有理筋の三三入り

 更新日/2018(平成30).7.4日

 (囲碁吉のショートメッセージ) 
 「有理筋の三三入り」。

 2016.9.5日 囲碁吉拝


 読売新聞 2014/04/15掲載、桂篤5段の「(2)利き効果 最大限に生かす(寄稿連載)」。

 「絶対の利きがある時は、ぎりぎりまで決めないのがコツ」。複数の利きがある場合はなおさらで、「四つの利きの可能性を最大限に追求しようという気持ちを持っていただきたい。その姿勢が上達につながります」。
【テーマ図】
 白1から7と進行した場面。黒はどう打つべきか。
【2図】
 黒1。ノータイムで黒1と継ぐのは愚策。
【3図】
 黒1のカケツギはツギよりはマシだが不十分。
【4図】
 右下には触れず、黒1またはAと左上に向かうのがプロの考え方である。この着想は、右下の白に対して黒B、Cのほか、DやEも利いているという点から来ている。この四つの利きを「左上の展開しだいで自在に使い分けよう」というのが黒1の意図である。逆に白は四つの利きを見られているので、黒1への対処に苦慮することになる。

 読売新聞 2014/04/08掲載、桂篤5段の「(1)引き出しの数 棋力の差に(寄稿連載)」。
【テーマ図】
 黒3に続き、白はどう打つべきか。
【1図】
 白1のコスミツケから3と一歩一歩進んでいく傾向が強い。しかしこの後、黒A、白B、黒Cとはねつがれて苦戦は免れない。
【3図】
 白1のケイマかAの飛び。「囲い合いなら、やれそうだ」という考えである。これも一法。
【4図】
 白1と右下の三々を占める。これで打てると云う感覚である。




(私論.私見)