城南信金・吉原毅理事長の「原発ゼロで経済成長論」

 (最新見直し2015.03.12日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、城南信金・吉原毅理事長の反原発論を確認しておく。

 2014.04.11日 れんだいこ拝


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 ★阿修羅♪ > 原発・フッ素37」の赤かぶ氏の2014.4.11日付け投稿「原発ゼロで経済成長 城南信金理事長インタビュー(東京新聞)」を転載しておく。
 著書について話す城南信金の吉原毅理事長=10日、東京都品川区で

 「原発ゼロで経済成長」 城南信金理事長インタビュー
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2014041102000132.html
 2014年4月11日 東京新聞 朝刊


 金融機関のトップとして脱原発を訴える城南信用金庫(東京都品川区)の吉原毅理事長(59)が十日、「原発ゼロで日本経済は再生する」(角川学芸出版)と題した新書を出版、本紙のインタビューに応じた。吉原氏は「政府は原発がなければ経済が立ちゆかないと誤った情報を流し続けているが、違う。原発ゼロこそ経済を成長させる正しい道と伝えたい」と語った。

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から三年余、吉原氏は「重要な電源という名の下に、政府がリスクとコストの高い原発再稼働をなし崩しに進めようとしている」と指摘。「私たちは権威に負けず、安全で効率のいいエネルギーが何かを正しく議論すべきだ」と強調した。さらに「日本の成長の中核は原発ゼロと新エネルギーの推進にある。世界の環境問題の解決にこそ日本の技術と心を使うべきだ」と提唱した。

 城南信用金庫の吉原毅理事長は本紙のインタビューで、「原発がないと経済が大変になると漠然と思っている人がいる。不完全な情報に流されずに自分自身で考えるための、正しい事実と情報を発信したい」と語った。主なやりとりは以下の通り。 (聞き手・石川智規)

 -震災直後から「脱原発」を掲げてきた。いま、経済をテーマに原発ゼロを訴える動機は。

 原発事故後に国民の合意となった原発ゼロがなし崩しになっている。安倍政権は原発が効率的でコストも安いとして再稼働を推進している。「原子力ムラ」が持つ既得権やお金の魔力に惑わされ、自己保身や現状維持の思考に陥ってしまっているのだろう。しかし、それは違うと言いたい。

 -原発推進派は、原発停止により燃料輸入が増えていることや、二酸化炭素(CO2)排出量の増加などを問題視している。

 一部の側面しかみない、間違った情報だ。CO2による温暖化説は科学的な論証が不十分だし、温暖化を言うなら原発の方がよほど地球を温める。発電で生じる熱を海に排し、周辺の海水温を上げている。熱効率は火力発電の約50%に対し原発は約30%。原発が効率的というのは違う。核燃料のごみ処理を考えれば、原発の実際の発電コストがはるかに高くなる。

 燃料輸入の増加が経常赤字を招いているとの主張だが、これは経常赤字を家計や企業の赤字と同様に考えるのが間違いだ。経常赤字が即悪いのではない。米国のように経常赤字でも成長する国もある。

 -エネルギーなどの経済政策をどう考える。

 必然性や正当性のない原発よりも、(高効率の)新火力発電や再生可能エネルギーの開拓を進めるべきだ。日本は製造業の大半が海外に出て産業空洞化が進んでしまった。今後の活路は新しい産業を興して新たなものづくり大国を目指すことだ。日本には中小企業を含めて技術がある。金融機関としても健全な未来をつくる活動を支援したい。

 <よしわら・つよし> 1977年慶応大経済学部卒後、城南信用金庫に入職。常務理事・市場本部長などを経て2010年から現職。東京都大田区出身、59歳。


 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK181 」の赤かぶ氏の 2015 年 3 月 12 日日付投稿「「原発は安全で万全の体制をとっていると言っていたのがうそだった」城南信金 吉原理事長」を転載しておく。
 「原発は安全で万全の体制をとっていると言っていたのがうそだった」城南信金 吉原理事長
 http://ameblo.jp/takumiuna/entry-12000513238.html
 March 12, 2015 かばさわ 洋平 (3/12 東京新聞 )

 福島原発事故後いち早く原発に頼らない社会へというメッセージを掲げた城南信用金庫の吉原毅理事長。原発の安全神話はウソだった、銀行や企業が政治に口を出さないというのは利益がすべて拝金主義という一つの偏った政治思想にとらわれているいるだけと語ってます。企業だって、サラリーマンだって、社長だって、銀行だってもっと、もっとこの社会的問題に声を上げていくべきだと思います。

 3.11後に東京、神奈川が放射性物質に汚染され、金町浄水場(東京都葛飾区)の水が汚染され、飲めなくなりました。幸いに風向きの関係で大半の放射性物質は太平洋側に落ちた。もし逆だったら、さらに大きな被害が出ていました。

 それなのに多くの新聞はまだ原発は必要だと報道を続けた。ぞっとしました。これを見て見ぬふりするのは、信用金庫の理念に反する。よりよい社会をつくるために原発を止めようとはっきり言わないといけないと思いました。

 日本の指導者層の方々はみんな何をやっているのかという批判です。原発は安全で、政府や電力会社は万全の体制をとっていると言っていたのがうそだった。私たちは代替エネルギーへの融資など、金融機関として省電力を促進することが必要だと考えました。

 金融機関は政治に口出すべきじゃないという声はあった。だが昭和初期三十四銀行(三菱東京UFJ銀行の前進の一つ)の副頭取を務めた一瀬さんが銀行の健全経営に関する考えを記した書籍「銀行業務改善隻語」によると、銀行は政治家に利用されてはいけないが、銀行員は理想をもつべしとある。政治家を動かして理想社会をつくるぐらいの気概が必要なんだ、と私は読みました。

 銀行や企業が政治的な思想をもってはいけないというのは商売のじゃまになるからです。たとえば私はこういう理想をもって車を売ります。車を正しく使ってくださらない方には売りませんと言ったらマーケットの半分はを失い、株主の利益は失われてしまいます。利益がすべて拝金主義という一つの偏った政治思想にとらわれているいるだけです。利益重視は政治的に中立でも何でもありません。








(私論.私見)