国では、すでに計画を中止した企業も出たが、それでもこれを導入したい経済産業省は、原発のコストが割高になる分を電力料金に上乗せする仕組みを作ろうと画策している。以上のとおり、普通に考えると、原発は使えない電源であるだけでなく、あってはならない電源であることははっきりしている。これらのことは言い尽くされた感があるが、今回はそうした原発についてのこれまでの議論を離れて、少し別の視点から見た原発推進論の「愚かさ」について指摘してみたい。

 自民党の保守派は、「台湾や日本は明日のウクライナだ!」と声高に叫んでいる。ロシアが武力でウクライナを侵略し、領土を奪った。それが今や正当化されそうになっている。仮に台湾有事が起きた場合、中国は台湾を攻撃し、沖縄も攻撃対象になる。さらには日本本土も危ない。それが彼らの主張だ。愚かな戦争プロパガンダでしかないが、もし仮にそれが正しいのであれば、私たちは、ウクライナで起きたことを検証して教訓を得るべきだ。その意味で参考になる記事が、2月26日の日本経済新聞朝刊に出ていた。その見出しには、「ウクライナ 発電能力分散 再エネ加速、攻撃被害最小化」とある。その要旨は、「ウクライナが発電システムを再生可能エネルギーや蓄電池を組み合わせた分散型に転換している」ということだ。ウクライナでは、24年夏までに、発電能力ベースで火力の9割以上、水力の6割が破壊された。「再エネを重視するのは脱炭素が狙いではない。それぞれが離れて設置されるため、攻撃の的を絞られにくく、修理しやすい利点が大きい」からだという。同国最大の国営電力会社のCEOは、「大規模なミサイル攻撃から電力システムを守る唯一の持続可能な方法は発電能力を分散させることだ」と断言する。
■原発への攻撃は「核攻撃」と同じ

 この話は、火力や水力など大型の発電所にも当てはまるが、原発にも当然当てはまる。「明日のウクライナ」になりたくなければ、同国が得た貴重な教訓をなぜ生かさないのか。ウクライナにある欧州最大のザポリージャ原発がロシアに攻撃されたという情報が流れて、世界中が肝を冷やしたことも思い出すべきだ。原発を攻撃されることは、核攻撃されることと同じリスクがあることもまた我々は思い知らされた。戦争になれば軍事基地やレーダー施設は最初に狙われる。日本で言えば、米軍基地や自衛隊の基地、最近立て続けに設置された沖縄・奄美地方のレーダー施設は一番危険である。武器工場なども攻撃対象になるはずだ。その次に狙われやすいのが発電所などの重要なインフラ設備である。国際法上原発については、被害の甚大性の観点から、一般の民間施設以上に特別な保護を与えることになっている(ジュネーブ諸条約追加議定書第56条)が、それでも、原発が軍事目的に利用されているとして攻撃される可能性は残る。相手がロシアや北朝鮮のように国際法を破ることをためらわない無法国家であるならなおさらだ。しかも、両国はともに、自国を守るためとは言いながらも、核兵器の使用を示唆している。こうしたことを日本の安全保障環境が著しく危険な状況になっていると強調する自民党右派はどう考えているのか。

 彼らが言うとおりいつ戦争が起きるかわからないのだとすれば、原発に対するミサイルなどによる攻撃を100%防御する対策を講じることが、何よりも優先すべき課題になるはずだ。原発への攻撃は、他のどの対象への攻撃よりも被害が甚大で、まさに日本が崩壊するリスクさえあるからだ。 では、原発への攻撃を100%確実に防ぐ方法とは何か。瞬時に全ての原発を廃炉にできれば良いが、それは物理的に不可能。だが、被害を大きく減少させる方法はある。それは、原発の稼働をすぐに止めて、使用済み核燃料を現在のようにほぼ無防備な使用済み核燃料プールに置き続けるのではなく、乾式貯蔵を含めた方法で地下深い貯蔵場所で保管することだ。これにより、大規模放射能汚染は防ぐことができる。  これくらいのことは、私がここに書くまでもなく、中学生でも考えつくことだ。  原発を新たにつくろうというのがいかに愚かなことかは、ウクライナを見ることによって、より明らかになったと言って良いだろう。
■能天気な自民党右派と国民民主党

 しかし、こんなに簡単なこともわからない人々がいる。それが自民党右派や国民民主党などにいる能天気な原発推進論者である。先月アメリカにいたときに聞いた言葉だが、まさに「a fool’s folly」(愚か者の愚行)というのがぴったりではないか。もう一つ違った意味でまた「a fool’s folly」だと言える話がある。それは、「生成AIの普及に伴い電力需要が急増するので、それに対応するために新たな原発をつくる」という議論だ。確かに生成AIの普及に伴い電力需要は急増するであろう。省エネ半導体やさまざまな省エネ技術の発展もあるが、かなりの規模の需要拡大になるのは避けられない可能性が高い。世界は今、生成AI用データセンター(DC)ブームだ。日本でも国内企業のみならず、米テック企業も含めてDC建設計画が目白押しで、そのためのファンドやREIT(不動産投資信託)の組成まで始まった。すでに稼働中のものもあるが、今後建設される大規模なDCの稼働が集中し、大きな電力需要が生まれるのが、26~27年ごろになると予想され、電力需給は逼迫する。特に、脱炭素の要請が高まっているため、グリーン電力の確保は死活問題となる。

 日本経済新聞の「社長100人アンケート」(1月9日朝刊)で政権への要望を聞いたところ、期待する政策として最も多かったのは「再生可能エネルギー拡大」だった。一方、原発新増設は要望のトップ10にも入っていない。なぜそうなるかというと、生成AIなどによる電力需要の増大はもうすぐ目の前に迫っているのに、原発を新たにつくるとなると、完成するのは早くても15年以上先になるからだ。原発新設は40年代の電力需要に対応するという話だが、それだけ先の話なら、コストが高い原発にかける巨額の建設費や補助金の分を洋上風力を含めた再エネの拡大に投資すれば、はるかに安全で安価な分散電源ができる。生成AIの電力需要の爆発で今にも停電が起きるかのような騒ぎを起こし、そのために原発をつくろうというのは、はっきり言って、完全にピント外れの話なのだ。それは経済界もよく理解していることがわかる。以上述べたとおり、原発新増設は、軍事・安全保障面から見ても、また、産業・エネルギー政策面から見ても愚行でしかない。「a fool’s double folly」というところか。  3.11を前に「愚か者の二重の愚行は止めろ!」と強く訴えたい。




(私論.私見)