原発基地、施設の危険性考

 更新日/2018(平成30).4.2日

 現在、日本全国に存在する原子力発電所は全44基、うち5基が稼働中である。それらの基地の多くが出雲系神々が鎮座する神社付近に敷設されている。これをどう読み取るべきか。偶然と看做すべきだろうか。対日支配の道具として原発が敷設されていると看做すべきではなかろうか。

 日本の原発は皆な海沿いに建設されている。これは原子炉を冷却するためには大量の海水が必要なことによる。ところで、日本に8万社以上あるといわれる神社の中でも特に注目すべきは「諏訪神社」である。長野県の諏訪湖周囲に鎮座する諏訪大社を総本社とする神社群である。御祭神は「建御名方神」や「諏訪大明神」などと呼ばれるがすべて諏訪大社の系である。諏訪大明神は、風の神、狩猟の神、戦の神とされる。広くは「水を司る神」即ち「海の神」といえる。結果、各地の諏訪神社は海沿いに多く存在する。 これにより、原発と諏訪大社系神社がクロスせざるを得ない。しかし、これを偶然と看做すのは如何なものだろうか。原発が「敢えて諏訪大社系神社付近に建設されている」可能性はないだろうか。

 日本にある原発の位置を調べてみると、原発の立地が同じ地区に複数存在している場合がある。これをまとめると14カ所に分けられる。そこから15km以内に諏訪神社があるものをリストアップしてみる。

東通原発 青森県下北郡東通村。約10km南の青森県下北郡六ケ所村に諏訪神社がある。神社から南へ12kmほどのところには六ケ所村再処理工場もあり、東通原発との中間地点あたりに諏訪神社がある。
福島第一・第二原発 福島県双葉郡富岡町。約3.5km南の福島県双葉郡大熊町熊川に熊川諏訪神社がある。福一と福二の中間地点あたりに鎮座している。福島県には諏訪神社が非常に多く、福島第一・第二原発は、まるでそれらの神社に楔(くさび)を打ち込むように敷設されている。
東海第二原発 茨城県那珂郡東海村。約10km南西の茨城県ひたちなか市中根に熊野諏訪神社がある。
柏崎刈羽原発 新潟県柏崎市。約4km南の新潟県柏崎市上原に諏訪神社がある。新潟県にも諏訪神社が多いが、柏崎刈羽原発が諏訪神社に楔(くさび)を打ち込むように敷設されている。
浜岡原発 静岡県御前崎市。約2km北の静岡県御前崎市佐倉に池宮神社がある。ここの三柱の祭神の一柱が建御名方命(諏訪大社の主祭神・諏訪大明神である。
志賀原発 石川県羽咋郡志賀町。約15km南東の石川県鹿島郡中能登町に諏訪神社がある。
敦賀原発 福井県敦賀市明神町。約6km、福井県敦賀市池河内に諏訪神社がある。福井県は6カ所に原発が存在し、「原発銀座」の異名を取る。特に福井市や越前市に諏訪神社の数が多い。
川内原発 鹿児島県薩摩川内市。約1.5km東の鹿児島県薩摩川内市に諏訪神社がある。

 以上の原発の他、女川原発(宮城県)、島根原発(島根県)の周辺にも諏訪神社がある。但し、15km以上離れている。泊原発(北海道)、伊方原発(愛媛県)、玄海原発(佐賀県)には該当の諏訪神社が見つからない。このように、調査対象の14カ所のうち9カ所の原発エリアの近くに諏訪神社がある。以上の結果から、「原発と諏訪神社の関係」に注目する必要がある。


【青森県六ケ所村の核施設の危険性考】

【浜岡原発の危険性】

【浜岡原発の危険性】
 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK218 」の赤かぶ氏の2016 年 12 月 25 日付投稿「年の瀬になって
怖しい重大ニュースが!
」。
  年の瀬になって怖しい重大ニュースが!
 http://79516147.at.webry.info/201612/article_208.html
 2016/12/24 22:32 半歩前へⅡ

 年の瀬になって怖しい話が飛び込んできた。テレビ朝日が報道した重大ニュース。高速増殖炉「もんじゅ」を廃炉にする方法が分からず、これから“研究”するのだそうだ。高速増殖炉「もんじゅ」は原発とは異なり、冷却に水ではない。ナトリウムを使っているから危険度は比較にならないほど高い。安倍政権はどうするつもりか?万が一、巨大地震が襲ったら・・・。
******************
 テレビ朝日が報道した。福井県の高速増殖炉「もんじゅ」について、政府は今月中に廃炉を正式決定しますが、その一方で、技術的に「もんじゅ」を廃炉にするめどは全く立っていないことが分かりました。 「もんじゅ」は普通の原発とは異なり、冷却に水ではなく、ナトリウムを使っています。原子力機構などによりますと、原子炉を直接、冷やすナトリウムは放射線量が高いことなどから、取り除くめどは全く立っていないということです。また、廃炉の前提になる燃料の取り出しも最短で6年かかるとしています。政府は廃炉に向けた研究拠点を福井県内に作るとしていますが、廃炉にする方策がないため、研究せざるを得ない実態が浮かび上がります。一方、廃炉には巨額の税金が投入される見込みですが、政府は費用の見積もりを公表していません。

 「もんじゅ」技術的に廃炉のめどは全く立っていない
 http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000089584.html
 2016/12/08 11:52 ANN

 福井県の高速増殖炉「もんじゅ」について、政府は今月中に廃炉を正式決定しますが、その一方で、技術的にもんじゅを廃炉にするめどは全く立っていないことが分かりました。もんじゅは普通の原発とは異なり、冷却に水ではなく、ナトリウムを使っています。原子力機構などによりますと、原子炉を直接、冷やすナトリウムは放射線量が高いことなどから、取り除くめどは全く立っていないということです。また、廃炉の前提になる燃料の取り出しも最短で6年かかるとしています。政府は廃炉に向けた研究拠点を福井県内に作るとしていますが、廃炉にする方策がないため、研究せざるを得ない実態が浮かび上がります。一方、廃炉には巨額の税金が投入される見込みですが、政府は費用の見積もりを公表していません。

コメント
2. 2016年12月25日 02:23:55 : oPNZ6A5xfo : 5@i4xRPByqk[3]
 建設着工までの経緯は以下の通り。その間、この問題に蓋をし続けてきたということですかね。その陰で巨額の利権が動いてきたわけですね。ちなみに、もんじゅは「研究用」のため、経産省ではなく文科省所管らしいです(一般国民にはどっちでもいい話だが)。

 佐藤内閣
 1967年(昭和42年)10月:動力炉・核燃料開発事業団(動燃)設立
 1968年(昭和43年)9月:高速増殖炉の実験炉「常陽」の次の段階として、原型炉の予備設計開始
 1970年(昭和45年)4月:建設候補地に、福井県敦賀市白木を選定。立地自治体の敦賀市の了承、福井県
の内諾。地質等調査開始

 三木内閣
 1975年(昭和50年)9月:原子力委員会によるチェックアンドレビュー開始
 1976年(昭和51年)2月:福井県および敦賀市と安全協定を締結

 福田内閣
 1978年(昭和53年):環境審査開始

 大平内閣
 1980年(昭和55年) 安全審査開始
 1980年(昭和55年)4月:原子炉産業4社(東芝、日立製作所、富士電機システムズ、三菱重工業)が出資し
て高速炉エンジニアリングを資本金3億円で設立

 中曽根内閣
 1983年(昭和58年)1月:建設準備工事着手
 1985年(昭和60年):本体工事着工

5. 2016年12月25日 05:37:28 : RzOr01j02A : X0rqIHJ31aI[282]
 読売新聞の正力松太郎が福井の敦賀に原発をもって来た!茨城県東海村に国内初の原子力施設。

 日本原電の一本松珠璣副社長(当時)が、(告白)日本海の福井・石川に眼をつけて密かに回ったりした。
 北栄造福井県知事(当時)

 太平洋戦争終戦直前の福井空襲 (大規模といってもよい。)
 66年前の7月19日、福井空襲で1,600人ほどが焼死。(直接の死者)
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E4%BA%95%E7%A9%BA%E8%A5%B2
 なぜ福井は空襲にあったのですか?

 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1369486973
 福井地震1948年(昭和23年)6月

 やはり超国家的勢力に狙われた可能性も排除できないように思います。敦賀は古代史のいういわゆる「聖地」であり、気比神宮がある場所です。非道な実験動物扱いと同時に人減らしの意図が透けて見えます。

 原発銀座 福井県の苦悩
 https://www.youtube.com/watch?v=R0zcRYZxBR0

6. 2016年12月25日 05:58:00 : RzOr01j02A : X0rqIHJ31aI[283]
 (解説)
 終戦直前に大空襲を受けた福井市はその焼夷弾によって市街地の8割余りを失いほぼ壊滅した。人々が痛手から立ち直ろうとしていた1948年、追い討ちをかけるように、今度は大地震が襲った。

 福井大震災 1948(昭和23)年
 https://www.youtube.com/watch?v=AEZfL6-n-F4

 貧しい土地にお金をチラつかせて原発を持ってくるやりかたは福井の場合も当てはまります。

7. スポンのポン[4907] g1iDfIOTgsyDfIOT 2016年12月25日 09:24:14 : nilge4p5ys : q5xHgL0ywDI[271]
 ■国民の安全より利権を優先する自民党
 ★農薬、食品添加物に世界で一番甘い国日本
 自民党政権は国民に毎日毒を食べさせている。癌患者が増えている本当の原因がこれだ。
https://www.facebook.com/calmhouse01/posts/640629139321041
http://xn--nyqy26a13k.jp/archives/16839
http://kininal.me/japan-worst-in-the-world/
19. 2016年12月25日 14:37:21 : buOG1wdmaE : doKYEPg@tug[24]
 詩人が「人間が神の火を盗んだもの」と暗喩した「核の火」は人類には「制御不能で、出口なし」の悪魔の業火です。フクシマ原発のあれだけの惨状を知りながら、原発再稼働に日本人の何%かがいまだに賛成しています。高速増殖炉「もんじゅ」にしても最初から危険性は承知していたはずです。日本の政治家や科学に良心が「ひとかけらでもあつたなら」手をだすべきで無かつたと思います。
27. 2016年12月25日 18:11:24 : mIIU6eNYUA : RGXOS4XuzfU[14]

 5に「読売新聞の正力松太郎が福井の敦賀に原発をもって来た」とあるが・・そもそもが日本に原発を作らせた勢力にはウオルト・●ィズニーが関わっているらしい。ウオルト・●ィズニーは、日本への大規模空襲を主張して、全米各地でキャンペーン映画を作った戦争犯罪人だ。そんな輩を含めた連中が戦後の日本に大量の原発を何故作らせたかを考えれば、日本人の行末も分かりそうなものだ。正力も岸も安倍も碌な者ではないが、恐ろしいのはウオルト・●ィズニーではないだろうか?そして、その危険の最たるもの「もんじゅ」=日本人抹殺●器
33. 2016年12月25日 19:34:10 : EIHH4CSarE : ZNs6WKx@BdQ[410]
 函館市に限らず、北海道全体で、厚生労働省による地域包括支援システムというのをロールモデルとして、どんどん取り組んでいくのならば、東京から移住したい人を、どんどん受け入れて、地域包括支援システムによる日常生活支援総合事業の一環として、高齢者にとっての生きがい就労と同時に、地元企業においては、育児介護休業法をはじめとする介護支援制度などにより、長時間労働がどんどん減ることになろうとも、残業手当のコストが減り、売り上げ減少の歯止めとなり、むしろ、すこしづつでも売り上げが増える結果となり、これが最低賃金の底上げにつながると同時に、障害者や高齢者雇用の充実と同時に、仕事と介護や子育ての両立によるワークライフバランスの実現に繋がって、北海道経済全体の活性化に繋がれば、厚生労働省に置かれましては、日本全国各地のみならず、国際社会にも良いロールモデルとして、どんどん見せつけて頂きますように、外務省に働きかけて下さい、ということで応えて頂くと同時に、ロシアのプーチン大統領に置かれましては、サハリン州に置かれましても、ロシア版地域包括支援システムのモデル事業として取り組んで頂くのであれば、北海道民の皆様に置かれましては、是非ともサハリン州に対しても、良いロールモデルとして、どんどん示して下さいます様、どうぞよろしくお願い申し上げます、ということで、天皇陛下と共に、そっと静かに暖かく見守りながら、応えて行きたいところですね。

 これが結果的に、サハリン州にしてみれば、例えば、北方領土の国後島と択捉島に老人介護施設を作ることになれば、プーチン大統領に置かれましては、「歯舞諸島と色丹島については、近いうちに日本に返還してやるから、どうぞ安心して下さい」ということで、そっと静かに暖かく見守りながら、北方領土問題の円満解決に繋がるきっかけとなれば、ロシアにとってのメリットにもなると同時に、日本にとってのメリットにもなるし、アメリカにとってのメリットにもなれば、大いに結構なことであることは、誰が見ても明らかなことなのでは?

61. 2016年12月26日 17:25:31 : qF4T1YwunA : 0ID5WaAuWRA[1311]
■『「福島の原発内部 古い技術に驚き」 /フォルカー・ザッテル(東京新聞:あの人に迫る)』
http://www.asyura2.com/13/genpatu31/msg/537.html

 ドイツの映画監督フォルカー・ザッテルさんが、脱原発に向かうドイツの原発関連施設の内部に入り、その日常をドキュメンタリー映画「アンダー・コントロール」を撮った。彼が、福島第一原発事故の映像を見て語った言葉・・・

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 ドイツから見ると、日本は電子機器も発展したハイテクな国のイメージがあるのですが、福島のニュースで映し出された原発内部の様子は1960年代当時の古い状態で驚きました。ドイツの原発技術者も、日本ではあんな古い技術をまだ使っているのかとびっくりしていました。ドイツで40年も動いている原発はありません。
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 それも当然です。米国ではGEが安全性に問題ありとしてそのままでは使えないとした原発を、福島ではそのまま使って(使わされて)いたようだ。安全は二の次だったと言われても反論の余地はないであろう。原発の安全性に疑義を呈した元福島県知事の佐藤栄佐久氏は、隷米特捜・キャメルコート佐久間に起訴され、隷米裁判所に『ゼロ円収賄』で有罪とされ、知事の座を追われた。その後、知事の椅子に座ったのは、「原発で寿命が延びる」と言って福島を原発銀座にした議員・渡辺恒三の甥っ子である佐藤雄平というわかりやすさだった。
  
 ●映画「アンダーコントロール」の予告編はここです。
 ↓
 http://eiga.com/movie/57086/video/


【土岐市・多治見市における重水素核融合実験考】
 2016.2.17日、「東海アマブログ」の「土岐市・多治見市における重水素核融合実験のトリチウムと中性子」転載。
 土岐市・多治見市における重水素核融合実験のトリチウムと中性子

 中津川市の我家から名古屋方面に国道19号を30キロほど行くと、土岐市があって、向こう隣が多治見市である。いずれも奈良時代あたりから窯業が盛んになり、陶磁器生産量も日本一、住民の気質は地場中小零細窯業の苛酷さを反映してか保守的な傾向が強く、あまり人に優しい印象を受けない。この町の私の印象は、「我慢の町」である。日本一の暑さも我慢、窯業という過酷な重労働も、ひたすら我慢、円高による陶磁器輸出不振の苦しみも我慢で堪え忍び、生きてゆくためには我慢に次ぐ我慢という気質があるように思える。

 ここに、1997年、名古屋大学プラズマ研究所と、京大・広島大の核融合研が合同し、核融合科学研究所として土岐市下石地区に移転してきた。なんで土岐市かといえば、ここには高品位のウラン鉱が発見され、かつては採掘精錬施設もあって、住民が放射能に馴染んでいるだろうとの勝手な思いこみが権力側にあったからだろう。

 核融合技術というのは、かつて、「バラ色の未来を開く人類最先端の技術」などと、幼児がウルトラマンの仮面を被って、その気になってしまったような幼稚な興奮をもって語られた。しかし、50年にわたる研究活動は失敗に次ぐ失敗、次々に予想外の問題が明らかになり、カネや時間をかけた割に、ろくな技術的進展もなく、もんじゅや六ヶ所村再処理工場同様、無用の長物、何一つ生み出さない、お荷物プラントで知られている。

 私の表現に文句があれば、関係者は50年にわたる核融合研究で得られたものを示してみよ!莫大な税金を投入したあげく、ほとんど技術的成果もなく、トリチウムによる環境汚染など、ろくでもない結果ばかりだ。これまでの放出トリチウムで、どれだけの白血病患者やダウン症児が誕生し、悲劇を招き続けたことか。いつまでも隠蔽できると思うな。最先端エネルギー開発なんてエラそうな能書きをたれてるが、本当は核融合エネルギー開発なんて、人の能力のはるか雲の上、彼方のUFO級高級技術であって、強欲を競い合って戦争殺戮ばかりに没頭する愚かな人類の手に届くような代物ではない。もし、この技術が実現するとすれば、それは地球から戦争が追放されたとき以降の話である。今の稚拙なレベルの人類にできることといえば、皆殺し兵器、水爆を作って大量殺戮し、環境を取り返しのつかないほど汚染し、人類滅亡に貢献することくらいだろう。仮に核融合炉発電に成功したとしても、原発の数千倍ともいわれる巨大事故の恐怖、得られるメリットの数万倍の健康被害などデメリットと、手のつけられないほどのエネルギー浪費を引き起こすことは、すでに明らかである。未来を冷静に見渡して、子供たちの素晴らしい未来のための本当に必要なインフラ整備を考えている人たちから見れば、まるで、怪我や病気の苦悩、苦痛を何一つ経験したことのない、幼児の妄想お遊びにすぎないのである。

 我々の本当に必要とする技術は、他国に競合して「一番優れてる」と威張りたいだけの軽薄な優越主義、他人からの誉め言葉だけを追い求める愚か者の救いがたいナルシズムとしてのリニア新幹線や核開発プラントではない。それは、子供たちの未来に安全と幸福をもたらすものでなければならず、例えば、安全な歩道、自転車専用道であり、遺伝子を絶対に傷つけない農業的成果であり、利他思想に導かれる共同体生活の技術である。決していじめや人間疎外の生まれない、みんなが笑顔を共有できる社会であり、弱者を切り捨てない社会であり、差別の悲しみを思い知らされない社会である。みんなが助け合って、生活を楽しむためのインフラである。

 だが、もんじゅ、六ヶ所村再処理場とならんで、核融合と称する税金ドブ捨て、「お遊びプラント」を生かし続けている自民党政権の本当の腹づもりは、どうみても軍事技術=水爆製造への希望しかありえない。見栄と体面、金儲けだけを唯一の価値と信じて渡り歩く馬鹿丸出しの国家主義者が、「国の体面」とやらの妄想から、水爆を保有することで、国際的地位を高めるなんて下劣な自己満足を求めて生かされているだけのことだ。

 子供の頃から「競争に勝って誉められる」という洗脳教育を受け続けて、他人より優れることだけが人生の唯一の目的であるかのように信仰してしまった、お粗末極まりない人間性の連中が、子供たちの未来も、技術成立後の後先の問題も一切考えず、ただ「作って誉められたい」一心で、環境への影響や、未来への負担を一切考慮せずに、妄想に突き動かされて作り出してしまったウソで固めた虚構が、この核プラントの正体である。当初、クリーンエネルギーなんて、ほざいていた核融合は、膨大なトリチウムを発生し、それが人類はおろか、地球生物の未来まで完全破壊しかねないことが分かってきた。かつて行われた水爆実験や原子炉や再処理場が莫大なトリチウムを放出し、人類全体にガンや白血病、知的障害などの遺伝病を作り出してきたことが明らかになってきた。エネルギーが極度に弱いため、測定さえ困難なトリチウムのベータ線は、核関係者の素朴な期待に応える無害クリーンな放射線どころか、有機化して体内に取り込まれると、深刻な遺伝子破壊を引き起こす悪魔の電子線であることが分かってきた。トリチウムは、水と分離することが不可能であり、エントロピーの法則に従って、地球上で拡散し平均化する。どんなに汚染されない水を選ぼうとしても絶対不可能である。環境に放出されたトリチウムは100%、「地球の水」となり、我々の肉体に侵入してくるのだ。

 トリチウム水が体内に入ると、たちまち全身に均等に分布し、遺伝子の構成元素となる。これが数年もすれば、核崩壊してヘリウムに変わってしまうのだから、遺伝子などバラバラに壊れてしまう。人体に取り込まれたトリチウムの量が増えるにしたがって、遺伝子は壊滅的ダメージを受け、白血病やダウン症などの遺伝障害を引き起こすことが明らかにされた。例えば、トリチウムの放出量が桁違いに多い施設、フランスのラアーグ核燃再処理工場、イギリスのセラフィールド再処理工場、重水素を多用するCUNDI型原子炉として知られるカナダ、ピッカリング原発、そして日本の六ヶ所村再処理工場、さらに玄海原発なども、トリチウム放出施設として知られるが、このすべての施設で、周辺住民に恐ろしい被害をもたらしている。ラアーグ・セラフィールドともに、周辺に居住する子供たちの白血病発症率が、トリチウムの少ない地域と比べて数十倍になっている。ピッカリング原発では、稼働後、周辺地域でダウン症が80%増加したことをグリーンピースが明らかにした。玄海原発の周辺では白血病発症率が10倍になっている。失敗続きでほとんど稼働していない六ヶ所村再処理工場でさえ、わずかな稼働期間の後、青森県の白血病発症率が激増している。

 http://www.windfarm.co.jp/blog/blog_kaze/post-4139

 【土岐核融合研による重水素実験】

 この核融合研究所は、数十年前から「重水素実験」の準備を進め、被曝の恐ろしさに無知蒙昧で、目先の発展だけに目を奪われ、住民の健康被害に一切目を向けようとしない、多治見市や土岐市の市長ら関係者を騙すことに成功し、今年、2016年度から、いよいよ実現することになった。重水素実験とは、核融合炉の基礎技術として、1億度にのぼるプラズマで重水素が、どのような反応を示すか調べる実験と称している。これは当初、1998年の計画では、一回10秒間の重水素プラズマ放射実験を年間、数千回も行うというものだった。このとき、わずか10秒間に発生する中性子の量は50万シーベルトであって、1000兆ベクレルを超えるトリチウムを発生させるという。なぜ中性子が発生するかといえば、プラズマに重水素が入ると核融合反応が起きるからである。これを持続させれば核融合炉ということになるが、半世紀以上の実験を経ても、持続的核融合炉は世界中の誰も成功していない。だが、莫大な中性子は生成される。人間一人の100%致死線量は7シーベルトであり、この10秒間の中性子量は7万人分の致死量にあたる。トリチウムの量も原子力発電所なみであった。

 これに対し、槌田敦氏や小柴昌俊氏などの良心的学者から強い疑念が表明され、大きな反対運動の盛り上がりになったことで、融合研側は、あわてて実験計画の縮小を発表した。しかし、その説明が、まったく子供だましのウソに満ちていて、反対派の強い怒りをかった。核融合研の公表試料やパンフレットは虚偽に満ちている。
 
 http://www.nifs.ac.jp/~j_plan_001.html

 パンフレットには一回3秒の実験で、1億ベクレルのトリチウムが発生し、大半を回収すると書かれているが、3秒の実験を一日何回、年間何回やるのかについては、どこにも書かれていない。これでは、パンフレットを見た読者は、3秒、1億ベクレルのトリチウムで、すべて終わりと勘違いしてしまう。それどころか、当初、核融合研側は、この実験ではトリチウムは使わないと説明してきたが、これが真っ赤なウソであった。市民団体側からの指摘で、渋々自白したのである。実際には、3秒の実験は、他の資料によれば一日30回、週4回であり、年間555億ベクレルのトリチウム放出を予定しているのである。日あたり30億ベクレルのトリチウム取り扱いは、研究所側の説明による放射線管理法にさえ抵触しない微量どころか、明確に法的規制対象を意味するものである。年間の稼働日数によっては、さらに一桁以上大きくなる可能性もあり、これは通常の加圧水型原子炉の放出量と同じレベルである。しかも、トリチウムの95%を回収すると説明しているが、そんな技術は、今のところ、世界中のどこにも実現しておらず、口先だけのごまかしにすぎない。

 【恐怖の中性子】

 中性子の放出量も、当初の一回あたり、50万シーベルトから減るとはいうが、一日、30回も14MeVという超高エネルギーで、10万シーベルト以上の中性子が環境に放出されるのである。中性子は放射線のなかで、もっとも恐ろしい線質で、ガンマ線の20倍の生体細胞破壊効果があるとされる。人体に当たると体内に放射能を作ってしまい、内部被曝を引き起こす。東海村JCO臨界事故のとき、10キロ以上離れた地点の家屋内から、中性子の痕跡であるナトリウム24が発見されているので、飛距離も数十キロを考える必要がある。一般に中性子の飛距離は数百メートルと説明されているが、実際には数十キロの飛程もありうることが証明されたのは、JCO事故が初めてであった。これは確率の問題なのだ。ガンマ線も透過力が強いが、中性子の比ではない。理由は、中性子が電荷を持たないため、電気的干渉(クーロン力)の影響を受けないためである。中性子の遮蔽は、唯一、水素原子の衝突、弾性散乱によって行われる。弾性散乱とは、ほぼ同じ質量の原子どうしがぶつかることで、相互にエネルギーを交換し、反対方向に散乱する減衰のメカニズムである。陽子一個分の質量の中性子(核子)は、陽子一個だけを持つ水素原子と同じ質量で、この正面衝突によってエネルギーを失うことが遮蔽を意味する原理になる。このため、遮蔽には、水や、水を含むコンクリートなどが使われる。人体は70%以上が水分であるため、中性子の被曝をまともに受ける。

 かつて、「中性子爆弾」が計画された理由も、中性子が水分の多い生物だけを破壊し、建物などを傷つけないと誤解されたからだが、実際には、人間を殺すほどの中性子放射があると、被曝したすべての物質が放射能に変わってしまい、人間は利用どころか、近づくことさえできなくなることが分かって愚かな妄想は終わった。核融合研側は2mのコンクリート壁で1000万分の1まで減衰遮蔽すると主張するが、中性子エネルギーが14MeVと猛烈に強いことと、発生量が膨大であるため、必ず、遮蔽能力を超えて通過する確率が出てくる。放出された中性子の、すべてが水素元素と衝突して減衰するわけでなく、一部は、すり抜けて外部に放射されるのである。こんなのを一日30回、年間数千回もやられたのでは、周辺住民の健康はたまったものじゃない。

 本当に安全な遮蔽は、おそらく数十億分の1以下に減衰可能な遮蔽能力が必要で、この場合、遮蔽には10m厚以上の水プールで覆うことが必要になるはずだ。あまけに、中性子にはスカイシャインという散乱現象が存在し、遮蔽のない天井部分に放射された中性子は、空中の水素原子と弾性散乱を起こし、エネルギーを減衰させて反対側に戻って来るのである。つまり、上空に向かった中性子の相当割合が、多治見・土岐市街地に放射されるのである。JCO事故の際、数十キロの飛距離が確認された理由は、このスカイシャインによるものではないかと私は考えている。この散乱によってエネルギーの弱まった中性子が、また実に厄介な代物で、高速中性子から熱中性子へと変化し、ぶつかった原子に容易に潜り込んで放射能化してしまう。人体・生物への被曝影響が著しく大きい理由は、この熱中性子の核反応=放射化能力にある。たとえ一回あたりの被曝量が微々たるものであっても、一日30回、年間数千回も浴び続ければ、必ず健康被害が出てくるであろうことは容易に想像できよう。

 さらに、減衰した中性子が、周辺のあらゆる機器、建物、土壌に潜り込んで、これを放射能化することを忘れてはいけない。この実験は、膨大な核廃棄物を作り出すことになるだろう。鋭敏なスペクトル測定器を持参して、重水素実験中に施設の外側にいれば、中性子の生成したナトリウム24の1369KeVガンマ線を容易に検出できるはずだ。市販の中性子シンチレータにも明瞭に反応するだろう。

 【核融合研の卑劣な体質】

 名大プラズマ研究所が発展的に移転した核融合研は、名大時代の体質を引きずっているのか、あらゆるところでウソをつく傾向がある。「実験にトリチウムは使わない」と説明しておきながら、実態はトリチウム実験そのものであったこと。パンフレットに、矮小卑劣な誤解を目的にした、説明ばかりが目につくこと。例えば、一日30回もの試験を行うのに、説明を見ると一回だけのような記述になっている。実験によって発生するトリチウムを95%除去と、世界の誰も成功していないウソを書いて「だから安心」と誤魔化す。一番ひどいのは、住民や地元自治体の説明に、公正中立な安全評価委員の判断に委ねたとの下りで、ここまでくると核融合研が、旧動燃なみの、とんでもないウソつき組織だと分かる。核融合研は、「公正・中立な第三者の専門家、市民」から構成されている安全評価委員会で、重水素実験の安全性が確認されたとしている。東濃3市もこの委員会の安全確認をよりどころにして同意の方針を打ち出した。だが、この安全評価委員会の委員16名はその過半数を超える委員が核融合研への理解、協力者であった。うち2名は核融合研の運営会議に所属。人選も核融合研が行い、場所も核融合研の建屋で行い、報酬も核融合研が支払っている。

 どこが 「公正・中立」なのか? 多治見市長は3月19日の一般質問で、この委員会が公正・中立なものと「判断できない」と答弁しながら実験に同意を決定した。こんなウソつき体質の核融合研であるから、中性子の遮蔽も、まったく信用できない。たとえ1000万分の1以下の遮蔽力であっても、元の中性子が安全量の1000万倍あれば、それは遮蔽ではない。私は、スカイシャイン効果による中性子反射被曝が、想像以上に大きい可能性を恐れている。

 【重水素実験(DD実験)】 「東濃核融合科学研究もんだい」から引用

 DD実験とは、5kev程度の温度をもつDプラズマに、250kev程度の高エネルギーの水素(H)ま たは重水素(D)のビームを入射して、Dプラズマの温度を高め(これを熱化という)、これにより核融合を起こさせることを目的としている。このDとDとの衝突によるDD核融合反応は次の反応式群で示すように(i)と(ii)の2つの反応から なりたち、トリチウム(T)と中性子(n)を発生する。

(i)   D+D → p +T
(ii)  D+D → 3He+n(2.5Mev)

 しかし、この反応はこの段階で止まらず、次の(iii)と(iv)の2つの反応がただちに起こることに なる。

(iii)  D+ T → He + n(14.0 Mev)
(iv)  D+3He → He + p(水素)

 この2つの反応は、DとDの反応よりも容易に起こるので、核融合研究では最も重要な研究とされている。

(iii)の反応はDT反応と呼ばれ、トリチウムの使用と同時に、14Mevという超高エネルギーの中性子を発生することになるので、多くの市民運動の 反対にあい、相手方は「トリチウムは使用しない」と約束したのである。

 そこで、相手方は (i)、(ii) の反応から直ちに (iii) の反応が生じるDD実験の実施をすることにより、(iii) の反応による実験を実施することを考え出したのである。DD実験は実質的にはDT実験と言って良い。DD実験は明らかに「トリチウムは使用しない」という 約束に反する。

 中性子の危険性

1) 重水素実験にあっては、高エネルギー中性子の発生は不可避である。本実験では大量に発生する中性子が遮蔽壁で守られているに過ぎない。遮蔽壁が何らかの理 由で崩壊すれば大量の中性子が外部に放散され被害が生じる。たとえば、LHD内には実験中、装置内には高いエネルギーが存在することになるが、炉に事故が 生じれば、行き場を失ったエネルギーによる爆発、さらには中性子漏れという事故が生じることになる。

2) 本件遮蔽壁は構造上天井部分が薄くならざるを得ず、その薄い部分を経て透過する中性子が漏れることになる。これらの漏れ出た中性子は外気中で反射し、地上 に降り注ぐことになる(スカイシャイン現象)。

3) 中性子は遮蔽壁と外部をつなぐパイプなどを通じて遮壁外部さらには施設外部に漏れ出す危険がある。

4) 本件炉から発生する中性子により炉本体はもちろん、外部装置は放射化し、放射性廃棄物となる。特に、炉で使用されるニオブの放射化が深刻である。こうして 放射化した物質により申請人らに健康被害が生じる危険性もある。

 【現実問題として多治見・土岐市住民は、どのような被害を受ける可能性があるのか?】

 計画の概要を見る限り、有毒有害なトリチウムの生成量は年間500~1000億ベクレルにおよび、ほぼ加圧水型原発による放出量と同程度になる。核融合研側の説明にあるトリチウム95%回収は、現実に成功例がなく、まったく信用できない。これまで、このレベルのトリチウム排出を行ってきた、すべての原発の周辺自治体で白血病発症率の上昇が見られる。

① 柏崎刈羽原発の周辺自治体では、女性の白血病発症率が全国平均の二倍になっている。
 
② 「玄海原発がある佐賀県玄海町では、子どもの白血病の発症率が全国平均に比べて10倍以上高い」
 (2012年3月19日発行 肥田舜太郎著『内部被曝』より)

③ カナダ・ピッカリング原発では、トリチウムの放出により、周辺住民新生児のダウン症発症率が80%上昇した。

④ 青森県立中央病院のホームページによれば、青森県内の白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫は、東北地方最多である。
この原因として、六ヶ所村再処理工場の運用や過去の核漏洩事故頻発が強く疑われている。

⑤ フランスのラアーグやイギリスのセラフィールド再処理工場の周辺でも、被曝影響を受けない地方の数十倍の白血病発症が確認されている。

2002年、国際的なガン研究の専門誌(International Journal of Cancer)に、セラフィールド再処理工場で働き被ばくした男性労働者の子どもたちは、他の地域の子どもたちに比べ、白血病、リンパ腫など血液のガンの 発生率が2倍近く高く、工場があるシースケール村においては、15倍も高いリスクがあった。

⑥ フランスで、原発から5キロ圏内の子どもと一般の子どもの白血病発生率の比較を行った。15歳以下の子どもは、他地域の子どもに比べて白血病の発症率が1.9倍高く、5歳未満では2.2倍高い。

⑦ ドイツ政府の調査では、原発から5km圏内の小児ガンは全国平均の1.61倍、小児白血病は2.19倍となっている。

⑧ 「原発5キロ圏内で子どもの白血病が倍増」
フランス国立保健医学研究所が国際誌にて発表/ルモンド紙
(2012年1月14日 フランスねこのNews Watching)から抜粋

 反論できない危険信号が発せられた。フランスにある原発の5キロ圏内に住む子どもたちは、通常の2倍の割合で白血病にかかる、という指摘だ。フランス国立保健医学研究所(INSERM)のジャクリーヌ・クラヴェル氏が率いるフ ランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)の科学者研究チームが『国際がんジャーナル』(International Journal of Cancer)に発表した。これは過去にイギリスのセラフィールド原発、スコットランドのドーンレイ原発、ドイツのクルーメル原発において実施された調査で、原発の近辺に住む子どもたちに通常より高い率で白血病が発生することが証明されたのに続く調査結果である。

 これらの告発報告は、無数といえるほどあって、いずれも原発放射能と周辺に居住する子供たちの白血病ガン発生率との相関関係を示すものである。ICRPはじめ国際原子力産業は、これらの報告を隠蔽し、無視し、矮小化して民衆の健康を犠牲にして原子力産業を守ることに専念してきた。土岐市・多治見市における重水素実験も、まったく同じスタンスであって、トリチウムの有害性が、すでに立証されているにもかかわらず、半世紀前の無害論を持ち出して、健康被害への懸念を嘲笑するような姿勢に終始している。土岐・多治見市長の無知蒙昧ぶりからも、このまま実験が続けば、白血病やダウン症児増加などの被害は避けられないだろう。これまで、放射能被曝の意味を理解できる住民によって多くの啓発的市民運動が行われてきたが、社会全体の「拝金主義」風潮から、目先のカネのためなら未来の子供たちの健康など、どうでもいいと考える市民が増えているのも事実であって、被曝被害に関心を持つ市民は少ない。こうした被曝被害が、人々の目に理解されるには、数十年という時間が必要である。残念ながら、我々は問題の解決を未来に委ねるしかなさそうだ。

 この土岐核融合研による重水素実験は、トリチウム問題に加えて中性子問題が露見している。中性子被曝については、過去にJCO(住友金属鉱山)によるウラン臨界事故のデータしかないが、このときも、数十キロ離れた地域にまで中性子の痕跡が残されていて、原因として中性子上空散乱=スカイシャインを強く疑っている。核融合研側の中性子対策は2mのコンクリート壁だけであって、スカイシャインに対する対策は皆無のようだ。したがって、実験開始後、周辺住民に中性子被曝の可能性が強く疑われる。これは本当にそうなるのか、反対派側の技術を総動員して監視してゆくことになるだろう。もし予測どうりスカイシャインによる周辺住民の中性子被曝が発生した場合、これは恐ろしい結果を招くことになるだろう。住民は、中性子という、もっとも危険な放射線の生物学的効果のモルモットにされることになるだろう。

 【河田昌東氏のこと】

 なお、この土岐重水素実験への反対市民運動の講師として度々登場してきた、元名大生物学助教、河田昌東氏については、私はフクイチ事故後の姿勢に強い疑問を持っており、あたかもエートス賛成派のような講演を聴いて強い不快感を抱いた。彼は、福島の重被曝地の子供たちを移住させようとしない。そこで防護措置をとれば生きてゆけるかのような幻想を抱かせる。なぜ、彼が、エートス賛成派と同じスタンスをとるのか、彼自身による放射線ゲノム研究報告を聴いて理解した。彼は科学の発展のためには、住民の犠牲があってもやむをえないという学問上の立場である。放射線被曝に閾値は存在せず、どんな微量被曝であろうと、それなりの結果が出ることが明らかであるが、そんなことを言っていては科学の進歩がないという理屈であり、容認限度を定めて我慢せよというわけだ。彼は放射線ゲノム研究に妊婦研究員を参加させ、実験を通じて5ミリ以下の被曝だったから安全だったと結論づけた。だが、本当にそうなのかは、放影研の広島被曝報告を見て判断願いたい。

 http://www.rerf.or.jp/radefx/uteroexp/physment.html

 私は、河田氏の姿勢では、彼と同じ学閥に属する核融合研の重水素実験計画も「科学発展のために容認」という結論に傾斜することを危惧している。私は30年以上前に、河田氏の主宰する「反原発キノコの会」に参加しようとしたが、結局、違和感を感じて離れることになった。その原因について、こうした科学優先思想に対するモヤモヤした違和感だったと、なんとなく納得がいった。





(私論.私見)