人生論メッセージその7 「相性考」

 (最新見直し2008.7.22日)

 (れんだいこのショートメッセージ)

 ここで相性について考察する。

 2008.7.22日再編集 れんだいこ拝



【社会的対立の真の根底にあるものは考】

 れんだいこは、社会の闘争の本質の根底にあるものは本当は思想の質の差ではないかと見立てている。思想の質の差が物質化したものが社会では無いかと思っている。故に、マルクス主義的な経済指標による階級闘争論よりも、個人的ないしは集団的な思想闘争論こそより本質的ではないかと見立てている。マルクス主義は、諸階級の対立を最後にはブルジョアジーとプロレタリアートの二大階級間闘争に求めた。れんだいこは、我さえ良ければ式の個人ないしは集団と助け合い式な個人ないしは集団との抗争こそが常に実演されているとみなす。つまりは、個人的且つ集団的且つ社会的な生き方を廻る闘争こそが社会運動の本質では無いかと見立てている。


【気質、性格考】

 アメリカの文化人類学者エドワード・ホールは、人間の身体周辺の領域「ボディ・ゾーン」を次の4段階に分けた。自分のテリトリーを他者から防御しようとする動物的な生理的本能の反映とともに、相手に対する支配あるいは防御といった心理的な側面も反映しているとした。

密接距離 密接した距離。 近接相10〜15cm、遠方相15〜45cm
個体距離 相手に近づくことのできる距離。 近接相45〜75cm、遠方相75〜120cm
社会距離 ビジネス場面での距離。 近接相120〜210cm、遠方相210〜360cm
公衆距離 相手を認識することのできる距離。 近接相360〜750cm、遠方相750cm以上

 こういう一般的法理があるように思われる。その上で、個人ないしは集団には、好意、嫌悪感情、親和欲求、苦手意識、自己嫌悪、自尊心、自己実現、自己開示(自己表現)、嫉妬心、劣等感、負効果、トラウマ等々のものがある。更に、俗に「ウマが合う、合わない」関係があるように思われる。これには、「類似性−相補性の要因」、「釣りあいマッチング」が関係しているように思われる。当然、「朱に交われば紅くなる」関係もあり、交互作用下にあると云うべきである。「光背効果」又は「後光効果」(ハロー・エフェクト)と云われる「(或る人を評価するとき、その人の背後関係に強い影響を受ける心理的傾向」も認められる。

 異性関係の場合には、「性的牽引の法則」、性的相補関係もある。特例として中性化、両性具有化現象も見られる。

 これらには気質、性格も関係していよう。気質は、「三つ子の魂百まで」、「スズメ、百まで踊り忘れず」と云われるように容易に変わらない心理傾向の原基を為している。性格も同じようなものであるが、環境によって形成される面が強いとも云う。

 気質、性格の違いは互いに補完し有っているので、この違いは大過ない。問題は、気質、性格を透過しつつ思想にまで高まった時、我さえ良ければ式の思想と助け合いの思想が衝突しあう事になり、対立が避けられなくなると云うことである。以下、略、


【ユングの性格分析】

 ユングは、人の性格を外向性と内向性に分けて、更に思考型と感情型と感覚型、直観型とに分けて分析した。

外向性 思考型 客観的な知性による結論を尊重。
感情型 自己本位の行動が多いが、それがむしろ外界に調和する。反面、主体性が無く、没個性に見られることもある。
感覚型 現実主義者であり、享楽主義者(エピキュリアン)である。
直観型 あるものを価値判断するとき、一般的な価値基準よりも、自分独自の価値の発見にこだわる。
内向性 思考型 独創的な発想と考え方で個性を発揮するが、自己中心に陥る可能性もある。
感情型 一見冷徹で無感情のように見えるが、内面には繊細な感情を秘めている。表現力が不足しているため、他者との相克に悩みやすい。
感覚型 外界よりも自分の内面への関心が高い。しかし、生じた内面の葛藤を表現できないため、他者との相克に悩む。
直観型 下界の価値観には関心が無く、内面の心像に生きようとする。




(私論.私見)