原子力ビジネスに群がる御用人(判事、検察官、学者、評論家、文化人、芸能人)考

更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3).3.17日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、原子力ビジネスに群がる御用学者、評論家、文化人、芸能人考をものしておく。

 2014.06.30日 れんだいこ拝

【原発関連御用学者リスト】
 「原発関連御用学者リスト」よれば、発関連御用学者は次の通り。2012-09-21改めて・御用学者一覧」。
 東大
関村直人 (東大)
中川恵一(東大)
東大病院放射線治療チーム (team_nakagawa) on Twitter
諸葛宗男(東大特任教授 公共政策大学院)「安心安全心配なし」。
小宮山宏(東大元総長)
岡本孝司(東大)※現在中立的発言をしているといううわさがある(未確認)
宮健三(東京大学名誉教授・慶應大学教授)
前川和彦(東大・医・救急医学)
寺井隆幸(東京大学工学系研究科教授)
大橋弘忠 (東大システム量子工学教授)※東大システム量子工学は、原子力工学が名称変更したもの。
小佐古敏荘 (東京大学大学院教授。工学系研究科原子力国際)内閣官房参与を辞任。浜岡原発は絶対安全だと言ってきた人。泥船から逃げ出しただけとの批判もあるが、転向後は一貫している。「100mSv以下は安全と強弁する人が何人かいるが、被曝をコントロールできない一般公衆の被曝限度に100mSvとすることは考えられない」。
新野宏 (東京大学大気海洋研究所教授、日本気象学会理事長)「放射性物質予測、公表自粛を」
岩田修一(東大教授)
西村肇(東大名誉教授)
畑村洋太郎 (工学院大学グローバルエンジニア学部、機械創造工学科教授。東京大学名誉教授。失敗学会理事長)
田中知(東京大学教授 大学院工学系研究科原子力国際専攻)
山口光恒(東京大学先端科学技術研究センター特任教授)
 東工大
松本義久(東京工業大学原子炉工学研究所助教授)
有富正憲(東工大 原子炉工学研究所 エネルギー工学部門)
衣笠善博(東工大教授)元原子力安全委員会メンバー
澤田哲生(東工大の赤メガネ)
藤家洋一(東工大名誉教授)
柏木孝夫 (東京工業大学統合研究院 教授、環境・エネルギーシステム工学、冷凍・空気調和、応用熱工学)
大場恭子(東京工業大特任准教授、原子力社会学・科学技術倫理)
 京都大
中島健(京大原子炉実験所教授)
山名元(京大原子炉実験所教授)
高橋千太郎(京都大原子炉実験所副所長、放射能影響科学教授)
西原英晃(京大名誉教授)
 北大
奈良林直(北海道大教授 原子炉工学)
東北大
北村正晴(東北大学名誉教授・東北大学未来科学技術共同研究センター教授)
 大阪大
山口彰(大阪大)
中村仁信(大阪大学医学部名誉教授)
村上秀明(大阪大学教授)
野口(大阪大学)
住田健二(元・原子力安全委員会委員長代理 大阪大学名誉教授)
宮崎慶次(大阪大学名誉教授<原子力工学>)
 広島大
神谷研二(広島大)
星正治(広島大)
 九州大学
工藤和彦(九州大学特任教授 高等教育開発推進センター 高等教育開発部)
出光一哉(九大大学院教授 工学研究院 エネルギー量子工学部門 エネルギー物質科学)
村岡克紀(九州大名誉教授 プラズマ理工学)
 長崎大学
長瀧重信(長崎大学医学部名誉教授 財団法人 放射線影響研究所理事長)
山下俊一(長崎大学医学部)
高村 昇(長崎大学医学部)
 その他大学
渡邉正己 (薬学博士 原子炉実験所・教授 京都大学・大学院・理学研究科および医学研究科・教授)
伊藤哲夫(近畿大学原子力研究所教授)
村松康行(学習院大学理学部化学科教授)
秋葉澄伯(鹿児島大学医学部教授(公衆衛生学))
浦島 充佳(慈恵医科大学准教授)
三橋紀夫(東京女子大放射線腫瘍学)
下道國(藤田保健大) 
島田義也(放射線医学総合研究所)
中村仁信(彩都友紘会病院院長)
米原英典(放射線医学総合研究所 (担当企画委員) 委員)
島津洋一郎(福井大学附属国際原子力工学研究所教授)
北村正晴(東北大学名誉教授・東北大学未来科学技術共同研究センター教授)
藤原充啓(東北大学助教(工学博士、量子エネルギー工学専攻))
山西弘城(近畿大学原子力研究所准教授)
大槻義彦(物理学界のスーパースター・早稲田大学名誉教授)
浅沼徳子(東海大学工学部原子力工学科非常勤講師)
岡芳明(早稲田大学教授 先進理工学研究科共同原子力専攻)
丹沢富雄 (東京都市大学教授、原子力関連法規・原子力危機管理特論、原子炉運転実習、原子力社会学特別研究)
志村史夫(静岡理工科大学 理工学部 物質生命科学科 教授)
益川敏英(名古屋大特別教授、ノーベル物理学賞)
中川英之(福井大学名誉教授 福井県原子力安全専門委員会 委員長)
 原子力業界
斑目春樹(東大教授、原子力安全委員会委員長)
石川迪夫(日本原子力技術協会前理事長(現最高顧問))
鈴木篤之(原子力安全委員会委員長)
武田充司(原子力安全研究会) 
青山繁晴(内閣府・原子力安全委員会・専門委員)
近藤駿介(原子力委員会 現委員長)
武田充司(原子力安全研究会) 
藤城俊夫(高度情報科学技術研究機構参与、元日本原子力研究所大洗研究所長)
有馬朗人(NPO ネットジャーナリスト協会 会長)
安濃田良成(日本原子力研究開発機構 元産学連携推進部長)
寺島実郎(多摩大学学長、三井物産戦略研究所会長、財団法人日本総合研究所理事長)
久住静代(原子力安全委員)
柴田徳思 (日本原子力研究開発機構客員研究員、東大名誉教授、総合研究大学院大名誉教授。専門は原子核物理、放射線計測、放射線防護。東大原子核研究所教授などを歴任)
小林泰彦(独立行政法人日本原子力研究開発機構量子ビーム応用研究部門研究主席)
 海外
ウエイド・アリソン (英オックスフォード大特別研究員、同大元教授、素粒子物理学)
ラファエル・アルチュニャン (ロシア科学アカデミー原子力エネルギー安全発展問題研究所副所長)

【原発関連御用評論家、文化人、芸能人リスト】
 参照。 週刊金曜日のホームページ
 http://www.kinyobi.co.jp/consider/consider_newest.php
立花隆
アントニオ猪木  プロレスラー。猪木の秘書だった佐藤久美子の「議員秘書捨身の告白」(講談社)によれば、最初、原発一時凍結派の候補から一五〇万円で来てほしいと頼まれた猪木はその候補の応援に行くつもりだったが、推進派のバックにいた電事連から一億円を提示され、あわてて150万円を返して、そちらに乗り換えたという。 突如ふえた公共広告機構、いわゆるACのCMにアントニオ猪木が登場して、誤った情報に惑わされないようにしようと呼びかけている。筋金入りの反対派に高木仁三郎は、「市民科学者として生きる」(岩波新書)に、ある原子力情報誌の編集長から、三億円を用意してもらったので、エネルギー政策の研究会を主宰してほしいと誘いがあったと書いている。評論家の西部邁(にしべすすむ)は、一度、電力会社主催のシンポジウムに呼ばれて、科学的に絶対の安全はないと言ったら、二度と声がかからなくなったと笑っていた。
幸日真音(こうだまいん)  作家。電力会社の広告に協力した作家。竹中平蔵の引きなのか、彼女はNHK(日本放送協会)の経営委員にもなている。
荻野アンナ
弘兼憲史(ひろかねけんし)  漫画家
茂木健一郎  脳科学者。
養老孟司  脳科学者。
勝間和代  三月未の「朝まで生テレビ!」で、震災より原発事故のニュースが多すぎるのではと発言して問題となった。中部電力のCMに出ていた。
大前研一  大前は日立製作所で高速増殖炉の開発に携わっていたから、単なる宣伝者ではなく実行犯である。
堺屋太一  堺屋は『週刊文春』四月七日号の立花隆との対談では、津波は「想定外」ではなかったはずだと、少し東電に批判的なことも言っているが、かつては「原発反対などと言っているのは日本だけ。たとえばフランスでは、原発反対運動はただのひとつもない」と暴言を吐いていた。
ビートたけし(北野武)  兄の北野大(きたのまさる)や弟子の浅草キッドまで原発推進派である。たけしの発言。『新潮45』 の二〇一〇年六月号で、原子力委員会委員長の近藤駿介(東京大名誉教授)と対談してトンデモ暴言を連発している。「おいらは大学も工学部ですから、原子力関係の話は大好きなんですよ。今日は新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所の中を見学させてもらったのだけど、面白くて仕方がなかった」こう切り出したたけしは、こんなことを言う。「原子力発電を批判するような人たちは、すぐに『もし地震が起きて原子炉が壊れたらどうなるんだ』とか言うじやないですか。ということは、逆に原子力発電所としては、地震が起きても大丈夫なように、他の施設以上に気を使っているはず。だから、地震が起きたら、本当はここへ逃げるのが一番安全だったりする(笑)。でも、新しい技術に対しては『危険だ』と叫ぶ、オオカミ少年のほうがマスコミ的にはウケがいい」、「相変わらず原子力発電に反対する人もいるけど、交通事故の年間の死者の数を考えて、自動車に乗るのを止めましょうとは言わない。やっぱり使ったほうが便利だからね。どうも原子力発電というとリスクばかり言う傾向があるけれど、実際、おいらたちはもっとリスクのある社会に生きている。変質者に刺される確率のほうがよほど高いって(笑い)」。
中畑清  福島出身で東電のCMに出ていた
星野仙一
渡瀬恒彦
森山良子
岡江久美子
北村晴男  弁護士。「行列のできる法律相談所」に出ている弁護士。
住口裕子(すみたひろこ)  弁護士。「行列のできる法律相談所」に出ている弁護士。
吉村作治  大学教授。
三宅久之
草野仁
大宅映子
木場弘子。
藤沢久美  投資相談屋の藤沢久美は文芸春秋で何度も電事連の広告に出ていながら、原発への「コメントは差し控える」のだという。

 他に原発のコマーシャルにでた芸能人180名がでています。 ほとんどの芸能人です。


【原子力ルネッサンス懇談会】

 原子力ルネッサンス懇談会
 http://nuclearpower-renaissance.netj.or.jp/index.html

 第1回会合は2011.2.14に開催。

 会設立の目的

 「地球を考える会」は2007年より、環境・エネルギー問題を中心に地球温暖化、CО2削減、原子力エネルギーなどに対するグローバルな視点での市民の理解を得るための活動を続けてきました。また学校現場での原子力・放射線教育の重要性を指摘してきました。

 世界的にも、新興国を中心に電力需要の高まりを背景に原子力発電所の新設計画が相次ぎ発表されている。その規模は、新興国を中心に約30ヶ国で200基、総額200兆円近い計画ともいわれております。高い原子力発電技術を持つ日本としても、官民一体でこの受注を獲得することは、今後の日本経済の成長戦略にとっても不可欠な意味を持つと思われます。

 政府のバックアップも受けて、昨年10月、電力9社、原子力発電所建設メーカー3社と且Y業革新機構の計13社による新会社「国際原子力開発梶vが設立されました。グローバルな見地からも、成長戦略の上からも、地球温暖化防止の役割を持つ原子力発電の開発計画に、日本として参加する意義は大きいと考えます。

 グローバルな原子力発電所開発計画に日本が参入するにあたり、日本国内の壁をどう取り除いていくかについて、検討する場をかねてより作りたいと思っておりました。今回、産業界、有識者、専門家が集まり、「地球を考える会」の分科会として、原子力問題の民間シンクタンク的役割をもたせた「原子力ルネッサンス懇談会」を設け、この場で率直な意見を交換し、今後の原子力政策の基本を示す「提言」をまとめ政府に提出したいと考えております。

 懇談会メンバー
懇談会会長 有馬 朗人 元東大総長、元文部大臣(地球を考える会座長)
座長 今井  敬 原子力産業協会会長
座長代理 望月 晴文  前経済産業省次官
メンバー 勝俣 恒久 東京電力会長
張 富士夫 トヨタ自動車会長
三村 明夫 新日本製鐵会長
中村 邦夫  パナソニック会長
長谷川閑史 武田薬品工業社長 
佐藤 育男 日本製鋼所社長
渡辺 博史 (株)日本政策金融公庫 ・ 国際協力銀行経営責任者
槍田 松瑩  日本貿易会会長(三井物産会長)
小林 栄三 伊藤忠商事会長
勝俣 宣夫 丸紅会長
川井 吉彦 日本原燃社長
北村 雅良 J-POWER社長
森本 浩志 日本原子力発電社長
老川 祥一 讀賣新聞東京本社社長
島田 昌幸 テレビ東京社長
日枝  久 フジテレビ会長
武黒 一郎 国際原子力開発(株)社長
近藤 龍夫 北海道電力会長
高橋 宏明 東北電力会長
阪口 正敏 中部電力副社長
永原 功 北陸電力会長
森  詳介 関西電力会長
福田 督 中国電力会長
常盤 百樹 四国電力会長
松尾 新吾 九州電力会長
西田 厚聰  東芝会長
川村 隆 日立製作所会長
佃  和夫 三菱重工業会長
尾池 和夫 国際高等研究所所長(前京大総長)
茅  陽一 地球環境産業技術研究機構副理事長
児嶋 眞平 京大名誉教授(前福井大学学長)
白井 克彦 前早稲田大学総長
中西 友子 東京大学大学院農学生命科学研究科教授
濱田 純一 東京大学総長
武藤 敏郎 大和総研理事長
和気 洋子 慶応大学教授、総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会長
岡崎 俊雄 日本原子力研究開発機構相談役(前理事長)
遠藤 哲也  元外務省科学技術担当審議官
田中 明彦 東京大学教授
谷口 富裕 前IAEA事務次長
月尾 嘉男 東京大学名誉教授
豊田 正和 日本エネルギー経済研究所理事長
山路 亨 原子力発電環境整備機構理事長
竹田 敏一 福井大学国際原子力工学研究所所長 
田中 知 東京大学大学院工学系研究科国際原子力専攻教授
藤井 靖彦 東京工業大学原子炉工学研究所名誉教授


 裁判所と原子力ムラの癒着 リテラより」の「高浜原発再稼動容認の裏に裁判所と原子力ムラの癒着! 原発推進判決出した裁判官が原発産業に天下りの実態」ほか参照。
野崎幸雄 元名古屋高裁長官 北海道電力社外監査役
清水湛 元東京地検検事、広島高裁長官 東芝社外取締役
小杉丈夫 元大阪地裁判事補 東芝社外取締役
筧栄一 元東京高検検事長 東芝社外監査役、取締役
上田操 元大審院判事 三菱電機監査役
村山弘義 元東京高検検事長 三菱電機社外監査役、取締役
田代有嗣 元東京高検検事 三菱電機社外監査役
土肥孝治 元検事総長 関西電力社外監査役
味村治 元検事、最高裁判事 東芝
 1924(大正13)年中国東北部生まれ。東京帝国大法学部を卒業して司法試験に合格。戦後1期目の司法修習を終えて検事となり、東京高検検事長・内閣法制局長官をへて1990年、最高裁判事となる。ときの総理大臣は海部俊樹だった。94年、70歳で最高裁判事を定年退官した後は弁護士となる。「勲一等旭日大授章」という最高位の勲章を受け取り、98年、東芝の社外監査役に就いた。監査役は約2年間で、その後2003年7月に死去した。

【中川恵一准教授も膀胱がん/考】
 「★阿修羅♪ > 原発・フッ素50」の「魑魅魍魎男 日時 2019 年 1 月 06 日」「ついにあの中川恵一准教授も膀胱がんに 原因は内部被ばくだろう」。
 「私ががんに<1>膀胱の内視鏡画像を見たときのショック」
 (中川恵一・日刊ゲンダイ・ヘルスケア 2019/1/5)
 https://hc.nikkan-gendai.com/articles/244822
 正月早々、突然すみません。私もがん患者の仲間入りをしました。アルバイト先の病院の医局に超音波検査装置があり、先月9日、自分自身で膀胱のエコー検査を行い、腫瘍を発見したのです。青天のへきれきでした。東大医学部の先輩の病院で、若いころから月に1回くらい週末に当直の仕事をしています。2年ほど前に肝臓に脂肪がたまる脂肪肝を自分で発見して以来、毎月エコー検査を自分でしていました。脂肪肝は飲み過ぎのせいでしょう。肝臓はよくなっていたのですが、9月ごろから膀胱の壁が多少厚く見えたのが気になって、先月は膀胱に十分尿をためて、入念にチェック。すると、左の尿管が膀胱につながる「尿管口」の近くに15ミリくらいの腫瘍が疑われました。スマートフォンで写真を撮り、後)の泌尿器科専門医にメールで送信すると、「膀胱がんの可能性が否定できない」との返事を受けましたが、良性腫瘍の可能性についても触れられていたので、そのときまでは、いちるの望みにかけました。翌10日の朝にその後輩医師に膀胱内視鏡検査をお願いしたところ、膀胱がんがほぼ確定したという経緯です。内視鏡の画像は、疑いようのない表在性の膀胱がん。早期で手術で切除できるとはいえ、正直ショックでした。日本人男性の3人に2人が、がんになる時代です。がんにならない方が少数派で、「がんになることも前提にした人生設計が必要」などと書いてきました。しかし、たばこは吸いませんし、運動は毎日行っていて、体重も若い頃のままです。正直、自分が膀胱がんに罹患するとは思っていませんでした。「なぜ私が」と否認したい気持ちでした。膀胱がんは人口10万人当たり10人程度の発生率で、男女比は3対1と男性に多く、60歳以降の高齢層に多く見られます。危険因子として確立しているのは 特定の化学物質を除けば喫煙だけ。男性の50%以上、女性の約30%の膀胱がんは、喫煙のために発生するといわれます。コーヒーについては結論が出ていませんが、大きな影響はないと考えてよいと思います。非喫煙者の私がこのがんにかかった理由などありません。運が悪かったとしかいえないと思います。血尿が早期発見のカギになりますが、私の場合、尿潜血は陰性でした。自分自身で行った超音波検査が早期発見につながりましたが、一般の方には不可能ですし、頻度が低いためがん検診の項目にも含まれません。しかし、自分でできることはすべて行うべきだという教訓にはなると思います。昭和天皇の膵臓がんの手術を担当した大腸がん専門医の先輩に、定期的に自分で「直腸指診」をするようにアドバイスされたことがあります。「そこまでは」と思いますが、たとえば女性なら乳がんのセルフチェックくらいは行ってもらいたいと思います。次回は、手術後のことについてお話しします。
 膀胱がんになった原因は内部被ばくでしょう。体内に取り込まれた放射性物質の多くは尿や便となって体外へ排泄されますが、滞留時間が長い膀胱や大腸はそれだけ被ばく量が多く、がんになりやすいのです。事実、膀胱がんや大腸がんが激増しています。食べても大丈夫、と言っていた先生ががんになったのではシャレになりません。安全だと繰り返していた長瀧重信教授も被ばくが原因と疑われる胸部動脈瘤破裂で死去。御用学者の言うことを信じるとどうなるか、自らの体で証明してくれているわけです。
 (関連情報)
 「南相馬市原町区の方々の尿検査結果-膀胱がんが懸念されるレベル (ちくりん舎)」
 (拙稿 2018/5/8)
 http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/717.html

 「中川恵一先生 番組中は「大丈夫、大丈夫」 番組終了後、真っ青な顔で『ダメダメダメダメ』」
 (拙稿 2016/6/8)
 http://www.asyura2.com/16/genpatu45/msg/799.html

 「放射線より避難リスクが心配 東京大学医学部附属病院 放射線科准教授・中川恵一さん 
 (SankeiBiz)」 (拙稿 2016/6/7)
 http://www.asyura2.com/16/genpatu45/msg/793.html

 「驚愕!御用医学者をさかのぼると、すぐに731部隊に行き着く」(拙稿 2014/5/16)
 http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/205.html

 「長崎大名誉教授の長瀧重信さん死去 原発事故の被害調査 (朝日新聞)」
 (拙稿 2016/11/15)
 http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/783.html


コメント
3. 2019年1月06日
闘病中の方。

「フジテレビのキャスター・小倉智昭氏が膀胱がん全摘手術へ 
原発必要と熱弁した本人が被ばくの危険性を自ら証明か」
http://www.asyura2.com/18/genpatu50/msg/531.html

「元プロボクサー『余命1年宣告』で見た地獄 なぜ2人の医師は見過ごしたのか 
(東洋経済)」
http://www.asyura2.com/17/genpatu48/msg/595.html

ここ数年、膀胱がんで亡くなった方。

2016/1/2   東田 正義 元プロ野球選手 膀胱がん 70歳
2016/4/25  桑野由美雄  元王子製紙執行役員 膀胱がん 62歳
2016/10/25 池田清弘 JR貨物常務執行役員 膀胱がん 64歳 北九州市
2016/10/11 宮本大路 サックス奏者 膀胱がん 59歳 東京
2017/7/3  森本喜久男 テキスタイルデザイナー 膀胱がん  69歳 
2018/9/3  清水正樹 元草津市議会議長 膀胱がん 67歳 滋賀・草津市

5. 2019年1月06日
膀胱がんになった著名人と対談をしているのだが、、、。

「がん闘病中の「知の巨人」VS「がん検診の伝道師」 がん徹底対論・立花 隆(評論家)
× 中川恵一(東京大学病院放射線科准教授)」 (がんサポート 2010/11)
https://gansupport.jp/article/series/series13/3591.html

「特別対談・菅原文太×中川恵一 〜菅原文太の膀胱がん治療体験に学ぶ〜 
がん治療も自分で選ぶ時代に」
https://gansupport.jp/article/series/series13/4024.html

すぎた!脇が臭う…「日本人の9割が辞めるべき習慣」が衝撃すぎた!
17. 2019年1月07日
何度も汚染地に出入りしている御用学者が相当の被ばくをしていることは
事実だろう。

坪倉正治医師も右腕を骨折している。
おそらくストロンチウム90が原因だろう。

「安全です。大丈夫です」と繰り返すのは、自分にも言い聞かせているのかも。

https://twitter.com/onodekita/status/624794429010751488
(onodekita 2015/7/24)
「復興や風評に意見交わす 坪倉医師と福大の開沼研究員
南相馬 | 県内ニュース | 福島民報
https://www.minpo.jp/news/detail/2015072124204 … @FKSminpoさんから
坪倉氏、若いのに右手骨折?来てるな 」

22. 2019年1月13日
「私自身がんになって カルテで分かった膀胱がんの悪性度」
(日刊ゲンダイ・ヘルスケア 2019/1/12)
https://hc.nikkan-gendai.com/articles/245291

「がんの時代」(海竜社)という本を昨年10月末に出版しました。しかしその2カ月後に、自分自身が膀胱がんの手術を受けるとは思ってもみませんでした。日本人男性の3人に2人近くががんになるとはいえ、一番のリスクである喫煙をせず、メタボでもなく、「まさか自分が……」という思いです。

 12月27日に東大病院に入院し、翌日に手術を受けました。下半身麻酔でしたから、電気メスによる切除の様子もモニター画面で見ることができました。40分という短時間で完全に取りきれたのは幸いです。しかし、再発予防で膀胱内に抗がん剤注入も受けています。

 麻酔が切れると、下腹部が激しく痛みました。痛み止めが不可欠です。その処方をお願いして楽になりましたが、この治療を受ける全員に痛み止めが必要だと思います。痛みを我慢してよいことは全くありません。痛みの程度は本人しか分からないので、遠慮は不要。自分のこととはいえ、緩和ケアの大切さが身に染みました。

入院は4泊で、大晦日に退院。しかし、膀胱がんは再発しやすいがんの一つです。今後は長期にわたって、定期的なフォローアップの受診が欠かせません。

 がんは臓器のもっとも表面の「上皮」から発生して、外側に広がっていきます。私の場合、カリフラワー状の「表在性がん」でしたから、内視鏡切除が可能でした。

 東大病院の医師が患者になると、パスワードをかけてカルテの閲覧を制限することが多いのですが、私の場合はだれでも自由に見ることができるようにしてあります。私自身、入院中に自分の部屋に行って、カルテを見ていました。そこで目にしたがん細胞の悪性度は、1〜3の真ん中の2。

 手術前は漠然と「1ならよいなあ」と思っていただけに、かなりショックでしたが、それでも不幸中の幸い と思っています。

 もし、発見が遅れて、膀胱の筋肉層にまでがん細胞が広がっていたとすると、全摘が必要に。その場合には、小腸の一部を切り取った上で、尿をためるストーマ(人工膀胱)を作ることが一般的になります。「立ちションができなければ、文太じゃねー」と同じ膀胱がんで亡くなった菅原文太さんが語ったように、その後の生活にも影響が出ていたかもしれません。その点、早期発見でストーマを免れたのは、不幸中の幸いでしょう。

この連載で何度も書いてきたように、がんは症状を出しにくい病気です。まして、早期ではほとんどの場合、何も感じません。私の膀胱がんも、全く自覚症状がありませんでした。脂肪肝のチェックで自分で行っていたエコー検査のついでに発見できたのは本当にラッキーでした。

 膀胱がんの「セルフチェック」(笑い)はさておき、乳がんの自己触診など、日本人はもっと自分の体を大切にするべきでしょう。ぜひがん検診をきちんと受けることから始めてください。

------(引用ここまで)-----------------------

>>22
表題にかぎ括弧の「2」が消去されてしまいましたが、
中川恵一准教授によるこの記事の続編です。
24. 2019年1月22日
しきりに日本人男性の3人に2人はがんになると言っているが、
それは90歳まで長生きしたときの話ね。
自分の職場を見回しても、がんになる人は3人に2人もいないわけで。

「私自身がんになって(3) 自ら異常を見逃したのは魔が差した」 
(日刊ゲンダイ・ヘルスケア 2019/1/19)
https://hc.nikkan-gendai.com/articles/245769

放射線治療や緩和ケアの臨床を34年も行っています。厚生労働省のがん対策推進協議会委員、文部科学省の「がん教育」の在り方に関する検討会委員などの公職も務めてきました。
 講演などでは、「日本人男性の3人に2人が、がんになる時代。がんになることも前提にした人生設計が必要」などとお話ししてきましたが、まさか自分が膀胱がんになるとは……。心のどこかで「自分は、3人に1人のがんにならない方」と思っていたのでしょう。その事実を突きつけられたときは、正直、ショックでした。
 すでにお話しした通り、脂肪肝のフォローで自分で定期的にエコー検査をしていて、左の尿管が膀胱につながる「尿管口」の近くに15ミリくらいの腫瘍を見つけたのです。すぐに妻に電話で「膀胱がんになった」と電)1したのを覚えています。当然かもしれませんが、妻は私以上に動揺しており、電話口で泣かれてしまいました。
 スマートフォンで写真を撮り、すぐに後輩の泌尿器科専門医にメールを送りました。
「泌尿器科 ○○先生 当直の勤務中ですが、自身の膀胱をエコースキャンしてみたところ、添付のように腫瘍と思われる所見がありました。勝手なお願いで恐縮ですが、先生の初診をあす以降、できるだけ早急にお願いしたいと存じます」
 泌尿器科医からはすぐに返事がありました。
「エコー所見を拝見致しましたが、確かに膀胱腫瘍を否定できない所見だと思います。他には、膀胱三角部の隆起の一部を見ている可能性などがあるかと思いますが、左右差があるとすればやはり腫瘍を第一に考えます。いずれにしても膀胱鏡を含めた精査が必要と考えます」

■2年前のエコーにズバリ
 今、振り返ってみれば、一種のリップサービスだったと思います。そのメールには、エコー検査の所見が、がんではない可能性についても触れられていましたから。
 人間弱いもので、確定診断を下す膀胱の内視鏡検査を受けるまで、がんではないような気になっていたのも事実です。妻にも「がんではない可能性もある」とも話していました。
 淡い希望はかなわなかったわけですが、医師として「早期の膀胱がんなら手術で治る」という知識はありましたから、妻ほどの動揺はありません。それだけに「がん=不治の病」のイメージで泣き続ける妻を帰宅して落ち着かせるのは、少し大変だったことを覚えています。
 過去のデータを見直してみると、2017年6月の自己エコー検査で、膀胱がんの所見がハッキリと見て取れました。なぜ、その時点で内視鏡検査を受けなかったのでしょうか……。自分でも分かりませんし、今となっては、魔が差したとしか言いようがありません。患者さん+同じミスをしていたら、医療訴訟で訴えられていたかもしれません。
 私自身の経験で何となく思うのは、生物は自分の病気や死を意識しないようにプログラムされているような気がします。

25. 2019年1月28日
「私自身がんになって(4) 膀胱がん再発を抑えるBCGはやらない」
(日刊ゲンダイ・ヘルスケア 2019/1/26)
https://hc.nikkan-gendai.com/articles/246242

 ショックだったのは、膀胱がんの病理診断の報告書を見たときです。がんの深達度は、もっとも浅い「pTa」タイプでホッとしましたが、がん細胞の悪性度は1〜3の真ん中の2。しかも、2の中でもハイグレード、つまり、「かなり悪性度が高く、タチの悪い」タイプだったのです。漠然と「1ならよいなあ」と思っていましたから、ハイグレードと分かったときはかなりショックでした。

 がんは、臓器の最も表面の上皮から発生して、外側に向かって広がっていきます。私は、「表在性がん」で、内視鏡切除ができたことは不幸中の幸いです。

 それでも、膀胱がんは、再発しやすいがんの代表といえます。私のようにハイグレードだと1年以内の再発率は24%、5年以内では46%に上ります。今後は長期間、定期的なフォローアップの受診が欠かせません。数カ月に1度、尿道から内視鏡を通して調べる膀胱内視鏡検査を受けなければならないと思うと、正直、気が重くなります。

再発が起こると、今回と同じ内視鏡切除を行うことになります。

 再発するたびにこの治療を10回以上繰り返している方もいたりします。他のがんなら、完全切除すれば治療が完了することがありますが、筋層非浸潤性膀胱がんは、再発しては手術、再発しては手術を繰り返すのです。米国では、「最も医療費がかかるがん」といわれるほどです。

 再発を予防するために有効なのは、BCG(ウシ型弱毒結核菌)を膀胱に注入する治療法があります。BCG治療による5年再発率は約4割、未実施では6〜7割。

■初回治療から10年後に進展する人も

 しかし、BCG注入療法は抗がん剤注入療法と異なり、ごく軽微なものまで含むと、ほぼ全例の患者さんに何らかの副作用が表れます。排尿時の痛みや頻尿が最も多く80%、次いで肉眼的血尿が72%、排尿困難が33%などのほか、尿道痛や残尿感、陰茎浮腫などが起こることもあります。さらに60%に発熱が見られ、発熱に伴う関節痛、白血球の増多なども珍しくありません。

初発の表在性膀胱がん患者484人を対象とした研究結果では、筋肉に浸潤した膀胱がん(膀胱全摘の対象)に進展したのは40人(8.3%)でした。進展する時期はまちまちで、最初の治療から10年経って進行するケースもあります。

 私も、ほかの早期がんと同様、症状などありませんでしたが、手術後は排尿時の痛みが続いています。早期発見は当面の生活の質の悪化と引き換えに、将来の時間を手にする行為といえるでしょう。ただ、未来は常に不透明で、がんとの付き合いは難しいものです。そんな思いから私は、総合的に判断して、BCGは使わないつもりでいます。」

26. 2019年2月05日
陽子線は治療部位から先に影響を及ぼすことがほとんどないというが、
少なくとも手前には影響を及ぼす。
無限に放射線をかけられるというのも暴論。

中川氏ががんになったのは、放射線医師で治療でかなり被ばくしていることも
原因だろう。

「私自身がんになって(5) 放射線ではなく手術を選択した理由」
(日刊ゲンダイ 2019/2/2)
https://hc.nikkan-gendai.com/articles/246720

年末に早期の膀胱がんを自分で発見して、治療を受けました。腫瘍は15ミリで、粘膜の表面にとどまっていたため、内視鏡で切除しました。
 膀胱がんは、肉眼的、顕微鏡的な血尿が8割に見られます。それが早期発見のカギですが、私は陰性でした。これは例外的で、膀胱がんの症状で一番多いのは、「痛みのない血尿」です。菅原文太さんも血尿がキッカケで病院に来られました。
 文太さんは、検査の結果、2〜3センチの大きさに進行した「浸潤がん」。がんのタイプも一番タチの悪い「グレード3」でした。別の病院で内視鏡でできるだけ残さず切除されていましたが、そのまま放っておくと再発はもちろん、転移する可能性も高く、膀胱全摘を勧められたそうです。
 膀胱を全摘すると、尿をためられなくなりお腹に穴をあけてビニール袋に尿をためるのが一般的です。しかし、私の外来にセカンドオピニオンを求めに来られた文太さんは、診察室でこう言われました。
「立ちションベンができないようじゃあ、菅原文太じゃねえ!」
 そのビニール袋が「美的ではなかった」ことも、手術をためらった理由のひとつだそうです。文太さんの「切りたくない」という気持ちを察して、膀胱温存療法を勧めました。
 @まず、内視鏡による経尿道的膀胱腫瘍切除術を行い、A骨盤部へ通常の放射線治療と同時に、「動注化学療法」を3回行います。動注化学療法は細い管を両足の付け根から膀胱付近の動脈に挿入し、抗がん剤を動脈に直接注入するというものです。Bその後、がん病巣が消失していた場合には、C元の腫瘍のあった部位に再発予防で陽子線治療を11回追加する、というもの。Bの時点で腫瘍が残っていた場合は、膀胱全摘術を行いますが、文太さんの場合には、完全に消えていました。
 文太さんが最初に受けた放射線は「X線」。いわば強い光で、放射線治療のほとんどが、このX線で行われます。光には質量がなく、体を突き抜けてしまいます。がん病巣に照射しても、そこを突き抜けて体の他の部分にも当たることが副作用の原因です。
 ところが、陽子には質量があります。定めた目標で止まり、そこから先に影響を及ぼすことがほとんどありません。ダンプカーが壁に当たると止まるようなもので、ピンポイントにがん細胞だけを狙い撃ちできます。
 厳密には無限に照射できませんが、もし、放射線を完全に、がんにだけ集中できれば、周りの正常の細胞は影響を受けません。無限に放射線をかけられます。
 陽子線治療を行える病院は少なく、膀胱がんには保険も利きませんが、現在では、X線で、陽子線並みの「線量集中性」が実現できるようになっています。
 私も、「なぜ放射線治療を受けなかったのか」と尋ねられることがあります。メディアなどで放射線治療を勧めながら、自分は手術を選んだのは、「言行不一致だ」というわけでしょう。
 私が受けた「経尿道的膀胱腫瘍切除」は治療の意味もありますが、何よりがんの進行度と悪性度を確認するための「検査」なのです。私の場合、結果的に追加措置が不要だったので、経過観察になっていますが、再発したら放射線治療も選択肢になると思っています。
 現状の報告は終わりますが、何か変化がありましたら、随時ご報告します。





(私論.私見)