3間ハサミ定石

【3間ハサミ】
(2-1-9-)
 星&小ケイマかかりな対する黒1の三間バサミは、ゆっくりした手で含みのある広い手とも云える。白はa~jへ打ったり、手抜きするケースも考えられる。
 白には対応する手の種類が多い。これを元図とする。
 応じ手として、A(ツケ)、B(コスミツケ)、C(2間トビ)、D(小ゲイマガケ)、E(大ゲイマガケ)、F(1間両ガカり)、G(2間両ガカリ)が考えられる。
A(ツケ) B(コスミツケ) C(2間トビ) D(小ゲイマガケ) E(大ゲイマガケ) F(1間両がかり) G(2間両ガカリ)
(2-1-9-1) (2-1-9-2) (2-1-9-3) (2-1-9-4) (2-1-9-5) (2-1-9-6) (2-1-9-7)

元図のA(ツケ)選択
(2-1-9-1)
 ツケ。

(次の着手) ハネ&ふくらみ
(2-1-9-11)
 ハネ&ふくらみ。応じ手として、A(ツケ)、B(当たり)、C()が考えられる。
A(ヒキ) B(当たり)
(2-1-9-111) (2-1-9-112)

上図のA(ヒキ)選択
(2-1-9-111)
 ヒキ。

指了図
 下がり&2間ビラキ。この後、白はAの点とBの点が見合いになっている。

上図のB(当たり)選択
(2-1-9-112)
 当たり。

(次の着手) 当て返し&抜き&当て&ツギ

黒8ツギ(白1)
(2-1-9-1121)
 当て返し&抜き&当て&ツギ。

指了図
 
 黒11は4にツグ
 指了図。カケツギ&ハネワタリ。次に白はAにノビるのが普通。

元図のB(コスミツケ)選択
(2-1-9-2)
 コスミツケ。白1のコスミツケは上図のアテ返しを嫌った打ち方である。これを基本図とする。
 応じ手として、A(下がり)、B()、C()が考えられる。
A(下がり)
(2-1-9-21)

基本図のA(下がり)選択
 (2-1-9-21)
 下がり。黒2とサガるのは白に根拠を与えないという強い態度である。
 応じ手として、A(2目の頭ハネ)、B()、C()が考えられる。
A(2目の頭ハネ)
 (2-1-9-211)

上図のA(2目の頭ハネ)選択
(2-1-9-211)
 2目の頭ハネ。応じ手として、A(キリ)、B()、C()が考えられる。
A(キリ)
(2-1-9-2111)

上図のA(キリ)選択
(2-1-9-2111)
 キリ。応じ手として、A(下がり)、B()、C()が考えられる。
A(下がり)
(2-1-9-21111)

上図のA(下がり)選択
(2-1-9-21111)
 下がり。応じ手として、A(ノビ)、B()、C()が考えられる。
A(ノビ)
(2-1-9-211111)

上図のA(ノビ)選択
(2-1-9-211111)
 ノビ。

(次の着手) 沿いつけ&下がり&曲がり
(2-1-9-211111)
 沿いつけ&下がり&曲がり。

指了図
(2-1-9-2111111)
 指了図。以下白13までが定石。

元図のC(2間トビ)選択
(2-1-9-3)
 2間トビ。白1の二間トビは黒のハサミを緩和する軽い打ち方である。これを基本図とする。
 応じ手として、A(2間トビ)、B()、C()が考えられる。
A(2間トビ)
(2-1-9-31)

基本図のA(2間トビ)選択
(2-1-9-311)
 2間トビ。黒2の2間トビは穏やかな受け。
 応じ手として、A(ケイマガケ)、B()、C()が考えられる。
A(ケイマガケ)
(2-1-9-3111)

上図のA(ケイマガケ)選択
(2-1-9-3111)
 ケイマガケ。白3は中央に勢力を増やす狙いのケイマ掛け。
 応じ手として、A(ハイ)、B()、C()が考えられる。
A(ハイ)
(2-1-9-31111)

上図のA(ハイ)選択
(2-1-9-31111)
 ハイ。

(次の着手) ノビ&ハイ&ノビ&1間トビ
(2-1-9-311111)
 ノビ&ハイ&ノビ&1間トビ。

(次の着手) 1間ハサミ&1間トビ&1間トビ&1間トビ&ボウシ
 1間ハサミ&1間トビ&1間トビ&1間トビ&ボウシ。以下白13までが定石。黒は4から8まで隅に地を取っている。白は13の帽子が攻めの要点。

指了図
 黒は13414から18まで堅実な足取りで顔を出す。

元図のD(小ゲイマガケ)選択
(2-1-9-4)
 小ゲイマガケ。カケは積極的な打ち方で、隅を圧迫して中央に勢力を作り、上辺の石に反撃する狙いがある。
 応じ手として、A(ハイ)、B()、C()が考えられる。
A(ハイ)
(2-1-9-41)

 上図のA(ハイ)選択
(2-1-9-411)
 ハイ。

(次の着手) ノビ&1間トビ
(2-1-9-4111)
 ノビ&1間トビ。白1、3の手は黒の辺のヒラキがない場合にも応用でき、その場合には黒4を見てから星下にヒラく。
 応じ手として、A(ツケ)、B()、C()が考えられる。
A(ツケ)
(2-1-9-41111)

上図のA(ツケ)選択
(2-1-9-41111)
 ツケ。

指了図
 指了図。Aの出ギリを狙ってのツケに対する応戦の一例である。

元図のE(大ゲイマガケ)選択
(2-1-9-5)
 大ケイマガケ。これを基本図とする。
 応じ手として、A(ツケ)、B(並び)、C()が考えられる。
A(ツケ) B(並び)
(2-1-9-51) (2-1-9-52)

基本図のA(ツケ)選択
(2-1-9-51)
 ツケ。ツケが最も用いられ、大斜百変のような難解な定石に向かうことになる。  
 応じ手として、A(割り込み)、B()、C()が考えられる。
A(割り込み)
(2-1-9-511)

上図のA(割り込み)選択
(2-1-9-511)
 割り込み。白3から正面衝突の道になる。

(次の着手) 当たり&ツギ&ツギ
(2-1-9-5111)
 当たり&ツギ&ツギ。
 応じ手として、A(キリ)、B()、C()が考えられる。
A(キリ)
(2-1-9-51111)

上図のA(キリ)選択
(2-1-9-51111)
 キリ。

(次の着手) ノビ&下がり&ノビ&ツギ
(2-1-9-5111)
 ノビ&下がり&ノビ&ツギ。

指了図
 黒16はAを狙う守りで、黒18はBを防ぐ好点である。

基本図のB(並び)選択
(2-1-9-52)
 並びはaとツケて中を分断する手と3のトビを見合いにしている。
 応じ手として、A(コスミ)、B()、C()が考えられる。
A(コスミ)
(2-1-9-521)

上図のA(コスミ)選択
(2-1-9-521)
 コスミ。

指了図
(2-1-9-5211)
 指了図。白3と中を固め、黒4の後、右上の勢力を働かせて白5と攻める。

元図のF(1間両がかり)
(2-1-9-6)
 1間両がかり。上辺のハサミがゆっくりしている場合に有力である。  
 応じ手として、A(コスミ)、B()、C()が考えられる。
A(コスミ)
(2-1-9-61)

前図のA(コスミ)選択
(2-1-9-61)
 コスミ。コスミは相手の石をへだて、隅の石を中央に進める自然な手である。  
 応じ手として、A(押し)、B()、C()が考えられる。
A(押し)
(2-1-9-611)

上図のA(押し)選択
(2-1-9-611)
 押し。押しは右辺を地にする方針の手である。

指了図
 黒4、6、8で上辺が黒地、右辺が白地に振り替わったことになる。

元図のG(2間両ガカリ)
(2-1-9-7)
 二間両がかりハサミ。
 応じ手として、A(押し)、B()、C()が考えられる。
A(押し)
(2-1-9-71)

上図のA(押し)選択
(2-1-9-71)
 コスミ。コスミはもっとも普通の受け方である。  
 応じ手として、A(2間ヒラキ)、B()、C()が考えられる。
A(2間ヒラキ)
(2-1-9-711)

上図のA(2間ヒラキ)選択
(2-1-9-711)
 2間ヒラキ。  
 応じ手として、A(小ケイマカケ)、B()、C()が考えられる。
A(小ケイマカケ)
(2-1-9-7111)

上図のA(小ケイマカケ)選択
(2-1-9-711)
 小ケイマカケ。カケて攻める手である。 
 応じ手として、A(1間トビ)、B()、C()が考えられる。
、A(1間トビ)
(2-1-9-7111)

上図のA(1間トビ)選択
(2-1-9-71111)
 1間トビ。

(次の着手)
(2-1-9-711111)
 黒6のコスミで白の脱出を止める。白7ケイマ、黒8ツケ、白9逆ケイマ、黒10ハネ押え、白11の出、黒12の押え。

指了図
(2-1-9-7111111)
 白1、3を利かし5とツイで生き。





(私論.私見)