隅の8目(2-4)串形変化形

 更新日/2024(平成31.5.1栄和改元/栄和6).3.4日
工事中のイラスト1

 (囲碁吉のショートメッセージ) 
 ここでは、「隅の8目(2-4)串形変化形」を確認しておく。

 2005.6.4日 2013.5.22日再編集 囲碁吉拝


【隅の8目(2-4)串形変化形の棋理】
 「隅の8目(2-4)串形変化形」は、と覚えればよい。

【隅の8目(2-4)串形変化形の1、「二側にハネあり」&外ダメ空きなし形】
問題図
 黒先コウ(万年コウ)                     

正解初手
 黒1/二の2
 ハネがあっても黒1から万年コウの手順に影響はない。この形はハネが役にたっていない。
 白2/。黒3/。
白の失敗図
 (白8は6へ取り返す)
 白4/ツケ。以下、同じ手順で黒9となった時、ダメづまりのため白aに打てず白死。
不正解初手
 (白の失敗図) 黒1。
 白2/。黒3/ツケで白死。以下、黒7まで白死。
白2変化
 黒1には白6にツイで、黒からのヨセコウ。

【隅の8目串形の№4、「左ハネあり」&外ダメ空き一つ形】
問題図
 黒先セキ。   

正解初手
 黒1。 
 白2/。黒3/。白4/ツケ。黒5/。白6/。セキになる。  
不正解初手1
  黒1/ハネ(黒の失敗図1)。
 白2/。黒3置き。
 黒7までセキ。但し、黒の後手。  
不正解初手2
 黒1/。(黒の失敗図2)
 白2/。黒3/。白4から6でヨセコウかと思わるが、続いて黒7とダメをつめても白8から10で生き。

【隅の8目串形の№5、「右ハネあり」&外ダメ空きなし形】
問題図
 黒先コウ(万年コウ)。                     

正解初手
 黒は4とツケての攻めがないので黒1/置き。
その後図
 白2/黒3/。ヨセコウにする。白4。黒5。白6として万年コウ。
黒5の失敗変化図1
 (黒の失敗図1)  前図の黒5で1とハネるのは白2から4で生き。  
前図黒5の失敗変化図2
 (黒の失敗図2)  黒1と打ち欠くのでは白2とされてセキ。 
前図白6の失敗変化図1
 (白の失敗図)  黒1の時、白2とするのは黒3から5で、白は押しつぶしにできないので、6と3子取り、以下次図。
 黒7と取り返して白8に黒9まで、結局1手ヨセコウ。
 (参考図1) 黒1、3に対し白4は突き当っている。これにより黒5を強要したため万年コウとなっている。
 (参考図2) 黒はcとして万年コウにもできるし、a、bとして2手ヨセコウにもできる。黒に選択 権がある。白としてはハネのある場合、万年コウにしたほうがまさる。

【隅の8目串形の6、「左ハネあり」&外ダメ空き1つ以上形】
問題図
 黒先でも白生き。  
 黒1、3に白4が良い手で、外ダメが空いているので白10まで生き。  
 前図の黒3で打ち欠いても白4で生き。この後黒aには白b。
 (白の失敗図)  白4をこちらなら、黒5と打ち欠かれてセキになり白の失敗。

【隅の8目串形の№6、「両ハネあり」&外ダメ空きなし形】
問題図
 黒先コウ(万年コウ)。
  黒1、3の攻めは万年コウ。
 (白の失敗図) 黒1に白2と受けるのは黒3として白死のところ、白のハネが利いていて黒のワタリがないので、白4から8とコウ。

【隅の8目串形の№7、「両ハネあり」&外ダメ空き1つ以上形】
問題図
 黒先でも白生き
 黒3子を取って生き。  

【隅の8目串形の8、「左下がりあり」&外ダメ空きなし形】
問題図
黒先セキ 
黒の正解初手1
 黒1(2の2)置き。
 白2、黒3に白4とツケれば、黒は5とするよりなくセキ。  
黒の正解初手2
 黒1と置いて3としても、白4とのぞいてから白8まで、やはりセキ。但し、外ダメが1つでもあれ ば白8で黒3子を当てて生きる。
 (白の失敗図)  前図の白4を出て6とコウを取るのは黒7まで万年コウ。但し、外ダメが1つでもあれば、白aから当てて押しつぶしの白生き。

【隅の8目串形の9、「右下がりあり」&外ダメ空きなし形】
問題図
 黒先セキ。
黒の正解初手1
 黒1(4の1)置き。
 白2渡り止め、黒3、白4、黒5とつなぐと白は6の手入れが省けず、黒の先手ゼキ。白6を手抜くと黒6でコウ。黒5で6とすると、白5に黒が外ダメをつめてセキ。但し、これは白の先手になっている。
 (白の失敗図)  黒1に白2は黒3が急所で、以下黒7までコウ。  
 (黒の失敗図) 黒1と置くのは白2以下、必然の手順で白生。  

【隅の8目串形の10、「右下がりあり」&外ダメ空き1つ以上】
問題図
 黒先でも白生き。 
お試し初手1
 黒1(4の1)置き。
その後図
 黒1と置いても、ダメが空いているので白8と当てることができ白生き。  
前図白4変化図
 白4放り込み。
 黒1、3に白4と放りこんでも外ダメが空いている効果で白生き。    
 練習問題(14)          
                   
 練習問題(13)にハネが加わりました。 
 黒先でどうなりますか?       
                   
                   
                   
 (解答は224頁)

【隅の8目串形の№11、「両下がりあり」&外ダメ空きなし形】
問題図
 黒先セキ。   
 黒1とツケて白6まで黒の先手セキ。
 (白の失敗図) 前図の白2で押さえるのは、黒3とハネられてコウになる。
 (黒の失敗図)  黒1と置くのは白2以下セキになるが、この図は白の先手ゼキなので黒の失敗。  なお、白4で5としても黒4で、やはりセキ。

【隅の8目串形の№12、「両下がりあり」&外ダメ空き1つ以上】
問題図
 黒先でも白生き。   
 6と当てることができ生き。   
 黒1に白2としても外ダメが空いているので白生き。黒3には白4と当てるまで。
 黒1には白2で黒5としても白aに当てて生き。     

【隅の8目串形の№13、「右前下がりなし」&外ダメ空きなし形】
問題図
 黒先白死。
黒の正解初手
 黒1ハネ。
その後図
 黒1、3とハネツグのが落ち着いた手です。白は4と下がるしかないが、黒5、7でダメづまりのため白死。なお黒1で3と下がるのは白1で隅のL字型八目に戻る。

【隅の8目串形の№14、「右前下がりなし」&外ダメ空き1つ形】
問題図
 黒先コウ。ダメが空いているので前問の攻めは成立しない。 
黒の正解初手
 黒1ハネ。
その後図
 白2押え、黒3二段バネしてコウにする。
参考図
 白1黒2の交換をすれば前図のコウ味を消している。この後黒aと置いても万年コウより悪くはならない。

【隅の8目串形の№15、「左ハネあり下がりあり&外ダメ空き1】
問題図
 白先生き、黒先コウ。 
白番正解初手
 白1(3の2)。白から生きるには白1が最善。黒からaの押さえもbの下がりも利かない。但し、それぞれに白が手抜くと黒cと置いてセキになる。
黒番正解初手1
 黒1ハネ。
その後図
 白2押え、黒3置き。白は6とコウに受けるよりない。
上図の失敗変化図
 白がなんとか生きようと白4などと受けると黒5で無条件死。
黒番正解初手2
 黒1(2の2)ツケ
その後図
 白2に黒5までは必然の手順で、白6と放りこんでコウ。黒5で6としても白5でコウ。
黒番正解初手3
 黒1(3の1)置き。ここが急所。
その後図
 白は2、4とコウにするよりない。
前図の白2変化図
 (白の失敗図) 白が2に受けると黒3と引いて白死。次に白aでも黒b。
参考図
 外側のダメが1つでも空いていると黒1の置きは正しくない。黒3の時、白4とこちらから当て、黒5の取りに白6と下がれば黒7としても白8まで生き。但し、左の白2子は 黒aで取られる。

【隅の8目串形の№16、「左ハネあり下がりあり、右ハネあり&外ダメ空き1つ形】
問題図
 白先生き、黒先コウ(1手ヨセコウ) 外ダメ無しといってもaのダメはあいているものとする。
黒番正解初手
 黒1(3の1)置き。
その後図
 白2ツケ、黒3に白4から6の時黒7が良い手で、黒の1手ヨセコウ。黒7でaと当てると白bで、両コウの生きになる。
前図の白変化失敗図
 (白の失敗図) 前図の変化で白4とするのは本コウ。
黒番不正解初手
 (黒の失敗図) 黒1のツケには白2と受けて生き。  

【隅の8目串形の№17、「左ハネあり下がりあり、右ハネあり&外ダメ空き2つ以上】
問題図
 黒先でも白生き (但し左の白2子は取られる)
白生き手順図1
 外ダメの空いている時は黒1置きで生き。
その後図
 但し、白8の後、黒aで白2子は取られる。外側のダメが1つでも空いていると黒1の置きは正しくない。黒3の時、白4とこちらから当て、黒5の取りに白6と下がれば黒7としても白8まで生き。但し、左の白2子は黒aで取られる。
白生き手順図2
 黒1には白2が良い手で、aとbが見合いとなり白生き。  
前図の白失敗変化図
 (白の失敗図) 黒1に白2と取ると、黒3と置いてコウになる。

【隅の8目串形の№18、「左ハネあり下がりあり、右ハネあり&外ダメ空き1つ、「黒からの利きのある時」】
問題図
 黒a、bとも白が手を抜くと死。
 黒◆に白が手を抜くと、黒1と2子を取っていて白に眼はできない。
 黒◆に白が手を抜くと、黒1の曲がりで白死。白2には黒5まで、ダメづまりのため白は押す手なし。白に外ダメがある時は、黒3でaに切り、白4と当ててコウ。  
 【隅の8目第四型の結論】                         
 1、黒が攻めるにはa、b、cの3通りで結果はコウ。
 2、白が生きるにはdと手入れして白地6目。             

【隅の8目串形の№19、「左ハネあり下がりあり右下がりあり&外ダメ1】
問題図
 白先生き、黒先コウ。                         
黒番正解初手1
 黒1(3の1)置き。
その後図
 外ダメがつまっていれば、黒1に対し白はコウにするより他にない。
前図白2変化図
 黒1に白2と突き当たってもコウになる。但し、白がコウに負けた時、白石を抜かれるのが前図と異なる。
黒番不正解初手1
 (黒の失敗図) 黒1の置きは急所のように見えるが1路ずれている。白2から6で   白生き。

【隅の8目串形の№20、二側ハネサガリ&四側サガリ&外ダメ2つ以上形】
問題図
 黒先でも白生き。       

正解初手
 黒1。
 外ダメが1つでも空いていれば、白2から6で白生き。  

【隅の10目串形の№1、「ハネツギなし&外ダメ1】
問題図
 黒先白死。

正解初手1
 黒1/小ゲイマ。
その後図
 白2/、黒3/、白4/。
 黒5/三の2ツケ。このツケが急所になっている。
その後図
 白6、黒7、白8。止めは黒9。この手で白死。  
白6変化図1
 前図の白6をここに飛ぶのは、黒7から9で白死。
白4変化図1
 白4には黒5が急所で、この後黒7まで白死。
黒1変化図
 (黒の失敗図) 最初に黒1と大ゲイマするのは、白2から6でコウ。





(私論.私見)