3間ハサミ 3間高ハサミ定石

星ハサミ
(1-1-11)
 星&小ゲイマ小ゲイマガカリに対し三間高バサミの手である。星下バサミとの良し悪しになる。穏やかなハサミで、白を攻め立てるというより出方をうかがっている意味が強い。2間高バサミの場合の変化応用形であり、白一子に迫る力は弱いが白のヒラキを妨げていることに変わりはない。これを「元図」とする。
 応じ手として、A(星下ツケ)、B(小ゲイマ両バサミ)、C(1間高ガカりの両バサミ)、D(三三入り)とある。 
A(星下ツケ) B(小ゲイマ両バサミ) C(1間高ガカりの両バサミ) D(三三入り)
(1-1-11-1) (1-1-11-2) (1-1-11-4)

元図のA(星下ツケ)選択
(1-1-11-1)
 A(星下ツケ)。サバキの手である。

(次の着手)ハネ
(1-1-11-11)
 ハネ。ハネはこの一手。これを「星下ツケ&ハネの基本図」とする。
 応じ手としてA(ふくらみ)、B(キリチガイ)、C()とある。 
A(ふくらみ) B(キリチガイ) C()
(1-1-11-111) (1-1-11-112)

「星下ツケ&ハネの基本図」のA(ふくらみ)選択
(1-1-11-111)
 ふくらみ。コウ材有利が条件の手。

(次の着手) 当たり
(1-1-11-1111)
 当たり。

(次の着手) コウ受け
(1-1-11-1111)
 コウ受け&コウ抜き。白がコウを取った時、黒aとノビていても十分。黒はb、cに石があるときより働きである。

(次の着手) コウ抜き
(1-1-11-11111)
 コウ受け&コウ抜き。白がコウを取った時、黒aとノビていても十分。

「星下ツケ&ハネの基本図」の(キリチガイ)選択
(1-1-11-112)
 キリチガイ。キリチガイはサバキの常用手筋である。応じ手として、A(ノビ)、B()、C()がある。
A(ノビ)
(1-1-11-1122)

前図のA(ノビ)選択
(1-1-11-1122)
 ノビ。

(次の着手) 当たり&ノビ&ノビ&キリ当たり&ノビ
(1-1-11-11222)
 当たり&ノビ&ノビ&キリ当たり&ノビ。

(次の着手) 1子抱え当たり&ノビ&ノビ&ノビ&ノビ&ノビ&ノビ
(1-1-11-112222)
 1子抱え当たり&ノビ&ノビ&ノビ&ノビ&ノビ&ノビ。

(次の着手)
(1-1-11-1122222)
 黒16ハネ。この手は大切な手で、手抜きすると白a、黒b、白cで隅の黒が死ぬことになる。

指了図 小ケイマ

 白17の小ケイマ。以上、互角の戦い。



元図のB(小ゲイマ両バサミ)選択
(1-1-11-2)
 B(小ゲイマ両バサミ)。これを「小ゲイマ両バサミの基本図」とする。
 応じ手として、A(元小ゲイマへのツケ)、B(小ゲイマ両ガカりへのツケ)、C()とある。 
A(元小ゲイマへのツケ) B(小ゲイマ両ガカりへのツケ)
(1-1-11-22) (1-1-11-23)

「小ゲイマ両バサミの基本図」A(元小ゲイマへのツケ)選択
(1-1-11-22)
 元小ゲイマへのツケ。

(次の着手) ハネ&ノビ&ノビコミ
(1-1-11-222)
 ハネ&ノビ&ノビコミ。応じ方として、A(両バサミケイマへのツケ)、B(押え)、C()がある。
A(両バサミケイマへのツケ) B(押え)
(1-1-11-2222)

前図のA(両バサミケイマへのツケ)選択
(1-1-11-2222)
 両バサミケイマへのツケ。

指了図 ハイコミ&ふくらみ押え
(1-1-11-22222)
 ハイコミ&ふくらみ押え。

「小ゲイマ両バサミの基本図」のB(小ゲイマ両ガカりへのツケ)選択
(1-1-11-23)
 小ゲイマ両ガカりへのツケ。

(次の着手) ハネ&ノビ&ノビ&押え
(1-1-11-233)
 ハネ&ノビ&ノビ&押え。

指了図 コスミ
(1-1-11-2333)
 コスミ。コスミが良い手である。

元図のD(三三入り)選択
(1-1-11-4)
 D(三三入り)。これを「小ゲイマ/三三入りの基本図」とする。
 応じ手として、A()、B()、C()とある。 
A() B() C()
(1-1-11-41) (1-1-11-42) (1-1-11-43)

 参考譜




(私論.私見)