「『フクシマの英雄』と再会 スペイン国王、活躍称賛」 (共同通信 2017/4/6)
https://this.kiji.is/222695781415829510
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国賓として来日中のスペイン国王フェリペ6世は6日、都内のホテルで、2011年の東京電力福島第1原発の事故直後に出動し、最前線で対応に当たった自衛隊や警察、消防の指揮官5人と会い、活躍をたたえた。「フクシマの英雄」として高く評価された5人は11年、スペインで権威あるアストゥリアス皇太子賞を受賞。同国での式典で、当時は皇太子だったフェリペ6世に賞を授けられた。 関係者によると、フェリペ6世はこの日「皆さんの功績は人々の記憶に残っている。ぜひ再会したいと思っていました」と述べた。
「アストゥリアス皇太子賞を受賞した岩熊真司氏(左から2人目)らと記念撮影に納まるスペイン国王フェリペ6世(右端)=6日午後、東京都内のホテル」
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次の写真は、2011年、アストゥリアス皇太子賞受賞を報じる朝日新聞に載った写真である[1]。
「アストゥリアス皇太子賞の授賞式を前に記者会見に臨んだ「フクシマの英雄」たち。
左から陸上自衛隊の岩熊真司1佐、警視庁の大井川典次警視、佐藤悟・駐スペイン大使を挟んで、陸上自衛隊の加藤憲司2佐、福島県警の渡辺正巳警視、東京消防庁の冨岡豊彦消防司令=スペイン・オビエド、稲田信司撮影」[1]
最初の写真に戻るが、左から陸自・加藤憲司、陸自・岩熊真司、東京消防庁・冨岡豊彦の各氏である。岩熊真司氏はまるで別人のように痩せているのが気になる。そして4番目の白髪の紳士が謎である。残るは警視庁・大井川典次氏か福島県警・渡辺正巳氏だがどちらにも見えないのだ。代理の方なのだろうか? 5人と再会と報じているのに4人しか写真に写っていないのもおかしい。スペイン国王の左(向かって右)に3分の1ほど人が写っているが、これは残りの1人ではないだろう。もし5人揃って再会したのなら国王の右に一列に並ぶはずであり、一人が欠けるような失礼な写真の撮り方はしないはずだ。つまり、スペイン国王がフクシマの英雄5人と再会したというのはウソで、実際に再会したのは3人、残りの1人は代理の方だったのではないか? 栄誉ある賞をいただいたスペイン国王と再会ともなれば万難を排して出席するはずで、それができないということは相当の重病なのではないだろうか? 漫然とニュースを見ていると、こういったおかしなことを見のがし簡単にだまされてしまうので注意が必要だ。この件について何か御存知の方がいたら、コメントをいただきたい。
爆発直後、福島第一原発で救援活動をしていた人は猛烈な被ばくをしている。6年後の現在、健康で心身に全く問題がないという人は皆無だろう。現場の指揮官もその下で働いていた人もすでに亡くなった方が相当いるはずである。今までさんざん原発で甘い汁を吸ってきた原子力ムラの連中が、欠陥原発爆発事故の収束に従事するのは当たり前のことだが、この人たちはムラとは関係がない。職務とはいえ自らを犠牲にして救援活動をしてくれたことに頭が下がる思いである。本来なら、外国ではなく日本政府がこういった人たちを全員表彰すべきだが、深刻な被ばく被害が表沙汰になると困るので完全に無視している。恐るべき冷血政府である。
(関連情報)
[1] 「フクシマの英雄「復興の励み」 スペイン皇太子賞受賞」 (朝日新聞 2011/10/22)
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201110210749.html
[2] 「来日中のスペイン国王、「フクシマの英雄」と再会」 (朝日新聞 2017/4/6)
http://www.asahi.com/articles/ASK465QJLK46UHBI02P.html
[3] 「事故犠牲者は完全に隠蔽 闇に葬られる福島の英雄たち」 (拙稿 2013/12/2)
http://www.asyura2.com/13/genpatu35/msg/115.html