2間受け 2間開き定石

2間開き
(2−1-4−)

 二間ビラキ。カカリへの攻めより自らの安定を目指して辺を重視する手である。これを元図とする。
 応じ手として、A(肩ツキ)、B(3間ビラキ)、C(4間ビラキ)がある。

A(肩ツキ) B(3間ビラキ) C(4間ビラキ)
(2−1-4−1) (2−1-4−2) (2−1-4−3)

肩ツキ系

 元図のA(肩ツキ)選択
(2−1-4−1)
 肩ツキ。

 指了図
(2−1-4−11)
 二間ビラキは固めても惜しくないと考え、白4の肩ツキから6のツケで治まるのは有力な手段。黒7の受けには白8とフクラむ。黒は9とツグ。以上を白の利かしと見て10とサガって一段落する。

3間ビラキ系

 元図のB(3間ビラキ)選択
(2−1-4−2)
 3間ビラキキ。
 応じ手として、A(割り打ち込み)、B(肩ツキ)、C()がある。
A(割り打ち込み) B(肩ツキ)
(2−1-4−21) (2−1-4−22)

 前図のA(割り打ち込み)選択
(2−1-4−21)
 3間ビラキキ。
 応じ手として、A(下ツケ)、B(肩ツキ)、C()がある。
A(下ツケ) B(肩ツキ)
(2−1-4−211) (2−1-4−212)

 指了図
 白4の三間ビラキ。黒5と打ち込む。白6と下ツケ。できあがった形は黒3の位置がaよりは劣るもののbよりは勝り互角と見てよい。

 指了図
 上図の変化図
 黒5の打ち込みに対し白6と肩をツクのも一策。黒7と受ければ白8と下ツケ。白6が働いてaとハネ出す手がない。黒9、白10と互いに一子を制して一段落。
 上図の変化図
 白6の肩つきに黒7の反発も十分考えられる。白は勢いとオサエ込む。黒9.。部分的には黒が有利だが全局的な判断による。

4間ビラキ系

 元図のC(4間ビラキ)選択
(2−1-4−3)
 4間ビラキキ。

4間ビラキ&打ちこみ

 4と四間にヒラけば黒は5に打ちこむ。白6からのサバキに黒13まで。大きな戦いに発展する。この後、aの地点が天王山となる。
 上図の変化図
 6からのサバキに対して黒11とハネ返して反発する変化もある。ほぼ一直線の流れで黒19白20まで進み上辺と右辺のフリカワリとなる。まずまずのワカレである。
 上図の変化図
 黒5の打ち込みに白6と二間に飛ぶ手もある。小ゲイマガカリに黒が二間にハサみ、白が二間にトンだ変化と同じになる。




(私論.私見)