原発近辺住民の被害実態考

 更新日/2017.4.10日

 2011.04.22日 れんだいこ拝


【原発地域の異常発生考】
 ★阿修羅♪ > 雑談専用38 」のアルカディア氏の2010.3.13日付け投稿「原発の真実 (きっこのブログ) 【無くそう・減らそう原発。】」を転載しておく。「きっこ」氏は著作権にうるさいので遠慮がちにしているが、これは非常に有益な内容のものなので転載しておく。

 http://kikko.cocolog-nifty.com/kikk

 ほとんどの先進国が「脱原発」の方向へ進んでて、各国が協力して「地球上から危険な原発をなくそう!」って努力してる時に、時代の流れに逆行して危険極まりない原発を推進した挙句に、何百年も何千年も消えない放射性廃棄物を大量に生み出して、それを未来の子供たちに押しつけることが「未来の子供たちのため」とは、これほどの詭弁は前代未聞だろう。それも、林立させた原発で作り出す電力は、未来の子供たちのための電力じゃなくて、現代のあたしたちが便利で快適な生活を続けるために湯水のごとく使いまくってる電力なんだよ。そんなもんのために原発を次々と新設して、未だに処理の方法が分からない放射性廃棄物を大量に生み出して、仕方ないから地中に穴を掘って埋めちゃうだなんて、犬のウンチじゃあるまいし、これほど無責任は話は聞いたことがない。百歩ゆずって、CMの中で、「原発は安全でクリーンなエネルギーです」とか、「原発からの排水や排気に含まれる放射性物質は環境に影響のない量です」とか、「原発から生まれる放射性廃棄物の処理はまったく問題ありません」とかってことを謳ってから、「そのため政府では原発を推進して行きます」って明言してれば、まだイサギイイと思う。だけど、このCMの中では、原発の「ゲ」の字も言ってないのだ。そして、ただ単に「温暖化による地球の危機」と「未来の子供たちのためにCO2を25%カット」とだけ謳い、その中身はと言えば「原発の推進」なんだから、オレオレ詐欺よりもタチが悪い。あまりのペテンに、サスガのあたしも開いた口からエクトプラズムが出て来て幽体離脱しちゃうよ、まったく‥‥って感じの今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?

 ‥‥そんなワケで、今日は書きたいことがマウンテンなので、ショッパナからフルスピードで飛ばしてくけど、今でさえ、ニポン中の原発の周辺で植物やお魚の奇形や異常が広がり続けてる上に、付近の住民にまで白血病やガンが増え続けてるってのに、こうした調査データをすべてインペイして、利権に絡んだ官僚と企業とそれぞれの地域の首長たちのお金儲けのために原発を推進するだなんて、とてもじゃないけどマトモな神経をしてる政治家とは思えない。そして、現在の国民の命を危険に晒してるだけじゃなく、未来の子供たちにまで人類史上最悪の猛毒である「放射性廃棄物」を大量に押しつけるだなんて、こんな取り返しのつかないことを国家ぐるみで推進しようとしてる自称宇宙人は、いったいぜんたい、これのどこが「未来の子供たちのため」なのか、地球人のあたしにも理解できるように逃げずに説明して欲しい。
とにかく、あたしが思ってることを一方的に書いててもラチがあかないから、今日は、まず、九州のとある県のお医者さまから届いたメールを紹介する。長いメールだったので、最初にいただいたメールは途中が少し文字化けしてたんだけど、どうしても皆さんに読んで欲しかったので、すぐに返信して、日記への掲載の許可をいただくとともに、文字化けしてた部分も再送していただいた。ただし、個人が特定されると大変なことになっちゃうので、当然のことながら、勤務先の病院名とお名前は伏せてある。

 件名:玄海原発と造血器腫瘍

 きっこさん初めまして。いつも楽しく拝見しています。●●市に住んでいるAと申します。●●●●という病院で血液内科医として働いています。主に白血病や悪性リンパ腫など造血器腫瘍の患者の診療をしています。先日の日記で玄海原発と白血病発症との関係について取り上げてありましたので御存じのこともあるかとは思いますが、コメントをしたいと思い、初めてメールしました。

 まず北部九州にはATL(成人T細胞白血病)という病気が多いのですが、これは医学的には白血病ではなく、悪性リンパ腫の部類に入ります。しかし人口動態調査などの統計的にはまだ白血病としてカウントされており、北部九州の白血病発症率の上昇にはこのATLがかなり含まれていると思います。ATLの原因はHTLV-1というウイルスであり、このウイルス保持者(キャリア)が元々北部九州に多い事から、ATLの発症も多くなっています。HTLV-1キャリアのうち10%弱くらいの人に何らかの遺伝子変異が加わりATLを発症すると言われており、ほとんど60歳台以降の中高齢者が発症します。HTLV-1は母乳で感染する経路がほとんどであり、歴史的に(原発ができる前から)北部九州にHTLV-1キャリアが多いのがATL発症が多い一因ではあると思います。しかし個人的にはこれだけではないという印象があります。白血病は原因遺伝子が続々と解明され、それをターゲットとした治療も最も進んでいる分野ですが、北部九州の患者は非常に珍しい遺伝子異常を持った白血病患者が多いのです。またATLも中高齢者での発症がほとんどだと先述しましたが、北部九州の病院では若いATL患者が多く、十代のATL患者もいたとのことです。

 また原発の近くの海では非常にばかでかい魚が取れることがあるらしく、原発の廃液のせいかもしれないし、原発では発電で出た温水を海に流すのでその温水のせいと言う人もいます。しかし温水だけで魚が大きくなるのなら熱帯地方の魚は皆大きいはずですのでおかしいと思います。またATLは鹿児島にも多いのですが、HTLV-1キャリアが多いと同時に、鹿児島には川内原発がありますし、福井や福島などの原発が多い地区にも白血病が多いという噂も血液内科医の間にはあります。逆にHTLV-1キャリアが多い地区に原発を建設してATL増加をごまかそうとしているのかもしれません。

 以上のように原発と造血器腫瘍の発症との関係は非常に怪しいのですが、これを証明するのはかなり困難です。あらゆる条件をそろえた上で原発あり・なしで前向き試験をしないと統計学的に強く言えないのです(倫理的にも人間で行うのは無理ですし)。また権力の問題もあります。とある血液内科の先生は新聞社から取材を受けたことがあるそうですが、怪しいとは思いつつも立場上はっきりとは言えなくて「元々ATLが多い地域ですから何とも言えない」とコメントしたそうです。以上長くなりましたが私見を述べさせて頂きました。これからもためになる話やナナナナナント!がいっぱい出てくるような面白い日記を楽しみにしています。
Aさん、とても貴重な情報をありがとうございました♪‥‥ってことで、これは、3月6日の日記、「放射能を撒き散らす友愛政治」の中で取り上げた玄海原発の周辺での白血病の異常発症に関する情報だ。話を分かりやすくするために、該当するクダリを以下、再掲する。

 「さらには、もっと恐ろしい結果も報告されてる。佐賀県の玄海原発の周辺では、白血病の発症率が異常に高いのだ。白血病は、厚生労働省の「人口動態調査」によると、全国平均で人口10万人あたり6人が発症するって言われてる。だけど、佐賀県全体では10万人あたり9.2人、唐津保健所管内では16.3人、玄海原発がある玄海町では61.1人‥‥って、原発に近づけば近づくほど発症率が跳ね上がってくのだ。全国平均が10万人あたり6人なんだから、10人前後くらいまでは「偶然」で片づけられるかもしれないけど、原発の周辺だけが全国平均の10倍以上の「61.1人」だなんて、誰の目にも原因は明らかだろう。」

 で、専門医のAさんによると、この「白血病の発症率の高さ」は、「ATL(成人T細胞白血病)」って病気が多い地域なので、この病気も「白血病」としてカウントされてるために、このことが全国平均よりも発症率が高くなってる原因のひとつなんだと思う‥‥ってことだ。「ATL」はウイルス性の病気なんだから、原発とは関係ないワケだし、Aさんも「歴史的に(原発ができる前から)北部九州にHTLV-1キャリアが多いのがATL発症が多い一因ではあると思います」って書かれてる。だから、この地域に「ATL」のウイルス保持者が多いことと原発には何の因果関係もない。そして、「HTLV-1キャリアのうち10%弱くらいの人に何らかの遺伝子変異が加わりATLを発症すると言われており、ほとんど60歳台以降の中高齢者が発症します」っていう説明からも分かるように、「ATL」は、ウイルス保持者がみんな発症するワケじゃない。発症するのは「ウイルス保持者の1割以下」であり、ほとんどが「60才以上の人たち」なのだ。

 でも、こうした一般的な「ATL」とは違って、この原発の周辺の限られた地域では、「若いATL患者が多く、十代のATL患者もいた」そうだ。ウイルス自体は母子感染がメインみたいだから、その点に関しては原発はまったく関係ないワケだけど、ウイルス保持者の中で「何らかの遺伝子変異」が起こった人だけが「ATL」を発症するってことは、原発の周辺の限られた地域だけに発症する患者の数そのものが異常に多いって事実や、他の地域には見られない「若い患者」が多いって事実が、何を物語ってるんだろう。単純に考えれば、原発の周辺で「何らかの遺伝子変異」が多発してるってことになる。

 そして、Aさんは、こうした「ATL」だけじゃなく、本来の「白血病」に関しても、「北部九州の患者は非常に珍しい遺伝子異常を持った白血病患者が多いのです」って指摘してる。つまり、この報告の内容から推察すれば、玄海原発のある玄海町で「白血病」の発症率が全国平均の10倍以上もの高さだってことは、この中に本来の「白血病」とは違う「ATL」って病気もカウントされてることも一因だけど、その「ATL」の発症の鍵を握ってる「何らかの遺伝子変異」に関しては、原発の存在が関与してる疑いが濃厚ミルクだってことだ。その証拠に、九州にある2ヶ所の原発、佐賀県の玄海原発と鹿児島県の川内原発の周辺だけが、他の地域よりも「ATL」の発症が多い。

 ‥‥そんなワケで、ここでリトル方向転換して、Aさんは「原発の近くの海では非常にばかでかい魚が取れることがあるらしく」ってことも報告してくださったけど、これはあたしも今までに何度か書いて来たことだ。新潟県の柏崎刈羽原発が放射性物質を含む排水を垂れ流し続けてるエリアでは、異様に大きな魚や奇形魚を始め、他のエリアの2倍近くも大きなサザエやアワビが増殖してるので、地元の漁師さんたちは気味悪がって近寄らなくなったという。

 また、悪名高い柏崎刈羽原発の場合は、去年の11月5日の「世田谷通信」でもお伝えしたように、1985年の運転開始前の工事を請け負った東芝の関連会社が、原子炉格納容器内の装置と廃液処理用タンクを結ぶ配管を間違えて接続したために、本来は絶対に施設外へ排出しちゃいけないことになってる放射性物質の「トリチウム」を含んだ排水を24年間にもわたって海へ垂れ流し続けてたことが発覚したばかりだから、どんなに異常なお魚や貝が増えても不思議じゃない。

 だけど、こうした「大きな事故」を起こさずに、一応は正常に運転を続けてる原発の周辺でも、植物やお魚の奇形や異常は数え切れないほど確認されてて、そのほとんどが電力会社と政府の圧力によってインペイされて来た。ひとひとつ挙げてたらキリがないから、ホンの少しだけご紹介するけど、たとえば、北海道の泊原発の周辺の海には、通常の2倍から3倍もある巨大なウニやカキがワサワサといて、みんな気持ち悪がってる。そして、地上には、何本もの茎が癒着して帯状になったみたいな奇形のタンポポがたくさん咲いてる。静岡県の浜岡原発の周辺の海では、高級魚のクエに異常が確認されてる。もともとクエは20キロ以上になる大型魚なんだけど、このエリアのクエだけが、2年魚が3年魚の大きさ、3年魚が5年魚の大きさと、他の海のクエよりも成長が異常に早いそうだ。

 原発は海水を使ってタービンを冷却するために、必ず海に面した場所に造られる。そして、電力会社や原燃や政府が、これまでに数え切れないほど繰り返して来た「環境や人体には影響を与えない量」だと言う放射性物質を海と大気中へ垂れ流し続けて来た。で、こうした周辺の動植物に明らかな異常が起こっても、電力会社や原燃や政府は、そのつど原発との因果関係を否定し続けて来た。そして、植物やお類の異常ですら、その責任を決して認めようともしない腐りきった守銭奴どもなんだから、どう転んだって付近の住民の健康被害なんか認めるワケがない。そんなもん認めちゃったら、莫大な賠償責任が生じちゃう上に、自分たちのドル箱の「原発事業」が頓挫しちゃうからだ。

 だけど、先進国の中でイチ早く原発の危険性を認めて「脱原発」へとシフトしたドイツでは、原発の周辺の住民だけが「白血病」の発症率が高いことと、原発が垂れ流し続けて来た放射性物質との因果関係を「政府見解」として認めてるのだ。ドイツの政府のやってることと、今のニポンのハトポッポ内閣がやってることは、まったくの正反対だけど、いったいどっちが国民のためなんだろう? いったいどっちが環境のためなんだろう? そして、いったいどっちが「未来の子供たちのため」なんだろう?

 さっき、あたしは、「原発は海水を使ってタービンを冷却するために、必ず海に面した場所に造られる」って書いたけど、実は、これには恐ろしい裏がある。タービンを冷却するだけなら、何も海に限定しなくても、湖でも川でも大量の水さえあればどこにでも造ることができる。それなのに、何で海に面した場所にばかり造り続けてるのかって言えば、基準値以上の放射性物質を垂れ流し続けても、1ヶ所に沈殿せずに潮流に乗って拡散されるから、ゴマカスことができるからなのだ。

 イギリスの北ウエールズのスノードニア国立公園の中に、トローズネイズ湖っていう人造湖があるんだけど、この湖のホトリに、トローズネイズ原発があった。1965年に運転を開始して、この湖の水でタービンを冷却して、この湖に排水を捨て続けて来た。そしたら、どうなったか。この湖のお魚は、どの種もみんな異常に巨大化した上に、周辺の住民たちに白血病やガンが多発するようになったのだ。運転開始から23年が過ぎた1988年に湖を調査したところ、湖底の堆積物の中から大量のプルトニウム、セシウム、アメリシウム、ストロンチウムなどの放射性物質が検出されたのだ。その量は、堆積物1トンあたり約400万ベクレルで、これは、安全上の問題がないとされる基準値の1万倍を超える量だった。そして、このトローズネイズ原発は、マトモな政府なら当然のことだけど、すぐに廃止されることになり、3年後の1991年に運転を停止して、それから何年もかけて解体れてる。

 で、あたしが何を言いたいのかっていうと、このトローズネイズ原発の場合は、内陸部に閉鎖された湖を利用してたからこそ、23年間の運転によって垂れ流し続けて来た放射性物質の量をキチンと計測、確認することができたってことなのだ。ニポンの場合は、すべての原発が海に面した場所に造られてて、放射性物質を含んだ排水はすべて海へと垂れ流し続けてる。だから、狭い国土に林立してる55基もの原発が、これまでに想像を絶する量の放射性物質を垂れ流し続けて来たとしても、それを計測する方法はない。そして、電力会社も、原燃も、政府も、おんなじセリフを繰り返し続けるのだ。「環境や人体には影響を与えない量」だと。

 ‥‥そんなワケで、「白血病」の発症率が全国平均の10倍以上もある佐賀県の玄海町の主産業は、漁業と農業だそうだ。海ではタイを養殖してて、陸では食用の和牛を畜産してて、他にも、タマネギやミカンなんかを作ってるそうだ。玄海原発の排水が垂れ流されてる海でタイを養殖してるのは、放射性物質の影響でタイが早く巨大化するからなのか?‥‥ってのはタチの悪いブラックジョークだけど、これほどまでに環境を汚染し続けてる悪魔のような玄海原発が、今、他の多くの原発と同様に、プルサーマルの計画が強引に推し進められてるってことを知れば、行政のやってることこそが本物のタチの悪いブラックジョークに思えて来る。これでプルサーマルなんか始めたにゃあ、玄海町だけじゃなくて、九州全域の「白血病」の発症率が全国平均の50倍から100倍まで跳ね上がるだろう。だから、ハトポッポは、できもしない「未来の子供たちのため」なんてことは考えないでいいから、せめて「今の人たちのため」ってことだけを考えて、現在の原発を1基でも多く「停止」することから始めて欲しいと思う今日この頃なのだ。


 ★阿修羅♪ > 原発・フッ素45 」のstix氏の2016 年 3 月 22日付投稿「二人の女子学生が突然死。水耕栽培でも汚染は防げない。福島高専教員鴨下さんの意見陳述」。
 【九州玄海訴訟 第16回口頭弁論期日の報告】鴨下祐也さんの意見陳述

 1 はじめに
 私は,2011年3月11日,福島県いわき市で妻,息子2人の家族4人で暮らしていました。私は東京理科大学大学院を卒業後,福島高専に15年間勤務しました。事故前は,生徒4人と野菜の水耕栽培で「美味しい野菜の作り方」の研究,実用化に取り組んでいました。私は,大学時代,微生物の研究に没頭し,DNAを調べる実験で放射性物質を扱っていました。管理区域に指定された実験室内で線量計を付け,遮蔽板を挟んで実験していました。私の先輩の話ですが,先輩がトイレに行くため実験室を出ようとすると,センサーが反応し外に出られないことがありました。汚染した手を何度洗ってもセンサーが反応し,トイレに行けず,最後には,汚染していない学生の手をセンサーにかざしロックを解除しトイレに駆け込んだことがありました。転じて,いまの福島の汚染状況を考えると,管理された実験室内の方が安全と感じます。福島と実験室とを比べても,実験室内の方が厳重に管理されている状況です。

 2 原発の危険性を意識し始めたきっかけ
 私は,大学時代から実験を通じて放射性物質の危険性を意識し,その危険性が原発と結びついたのはチェルノブイリの事故が起きた時でした。その後,日本で中越沖地震が起き,柏崎刈羽原発が設計を大幅に上回る揺れに襲われつつも,奇跡的に止まったとの報道に触れ,自分の住んでいる福島県内の10基の原発の稼働状況を日々意識するようになりました。

 3 震災後,事故後の様子
 震災の日,中学生らがいわきから約20キロ離れた自宅に歩いて戻ろうとしていたので,私は彼女らを家まで送ることにしました。主要な道路は,封鎖された影響でひどく渋滞し,私が自宅に戻ったのは夜の12時でした。車の中ではラジオから福島第一原発から3キロ圏内の住民に対し,「放射性物質が漏れてはいないが,念のため口や鼻を覆って避難するように」と避難指示が出ていました。私は,福島第一原発は冷却に失敗していると確信し危機感を募らせました。私達家族は,被ばくを避けるため,その日のうちに妻の実家である横浜に一時避難することを決めました。翌日,原発は水素爆発を起こし,危険は現実化しました。

 その後,私たちは,多くの福島県民が避難する東京の赤坂プリンスホテルに身を寄せることにしました。その避難所では,避難指示区域内の人を優先的に受け入れており,後から入った避難指示が出ていない区域の避難者に対し,「いわきは放射能ねえべ。けえれ(帰れ)。」「いわきは国が大丈夫と言ってんだろ。俺んとこは,けえりたくてもけえれねえんだ(帰りたくても帰れないんだ)。」と避難指示区域内の人から苦しみの声が上がり,避難指示区域外とされた私達に疎外感を感じさせるものでした。このことは,いまでも私の妻のトラウマとなっています。

 4 学校の再開
 私は,学校再開のため4月上旬にいわきに戻ることにしました。その頃,高専には,文科省からの圧力で早期の再開が指示されていました。教員らで汚染,生徒たちの被ばくについて議論をしましたが,教員約80名中,私を含む約1割が再開に反対するのみで,多勢に無勢でした。学校はGW明けに再開となりました。

 再開後,私は,研究指導生徒4名に対し,水耕栽培の研究を実施するか否か問うてみました。私は,生徒たちに,たとえ水耕栽培であっても放射性物質を含む野菜しかできないこと,私は実験を継続しない方がよいと思うことを説明しました。しかし,高専の生徒たちは,人生最後の研究の続行を希望しました。ある農家の息子である生徒は「自分が作ったものは必ず食べる。捨てたりしない。」と言い,他の女子生徒3名は,「政府が安全と言っているのであれば,基準値の500ベクレル以内であれば食べても構わない。」と言いました。

 その後,検知器で収穫できた野菜の放射能量(ベクレル)を計測する日々が始まりました。野菜の放射能量は一桁台で,土で栽培するよりも低い値でした。生徒達もその野菜を食べ,周囲に配ることもできていました。しかし,事故と同じ年の12月ころから放射能量が徐々に20,30,40と上がり始めました。この上昇する数値を見た時,水耕栽培でも汚染は防げない現実を突き付けられました。生徒たちは野菜を食べなくなりました。「野菜は捨てない」と言っていた農家の息子でさえもです。後に,国は,2011年の12月から翌年1月にかけて,セシウムの降下物の量が増大していることを公表しました。

 5 いわきを離れることを決めたきっかけ
 事故直後の5月,寮に住む一人の女子学生が心不全で突然死しました。部屋に行くと女子学生には反応がなく,私は必死に横たわる女子学生に心肺蘇生を施しましたが,もう手遅れでした。前日まで元気だった彼女は帰らぬ人となったのです。また,同じ年の12月,また一人,女子生徒が突然亡くなりました。

 私は高専に15年間勤務しましたが生徒の突然死など経験したことがありませんでした。5月に亡くなった生徒は実家が浪江町にあり,震災で学校が閉鎖された後,実家の浪江町に戻り,放射性物質の流れる方に向かって避難していた一人でした。もう一人の生徒はホットスポットとなっている郡山に実家がありました。私は,この二人の女子学生の突然死について,放射性物質の危険性,被ばくの影響を疑わずにはいられませんでした。

 私は,妻と子どもたちが避難している東京といわきを往復する生活に,体力的な限界を,放射性物質の拡散を止められず,放射性物質が至る所に浮遊している福島での生活への不安,家族と一緒に暮らせない毎日に精神的にも限界を感じ,いわきを離れることにしました。

 6 脱原発に取り組む思い
 今,私は東京で避難生活を送っています。政府は,福島県知事に圧力をかけ避難住宅の提供を2017年3月で打ち切ると決めました。政府の帰還政策を容認せざるを得ない状況を作り出し,挙句の果てには「福島県民にいま必要なのは心の除染」と宣伝しています。

 私が,事故後,脱原発に取り組んできたのは,低線量被曝の危険性を認識し,実感したからです。私は,事故後5年間,放射線被ばくに関して知識を深めてきました。そこで得た確信は低線量被曝の危険性が確実にあるということです。

 一方,政府は,低線量被曝の危険性や放射能の影響について正確な情報を国民に流さず,むしろ電力会社やマスコミも一緒になって情報を巧みに隠蔽しています。私の妻のトラウマとなった区域内避難者からの言葉は,被ばくの危険性に関する情報の不足,隠蔽がもたらすものです。人間の命,特に子ども達の命に影響を及ぼすことがわかっているにもかかわらず,専門的な知識もない市民,母親たちに被ばくのリスクを決定させています。この政府の無責任さに対して,私は憤っています。今の福島は安心して帰れる場所ではありません。「福島県民に必要なのは心の除染」などといわば洗脳のような,非合理的なことでこの問題を収束させてはなりません。未曽有の原発事故を経験した私達は,原発の危険性について,正確な理解を深め,合理的な判断をする必要があります。その判断のためには,原発や放射性物質の危険性に関する正確な理解が必要です。さらには,チェルノブイリでもそうであったように,福島原発で生じた被害の実態,福島県民同士が分断される実態,福島の人々がふるさとを失い,コミュニティが破壊されるという原発事故に特有かつ不可避の被害の実態を正確に理解する必要があります。私は,福島第一原発事故の被害者として,二度とあのような事故を起こさないようにすること,玄海原発を含む全国の原発が止まり,原発を廃炉にすることが,この事故を体験した私の,そして日本の大人たちの使命であると同時に,事実を探求する裁判所の使命です。国も行政も地方自治さえも,不都合なことに目を背けようとするとき,それを正しい方向へ導き直す。その裁判所の使命を全うしてください。以上

コメント
4. 2016年3月22日 19:43:57 : Wueht4mONg : KytwYJYL7yY[3]
 やはり、このような、ショッキングな事実が出て来た。阿修羅投稿にあると思うけれど、いわき市久ノ浜で被曝して、静岡県で亡くなった小学生の話も、真実味が増してきた。山形県米沢に集団で移住した、浪江町出身者10人のうち、6人が急性症状で亡くなったと言う話も本当だろう。おしどりマコさんは、ドイツで、報道されていないが、原発作業員で、現場ではない所で、死亡した人が複数いることを明らかにしている。双葉病院で置き去りにされ、救出搬送途中で亡くなった人たちにも、放射線被曝は、関連があるに違いない。
19. 2016年3月23日 08:43:25 : Fa3AZjwHKo : wExGLKzeihA[10]
>>。ヨ福島県民に必要なの は心の除染」などといわば洗脳のような,非合理的なことでこの問題を収束させ てはなりません。

 同意します。政府はNHKを使い「花は咲く(^^♪」と、綺麗なメロディで「東北復興、食べて応援」と美辞麗句を並べ立てていますが、実際は、いまだに放射能垂れ流しの状態です。江戸時代の「えじゃないか・えじゃないか」に似ていますね。政治家も東電も、平然と無責任を続け、税金を無駄使いしています。責任とれよ。政府は、福島の現状を公表し、毎日の放射能情報、食物の汚染レベル等の情報提供すべきです。今は、誰も政府の言うことは嘘だと知っています。嘘つき安倍首相!!退陣だ!

26. 2016年3月23日 14:19:23 : nk9mbq6jI2 : 2IeXL09uYlk[1]
リンク先ありました。「原発なくそう!九州玄海訴訟」HP資料より裁判関係書類 第16回
http://no-genpatsu.main.jp/download.html#sa16
鴨下有也さんの意見陳述書(PDF)http://no-genpatsu.main.jp/download/iken_kamoshita.pdf
40. 2016年3月23日 21:30:22 : f0K6r0CxlM : KZaXraWm8JU[1]
 「真実の言葉」には迫力があります。どんなウソや誤摩化しでも打ち消すことができない力を感じました。どんどん拡散していきましょう。日本の将来と子どもたちのために。

 http://no-genpatsu.main.jp/download/iken_kamoshita.pdf

46. 2016年3月24日 07:22:21 : wmpQp2uMBc : otG2NMtzfoE[143]
体内蓄積のセシウムが心臓疾患誘発 病理解剖学者「汚染食品食べない努力を」
チェルノブイリ事故で警鐘 論文発表後に逮捕「不屈の学者」
http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20130729161203925

【放射能海洋汚染】原発事故前にも日本人は汚染魚を食べていた!!
http://shinhakken-blog.seesaa.net/article/417231456.html

トリチウム(三重水素)
浄化水を放出するな!水蒸気も怖い!
http://tabemono.info/report/former/genpatu5.html

69. 2016年3月26日 10:19:53 : wmpQp2uMBc : otG2NMtzfoE[144]
甲状腺がんの潜伏期間は15年程度
福島県の子供の甲状腺検査結果からの推定は、広島原爆被爆者のデータと一致
http://blog.livedoor.jp/toshi_tomie/archives/52087410.html

福島の癌→子供の甲状腺がん増加地図をチェルノブイリと比較する
http://www.sting-wl.com/fukushima-children8.html

『福島の小児甲状腺ガンについての公式見解を読み解く』 Piers Williamson
http://besobernow-yuima.blogspot.jp/2014/12/p-japanfocus.html?spref=tw

小児甲状線がんの有病率(厚労省の統計)と発症率(環境省)の違いを悪用した
挙国一致の特殊詐欺
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/1a44c0698a3b846bcfb14f4c68f3c268

71. 2016年3月26日 20:36:09 : wmpQp2uMBc : otG2NMtzfoE[145]
69の4つうちの一番上のリンクは吊るし上げるため貼り付けました。

セシウム汚染が濃いところほど、急性心筋梗塞の年齢調整死亡率が高いという傾向
http://blog.takarajima.tkj.jp/archives/1921954.html
セシウム137と子供の心臓病との関係
http://kaleido11.blog.fc2.com/blog-entry-863.html
福島県の「急性心筋梗塞」死亡率 全国1位 全国平均の2.4倍
http://www.windfarm.co.jp/blog/blog_kaze/post-1712

甲状腺と心臓病(サイロイドハート)
http://www.nagasaki-clinic.com/ht/
甲状腺と心臓の関係
http://www.bandoheart.jp/aiironokaze/016/04.html

報道発表が心不全ではね。家族には正式な病名が伝えられてるかもしれんが。

75. 2017年4月10日 09:56:43 : iPTkXruCSI : UFZtc6f1beU[2]
愛国者のワシだが、今の政府など絶対に信用するなと言いたい。こいつらは傀儡であり、日本人政府ではない。今の日本は似非日本人(在日、帰化日本人ら)によって支配されている。本物の日本人は直接間接に殺されているのだ。アベは、そのオヤジしんたろうがいつも言っていたように、日本人ではないのだ。天皇は勿論日本人ではない。日本を日本人に取り返せ

 「★阿修羅♪ > 原発・フッ素50」の魑魅魍魎男氏の2018 年 11 月 05日付「涙を禁じえない23歳・看護師さんのブログ 鬼師長にこき使われ、あっという間に急性白血病で急逝 女工哀史ならぬ看護師哀史か」。
 先日、急性骨髄性白血病で急逝した23歳・看護師「ひまり」さんのブログが注目を集めている。

 「1. はじまり  2018/9/28」 (「泣いたあとには、」 アメーバーブログ)
 https://ameblo.jp/hima-egaofolder/entry-12408270278.html

 看護師になって2年目。昨冬から、だるさ、めまいなどの体調不良で仕事ができなくなった。職場で受診するも、血液検査もせず、「ストレスだ」と言われて薬を処方されるだけ。師長には「社会人として自覚が足りない」と叱られる。無理に無理を重ねて働いていたが、ついに原因不明の貧血で倒れて輸血。とどまるように言う師長をふりきって救急車で別の病院に転院。甲状腺機能亢進症と重度の再生不良性貧血と診断される。師長に電話すると、こう言われた。「あなたのワガママで転院して新しい診断名までつけてもらって休みをもらってどれだけ病棟に迷惑かけたいの?こちらの病院に戻ってもう一度こっちで検査し直しなさい。検査のデータも本当の診断書も見ていないから信じることもできないし電話だけで連絡するだなんて失礼極まりない。謝罪の意があるなら 誠意があるなら職場に来なさい」。この鬼師長はひまりさんの病室にまで押しかけて来て、ものすごい剣幕で「ただの貧血なのに大げさだ、早く戻れ」と言い、主治医意見書をその場で破いた。主治医の説得でやっと帰って行った。その後、師長に電話で退職したいと告げると「無責任だ」となじられ、何度も「戻って来い」と電話が来た。2週間の免疫抑制療法を始めるもデータが改善せず治療中断。骨髄穿刺をして急性骨髄性白血病と診断される。状態は非常に悪く、何もしなければ余命1ヶ月と宣告される。緩和ケアに移行するのが普通だが、移植にかけることにした。ドナーは見つかったが、化学療法の始まる日の朝に容態が急変して亡くなった。以上である。

 あまりの不幸に涙を禁じえない。彼女の病気が放射能被ばくによるものかはわからない。しかし、福島原発事故前はほとんど見あたらなかったのに、現在はアクセスランキング上位100位中の9割以上ががん・白血病の闘病ブログであることからして、被ばくが原因である可能性は高い。それは別としても、放射能被ばくで患者が激増し、看護師さんが激務に追われ、奴隷労働を強いられる"ブラック病院"が多いのは確かだろう。自分の健康管理が後回しになり、気づいたときはかなり病気が進行していたという例は多い。実際に、がんになって闘病ブログを書いている看護師さんが非常に多い。ひまりさんも、まともな職場だったら、もっと早く治療を始められ、あっという間に亡くなることもなかったのではないだろうか。まさに女工哀史ならぬ看護師哀史である。このままでは、医療の大崩壊も近いのではないだろうか。何もかも政府の無視、無能、無策が原因である。わずか23歳で亡くなったひまりさんのご冥福をお祈りします。

 (関連情報)

「被ばく患者激増で目前に迫る医療大崩壊 暗黒未来の到来」 (拙稿 2014/3/2)
http://www.asyura2.com/14/genpatu36/msg/568.html

「入院患者激増 病院は満床 医療スタッフの悲鳴が聞こえる」 (拙稿 2016/2/29)
http://www.asyura2.com/16/genpatu45/msg/147.html

「いわき看護師25%が辞めたい (NHK福島)」 (拙稿 2015/12/3)
http://www.asyura2.com/15/genpatu44/msg/441.html

「アメーバ・人気ブログランキング上位はがん闘病記だらけ これがすべて物語っている」 
(拙稿 2016/8/22)
http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/346.html

「相変わらずアメーバ・人気ブログランキングはがん闘病ブログが上位を独占 その共通点は何か?」(拙稿 2018/3/31)
http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/574.html

コメント
2. 2018年11月05日 15:32:25 : qW5770aSac : k9XcZ01CpGM[1163] 報告
ひまりさんは2年以内に彼氏と結婚して、こどもは3人ほしいと言っていた。こうして母親になるはずの女性が若死にして、どんどん日本の人口は激減していくわけだ。外国人労働者を受け入れる前にやるべきことがあるだろう。
3. 2018年11月05日 20:26:38 : wmpQp2uMBc : otG2NMtzfoE[748] 報告
甲状腺機能亢進症(主にバセドウ病など)で処方される抗甲状腺薬服用による副作用として、劇症肝炎、再生不良性貧血、無顆粒球症(白血球の一種、好中球が激減する免疫不全)などがある。服薬開始後2、3ヶ月以内での発症が多いそう。一般の人は「甲状腺の薬で死ぬ事は少ない」と考えている方が多いです。しかし、甲状腺の薬の副作用をナメテ掛かると大変なことになる可能性があります。
★命の危険:無顆粒球症/再生不良性貧血
https://www.nagasaki-clinic.com/agra/
甲状腺ホルモンによる代謝亢進でおこる汎血球減少(白血球・赤血球・血小板すべての減少)と再生不良性貧血の鑑別は、通常の血液検査のみでは難しいことがあります。甲状腺と白血球減少・汎血球減少
https://www.nagasaki-clinic.com/wbc/
医療現場が被曝否定&ブラック環境。医療事故、医療訴訟の報道が地方でも多い。

 「★阿修羅♪ > 原発・フッ素53」の「魑魅魍魎男 日時 2021 年 10 月 29 日」投稿「長谷川健一さん死因は「甲状腺がん」…福島原発事故と戦った飯舘村の酪農家が投げかけたもの (日刊ゲンダイ)」。
 「長谷川健一さん死因は『甲状腺がん』…福島原発事故と戦った飯舘村の酪農家が投げかけたもの 」 
 (日刊ゲンダイ 2021/10/28)
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/296614
 大手メディアはほとんど取り上げていないが、26日付の東京新聞朝刊の社会面に衝撃的な記事が掲載されていた。

<長谷川健一さん死去 「原発事故被害者団体連絡会」共同代表>という訃報記事だ。

 長谷川さんは福島県飯舘村で酪農を営んでいたが、2011年3月の東京電力福島第一原発事故で強制避難を余儀なくされた。その後、原発事故被害者団体連絡会の共同代表などを務めたのだが、長谷川さんの「功績」は何と言っても、原発事故直後、村が高濃度の放射能汚染に見舞われたにもかかわらず、それを隠蔽しようとした村や東電の対応を問題視して“告発”したことだろう。

 長谷川さんは2012年に出版した著書「原発に「ふるさと」を奪われて」(宝島社)で、3号機が爆発した11年3月14日当時、役場にあった線量計の値が平常時の年間許容量(1ミリシーベルト)を1日余りで超える「毎時40マイクロシーベルト超」を計測していたと指摘。驚く長谷川さんに向かって、村職員が「この数字、公表しねえでくれよ。(菅野典雄)村長から『絶対人に言うな』と止められている」と“口止め”されていたことを明かしていた。

さらに京大原子炉実験所の今中哲二助教が村内各地で放射線量を計測。その結果を村に伝えると、菅野村長は「とにかくこのデータは公表しないでほしい」と話したことや、山下俊一長崎大教授ら放射線専門家が入れ代わり立ち代わり村を訪れては「安全だ」「大丈夫だ」と吹聴し、やがて〈放射能をことさら危険視するほうがおかしいという雰囲気さえ漂い始めた〉とつづっていた。

 日刊ゲンダイ記者が出席した当時の出版会見で長谷川さんは、村の復興計画会議の委員に原発推進派の識者が含まれたことを挙げて、「すでに飯舘村は原子力ムラの御用学者たちに牛耳られている」と強調。「実は今、菅野村長の行くところすべてに付いて回っている経産省の官僚がいるのです。村役場でも、常に村長のそばにいる。そして、マスコミの取材の際もその彼が出張ってきて、あれこれと指示を出しているんですね。今では彼がマスコミ取材対応の窓口となって取材をさばくようになった」と話していた。

長谷川さんはこの時、国の除染モデル事業を請け負った建設会社の作業員が、村のモニタリングポストを高圧洗浄機で洗い、土台の土をソックリ入れ替えるなどして「放射線量を改竄している」とも指摘していた。

 報道された長谷川さんの死因は「甲状腺がん」。68歳だった。

 10年前、村を襲った福島原発放射線量の数字を「公表するな」「安全だ」と強弁していた専門家らは今、どう思っているのだろうか。

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原子力ムラの連中が火消しに必死になっていた様子がよくわかります。

しかし、毎時40マイクロシーベルト超とは想像を絶するレベルです。

今まで、生きていたことのほうが不思議です。

(関連情報)

「元酪農家の長谷川健一さん怒りの告発 『飯舘村では若い人が胃がんで立て続けに亡くなっている』
(週間金曜日)」 (拙稿 2020/3/6)
http://www.asyura2.com/19/genpatu52/msg/546.html  






(私論.私見)