下ツケヒキ定石

下ツケ
(2−2−1)

 小目&1間高がかりに対する下ツケの形。隅を固める意思を持つ堅実な打ち方である。その後の変化は簡明なツケ引きから難解な大ナダレまである。これを元図とする。
 応じ手としてA(ハネ)、B()、C()がある。

A(ハネ)
(2−2−11)

上図のA(ハネ)選択
(2−2−11)
 ハネ。
 応じ手としてA(ヒキ)、B()、C()がある。
A(ヒキ)
(2−2−111)

上図のA(ヒキ)選択
(2−2−111)
 ヒキ。  
 応じ手としてA(ツギ)、B(カケツギ)、C()がある。
A(ツギ) B(カケツギ)
(2−2−1111) (2−2−1112)

上図のA(ツギ)選択
(2−2−1111)
 ツギ。ツケヒキに対して堅ツギする形である。
 応じ手としてA(1間トビ)、B(コスミ)、C()がある。
A(1間トビ) B(コスミ)
(2−2−11111) (2−2−11112)

上図のA(1間トビ)選択
(2−2−11111)
 1間トビ。

指了図
(2−2−1111111)
 白も6にヒラいて一段落する。白Aもある。二立三析の形になって落ち着くことになる。黒は位は低いが隅が味良く地になっており、また黒からはBとツメて打ち込みを狙う手がある。

上図のB(コスミ)選択
(2−2−11112)
 コスミ。右辺に黒模様を形成できる場合は黒7ではコスミが考えられる。

指了図
(2−2−111121)
 白はやはり辺にヒラくくらいで一段落する。Aもある。後に黒が好点となる。なお白のカタツギに黒が手を抜くのは白Cのツケから圧迫されて良くない。

上図のB(カケツギ)選択
(2−2−1112)
 カケツギ。カケツギは眼形を豊富にするがノゾキを利かされる欠点もある。 
 応じ手としてA(1間トビ)、B(コスミ)、C()がある。
A(1間トビ)
(2−2−11121)

上図のA(1間トビ)選択
(2−2−11121)
 1間トビ。

指了図
 黒の1間トビに対し、白はカタツギのときより一路遠くヒラく。働いている反面、Aの急所が残るためカタツギとの善悪は部分では論じられない。

(応じ手1の2の2の2)4間ハサミ

【(応じ手1の2の2の2)4間ハサミ後の指了図
 カケツギには、状況次第で黒7とハサんで戦うのことも考えられる。白は勢い8とツケるが、カタツギのときとは違い黒9から反発できる。白18,20は,後にaを利かすための準備で、それから白22と肩をツイてサバく。




(私論.私見)