1986年 加藤正夫のツケヨセの妙手
名人戦 第4局
白:加藤正夫 挑戦者
黒:小林光一 名人

 更新日/2023(平成31.5.1栄和改元/栄和5).2.11日

 (囲碁吉のショートメッセージ) 
 ここで、「加藤正夫のツケヨセの妙手」を参照する。

 2019.3.4日 囲碁吉拝


【加藤正夫のツケヨセの妙手】
 2017.04.03「棋士200人が選んだ語り継ぎたい妙手・名手 第1位 加藤正夫」。
 1986年名人戦第4局/白:加藤正夫 挑戦者黒:小林光一名人

黒地の中に白1子でつっこんでいく感覚。驚愕の一手だったと加藤の弟子は振り返る。
黒が△(A12)にすべった局面。白番。

White
Rank
-
Caps
0
Black
Rank
-
Caps
0
 加藤の放った手はQ2のツケ。黒は黒2でR2と応戦するも、白3でS3。これには黒4でR3と
ツグしかなく、白5のS4で黒二子をとりこんだ。白1のツケから黒6までで、白の先手7目の手
だった、と対局者の小林はふりかえる。ちなみに、この黒二子を白からとりにいく手は白10目
。黒から白二子をとりにいく手でも白2目。細かい碁になりそうと予想していた小林だが、この
一撃でその計算は大いに狂うことになる。結局小林名人はこの対局で2目半負け。この名人
戦シリーズ、小林は挑戦者加藤に4連敗を喫してしまう。「タイトル戦で4連敗したのは後にも
先にもこのときだけ」と小林はふりかえっていた。







(私論.私見)